JP6433094B2 - まな板 - Google Patents
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Description
一方、複数のまな板を同時に用いる外食産業や、給食センター、保育所などの業務用のまな板にあっては、例えば食肉用、野菜用、魚類用など食品毎に異なったまな板を用い、匂いや雑菌の付着等を防止する必要があり、そのためには夫々の用途のまな板を別々にして混用されないように区別・管理する必要がある。また、業務用に限らず、家庭にあっても、食物性アレルギー患者を抱えた家庭等にあっては、業務用と同様、食品別に異なったまな板を用意し、それらが相互に混同されることを厳密に防止する必要がある。
本発明は上記課題を解消するためのものであり、軽量であって取り回し性が向上でき、用途等の管理を行って混同を生じることのないまな板を得る事を目的としている。
なお、芯材部の両面には食材を載置可能な板状の載置部が貼着されているため、この表に露出した表裏面の載置部に食材を置いて、まな板として調理することができる。
そして、本発明のまな板は、用途等の管理情報を識別するための情報部を側面に有するため、情報部は上下面に存在する場合と比較して容易に消滅することがない。
そして、補強材は、紙基材、不織布基材、布基材から選択される基材に熱硬化性樹脂が含浸された樹脂含浸硬化板とされている。従って、例えばまな板の側面部の情報部を覆うように密着した合成樹脂薄板が削れて補強材が露出しても、露出した繊維が棘のように手に当たったり刃物化したりする恐れを防止できる。なお、熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂が好ましく適用できる。
従って、例えば薄い側面部に小さく表示せざるを得ない文字とは異なり、側面部から比較的大きな面積をもって情報部を視認でき、かつ、感覚的に認識し易い色彩という識別手段によって、使用者はまな板の用途等を瞬時に把握することができる。
なお、情報部は、管理情報を識別するようにした文字情報を有してもよい。そうすると、使用者は、文字という管理情報の内容に直接結びついた識別手段で用途等を明確に認識することができ、色彩情報を視認した際に、使用者がまな板の用途等を誤解してしまった場合であっても、この色彩情報とは識別するための手段が異なる例えば文字情報によって、その誤解を解消することができる(本発明は色彩情報と文字情報の双方を必ず必要とするものではない)。
このため、発泡体より硬い樹脂部材がプロテクターとなって、包丁の刃先が発泡体に到達してしまうことを回避できる。
このため、発泡体より硬い樹脂部材がプロテクターとなって、包丁の刃先が発泡体に到達してしまうことを回避できる。従って、発泡体に刃先が当たって余計な空間ができ、そこに汚水等が溜まることを防止できる。特に、発泡体の吸湿・吸水作用により、包丁の切れ目等を通じて、水分が発泡体に引き込まれる事態を防止でき、このようにして清潔性に優れたまな板を形成できる。
また、刃先が硬い補強材に接触して生じる刃こぼれも防止することができる。なお、この樹脂部材は補強材より軟らかいため、刃先があたっても刃こぼれなどは生じ難い。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の図において、同一の符号を付した箇所は同様の構成である。
図1乃至図3は本発明の第一実施形態に係るまな板3であり、外形寸法が約厚さ(高さ)H20mm×幅W250mm×長さL500mmの全体が略矩形状のまな板となっている。なお、本発明のまな板はこの外形に限られず、例えば円形状などであっても構わないが、後述するように側面部に情報部30を配置する必要性から、所定の厚みを必要とする。
まな板3は、芯材部12と、この芯材部12の両面(2つの主面)に貼着した載置部14,15とで、まな板3の本体とも言えるまな板体20が形成されている。
なお、図の芯材部12と載置部14,15は主面の面積が略同じであり、側面が同一面となるように重ねられている。
発泡体16は、例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ABS等の合成樹脂による発泡体が好ましく適用でき、まな板体20の中で最も比重が小さい。これら発泡体16の発泡倍率は5〜30倍程度が適用可能であり、例えば3〜50mm程度の厚さ(高さ)を採用することで、軽量で取り回し性に優れたまな板とすることができる。なお、本実施形態の発泡体16は、図3に示すように、厚みH1が9mm(まな板全体の厚みの略半分)の板状であって、例えば発泡倍率10倍のポリスチレン樹脂から形成されている。
すなわち、まな板3は食中毒防止の観点から、煮沸消毒や加熱保管庫等による加熱消毒が衛生管理上必要とされる。そのため、全てが合成樹脂からなるまな板は、加熱による熱伸縮のアンバランスによって湾曲反りして平面性を失い使用しづらくなる。特に、まな板3の芯材部12として上記のような剛性に乏しい発泡体16を採用したことで、力学的に剛性を高める必要があり、そのため補強材18,19が設けられている。補強材18,19には、例えば、アルミニウム、チタン、ステンレス等の金属板のほか、ガラス繊維、合成繊維等による繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)板、さらに、紙基材、不織布基材、布基材等の基材にフェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等による熱硬化性樹脂を含浸して硬化させた樹脂含浸硬化板、等が好ましく適用できる。
本実施形態の補強材18,19は例えば、厚さH2が0.5mm程度であり、比較的薄くて軽量なフェノール樹脂含浸硬化板を採用して、反り変形の極めて少ないまな板とすることができた。
この補強材18,19については、材料が繊維強化プラスチック(所謂FRP)である場合には、後述する側面部20aの合成樹脂薄板25が削れて露出した際、露出した繊維が棘のように手に当たる恐れがあり、また、補強材がアルミニウム等の金属板である場合には露出して刃物化する恐れがあり、また錆を発生させる恐れもあるが、本実施形態の補強材18,19は所謂プラスチックの樹脂含浸硬化板であるため、その恐れもない。さらに、食品工場等で使用される場合には、補強材18,19は金属板の場合と異なり、食材の異物混入防止用の金属探知機に反応する問題を回避できるという効果も得られる。
なお、本発明の補強材はこのような形態に限られず、両面の補強材は同じ種類でなくてもよい。
この載置部14,15は、夫々、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、各種エラストマー樹脂、合成ゴムによる包丁の刃当たり性に優れた軟質のまな板材が好ましく適用でき、これらの樹脂においては、例えば1〜10mm程度の厚さで採用可能である。
また、載置部14,15は、適宜、無着色、着色の単層体で使用できるが、例えば表層側を無着色層とし下層側を不透明層とする複層体で構成してもよい。
本実施形態の載置部14,15は、図3に示すように、厚さH3が5mm程度であり、白色不透明のポリエチレン樹脂から形成され、補強材18,19が透けて見えないようになっている。
情報部30は、まな板3を使用する用途、種類、注意事項などの管理情報を作業者に伝達するための手段であり、まな板3の側面に設けられているので、上下面に存在する場合と比較して、まな板3の表面の使用による汚損、摩耗により見えづらくなることもなく、また比較的薄く透明な合成樹脂簿板25の内側に位置するため、明瞭に視認できるし、容易に消滅することもない。
第一の情報部31は、識別手段として、色彩により管理情報を識別する色彩情報(図2の平行斜線の部分)を有している。この色彩情報は、まな板3に載せるべく食材の印象に応じた色彩とするのが好ましく、例えば、食肉用であれば赤色、野菜用であれば緑色、魚類用であれば青色の色彩情報とされている。これにより、使用者は感覚的にまな板3の用途や種類等を認識することができる。
なお、図の色彩情報はまな板体20の短辺側面20aに付されているが、可及的に大きな面積をもって表示されるのが好ましく、長辺側面20bに付されてもよい。
このように識別手法の異なる「文字情報」と「色彩情報」の双方を視認可能とすることで、まな板3の管理情報の確実な認識が可能となる。
また、図2では、まな板体20の長辺側面20bに第二の情報部32(文字情報)が、短辺側面20aに第一の情報部31(色彩情報)がそれぞれ配置されているが、逆に配置されてもよい。すなわち、本発明の情報部30は、まな板3の外形が円形、四角形等の如何なる形状においても、また、まな板の一側面、全側面等に拘わらず、まな板側面の如何なる部位にも例外なく設けることができる。
なお、図2の場合、第一の情報部31の耐熱フィルム部材(情報部30)は色彩情報として例えば緑色に着色され、第二の情報部32の耐熱フィルム部材(情報部30)には文字が印字されているが、本発明はこのような形態に限られない。例えば、着色した耐熱フィルム部材の表面に必要文字を印字して、色彩情報と文字情報とを兼ね備えた耐熱フィルム部材とすることもできる(即ち、一つの側面部の情報部30に複数の識別手段を表示させることができる)。これにより、まな板3の置き場所や置き方により一側面しか見えない場合であっても、色彩情報と文字情報を同時に視認できる。
これらの耐熱フィルム部材30は、後に熱溶着する透明な合成樹脂簿板25に比べて高い融点又は軟化点の特性を有し、例えば、合成樹脂簿板25がポリエチレン樹脂(融点100℃)である場合には、少なくとも100℃を超えた融点又は軟化点の特性を持つ樹脂フィルム又は金属箔フィルムが好ましく、これによって、合成樹脂簿板25の熱溶着の際にこれらのフィルムが溶融又は軟化変形することなく、識別情報を確実に視認できる。
これは、上述したように、まな板体20の側面全周に透明な合成樹脂簿板25を熱溶着する際に識別手段としての耐熱フィルム部材30が溶融又は軟化しないため、当該合成樹脂簿板25と耐熱フィルム部材30とは熱溶着しないことになる。そのため耐熱フィルム部材30を例えばまな板体20の全高さ方向のほぼ全面に近い状態に配置したり、高さ方向の片側に片寄って配置したりすると、透明な合成樹脂簿板25とまな板体20の側面部20a,20bとの高さ方向の熱溶着部分が殆ど存在しなくなり、合成樹脂簿板25のまな板体20との貼着が不完全となる部分を生じる。その結果、この部分へ汚水が浸入して洗浄や乾燥が不十分となり、雑菌の繁殖を招き不衛生なまな板となる虞がある。
従って、この耐熱フィルム部材30を貼着したときのまな板体20の側面部20a,20bでの上下それぞれの部分CLには、少なくとも熱溶着可能な部分を確保する必要がある。この熱溶着可能な必要部分は、まな板3の上下面の角部が後に面取り加工され、まな板3の包丁使用による当該角部の摩耗や損傷、耐熱フィルム部材30の貼着時の位置決め精度、等を考慮した安全率を見積り勘案すれば、当該上部分CLと下部分CLの熱溶着部分はそれぞれ少なくとも2.5mm以上が必要と判断される。
一方、識別手段としての視認性を考慮すれば、耐熱フィルム部材30の高さ寸法は少なくとも6mm以上とするのが好ましい。これによって、透明な合成樹脂簿板25を透して文字情報、色彩情報等を的確に認識することが可能となる。
本実施形態の耐熱フィルム部材30は、透明な二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂による、厚さ0.1mm×高さ8mm×長さ80mmの外形寸法であり、まな板体の全高さ20mmの約40%の高さになっており、図2及び図3に示すように、発泡体16の部分に粘着材で固着されている。
ここで使用される合成樹脂簿板25については、本発明のような発泡体16を使用した複合構造のまな板3の水密性を達成する上でも重要であり、まな板体20との熱溶着性に優れる合成樹脂による簿板(シート又はフィルム)であるのが好ましい。そして、まな板体20との熱溶着を確実にするためには少なくともまな板体20の上下面に貼着される載置部14,15と同等もしくは同系統の合成樹脂によるのがよく、例えば、ポリエチレン樹脂からなる載置部14,15であれば、同等のポリエチレン樹脂、もしくは同系統のオレフィン系樹脂であるポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンの共重合体等による樹脂が適用でき、厚さ1〜3mm程度(図の厚さは2mm)のシート又はフィルムが好ましく適用できる。載置部14,15と同等もしくは同系統の合成樹脂であればそれぞれ類似した分子構造を持つ樹脂であるため一体化しやすく、熱溶融接着が容易で確実に行える。
なお、透明な合成樹脂簿板25は、まな板体20の側面部に貼着して内側の情報部30が透視できる範囲の透明性であれば着色、無着色を問わない。透明性を失わない範囲で着色することで当該合成樹脂簿板25を色彩情報とすることもできる。
次に、上述した第一実施形態の第一変形例を図4で説明する。
図4は当該第一変形例のまな板4の部分斜視図であって、理解の便宜のため、幅(短手)方向に沿って縦に切断した切断面を見せている。
このまな板4が、図1〜図3のまな板3と相違するのは、色彩情報と合成樹脂簿板25の構成態様である。
なお、文字情報を有する第二の情報部32は図2と同様、まな板体20の側面部20bに貼着されている。
次に、上述した第一実施形態の第二変形例を図5で説明する。
図5は当該第二変形例のまな板5の部分斜視図であって、理解の便宜のため、幅(短手)方向に沿って縦に切断した切断面を見せている。
このまな板5が、図1〜図3のまな板3と相違するのは、合成樹脂簿板27の構成態様である。
これにより、合成樹脂簿板27は情報部30(31)を兼ねることになり、図2のように色彩情報を有する第一の情報部31を別途設ける必要がなくなり、製造を容易にすることができる。
なお、合成樹脂簿板27は着色されている以外の構成については、図1〜図3の合成樹脂簿板25の構成と同様である。
また、本変形例では、合成樹脂簿板27はまな板体20の側面全周に配設されており、このため、文字情報を有する第二の情報部32はこの有色透明な合成樹脂簿板27を透かして視認される。これにより、まな板5の置き場所や置き方により一側面しか見えない場合であっても、色彩情報と文字情報を同時に見ることができる。
次に、上述した第一実施形態の第三変形例を図6及び図7で説明する。
図6は当該第三変形例のまな板6の部分斜視図であって、理解の便宜のため、幅(短手)方向に沿って縦に切断した切断面を見せている。また、図7(a)は図6の一点鎖線で囲った部分SCの拡大図、図7(b)は図7(a)に対応した図であり、図6の第一の情報部31が耐熱フィルム部材である場合の想定図である。
このまな板6が、図1〜図3のまな板3と相違するのは、まな板体20の側面部に、色彩情報と同じ色をした着色樹脂フィルムが溶着されている点である。
このため、着色樹脂フィルム(情報部30)による第一の情報部31は、図7(a)に示すように、熱溶着した際に周縁部31aも溶けて段部が形成され難くなり、合成樹脂薄板25とまな板体20との間における情報部31の周辺に隙間が生じ難くなる。すなわち、仮に第一の情報部31が耐熱フィルム部材であると、耐熱フィルム部材は裏面の粘着剤で貼着し、合成樹脂薄板25の溶着時にも溶けないため、図7(b)に示すように、仮に合成樹脂簿板25の溶融流動が不足した場合に耐熱フィルム部材の周縁部付近に隙間Sが生じる恐れがある。しかし、本変形例の第一の情報部31は溶着されるため、このような隙間Sが生じ難くなる。従って、万が一合成樹脂薄板25が損傷して汚水が浸透した場合であっても、図7(b)のような隙間Sに溜まって、不衛生になる不測の事態がより効果的に防止できる。
次に、本発明の第二実施形態を図9で説明する。
図9は当該第二実施形態に係るまな板8について、理解の便宜のため、幅(短手)方向に沿って縦に切断した切断面を見せている。
この図のまな板8が第一実施形態と相違するのは、発泡体43に隣接して着色した樹脂部材34が設けられている点である。
そして、補強材18,19と発泡体43の側面部43aとで画される空間に樹脂部材34が充填され(従って、本実施形態の樹脂部材34は発泡体43の外枠状となる)、この樹脂部材34を管理情報に応じて着色することで色彩情報が形成されている。すなわち、樹脂部材34が図2の情報部30の第一の情報部31と同様、識別手段としての機能を発揮することになる。
また、この着色された樹脂部材34(第一の情報部31)に比べて第二の情報部32は高さがほぼ同じで、樹脂部材34の外側の側面部34aに、第一実施形態と同様の文字情報を有する第二の情報部32が貼着されている。
なお、図9の樹脂部材34の側面部34aは、水平方向について、補強材18,19及び載置部14,15の側面と同一面となっている。
このため、前述の図6のまな板6では、第一の情報部31が比較的薄い着色樹脂フィルムを溶着して形成されるため、まな板の一辺に合成樹脂簿板25を透して視認される帯状の色彩情報が、加熱溶着で上下にずれて直線状の帯状にならずうねった状態になる恐れがあるのに対して、本実施例のまな板8では、比較的厚いシート状の樹脂部材34が上下の補強部材18,19の間に挟まれる位置関係となるため、まな板の側面に視認される帯状の色彩情報は、載置部14,15と平行な帯状のラインとなってその商品価値を高めるものにできる。
次に、本発明の第二実施形態の第一変形例を図10で説明する。
図10は当該第一変形例に係るまな板9について、文字情報(第二の情報部32)の部分を切断するようにした部分縦断面図である。
この図のまな板9が図9のまな板8と相違するのは、発泡体43に隣接して設けられた着色した樹脂部材35が図9の樹脂部材34よりも大きなものに変更されている点である。
次に、上記第二実施形態の第二変形例を図11で説明する。
図11は当該第一変形例に係るまな板10の縦断面図であり、図10の縦断面図に対応している。
このまな板10が図10のまな板9と相違するのは、補強材37,38及び樹脂部材36のサイズ等である。なお、補強材37,38及び樹脂部材36以外の載置部14,15及び発泡体43の構成態様は図10と同様である。
そして、これら延伸部14c,15cと芯材部12の側面部12a(補強材37,38の側面部37a,38aを含む)とで画される空間に、発泡体43より硬く、かつ、補強材37,38より軟らかい樹脂部材36が充填され(樹脂部材36の外側側面36aと載置部14,15の側面とが同一面となるように充填され)、この樹脂部材36が管理情報に応じて着色されていることで情報部30の色彩情報(32)が形成されている。
これにより、本第二実施形態の変形例では、図10のまな板9と同様の作用効果を発揮し、さらに、包丁の刃先が硬い補強材37,38に衝突して生じる刃こぼれなどを防止することができる。
なお、本変形例では補強材37,38の外形が小さくなったため、その分、樹脂部材36の撓み剛性を載置部14,15の撓み剛性に比べて大きくしてもよく、まな板体20については、補強材37,38、樹脂部材36、載置部14,15、発泡体43の順に撓み剛性を大きくしてもよい。
例えば、図10、図11における発泡体43のプロテクター機能を有する着色樹脂部材35,36について、これらを色彩情報として利用せず、単なるプロテクター機能としてのみ採用し、これに変わる色彩情報手段として図8等の着色樹脂フィルムを溶着して用いる色彩情報(31)を採用してもよい。
また、管理情報を識別するための情報部が有する識別手段は一つだけでもよい。
また、例えば、文字情報をまな板体の外周側面全体に付してもよい。
Claims (7)
- 板状の発泡体の両面に剛性を向上させる補強材を配設した芯材部を有し、前記芯材部の両面に食材が載せられる板状の載置部を貼着したまな板体と、前記まな板体の側面部にまな板の用途等の管理情報を識別するための情報部と、を備えたまな板であって、
前記補強材は、紙基材に、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂から選択される熱硬化性樹脂が含浸された樹脂含浸硬化板である
ことを特徴とするまな板。 - 前記補強材は、0.05〜2mmの厚さの板状体であることを特徴とする請求項1に記載のまな板。
- 前記熱硬化性樹脂は、前記フェノール樹脂又は前記メラミン樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載のまな板。
- 前記情報部は、少なくとも色彩により前記管理情報を識別するようにした色彩情報を有し、この色彩情報は、前記発泡体の側面に配置され、前記管理情報に応じて着色された樹脂部材であり、
前記樹脂部材は、少なくとも前記発泡体の側面の高さ方向を含む全体を囲むように外枠状に配置されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のまな板。 - 前記発泡体は、水平方向の面積について、前記補強材に比べて小さく、
前記樹脂部材は、前記補強材と前記発泡体の側面部とで画される空間に配置され、前記発泡体より硬い
ことを特徴とする請求項4に記載のまな板。 - 前記載置部は、前記芯材部よりも主面の面方向に伸びた延伸部を有し、
前記樹脂部材は、前記載置部と前記芯材部の側面部とで画される空間に配置され、前記発泡体より硬く、かつ、前記補強材より軟らかい
ことを特徴とする請求項4に記載のまな板。 - 前記まな板体の側面部には、前記情報部を覆うようにして、透明な合成樹脂薄板が熱溶着されており、
前記情報部は、裏面に塗布加工された粘着材を有するとともに該粘着材で前記まな板体に貼着された耐熱フィルム部材から形成され、
前記耐熱フィルム部材は、前記合成樹脂薄板に比べて高い融点又は軟化点の特性を有する樹脂フィルム又は金属箔フィルムであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のまな板。
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