JP6432297B2 - フレーム部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に用いられるフレーム部材の製造方法に関する。
燃料電池は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly 以下、MEAとも言う)とその両面に配置されたセパレータとからなる燃料電池セル(単位セル)を所望の出力電圧に応じた個数だけ積層した積層体を有している。発電のための電気化学反応が行われるMEAでは、絶縁性能の低下を抑制するためにMEAの外周に絶縁性を有するフレーム状のフレーム部材を取り付ける技術がある(特許文献1参照)。
特開2010−123377号公報
MEAは薄い膜状の部材であり、フレーム部材はある程度の剛性を付与するためにフレーム部材の少なくとも一部の板厚は厚くする必要がある。また、特許文献1においてMEAと一体に形成するフレーム部材に相当する絶縁部材の面方向の厚さは一定の剛性を付与するために外周において増加するように構成される。また、フレーム部材は射出成形により成形されるのが一般的である。しかし、燃料電池の分野はいまだ技術開発がさかんであり、射出成形以外の工法でのフレーム部材の開発が行われている。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、MEAの外周に取り付けられ、外周に所定の剛性を備えたフレーム部材(絶縁部材)を射出成型以外の工法によって成形したフレーム部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明はフレーム部材の製造方法である。当該製造方法は、電極膜の外周に取り付けられる基部を樹脂フィルムから板形状に形成し、電極膜の面に対して交差する方向から見た平面視において枠形状を有する突出部を、樹脂フィルムから交差する方向に基部から突出させて形成し、突出部が突出する形状を、樹脂フィルムから構成される立体形状によって形成し、突出部を、短冊形状に切り出した樹脂フィルムを枠形状に組み合わせることによって形成する。また、突出部は、樹脂フィルムを張り合わせることによって、樹脂フィルムの端部を複数回折り曲げて重ねることによって、樹脂フィルムの端部を複数回丸めて重ねることによって、または、樹脂フィルムの端部を増肉することによって形成される。
上記本発明によれば、基部と突出部とを樹脂フィルムから形成し、突出部が突出する形状を樹脂フィルムから構成した立体形状によって形成するようにしている。そのため、射出成型以外の工法において外周部分に剛性を備えたフレーム部材を提供することができる。
図1(A)は本発明の実施形態1、図1(B)、図1(C)は本発明の実施形態2に係るフレーム部材の製造方法を示すフローチャートである。 燃料電池を示す斜視図である。 同燃料電池を示す分解斜視図である。 同燃料電池の積層体を示す分解斜視図である。 同燃料電池を構成する燃料電池セルを示す断面図である。 図6(A)、6(B)はMEAに取り付けられるフレーム部材を示す斜視図、正面図、図6(C)は図6(B)の6C−6C線を示す断面図である。 図7(A)〜図7(D)は、同フレーム部材を製造する製造装置を示す斜視図、正面図、側面図、および当該製造装置を構成する設置部を取り除いた状態での平面図である。 図8(A)、図8(B)は本発明の実施形態1に係るフレーム部材の変形例について示す斜視図、正面図、図8(C)は図8(B)の8C−8C線に沿う断面図であって実施形態2にかかるフレーム部材を示す断面図である。 図9(A)〜図9(C)は、実施形態1の変形例にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、正面図、平面図である。 図10(A)〜図10(C)は同実施形態2にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、正面図、平面図である。 図11(A)〜図11(C)は、同実施形態2にかかる製造装置を構成する成形部について説明する平面図、側面図、正面図である。 図12(A)、12(B)は同実施形態2にかかるフレーム部材の製造方法について説明する説明図である。 同実施形態2の変形例1にかかるフレーム部材の製造装置を示す正面図である。 同実施形態2の変形例2にかかるフレーム部材の製造装置を示す側面図である。 図15(A)、(B)は同実施形態2の変形例3、4にかかるフレーム部材の製造装置を示す側面図である。 図16(A)、(B)は同実施形態2の変形例5にかかるフレーム部材の製造について説明する説明図である。 図17(A)〜(D)は同実施形態2の変形例5にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、側面図、正面図、設置部を取り除いた状態での平面図である。 図18(A)、(B)は実施形態2の変形例6にかかるフレーム部材を示す斜視図、正面図、図18(C)は図18(B)の18C−18C線に沿う断面図である。 図19(A)、19(B)は同変形例6にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、正面図、図18(C)、18(D)は同製造装置を構成する成形部を示す平面図、側面図である。 図20(A)、20(B)は実施形態2の変形例7にかかるフレーム部材を示す斜視図、正面図、図20(C)は図20(B)の20C−20C線に沿う断面図、図20(D)は図20(C)のD部分を示す拡大図である。 同変形例7にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、正面図である。 図22(A)、(B)、(C)は同製造装置を構成する成形部の上型を示す2つの側面図および平面図、図22(D)、(E)、(F)は同成形部を構成する下型を示す2つの側面図および平面図であり、図22(G)は上型と下型を合わせた状態で付加部材を形成した際を示す断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(実施形態1)
図1(A)は本発明の実施形態1に係るフレーム部材の製造方法を示すフローチャート、図2は燃料電池を示す斜視図、図3は同燃料電池を示す分解斜視図、図4は同燃料電池の積層体を示す分解斜視図、図5は同燃料電池を構成する燃料電池セルを示す断面図である。図6(A)、6(B)はMEAに取り付けられるフレーム部材を示す斜視図、正面図、図6(C)は図6(B)の6C−6C線に沿う断面図である。
実施形態1にかかるフレーム部材の製造方法は、図1(C)に示すようにフレーム部材15を構成する樹脂フィルムMの切断工程(ステップST1)と、付加部材18をフレーム部材15の基材15gに配置する工程(ステップST2)と、接合工程(ステップST3)と、を有する。詳細については後述する。
(燃料電池)
まず、フレーム部材を備える燃料電池について説明する。本実施形態に係る燃料電池100は、図3、図4に示すように、積層体10と、筐体20と、を有している。積層体10は、複数の燃料電池セル10aと、集電板16、17と、シール部材(不図示)と、を有する。燃料電池セル10aは、MEA11と、フレーム部材15と、セパレータ13、14と、を有する。MEA11は、電解質膜11aと、アノード11bと、カソード11cと、を有する。セパレータ13,14は接合されてセパレータアセンブリ12として構成される。
筐体20は、図3に示すように一対の締結板21、22と、補強板23、24と、エンドプレート25,26と、を有している。
セパレータ13,14は、図4、図5に示し、積層された複数の燃料電池セル10aにおいて隣り合うMEA11を隔離しつつ、MEA11で発生した電力を通電させている。セパレータ13,14は、アノード側セパレータ13とカソード側セパレータ14とに分類される。アノード側セパレータ13は、MEA11のアノード11bに当接させている。アノード側セパレータ13は、導電性材料を有する金属からなり、アノード11bよりも大きい薄板状に形成している。セパレータ13,14はまとめてセパレータアセンブリ12と称することもある。
アノード側セパレータ13の中央には、図4に示すように、燃料ガス(水素)と冷却水等の冷却流体とを隔てて流す流路を構成するように複数の凹凸を一定の間隔で形成した波形形状13gを設けている。アノード側セパレータ13は、凹凸形状のうち、アノード11bと接触して形成された閉空間を、アノード11bに対して水素を供給するアノードガス流路13hとして用いている。一方、アノード側セパレータ13は、図5に示すように、断面が複数の凹凸形状からなる波形形状13gと、カソード側セパレータ14の波形形状14gとの間に形成された閉空間を、冷却水を供給する冷却流体流路13j(14j)として用いている。
アノード側セパレータ13は、図4に示すように長方形状からなり、その長手方向の一端に、カソードガス供給口13a、冷却流体供給口13b、およびアノードガス供給口13cに相当する貫通孔を開口している。同様に、アノード側セパレータ13は、その長手方向の他端に、アノードガス排出口13d、冷却流体排出口13e、およびカソードガス排出口13fに相当する貫通孔を開口している。
カソード側セパレータ14は、図5に示すようにMEA11のカソード11cに当接している。カソード側セパレータ14は、導電性材料を有する金属からなり、カソード11cよりも大きい薄板状に形成している。
カソード側セパレータ14の中央には、図4に示すように、酸化剤ガス(酸素を含有した空気または純酸素)と冷却水とを隔てて流す流路部を構成するように断面が複数の凹凸形状からなる波形形状14gを設けている。カソード側セパレータ14は、図5に示すように凹凸形状のうち、カソード11cと接触して形成された閉空間を、カソード11cに対して酸化剤ガスを供給するカソードガス流路14hとして用いている。一方、カソード側セパレータ14は、凹凸形状のうち、アノード側セパレータ13との間に形成された閉空間を、冷却水を供給する冷却流体流路14j(13j)として用いている。
カソード側セパレータ14は、図4に示すように長方形状からなり、その長手方向の一端に、カソードガス供給口14a、冷却流体供給口14b、およびアノードガス供給口14cに相当する貫通孔を開口している。同様に、カソード側セパレータ14は、その長手方向の他端に、アノードガス排出口14d、冷却流体排出口14e、およびカソードガス排出口14fに相当する貫通孔を開口している。セパレータ14はセパレータ13と接合され、供給口14a〜14c及び排出口14d〜14fはセパレータ13の供給口13a〜13c及び排出口13d〜13fと連通する。
MEA11は、図5に示し、供給された酸素と水素を化学反応させて電力を生成する。MEA11は、電解質膜11aの片側にアノード11bを接合し、もう一方の側にカソード11cを接合して形成している。電解質膜11aは、たとえば、固体の高分子材料からなり、薄板状に形成している。
固体高分子材料には、たとえば、水素イオンを伝導し、湿潤状態で良好な電気伝導性を有するフッ素系樹脂を用いている。アノード11bは、電極触媒層、撥水層、およびガス拡散層を積層して構成し、電解質膜11aよりも若干小さい薄板状に形成している。カソード11cは、電極触媒層、撥水層、およびガス拡散層を積層して構成し、アノード11bと同様の大きさで薄板状に形成している。
アノード11bおよびカソード11cの電極触媒層は、導電性の担体に触媒成分が担持された電極触媒と高分子電解質を含んでいる。アノード11bおよびカソード11cのガス拡散層は、たとえば、充分なガス拡散性および導電性を有する炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロス、カーボンペーパ、またはカーボンフェルトから形成している。
フレーム部材15は、図6(A)から図6(C)に示すように基材15gと、付加部材18a、18b(総称して付加部材18とも言う)と、を有する。基材15gは、中央にMEA11を取り付けるように構成している。フレーム部材15は、積層した電解質膜11a、アノード11b、およびカソード11cの外周を一体に保持している。フレーム部材15は、たとえば、電気絶縁性を有する樹脂からなり、セパレータ13,14の外周部分の外形形状と同様の外形形状で形成している。
基材15gは、図4に示すようにその長手方向の一端に、カソードガス供給口15a、冷却流体供給口15b、およびアノードガス供給口15cに相当する貫通孔を開口している。同様に、基材15gは、その長手方向の他端に、アノードガス排出口15d、冷却流体排出口15e、およびカソードガス排出口15fに相当する貫通孔を開口している。また、平面視した際のセパレータ13,14の波形形状13g、14gとMEA11の部分は発電が行われる発電領域に当る。また、本実施形態における基材15gは、付加部材18よりも平面における外方に広がって形成しており、その内周に接着剤を塗布してMEA11を接合している。
付加部材18a、18bは、図6(A)〜図6(D)に示すように基材15gの外周に接合される部材であり、基材15gの剛性を向上させる。付加部材18a、18bは、基材15gの外周と同様の外周形状を有し、かつ、内部を打ち抜いて構成している。付加部材18bは、基材15gの一面に接合され、付加部材18aは付加部材18bにおいて基材15gと逆側の面に接合される。本実施形態において基材15gと付加部材18a、18bは樹脂フィルムとして構成している。基材15gおよび付加部材18a、18bは同様の材料で構成しており、具体例としてはPET(ポリエチレンテレフタレート)などを挙げることができるが、これに限定されない。付加部材18a〜18dを含むフレーム部材の具体的な製造方法は後述する。
シール部材は、複数の燃料電池セル10aを互いに密封した状態で積層するために設けられる。シール部材は積層する燃料電池セル10aの中でもMEA11とセパレータ13及びセパレータ14との間に塗布することによって封止している。シール部材は、たとえば熱硬化性樹脂を用いる。熱硬化性樹脂は、たとえばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル等から選択する。また、セパレータアセンブリ12においてセパレータ13とセパレータ14とは溶接によって接合している。しかし、MEA11と同様にシール部材を塗布してもよい。
一対の集電板16,17は図4に示し、燃料電池セル10aで生成された電力を外部に取り出す。
一対の集電板16,17は、燃料電池セル10aが複数積層された積層体10の両端にそれぞれ配設している。一対の集電板16,17の外形形状は、一部の形状を除いて、層厚を少し厚くしたMEA11のフレーム部材15と同様である。一対の集電板16,17は、その長手方向の一端に、カソードガス供給口16a、17a、冷却流体供給口16b、17b、およびアノードガス供給口16c、17cに相当する貫通孔を開口している。同様に、長手方向の他端には、アノードガス排出口16d、17d、冷却流体排出口16e、17eおよびカソードガス排出口16f、17fに相当する貫通孔を開口している。一対の集電板16、17は、その中央に集電部16h(集電板17についても同様)を備えている。
一対の集電板16,17の集電部16h等は、たとえば、ガスを透過させない緻密質カーボンのような導電性部材からなり、アノード11bおよびカソード11cの外形よりも若干小さい薄板状に形成している。一対の集電部16h等は、複数積層した最外層の燃料電池セル10aに設けたMEA11のアノード11bまたはカソード11cに当接している。集電部16h等は、その一面から導電性を備えた円柱形状の突起部16g等を突出して設けている。突起部16g等は、後述する筺体20の一対のエンドプレート25、26の貫通孔25g等を挿通して、外部に臨んでいる。また、集電板16の突起部16gに当る形状は集電板17についても同様に設けられている。
筐体20は積層体10を包囲する。筐体20は、上記のように一対の締結板21、22と、一対の補強板23、24と、一対のエンドプレート25,26と、を有する。以下、筐体20の構成について説明する。
一対のエンドプレート25,26は、複数積層された燃料電池セル10aの両端に配設した一対の集電板16,17を挟持して付勢している。一対のエンドプレート25,26の外形形状は、一部の形状を除いて、層厚を増したMEA11のフレーム部材15と同様である。一対のエンドプレート25,26は、たとえば、金属からなり、一対の集電板16,17と当接する部分に絶縁体を設けている。
一対のエンドプレート25,26は、図4に示すようにその長手方向の一端に、カソードガス供給口25a、26a、冷却流体供給口25b、26b、およびアノードガス供給口25c、26cに相当する貫通孔を開口している。同様に、その長手方向の他端には、アノードガス排出口25d、26d、冷却流体排出口25e、26eおよびカソードガス排出口25f、26fに相当する貫通孔を開口している。また、エンドプレート25,26は、締結板21,22及び補強板23,24を固定するための貫通穴が形成されている。
セパレータ13,14、フレーム部材15、集電板16,17、及びエンドプレート25,26のカソードガス供給口13a〜17a、25a、26a、冷却流体供給口13b〜17b、25b、26b、アノードガス供給口13c〜17c、25c、26c、アノードガス排出口13d〜17d、25d、26d、冷却流体排出口13e〜17e、25e、26e、及びカソードガス排出口13f〜17f、25f、26fは、セパレータ13,14、MEA11、集電板16,17、及びエンドプレート25,26を位置合わせした際に連通するように構成されている。一対のエンドプレート25,26は、前述した一対の集電板16,17の突起部16g等を挿通させる貫通孔25g、26gを有している。
一対の締結板21、22は、たとえば、金属からなり、板状に形成している。一対の締結板21、22は、縁部が一部立ち上げて形成されており、組み付けた際に一対のエンドプレート25、26の面と接触する。また、締結板21,22においてエンドプレート25,26と接触する面にはネジ27を挿通させる穴が設けられており、当該穴に取り付けたネジ27を締め付けることによってエンドプレート25、26、集電板16,17、及び積層体10が積層方向に加圧される。
一対の補強板23、24は、たとえば、金属からなり、一対の締結板21、22よりも細長い板状に形成している。一対の補強板23、24は、長手方向における端部が一部立ち上げて形成されており、当該部分にはネジ27を挿通させる穴が設けられている。当該穴はネジ27を積層方向に通すように形成されており、ネジ27を取り付けて締結することによって、締結板21,22と同様にエンドプレート25,26、集電板16,17、及び積層体10が積層方向に加圧される。このように、一対の締結板21、22および一対の補強板23、24は、ネジ27を締結することによって、エンドプレート25、26、集電板16,17、及び積層体10を積層方向に加圧している。
(フレーム部材の製造装置)
次にMEAに取り付けるフレーム部材の製造装置について説明する。図7(A)〜図7(D)は、同フレーム部材を製造する製造装置を示す斜視図、正面図、側面図、当該製造装置を構成する設置部を取り除いた状態での平面図である。
本実施形態においてフレーム部材15は、基材15gに付加部材18a、18bを貼り付けて構成される。フレーム部材15の製造装置200は、図7(A)〜図7(D)に示すように搬送部210と、設置部220と、切断部230と、塗布部240と、押圧部250と、を有する。
搬送部210は、ベルトコンベア211、212と、ハンド213と、を有する。ベルトコンベア211は、基材15gをMEA11を接合した状態で搬送する。ベルトコンベア212は、枚葉の状態で載置された付加部材18a、18bをベルトコンベア211に向けて搬送する。
ハンド213は、接近離間可能に構成された一対のアームによって構成され、設置部220に設置される。ハンド213は、設置部220においてベルトコンベア211とベルトコンベア212とを移動可能に構成され、これによりベルトコンベア212で加工された付加部材18a、18bをベルトコンベア211に搬送する。
設置部220は、付加部材18a、18bを加工したり、搬送したりする構成を設置するために設けており、切断部230、塗布部240、押圧部250、を設置している。設置部220は、少なくともベルトコンベア211、212の搬送経路に合わせて設けられる。
切断部230は、例えば上下方向に移動可能に構成された内部が空洞のカッターで構成しているが、これに限定されない。切断部230は、本実施形態において矩形状の付加部材18a、18bの形状を打ち抜いて基材15gに貼り付ける外形に加工する。
塗布部240は、設置部220上であってベルトコンベア211の上方に設置される。塗布部240は、設置部220において上下及びベルトコンベア211の平面方向に移動可能に構成され、ベルトコンベア211の上流から搬送された基材15gに接着剤を塗布する。塗布部240は、インジェクションタイプで構成しているが、これに限定されない。
押圧部250は、基材15gに付加部材18a、18bを載置した状態で押圧して両者を十分に接合する。押圧部250は、ローラー251と保持部252とを有する。ローラー251は、基材15gと付加部材18a、18bを接合する荷重を付与する構成である。保持部252は、設置部220においてベルトコンベア211の搬送方向および当該搬送方向と交差する方向に移動可能に構成される。保持部252は、ローラー251を回転可能に保持し、基材15gおよび付加部材18a、18bの外周を移動しながら荷重を付与し、両者を接合する。
(フレーム部材の製造方法)
次に本実施形態に係るフレーム部材の製造方法について説明する。本実施形態にかかるフレーム部材の製造方法は、図1(A)に示すように上記のように樹脂フィルムMの切断工程(ステップST1)と、配置工程(ステップST2)と、接合工程(ステップST3)と、を有する。
まず、ベルトコンベア211にはMEA11を中央部に配置して接合した基材15gが載置される。基材15gはベルトコンベア211によって図7(D)における右方向、つまり下流に搬送される。
一方、ベルトコンベア212では中央部を打ち抜く前の付加部材18a、18bの元となる樹脂フィルムMが載置される。その状態でベルトコンベア212は部材を図7(D)における上方、つまり下流に搬送する。そして、切断部230の下方に樹脂フィルムMが位置した時点でベルトコンベア212は一旦停止し、切断部230のカッターが下方におりてきて樹脂フィルムMの中央部を打ち抜き、付加部材18a、18bを形成する(ステップST1)。
ベルトコンベア211において基材15gが塗布部240の下方に位置すると、ベルトコンベア211は一旦停止し、塗布部240のノズルが下降し、基材15gの外周に接着剤を塗布する。そして、ハンド213は、ベルトコンベア212上の付加部材18を把持してベルトコンベア212からベルトコンベア211へ搬送し、接着剤の塗布された基材15gに配置する(ステップST2)。基材15gの一面に付加部材18a、18bのいずれかを載置したらハンド213によって基材15gを反転させ、逆側の面にもう一方の面に付加部材18a、18bのいずれかを載置する。
その後、付加部材18は本実施形態において基材15gに2枚配置され、その状態からベルトコンベア211によってさらに下流に搬送される。そして、押圧部250の下方に位置した状態で再びベルトコンベア211は停止し、押圧部250の保持部252が下降する。そして、基材15gの外周を移動しながら荷重を付与することによって付加部材18a、18bと基材15gとを十分に一体化させ、フレーム部材15を形成する。
(作用効果)
次に本実施形態にかかる作用効果について説明する。従来のような射出成形に代わるフレーム部材として、本実施形態ではフレーム部材15を基材15gと、枠形状を有し貼り付けた際に基材15gから突出する突出形状を備えた付加部材18a、18bとを樹脂フィルムから立体形状を構成するようにしている。
そのため、射出成形以外の工法に代わる所定の剛性を備えたフレーム部材を樹脂フィルムから構成することができる。
また、付加部材18は、矩形の外周を材料の中央部をくり抜いた枠形状に切り出した樹脂フィルムMから構成しているため、フレーム部材の剛性を向上させるために必要な部位のみに形状を付与するように構成することによって燃料電池の重量増加を抑制できる。
また、フレーム部材15の外周の厚さを増加させる突出部は、付加部材18を貼り合わせることによって構成することができる。
また、基材15gは、MEA11を付加部材18a、18bによって挟持することによってMEA11を固定するための別部品を不要にしてコスト低減に寄与できる。
(実施形態1の変形例)
図8(A)、8(B)は本発明の実施形態1に係るフレーム部材の変形例について示す斜視図、正面図、図9(A)〜図9(C)は実施形態1の変形例にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、正面図、平面図である。
上記実施形態1では基材15gの外周に貼り付ける付加部材18を矩形の外周を有する材料の中央部を打ち抜いて構成したが、これに限定されない。上記以外にも図8(A)に示すように基材15gの4辺各々に短冊状の付加部材18c〜18fを配置して接合することによってフレーム部材15hを構成してもよい。
基材15gは短辺と長辺を有する長方形に構成しており、付加部材18もそれに合わせて長辺側の短冊形状にあたる付加部材18c、18eと、短編側の短冊形状にあたる付加部材18d、18fとから構成される。付加部材18c〜18fは、図8(A)、8(B)に示すように基材15gの頂点においても覆うようにするために、ひとつの付加部材18c〜18fが基材15gの長辺または短辺を全て覆うのではなく、該当する長辺または短辺に直交する付加部材、例えば付加部材18cの場合、付加部材18cだけでなく付加部材18cが覆う長辺と交差する方向に伸びる付加部材18dも長辺の一部を覆うように構成している。
このようなフレーム部材15hを製造する装置は、図9に示すように構成されている。なお、実施形態1と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。実施形態1にかかるフレーム部材の製造装置200aは、搬送部210と、設置部220と、塗布部240と、押圧部250と、を有する。
実施形態1の変形例において付加部材18は、ベルトコンベア212上に枚葉状に構成された状態で搬送される。フレーム部材15hは、上記のように4つの短冊状の付加部材18c〜18fによって構成しており、ベルトコンベア212には長辺側の付加部材18c、18eと、短編側の付加部材18d、18fとがベルトコンベア211に向って搬送される。なお、実施形態1の変形例にかかるフレーム部材の製造装置200aでは、基材15gに配置する付加部材が予め枚葉状に構成しているため、切断部を設けていないが、これに限定されない。
実施形態1の変形例にかかるフレーム部材の製造方法は、実施形態1の切断工程が省略されたものと考えることができる。つまり、ベルトコンベア211には実施形態1と同様にMEA11が接合された基材15gが搬送され、ベルトコンベア212には予め付加部材18c、18e、または付加部材18d、18fの形状に形成された枚葉状の付加部材18が載置されて搬送される。ベルトコンベア211では基材15gに塗布部240にて接着剤が塗布される。ベルトコンベア212では付加部材18c〜18fがハンド213によって把持されて接着剤の塗布された基材15gに各々配置される(配置工程)。
その状態で基材15gはベルトコンベア211の下流へと搬送され、押圧部250によって実施形態1と同様にローラー251が基材15gの外周を移動しながら荷重を付与することによって基材15gと付加部材18c〜18fとが一体化され、フレーム部材15hが形成される(接合工程)。
以上のように、実施形態1の変形例にかかるフレーム部材の製造方法によれば、基材15gに配置する付加部材18を短冊状に構成した付加部材を基材15gの各辺に配置して構成している。そのため、樹脂フィルムによるフレーム部材を歩留まりよく成形することができる。
(実施形態2)
図1(B)は実施形態2にかかるフレーム部材の製造方法を示すフローチャート、図8(C)は図8(B)の8C−8C線に沿う断面図であって、実施形態2にかかるフレーム部材を示す断面図である。図10(A)〜図10(C)は同実施形態2にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、正面図、側面図である。図11(A)〜図11(C)は同製造装置の構成である折り曲げ部によって付加部材を形成する様子を示す平面図、側面図、正面図である。
実施形態1では枚葉状の付加部材を基材に配置して接合する実施形態について説明したが、上記以外にも以下のような構成とすることができる。実施形態2では、図8(C)に示すように付加部材18gを実施形態1の変形例で示した短冊状の部材からさらに折り曲げて構成している。折り返しの回数は図8(C)において2回となっているが、当然これに限定されるものではない。
実施形態2にかかるフレーム部材15jは、上記のように基材15gの4辺の各辺に折り曲げて構成した付加部材18gを配置して接合して構成している。このようなフレーム部材15jの製造装置200bは、搬送部210aと、設置部220と、切断部230aと、塗布部240と、押圧部250と、成形部260と、を有する。
実施形態2において搬送部210aは、ベルトコンベア211、212と、ハンド213と、送り出しローラー214と、搬送ローラー215と、を有する。ベルトコンベア211、212、およびハンド213は実施形態1と同様であるため説明を省略する。送り出しローラー214は、付加部材が成形される前の樹脂フィルムMをローラーに巻き付けて樹脂フィルムMを供給するように構成している。搬送ローラー215は、送り出しローラー214から供給された樹脂フィルムの搬送方向を切り替えるローラーである。
また、実施形態2において切断部230aはカッターを回転駆動させるモーターやギヤ対などを備えている。これにより、切断部230aのカッターは、樹脂フィルムを搬送する方向や搬送方向と交差する方向に樹脂フィルムMを切断できる。
成形部260は、図11に示すように挟持部261、262と、アーム263、264と、回転軸265、266と、押さえ部267、268と、加熱部269と、を有する。回転軸265、266は、アーム263、264をモーターやギヤなどの構成によって回転可能に取り付けている。また、回転軸265、266はモーターなどを内蔵してベルトコンベア212の搬送方向に移動可能に構成している。アーム263、264は、一端を回転軸265、266に取り付け、回転軸265、266の周りに回転可能に構成している。アーム263、264はもう一方の端部またはその近傍にアーム263、264と交差する方向に伸びる挟持部261、262を一体に構成し、または、別部品として取り付けて構成している。
挟持部261、262は、アーム263、264からベルトコンベア212の搬送方向に交差する方向に延び、先端が細くなるように構成している。挟持部261、262による挟持は、図11(A)から図11(C)に示すように、挟持部261を樹脂フィルムMの下方にもぐりこませて樹脂フィルムMを下方から押付け、挟持部262を樹脂フィルムMに対して上方に配置して上方から樹脂フィルムMを押付けることによって行う。しかし、上記とは逆に挟持部261を樹脂フィルムMに対して上方に配置して押し付けを行い、挟持部262を樹脂フィルムMに対して下方に配置して押し付けを行って挟持を実現してもよい。
押さえ部267、268は、図11(A)に示すように、回転軸と押さえアームとを備え、押さえアームが回転軸周りに回転することによってベルトコンベア212から搬送された樹脂フィルムMを押さえつける。また、加熱部269は、設置部220に取り付けられ、内部にヒーターを内蔵している。加熱部269は、ベルトコンベア212によって搬送された樹脂フィルムMに接近離間可能に構成され、図12(A)に示すように樹脂フィルムMにガイド269の先端を押し当てて、樹脂フィルムMの搬送方向と交差する方向に移動することによって樹脂フィルムMを加熱して軟化させ、折り曲げを容易にする。
成形部260による折り曲げについて概説すれば以下のようになる。まず、押さえ部267、268が搬送された樹脂フィルムMを押さえる。そして、加熱部269によって図12(B)に示すように折り曲げる箇所を加熱しながら移動させて折り曲げを容易にする。そして、挟持部261、262によって樹脂フィルムMを挟持して回転軸265、266の周りに回転して折り曲げを行う。これを所望の回数繰り返す。
(フレーム部材の製造方法)
次に実施形態2にかかるフレーム部材の製造方法について説明する。本実施形態にかかる製造方法は概説すれば、図1(B)に示すように成形工程(ステップST1)と、切断工程(ステップST2)と、配置工程(ステップST3)と、接合工程(ステップST4)と、を有する。
成形工程では、上記のように樹脂フィルムMが送り出しローラー214から送り出され、搬送ローラー215で方向が転換されてベルトコンベヤ212上に載置され、下流へと搬送される。そして、成形部260の位置まで来ると、搬送を一旦停止して折り曲げを行う。その際の折り曲げは、上記のように、押さえ部267、268により樹脂フィルムMを押さえる。そして、加熱部269を樹脂フィルムMに当てて、図12(A)、12(B)に示すように熱を加えつつ移動させて折り曲げる箇所の折り曲げを容易にしておく。その状態で図11(A)から11(C)に示すように挟持部261、262によって樹脂フィルムMを挟持し、回転軸265,266の周りに回転させ、折り曲げ箇所を形成する。本実施形態では折り曲げ箇所を図8(C)に示すように2箇所形成する(ステップST1)。
次に樹脂フィルムMは、切断部230aによって切断される(ステップST2)。ここでの切断は、折り曲げられた樹脂フィルムMを送り出しローラー214から伸びる樹脂フィルムと分離する切断と、送り出しローラー214から分離した樹脂フィルムMを基材15gの長辺、または短辺の長さにするための切断を意味する。なお、送り出しローラー214に巻き付けられた樹脂フィルムMの幅方向の長さを基材15gの長辺に配置する付加部材の長さに合わせ、長辺の長さに合わせる切断を不要にしてもよい。
一方、ベルトコンベア211では、実施形態1と同様にMEA11が既に接合された基材15gが下流に向けて搬送され、塗布部240の下方に位置した時点でベルトコンベア211が一旦停止し、基材15gの外周に接着剤を塗布する。そして、折り曲げられた樹脂フィルムMをハンド213が把持してベルトコンベア212からベルトコンベア211の基材15gの外周における4つの辺に配置する(ステップST3)。
樹脂フィルムMが4辺全てに配置されたら、ベルトコンベア211は基材15gを押圧部250まで搬送して再び停止し、ローラー251によって基材15gの外周を移動しながら荷重を付与することによって基材15gと折り曲げられた4つの樹脂フィルムMとが一体化してフレーム部材15jが形成される。
このように実施形態2にかかるフレーム部材の製造方法によれば、基材15gの外周に配置する樹脂フィルムMを折り曲げ、折り曲げた後に折り曲げた部位を押し潰すことによって基材15gから突出した突出部を形成することができ、フレーム部材により一層の剛性を付与することができる。
また、折り曲げの際に折り曲げの際のガイドを備えた加熱部269を用いることによって、樹脂フィルムMの折り曲げを容易にして製造性を向上させることができる。
(実施形態2の変形例1)
図13は実施形態2の変形例1にかかるフレーム部材の製造装置を示す正面図である。上記実施形態2では樹脂フィルムMを折り曲げる際の加熱部269をヒーターを内蔵した先端が細く構成したガイド形状を樹脂フィルムMにあてながら樹脂フィルムMを搬送する搬送方向と交差する方向に移動させる実施形態について説明した。
しかし、これに限定されず、折り曲げる箇所を加熱する加熱部270は図13に示すようにローラー272と保持部271によって構成してもよい。ローラー272は押圧部250と同様に搬送方向と交差する幅方向および上下方向に移動可能な保持部271によって保持される。ローラー272は、内部にニクロム線をコイル状にまき付けたようなヒーターの構成を備え、樹脂フィルムMと当接した際に接触箇所を軟化させる。このように、実施形態2のようなガイド形状の加熱部269だけでなく本変形例1のようなヒーター272を備えた加熱部270によって折り曲げ箇所に加熱を加えて当該折り曲げ箇所の折り曲げを容易にすることも可能である。
(実施形態2の変形例2)
図1(C)は実施形態2の変形例2にかかるフレーム部材の製造方法について示すフローチャート、図14は実施形態2の変形例2にかかるフレーム部材の製造装置を示す側面図である。実施形態2では長尺状の樹脂フィルムMの折り曲げ箇所を加熱して折り曲げ易くしたうえで折り曲げを行うと説明したが、折り曲げ箇所に加熱を行う前に折り曲げ箇所に印をつける工程(けがき、とも言う)をさらに追加してもよい。
実施形態2の変形例2においてフレーム部材の製造装置200bは、フレーム部材の製造装置200の構成に加えて折り曲げ箇所に印を付ける印付け部280を有するように構成している。実施形態2の変形例2において印付け部280は、レーザーによって構成している。その他の構成については実施形態2と同様であるため説明を省略する。なお、フレーム部材の製造方法については、図1(C)に示すように図1(B)に示す成形工程から接合工程の前に印付け工程が追加されるが、成形工程から接合工程は実施形態2と同様であるため説明を省略する。
本実施形態では上記のように樹脂フィルムMの折り曲げ箇所を加熱する前にレーザーを照射する印付け部280によって折り曲げ箇所にレーザーを照射したうえで成形工程から接合工程を行うように構成している。そのため、折り曲げ箇所をより容易に精度よく形成することができる。
(実施形態2の変形例3)
図15(A)、(B)は実施形態2の変形例3にかかるフレーム部材の製造装置を示す側面図である。実施形態2の変形例2では樹脂フィルムMに折り曲げ箇所を形成する前にレーザー照射装置を含む印付け部280によって折り曲げ箇所に目印を付ける実施形態について説明した。しかし、樹脂フィルムMへの印付けはレーザーに限定されず、型を押付けることによって折り曲げ箇所を印として付ける印付け部280aによって構成してもよい。
(実施形態2の変形例4)
また、実施形態2の変形例4としてフレーム部材の製造装置を構成する印付け部280bは図15(B)に例示するようなカッターとして構成し、樹脂フィルムMを切断しない程度に樹脂フィルムMを切削加工するようにして樹脂フィルムMに折り曲げ箇所を形成するように構成してもよい。
(実施形態2の変形例5)
図16(A)、(B)は、実施形態2の変形例5にかかるフレーム部材の製造に説明する図、図17(A)〜(D)は、実施形態2の変形例5にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、側面図、正面図、設置部を取り外した状態での平面図である。上記では基材15gにMEA11が予め接合されている実施形態について説明したが、以下のような構成を採用することもできる。
フレーム部材の製造装置200cは、図17(A)〜図17(D)に示すように搬送部210bと、設置部220aと、切断部230aと、塗布部240と、押圧部250と、成形部260と、を有する。搬送部210bは、ベルトコンベア211a、212、216と、ハンド213aと、送り出しローラー214と、搬送ローラー215と、を有する。ベルトコンベア212、送り出しローラー214、および搬送ローラー215は、上記実施形態と同様であるため説明を省略する。
ベルトコンベア211aは、MEA11が接合されていない基材15gを搬送する。ベルトコンベア216はMEA11をベルトコンベア211aに向けて搬送する。ハンド213aは、ベルトコンベア212の付加部材18gとベルトコンベア216のMEA11をそれぞれ把持してベルトコンベア211a上の基材15gに配置する。設置部220aは、ハンド213aがベルトコンベア212の上方だけでなくベルトコンベア216の上方にも及んで配置されることによってハンド213aによる付加部材18gとMEA11の搬送を可能にしている。切断部230aは実施形態2と同様であり、押圧部250および成形部260は実施形態2と同様であるから説明を省略する。
次に実施形態2の変形例5にかかるフレーム部材の製造方法について説明する。まず、図1(B)に示すように送り出しローラー214から送り出された樹脂フィルムMが搬送ローラー215を経由して搬送され、加熱部269によって折り曲げ箇所が加熱される。そして、挟持部261、262、アーム263、264、回転軸265、266、折り曲げ部267、268によって樹脂フィルムMに所定数折り曲げ箇所が形成される(ステップST1)。折り曲げ箇所が形成されると樹脂フィルムMは基材15gの形状に合わせて所定の長さに切断される(ステップST2)。
ベルトコンベア212では付加部材18gが把持され、ベルトコンベア211aの基材15gに配置される。そしてハンド213aはベルトコンベア216のMEA11を把持して図16(A)に示すように付加部材18gの折り曲げ箇所に挟み込む。なお、基材15gにはカソード供給口15a、冷却流体供給口15b、アノード供給口15c、アノード排出口15d、冷却流体排出口15e、カソード排出口15fが形成されているため、MEA11は長辺側に対になって配置された付加部材18gの折り曲げ箇所に挟みこんで位置を固定する。
付加部材18gによってMEA11を固定したら、ベルトコンベア11をさらに下流に搬送し、押圧部250の箇所で停止させる。そして、押圧部250の保持部251を下降させてローラー252を基材15g、付加部材18gに押し当て、押圧力を付与しながら基材15gの外周を移動させることによって図16(B)に示すように基材15gと付加部材18gとを一体化させる。
上記実施形態では基材15gにMEA11が接合されていたが、本実施形態に示すように付加部材18gの折り曲げ箇所を利用してMEA11の外周を挟持することもできる。
(実施形態2の変形例6)
図18(A)は実施形態2の変形例6にかかるフレーム部材を示す斜視図、正面図、図18(C)は図18(B)の18C−18C線に沿う断面図である。図19(A)、図19(B)は変形例6にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、正面図、図19(C)、19(D)は同製造装置を構成する成形部を示す平面図、側面図である。実施形態2では樹脂フィルムMを成形部260によって折り曲げて形成した付加部材18gによってフレーム部材15jの外周の厚さを増加させるように構成したが、以下のように構成することもできる。
変形例6にかかる付加部材18hは、樹脂フィルムMを折り曲げるのではなく、図18(C)に示すように丸めて形成している。これにより、付加部材18hを接合したフレーム部材15kは、外周の板厚を厚く構成している。
上記のようなフレーム部材15kを製造する製造装置200dは、搬送部210aと、設置部220と、切断部230aと、塗布部240と、押圧部250と、成形部290と、を有する。これまでの実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略または簡略して説明する。
搬送部210はベルトコンベア211と、ベルトコンベア212とを有し、実施形態2と同様に構成している。設置部220、切断部230a、塗布部240、および押圧部250についても実施形態2と同様に構成している。
成形部290は、図18(A)〜図18(C)に示すように、挟持部291、292と、回転部293と、アーム294と、支持部295と、押さえ部296と、を有する。挟持部291、292は、ギヤなどの構成によって回転部293において互いが接近離間可能に設置されたアーム状の部材である。挟持部291、292は、実施形態2の挟持部261、262と同様に先端が細くなるように構成している。
回転部293は、挟持部291、292を取り付けるための構成であり、挟持部291、292を移動可能にするためのギヤなどの部品を内蔵すると共にアーム294と一体として構成され、または別部品として接続されている。回転部293は、アーム294と共に回転可能に構成され、また、アーム294の上下方向の移動と共に上下およびベルトコンベア211の搬送方向に交差する方向に移動できるように構成している。アーム294は、支持部295によって回転可能に構成し、上下方向とベルトコンベア211の搬送方向に交差する方向に移動可能に構成している。
支持部295は、アーム294を回転させ、上下およびベルトコンベア211の搬送方向と交差する方向に移動させるためのギヤやモーターなどの部品を内蔵する。支持部295は、アーム294を回転可能かつ上下に移動可能に支持し、さらに支持部295自身をベルトコンベア211の搬送方向に移動可能に構成する。図19(D)ではベルトコンベア211における一方の成形部のみ図示しているが、他方も同様の構成である。押さえ部296は、実施形態2の押さえ部267、268と同様の構成であるため、説明を省略する。
(フレーム部材の製造方法)
次に変形例6にかかるフレーム部材の製造について説明する。変形例6にかかるフレーム部材の製造方法は、成形工程(ステップST1)と、切断工程(ステップST2)と、配置工程(ステップST3)と、接合工程(ステップST4)と、を有する。
まず、実施形態2と同様に送り出しローラー214から樹脂フィルムMが送り出され、搬送ローラー215を経由してベルトコンベア211の下流に向けて搬送される。樹脂フィルムMが成形部290の位置に来るとベルトコンベア211は一旦停止する。次に成形部290のアーム294はベルトコンベア211の搬送方向と交差する幅方向において樹脂フィルムMに向って接近する。そして、挟持部291、292によって樹脂フィルムMを挟持する。
挟持部291、292によって樹脂フィルムMを挟持すると、回転部293が回転し(図19(D)では時計周り)、これにより樹脂フィルムMが渦状に巻かれる。押さえ部296はベルトコンベア211と共に樹脂フィルムMを挟持しつつも挟持部291、292、回転部293、及びアーム294によって樹脂フィルムMが渦状に巻かれる際に樹脂フィルムMが渦形状の中心に向かって引っ張られて移動することを許容し、これによって樹脂フィルムMは図18(C)に示すように渦が何重にも形成される(ステップST1)。渦形状が形成された樹脂フィルムMはベルトコンベア211によって搬送され、切断部230aの位置で再び停止し、切断部230aによって付加部材18hの寸法に合わせて切断される(ステップST2)。
一方、ベルトコンベア212では実施形態2と同様にMEA11が載置された基材15gが搬送され、塗布部240の位置で基材15gは一旦停止し、塗布部240によって接着剤が塗布される。接着剤の塗布が終わるとベルトコンベア212は再び起動し、基材15gをさらに下流へと搬送して停止し、上記のように渦形状が形成された付加部材18hがハンド213によって搬送され、基材15gに載置される(ステップST4)。基材15gの4辺全てに付加部材18hが載置されるとベルトコンベア212は再び起動し、基材15gをさらに下流へと搬送する。
付加部材18hが載置した基材15gは押圧部250の直下付近にて停止する。押圧部250は、実施形態2と同様に付加部材18hに当接して押圧力を付与しつつ、基材15gの4辺に沿って移動する。これによって基材15gと付加部材18hとが十分に押付けられて接合し、フレーム部材15kが形成される(ステップST5)。
以上のように実施形態2の変形例6によれば、フレーム部材15kにおいて外周の板厚保を増加させる部位を成形部290を使用して樹脂フィルムMを丸め、その後に丸めた部位を押し潰すことによって、基材15gから突出した突出部を形成することができ、当該方法によってもフレーム部材により一層の剛性を付与することができる。
(実施形態2の変形例7)
図20(A)、図20(B)は実施形態2の変形例7にかかるフレーム部材を示す斜視図、正面図、図20(C)は図20(B)の20C−20C線に沿う断面図、図20(D)は図20(C)のD部分を示す断面図である。図21は同変形例7にかかるフレーム部材の製造装置を示す斜視図、正面図である。図22(A)、(B)、(C)は同製造装置を構成する成形部の上型を示す2つの側面図および平面図、図22(D)、(E)、(F)は同成形部を構成する下型を示す2つの側面図および平面図であり、図22(G)は上型と下型を合わせた状態で付加部材を形成した状態を示す断面図である。実施形態2では樹脂フィルムMを折り曲げ、実施形態2の変形例6では樹脂フィルムMを丸めることによって付加部材の厚さを増加させるように構成したが、以下のように構成することもできる。
変形例7においてフレーム部材15mは、付加部材18jを有する。付加部材18jは、図20(A)から図20(D)に示すように樹脂フィルムMを加熱して少なくとも一部を若干軟化させて変形可能状態とすることによって一部の厚さを増加させるように構成している。変形例7の図20(D)では付加部材18jは、基材15gに配置した状態で基材15gのいずれの側にも突部が形成されるように構成している。しかし、これに限定されず、突部は一方の側にのみ形成してもよい。
また、上記のようなフレーム部材15mを製造する製造装置200eは、搬送部210aと、設置部220と、切断部230aと、塗布部240と、押圧部250と、成形部310と、を有する。搬送部210aは、ベルトコンベア211、212と、ハンド213と、送り出しローラー214と、搬送ローラー215と、を有し、実施形態2と同様の構成である。設置部220、切断部230a、塗布部240、および押圧部250についても実施形態2と同様に構成している。
成形部310は、第1押圧部311と、第2押圧部312と、を有する。第1押圧部311は、型313と、保持部314と、を有する。第2押圧部312は、型315と、保持部316と、を有する。保持部314はギヤ対やモーターなどを内蔵して型313を上下に移動可能に保持し、かつ、樹脂フィルムMの搬送方向に保持部314が移動可能に構成される。保持部316は、保持部314と同様に、型315を上下に移動可能に保持し、かつ、樹脂フィルムMの搬送方向に保持部316を移動可能に構成している。
型313は、平坦部317と、流入部318と、ガイド部319と、を有する。型315は、平坦部321と、流入部322と、閉塞部323と、を有する。型313、315は保持部314、316によって上下に移動可能に構成されることによって接近離間可能に構成される。型313は、いわゆる下型にあたり、型315はいわゆる上型にあたる。また、型313、315には樹脂フィルムMを軟化させることができるようにニクロム線などで構成したヒーターを内蔵している。
型315は、閉塞部323の部位において型313と当接し、その状態で樹脂フィルムMの搬送方向の上流から樹脂フィルムMが流入部318、322の空間に進入することができる隙間が形成される。平坦部317、321は、付加部材18jにおいて突部が突出する土台にあたる基部が形成される部位にあたる。流入部318、321は、樹脂フィルムMが熱によって軟化した際に流れ込んで、基部から突出した突部を形成する空間にあたる。
変形例7にかかるフレーム部材の製造方法は、成形工程と(ステップST1)と、切断構成(ステップST2)と、配置工程(ステップST3)と、接合工程(ステップST4)とを有する。
まず、送り出しローラー214から樹脂フィルムMが送り出されると、搬送ローラー215を経由してベルトコンベア211上に搬送される。そして、成形部310の位置に来ると型315が型313と当接する。そして、樹脂フィルムMはベルトコンベア311とガイド部319によって平坦部317まで送られ、型315の閉塞部293に突き当たる。
その状態で型313、315に内蔵されたヒーターによって加熱を行いながら、樹脂フィルムMを搬送方向に沿って緩やかなスピードで進める。そうすると、樹脂フィルムMは、閉塞部323に向って進むものの、閉塞部323によって搬送方向に進むことはできず、かつ、型313、315によって加熱されているため、樹脂フィルムMは変形し、搬送方向に進めない分、流入部318、322に向って形状が流れ込むようにして変形し、突部が形成される。別の言い方をすれば、樹脂フィルムMをベルトコンベア211によって図22(G)の方向d1に搬送し、閉塞部323に突き当てて変形させることによって、樹脂フィルムMは基材15gに配置した際の内方側d4に向けて押し潰され、押し潰された分の材料が押し潰した方向d4と交差する方向d2、d3に広がって増肉が行われる。突部が形成されたかは試作の段階で樹脂フィルムMを送る量や加熱時間などから適宜定める。突部が形成されたら、冷却を行う(ステップST1)。
所定の時間冷却を行ったら、型315を上方に移動させて保持部316によって型315を型313から搬送方向にずらした状態にする。そして、ハンド213aによって成形された樹脂フィルムMを把持し、ベルトコンベア211上に載置する。
成形された樹脂フィルムMはベルトコンベア211によって下流に搬送され、切断部230aの位置において停止する。そして、基材15gの長辺と短辺の大きさに合わせて切断される(ステップST2)。
一方、ベルトコンベア212ではMEA11が接合された基材15gが下流へと搬送され、塗布部240の位置で停止する。そして、基材15gの外周に接着剤が塗布された後、さらに下流へと搬送される。そして、ハンド213aによって基材15gの短辺と長辺の長さに合わせて切断された付加部材18jが基材15gに載置される(ステップST3)。
そして、付加部材18kを載置した基材15gはベルトコンベア212をさらに下流へと搬送され、押圧部250の位置で停止する。そして、押圧部250によって基材15gと付加部材18jの積層方向と同じ方向から押圧部250によって押圧力が付与され、基材15gと付加部材18jとが接合され、フレーム部材15mが形成される。
このように、実施形態2の変形例7によれば、付加部材の厚さを増加させる構成を樹脂フィルムMを加熱して軟化させ、基材15gに配置した際の内方側に向けて押し潰すことによって増肉を行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態のみに限定されず、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。図8(C)や図18(C)において付加部材18gは基材15gの片面に接合したが、両面に接合する構成としてもよい。また、フレーム部材15や基材15gは長方形(四角形)で構成したが、帯状の付加部材を貼り付けることができれば、その他の多角形であってもよい。
10 積層体、
10a 燃料電池セル、
100 燃料電池、
11 膜電極接合体(MEA)、
12 セパレータアセンブリ、
13 アノードセパレータ、
14 カソードセパレータ、
15〜15m MEAのフレーム部材、
16,17 集電板、
18、18a〜18j 付加部材、
20 筐体、
200、200a〜200e フレーム部材の製造装置、
210、210a 搬送部、
211、212 ベルトコンベア、
213、213a ハンド、
214 送り出しローラー、
215 搬送ローラー、
220、220a 設置部、
230、230a 切断部、
240 塗布部、
250 押圧部、
260 成形部、
270 押圧部、
280 塗布部、
290 成形部、
M 材料。

Claims (12)

  1. 電解質膜の両面に触媒層を形成してなる燃料電池用の電極膜を保持するフレーム部材の製造方法であって、
    前記電極膜の外周に取り付けられる基部を、樹脂フィルムから板形状に形成し、
    前記電極膜の面に対して交差する方向から見た平面視において枠形状を有する突出部を、前記樹脂フィルムから前記交差する方向に前記基部から突出させて形成し、
    前記突出部が突出する形状を、前記樹脂フィルムから構成される立体形状によって形成し、
    前記突出部、短冊形状に切り出した前記樹脂フィルムを前記枠形状に組み合わせることによって形成するフレーム部材の製造方法
  2. 電解質膜の両面に触媒層を形成してなる燃料電池用の電極膜を保持するフレーム部材の製造方法であって、
    前記電極膜の外周に取り付けられる基部を、樹脂フィルムから板形状に形成し
    前記電極膜の面に対して交差する方向から見た平面視において枠形状を有する突出部を、前記樹脂フィルムから前記交差する方向に前記基部から突出させて形成し、
    前記突出部が突出する形状を、前記樹脂フィルムから構成される立体形状によって形成し、
    前記突出部
    前記樹脂フィルムを張り合わせることによって、
    前記樹脂フィルムの端部を複数回折り曲げて重ねることによって、
    前記樹脂フィルムの端部を複数回丸めて重ねることによって、または、
    前記樹脂フィルムの端部を増肉することによって形成するフレーム部材の製造方法
  3. 電解質膜の両面に触媒層を形成してなる燃料電池用の電極膜を保持するフレーム部材の製造方法であって、
    前記電極膜の外周に取り付けられる基部を、樹脂フィルムから板形状に形成し
    前記電極膜の面に対して交差する方向から見た平面視において枠形状を有する突出部を、前記樹脂フィルムから前記交差する方向に前記基部から突出させて形成
    前記突出部が突出する形状を、前記樹脂フィルムから構成される立体形状によって形成し、
    前記突出部を、短冊形状に切り出した前記樹脂フィルムを前記枠形状に組み合わせることによって形成し、
    前記突出部
    前記樹脂フィルムを張り合わせることによって、
    前記樹脂フィルムの端部を複数回折り曲げて重ねることによって、
    前記樹脂フィルムの端部を複数回丸めて重ねることによって、または、
    前記樹脂フィルムの端部を増肉することによって形成するフレーム部材の製造方法
  4. 前記突出部、前記電極膜を臨ませる窓部をくり抜いて枠形状に切り出した前記樹脂フィルムから形成する請求項に記載のフレーム部材の製造方法
  5. 前記基部、前記樹脂フィルムによって前記電極膜の外周を挟持するように形成する請求項のいずれか1項に記載のフレーム部材の製造方法
  6. 前記樹脂フィルムの縁部を折り返して同じ前記樹脂フィルムに重ね合わせる部位において、前記電極膜の外周を挟持する請求項に記載のフレーム部材の製造方法
  7. 前記樹脂フィルムを折り曲げる場合において、前記樹脂フィルムにおける折り曲げたい部分を加熱しながら折り曲げる請求項2〜4のいずれか1項に記載のフレーム部材の製造方法。
  8. 前記樹脂フィルムにおける折り曲げたい部分に、ヒーターを内蔵したガイド部材、またはヒーターを内蔵したローラーを接触させて折り曲げる請求項7に記載のフレーム部材の製造方法。
  9. 前記樹脂フィルムを折り曲げる場合において、前記樹脂フィルムにおける折り曲げたい部分にけがきを付し、付されたけがきに沿って折り曲げる請求項2〜4のいずれか1項に記載のフレーム部材の製造方法。
  10. 前記けがきを、レーザー加工、型押し、または刃物を用いる切削加工によって実施する請求項に記載のフレーム部材の製造方法。
  11. 前記樹脂フィルムを折り曲げる、または丸める場合において、前記樹脂フィルムを折り曲げた後、または丸めた後に押し潰す請求項2〜4のいずれか1項に記載のフレーム部材の製造方法。
  12. 前記樹脂フィルムを増肉する場合において、前記樹脂フィルムの端部を加熱して軟化させた後に、内方側に向けて押し潰すことによって増肉させる請求項2〜4のいずれか1項に記載のフレーム部材の製造方法。
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