JP6431760B2 - 気化式加湿器 - Google Patents
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Description
(1)気化させる水を保持する加湿モジュール。
(2)前記加湿モジュールへの給水配管に設けられた給水弁。
(3)前記加湿モジュールで気化されなかった水を溜めるドレンパン。
(4)前記ドレンパン内の水位が予め設定された満水位に達すると、検知信号を出力する水位センサ。
(5)前記ドレンパンに溜まった水を排出するためのドレンポンプ。
本発明の気化式加湿器は、さらに、次のような構成を有する。
(6)加湿運転の開始または停止の指示が入力されると、前記給水弁の開閉を制御する給水制御部。
(7)前記水位センサからの前記検知信号に基づいて、前記ドレンポンプを動作させる排水制御部。
(8)前記気化式加湿器の停止指令が入力された後、前記ドレンポンプを動作させた回数をカウントし、カウント数が予め設定された閾値に達すると前記給水弁にリークが発生していると判定する異常判定部。
[1−1.構成]
本実施形態の気化式加湿器の構成を説明する。図1は本実施形態の気化式加湿器の一例を示すブロック図である。この気化式加湿器10は、加湿モジュール30と、給水弁34と、ファン40と、ドレンパン50と、ドレンポンプ60と、フロートスイッチ70と、運転制御部20と、加湿対象空気の湿度を検出する湿度センサ25及び運転操作用のリモコン90を有する。
本実施形態の気化式加湿器10による運転制御方法の手順を説明する。図2は本実施形態の運転制御方法の手順を示すフローチャートである。ここでは、給水弁34にリークが発生したか否かの判定基準となる閾値をn(nは2以上の整数)とする。
本実施形態の変形例として、異常判定部22にタイマーを設けて、ドレンポンプ60の運転開始のカウントを一定時間遅らせるようにしてもよい。図3は変形例の手順を示すフローチャートである。
[2−1.目的]
本実施形態は、ドレンパン50内の水位上昇をフロートスイッチ70による機械的な水位検知だけでなく、レベルセンサ80による電気的な水位検知との二重化により、ドレンパン50が満水位に達した場合の検知精度を高めて、信頼性の向上を図ることを目的とする。
本実施形態の加湿器の構成を、図4に従って説明する。なお、図1に示した構成と同様な構成については、説明を省略する。
本実施形態の動作を説明する。ドレンパン50内の水位が上昇して、フロートスイッチ70とレベルセンサ80のいずれか一方または双方が満水位を検知すると、その検知信号が排水制御部21と異常判定部22に送信される。排水制御部21は、この検知信号に基づき、ドレンポンプ60に運転指令を出力し、これを受信したドレンポンプ60は運転を開始する。ドレンポンプ60が運転を開始すると、排水制御部21は予め定めた一定時間(例えば1分間)経過後、ドレンポンプ60を停止させる。
本実施形態では、ドレンパン50の水位上昇の検知をフロートスイッチ70による機械的な水位検知だけでなく、レベルセンサ80による電気的な水位検知も行うことにより、ドレンパン50の高水位状態の検知を二重化できるので水位検知の信頼性の向上が図れる。
[3−1.目的]
本実施形態は、ドレンポンプの稼働状態を見直すことにより、ポンプ交換寿命を延ばすことを目的とする。
第1の方法は、ドレンポンプの運転開始および運転停止にドレンパンの水位の検知信号を利用して、ドレンポンプの運転を制御する方法である。
第2の方法は、ドレンポンプの運転開始にはドレンパンの水位の検知信号を利用してドレンポンプに運転を開始させ、ドレンポンプの運転停止には加湿モジュールからの水の滴下量を考慮して、加湿器の停止から予め定めた運転時間(例えば、30分程度)経過後に、ドレンポンプを停止させる方法である。この場合、運転時間はドレンポンプの空運転が生じない長さに設定される。
本実施形態は、第2の方法を改良したものである。本実施形態の気化式加湿器の構成は、排水制御部21によるドレンポンプ60に対する運転制御方法以外は、第1または第2の実施形態と同様なため、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の気化式加湿器の動作を説明する。
加湿器の運転中または停止中に満水位に達すると、フロートスイッチ70やレベルセンサ80からの満水位の検知信号が出力され、この検知信号を受信した排水制御部21はドレンポンプ60を1分間運転する。1分間のドレンポンプ60の運転によりドレンパン50内の水位は満水位より低下する。その後、加湿モジュール30からの水垂れによりドレンパン50が満水位に達すると、その検知信号を受信した排水制御部21は、再びドレンポンプ60を1分間運転する。以下、同様にして、満水位に達するごとに、排水制御部21はドレンポンプ60の1分間の運転を繰り返す。
本実施形態では、加湿器の運転中や停止中には、ドレンポンプ60の運転時間を短くしてポンプの延命を図ることができる。一方、加湿器の停止指令が入力された場合にはドレンポンプ60を長時間運転することで、加湿器の運転停止後に加湿モジュール30から垂れてくる水を確実に排水することが可能となる。その結果、ドレンパン50内の残水を極力減らすことでヌルの発生を抑制することが可能となる。
[4−1.目的]
本実施形態は、ドレンポンプ60の運転状況から加湿モジュール30に対する給水の有無を確認して、加湿器が正常に動作しているか否かを判定することを目的とする。
本実施形態の基本的な構成は、第1実施形態と基本的には同様である。本実施形態の異常判定部22は、給水弁34を閉状態から開状態に切り替えさせた後、一定時間が経過しても、フロートスイッチ70やレベルスイッチ80からの満水位の検知信号、あるいは排水制御部21からのドレンポンプ60に対する運転指令を受信しなければ、加湿モジュール30に水が供給されていないと判定する機能を備えている。
本実施形態において、給水制御部23は、加湿器の運転停止中にリモコン90または湿度センサ25から運転指令が入力されると、加湿モジュール30に水を供給するために、給水弁34を閉状態から開状態に切り替える。
本実施形態では、加湿器の運転開始後に異常判定部22がドレンポンプ60の運転状況を確認することによって、加湿モジュール30に正常に給水が行われているかを判定することができ、加湿器を空運転しないように制御することができる。
[5.他の実施形態]
本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、次のような他の実施形態も包含する。
(1)第1実施形態、第3実施形態、第4実施形態において、水位センサとしては、フロートスイッチ70のような機械的センサや、レベルセンサのような電気的なセンサのいずれを使用することが可能である。
(2)第2実施形態において、第1のセンサを機械的センサとし、第2のセンサを電気的センサとしたが、2つのセンサを同種類のセンサから構成しても良い。
(3)ドレンポンプ60の運転回数をカウントする手段としては、満水位の検知信号をカウントしたり、排水制御部23からのドレンポンプ60の運転指令をカウントしたり、ドレンポンプ60の電源回路の負荷を検出するなど種々の手段を採用できる。
(4)警報は、リモコン90や加湿器の表示部26に出力する以外に、多数台の加湿器を管理する中央制御装置などに出力することもできる。また、警報は表示や警告灯の点滅に限らず、管理者や操作者に対するメールの発信なども利用できる。遮断弁32を閉じるなど、警報を利用して加湿器の他の部分を制御することもできる。
20…運転制御部
21…排水制御部
22…異常判定部
23…給水制御部
24…ファン制御部
25…湿度センサ
26…表示部
30…加湿モジュール
34…給水弁
40…ファン
50…ドレンパン
60…ドレンポンプ
70…フロートスイッチ
80…レベルセンサ
90…リモコン
Claims (4)
- 気化させる水を保持する加湿モジュールと、
前記加湿モジュールへの給水配管に設けられた給水弁と、
前記加湿モジュールで気化されなかった水を溜めるドレンパンと、
前記ドレンパン内の水位が予め設定された満水位に達すると、検知信号を出力する水位センサと、
前記ドレンパンに溜まった水を排出するためのドレンポンプと、を有する気化式加湿器であって、
加湿運転の開始または停止の指示が入力されると、前記給水弁の開閉を制御する給水制御部と、
前記水位センサからの前記検知信号に基づいて、前記ドレンポンプを動作させる排水制御部と、
前記気化式加湿器の停止指令が入力された後、前記ドレンポンプを動作させた回数をカウントし、カウント数が予め設定された閾値に達すると前記給水弁にリークが発生していると判定する異常判定部と、
を有する気化式加湿器。 - 前記ドレンパン内の水位が満水位に達したことを検出する第1の水位センサと第2の水位センサを備え、
前記排水制御部は、前記第1の水位センサまたは第2の水位センサからの満水位の検知信号に基づいて、前記ドレンポンプを所定時間動作させ、
前記異常判定部は、前記気化式加湿器の停止指令が入力された後、前記ドレンポンプを動作させた回数をカウントし、カウント数が予め設定された閾値に達すると前記給水弁にリークが発生していると判定する請求項1に記載の気化式加湿器。 - 前記排水制御部は、
前記気化式加湿器の運転中または前記気化式加湿器の運転停止中に前記ドレンパン内の水位が満水位に達した検知信号を受信する度に、第1の運転時間、前記ドレンポンプの運転を行い、
前記気化式加湿器の停止指令を受信した場合は、前記第1の運転時間よりも長い時間である第2の運転時間、前記ドレンポンプの運転を行う請求項1または請求項2に記載の気化式加湿器。 - 前記異常判定部は、
前記気化式加湿器の運転開始後、所定時間内に前記ドレンポンプが動作しないと、前記加湿モジュールに水が供給されていないと判定する請求項1から請求項3のいずれかに記載の気化式加湿器。
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