JP6432791B2 - 2−グリシジルオキシ−n,n−ジグリシジルアニリンの製造方法 - Google Patents
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反応混合物を水で洗浄し、水層を分離して得られた油層は、溶媒留去等の更なる操作をすることなく、2回目のアルカリを添加することが出来るため、時間の節約が出来る上に余分な原料を使用しないため経済的であり、好ましい。
ケトンとしては、アセトン、2−ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソブチルケトン、アセチルアセトン、アセトニルアセトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン等を挙げることが出来る。
カラム温度: 40℃
移動相: A)0.1%(v/v)リン酸水溶液:B)メタノール=40:60
流量:1ml/min
注入量: 1μl
検出: 紫外(UV)検出 波長254nm
分析時間: 30分
分析サンプル調製:サンプル0.02gを秤量し、アセトニトリル約5mlに溶解させた。
温度計、冷却管および撹拌機を取り付けた四つ口フラスコに、エピハロヒドリン83.3g(0.90mol)、トルエン27.3g(2.5重量倍/2−アミノフェノール)、水2.73g(0.25重量倍/2−アミノフェノール)を仕込み、これに2−アミノフェノール10.9g(0.10mol)を添加した。この混合液を80℃で3時間撹拌した。反応混合物に硫酸水素テトラブチルアンモニウム0.92g(0.0027mol)を添加し、続いて48%水酸化ナトリウム水溶液18.3g(0.22mol)を20℃以下で10分かけて滴下、さらに40℃で2時間撹拌しながら熟成した。50g(4.6重量倍/2−アミノフェノール)の水で、生成した塩を溶解し、水層と油層とを分離した。油層をさらに32.7g(3.0重量倍/2−アミノフェノール)の水で洗浄し、水層と油層とを分離した。油層に硫酸水素テトラブチルアンモニウム0.92g(0.0027mol)を添加し、続いて48%水酸化ナトリウム水溶液27.5g(0.33mol)を20℃以下で10分かけて滴下、さらに40℃の温度で2.5時間撹拌しながら熟成した。50g(4.6重量倍/2−アミノフェノール)の水で、生成した塩を溶解し、水層と油層とを分離した。油層をさらに32.7g(3.0重量倍/2−アミノフェノール)の水で洗浄し、水層と油層とを分離した。得られた油層を減圧下留去すると、橙色の粘性油状物が得られた。この油状物をトルエン50gに溶かし、水50gで3回洗浄した後、トルエンを減圧下留去すると、2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンを主成分とする橙色の粘性油状物が得られた。このエポキシ化合物の収量は、26.51g(理論収量の96%)であった。また、エポキシ化合物の化学純度を、HPLCを使用して前述した方法で測定したところ87.4%(HPLC area%)であった。
実施例1において、2回目に添加する48%水酸化ナトリウム水溶液を27.5g(0.33mol)から15.0g(0.18mol)、2回目に48%水酸化ナトリウム水溶液を添加した後の40℃での攪拌時間を2.5時間から6時間に変更した以外は、実施例1と同様に実施したところ、2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンを主成分とする橙色の粘性油状物が得られた。このエポキシ化合物の収量は、25.74g(理論収量の93%)であった。また、エポキシ化合物の化学純度を、HPLCを使用して前述した方法で測定したところ81.7%(HPLC area%)であった。
実施例1において、トルエン27.3g、水2.73gの代わりに2−プロパノール27.3g(2.5重量倍/2−アミノフェノール)、2回目に48%水酸化ナトリウム水溶液を添加した後の40℃での攪拌時間を2.5時間から4時間に変更した以外は、実施例1と同様に実施したところ、2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンを主成分とする橙色の粘性油状物が得られた。このエポキシ化合物の収量は、25.30g(理論収量の91%)であった。また、エポキシ化合物の化学純度を、HPLCを使用して前述した方法で測定したところ81.7%(HPLC area%)であった。
温度計、冷却管および撹拌機を取り付けた四つ口フラスコに、エピハロヒドリン83.3g(0.90mol)を仕込み、これに2−アミノフェノール10.9g(0.10mol)を添加した。この混合液を70℃で3時間撹拌した。反応混合物に硫酸水素テトラブチルアンモニウム0.92g(0.0027mol)を添加し、続いて48%水酸化ナトリウム水溶液18.3g(0.22mol)を20℃以下で10分かけて滴下、さらに40℃で2時間撹拌しながら熟成した。50g(4.6重量倍/2−アミノフェノール)の水で、生成した塩を溶解し、水層と油層とを分離した。油層をさらに32.7g(3.0重量倍/2−アミノフェノール)の水で洗浄し、水層と油層とを分離した。油層に硫酸水素テトラブチルアンモニウム0.92g(0.0027mol)を添加し、続いて48%水酸化ナトリウム水溶液27.5g(0.33mol)を20℃以下で10分かけて滴下、さらに40℃で2.5時間撹拌しながら熟成した。50g(4.6重量倍/2−アミノフェノール)の水で、生成した塩を溶解し、水層と油層とを分離した。油層をさらに32.7g(3.0重量倍/2−アミノフェノール)の水で洗浄し、水層と油層とを分離した。油層を減圧下留去すると、橙色の粘性油状物が得られた。この油状物をトルエン50gに溶かし、水50gで3回洗浄した後、トルエンを減圧下留去すると、2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンを主成分とする橙色の粘性油状物が得られた。このエポキシ化合物の収量は、25.06g(理論収量の90%)であった。また、エポキシ化合物の化学純度を、HPLCを使用して前述した方法で測定したところ89.1%(HPLC area%)であった。
温度計、冷却管および撹拌機を取り付けた四つ口フラスコに、エピハロヒドリン83.3g(0.90mol)、2−プロパノール54.1g(5.0重量倍/2−アミノフェノール)を仕込み、55℃の温度で2−アミノフェノール10.9g(0.10mol)を添加した。この混合液を45℃で3時間、55℃で5時間、65℃で2時間撹拌した。反応混合物に48%水酸化ナトリウム水溶液33.3g(0.40mol)を50℃、3分割で滴下し、55℃で6時間撹拌しながら熟成した。この混合物から2−プロパノールとエピハロヒドリンとを減圧下留去すると、橙色の粘性油状物が得られた。この油状物をトルエン100gに溶かし、水100gで3回洗浄した後、トルエンを減圧下留去すると、橙色の粘性油状物が得られた。橙色の粘性油状物の収量は、22.55gであった。また、橙色の粘性油状物の化学純度を、HPLCを使用して前述した方法で測定したところ、2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンが33.7%(HPLC area%)含まれていた。
温度計、冷却管および撹拌機を取り付けた四つ口フラスコに、2−アミノフェノール10.9g(0.10mol)、エピハロヒドリン138.8g(1.50mol)、2−プロパノール36.0g、水14.4g、重亜硫酸ナトリウム0.44gを仕込み、50℃で5時間撹拌した。この反応液を加熱して60℃に保ち、48%水酸化ナトリウム水溶液31.7g(0.38mol)を1時間かけて滴下し、その後更に同温度で1時間撹拌した。室温まで冷却し、水層を除いた後、減圧下、未反応のエピハロヒドリンとエタノールを留去した。得られた粗生成物にメチルイソブチルケトン65gを加えて溶解した後、水洗を4回行なった。減圧下でメチルイソブチルケトンを留去すると、橙色の粘性油状物が23.07g得られた。この油状物中には、2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンの存在を確認できなかった。
温度計、冷却管および撹拌機を取り付けた四つ口フラスコに、エピハロヒドリン55.5g(0.60mol)を仕込み、これに2−アミノフェノール10.9g(0.10mol)を添加した。75℃で2時間反応させた後、同温度に保ちながら、48%水酸化ナトリウム水溶液19.8g(0.24mol)を8時間かけて滴下し、その後、同温度で1時間撹拌した。減圧下、未反応のエピハロヒドリンと水を留去した後、メチルイソブチルケトン30gを加えて反応物を溶解した。この混合液に水60gを加えて生成した塩を溶解し、水層と油層とを分離した。この油層に水32.7g及び48%水酸化ナトリウム水溶液7.6g(0.09mol)を仕込み、50℃で2時間反応させた。その後、水16.3gで2回水洗を行い、さらに減圧下でメチルイソブチルケトンを留去すると、橙色の粘性油状物が23.95g得られた。この油状物中には、2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンの存在を確認できなかった。
Claims (6)
- 2−アミノフェノールとエピハロヒドリンとを加熱し、その後アルカリを添加して、30〜50℃で反応を行うことによりアミノ基をジグリシジルアミノ基とした後、生成した塩を除去し、さらに、アルカリを添加して、30〜50℃で反応を行う2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンの製造方法。
- アルカリが、水酸化ナトリウム、または、水酸化カリウムである請求項1に記載の2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンの製造方法。
- アルカリを添加する工程において、相間移動触媒を用いる請求項1または2に記載の2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンの製造方法。
- 相関移動触媒が、第四級アンモニウム塩および/または第四級ホスホニウム塩である請求項1から3のいずれかに記載の2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンの製造方法。
- 2−アミノフェノールとエピハロヒドリンとを加熱し、その後に添加するアルカリ量が、2−アミノフェノールに対して2〜3モル倍である請求項1から4のいずれかに記載の2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンの製造方法。
- 2−アミノフェノールとエピハロヒドリンとを加熱し、その後に添加するアルカリ量と、塩の除去後に添加するアルカリ量の合計が、2−アミノフェノールに対して4〜6モル倍である請求項1から5のいずれかに記載の2−グリシジルオキシ−N,N−ジグリシジルアニリンの製造方法。
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