JP6432648B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す平面図である。図1に示すように、プリンタ1は、一方向に沿って往復移動可能に構成されたキャリッジ2と、このキャリッジ2に搭載されたインクジェットヘッド3(液体噴射ヘッド)及びサブタンク4a〜4dと、記録用紙Pを紙送り方向に搬送する搬送機構5と、インクを貯留するインクカートリッジ6a〜6dと、インクジェットヘッド3のインク噴射性能が低下したときにその性能を回復させるキャップ装置7などを備えている。
インクジェットヘッド3は、圧電式のアクチュエータと、複数のノズル35及び4つのサブタンク4a〜4dから供給されたインクを複数のノズル35に送るインク流路が形成された流路ユニットとからなる。そして、インクジェットヘッド3は、圧電式のアクチュエータにより、4つのサブタンク4a〜4dから流路ユニットのインク流路内に供給されたインクを複数のノズル35から噴射させる。複数のノズル35は、インクジェットヘッド3の下面から開口し、紙送り方向に複数並べて配置されてノズル列を形成しているとともに、このノズル列が走査方向に4列配列されている。このインクジェットヘッド3の下面が、複数のノズル35がそれぞれ開口するインク噴射面38(図5(a)参照)となっており、ノズル列ごとに、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクが噴射される。
次に、キャップ装置7について説明する。図2は、キャップ装置の斜視図である。図3は、キャップ装置の側面図である。なお、以下においては、走査方向に沿った図2の左方を左方とし、図2の右方を右方とし、紙送り方向に沿った図2の上方(紙送り方向上流側)を前方とし、図2の下方(紙送り方向下流側)を後方として説明する。また、図3においては、図2に示す駆動モータ42の図示を省略している。キャップ装置7は、インクジェットヘッド3のノズル35から強制的にインクを排出させる吸引パージを行って、インクジェットヘッド3のインク噴射性能を回復させるものである。
まず、キャップ部材12について説明する。図4は、キャップホルダを上方から見た斜視図である。図5(a)は、図4のA−A線断面図であり、図5(b)は、図4のB−B線断面図である。図4及び図5(a)、(b)に示すように、キャップ部材12は、ゴムなどの弾性部材からなり、一体成型された、矩形状の底壁50と、底壁50の縁に沿って立設した環状のリップ51と、底壁50から立設し、環状のリップ51と底壁50とから構成される凹部の内部空間を2つに仕切る仕切り板52と、を有している。
次に、キャップホルダ60について説明する。図6は、キャップホルダを下方から見た斜視図である。図4〜図6に示すように、キャップホルダ60は、キャップ部材12よりも硬質な合成樹脂などの部材からなり、紙送り方向両端部が上方に立設したコの字状をしており、その凹みにキャップ部材12が載置されて下方から保持されている。また、キャップホルダ60は、バネ68(図7(a)参照)を介してキャップリフトホルダ69に支持されている。このキャップリフトホルダ69は、キャップ駆動機構40の後述するキャップスライドカム41に対して傾動可能に連結されている。キャップホルダ60の、平面視で、キャップ部材12の底壁50の貫通孔55と重なる位置には下方に突出する突出部61と突出部61の軸芯を貫通する接続孔63が形成されており、且つ、キャップ部材12の底壁50の貫通孔56と重なる位置には下方に突出する突出部62と突出部62の軸芯を貫通する接続孔64が形成されている。
次に、キャップ駆動機構40について説明する。図7は、キャップ部材の離接動作について説明する図であり、(a)はキャップ部材が退避位置にあるときであり、(b)はキャップ部材がキャッピング位置にあるときである。図2及び図3に示すように、キャップ駆動機構40は、紙送り方向に移動可能であり、その移動によってキャップホルダ60を昇降駆動するキャップスライドカム41(スライド部材)と、キャップスライドカム41を紙送り方向に移動させる駆動モータ42(駆動手段)などを有している。
次に、キャップ部材12のインクジェットヘッド3のインク噴射面38に対する離接動作について説明する。図7(a)に示すように、吸引パージを開始する前には、キャップスライドカム41は紙送り方向の前方端部に位置している。このとき、キャップリフトホルダ69の下面はキャップスライドカム41の水平面41cに接触して降下した状態となっており、キャップ部材12はインクジェットヘッド3のインク噴射面38から離接した退避位置に位置する。
次に、切換手段15について説明する。図8は、図3を下方から見た底面図である。なお、図8においては、図3に示す2本の排出チューブ80、81を2点鎖線で示している。図3及び図8に示すように、切換手段15は、吸引ポンプ14の接続先をキャップ部材12のブラックインク用の凹部57の内部空間53とカラーインク用の凹部58の内部空間54に選択的に切り換えるものであり、キャップスライドカム41を挟んでキャップリフトホルダ69の下方に配置されている。
次に、2本の排出チューブ80、81のキャップホルダ60から切換手段15までの引き回しの構成について説明する。図6に示すように、排出チューブ80の一端は、ブラックインク用の凹部57に形成された貫通孔55と連通するキャップホルダ60の接続孔63に接続されている。そして、一端が接続孔63に接続され、鉛直方向に延在する排出チューブ80は、後方に曲げられて、固定部材65の2つの側壁65a、65bの間に引き回され、2つの側壁65a、65bに挟まれた状態で第1突起65cによって下方から固定される。すなわち、排出チューブ80の2つの側壁65a、65bに挟まれた部分では、走査方向に関する変位が拘束されるとともに、下方への変位が拘束される。これにより、排出チューブ80が、キャップホルダ60との接続部近傍において固定部材65により固定されるため、自重により下方にたれてキャップスライドカム41に接触するのを防止することができる。
次に、吸引パージについて説明する。まず、キャリッジ2をメンテナンス位置に移動させて、インクジェットヘッド3のインク噴射面38をキャップ部材12と対向させた状態で、駆動モータ42によりピニオンギヤ44を駆動して、キャップスライドカム41を退避位置からキャッピング位置に移動させる。すると、キャップ部材12がインクジェットヘッド3のインク噴射面38に密着してノズル35を覆う。
3 インクジェットヘッド
12 キャップ部材
38 インク噴射面
50 底壁
51 リップ
53、54 凹部
60 キャップホルダ
65、66 固定部
80、81 排出チューブ
Claims (8)
- 液体を噴射するノズルを有する液体噴射ヘッドと、
前記ノズルを覆うためのキャップ部材と、
前記キャップ部材の前記液体噴射ヘッドと反対側から前記キャップ部材を支持するキャップホルダと、
前記キャップ部材に各々連通し、前記キャップホルダの前記キャップ部材と反対側に位置する第1排出チューブ及び第2排出チューブと、
前記キャップ部材が前記ノズルを覆うキャッピング位置と、前記キャッピング位置よりも前記キャップが前記液体噴射ヘッドから離間する離間位置とに前記キャップ部材を位置付けるように、前記キャップ部材と前記キャップホルダを一体的に移動させるキャップ移動機構と、を備え、
前記キャップホルダは、
前記キャップ部材と反対側に設けられ、前記第1排出チューブ及び前記第2排出チューブを支持する支持部を有し、
前記第1排出チューブは、前記キャップ部材側の一端以外であって、前記キャップホルダの前記キャップ部材と反対側に位置する部分が、前記支持部に支持され、
前記第2排出チューブは、前記キャップ部材側の一端以外であって、前記キャップホルダの前記キャップ部材と反対側に位置する部分が、前記支持部に支持されることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記液体は、第1液体と第2液体を含み、
前記ノズルは、前記第1液体を噴射する第1ノズルと、前記第2液体を噴射する第2ノズルとを含み、
前記キャップ部材は、前記第1ノズルを覆う第1凹部と、前記第2ノズルを覆う第2凹部とを含み、
前記第1排出チューブは前記第1凹部内に連通し、前記第2排出チューブは前記第2凹部内に連通することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 吸引ポンプと、
前記吸引ポンプを、前記第1排出チューブを介して前記第1凹部に接続させる状態と前記第2排出チューブを介して前記第2凹部に接続させる状態とに選択的に切り換える切換手段と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。 - 前記第1液体はブラックインクを含み、前記第2液体はシアンインク、マゼンタインク及びイエローインクを含むことを特徴とする請求項2または3に記載の液体噴射装置。
- 前記液体噴射ヘッドは、前記ノズルが形成された液体噴射面を有し、
前記キャップ部材は、
前記第1凹部の底に設けられ、前記第1排出チューブに連通する第1貫通孔と、
前記第2凹部の底に設けられ、前記第2排出チューブに連通する第2貫通孔と、
を有し、
前記第1凹部と前記第2凹部は、第1方向に並び、
前記支持部は、前記第1方向と直交し且つ前記液体噴射面と平行な第2方向において、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔と異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の液体噴射装置。 - 駆動手段と、
前記キャップホルダの前記キャップ部材と反対側に配置され、前記駆動手段により前記第2方向に沿ってスライドさせられるスライド部材と、
を備え、
前記第1排出チューブ及び前記第2排出チューブが、前記キャップホルダと前記スライド部材の間に配置されることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。 - 前記キャップホルダは、前記キャップ部材と反対側に立設する第1壁及び第2壁を有し、
前記支持部は、前記第1壁の先端に設けられた第1支持部と、前記第2壁の先端に設けられた第2支持部とを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体噴射装置。 - 前記第1支持部が前記第1壁から延在する向きと、前記第2支持部が前記第2壁から延在する向きとが異なることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
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