JP6431298B2 - 空調制御装置 - Google Patents

空調制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6431298B2
JP6431298B2 JP2014129268A JP2014129268A JP6431298B2 JP 6431298 B2 JP6431298 B2 JP 6431298B2 JP 2014129268 A JP2014129268 A JP 2014129268A JP 2014129268 A JP2014129268 A JP 2014129268A JP 6431298 B2 JP6431298 B2 JP 6431298B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
regeneration
power
electric vehicle
overhead line
determination unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014129268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016010226A (ja
Inventor
英明 行木
英明 行木
雄史 鴨
雄史 鴨
太一 佐口
太一 佐口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014129268A priority Critical patent/JP6431298B2/ja
Publication of JP2016010226A publication Critical patent/JP2016010226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6431298B2 publication Critical patent/JP6431298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明による実施形態は、空調制御装置に関する。
鉄道車両において制動時に生成された回生電力は、自車両内において消費され、あるいは、架線を介して他の車両に供給される。しかし、回生電力を自車両内において消費できずかつ架線にも回生させることができない場合、車両は、回生電力を絞り込むために、回生ブレーキによる制動から機械ブレーキによる制動へと移行させる。回生ブレーキから機械ブレーキへ完全に切り替わると、車両は、回生電力を生成せず、回生失効状態となる。
このような回生絞込みおよび回生失効を抑制して回生電力を有効利用するために、回生電力の発生タイミングで空調装置を稼動させる場合がある。例えば、夏期において冷房を用いる場合、車両は、通常、室内温度が設定温度を超えたときに空調装置を稼動する。一方、回生ブレーキ中においては、車両は、設定温度を超えていなくても設定温度に近ければ空調装置を稼動して、自車両内で回生電力の消費量を増大させる。これにより、回生絞込みおよび回生失効を抑制する。
しかし、この場合、空調装置は、通常の温度制御論理のみで制御されるのではなく、回生ブレーキの動作タイミングの影響を受けて制御される。回生ブレーキの動作中に空調装置を稼動させると、温度制御の外乱となり得る。この場合、室内温度が目標範囲を逸脱し、車両の室内の快適性を損なうおそれがある。
山本 律等による「省エネルギー化に取り組む列車運転制御システムの最新動向」三菱電機技報、Vol.86、No.9、2012
回生電力を有効利用しつつ、車両内の快適性の低下を抑制することができる空調制御装置を提供する。
本実施形態による空調制御装置は、架線から電力を受けて走行し制動時には電力を回生する電気車に設けられた複数の空調装置を制御する空調制御装置である。回生判定部は、架線の電圧または電気車の回生電力を示すパラメータに基づいて架線への電力回生の可否を判定する。指令決定部は、回生判定部において架線への電力回生が不可と判定された場合に、駆動させる空調装置の台数を増加させる。パラメータは、架線の電圧値、および、電気車の速度制御および制動制御を行う制御部からの制動指令である。回生判定部は、架線の電圧値が予め設定された閾値電圧以上であり、かつ、制御部からの制動指令が予め設定された閾値以上に強い制動を示す指令である場合に、架線への電力回生が不可であると判定する。
本実施形態に従った空調制御装置を備えた電気車1の一例を示す構成図。 本実施形態による空調装置10および空調制御装置20の動作を示すフロー図。 架線電圧と回生電流との関係を示すグラフ。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
図1は、本実施形態に従った空調制御装置を備えた電気車1の一例を示す構成図である。電気車1は、架線2と線路3との間に電気的に接続されており、架線2からの電力供給を受けて走行する。また、電気車1は、制動時において回生された電力を架線2へ供給可能であり、あるいは、該回生電力を自車両において消費可能である。
本実施形態による電気車1は、空調装置10と、空調制御装置20と、車両情報ネットワーク30と、温度・湿度センサ40と、電圧センサ50と、速度センサ60と、各種機器70と、データベース80と、を備えている。
空調装置10は、複数の圧縮機11と、複数の送風機12とを備えている。圧縮機11および送風機12は、電気車1の室内の空気を冷却し、あるいは、暖めるように構成されている。
空調制御装置20は、空調装置10を制御するために、温度設定部21と、指令決定部22と、回生判定部23とを備えている。尚、空調制御装置20は、複数の制御器で構成してもよく、1つの制御器で構成してもよい。
温度設定部21は、電気車1の室内温度の目標温度を設定する。目標温度は、或る温度値または温度範囲でよい。目標温度が温度範囲の場合、目標温度は、上限目標温度および下限目標温度を有する。目標温度は、外気温に基づいて予め設定された温度であってもよい。例えば、夏期において、目標温度は、外気温よりも低く設定され、冬期において、外気温よりも高く設定される。温度設定部21は、回生判定部23の判定に従って目標温度を自動で変更してもよい。
指令決定部22は、温度設定部21で設定された目標温度に基づいて、空調装置10の動作を制御する。例えば、夏期において、室内温度が上限目標温度を超えた場合に、指令決定部22は、空調装置10の冷房機能を起動させ、あるいは、強める。また、室内温度が下限目標温度を下回った場合に、指令決定部22は、空調装置10の冷房機能を停止させ、あるいは、弱める。逆に、冬期において、室内温度が下限目標温度を下回った場合に、指令決定部22は、空調装置10の暖房機能を起動させ、あるいは、強める。また、室内温度が上限目標温度を上回った場合に、指令決定部22は、空調装置10の暖房機能を停止させ、あるいは、弱める。
指令決定部22は、駆動させる空調装置10の台数を制御してもよい。例えば、夏期において、室内温度が下限目標温度を下回った場合に、指令決定部22は、駆動させる空調装置10の台数を低減させてもよい。冬期において、室内温度が上限目標温度を上回った場合に、指令決定部22は、駆動させる空調装置10の台数を低減させてもよい。
回生判定部23は、架線2の電圧を示すパラメータまたは電気車1の回生電力を示すパラメータに基づいて、架線2への電力回生の可否を判定する。例えば、架線2の電圧が比較的高い場合、あるいは、回生電力が比較的大きい場合、回生判定部23は、架線2へ電力を回生させることができない、と判定する。逆に、架線2の電圧が比較的低い場合、あるいは、回生電力が比較的小さい場合、回生判定部23は、架線2へ電力を回生させることができる、と判定する。
架線2への電力回生が可能である場合、電気車1は、回生電力を架線2へ供給する。一方、架線2への電力回生ができない場合、温度設定部21は、駆動させる空調装置10の台数を増加させるために目標温度を変更(補正)する。あるいは、指令決定部22は、駆動させる空調装置10の台数を増加するために制御指令を変更(補正)する。これにより、電気車1の内部における電力消費が増大し、回生絞込みおよび回生失効が抑制され得る。尚、架線2の電圧または電気車1の回生電力を示すパラメータについては、後述する。
車両情報ネットワーク30は、電気車1の内部または外部の情報を収集し、この情報を空調制御装置20等に提供する。例えば、車両情報ネットワーク30は、力行/ブレーキハンドル、モニタ装置、駆動制動制御装置、ATC(Automatic Train Control)装置、ドアの開閉制御装置等の各種機器に接続されている。尚、図1において、これらの機器は、各種機器70としてまとめて表示している。
力行/ブレーキハンドルは、電気車1を力行状態と制動(回生)状態との間で切り換えるように構成されている。また、力行/ブレーキハンドルのノッチを切り換えることによって、電気車1の加速度や制動力を変更することができる。力行/ブレーキハンドルからのノッチ指令は駆動制動制御装置へ送信される。モニタ装置は、車両上の各種機器の情報を収集して乗務員に提示する。駆動制動制御装置は、モータ、インバータおよびブレーキ装置等で構成され、ノッチ指令に基づいて電気車1の速度を制御する。駆動制動制御装置は、回生ブレーキと機械ブレーキとの配分の決定等も行う。ATC装置は、電気車1の速度および位置に応じて、保安のためのブレーキ指令を出力する。ドアの開閉制御装置は、電気車1のドアの開閉を制御する。これらの各種機器70の状態および制御情報は、ネットワーク30に収集される。また、車両情報ネットワーク30は、電圧センサ50からの架線電圧および温度・湿度センサ40からの室内温度および室外温度等の情報をも収集してもよい。これにより、空調制御装置20は、車両情報ネットワーク30を介して架線電圧、室内温度および室外温度等の情報を得ることができる。
温度・湿度センサ40は、電気車1の室内温度、室外温度、室内湿度、室外湿度等を検出する。電圧センサ50は、パンタグラフ55を介して架線2に電気的に接続されており、架線2の電圧を検出する。尚、架線2の電圧(即ち、架線電圧)は、架線2の電圧をモニタすることができる電圧であればよく、必ずしも架線2の電圧そのものでなくてもよい。速度センサ60は、電気車1の速度を検出するように構成されている。
データベース80は、車両情報ネットワーク30を介して受け取った電気車1内の情報を格納し、あるいは、電気車1外部のネットワーク(図示せず)から受け取った情報を格納する。また、データベース80は、予め設定された閾値、回生絞込みまたは回生失効が生じる予測位置、回生絞込みまたは回生失効が生じる予測位置等も格納している。
次に、電気車1における空調装置10および空調制御装置20の動作を説明する。
図2は、本実施形態による空調装置10および空調制御装置20の動作を示すフロー図である。
まず、温度設定部21が、車両情報ネットワーク30または温度・湿度センサ40から取得した情報に基づいて、目標温度を設定する(S10)。目標温度は、路線毎に定められた設定温度、乗務員によって入力された設定温度であってもよい。温度設定部21は、必要に応じて、乗車率、ドア開閉状態、外気温度、湿度等に基づく補正を加えて目標温度を決定してもよい。また、目標温度は、列車の編成全体で一律に設定されてよいし、きめ細かな温度管理を行うために列車の編成の号車毎に設定されてもよい。
次に、指令決定部22は、温度設定部21によって設定された目標温度と実際の室内温度との間の差異、室内温度または外気温の変化状況、電気車1の乗車率等に基づいて、制御指令を決定し、空調装置10へ送信する(S20)。制御指令は、例えば、駆動させる圧縮機11および/または送風機12の台数を決定する指令、あるいは、圧縮機11および/または送風機12の空調の強度を決定する指令である。
空調装置10は、指令決定部22からの制御指令に基づいて圧縮機11および送風機12の駆動開始または停止を実行する(S30)。あるいは、空調装置10は、指令決定部22からの制御指令に基づいて圧縮機11および送風機12の空調の強度を調節する。
回生判定部23は、架線2の電圧の状況を示すパラメータまたは電気車1の回生電力を示すパラメータを車両情報ネットワーク30から取得し、このパラメータに基づいて架線2への電力回生の可否を判定する(S40)。
ここで、架線2の電圧を示すパラメータは、架線電圧、電気車1の現在位置または現在時刻等である。また、電気車1の回生電力を示すパラメータは、駆動制動制御装置からの制動指令(ノッチ指令)、電気車1の速度、制動指令と速度との演算値等である。なお、電気車1の現在位置と現在時刻を、電圧を示すパラメータとしたのは、他の電気車を含む運行計画に基づいて、電力回生が可能か否かを予め予測することが可能なためである。
(パラメータ:架線電圧)
例えば、パラメータが架線電圧である場合、ステップS40において、回生判定部23は、架線電圧が予め設定された閾値電圧以上であるか否かを判定する。架線電圧が予め設定された閾値電圧以上である場合(S40のNO)、回生判定部23は、架線2への電力回生が不可であると判定する。一方、架線電圧が予め設定された閾値電圧未満である場合(S40のYES)、回生判定部23は、架線2への電力回生が可能であると判定する。
図3を参照して、パラメータが架線電圧である場合における回生判定部23の判定動作をより詳細に説明する。図3は、架線電圧と回生電流との関係を示すグラフである。横軸は、架線電圧Vohを示し、縦軸は、架線2への回生電流Irを示す。Vsは、回生絞込開始電圧であり、Vcは、回生絞込完了電圧である。
架線電圧Vohが回生絞込開始電圧Vsより低い場合には、回生電流Irは、或る大きな電流値I0となっている。しかし、架線電圧Vohが回生絞込開始電圧Vsより高くなると、回生電流Irは絞り込まれ(低減され)、架線電圧Vohが回生絞込完了電圧Vcになると、回生電流Irはほぼゼロとなる。
ステップS40の閾値電圧は、回生絞込開始電圧Vsまたは回生絞込完了電圧Vcにしてもよい。この場合、回生判定部23は、架線電圧が電圧Vs(または電圧Vc)以上であるか否かを判定する。架線電圧が電圧Vs(または電圧Vc)以上である場合(S40のNO)、回生判定部23は、架線2への電力回生が不可であると判定する。一方、架線電圧が電圧Vs(または電圧Vc)未満である場合(S40のYES)には、回生判定部23は、架線2への電力回生が可能であると判定する。
回生絞込完了電圧Vcを閾値電圧とした場合、回生失効を回避することはできるが、回生絞込みは許容する必要がある。この場合、架線2への電力回生が不可能と判断される頻度が少なくなるため、温度制御の外乱となる目標温度の補正または制御指令の補正の頻度が少なくなる。従って、回生絞込みは発生するものの、電気車1の室内の快適性は維持されやすい。
逆に、回生絞込開始電圧Vsを閾値電圧とした場合、回生失効および回生絞込みを回避することができる。しかし、温度制御の外乱となる目標温度の補正または制御指令の補正の頻度が多くなる。従って、電気車1の室内の快適性が損なわれる可能性はあるものの、回生電力の有効利用の点では優れている。
(パラメータ:ノッチ指令)
例えば、パラメータが駆動制動制御装置からの制動指令(ノッチ指令)である場合、ステップS40において、回生判定部23は、ノッチ指令(例えば、ノッチの段数)が予め設定された閾値(段数)以上に強い制動力を示す指令であるか否かを判定する。ノッチ指令が予め設定された閾値以上に強い制動力を示す場合(S40のNO)、回生判定部23は、架線2への電力回生が不可であると判定する。このように制動力が比較的強い場合、大きな電流が回生されるため、回生電流を架線2へ供給できない可能性があるからである。一方、ノッチ指令が予め設定された閾値より弱い制動力を示す場合(S40のYES)、回生判定部23は、架線2への電力回生が可能であると判定する。制動が比較的弱い場合には、回生電流が比較的小さいからである。
(パラメータ:速度)
例えば、パラメータが電気車1の速度である場合、ステップS40において、回生判定部23は、速度が予め設定された閾値速度以上であるか否かを判定する。速度が予め設定された閾値速度以上である場合(S40のNO)、回生判定部23は、架線2へのブレーキ時の電力回生が不可であると判定する。このように電気車1の速度が比較的速い場合、回生ブレーキを作動させたときに、大きな電流が回生される。このため、回生電流を架線2へ供給できない可能性があるからである。一方、速度が予め設定された閾値速度より低い場合(S40のYES)、回生判定部23は、架線2への電力回生が可能であると判定する。電気車1の速度が比較的遅い場合には、同じブレーキ力であっても、回生ブレーキを作動させたときに生成される回生電流が比較的小さいからである。
(パラメータ:位置または時刻)
例えば、パラメータが電気車1の現在位置または現在時刻である場合、ステップS40において、回生判定部23は、電気車1の現在位置が予測位置であるか否か、あるいは、現在時刻が予測時刻であるか否かを判定する。
ここで、回生絞込みおよび回生失効の発生は、自車両の前後を走行する他の列車の力行タイミング、自車両と他の列車との距離、列車の密度等のような電気車1の周囲環境にも依存する。通常、列車は時刻表に従って走行するので、回生絞込みおよび回生失効の生じやすい位置(例えば、特定の駅間)または時間帯は、統計的に予測することができる。このように、統計的に予測された回生絞込みおよび回生失効の発生位置を「予測位置」とし、統計的に予測された回生絞込みおよび回生失効の発生時刻を「予測時刻」とする。
電気車1の現在位置が予測位置にある場合、回生判定部23は、架線2への電力回生が不可であると判定する(S40のNO)。あるいは、現在時刻が予測時刻にある場合、回生判定部23は、架線2への電力回生が不可であると判定する(S40のNO)。この場合、電気車1の周囲の環境により、電気車1は、架線2へ回生電流を供給することができないと予測されるからである。一方、電気車1の現在位置が予測位置にない場合、あるいは、現在時刻が予測時刻でない場合、回生判定部23は、架線2への電力回生が可能であると判定する(S40のYES)。
次に、上記ステップS40において架線2への電力回生が不可であると判定された場合(S40のNO)について説明する。架線2への電力回生が不可であると判定された場合、指令決定部22が空調装置10への制御指令を補正するか、あるいは、温度設定部21が目標温度を補正する(S50)。
例えば、制御指令を補正する場合、指令決定部22は、駆動させる圧縮機11および/または送風機12の台数を増加させるか、あるいは、圧縮機11および/または送風機12の空調の強度を強めるように制御指令を補正する。これにより、電気車1は、自車両において消費される回生電力を増大させることができる。
また、例えば、目標温度を補正する場合、温度設定部21は、目標温度の設定値を変更する。目標温度を補正することによって、指令決定部22が制御指令を補正し、補正後の制御指令によって圧縮機11および/または送風機12を制御する。例えば、夏期において、目標温度を低下させると、指令決定部22は、圧縮機11および/または送風機12の台数を増加させるか、あるいは、圧縮機11および/または送風機12の空調(冷房)の強度を強めるように制御指令を補正する。従って、目標温度を補正しても、電気車1は、自車両において消費される回生電力を増大させることができる。即ち、目標温度を補正しても、電気車1は、制御指令を補正する場合と同様の結果が得られる。
このように、架線2への電力回生が不可であると判定された場合、空調制御装置20は、補正された制御指令または補正された目標温度で空調装置10を制御する(S60)。これにより、空調制御装置20は、自車両において消費される回生電力を増大させ、回生絞込みおよび回生失効を抑制することができる。その結果、回生電力を有効利用することができる。
尚、空調制御装置20によっては、駆動させる圧縮機11および/または送風機12の台数を直接制御することができない場合がある。このような場合には、上述のように、温度設定部21が目標温度を補正することによって、間接的に、圧縮機11および/または送風機12の台数を変更すればよい。
また、圧縮機11は、一旦停止した後、再起動に時間がかかる場合がある。従って、圧縮機11のオン/オフによって消費電力を制御する場合、回生ブレーキの動作時に、圧縮機11が回生電力を消費することができないおそれがある。これについては、予め作成された走行計画によって、回生ブレーキの開始タイミングを予め知ることができる。従って、空調制御装置20は、走行計画の回生ブレーキの開始タイミングに合わせて圧縮機11を予め起動させておけばよい。
一方、上記ステップS40において架線2への電力回生が可能であると判定された場合(S40のYES)、指令決定部22および温度設定部21は、制御指令および目標温度を補正しない。この場合、空調制御装置20は、ステップS10において既に設定された目標温度およびステップS20において既に決定された制御指令で空調装置10を制御し続ける(S70)。回生電力は、架線2へ供給すればよい。
尚、ステップS40において、回生判定部23は、上記複数のパラメータのいずれか2以上を組み合わせて判定を実行してもよい。例えば、架線電圧が閾値以上であっても、ノッチ指令が弱い制動を示す場合には、回生判定部23は、架線2への電力回生を可能と判定してもよい。また、例えば、架線電圧が閾値以上であっても、電気車1の速度が比較的遅い場合には、回生判定部23は、架線2への電力回生を可能と判定してもよい。さらに、例えば、回生判定部23は、ノッチ指令と電気車1の速度とを演算し、その演算結果に基づいて判定してもよい。より詳細には、回生判定部23は、制動力(kN)と速度(m/s)との積算(kW)を演算し、その演算結果と予め設定された閾値とを比較する。これにより、回生判定部23は、ノッチ指令と電気車1の速度との両方を考慮して、架線2への電力回生の可否を判定することができる。
また、上記実施形態において、回生判定部23は、空調制御装置20に設けられている。しかし、回生判定部23は、駆動制動制御装置に設けてもよい。
本実施形態による空調制御装置20は、架線2への電力回生が不可であると判定された場合に、空調装置10において消費される回生電力を増大させる。これにより、電気車1は、回生絞込みおよび回生失効を抑制することができ、回生電力を有効利用することができる。さらに、本実施形態による空調制御装置20は、架線2への電力回生が可能であると判定された場合には、空調装置10の消費電力を変更すること無く、架線2へ電力を回生させることができる。この場合、室内温度が目標範囲を逸脱し、電気車1の室内の快適性を損なうことを抑制することができる。即ち、本実施形態による空調制御装置20は、回生電力をできるだけ有効利用しながらも、温度制御の外乱となり得る目標温度または制御指令の補正の頻度を低減させて電気車1の室内の快適性の悪化を抑制することができる。
尚、ステップS40の判定は、ステップS10、S20の前に実行されてもよい。この場合、目標温度の設定および制御指令の送信の前に、回生判定部23は、架線2への電力回生の可否を判定する。従って、温度設定部21は、回生判定部23の判定結果に基づいて補正した目標温度を当初から設定することができる。指令決定部22は、回生判定部23の判定結果に基づいて補正した制御指令を当初から空調装置10へ送信することができる。このようにしても、本実施形態の効果は失われない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・電気車、2・・・架線、3・・・路、10・・・空調装置、20・・・空調制御装置、21・・・温度設定部と、22・・・指令決定部、23・・・回生判定部、30・・・車両情報ネットワーク、40・・・温度・湿度センサ、50・・・電圧センサ、60・・・速度センサ、70・・・各種機器、80・・・データベース

Claims (5)

  1. 架線から電力を受けて走行し、制動時には電力を回生する電気車に設けられた複数の空調装置を制御する空調制御装置であって、
    前記架線の電圧または前記電気車の回生電力を示すパラメータに基づいて前記架線への電力回生の可否を判定する回生判定部と、
    前記回生判定部において前記架線への電力回生が不可と判定された場合に、ブレーキ時に駆動させる前記空調装置の台数を増加させる指令決定部とを備え
    前記パラメータは、前記架線の電圧値と、前記電気車の速度制御および制動制御を行う制御部からの制動指令とであり、
    前記回生判定部は、前記架線の電圧値が予め設定された閾値電圧以上であり、かつ、前記制御部からの制動指令が予め設定された閾値以上に強い制動を示す指令である場合に、前記架線への電力回生が不可であると判定する、空調制御装置。
  2. 前記回生判定部において前記架線への電力回生が不可と判定された場合に、前記指令決定部は、前記電気車の室内の設定温度を変更することを特徴とする請求項1に記載の空調制御装置。
  3. 架線から電力を受けて走行し、制動時には電力を回生する電気車に設けられた複数の空調装置を制御する空調制御装置であって、
    前記架線の電圧または前記電気車の回生電力を示すパラメータに基づいて前記架線への電力回生の可否を判定する回生判定部と、
    前記回生判定部において前記架線への電力回生が不可と判定された場合に、ブレーキ時に駆動させる前記空調装置の台数を増加させる指令決定部とを備え、
    前記パラメータは、前記架線の電圧値と、前記電気車の速度であり、
    前記回生判定部は、前記架線の電圧値が予め設定された閾値電圧以上であり、かつ、前記電気車の速度が予め設定された閾値速度以上である場合に、前記架線への電力回生が不可であると判定する空調制御装置。
  4. 前記電気車は、該電気車において生成される回生電力を低減させる回生絞込みまたは該回生電力の生成を停止させる回生失効が生じると推測される予測位置、または、前記回生絞込みまたは前記回生失効が生じると推測される予測時刻を有するデータベースを有し、 前記パラメータは、前記電気車が走行している現在位置または現在時刻であり、
    前記回生判定部は、前記現在位置が前記予測位置である場合、あるいは、前記現在時刻が前記予測時刻である場合に、前記架線への電力回生が不可であると判定することを特徴とする請求項1に記載の空調制御装置。
  5. 前記パラメータは、前記制動指令と前記電気車の速度との演算値であり、
    前記回生判定部は、前記演算値が予め設定された閾値以上である場合に、前記架線への電力回生が不可であると判定することを特徴とする請求項1に記載の空調制御装置。
JP2014129268A 2014-06-24 2014-06-24 空調制御装置 Active JP6431298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129268A JP6431298B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 空調制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129268A JP6431298B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 空調制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016010226A JP2016010226A (ja) 2016-01-18
JP6431298B2 true JP6431298B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=55227444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014129268A Active JP6431298B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 空調制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6431298B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6951061B2 (ja) * 2016-08-29 2021-10-20 株式会社東芝 電気車制御装置
JP7194095B2 (ja) * 2019-09-20 2022-12-21 株式会社日立製作所 レール電位計算装置およびレール電位計算方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07212914A (ja) * 1994-01-20 1995-08-11 Meidensha Corp 電気鉄道用電源装置
WO2007132515A1 (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 電気車の制御装置
JP2009225630A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Toshiba Corp 負荷調整装置を有する電気車
JP5384440B2 (ja) * 2010-07-08 2014-01-08 株式会社日立製作所 列車ダイヤ作成支援装置
US9254753B2 (en) * 2012-08-14 2016-02-09 Mitsubishi Electric Corporation Train-information management device and device control method
JP5897452B2 (ja) * 2012-11-29 2016-03-30 株式会社東芝 電力管理システム及び電力管理装置
JP5978943B2 (ja) * 2012-11-20 2016-08-24 日産自動車株式会社 制動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016010226A (ja) 2016-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5840309B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP5214078B1 (ja) 列車情報管理装置および機器制御方法
CN105163975B (zh) 用于运行轨道车辆的至少一个用电器的设备
JP4896279B1 (ja) 列車情報管理装置および列車情報管理方法
CN107399336B (zh) 用于电动运输车辆的空调系统
JP6431298B2 (ja) 空調制御装置
KR20160031654A (ko) 차량의 디포깅 방법 및 시스템
JP5937584B2 (ja) 移動体の制御装置および制御方法
JP2020079655A (ja) 空調制御システム
JP6168972B2 (ja) 鉄道車両用空気調和システム
CN110173834A (zh) 空调器的控制方法、装置及空调器
CN107521513B (zh) 一种轨道车辆客室内部温度控制方法及系统
CN104943704B (zh) 一种轨道车辆空调通过制冷功能实现湿度控制的方法
JP2005178426A (ja) 車両用空気調和装置
JP6226759B2 (ja) 自動列車運転装置
CN110293984A (zh) 一种轨道交通用co2冷媒空调控制方法
JP6193117B2 (ja) 車両空調制御装置
KR20230147606A (ko) 전기 자동차용 열 관리 시스템
JP2008296834A (ja) 主回路冷却装置
CN109263671B (zh) 一种车辆变频空调的除湿控制方法
JP2016540490A (ja) 車両に電力を供給するカテナリの電圧を制御するための方法及び装置
CN113859288B (zh) 一种地铁空调的控制方法
JP2015039923A (ja) 車両の空調温度制御装置および車両の空調温度制御方法
RU2574473C2 (ru) Способ автоматического управления оборудованием пассажирского вагона на всех этапах его жизненного цикла
KR20150141818A (ko) 차량의 공조 제어방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170519

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170901

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6431298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150