JP6432888B2 - 積層体の製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
積層体は、第1シートと、第2シートと、第3繊維の原料となる原料樹脂と前記原料樹脂を溶解させる溶媒とを含む原料液と、を準備する準備工程と、前記第1シートを搬送ラインの上流に供給し、下流に向けて搬送する搬送工程と、前記原料液から、前記第3繊維を生成させ、前記第3繊維を第1シートの一方の主面に堆積させる堆積工程と、前記第1シートの前記主面に、接着剤を付与する接着剤付与工程と、加熱装置を備える加熱室において、前記主面に付与された前記接着剤を溶融させる加熱工程と、前記第1シートに、溶融した前記接着剤と前記第3繊維とを介して前記第2シートを積層させる積層工程とを具備する方法により製造される。
(1)準備工程
準備工程では、第1シート1、第2シート2、および、第3繊維3の原料となる原料樹脂と原料樹脂を溶解させる溶媒を含む原料液を準備する。
搬送工程では、第1シート1を、搬送ライン207を構成する最初の搬送ローラ11に供給し、下流に向けて搬送する。搬送ライン207は、複数の搬送ローラ(11、31、41、51等)を備える。各搬送ローラの長さは、例えば、第1シートの搬送方向に垂直な幅より大きい。搬送ローラの数は特に限定されず、例えば、各工程に1または2以上配置される。
堆積工程では、例えば電界紡糸法により、第1シート1の一方の主面に第3繊維3を堆積させる。電界紡糸法において、第1シート1は、噴射される原料液のターゲットであり、生成する第3繊維3を収集するコレクタとして機能する。このとき、第3繊維は、溶媒を含んだ状態で第1シート上に堆積する。溶媒を含んだ第3繊維は、第1シートと密着し、溶媒を除去することにより、第1シートと第3繊維とが接着される。
次に、第1シート1の第3繊維3が堆積された主面に接着剤4を付与する。
接着剤は、第2シートを、第1シートおよび/または第3繊維に接着させるために、第1シートに付与される。接着剤の付与方法は特に限定されず、コーティング法、スプレー法、自由落下等が例示できる。なかでも、第3繊維の損傷が抑制される点で、スプレー法または自由落下により、溶融された接着剤あるいは粉末状の接着剤を第1シートおよび/または第3繊維に付与することが好ましい。
接着剤4が第1シート1に付与された後、第2シート2を積層する前に、第1シート1に、例えば電磁波42aを照射する加熱装置を用いて、接着剤4を溶融させる。加熱工程は、加熱室81の内部で行われる。加熱温度は、溶媒の沸点および接着剤の融点に応じて適宜設定すれば良い。加熱温度は、第1シートの表面が、例えば100〜200℃、好ましくは120〜170℃になるように、調整される。
接着剤4を溶融させた後、第2シート2を第1シート1に積層する。第1シートの端部に付与された接着剤も溶融しているため、積層体の端部においても、第2シートと第3繊維および/または第1シートとが十分に接着される。第2シート2を積層した後、得られた積層体10を一対の圧着ローラ54(54aおよび54b)の間を通過させ、第1シート1と第2シート2とをさらに密着させても良い。
最後に、製造された積層体10を、回収装置に回収する。回収装置は、例えば回収リール62を備えており、積層体10は回収リール62に捲回される。
次に、図1を参照しながら、本発明に係る製造装置200を説明する。
製造装置200は、第1シートを、搬送ライン207の上流に供給する第1供給部201と、第3繊維を第1シートの一方の主面に堆積させる堆積部202と、第2シートを第1シートに向けて供給する第2供給部208と、堆積部202の下流に配置されており、第1シートの主面に接着剤を付与する接着剤付与部203と、接着剤付与部203の下流に配置されており、接着剤を溶融させる加熱部204と、加熱部204の下流に配置されており、第1シートに、第2シート供給部から供給される第2シートを積層させる積層部205と、第1シートと第2シートとの積層体を回収する回収部206と、を具備する。加熱部は、加熱室81と、加熱室に配置された加熱装置42と、加熱室内の大気を対流させるための送風機80と、を備える。
第1供給部201は、製造装置200の最上流に配置されている。第1供給部201は、モータ13により第1供給リール12を回転させて、第1供給リール12に捲回された第1シート1を、搬送ライン207の最上流に位置する搬送ローラ11に供給する。第1シート1は、搬送ライン207によって、第1供給部201から回収部206に向かって搬送される。
堆積部202は、例えば、電界紡糸機構を具備する電界紡糸ユニット(図示せず)を備える。電界紡糸機構は、装置内の上方に設置された第3繊維3の原料液を放出するための放出体23と、放出された原料液をプラスに帯電させる帯電手段(後述参照)と、放出体23と対向するように配置された第1シート1を上流側から下流側に搬送するベルトコンベア21と、を備えている。ベルトコンベア21は、第1シート1とともに第3繊維3を収集するコレクタ部として機能する。なお、電界紡糸ユニットの台数は、特に限定されるものではなく、1台でも2台以上でもよい。
接着剤付与部203は、例えば、接着剤付与部203の上方に設置された接着剤4を収容する接着剤タンク32と、接着剤4を散布するための散布部材33とを備える散布装置34を具備する。散布部材33からは、例えば、粒子状の接着剤が散布される。
加熱部204は、加熱室81を備えており、第1シートに付与された接着剤4を溶融させる。加熱室81は、加熱装置42および送風機80を備える。加熱室81は箱型であり、第1シート1を搬出入するための開口(84Aおよび84B)が形成されている他は、ほぼ閉じられた空間である(図3参照)。加熱室81の側壁81Aは、視認性の観点から、ガラス等の透明板により形成されることが好ましい。
第2供給部208は、例えば第1シートの上方に設置されており、第2シートを捲回する第2供給リール52とこれを回転駆動させるモータ53とを備える。第2シートは、第1シートの搬送スピードに合わせて第2供給リール52から捲き出されながら、第1シートに積層される。
回収部206は、回収リール62を備える。積層体10は、回収リール62に捲回される。回収リール62はモータ63により回転駆動される。
Claims (8)
- 第1シートと、第2シートと、第3繊維の原料となる原料樹脂と前記原料樹脂を溶解させる溶媒とを含む原料液と、を準備する準備工程と、
前記第1シートを搬送ラインの上流に供給し、下流に向けて搬送する搬送工程と、
前記原料液から、前記第3繊維を生成させ、前記第3繊維を第1シートの一方の主面に堆積させる堆積工程と、
前記第1シートの前記主面に、接着剤を付与する接着剤付与工程と、
加熱装置を備える加熱室において、前記主面に付与された前記接着剤を溶融させる加熱工程と、
前記第1シートに、溶融した前記接着剤と前記第3繊維とを介して前記第2シートを積層させる積層工程と、を具備し、
前記加熱室が、前記加熱室の大気を対流させるための送風機を備える、積層体の製造方法。 - 前記送風機が、前記第1シートに、前記加熱装置の下流側から上流側に向かう気流が接触するように、前記加熱室の前記大気を対流させる、請求項1に記載の積層体の製造方法。
- 前記送風機が、前記第1シートに、前記加熱装置の上流側から下流側に向かう気流が接触するように、前記加熱室の前記大気を対流させる、請求項1に記載の積層体の製造方法。
- 前記第1シートが、搬送方向に沿う端部と、前記端部以外の中央部と、を備えており、
前記送風機が、前記第1シートに、さらに前記中央部から前記端部に向かう気流が接触するように、前記加熱室の前記大気を対流させる、請求項2または3に記載の積層体の製造方法。 - 前記積層工程が、前記加熱室内で行われる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層体の製造方法。
- 第1シートを、搬送ラインの上流に供給する第1供給部と、
第2シートを、前記第1シートに向けて供給する第2供給部と、
第3繊維の原料となる原料樹脂と前記原料樹脂を溶解させる溶媒とを含む原料液から、前記第3繊維を生成させ、前記第3繊維を前記第1シートの主面に堆積させる堆積部と、
前記堆積部の下流に配置され、前記第1シートの前記主面に、接着剤を付与する接着剤付与部と、
前記接着剤付与部の下流に配置されており、前記接着剤を溶融させる加熱部と、
前記加熱部の下流に配置されており、前記第1シートに、溶融した前記接着剤と前記第3繊維とを介して、前記第2供給部から供給される前記第2シートを積層させる積層部と、を具備し、
前記加熱部が、加熱室と、前記加熱室に配置された加熱装置と、前記加熱室内の大気を対流させるための送風機と、を備える、積層体の製造装置。 - 前記送風機が、前記加熱装置の下流側に配置されており、
前記加熱室が、前記送風機と前記加熱装置との間に配置される仕切り板を備えており、
前記仕切り板が、前記第1シートに前記加熱装置の下流側から上流側に向かう気流が接触し、かつ、前記送風機に前記加熱装置の上流側から下流側に向かう気流が吸気されるように、前記大気を対流させるための開口部を有する、請求項6に記載の積層体の製造装置。 - 前記第1シートが、搬送方向に沿う端部と、前記端部以外の中央部と、を備えており、
前記送風機の送風口が、前記中央部に対向し、かつ、前記端部に対向しないように配置されている、請求項6または7に記載の積層体の製造装置。
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