JP6429481B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
供給ローラは、現像ローラに一定の侵入量で接触し、現像ローラと同方向に回転する。供給ローラには、金属製の芯金の周囲にスポンジ層を設けたスポンジローラが用いられる。このような供給ローラでは、現像剤が一旦スポンジ層に取り込まれ、現像ローラとの接触部でスポンジ層が圧縮されることで、スポンジ層内部の現像剤が排出され現像ローラに供給される。
像担持体に形成された潜像の現像を行う現像装置において、
前記現像に用いられる現像剤を担持する回転可能な現像剤担持体と、
現像剤を介して前記現像剤担持体に摺動することで前記現像剤を前記現像剤担持体に担持させる摺動部材と、
前記摺動部材が前記現像剤担持体と摺動する箇所よりも前記現像剤担持体の回転方向における下流、かつ前記潜像が現像される現像位置よりも上流において前記現像剤担持体と摺動する規制部材と、
現像剤を収容するとともに、前記現像剤担持体、前記摺動部材、及び前記規制部材を支
持する現像容器と、
を備え、
前記規制部材は、前記現像剤担持体の回転方向上流に向かって延びる自由端を有し、
前記摺動部材は、前記現像剤担持体の回転方向下流に向かって延びる自由端を有し、
前記摺動部材のうち前記自由端側の先端部が、前記現像剤担持体に摺動し、
前記摺動部材の前記先端部を補強する補強部が、前記摺動部材に設けられており、
現像装置が画像形成装置の装置本体に取り付けられた状態において、
前記摺動部材の前記自由端側が、前記自由端側とは反対側の前記現像容器の底面に固定された固定端側よりも上方に位置し、
前記現像剤担持体の回転軸に直交する断面をとったときに、前記摺動部材の前記自由端側が、水平方向において、前記固定端側よりも前記現像剤担持体の回転軸から遠い位置にあり、かつ
前記摺動部材の前記自由端側の前記先端部が前記現像剤担持体と摺動する位置が、前記現像剤担持体の回転軸よりも下方に位置することを特徴とする。
以下、参考例1について説明する。
<画像形成装置>
図2,3は、本参考例の画像形成装置の概略断面図である。ここで、本参考例で示す断面図においては、感光ドラム1の回転軸(現像ローラ25の回転軸)に直交する断面をとっている。
図2に示すように、像担持体としての感光ドラム1が、矢印R1方向に回転可能に設けられている。感光ドラム1の周囲には、帯電ローラ2、現像装置5、転写ローラ6、クリーニング装置9が、図2に示す矢印R1方向に向かって順に配置されている。また、反射ミラー4を介して感光ドラム1上の露光位置(矢印R1方向に対して帯電ローラ2の下流、かつ、現像装置5の上流側の位置)Aを照射し、感光ドラム1表面に静電潜像(潜像)を形成するように、レーザビームを発する露光装置3が設けられている。
このような構成により、感光ドラム1の回転方向下流に向かうに従い、帯電、露光、現像、転写、クリーニングの順に各動作が行われる(詳細は後述する)。
転写ローラ6は、感光ドラム1表面に形成されたトナー像を記録材Pに転写するためのものである。クリーニング装置9は、記録材Pに転写されず感光ドラム1上に残留したトナーをクリーニングするためのものであり、感光ドラム1上からトナーを掻き落とすために感光ドラム1表面に当接するように配置されたクリーニングブレードを備える。
また、トナー像が転写された記録材Pを加熱、加圧することで、トナー像を記録材Pに定着させる定着装置15が設けられている。
以下に、本参考例の画像形成装置の画像形成動作について説明する。
まず、図2に示す矢印R1方向に100mm/secで回転している感光ドラム1の表面が、帯電ローラ2により所定電位に帯電される。次に、露光装置3により色毎の画像信号に応じて発せられたレーザビームが反射ミラー4を介して感光ドラム1上の露光位置Aに照射される。これにより、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。感光ドラム1上に形成された静電潜像は、図2に示す感光ドラム1上の現像位置Cにおいて、現像装置5によって現像される。これにより、感光ドラム1上にトナー像が形成される。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、図2に示す転写位置Bにおいて、転写ローラ6により記録材Pに転写される。トナー像が転写された記録材Pは、定着装置15に送られ、定着装置15により、記録材P上のトナー像が加圧及び加熱されて記録材P上に定着される。このようにして、記録材Pに画像が形成される。
図1は、本参考例の現像装置5の構成について説明するための概略断面図である。以下、本参考例の現像装置5について詳細に説明する。
現像装置5は、現像容器21、回転可能な現像剤担持体としての現像ローラ25、及び規制部材としての規制ブレード27、摺動部材としてのトナー供給部材24を備える。ここで、現像容器21はトナーTを収容するためのものであり現像剤収容部に相当する。現像ローラ25は、トナーTを担持するためのものであり、現像容器21のうち下方に設けられた開口部に配設されている。規制ブレード27は、現像ローラ25に担持されたトナーTの量(厚み)を規制(制限、制御)するためのものである。トナー供給部材24は、現像ローラ25と当接(接触)するように設けられている。トナー供給部材24については後述する。
現像装置5は、このような構成により、現像ローラ25に担持され規制ブレード27により量が規制されたトナーTを感光ドラム1に供給する。
現像ローラ25は、φ8(mm)の導電性芯金28と、その周囲に形成されたシリコンゴムを基層とした導電性弾性層からなる。表層にはアクリル・ウレタン系ゴム層がコートされている。現像ローラ25の外径はφ13(mm)、体積抵抗率は約105Ω・cmである。現像動作中において、現像ローラ25は、現像位置Cで感光ドラム1に接触し、図1に示す矢印R2方向に回転駆動できるように現像容器21に支持されている。画像形成動作中において、現像ローラ25の周速は160mm/secである。
また、現像装置5には、現像ローラ25と現像容器21の隙間を覆う(シールする)シール部材として洩れ防止シール26が設けられている。
トナー供給部材24においては、一端が固定端として現像容器21に固定され、他端が自由端24aとされ、自由端24aが、現像ローラ25の回転方向下流に向かって延びるように配置されている。本参考例では、一端が現像容器21に固定され、自由端24aが、一端(固定端)に対し現像ローラ25の回転方向下流に位置するように、トナー供給部材24が配置されている。
そして、トナー供給部材24のうち自由端24a側(自由端側)の先端部24b(先端(端縁)24cを含んだ部分(領域))が、図1に示すトナー供給位置(以下、ニップ部)Dで、トナーを介在して現像ローラ25の表面に当接するように構成されている。このことで、現像ローラ25とトナー供給部材24は、現像ローラ25が回転することで、ニ
ップ部Dでトナーを介在して摺擦(摺動)する。また、トナーは、トナーの剤面(界面)がニップ部Dよりも上方に位置するように現像容器21内に収容されている。ここで、現像容器21は、現像ローラ25とトナー供給部材24との摺動部分を含んだ領域にトナーが収容されるように構成されている。
現像容器21内に収容されたトナーは、トナー供給部材24によってニップ部Dで現像ローラ25に供給される。これにより現像ローラ25表面に付着したトナーは、現像ローラ25の回転によって図1に示すトナー量規制位置Eに搬送され、規制ブレード27によって適正なトナー量に規制される。現像ローラ25表面にコートされたトナーは、現像位置Cにおいて、感光ドラム1表面に形成された静電潜像の現像(可視化)に用いられる。現像されずに現像ローラ25表面に残ったトナーは、現像容器21内に戻される。
次に、トナー供給部材24を用いた現像ローラ25へのトナー供給方法について説明する。
トナーを現像ローラ25に供給するためには、電荷を持ったトナーを現像ローラ25に接触させる必要がある。そのため、トナー供給部材24と現像ローラ25のニップ部Dにトナーが介在した状態でトナー供給部材24と現像ローラ25とが摺動するように構成することで、トナーは、ニップ部Dで転動し、摩擦帯電により電荷が付与される。電荷が付与されたトナーは、現像ローラ25との鏡像力により現像ローラ25表面に担持される。したがって、安定してトナーを現像ローラ25へ供給するためには、トナー供給部材24と現像ローラ25とのニップ部Dにトナーを安定して介在させる必要がある。
本発明者らは、トナー供給部材24がその先端で現像ローラ25に当接することで、トナー供給部材24と現像ローラ25のニップ部Dに、より安定してトナーを介在させることが可能であることを見出だした。
未帯電トナーは、電気的外力を受けることなく、自由に移動できる。トナー供給部材24の先端部24bで現像ローラ25と当接した場合、未帯電トナーは即座にニップ部Dへ流入し、ニップ部D内部の圧力により摩擦帯電され、現像ローラ25に搬送される。そして、搬送されることで生じたトナーの隙間を埋めるように、新たな未帯電トナーがニップ部Dに流入する。
以上のようなサイクルが繰り返されることで、トナーが現像ローラ25に供給される。
このような楔形状部30が存在することで、ニップ部D手前(ニップ部Dよりも現像ローラ25の回転方向下流側)にトナー滞留領域ができてしまう。トナー滞留領域ができて
しまうと、この領域によって、ニップ部Dへのトナーの流入が阻害されてしまうことが懸念される。
よって、楔形状部30が存在する場合には、トナー滞留領域でニップ部Dへの流入が阻害され、ニップ部Dに到達できないトナーが存在するようになってしまい、安定して現像ローラ25にトナーを供給することができなくなってしまうことが懸念される。このとき、ニップ部Dに流入したトナーは、十分に電荷付与されるが、トナー滞留領域では、十分な摩擦帯電が行われず、不完全帯電トナーとして現像ローラ25に搬送されず滞留してしまう。
このように、図5に示すような楔形状部30が存在する場合には、ニップ部Dへのトナー流入が安定せず現像ローラ25へのトナー供給が安定してできなくなってしまうことが懸念される。
また、本参考例では、現像剤として、非磁性一成分の現像剤を用いた場合について説明したが、これに限るものではない。現像剤としては、トナー供給部材24のうち自由端24a側の先端部24bと現像ローラ25が現像剤を介して摺動することで、現像ローラ25に担持されるものであればよい。
以下に、参考例2について説明する。
図6は、本参考例の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。なお、本参考例においては、参考例1に対して異なる構成部分について述べることとし、参考例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
参考例1で説明した図1に示すような形態では、トナー供給部材24と漏れ防止シール26との間の領域は、トナーの供給のために使われる可能性は低く、より多くのトナーを使用するためには、この領域を限りなく狭くすることが望ましい。
よって、本参考例では、トナー供給部材24がトナー漏れ防止シールを兼ねることで、上記領域をなくすことができ、より多くのトナーをより有効に使用することが可能となる。さらに、トナー供給部材24がトナー漏れ防止シールを兼ねることで、トナー漏れ防止シールを別途設ける必要がなくなり、小型化、部品点数削減が可能となる。
以下に、実施例1について説明する。
本実施例では、トナー供給部材24の形状(構成)が、上述した参考例1,2と異なっている。以下の説明では、本実施例のトナー供給部材24を図1に示した参考例1の形態に適用した場合について記載するものであるが、本実施例のトナー供給部材24は、図6に示した参考例2の形態にも好適に適用できる。本実施例においては、上述した参考例1,2に対して異なる構成部分について述べることとし、参考例1,2と同様の構成部分については、その説明を省略する。
図7は、本実施例の現像装置の構成について説明する概略断面図である。図8は、本実施例のニップ部D近傍のトナーの動きを説明するための図である。
上述したようなトナー供給部材は、シート部材であるため、現像容器21との接着の際に波打ちが発生してしまう可能性がある。
波打ちが発生すると、現像ローラ25とトナー供給部材24のニップ部内部の圧力にムラができ、帯電できないトナーが発生してしまうことが懸念される。帯電できないトナーが発生すると、現像ローラ25の長手方向(回転軸方向)でトナーが供給される部分とトナーが供給されない部分とができてしまい、画像にムラができてしまうことが懸念される。
トナー供給部材24に屈曲部24dを形成することで、トナー供給部材24の強度を大きくすることができ、現像容器21との接着の際に、トナー供給部材24、特に、トナー供給部材24の先端部24bに波打ちが発生してしまうことを抑制することができる。
図9は、角θが鋭角である場合のトナーの動きを説明するための図である。ここで、角θは、トナー供給部材24の屈曲部24dのうち現像ローラ25の回転方向下流の面24eと、トナー供給部材24の自由端24a側の先端部24b(特に先端24c)との接点における現像ローラ25の接線Lとのなす角である。
よって、参考例1,2(トナー供給部材24の先端部24bで現像ローラ25と当接した場合)と同様の効果を得るには、角θが90度以上となる(直角、又は鈍角をなす)ように構成するのが、より好ましい。
ここで本実施例においては、屈曲部24dを補強部としてトナー供給部材24に設けた形態について説明したが、これに限るものではない。すなわち、補強部としては、トナー供給部材24の自由端24a側の先端部24bにおける波打ちの発生を抑制することができるものであればよく、補強部が設けられる位置においても、トナー供給部材24の自由端24a側の先端部24bに限るものではない。
補強部24hを設けたことでトナー供給部材24は自由端24a側の強度が高まる。その結果、先端部24bが撓みにくく(波打ちしにくく)なる。
Claims (13)
- 像担持体に形成された潜像の現像を行う現像装置において、
前記現像に用いられる現像剤を担持する回転可能な現像剤担持体と、
現像剤を介して前記現像剤担持体に摺動することで前記現像剤を前記現像剤担持体に担持させる摺動部材と、
前記摺動部材が前記現像剤担持体と摺動する箇所よりも前記現像剤担持体の回転方向における下流、かつ前記潜像が現像される現像位置よりも上流において前記現像剤担持体と摺動する規制部材と、
現像剤を収容するとともに、前記現像剤担持体、前記摺動部材、及び前記規制部材を支持する現像容器と、
を備え、
前記規制部材は、前記現像剤担持体の回転方向上流に向かって延びる自由端を有し、
前記摺動部材は、前記現像剤担持体の回転方向下流に向かって延びる自由端を有し、
前記摺動部材のうち前記自由端側の先端部が、前記現像剤担持体に摺動し、
前記摺動部材の前記先端部を補強する補強部が、前記摺動部材に設けられており、
現像装置が画像形成装置の装置本体に取り付けられた状態において、
前記摺動部材の前記自由端側が、前記自由端側とは反対側の前記現像容器の底面に固定された固定端側よりも上方に位置し、
前記現像剤担持体の回転軸に直交する断面をとったときに、前記摺動部材の前記自由端側が、水平方向において、前記固定端側よりも前記現像剤担持体の回転軸から遠い位置にあり、かつ
前記摺動部材の前記自由端側の前記先端部が前記現像剤担持体と摺動する位置が、前記現像剤担持体の回転軸よりも下方に位置することを特徴とする現像装置。 - 前記補強部は前記摺動部材の前記自由端側の前記先端部から前記現像剤担持体とは反対側に延びるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記補強部は、前記摺動部材の前記自由端側が屈曲することで形成されることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 前記現像剤担持体の回転軸に直交する断面をとったときに、
前記補強部のうち前記回転方向下流の面と、前記摺動部材の前記自由端側の前記先端部における前記現像剤担持体の接線とのなす角が、90度以上であることを特徴とする請求項2または3に記載の現像装置。 - 前記補強部は、前記摺動部材を挟んで前記現像剤担持体の反対側に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
- 前記補強部は、前記摺動部材の前記自由端側の厚さを前記摺動部材の固定端側の厚さよりも厚くした部分であることを特徴とする請求項1、2、5のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記摺動部材は、可撓性のシート部材であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像容器は、前記現像剤担持体と前記摺動部材との摺動部分を含んだ領域に現像剤が収容されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記摺動部材は、前記現像容器と前記現像剤担持体との隙間をシールするシール部材を兼ねることを特徴とする請求項8に記載の現像装置。
- 前記現像剤は、非磁性一成分の現像剤であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像装置は、画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像装置は、前記像担持体を有するプロセスカートリッジの一部として画像形成装置の装置本体に着脱可能であることを特徴とする請求項11に記載の現像装置。
- 像担持体と、
前記像担持体に形成された潜像の現像を行う請求項1乃至12のいずれか1項に記載の現像装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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