以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。
ここで、実施形態の具体的な内容を説明する前に、本発明の概要を説明する。ユーザが所持するモバイル端末は、商品を広告する広告情報を出力する出力機器(例えばMFP:Multifunction Peripheralやサイネージ表示装置等)との間で無線通信を行い、出力機器から、広告情報を出力した実績を示す広告実績情報を取得する。そして、モバイル端末は、当該モバイル端末での広告情報の視聴履歴と、出力機器から取得した広告実績情報とを紐付けた広告視聴履歴情報を、広告配信サーバへ送信する。上記モバイル端末は、請求項1乃至4の「情報処理装置」に対応し、上記出力機器は、請求項5乃至7の「情報処理装置」に対応していると考えることができる。
例えば、以下のような場面が想定される。
(1)モバイル端末を所持したユーザが、MFPに対して複写動作等を指示した際、MFPの操作パネル上に広告情報が表示(出力の一例)される。この時、MFPとモバイル端末との無線通信により、MFPの操作パネル上に表示された広告情報を識別する広告識別情報(広告配信者側でMFP用の広告情報に付与したID番号等)と、その広告情報を表示した時刻を示す情報と、MFPを識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報が、当該モバイル端末に送られ、記憶される。
(2)上記ユーザが別の広告出力機器(例えばサイネージ表示装置等)に接近し、当該サイネージ表示装置に広告情報が表示(出力の一例)されると、サイネージ表示装置とモバイル端末との無線通信により、サイネージ表示装置に出力された広告情報を識別する広告識別情報(広告配信者側でサイネージ表示装置用の広告情報に付与したID番号等)と、その広告情報を表示した時刻を示す情報と、サイネージ表示装置を識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報が、当該モバイル端末に送られ、記憶される。
(3)上記ユーザが、モバイル端末で検索を行って表示させた広告リンク(広告情報を閲覧するためのウェブページに移動するためのハイパーリンク)をクリックすると、その広告リンクに対応する広告情報を視聴した履歴を示す情報がモバイル端末に記憶される。そして、モバイル端末は、ユーザがクリックした広告リンクに対応する広告情報を視聴した履歴を示す情報(例えば当該広告リンクをクリックした回数等)と、MFPまたはサイネージ表示装置から取得した広告実績情報とを対応付けた(紐付けた)広告視聴履歴情報を、広告配信サーバへ送信する。
以上のようにして、モバイル端末での広告情報の視聴履歴と、出力機器から取得した広告実績情報とを紐付けた広告視聴履歴情報が広告配信サーバへ通知されるので、広告主はモバイル端末を利用して商品を検索または購入したユーザが、その前にどのような機器で広告情報を視聴していたかを確認できる。
特にMFPの場合、モバイル端末からMFPへの印刷指示や、MFPからモバイル端末へのスキャン画像取り込み指示と連動させ、MFPとモバイル端末が通信するタイミングでMFPでの広告実績情報をモバイル端末へ送れば、MFPによる広告の表示・出力等の履歴を確実にモバイル端末に送ることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。以下では、上記出力機器が複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。なお、複合機とは、印刷機能、複写機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する装置である。
図1は、本実施形態のMFP1のハードウェア構成例を示すブロック図である。この例では、MFP1は、請求項5乃至7の「情報処理装置」に対応しているが、これに限られるものではない。図1に示すように、MFP1は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能などの各種の機能を実現可能な本体10と、ユーザの操作に応じた入力を受け付ける操作部20と、を備える。本体10と操作部20は、専用の通信路300を介して相互に通信可能に接続されている。通信路300は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることもできるが、有線か無線かを問わず任意の規格のものであってよい。
なお、本体10は、操作部20で受け付けた入力に応じた動作を行うことができる。また、本体10は、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。
次に、本体10のハードウェア構成について説明する。図1に示すように、本体10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD(ハードディスクドライブ)14と、通信I/F(インタフェース)15と、接続I/F16と、エンジン部17とを備え、これらがシステムバス18を介して相互に接続されている。
CPU11は、本体10の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)としてROM12またはHDD14等に格納されたプログラムを実行することで、本体10全体の動作を制御し、上述したコピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能などの各種機能を実現する。
通信I/F15は、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置と通信するためのインタフェースである。接続I/F16は、通信路300を介して操作部20と通信するためのインタフェースである。
エンジン部17は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、および、プリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。例えば、原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ(画像読取部)、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ(画像形成部)、ファクス通信を行うファクス部などを備えている。更に、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)のような特定のオプションを備えることもできる。
次に、操作部20のハードウェア構成について説明する。図1に示すように、操作部20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、フラッシュメモリ24と、通信I/F25と、接続I/F26と、操作パネル27と、無線通信部28とを備え、これらがシステムバス29を介して相互に接続されている。
CPU21は、操作部20の動作を統括的に制御する。CPU21は、RAM23をワークエリア(作業領域)としてROM22またはフラッシュメモリ24等に格納されたプログラムを実行することで、操作部20全体の動作を制御し、ユーザから受け付けた入力に応じた情報(画像)の表示などの後述する各種機能を実現する。
通信I/F25は、ネットワーク40を介して、広告情報を配信する広告配信サーバ30と通信するためのインタフェースである。接続I/F26は、通信路300を介して本体10と通信するためのインタフェースである。
操作パネル27は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けるとともに、各種の情報(例えば受け付けた入力に応じた情報、MFP1の動作状況を示す情報、設定状態などを示す情報など)を表示する。この例では、操作パネル27は、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD)で構成されるが、これに限られるものではない。例えばタッチパネル機能が搭載された有機EL表示装置で構成されてもよい。さらに、これに加えて又はこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部やランプ等の表示部を設けることもできる。
無線通信部28は、モバイル端末50等の外部機器と無線通信を行う機能を有する。無線通信の方式としては、例えばWi−Fiダイレクト、Bluetooth(登録商標)、NFC等の各種方式を適宜採用できる。
次に、MFP1のソフトウェア構成について説明する。図2は、MFP1のソフトウェア構成の一例を示す模式図である。図2に示すように、本体10は、アプリ層101と、サービス層102と、OS層103とを有する。アプリ層101、サービス層102、および、OS層103の実体は、ROM12やHDD14等に格納されている各種ソフトウェアである。CPU11が、これらのソフトウェアを実行することにより、各種の機能が提供される。
アプリ層101のソフトウェアは、ハードウェア資源を動作させて所定の機能を提供するためのアプリケーションソフトウェア(以下の説明では、単に「アプリ」と称する場合がある)である。例えばアプリとしては、コピー機能を提供するためのコピーアプリ、スキャナ機能を提供するためのスキャナアプリ、ファクス機能を提供するためのファクスアプリ、プリンタ機能を提供するためのプリンタアプリなどが挙げられる。
サービス層102のソフトウェアは、アプリ層101とOS層103との間に介在し、アプリに対し、本体10が備えるハードウェア資源を利用するためのインタフェースを提供するためのソフトウェアである。より具体的には、ハードウェア資源に対する動作要求の受付、動作要求の調停を行う機能を提供するためのソフトウェアである。サービス層102が受け付ける動作要求としては、スキャナによる読み取りやプロッタによる印刷等の要求が考えられる。
なお、サービス層102によるインタフェースの機能は、本体10のアプリ層101だけではなく、操作部20のアプリ層201に対しても提供される。すなわち、操作部20のアプリ層201(アプリ)も、サービス層102のインタフェース機能を介して、本体10のハードウェア資源(例えばエンジン部17)を利用した機能を実現することができる。
OS層103のソフトウェアは、本体10が備えるハードウェアを制御する基本機能を提供するための基本ソフトウェア(オペレーティングシステム)である。サービス層102のソフトウェアは、各種アプリからのハードウェア資源の利用要求を、OS層103が解釈可能なコマンドに変換してOS層103に渡す。そして、OS層103のソフトウェアによりコマンドが実行されることで、ハードウェア資源は、アプリの要求に従った動作を行う。
同様に、操作部20は、アプリ層201と、サービス層202と、OS層203とを有する。操作部20が備えるアプリ層201、サービス層202及びOS層203も、階層構造については本体10側と同様である。ただし、アプリ層201のアプリにより提供される機能や、サービス層202が受け付け可能な動作要求の種類は、本体10側とは異なる。アプリ層201のアプリは、操作部20が備えるハードウェア資源を動作させて所定の機能を提供するためのソフトウェアや、本体10が備える機能(コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能)に関する操作や表示を行うためのUI(ユーザインタフェース)の機能を提供するためのソフトウェアである。
図3に示すように、操作部20側のアプリ層201のアプリとしては、コピー機能に関する操作や表示を行うためのUIの機能を提供するためのコピーUIアプリ、ファックス機能に関する操作や表示を行うためのUIの機能を提供するためのファックスUIアプリ、省エネ復帰に関する設定や表示を行うためのUIの機能を提供するための省エネ復帰UIアプリ、ユーザの操作やMFP1の動作に応じて広告情報の表示を行うサイネージクライアントアプリなどが挙げられるが、これに限られるものではない。詳しくは後述するが、サイネージクライアントアプリは、広告配信サーバ30から広告情報を取得(ダウンロード)し、後述するタイミングで操作部20に広告情報を表示させる。
図2に戻って説明を続ける。本実施形態では、機能の独立性を保つために、本体10側のOS層103のソフトウェアと操作部20側のOS層203のソフトウェアが互いに異なる。つまり、本体10と操作部20は、別々のオペレーティングシステムで互いに独立して動作する。例えば、本体10側のOS層103のソフトウェアとしてLinux(登録商標)を用い、操作部20側のOS層203のソフトウェアとしてAndroid(登録商標)を用いることも可能である。
以上のように、本実施形態のMFP1において、本体10と操作部20は別々のオペレーティングシステムで動作するため、本体10と操作部20との間の通信は、共通の装置内のプロセス間通信ではなく、異なる装置間の通信として行われる。操作部20が受け付けた入力(ユーザからの指示内容)を本体10へ伝達する動作(コマンド通信)や、本体10が操作部20へイベントを通知する動作などがこれに該当する。ここでは、操作部20が本体10へコマンド通信を行うことにより、本体10の機能を使用することができる。また、本体10から操作部20に通知するイベントには、本体10における動作の実行状況、本体10側で設定された内容などが挙げられる。
また、本実施形態では、操作部20に対する電力供給は、本体10から通信路300を経由して行われており、操作部20の電源制御を、本体10の電源制御とは別に(独立して)行うことができる。従って、本体10がスリープ状態であっても操作部20に広告情報を表示させることができる。
次に、前述のサイネージクライアントアプリにより提供される機能について説明する。図4は、操作部20の機能構成例を示す図である。説明の便宜上、図4では、サイネージクライアントアプリに係る機能を主に例示しているが、操作部20が有する機能は、これらに限られるものではない。図4に示すように、操作部20は、広告情報取得部210と、広告効果測定部220と、第2出力部230と、第2送信制御部240とを有する。これらの機能は、操作部20のCPU21が、ROM22等に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
広告情報取得部210は、広告配信サーバ30から広告情報を取得可能に構成されており、取得した広告情報をフラッシュメモリ24に記憶する。より具体的には、広告情報取得部210は、CPU21からの指示(広告情報を取得する指示)を受け、インターネットなどのネットワーク40を介して広告配信サーバ30にアクセスし、広告配信サーバ30から広告情報をダウンロードする。ダウンロードされた広告情報はフラッシュメモリ24に記憶される。なお、本実施形態では、広告情報の取得は、予め設定された所定の時刻に到達するたびに実施される。但し、これに限らず、広告情報を取得するタイミングとしては、例えばMFP1の起動時など、他のタイミングに設定することも可能である。
広告効果測定部220は、MFP1としての広告効果を測定する機能を有する。具体的な内容については後述する。
第2出力部230は、広告情報取得部210により取得された広告情報を出力する。本実施形態では、第2出力部230は、広告情報取得部210により取得された広告情報を操作パネル27に表示する制御を行う。この例では、第2出力部230は、請求項の「第2出力手段」に対応している。具体的な内容は後述するが、第2出力部230は、所定のユーザ動作又は機器状態の検知に応じ(広告情報を取得する契機となるトリガー情報の入力を受け付けると)、フラッシュメモリ24に記憶されている表示対象の広告情報を選択し、操作パネル27に表示させる。
第2送信制御部240は、広告情報を識別する広告識別情報と、広告情報を表示した時刻を示す情報と、MFP1を識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報を、無線通信部28を介してモバイル端末50へ送信する制御を行う。ここでは、広告実績情報とは、広告識別情報と、MFP1を識別する機器識別情報とが少なくとも対応付けられた情報であると考えることができる。この例では、第2送信制御部240は、請求項の「第2送信制御手段」に対応している。具体的な内容については後述する。また、この例では、モバイル端末50は、請求項5乃至7の「他の情報処理装置」に対応しているが、これに限られるものではない。
次に、図5を用いて、本実施形態における第2出力部230の具体的な動作の一例を説明する。本実施形態では、MFP1は、以下のタイミングで、広告情報を操作パネル27に表示するものとする。
(1)ユーザ動作に起因する所定のタイミング、具体的には、(a)ユーザが印刷の実行を指示したタイミング、(b)ユーザがスキャン実行を指示したタイミング、(c)ユーザがMFP1に接近したタイミング(人感センサで検知)等で、MFP1は、広告情報を操作パネル27に表示する。
(2)機器状態に起因する所定のタイミング、具体的には、(d)操作部20が起動するタイミング(電源ONを検知)、(e)省電力モード(スリープモード)から復帰するタイミング等で、MFP1は、広告情報を操作パネル27に表示する。なお、上記はユーザが広告を目にする可能性が高いと考えられるタイミングであるが、上記以外のタイミングで広告情報を表示しても構わず、例えば常に広告情報を表示していても構わない。
図5において、初めに、広告情報を表示する契機となるトリガー情報が第2出力部230に入力される。具体的な処理は、上記(1)の(a)または(b)に記載したユーザ動作に応じた入力を受け付けると、操作パネル27は、第2出力部230に対して、受け付けた入力を示す入力情報を通知する(ステップS2301)。なお、モバイル端末50からMFP1に対して、無線通信により上記(1)の(a)または(b)を指示する場合は、上述のステップS2301の前に、モバイル端末50からの指示が、無線通信部28を介して操作パネル27に送付される(ステップS2901)。また上記(1)の(c)、上記(2)の(d)および(e)に記載したユーザ動作又は機器状態が発生すると、人感センサや電源制御部(不図示)は、第2出力部230に対して、その発生したユーザ動作又は機器状態を示す情報(トリガー情報)を通知する(ステップS2302)。
次に、第2出力部230は、フラッシュメモリ24に対して、広告情報を識別する広告識別情報(以下の説明では、「広告ID」と称する場合がある)ごとに、広告IDで識別される広告情報の表示履歴(この例では表示回数)が対応付けられたテーブル情報の送付を要求し(ステップS2303)、フラッシュメモリ24からテーブル情報を取得する(ステップ2304)。この例では、フラッシュメモリ24には、図6のように、複数の広告IDごとに表示履歴(表示回数)を紐付けたテーブル情報が記憶されている。例えば広告情報取得部210により新たな広告情報が取得された場合、新たな広告情報に対して広告IDが新たに付与され、表示回数が初期値(「0」回)に設定された状態でフラッシュメモリ24に記憶される。広告情報が表示されるたびに、表示回数は1ずつカウントアップされる。広告IDは広告配信サーバ30が管理する識別コードで、本例では、「C」から始まる上6桁が広告主である企業の識別コードを、「N」から始まる下5桁がその企業が配信する複数の広告情報のうちの何れの広告情報かを示す識別コードとなっている。
フラッシュメモリ24から上記テーブル情報を取得した第2出力部230は、表示回数が最も少ない広告情報を表示対象の広告情報として決定する(ステップS2305)。次に、第2出力部230は、フラッシュメモリ24に対して、表示対象の広告情報を識別する広告IDを通知することで、表示対象の広告情報を指定する(ステップS2306)。フラッシュメモリ24は、第2出力部230から指定された広告IDで識別される広告情報を操作パネル27に送付し(ステップS2307)、操作パネル27に広告情報を表示させる(ステップS2308)。広告情報の表示後、操作パネル27から第2出力部230に対して表示完了が通知され(ステップS2309)、第2出力部230はフラッシュメモリ24に対して図6に示すテーブル情報の更新、すなわち表示させた広告情報の表示回数を1つだけカウントアップして記憶するよう、表示履歴更新要求を行う(ステップS2310)。この要求を受けたフラッシュメモリ24はテーブル情報の更新を行い、更新したテーブル情報を記憶する(ステップS2311)。
広告情報の表示後、操作パネル27は、無線通信部28に対して、広告実績情報の通知を依頼し(ステップS2902)、この依頼を受けた無線通信部28は、広告実績情報の通知を行う(ステップS2903)。この通知は、MFP1近傍の無線通信可能な端末、主に、MFP1に接近又は操作したユーザが所持するモバイル端末50に対してMFP1での広告表示の実績を記録するために行う処理で、操作パネル27に表示された広告情報を識別する広告IDと、当該広告情報が操作パネル27に表示された時刻と、MFP1を識別する機器識別情報(例えば識別コード)とが対応付けられた情報が、広告実績情報として通知される。この例では、操作パネル27が、図4に示す第2送信制御部240に対応する機能を有していると考えることができる。
また、操作パネル27は、広告情報の表示を開始した後、MFP1としての広告効果の測定を開始する(ステップS2201)。この処理は、操作パネル27に表示された広告情報に対して、ユーザが所定のアクション(例えば広告情報の印刷指示、広告情報のクリック、モバイル端末50等の他の機器への広告情報の転送指示、広告情報により広告された商品の購入依頼などの操作)を行なった場合、そのアクションがあった事実を広告効果情報として測定するものである。この広告効果情報の測定方法としては、公知の様々な技術を利用することができる。ステップS2201において、ユーザが所定のアクションを実施したことを検知した場合、操作パネル27は、フラッシュメモリ24に対して、測定した広告効果の記録を要求する(ステップS2202)。具体的には、操作パネル27は、フラッシュメモリ24に対して、表示対象の広告情報の広告IDに、ユーザが実行した上記所定のアクションの種別や実行回数などを紐付けた広告効果情報の記録を要求する。この例では、操作パネル27は、図4に示す広告効果測定部220に対応する機能を有していると考えることができる。
操作パネル27からの上記要求を受けたフラッシュメモリ24は、広告効果情報を記録し(ステップS2203)、予め指定された所定のタイミング(例えば夕方19時など)に到達した場合に、通信I/F25に対して、広告効果情報の通知を依頼し(ステップS2204)、この依頼を受けた通信I/F25は、広告配信サーバ30に対して広告効果情報を通知する(ステップS2205)。
広告配信サーバ30は、各拠点の広告出力機器(例えばMFP1)から送られてきた広告効果情報や後述の広告視聴履歴情報を記録しておき、所定のタイミングで集計し、広告主へのレポートとして可視化する(ステップS301)。レポートの例は後述する。
次に、MFP1の無線通信部28による広告実績情報を通知する処理(ステップS2903)について詳しく説明する。ここでは、ケース1として、印刷/スキャンの実行指示(ステップS2301)が、モバイル端末50からMFP1への無線通信により行なわれた場合を想定する。この場合、上述のステップS2901により、モバイル端末50からの指示(印刷/スキャンの実行指示)が、無線通信部28を介して操作パネル27に送付される。まず、この処理の詳細を説明する。
図7は、モバイル端末50のハードウェア構成例を示す図である。この例では、モバイル端末50は、請求項1乃至5の「情報処理装置」に対応しているが、これに限られるものではない。図7に示すように、モバイル端末50は、通話のための通話部501、通信キャリアの通信網を使って通信するためのパケット通信部502、近傍の機器(MFP1等)との間で直接無線通信を行うための無線通信部503、CPU504、フラッシュメモリ505、各種の情報を表示する表示部506などを有する。
図8は、モバイル端末50のソフトウェアの要部であり、本発明に関連する機能として、モバイル印刷/スキャンアプリ550とブラウザ560とを有する。モバイル印刷/スキャンアプリ550、ブラウザ560の実態はフラッシュメモリ505に格納されたプログラムであり、CPU504により制御されて動作する。
モバイル印刷/スキャンアプリ550は、モバイル端末50内の画像データをMFP1に送り印刷させる、又は、MFP1によりスキャンされた画像データをモバイル端末50に送付させるアプリである。このアプリは、近傍の機器との間で直接無線通信を行うために無線接続を行なう機能を実行する無線接続部5501、近傍の機器や広告配信サーバ30との間でデータを送受信するデータ送受信部5502、近傍の機器からの広告実績情報を、データ送受信部5502を用いてモバイル端末50に取り込む(取得する)機能を有する広告実績情報取得部5503、広告実績情報取得部5503が取得した広告実績情報を記録する広告実績記録部5504を有する。無線通信の方式としては、Wi−Fiダイレクト、NFC、BlueTooth(登録商標)、或いはこれらの組合せなど、公知の各種方式を用いることができる。これらの機能は、CPU504が、フラッシュメモリ505に格納されたモバイル印刷/スキャンアプリ550に対応するプログラムを実行することにより実現される。この例では、広告実績情報取得部5503は、請求項の「取得手段」に対応している。
ブラウザ560は、モバイル端末50からパケット通信を用いてインターネット通信等を行うアプリであり、広告主の広告情報を閲覧可能なウェブページの訪問履歴を、広告アクセス記録部5601の機能によりフラッシュメモリ505に記録する。これにより、ユーザがモバイル端末50を用いて広告主の広告情報を閲覧可能なウェブページにアクセスした実績(ユーザがモバイル端末50上で広告情報を視聴した実績であると考えてもよい)がモバイル端末50内に記録される。この広告アクセス記録部5601としては、公知のCookie機能を用いてもよいし、同じく公知のHTML5のWebSocketの機能等を用いてもよい。
また、ブラウザ560は、第1出力部5602と、受付部5603と、第1送信制御部5604とをさらに備える。第1出力部5602は、ユーザの操作に応じて、広告主の広告情報を出力する。本実施形態では、第1出力部5602は、ユーザの操作に応じて、広告主の広告情報を表示部506に表示する制御を行う。受付部5603は、広告情報により広告される商品の購入依頼を受け付ける。第1送信制御部5604は、ユーザが、第1出力部5602により出力された広告情報を視聴した履歴を示す情報と、広告実績情報取得部5503により取得された広告実績情報とを対応付けた広告視聴履歴情報を広告配信サーバ30へ送信する制御を行う。これらの具体的な内容については後述する。
ブラウザ560が有する機能は、CPU504が、フラッシュメモリ505に格納されたブラウザ560に対応するプログラムを実行することにより実現される。この例では、第1出力部5602は、請求項の「第1出力手段」に対応し、受付部5603は、請求項の「受付手段」に対応し、第1送信制御部5604は請求項の「第1送信制御手段」に対応している。第1送信制御部5604は、第1出力部5602により出力された広告情報を示す情報(より具体的には、ユーザが、第1出力部5602により出力された広告情報を視聴した履歴を示す情報)と、広告実績情報取得部5503により取得された広告実績情報とを対応付けた広告視聴履歴情報を広告配信サーバ30へ送信する制御を行っていると考えることができる。
図9は、モバイル端末50からの指示(図9の例では印刷の実行指示)が、無線通信部28を介して操作パネル27に送付される場合に、MFP1の広告実績情報をモバイル端末50に記録させるためのフローを示す。また、図10は、ユーザが、モバイル端末50で広告情報を視聴した履歴を示す情報と、図9のフローでMFP1から取得した広告実績情報とを対応付けた(紐付けた)広告視聴履歴情報を、広告配信サーバ30へ送付するためのフローを示す。広告配信サーバ30は、モバイル端末50から取得した広告視聴履歴情報を利用することで、モバイル端末50での広告情報の視聴履歴と、MFP1での広告情報の視聴履歴とを紐付けて統合管理できる。
図9のフローについて説明する。ユーザは、モバイル端末50を介してMFP1に印刷を実行させるため、まずモバイル端末50とMFP1との無線通信を確立する必要がある。そこで、図9において、モバイル端末50内のモバイル印刷/スキャンアプリ550は、モバイル端末50とMFP1とのNFC通信を通じて、Wi−Fiダイレクト接続のための情報(SSID等)を取得する(ステップS5501)。モバイル端末50は、取得した情報を用いてMFP1との間でWi−Fiダイレクト通信を確立する(ステップS5502)。
モバイル印刷/スキャンアプリ550からMFP1に印刷を依頼する場合、モバイル印刷/スキャンアプリ550は、確立されたWi−Fiダイレクト通信を用いて、操作パネル27に対して(無線通信部28経由で)、印刷対象となる画像データ、及び、両面印刷等の印刷設定を含み、印刷の実行を依頼する情報を示す印刷依頼を送信する(ステップS5503)。操作パネル27は、モバイル印刷/スキャンアプリ550からの印刷依頼を無線通信部28経由で受信し、モバイル印刷中であることを表示する等しながら、エンジン部17に印刷を指示する(ステップS5504)。印刷時、図5のステップS2308で、広告情報が操作パネル27上に表示される。
また、操作パネル27は、広告情報を表示した後、モバイル印刷/スキャンアプリ550に対し、表示した広告情報を識別する広告IDと、当該広告情報を表示した時刻を示す情報と、MFP1を識別する機器識別情報とを対応付けた広告実績情報を通知する(ステップS2903)。モバイル印刷/スキャンアプリ550は、Wi−Fiダイレクト通信により操作パネル27から取得した広告実績情報をフラッシュメモリ505に記録する(ステップS2904)。なお、例えばモバイル端末50からのスキャンの実行指示が、無線通信部28を介して操作パネル27に送付される場合に、MFP1の広告実績情報をモバイル端末50に記録させるためのフローについても、図9のフローと同様である。
次に、図10のフローについて説明する。図10の例では、まずユーザは、モバイル端末50内のブラウザ560で、キーワード検索等の検索処理を実行する(ステップS5601)。このとき、ブラウザ560(第1出力部5602)は、ユーザから入力された検索条件を広告配信サーバ30に送付し(ステップS5602)、広告配信サーバ30から、検索条件に対応する広告情報(例えば検索条件として入力されたキーワードを含む広告情報)を閲覧可能なウェブページ(以下の説明では、「広告ページ」と称する場合がある)に移動するための広告リンクの送付を受け(ステップS5603)、表示部506の操作画面上、検索処理の結果を表示するエリアの近くに広告リンクを表示する(ステップS5604)。
なお、上述のステップS5602およびステップS5603では、広告配信サーバ30が、ブラウザ560による検索連動広告も提供している例を記載しているが、広告配信サーバ30とブラウザ560の提供業者が異なる場合も考えられる。この場合は、ブラウザ560の提供業者に「第3者配信」を依頼しておけばよい。第3者配信とは公知の仕組みで、例えば広告配信サーバ30が広告主から広告依頼を受け、ブラウザ560の提供業者に検索連動広告を依頼する。この依頼時に広告配信サーバ30がブラウザ560の提供業者に配信タグを入稿すると、ブラウザ560による検索連動広告により表示された広告リンクをクリックしたとき、ブラウザ560の提供業者のサーバではなく広告配信サーバ30にリンクされ、広告配信サーバ30が管理する広告情報が表示される仕組みである。「第3者配信」は、複数のブラウザに依頼した広告の効果を1つの広告配信サーバ30で一括管理できる仕組みとして近年注目されている。
図10のフローの説明を続ける。ユーザが広告リンクをクリックすると(ステップS5605)、広告ページの訪問履歴と、MFP1から取得した広告実績情報とが紐付けられた広告視聴履歴情報が広告配信サーバ30に送付される(ステップS5606)。「広告ページの訪問履歴」は、例えばCookie情報で、モバイル端末50から過去にその広告ページを訪問した回数が広告配信サーバ30に送付される。広告配信サーバ30は過去の訪問回数(視聴回数)に応じてユーザへのメッセージを「はじめまして」又は「またお越し頂きありがとうございます」と変更したりすることができる。
本実施形態では、ブラウザ560は、図9のステップS2903で取得した広告実績情報のうち、ステップS5605でクリックされた広告リンクの移動先の広告ページの広告情報を識別する広告IDと、当該広告情報をMFP1で表示した時刻を示す情報と、MFP1を識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報を特定する。そして、ブラウザ560(第1送信制御部5604)は、その特定した広告実績情報と、ステップS5605でクリックされた広告リンクの移動先の広告ページの訪問履歴を示す情報とを紐付けた(対応付けた)広告視聴履歴情報を、広告配信サーバ30へ送信する制御を行う。
なお、例えば上述の広告実績情報取得部5503は、ステップS5605で広告リンクがクリックされたときに、MFP1に対して、当該広告リンクの移動先の広告ページの広告情報を識別する広告IDと、当該広告情報をMFP1で表示した時刻を示す情報と、MFP1を識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報を要求し、その要求した広告実績情報を取得することもできる。要するに、請求項の「取得手段」に対応する広告実績情報取得部5503は、MFP1から、ステップS5605でクリックされた広告リンクの移動先の広告ページの広告情報を識別する広告IDと、当該広告情報をMFP1で表示した時刻を示す情報と、MFP1を識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報を取得する機能を有していればよい。
広告配信サーバ30は、上述のステップS5606でモバイル端末50から送付されてきた広告視聴履歴情報を記録(ステップS311)した後、広告ページをブラウザ560に送付する(ステップS5607)。ブラウザ560(第1出力部5602)は広告ページを表示部506に表示する(ステップS5608)。そして、ブラウザ560(広告アクセス記録部5601)は、ブラウザ560側で記憶している広告ページ訪問履歴を記録(例えばCookie情報を更新)する(ステップS5609)。その後、ユーザがモバイル端末50から広告対象商品の購入依頼を入力する操作を実施し、ブラウザ560(受付部5603)がこの入力を受け付けた場合(ステップS5610)、ブラウザ560は、図9のステップS2903で取得した広告実績情報のうち、ステップS5610で購入依頼を受け付けた商品の広告情報を識別する広告IDと、当該広告情報をMFP1で表示した時刻を示す情報と、MFP1を識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報を特定する。そして、ブラウザ560(第1送信制御部5604)は、その特定した広告実績情報と、ステップS5610で購入依頼を受け付けた商品の広告情報を識別する広告識別情報と、ステップS5610で購入依頼を受け付けた時刻を示す情報とを含む購入実績情報と、ステップS5610で購入依頼を受け付けた商品の広告情報をモバイル端末50で閲覧した履歴を示す情報とを紐付けた(対応付けた)情報(広く捉えれば、広告ページの訪問履歴を示す情報(ユーザが、第1出力部5602により表示された広告情報を視聴した履歴を示す情報)と、MFP1から取得した広告実績情報と、を対応付けた広告視聴履歴情報であると考えることができる)を、広告配信サーバ30へ送信する制御を行う(ステップS5611)。そして、広告配信サーバ30は、購入に至るまでの広告視聴履歴情報を記録する(ステップS312)。
なお、例えば上述の広告実績情報取得部5503は、ステップS5610で購入依頼を受け付けたときに、MFP1に対して、その購入依頼を受け付けた商品の広告情報を識別する広告IDと、当該広告情報をMFP1で表示した時刻を示す情報と、MFP1を識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報を要求し、その要求した広告実績情報を取得することもできる。要するに、請求項の「取得手段」に対応する広告実績情報取得部5503は、MFP1から、ステップS5610で購入依頼を受け付けた商品の広告情報を識別する広告IDと、当該広告情報をMFP1で表示した時刻を示す情報と、MFP1を識別する機器識別情報とが対応付けられた広告実績情報を取得する機能を有していればよい。
以上により、広告配信サーバ30に、ユーザの広告視聴履歴情報が集まる。広告配信サーバ30はこれらの広告視聴履歴情報を記録・整理・可視化し、適宜広告主にレポートを提供する。広告主はレポートを見て、広告予算の割り当てを再検討できる。
図11は、広告配信サーバ30が提供するレポートの一例を示す図である。このレポートでは、12月の5日及び6日の2日間に、複数の顧客又は潜在顧客が広告対象商品の広告情報を視聴したことが把握できる。まず(a)はMFP1から広告対象商品を購入した人数であり、(b)はMFP1から広告情報にアクセスした人数である。これを(c)モバイル端末50から購入した人数及び(f)モバイル端末50から広告情報にアクセスした人数とそれぞれ比較すると、非常に少ない数値となる。従い、この数値だけ見れば、MFP1での広告効果は極めて少ないと判断される可能性がある。
しかし、(d)を見ると、モバイル端末50から購入した人数のうち、モバイル端末50での購入以前に、モバイル端末50近傍のMFP1で広告表示されていたユーザが1割強存在し、更に(e)でMFP1での広告表示から購入まで1時間以内のユーザが1割弱存在することが分かる。この結果、モバイル端末50から商品を購入したユーザの1割弱はMFP1の操作部20でその商品に興味を持ち、すぐにモバイル端末50で検索し、購入した可能性が高いと判断される。同様に、(h)の情報から、モバイル端末50から広告情報にアクセスしたユーザのうち、100人程度が事前にその広告情報をMFP1の操作部20で視聴していた可能性が高いことが分かる。このため、広告主はMFP1での広告情報の表示に所定の広告効果があり、広告予算を継続的に割り振るべきと確認できる。
なお、以上はレポートの一例であり、MFP1の識別コードからMFP1を特定し、あるいは広告表示時刻を特定し、場所ごと、時刻ごとに細分化されたレポートを広告主に提供することも可能である。以上の方法は、MFP1以外でも、モバイル端末50から無線通信で操作する機会のある広告出力機器、例えばモバイル端末からリモコン操作可能なサイネージ装置等にも適用できる。なお、広告情報の出力の方法は、操作パネル27や表示部506への表示の他、音声出力等でもよい。
次に、ケース2として、モバイル端末50を所持するユーザが、MFP1と無線通信すること無く、操作パネル27から本体10を操作する場合や、MFP1に接近して人感センサにより検知された場合を想定する。この場合、モバイル端末50からMFP1への無線通信による印刷等指示がない為、図5のステップS2901の処理は行なわれない。ステップS2903のタイミングでMFP1の広告実績情報をモバイル端末50に記録させるため、モバイル印刷/スキャンアプリ550を使わずにモバイル端末50とMFP1との通信を確立する必要がある。
この例では、MFP1の利用実績に基づく特典として、10枚印刷又はスキャンしたらユーザに対して1ポイントを付与し、ユーザが所持するポイントに応じて次のMFP1の利用料金を割り引くこととする。ポイントを得るためにユーザはMFP1からモバイル端末50にポイント情報を送付させる必要がある。MFP1は、このポイント情報の送付時に、ポイント情報と併せて広告実績情報をモバイル端末50へ送付する。具体的には、ユーザはポイント取得のためのアプリ(ポイント取得アプリと称する)を予めモバイル端末50にインストールしておく。そしてMFP1との無線通信時に、ポイント取得アプリがサイネージクライアントアプリと連携し、図9のステップS2903と同じ手順で操作パネル27から広告実績情報を取得する。ポイント情報及び広告実績情報の送付方法としては公知の通信接続方式が使用でき、本例では図9のステップS5501およびステップS5502と同じく、NFC及びWi−Fiダイレクト通信により無線通信を確立する。以上の方法は、MFP1以外でも、モバイル端末50から無線通信で操作する機会のない広告出力機器、例えば表示専用のサイネージ装置にも適用できる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
なお、上述の実施形態では、本体10と操作部20は、別々のオペレーティングシステムで互いに独立して動作しているが、これに限らず、例えば本体10と操作部20が同じオペレーティングシステムで動作する形態であってもよい。
(プログラム)
上述した実施形態のMFP1およびモバイル端末50で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。