JP6432037B2 - レゾルバの角度位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一相励磁二相出力のレゾルバの回転位置検出装置に関する。
従来から、主に産業分野、電装分野など、モータの角度位置を検出するための手段としてレゾルバがよく用いられる。
モータの軸に取り付けられたレゾルバによってモータの角度位置を検出し、その検出された角度位置によってモータを制御する従来技術の一例を図7に示す。
当然、図7におけるレゾルバの角度位置検出装置702の内部構成についても、従来技術の一例であり、良く知られた公知のものである。レゾルバ101は一相励磁二相出力の方式であり、モータ113の出力軸の一部に装着されている。レゾルバ101は略90度の位相差で振幅変調されたA相、B相の二相の信号を出力する。レゾルバの角度位置検出装置702は、この二相の信号からレゾルバの角度位置を検出し、サーボアンプ112に出力する。サーボアンプ112は検出された角度位置に従い、モータ113の制御及び駆動を行う。また、レゾルバの角度位置検出装置702からは励磁信号が出力され、バッファー回路111を経由してレゾルバ101を励磁する。
次に、レゾルバの角度位置検出装置702の内部の構成について説明する。AD変換器103、AD変換器104(AD変換器はアナログデジタル変換器の略称である)は、レゾルバ101の出力するA相、B相の各アナログ信号をそれぞれデジタル値に変換して出力する。この変換するタイミングはサンプリング指令信号生成処理部107の出力するサンプリング指令信号に従う。
AD変換器103、AD変換器104によってデジタル値に変換されたA相、B相の信号はRD変換処理部705においてレゾルバ101の角度位置を示す信号に変換され、インターフェイス処理部110を経由してサーボアンプ112に出力される。サーボアンプ112は検出されたレゾルバ101の角度位置すなわち、モータ113の角度位置に従い、モータ113の制御及び駆動を行う。
サンプリング指令信号生成処理部107は、基準信号生成処理部108の出力する基準信号を元に位相を調整してAD変換器103、AD変換器104にサンプリング指令信号を出力する。また、励磁信号生成処理部109は基準信号生成処理部108の出力する基準信号を元に励磁信号を生成して出力する。
図3(a)にはレゾルバ101の出力するA相、B相の各信号の波形図を示す。また、図3(b)には基準信号生成処理部108の出力する基準信号の波形図を示す。また、図3(c)には励磁信号の波形図を示す。サンプリング指令信号生成処理部107は、この基準信号を元に位相を調整してサンプリング指令信号を出力する。この場合、時刻t1、t3にてレゾルバ101の出力するA相、B相の各信号が最大となるので、このタイミングにおいて、サンプリング指令信号を出力する。
RD変換処理部705の内部構成の詳細を図8に示す。図8に示すRD変換処理部705はトラッキングループと呼ばれるものであり、レゾルバの角度位置検出装置において一般に良く用いられる構成である。レゾルバの角度位置の検出値をφとした時、第1のAD変換器103からのA相の信号は第1の乗算処理部201に入力され、余弦波テーブル2
05からの余弦波信号(cosφ)と乗算され出力される。
また、第2のAD変換器104からのB相の信号は第2の乗算処理部202に入力され、正弦波テーブル206からの正弦波信号(sinφ)と乗算され出力される。差分処理部203においては前記第1の乗算処理部201の出力と前記第2の乗算処理部202の出力の差が演算され、偏差信号(sin(θ−φ))が、帯域除去フィルタ807に入力され特定の周波数帯域が除去された信号が出力されPI制御器204に入力される。
PI制御器204においてはその内部において積分処理の他、ゲイン乗算処理等が行われ、レゾルバの角度位置の検出値φとして出力される。この検出値φの値は余弦波テーブル205に入力され余弦波信号(cosφ)の値を出力し、また、正弦波テーブル206に入力され正弦波信号(sinφ)を出力する。
なお、上述の構成において、帯域除去フィルタ807を省いた構成を採用しても良く、帯域除去フィルタ807が無くてもレゾルバ101の角度位置は検出可能である。一方、帯域除去フィルタを搭載する構成では、トラッキングループ内の偏差信号において帯域除去フィルタ807によって特定の周波数成分を除去することで上記の偏差信号に含まれる特定の周波数成分のノイズは除去される。当然、レゾルバ101による角度位置の検出には、ノイズによる影響が低減され、高精度化も可能となる。
また、上述の従来例と同様な帯域除去フィルタを搭載したレゾルバの角度位置検出装置については、例えば特許文献1などにも類似の構成が記されている。
特開2009−150826号公報
まず、帯域除去フィルタは、特定の帯域の周波数成分しか除去できない。したがって、帯域除去フィルタだけでは、特定の帯域の周波数成分以外の周波数成分を含むノイズの影響は、回避不能である。また、レゾルバの信号には、特定の帯域の周波数成分以外の多様な周波数成分を含むパルス性のノイズも混入する。この多様な周波数成分を含むパルス性のノイズの影響についても、帯域除去フィルタだけでは、回避不能である。
当然、上述の従来技術のレゾルバの角度位置検出装置においても、特定の周波数成分以外の周波数成分を含むノイズの影響、特定の帯域の周波数成分以外の多様な周波数成分を含むパルス性のノイズの影響は、課題として考察し得るものである。
そこで、本発明は、特にレゾルバの信号に瞬時的に混入するパルス性のノイズの影響を回避する新規な構成のレゾルバの角度位置検出装置を提供することを課題とするものである。
上述の課題を解決するために、本発明のレゾルバの角度位置検出装置は、レゾルバの角度位置θに対しsinθで振幅変調されたA相の信号及びcosθで振幅変調されたB相の信号を入力し、前記レゾルバの角度位置θの検出値φにおいて前記A相の信号及び前記B相の信号にそれぞれcosφ、sinφの値を乗算した結果の差分値からsin(θ−φ)で表せる偏差信号を算出し、前記偏差信号をゼロに収束させることにより前記検出値φを得るように組まれたトラッキングループと、前記トラッキングループの内部において
前記偏差信号が所定の制限値を超えた時に前記偏差信号の大きさを制限して出力する偏差リミッタを備えることとしたものである。
このような構成によって、レゾルバのA相及びB相の信号に含まれるノイズ、特に瞬時的なパルス性のノイズによりsin(θ−φ)で表せる偏差信号が大きく変動するが、前記偏差リミッタにより前記偏差信号の大きさが制限されるため、偏差信号の変動がレゾルバの角度位置θの検出値φに及ぼす影響を極めて小さく抑えることが出来る。そのためレゾルバのA相及びB相の信号に含まれるノイズ、特に瞬時的なパルス性のノイズがレゾルバの角度位置θの検出値φに及ぼす影響を効果的に回避することが出来、安定したレゾルバの角度位置検出装置が実現可能である。
また、本発明のレゾルバの角度位置検出装置は、偏差リミッタにおいて偏差信号が所定の制限値を超えた時に前記偏差信号の大きさを制限して出力すると同時に前記所定の制限値を増加させ、偏差信号が所定の制限値を超えなかった時に前記所定の制限値を減少させることで、トラッキングループの応答性と動作安定性を向上させ実用的性能の優れたレゾルバの角度位置検出装置を実現することが可能となる。
また、本発明のレゾルバの角度位置検出装置は、偏差リミッタにおいて偏差信号が所定の制限値を超えた時に前記偏差信号の大きさを制限して出力する同時に前記所定の制限値を所定の加算値だけ増加させ、偏差信号が所定の制限値を超えなかった時に前記所定の
制限値を所定の減算値だけ減少させることで、簡単な演算処理の追加によりトラッキングループの応答性と動作安定性を向上させ実用的性能の優れたレゾルバの角度位置検出装置を実現することが可能となる。
さらに、本発明のレゾルバの角度位置検出装置は、偏差リミッタにおいて所定の加算値と所定の減算値を等しくすることで、さらに簡単な演算処理の追加によりトラッキングループの応答性と動作安定性を向上させ実用的性能の優れたレゾルバの角度位置検出装置を実現することが可能となる。
本発明のレゾルバの角度位置検出装置は、レゾルバの信号に混入するノイズ、特に瞬時的なパルス性のノイズの影響を効果的に回避することが可能であり、また、応答性や動作安定性など実用的性能の優れたレゾルバの角度位置検出が可能である。
本発明の実施例1におけるレゾルバの角度検出装置及びモータ制御装置のブロック図 本発明の実施例1におけるRD変換処理部の詳細なブロック図 (a)実施例1及び従来例における各信号のうちレゾルバ101の出力するA相、B相の各信号の波形を示す図(b)実施例1及び従来例における各信号のうち基準信号生成処理部108から出力される基準信号の波形を示す図(c)実施例1及び従来例における各信号のうち励磁信号の波形を示す図 本発明の実施例1におけるRD変換処理部における偏差信号の変化を示す図 (a)本発明の実施例1における偏差リミッタの偏差信号の変化の一例を示す図(b)発明の実施例1における偏差リミッタの制限値の変化の一例を示す図(c)発明の実施例1における偏差リミッタの偏差信号の大きさがPだけ大きい場合の制限値の変化の一例を示す図(d)本発明の実施例1における偏差リミッタの所定の加算値及び所定の減算値を小さくした場合の変化の一例を示す図 (a)本発明の実施例1においてパルス性のノイズの重畳した場合の一例を示す図(b)本発明の実施例1においてレゾルバ101の出力するA相の信号にパルス性のノイズが重畳した場合の一例を示す図(c)本発明の実施例1において偏差リミッタ207を備えていない場合にパルス性のノイズが重畳によってレゾルバの角度位置の検出値φの変動が生じることを示す図(d)本発明の実施例1において偏差リミッタ207を備えている場合にパルス性のノイズが重畳があってもレゾルバの角度位置の検出値φの変動が抑制されることを示す図 従来例としてのレゾルバの角度検出装置及びモータ制御装置のブロック図 従来例としてのレゾルバの角度検出装置におけるRD変換処理部の詳細なブロック図
以下、本発明について、図面及び表を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態又は実施例によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1におけるレゾルバの角度位置検出装置を含むモータの制御装置のブロック図を示すものである。
図1において、レゾルバ101は一相励磁二相出力の方式であり、モータ113の出力軸の一部に取り付けられる。レゾルバ101は略90度の位相差で振幅変調されたA相、B相の二相の信号を出力する。レゾルバの角度位置検出装置102は、この二相の信号からレゾルバの角度位置を検出し、サーボアンプ112に出力する。サーボアンプ112は検出された角度位置に従い、モータ113の制御及び駆動を行う。また、レゾルバの角度位置検出装置102からは励磁信号が出力され、バッファー回路111を経由してレゾルバ101を励磁する。
次に、レゾルバの角度位置検出装置102の内部の構成について説明する。AD変換器103、AD変換器104(AD変換器はアナログデジタル変換器の略称)は、レゾルバ101の出力するA相、B相の各アナログ信号をそれぞれデジタル値に変換する。この変換するタイミングはサンプリング指令信号生成処理部107の出力するサンプリング指令信号に従う。AD変換器103、AD変換器104によってデジタル値に変換された信号はRD変換処理部105においてレゾルバ101の角度位置を示す信号に変換され、インターフェイス処理部110を経由してサーボアンプ112に出力される。サーボアンプ112は検出されたレゾルバ101の角度位置すなわち、モータ113の角度位置に従い、モータ113の制御及び駆動を行う。
サンプリング指令信号生成処理部107は基準信号生成処理部108の出力する基準信号を元に所定の位相でAD変換器103、AD変換器104にサンプリング指令信号を出力する。また、励磁信号生成処理部109は基準信号生成処理部108の出力する基準信号を元に励磁信号を生成して出力する。
以上のように構成されたモータの制御装置におけるレゾルバの角度位置検出装置について、以下にその動作、作用を説明する。
図3(a)にレゾルバ101の出力するA相、B相の各信号を示す。A相、B相の各信号は一般に知られているように、レゾルバ内部において励磁信号(sinωt)を振幅変調した信号であり、互いに90度の位相差で振幅変調される。レゾルバ101の角度位置をθとすると、A相の信号は、Asinθsinωt、B相の信号は、Acosθsinωt で表せる。ここでAは信号の振幅を意味する。
図3(b)に基準信号生成処理部108から出力される基準信号を示す。基準信号は励
磁信号生成処理部109に入力される励磁信号の元となる信号であり、レゾルバ101の出力するA相、B相の各信号と同一の周期で繰り返される信号である。また、励磁信号生成処理部109においては前記基準信号を入力し、これに同期した励磁信号を図3(c)のように出力する。ここでは、基準信号がゼロとなる時刻to、t4及びその中間の時刻t2においてレゾルバ101の出力するA相、B相の各信号が振幅ゼロになると仮定する。
時刻t0と時刻t2の中間の時刻t1及び時刻t2と時刻t4の中間の時刻t3において、レゾルバ101の出力するA相、B相の各信号の振幅は最大となり、一般的には時刻t1と時刻t3においてサンプリング指令信号生成処理部107からサンプリング指令信号が出力され、そのタイミングでデジタル値に変換された前記A相、B相の各信号の振幅がRD変換処理部105に入力されレゾルバの角度位置に変換する処理が行われる。この場合、励磁信号の周期の1/2の時間間隔でレゾルバの角度位置に変換する処理が行われる。
上記一般的な方法以外の方式としては、時刻t0と時刻t1の中間の時刻t5、時刻t1と時刻t2の中間の時刻t6、時刻t2と時刻t3の中間の時刻t7、時刻t3と時刻t4の中間の時刻t8においてサンプリング指令信号生成処理部107からサンプリング指令信号が出力され、そのタイミングでデジタル値に変換された前記A相、B相の各信号の振幅がRD変換処理部105に入力されレゾルバの角度位置に変換する処理が行われる。この場合、励磁信号の周期の1/4の時間間隔でレゾルバの角度位置に変換する処理が行われる。
以上のようにレゾルバの角度位置を検出し、それによりモータを制御することが出来る。
次に前述におけるRD変換処理部105の詳細とその効果について説明する。RD変換処理部105の内部の詳細を図2に示す。
図2に示すRD変換処理部はトラッキングループと呼ばれるものであり、レゾルバの角度位置検出装置において一般に良く用いられる構成である。レゾルバの角度位置の検出値をφとした時、第1のAD変換器103からのA相の信号は第1の乗算処理部201に入力され、余弦波テーブル205からの余弦波信号(cosφ)と乗算され出力される。また、第2のAD変換器104からのB相の信号は第2の乗算処理部202に入力され、正弦波テーブル206からの正弦波信号(sinφ)と乗算され出力される。
差分処理部203においては前記第1の乗算処理部201の出力と前記第2の乗算処理部202の出力の差が演算され、偏差信号(sin(θ−φ))が、偏差リミッタ207を経由してPI制御器204に入力される。
PI制御器204においてはその内部において積分処理の他、ゲイン乗算処理等が行われ、レゾルバの角度位置の検出値φとして出力される。レゾルバの角度位置の検出値φの値は余弦波テーブル205に入力され余弦波信号(cosφ)の値を出力し、また、正弦波テーブル206に入力され正弦波信号(sinφ)を出力する。
前述において一般的には偏差リミッタ207は無く、偏差信号(sin(θ−φ))がPI制御器204に直接入力され、前述のように組まれたトラッキングループの作用によって、RD変換処理部105は入力されたA相、B相の信号からレゾルバの角度位置に変換する処理を行なうことが出来る。
ただし、この場合、レゾルバ101の出力するA相、B相の各信号に重畳したノイズが
あった時、その影響によって偏差信号(sin(θ−φ))が変動し、そのため、レゾルバの角度位置の検出値φが変動する結果となる。図6(b)にレゾルバ101の出力するA相の信号を示すが、図6(a)に示すタイミングにおいてパルス性のノイズが重畳している。この場合、レゾルバは静止しているにも関わらず、前述の一般的なトラッキングループの処理においては、このノイズの影響を受け、図6(c)に示すようにレゾルバの角度位置の検出値φが大きく変動している。
偏差信号(sin(θ−φ))の例を図4に示す。レゾルバの信号にノイズが重畳した場合、偏差信号は図4に示す通り大きく変動する信号となる。しかしながら、偏差リミッタ207を備えた場合、制限値LMTを超えた偏差信号は偏差リミッタ207の作用により、制限値LMT以下の値に抑えられる。そのため、トラッキングループにおいては、その作用により、図6(d)に示すようにレゾルバの角度位置の検出値φの変動量が極めて小さい結果となる。
しかしながら、前記制限値LMTが固定値の場合、レゾルバが高速に回転した時を含めレゾルバの角度位置が変化した場合に偏差リミッタ207によって偏差信号の大きさが制限を受けるため応答性が悪化したり、トラッキングループが不安定となり発振的な動作となったりする恐れがある。そこで、偏差リミッタ207の制限値LMTを偏差信号の大きさに従って変化させる処理を組み込むことで応答性あるいは安定性を改善し実用的性能の優れたレゾルバの角度位置検出が可能となる。
偏差リミッタ207の具体的な動作を図5(a)〜(d)にて説明する。図5(a)は偏差信号であり、偏差信号の大きさが時刻t0にて大きくなり、時刻t4にて小さくなる例を示している。偏差信号の大きさが現在の制限値を超えている時は偏差信号を現在の制限値で制限すると同時に制限値に所定の加算値だけ増加させ、逆に偏差信号の大きさが現在の制限値を超えていない時は偏差信号を制限しないで通過させ、制限値を所定の減算値だけ減少させる。
前記所定の加算値と前記所定の減算値は同一値とした場合、制限値は図5(b)のように変化する。また、偏差信号の大きさが図5(a)に対しPだけ大きい場合、制限値は図5(c)のようになり、時刻t0から時刻t2まで、時刻t4から時刻t6まで制限値の変化率は図5(b)と同一となる。また、前記所定の加算値及び前記所定の減算値を小さくした場合、図5(d)に示すように図5(b)あるいは図5(c)と比較して、制限値の変化率が小さくなる。
前記所定の加算値及び前記所定の減算値は一般的にスルーレートと言われる値に相当する性質を有し、これらの値を変えることで、トラッキングループの応答性が変化するため、これらの値を調整することで所望の特性に調整することが可能である。
なお、前記所定の加算値と前記所定の減算値は異なる値とすることで、耐ノイズ性や応答性の微調整が可能となる。
上述のとおりトラッキングループの偏差信号において偏差リミッタを設け、偏差信号が所定の制限値を超えた時に前記偏差信号の大きさを制限して出力する同時に前記所定の制限値を増加させ、偏差信号が所定の制限値を超えなかった時に前記所定の制限値を減少させる動作を行うことで、レゾルバの信号にノイズが重畳した場合、特にパルス性のノイズが重畳した場合において、レゾルバの角度位置の検出値φに与える影響を効果的に抑えることが出来、かつ、レゾルバが高速に回転した時を含め応答性や安定性を損なわず実用的性能の優れたレゾルバの角度位置検出が可能となる。
以上のように、本発明に係るレゾルバの角度位置検出装置は、レゾルバの信号に混入するノイズ、特に瞬時的なパルス性のノイズの影響を効果的に回避することが可能であり、また、応答性や動作安定性など実用的性能の優れたレゾルバの角度位置検出が提供可能である。特に、産業用FAサーボモータ、ロボットの制御などに好適である。
101 レゾルバ
102 角度位置検出装置
103 AD変換器
104 AD変換器
105 RD変換処理部
107 サンプリング指令信号生成処理部
108 基準信号生成処理部
109 励磁信号生成処理部
110 インターフェイス処理部
111 バッファー回路
112 サーボアンプ
113 モータ
201、202 乗算処理部
203 差分処理部
204 PI制御器
205 余弦波テーブル
206 正弦波テーブル
207 偏差リミッタ
702 角度位置検出装置
705 RD変換処理部
807 帯域除去フィルタ

Claims (4)

  1. レゾルバの角度位置θに対しsinθで振幅変調されたA相の信号及びcosθで振幅変調されたB相の信号を入力し、前記レゾルバの角度位置θの検出値φにおいて前記A相の信号及び前記B相の信号にそれぞれcosφ、sinφの値を乗算した結果の差分値からsin(θ−φ)で表せる偏差信号を算出し、前記偏差信号をゼロに収束させることにより前記検出値φを得るように組まれたトラッキングループと、前記トラッキングループの内部において前記偏差信号が所定の制限値を超えた時に前記偏差信号の大きさを制限して出力する偏差リミッタと、を備えたレゾルバの角度位置検出装置。
  2. 請求項1記載のレゾルバの角度位置検出装置において、前記偏差リミッタは、前記偏差信号が所定の制限値を超えた時に前記偏差信号の大きさを制限して出力する同時に前記所定の制限値を増加させ、前記偏差信号が所定の制限値を超えなかった時に前記所定の制限値を減少させるレゾルバの角度位置検出装置。
  3. 請求項1記載のレゾルバの角度位置検出装置において、前記偏差リミッタは、前記偏差信号が所定の制限値を超えた時に前記偏差信号の大きさを制限して出力する同時に前記所定の制限値を所定の加算値だけ増加させ、前記偏差信号が所定の制限値を超えなかった時に前記所定の制限値を所定の減算値だけ減少させるレゾルバの角度位置検出装置。
  4. 請求項3記載のレゾルバの角度位置検出装置において、前記偏差リミッタにおける前記所定の加算値と、前記所定の減算値と、が等しいレゾルバの角度位置検出装置。
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