JP6435525B2 - ステアリングホイール把持検出装置 - Google Patents

ステアリングホイール把持検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6435525B2
JP6435525B2 JP2017518733A JP2017518733A JP6435525B2 JP 6435525 B2 JP6435525 B2 JP 6435525B2 JP 2017518733 A JP2017518733 A JP 2017518733A JP 2017518733 A JP2017518733 A JP 2017518733A JP 6435525 B2 JP6435525 B2 JP 6435525B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering wheel
heater
thermostat
detection device
electrostatic sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017518733A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016185650A1 (ja
Inventor
祐太 岡崎
祐太 岡崎
信次 藤川
信次 藤川
浩 内藤
浩 内藤
剛 西尾
剛 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2016185650A1 publication Critical patent/JPWO2016185650A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6435525B2 publication Critical patent/JP6435525B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/04Hand wheels
    • B62D1/046Adaptations on rotatable parts of the steering wheel for accommodation of switches
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/04Hand wheels
    • B62D1/06Rims, e.g. with heating means; Rim covers
    • B62D1/065Steering wheels with heating and ventilating means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D51/00Motor vehicles characterised by the driver not being seated
    • B62D51/001Motor vehicles characterised by the driver not being seated characterised by the vehicle control device
    • B62D51/002Motor vehicles characterised by the driver not being seated characterised by the vehicle control device comprising safety arrangements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01VGEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
    • G01V3/00Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation
    • G01V3/08Electric or magnetic prospecting or detecting; Measuring magnetic field characteristics of the earth, e.g. declination, deviation operating with magnetic or electric fields produced or modified by objects or geological structures or by detecting devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Geology (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Geophysics (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明は、ステアリングホイールのヒータの静電容量の変化により手の把持検出を行うステアリングホイール把持検出装置に関するものである。
従来、手とステアリングホイール(操舵ハンドル)との間の接触の検出装置が、たとえば特許文献1に提案されている。この検出装置のブロック回路図を図17に示す。
図17において、第1のキャパシタ(容量)101を含む第1の発振器103で、周波数f1を有する第1の信号が発生される。第1のキャパシタ101は、図示されていない車両の同様に図示されていない操舵ハンドルに設けられている。第1のキャパシタ101は、例えば既に存在する操舵ハンドルの加熱器の一部分であってもよい。
また、第2のキャパシタ(容量)105および調節可能な第3のキャパシタ(容量)107を有する第2の発振器109で、第2の周波数f2を有する第2の信号が発生される。ドライバの手が操舵ハンドル上に存在していないとき、第1の周波数f1および第2の周波数f2は等しい。ミキサ111で、第1および第2の周波数f1およびf2の差の絶対値が形成される。差の絶対値は、周波数−電圧変換器113で出力電圧Uに変換される。
ドライバの手が操舵ハンドルに接近し且つ最後にこれを握ったとすると、これにより、第1のキャパシタ101が影響を受け、この結果、第1の周波数f1が変化する。そして、手が操舵ハンドルに接近するのにしたがって、電圧Uは連続的に上昇し、電圧Uが第1のしきい値S1を超えると直ちに、手と操舵ハンドルとの間の接触が検出される。
特開2002−340712号公報
本発明は、サーモスタットの開閉状態による把持検出への影響を低減できる、ステアリングホイールヒータ兼用のステアリングホイール把持検出装置を提供することを目的とする。
本発明のステアリングホイール把持検出装置は、ヒータとインダクタンス素子とからなる直列回路の接続点に電気的に接続される引き出し線を有する。そして、直列回路と直列に接続されるサーモスタットを有する。そして、直列回路、および、サーモスタットのいずれかと電気的に並列接続される容量素子を有する。そして、引き出し線に電気的に接続され、ヒータの静電容量値からステアリングホイールの把持を検出する静電センサ回路を有したものである。
また、本発明のステアリングホイール把持検出装置は、ヒータを構成する配線経路の中間点に電気的に接続される引き出し線を有する。そして、ヒータと直列に接続されるサーモスタットを有する。そして、ヒータ、および、サーモスタットのいずれかと電気的に並列接続される容量素子を有する。そして、引き出し線に電気的に接続され、ヒータの静電容量値からステアリングホイールの把持を検出する静電センサ回路を有したものである。
本発明のステアリングホイール把持検出装置によれば、サーモスタットの開閉による静電センサ回路の出力への影響を低減することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置を含む車室内の概略図 本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置のブロック回路図 本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置の静電センサ出力の経時特性図で、キャパシタが接続されていない場合の経時特性図 本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置の静電センサ出力の経時特性図で、キャパシタが接続されている場合の経時特性図 本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置の他のブロック回路図 本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図 本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図 本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図 本発明の実施の形態2におけるステアリングホイール把持検出装置のブロック回路図 本発明の実施の形態2におけるステアリングホイール把持検出装置の他のブロック回路図 本発明の実施の形態3におけるステアリングホイール把持検出装置のブロック回路図 本発明の実施の形態3におけるステアリングホイール把持検出装置の他のブロック回路図 本発明の実施の形態3におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図 本発明の実施の形態4におけるステアリングホイール把持検出装置のブロック回路図 本発明の実施の形態4におけるステアリングホイール把持検出装置の他のブロック回路図 本発明の実施の形態4におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図 本発明の実施の形態4におけるステアリングホイール把持検出装置の概略構成図 従来の手と操舵ハンドルとの間の接触の検出装置のブロック回路図
本発明の実施の形態の説明に先立ち、前述の検出装置における問題点を簡単に説明する。前述の検出装置は、ドライバの手が操舵ハンドルを握ることにより、手と操舵ハンドルとの間の接触が検出されるのであるが、ここでは手と操舵ハンドルの接触を検出する場合に、操舵ハンドルの加熱器(ヒータ)を利用する際、過昇温防止や温度調節のために、ヒータの配線経路にサーモスタットを設ける構成が一般的である。この場合、手の接近による第1のキャパシタ101への影響だけでなく、サーモスタットの開閉に応じても第1のキャパシタ101が影響を受ける。さらに、サーモスタットは自律的に動くため、その開閉が直接わからない。従って、サーモスタットの開閉に応じて、突然、第1のキャパシタ101への影響が変化し、手の接触(把持)検出に対し誤差が加わる可能性があるという問題があった。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置を含む車室内の概略図である。図2は、本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置のブロック回路図である。図3A、3Bは、本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置の静電センサ出力の経時特性図で、図3Aはキャパシタが接続されていない場合の経時特性図、図3Bはキャパシタが接続されている場合の経時特性図である。図4は、本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置の他のブロック回路図である。図5は、本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図である。図6は、本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図である。図7は、本発明の実施の形態1におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図である。
図2において、ステアリングホイール把持検出装置11は、ヒータ21とインダクタンス素子23とからなる直列回路の接続点33に電気的に接続される引き出し線34を有する。そして、直列回路と直列に接続されるサーモスタット19を有する。そして、直列回路、および、サーモスタット19のいずれかと電気的に並列接続される容量素子25を有する。そして、引き出し線34に電気的に接続され、ヒータ21の静電容量値からステアリングホイールの把持を検出する静電センサ回路27を有したものである。
これにより、サーモスタット19の開閉による静電センサ回路27の出力(静電センサ出力)への影響を低減することが可能となる。
以下、より具体的に本実施の形態1の構成、動作について説明する。
図1はステアリングホイール把持検出装置11が含まれる車室内の概略図である。フロントウインドウ2の近傍には、ステアリングホイール3が配置される。また、ステアリングホイール3の近傍には運転席6が配置され、運転席6の隣にはシフトレバー7を介して助手席8が配置される。
図1において、ステアリングホイール把持検出装置11は、ステアリングホイール3のグリップに内蔵される。これにより、ステアリングホイール把持検出装置11は、手がステアリングホイール3のグリップを把持しているか否かを検出し、出力することができる。以下、ステアリングホイール把持検出装置11の詳細について述べる。
図2において、電源13は後述するヒータ21を動作させるためのものである。電源13の正極は、ステアリングホイール把持検出装置11の正極端子15に電気的に接続される。
正極端子15には、サーモスタット19の一端が電気的に接続される。ここで、サーモスタット19はヒータ21が過昇温しないように制御するためのもので、具体的な構成としては、ヒータ21の温度が伝達しやすいように、ヒータ21の近傍にサーモスタット19が配置される。
従って、サーモスタット19の他端にはヒータ21の一端が電気的に接続される。ヒータ21の種類は特に限定されないが、本実施の形態1では不織布の上にヒータ線を縫製した構成のものを使用した。従って、ヒータ21はステアリングホイール3に内蔵される構成となる。
ヒータ21の他端には、インダクタンス素子23の一端が電気的に接続される。インダクタンス素子23としては、例えばインダクタ、半導体スイッチ素子などが挙げられる。本実施の形態1では、インダクタンス素子23としてインダクタを用いた。
インダクタンス素子23の他端は負極端子17に電気的に接続される。負極端子17を介して、ステアリングホイール把持検出装置11は電源13の負極(グランド29)と電気的に接続される。なお、本実施の形態1ではインダクタンス素子23を設けているので、交流信号である手の把持検出信号が直接グランド29に至ることはない。
サーモスタット19とヒータ21との第1接続点31には、負極端子17との間に容量素子としてのキャパシタ25が電気的に接続される。キャパシタ25の役割については後述する。なお、キャパシタ25は、本実施の形態1では、単品の電子部品として市販されているものを指すが、それに限定されず、例えば基板内蔵キャパシタであってもよい。ここでは、これら様々なキャパシタを総称して容量素子という。
一方、ヒータ21とインダクタンス素子23との第2接続点33には、引き出し線34により静電センサ回路27が電気的に接続される。静電センサ回路27は、ヒータ21を内蔵したステアリングホイール3に運転者の手が接触することによる静電容量値の変化を検出し、車両側制御回路35へ出力する構成を有する。この検出のために、静電センサ回路27はヒータ21に対して交流電流を出力している。
ここで、車両側制御回路35は車両全体の制御を司るもので、静電センサ回路27から出力された信号に基づいて、ステアリングホイール3に対する運転者の手の接触を判断するだけでなく、ヒータ21の制御や、それ以外の様々な電装品の制御を行う。なお、図2では、それらの記載を省略する。このような構成により、車両側制御回路35は、手のステアリングホイール3に対する把持状況に応じた車両制御を行うことができる。なお、静電センサ回路27からの出力は、車両側制御回路35へ入力される構成に限定されるものではなく、例えばステアリングホイール周りの制御回路など、他の制御回路に入力される構成としてもよい。
図2のような構成において、ステアリングホイール把持検出装置11は、電源13と車両側制御回路35以外からなるものと定義する。なお、ステアリングホイール把持検出装置11は、図1に示すように、ステアリングホイール3に内蔵される構成としているが、これに限定されるものではない。すなわち、例えばステアリングホイール3には、最低限、ヒータ21とサーモスタット19が内蔵されていればよく、それ以外の構成要素のすべて、あるいは一部がステアリングホイール3の外部に設けられる構成としてもよい。
次に、ステアリングホイール把持検出装置11の動作について、図3A、3Bを用いて説明する。なお、図3A、3Bとも横軸は時刻を、縦軸は前述の静電センサ出力を、それぞれ示す。
まず、図2のキャパシタ25がない従来の構成について、詳細を述べる。キャパシタ25がない構成であれば、静電センサ回路27から見た容量値は次のようになる。サーモスタット19が開いている場合は、ヒータ21の第1接続点31には何も接続されておらず、電気的に浮いている状態となる。従って、静電センサ回路27から見た容量値はインダクタンス素子23に基づくもののみとなる。一方、サーモスタット19が閉じている場合は、交流的に見たとき、電源13はグランド29に接続されていることと等価になる。従って、静電センサ回路27から見た容量値は、ヒータ21とインダクタンス素子23の各容量値に基づく合成容量値である。その結果、図3Aに示すように、例えば時刻t1まで開いていたサーモスタット19が、時刻t1で閉じると、合成容量値はインダクタンス素子23の容量値のみであったものが、ヒータ21の容量値を含むことになる。そのため、静電センサ出力はA値からB値へ急激に上昇する。従って、この変化が、手による静電容量値の変化に対して無視できない誤差要因となり得る。なお、図3A、3Bにおいて、静電センサ出力が平均値(破線の値)から短周期で上下に変動しているが、これはノイズの影響である。また、図3Aの場合はサーモスタット19が開から閉になると、静電センサ出力は急上昇しているが、これは、ヒータ21を含む全体の構成に依存して、逆の挙動、すなわち静電センサ出力が急下降する場合もある。ここでは、急上昇する例について述べた。
次に、図2のようにキャパシタ25を接続した構成について、その挙動を図3Bにより説明する。まず、サーモスタット19が閉じている場合について説明する。静電センサ回路27はヒータ21における静電容量値の変化を求めるために交流電流で検出するので、キャパシタ25は静電センサ回路27から見たとき、導通と等価になる。ここで、サーモスタット19は閉じているが、キャパシタ25が導通と等価であるので、静電センサ回路27から見た容量値は、ヒータ21の容量値とインダクタンス素子23の容量値のみの合成容量値となる。
一方、サーモスタット19が開いている場合は、第1接続点31がキャパシタ25を介してグランド29と電気的に接続される。従って、静電センサ回路27から見た容量値は、ヒータ21の容量値とインダクタンス素子23の容量値のみの合成容量値となる。これらのことから、図3Bに示すように、例えば時刻t1まで開いていたサーモスタット19が、時刻t1で閉じたとしても、合成インピーダンスがサーモスタット19の開閉にほとんど影響されないので、静電センサ出力はA値のまま安定し続ける。その結果、手によるヒータ21の静電容量値の変化に対する、サーモスタット19の開閉による誤差の影響を低減できる。
以上の構成、動作により、サーモスタット19の開閉による静電センサ回路27の出力(静電センサ出力)への影響を低減することが可能なステアリングホイール把持検出装置11を実現できる。
なお、本実施の形態1では、正極端子15から負極端子17に向かって順に、サーモスタット19、ヒータ21、およびインダクタンス素子23を電気的に直列接続する構成としたが、これは、この直列回路において、インダクタンス素子23とヒータ21の位置を入れ替えてもよい。このような構成を図4に示す。図4のステアリングホイール把持検出装置11では、正極端子15から負極端子17に向かって順に、サーモスタット19、インダクタンス素子23、およびヒータ21を電気的に直列接続する構成としている。これ以外の構成は図2と同じである。このような構成としても、サーモスタット19、およびキャパシタ25の回路上の配置は同じであるため、図3A、3Bで説明した同じ理由により、サーモスタット19の静電センサ出力への影響を低減することができる。
また、本実施の形態1では、キャパシタ25を、サーモスタット19とヒータ21の間の配線経路(図2では第1接続点31)と、負極端子17との間に電気的に接続しているが、これは、キャパシタ25をサーモスタット19に電気的に並列接続する構成としてもよい。この場合の構成を図5に示す。なお、図5において、上記した点以外は図2と同じ構成であるので、構成の詳細な説明は省略し、ここではその動作について説明する。
図5において、まずサーモスタット19が開の場合は、キャパシタ25が交流的に導通と等価になることから、静電センサ回路27から見た容量値は、ヒータ21とインダクタンス素子23の合成容量値となる。次に、サーモスタット19が閉の場合は、キャパシタ25の両端が短絡されるので、サーモスタット19が開の場合と同様に、静電センサ回路27から見た容量値は、ヒータ21とインダクタンス素子23の合成容量値となる。ゆえに、サーモスタット19の開閉状態にかかわらず、静電センサ回路27から見た合成容量値はほぼ等しくなり、静電センサ出力に対するサーモスタット19の影響は低減される。
なお、特に図示はしないが、図4の構成において、図5の構成と同様にサーモスタット19にキャパシタ25を並列接続する構成としてもよい。この場合も、上記した図4や図5と同じ効果が得られる。
また、本実施の形態1では、ヒータ21とインダクタンス素子23を1組だけ用いる構成としたが、これは、複数組としてもよい。すなわち、複数の直列回路(ヒータとインダクタンス素子からなる)が並列に接続される構成を有するとともに、それぞれの直列回路に電気的に接続される、複数の静電センサ回路と、を有するものとする。このような構成例を図6に示す。
図6では、2組のヒータとインダクタンス素子を並列に接続している。ここで、図6の左側の組に対しては、第1ヒータ37、第1インダクタンス素子39と呼ぶ。同様に、右側の組に対しては、第2ヒータ41、第2インダクタンス素子43と呼ぶ。また、このように2組のヒータとインダクタンス素子を有するため、それぞれのヒータからの手の把持検出を行うために、静電センサ回路も2つ必要となる。従って、図6の左側の第1ヒータ37、第1インダクタンス素子39に対しては、両者の接続点(第3接続点45)に第1引き出し線46を介して第1静電センサ回路47が電気的に接続される。同様に、図6の右側の第2ヒータ41、第2インダクタンス素子43に対しては、両者の接続点(第4接続点49)に第2引き出し線50を介して第2静電センサ回路51が電気的に接続される。なお、第1静電センサ回路47と第2静電センサ回路51の出力は、いずれも車両側制御回路35に入力される。
このような構成としても、図2で説明した同じ理由で、サーモスタット19の開閉による静電センサ出力への影響は低減される。このことから、第1静電センサ回路47と第2静電センサ回路51の出力において、サーモスタット19の影響は低減される。ただし、第1静電センサ回路47と第2静電センサ回路51から見える容量値は、2組のヒータとインダクタンス素子が電気的に接続されるため、いずれも、第1ヒータ37と、第1インダクタンス素子39と、第2ヒータ41と、第2インダクタンス素子43の合成容量値となる。
また、このような構成とすることで、ヒータを2分割できるので、ステアリングホイール右手が触れているか、左手が触れているか、あるいは両手が触れているかという判断も行うことができる。
なお、図6では、ヒータとインダクタンス素子を2組としたが、これは3組以上としてもよい。この場合も構成上はヒータとインダクタンス素子の直列回路を、図6のように並列に接続してゆけばよい。このように構成すると、ステアリングホイール3上の把持検出部分を細分化することができるので、手の位置検出の精度が向上する。
また、図6の構成においても、図4の構成と同様に、ヒータとインダクタンス素子の回路上の配置を入れ替えてもよい。この場合も図4で説明したとおり、静電センサ出力に対するサーモスタット19の影響を低減することができる。なお、例えば図6において、右側の組だけ、第2ヒータ41と第2インダクタンス素子43の配置を入れ替えるようにしてもよい。このような構成は、例えばステアリングホイール3内の狭小スペースに複数のインダクタンス素子を配するとき、配置の都合によっては、配置を入れ替える組があったほうが望ましい場合に適用可能である。
また、図6の構成においても、図5の構成と同様に、サーモスタット19にキャパシタ25を電気的に並列接続する構成としてもよい。このような構成を図7に示す。ヒータとインダクタンス素子の組数が多い構成であっても、図5で述べた同じ理由により、サーモスタット19の開閉による静電センサ出力への影響を低減できる。ただし、合成容量値は図6で説明したように2つのヒータと2つのインダクタンス素子の合成容量値となる。また、図7の構成ではサーモスタット19にキャパシタ25を並列接続するので、回路上、両者を近接して配置することが可能となる。そのため、ステアリングホイール3内の狭小スペースへの配置にとって有利となる。
また、特に図示しないが、図7の構成で、図4に示すようにヒータとインダクタンス素子の回路上の配置を入れ替えてもよい。この場合も図4で説明したとおり、静電センサ出力に対するサーモスタット19の影響を低減することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるステアリングホイール把持検出装置のブロック回路図である。図9は、本発明の実施の形態2におけるステアリングホイール把持検出装置の他のブロック回路図である。本実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
すなわち、図8において、ステアリングホイール把持検出装置11は、ヒータ21を構成する配線経路の中間点に電気的に接続される引き出し線52を有する。そして、ヒータ21と直列に接続されるサーモスタット19を有する。そして、ヒータ21、および、サーモスタット19のいずれかと並列に電気的に接続される容量素子25を有する。そして、引き出し線52に電気的に接続され、ヒータ21の静電容量値からステアリングホイールの把持を検出する静電センサ回路27を有する。
これにより、ヒータ21を構成する配線経路の中間に静電センサ回路27を接続することで、インダクタンス素子23を省略する構成としても、サーモスタット19とキャパシタ25の回路上の配置は実施の形態1と同じであるため、サーモスタット19の開閉における静電センサ出力への影響を低減することができる。
以下、本実施の形態2の詳細について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図8においては、まず、インダクタンス素子23が無く、ヒータ21と負極端子17とが直接接続される構成となる。その結果、第2接続点33も無くなるので、静電センサ回路27を接続する先が無い。そこで、本実施の形態2では、静電センサ回路27をヒータ21が構成される配線経路の中間(途中)に、引き出し線52により接続する構成としている。この接続点を、以下、第5接続点53という。このように構成することで、図8のヒータ21の上半分と下半分に、それぞれインダクタンス素子が接続されたことと交流的には等価になる。従って、このような構成としても、ヒータ21の静電容量値の変化から、手によるステアリングホイール3の把持を検出することができる。
また、図8の構成においては、ヒータ21の下半分が、実施の形態1のインダクタンス素子23に相当するので、サーモスタット19の開閉による静電センサ出力への影響低減効果は同等である。
なお、第5接続点53の位置は、ヒータ21上で両端以外のどこでもよいが、第5接続点53がヒータ21の両端近くであると、その部分が交流的に導通に近づく。そして、第5接続点53が第1接続点31側に近づけば、サーモスタット19が閉の時、静電センサ回路27からの交流測定信号が電源13を経由してグランド29に至ってしまう。一方、第5接続点53が負極端子17側に近づけば、交流測定信号は、そのままグランド29に至ってしまう。従って、いずれも手のステアリングホイール3に対する把持を正しく検出する可能性が低減してしまう。これらのことから、第5接続点53の位置はヒータ21の中間付近が望ましい。
また、本実施の形態2では、インダクタンス素子23が不要となる。従って、その分、ステアリングホイール3内の狭小スペースへのステアリングホイール把持検出装置11の配置にとって有利となる。
以上の構成、動作により、ヒータ21の配線経路の途中に静電センサ回路27を接続する構成としても、サーモスタット19の開閉における静電センサ出力への影響を低減することが可能なステアリングホイール把持検出装置11を実現できる。
なお、本実施の形態2においても、実施の形態1の図6で示した構成と同様に、複数のヒータが並列に接続される構成を有するとともに、それぞれの引き出し線に電気的に接続される、複数の静電センサ回路と、を有するようにしてもよい。このような構成を図9に示す。図9の構成は、図8の構成に対して、第2ヒータ41を第1ヒータ37の両端(図8のヒータ21の両端)に並列接続するとともに、第2ヒータ41の配線経路の中間(途中)に第7接続点54を設け、引き出し線56により第2静電センサ回路51を第7接続点54に電気的に接続したものである。なお、図9では、図6の表記に倣って、図8のヒータ21を第1ヒータ37、静電センサ回路27を第1静電センサ回路47と呼ぶ。
このような構成としても、実施の形態1で説明した同じ理由により、サーモスタット19の開閉の影響を低減して、手の把持を検出することができる。また、複数のヒータとする長所についても、図6で説明したとおりである。
また、実施の形態1の図5に示したように、本実施の形態2の図8、図9の構成においても、キャパシタ25をサーモスタット19に並列接続する構成としてもよい。これによっても、実施の形態1で述べたように、サーモスタット19の静電センサ出力への影響を低減できる。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3におけるステアリングホイール把持検出装置のブロック回路図である。図11は、本発明の実施の形態3におけるステアリングホイール把持検出装置の他のブロック回路図である。図12は、本発明の実施の形態3におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図である。本実施の形態3において、実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
図10において、ステアリングホイール把持検出装置11は、電源13の正極に電気的に接続される正極端子15と、電源13の負極に電気的に接続される負極端子17と、を有する。また、ステアリングホイール把持検出装置11は、正極端子15から負極端子17に向かって順に、ヒータ21、インダクタンス素子23、およびサーモスタット19を電気的に接続した直列回路と、サーモスタット19に電気的に並列接続される容量素子(キャパシタ25)と、を有する。そして、ステアリングホイール把持検出装置11は、インダクタンス素子23とヒータ21の間の配線経路に引き出し線34により電気的に接続され、ヒータ21の静電容量値からステアリングホイールの把持を検出する静電センサ回路27と、を有する。
これにより、サーモスタット19にキャパシタ25が並列接続される構成となるので、キャパシタ25が交流的に導通となる。従って、グランド29に接続されるサーモスタット19の開閉にかかわらず、第6接続点55は交流的にグランド29に接続されることになる。ゆえに、静電センサ出力に対するサーモスタット19の開閉の影響を低減することができる。
以下、本実施の形態3の詳細について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図10において、まず、正極端子15とヒータ21との間にはサーモスタット19が無く、導通状態となる。サーモスタット19は、インダクタンス素子23から負極端子17までの配線経路に接続される。また、キャパシタ25は、実施の形態1では第1接続点31と負極端子17との間に接続されていたが、これは、インダクタンス素子23とサーモスタット19との第6接続点55と、負極端子17との間に接続される。従って、図10に示すように、サーモスタット19とキャパシタ25は並列接続される構成となる。
上記以外の構成は、実施の形態1と同じである。
次に、ステアリングホイール把持検出装置11の、サーモスタット19の開閉時における動作について述べる。
まず、サーモスタット19が開のときは、交流的にはキャパシタ25が導通と等価になることから、静電センサ回路27から見ると、インダクタンス素子23の第6接続点55側はグランド29と導通していることになる。従って、静電センサ回路27から見た容量値は、ヒータ21の容量値とインダクタンス素子23の容量値の合成容量値となる。次に、サーモスタット19が閉のときは、第6接続点55が直接グランド29と接続されるので、静電センサ回路27から見た容量値は、ヒータ21の容量値とインダクタンス素子23の容量値の合成容量値となる。これらの結果から、サーモスタット19の開閉状態にかかわらず、静電センサ出力は図3Bに示すように安定する。従って、サーモスタット19を負極端子17側に接続する構成としても、キャパシタ25をサーモスタット19と並列に接続することにより、サーモスタット19の開閉に伴う静電センサ出力への影響を低減することができる。
以上の構成、動作により、静電センサ出力に対するサーモスタット19の開閉の影響を低減することが可能なステアリングホイール把持検出装置11を実現できる。
なお、本実施の形態3では、正極端子15から負極端子17に向かって、ヒータ21、インダクタンス素子23、およびサーモスタット19の順に直列接続しているが、この直列回路において、インダクタンス素子23とヒータ21の位置を入れ替えてもよい。このような構成を図11に示す。インダクタンス素子23とヒータ21の位置が入れ替わっている以外は図10と同じである。図11の構成としても、サーモスタット19とキャパシタ25の位置は図10と同じであるので、図10で述べた動作により、サーモスタット19の開閉に伴う静電センサ出力への影響を低減することができる。また、本実施の形態3では、サーモスタット19にキャパシタ25を並列接続する構成としたが、これは、図12に示すように、ヒータ21とインダクタンス素子23の直列回路の両端、すなわち、第1接続点31と第6接続点55との間に並列接続するようにしてもよい。この構成の場合の動作について述べる。
まず、サーモスタット19が閉の場合は、第6接続点55がグランド29と直接接続される。一方、ヒータ21は電源13を介してグランド29と接続される。ゆえに、静電センサ回路27から見た容量値はヒータ21の容量値とインダクタンス素子23の容量値の合成容量値となる。次に、サーモスタット19が開の場合は、第6接続点55は交流的に導通と等価のキャパシタ25を通して電源13を介してグランド29と接続される。従って、静電センサ回路27から見た容量値はヒータ21の容量値とインダクタンス素子23の容量値の合成容量値となる。これらのことから、図12の構成であっても、サーモスタット19の開閉状態にかかわらず、静電センサ出力を安定化することが可能なステアリングホイール把持検出装置11を得ることができる。
なお、図12に示す構成において、ヒータ21とインダクタンス素子23の配置を逆にする構成としてもよい。この構成であっても、上記した図12の構成の場合と同様の理由により、サーモスタット19の開閉状態にかかわらず、静電センサ出力を安定化することが可能なステアリングホイール把持検出装置11を得ることができる。
また、本実施の形態3に示すように、グランド29側にサーモスタット19を設ける、図10から図12に示す構成においても、ヒータ21とインダクタンス素子23の直列回路を複数並列に接続する構成としてもよい。この場合であっても、上記した同じ理由により、サーモスタット19の開閉状態の影響を低減することができる。なお、直列回路を複数並列に接続する構成とした場合も、キャパシタ25は直列回路の両端か、またはサーモスタット19の両端に並列接続すればよい。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4におけるステアリングホイール把持検出装置のブロック回路図である。図14は、本発明の実施の形態4におけるステアリングホイール把持検出装置の他のブロック回路図である。図15は、本発明の実施の形態4におけるステアリングホイール把持検出装置のさらに他のブロック回路図である。図16は、本発明の実施の形態4におけるステアリングホイール把持検出装置の概略構成図である。本実施の形態4において、実施の形態1〜3と同じ構成要素には同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
図13において、ステアリングホイール把持検出装置11は、電源13の正極に電気的に接続される正極端子15と、電源13の負極に電気的に接続される負極端子17と、を有する。また、ステアリングホイール把持検出装置11は、正極端子15から負極端子17に向かって順に、ヒータ21、およびサーモスタット19を電気的に接続した直列回路と、サーモスタット19に電気的に並列接続される容量素子(キャパシタ25)と、を有する。そして、ステアリングホイール把持検出装置11は、ヒータ21を構成する配線経路の中間に、引き出し線52により電気的に接続され、ヒータ21の静電容量値からステアリングホイールの把持を検出する静電センサ回路27と、を有する。
これにより、サーモスタット19にキャパシタ25が並列接続される構成となるので、キャパシタ25が交流的に導通となる。従って、実施の形態3と同様に、静電センサ出力に対するサーモスタット19の開閉の影響を低減することができる。
以下、本実施の形態の詳細について、実施の形態2(図8)と異なる点を中心に説明する。
図13において、まず、正極端子15とヒータ21との間にはサーモスタット19が無く、導通状態となる。サーモスタット19は、ヒータ21から負極端子17までの配線経路に接続される。また、キャパシタ25は、実施の形態3と同様に、第6接続点55と、負極端子17との間に接続される。従って、図13に示すように、サーモスタット19とキャパシタ25は並列接続される構成となる。
上記以外の構成は、実施の形態2と同じである。なお、第5接続点53の位置決定についても、実施の形態2で述べたとおりである。
次に、ステアリングホイール把持検出装置11の、サーモスタット19の開閉時における動作についてであるが、サーモスタット19とキャパシタ25の回路上の配置が、図10、図11の配置と同じであるので、実施の形態3で述べたように、サーモスタット19の開閉動作による静電センサ出力への影響は低減される。従って、ヒータ21を構成する配線経路の途中に第5接続点53を設け、そこへ引き出し線52により静電センサ回路27を接続する構成について、回路上、サーモスタット19を負極端子17側に配置する構成であっても、サーモスタット19にキャパシタ25を並列接続することで、サーモスタット19の開閉による静電センサ出力への影響を低減することができる。
なお、本実施の形態4においても、実施の形態2と同様にインダクタンス素子23が不要となるので、その分、ステアリングホイール3内の狭小スペースへのステアリングホイール把持検出装置11の配置にとって有利となる。
以上の構成、動作により、静電センサ出力に対するサーモスタット19の開閉の影響を低減することが可能なステアリングホイール把持検出装置11を実現できる。
なお、本実施の形態4におけるキャパシタ25の位置は、サーモスタット19の両端に並列接続される位置に限定されるものではなく、ヒータ21の両端に並列接続される位置であってもよい。その場合のブロック回路図を図14に示す。サーモスタット19が閉の場合は第6接続点55が直接グランド29に接続され、サーモスタット19が開の場合は第6接続点55が交流的に導通と等価なキャパシタ25を通して電源13を介し、グランド29と接続される。従って、静電センサ回路27から見た容量値は、サーモスタット19の開閉にかかわらず、図14において上半分のヒータ21の容量値と下半分のヒータ21の容量値の合成容量値となる。これらのことから、図14の構成でも静電センサ出力に対するサーモスタット19の影響を低減できる。
また、図14の構成で、複数のヒータを並列に接続する構成としてもよい。このブロック回路図を図15に示す。図15では、第2ヒータ41を第1ヒータ37(ヒータ21)と並列に接続した点と、第2ヒータ41に引き出し線56を介して第2静電センサ回路51を接続した点が図14の構成と異なる。しかし、キャパシタ25の位置が同じであるため、図14で述べた理由でサーモスタット19の開閉による静電センサ出力への影響を低減できる。
また、特に図示はしないが、同様にして、図13の構成で、複数のヒータを並列に接続するようにしてもよい。
図15に示すように、2つのヒータ(第1ヒータ37と第2ヒータ41)を有するステアリングホイール把持検出装置11において、実際にステアリングホイール3に内蔵した場合の一例の概略構成図を図16に示す。2つ(複数)のヒータ(第1ヒータ37と第2ヒータ41)は、図16に示すとおり、ステアリングホイール3の中立位置における中心線60に対して、互いに対称な位置に配される。すなわち、図16では第1ヒータ37と第2ヒータ41が中心線60に対し、左右対称な位置に配置される。これにより、2つのヒータで運転者の左右の手を、より確実に暖めることができる。そして、車両側制御回路35は、ステアリングホイール把持検出装置11が容量素子25によりサーモスタット19の影響を低減していることから、運転者が両手でステアリングホイール3を把持しているか、または片手のみで把持しているか、を高精度に判断することができる。その結果、車両側制御回路35は運転者に対し、誤報の可能性を低減した状態で、ステアリングホイール3の把持における注意を促すことができる。
なお、中立位置とは、車両が直進する際のステアリングホイール3の位置のことである。また、図16の構成は、図6、図7、図9に対して適用してもよい。さらに、ヒータが4つ以上の偶数個の場合であっても、各ヒータをステアリングホイール3の中立位置における中心線60に対して、互いに対称な位置に配すればよい。
また、図示はしていないが、複数のヒータをステアリングホイール3の円周方向に沿って内蔵する構成としてもよい。この場合、車両側制御回路35は運転者がステアリングホイール3のどこを把持しているかを、より詳細に判断することが可能となる。
本発明にかかるステアリングホイール把持検出装置は、サーモスタットの開閉状態による把持検出への影響を低減できるので、特にステアリングホイールのヒータにより手の把持検出を行うステアリングホイール把持検出装置等として有用である。
2 フロントウインドウ
3 ステアリングホイール
6 運転席
7 シフトレバー
8 助手席
11 ステアリングホイール把持検出装置
13 電源
15 正極端子
17 負極端子
19 サーモスタット
21,37,41 ヒータ
23,39,43 インダクタンス素子
25,101 キャパシタ(容量素子)
27,47,51 静電センサ回路
29 グランド
31,33 接続点
34,46,50,52,56 引き出し線
35 車両側制御回路
53,54,55 接続点
60 中心線
103,109 発振器
111 ミキサ
113 電圧変換器

Claims (5)

  1. ヒータとインダクタンス素子とからなる直列回路の接続点に電気的に接続される引き出し線と、
    前記直列回路と直列に接続されるサーモスタットと、
    前記直列回路の両端、および、前記サーモスタットの両端のいずれかと電気的に並列接続される容量素子と、
    前記引き出し線に電気的に接続され、前記ヒータの静電容量値からステアリングホイールへの接触を検出する静電センサ回路と、を備えるステアリングホイール把持検出装置。
  2. 前記直列回路が、複数並列に接続される構成を備えるとともに、
    それぞれの前記引き出し線に電気的に接続される、複数の前記静電センサ回路と、を備える請求項1に記載のステアリングホイール把持検出装置。
  3. ヒータを構成する配線経路の中間点に電気的に接続される引き出し線と、前記ヒータと直列に接続されるサーモスタットと、前記ヒータの両端、および、前記サーモスタットの両端のいずれかと電気的に並列接続される容量素子と、
    前記引き出し線に電気的に接続され、前記ヒータの静電容量値からステアリングホイールへの接触を検出する静電センサ回路と、を備えるステアリングホイール把持検出装置。
  4. 前記ヒータが、複数並列に接続される構成を備えるとともに、
    それぞれの前記引き出し線に電気的に接続される、複数の前記静電センサ回路と、を備える請求項3に記載のステアリングホイール把持検出装置。
  5. 複数の前記ヒータは、前記ステアリングホイールの中立位置における中心線に対して、互いに対称な位置に配される請求項2あるいは、4に記載のステアリングホイール把持検出装置。
JP2017518733A 2015-05-21 2016-03-16 ステアリングホイール把持検出装置 Active JP6435525B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015103419 2015-05-21
JP2015103419 2015-05-21
PCT/JP2016/001500 WO2016185650A1 (ja) 2015-05-21 2016-03-16 ステアリングホイール把持検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016185650A1 JPWO2016185650A1 (ja) 2018-03-01
JP6435525B2 true JP6435525B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=57319669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017518733A Active JP6435525B2 (ja) 2015-05-21 2016-03-16 ステアリングホイール把持検出装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10689022B2 (ja)
JP (1) JP6435525B2 (ja)
CN (1) CN107531266B (ja)
DE (1) DE112016002301B4 (ja)
WO (1) WO2016185650A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108367770B (zh) * 2015-11-13 2020-11-03 奥托立夫开发公司 程序及控制装置
LU100509B1 (en) * 2017-11-03 2019-05-08 Iee Sa System for Hand Detection on a Steering Wheel
CN108235294B (zh) * 2018-01-22 2022-03-01 京东方科技集团股份有限公司 集成网络对讲功能的智能后视镜系统
KR102526134B1 (ko) * 2018-06-06 2023-04-26 아우토리브 디벨롭먼트 아베 스티어링, 스티어링 시스템, 스티어링을 제어하는 방법 및 비일시적인 컴퓨터 판독가능 기억 매체
JP7155921B2 (ja) * 2018-11-16 2022-10-19 株式会社アイシン ステアリング装置
CN111688546A (zh) * 2019-03-13 2020-09-22 袁环珍 一种加热装置
CN112089967A (zh) * 2020-05-22 2020-12-18 未来穿戴技术有限公司 颈部按摩仪以及颈部按摩仪防触电的管理方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10121693C2 (de) 2001-05-04 2003-04-30 Bosch Gmbh Robert Verfahren und Vorrichtung zum Detektieren des Kontakts von Händen mit dem Lenkrad
CN1453172B (zh) * 2002-04-25 2011-01-26 松下电器产业株式会社 方向盘
JP2007153181A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Takata Corp ステアリングホイール
JP2010023649A (ja) 2008-07-18 2010-02-04 Nippon Plast Co Ltd ステアリングホイール
JP5401281B2 (ja) * 2009-02-20 2014-01-29 三菱電機株式会社 エレベータのロープ揺れ検出装置及びそれを用いた地震自動復旧運転制御方法
JP2010215140A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Panasonic Corp ステアリングホイール
LU91872B1 (en) * 2011-09-21 2013-03-22 Iee Sarl Capacitive sensing system able of using heating element as antenna electrode
LU91879B1 (en) * 2011-09-21 2013-03-22 Iee Sarl Capacitive sensing system configured for using heating element as antenna electrode
JP2014190856A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Nidec Elesys Corp ハンドル手放検知装置
JP5824621B2 (ja) 2013-09-19 2015-11-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 ハンドルヒータ、ハンドルヒータ装置および操舵ハンドル
JP2015131544A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 車両用制御装置
WO2016009584A1 (ja) * 2014-07-17 2016-01-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 静電式ステアリングホイール把持検出装置
EP3173309B1 (en) * 2014-07-23 2018-03-14 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Heater device, steering wheel, and transportation device
CN204264242U (zh) * 2014-12-04 2015-04-15 廊坊市金色时光科技发展有限公司 一种轮式方向盘加热器及方向盘

Also Published As

Publication number Publication date
DE112016002301T5 (de) 2018-03-08
DE112016002301B4 (de) 2020-11-12
JPWO2016185650A1 (ja) 2018-03-01
US20180327016A1 (en) 2018-11-15
CN107531266B (zh) 2019-06-18
CN107531266A (zh) 2018-01-02
WO2016185650A1 (ja) 2016-11-24
US10689022B2 (en) 2020-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6435525B2 (ja) ステアリングホイール把持検出装置
JP6405542B2 (ja) ステアリングホイール把持検出装置
EP3153379B1 (en) Electrostatic grip detection device
US10308273B2 (en) Steering wheel heater and steering wheel
US20150035549A1 (en) Capacitance sensor
JP6518430B2 (ja) 絶縁状態検出装置
KR102526134B1 (ko) 스티어링, 스티어링 시스템, 스티어링을 제어하는 방법 및 비일시적인 컴퓨터 판독가능 기억 매체
EP2830907A1 (en) Insulation state detecting device
JP2012050585A (ja) 心電位検出装置
JP6211493B2 (ja) 温度検出装置
JP5941718B2 (ja) 信号処理回路、車載用電子制御装置、および信号処理回路の車載用電子制御装置への実装方法
JP6808989B2 (ja) インバータモジュール
JP6919592B2 (ja) スイッチング回路
CN115923915A (zh) 用于交替操作加热工作方式和电容式测量工作方式的电路构造以及相关的方法
JP7447376B2 (ja) 操作検出装置
KR102001197B1 (ko) 인체 감지에 따른 전열 센서 제어 장치 및 그 방법
WO2018211872A1 (ja) マイコン入出力回路
JP5914419B2 (ja) 入力装置、電子機器
JP6497215B2 (ja) レゾルバ信号検出回路
JP2016090337A (ja) 漏電検出装置
JP2021089789A (ja) 静電容量センサ
JP2013108887A (ja) 自己診断機能付センサ
JP2015095006A (ja) 操作検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171101

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181015

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6435525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03