JP6427723B1 - 不飽和ニトリルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

流動床反応器を用い、触媒の存在下、炭化水素を気相接触アンモ酸化反応に供することにより対応する不飽和ニトリルを製造する反応工程を有し、
該反応工程において、サイクロンの入口上端から内部空間の上端までの空間を占める上部空間と、サイクロンの入口上端より低く分散板までの空間を占める下部空間との2つの空間に分けた時に、下部空間における触媒の存在量に対する上部空間における触媒の存在量の比が、0.05〜0.45である、不飽和ニトリルの製造方法。

Description

本発明は、不飽和ニトリルの製造方法に関する。
従来から、アルカン及び/又はアルケンを金属複合酸化物触媒の存在下、気相接触アンモ酸化反応させる際には、流動床反応器が広く用いられてきている。工業規模で用いる流動床反応器においては、長期連続で生産運転を行うため、反応収率に影響を及ぼす触媒の活性低下、触媒流出による触媒充填量の減少や触媒粒径分布等の変化が生じる。そのため、不飽和ニトリルの反応収率向上を目的として、触媒の開発及び反応器内部装置の改良等が行われている。
例えば、特許文献1には、金属酸化物触媒の劣化を抑制し、高収率で長期に亘って安定的にアクリロニトリル等のα,β−不飽和ニトリルを製造する方法を提供することを目的として、炭素数が2〜8個のアルカン及び/又は炭素数が2〜8個のアルケンを、アンモニア及び金属複合酸化物触媒の存在下、流動床反応器を使用して気相接触酸化させる反応において、流動床反応器内の触媒の流動密度が50kg/m以下の領域の温度を、触媒流動密度が300kg/m以上の領域の温度より低くする炭化水素の気相接触酸化反応方法が開示されている。
特開2002−193906号公報
反応工程を実施中の流動床反応器内部を触媒濃厚層と触媒希薄層に便宜的に分けた場合、触媒濃厚層は、主に反応を目的とした領域であるので原料ガス濃度、酸素濃度、供給方法、温度等が触媒に対して劣化要因にならないように種々の検討がされている。特許文献1は、触媒濃厚層ではなく触媒希薄層の温度に着目し、金属酸化物触媒の劣化を抑制し、高収率で長期に亘って安定的にアクリロニトリル等のα,β−不飽和ニトリルを製造しようとするものであるが、不飽和ニトリルの収率低下は触媒の劣化に起因するものに限られない。本発明者らの検討によれば、流動床反応器の下部空間(触媒濃厚層)において生成した不飽和ニトリルの一部が、上部空間(触媒希薄層)において触媒とさらに反応して分解することが分かってきた。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、流動床反応器内において生成した不飽和ニトリルが分解することを抑制することにより、不飽和ニトリルを収率よく得ることのできる不飽和ニトリルの製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
触媒が流動可能に収納された内部空間と、前記内部空間に炭化水素を含む原料ガスを供給する原料供給口と、前記内部空間に酸素を含む酸素含有ガスを供給する分散板と、前記内部空間から反応生成ガスを排出する排出口と、前記内部空間内で反応生成ガスから触媒を分離回収するサイクロンとを有する流動床反応器を用い、前記内部空間内で、触媒の存在下、前記炭化水素を気相接触アンモ酸化反応に供することにより対応する不飽和ニトリルを製造する反応工程を有し、
該反応工程において、前記内部空間を前記サイクロンの入口上端から内部空間の上端までの空間を占める上部空間と、前記サイクロンの入口上端より低く分散板までの空間を占める下部空間との2つの空間に分けた時に、前記下部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量に対する前記上部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量の比が、0.05〜0.45である、
不飽和ニトリルの製造方法。
〔2〕
前記反応工程において、前記上部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量が、10kg/m以上100kg/mである、
〔1〕に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
〔3〕
前記反応工程において、前記下部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量が、150kg/m以上600kg/mである、
〔1〕又は〔2〕に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
〔4〕
前記反応工程において、前記上部空間のガス空塔速度が、1.0m/s未満である、
〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
〔5〕
前記反応工程において、前記排出口から排出された前記反応生成ガス中の酸素濃度が、0.5〜5.0vol%である、
〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
〔6〕
前記炭化水素が、プロパン及び/又はプロピレンである、
〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
本発明によれば、流動床反応器内において生成した不飽和ニトリルが分解することを抑制することにより、不飽和ニトリルを収率よく得ることのできる不飽和ニトリルの製造方法を提供することができる。
本実施形態の不飽和ニトリルの製造方法において用い得る流動床反応器の概略断面図である。 本実施形態のサイクロン入口部上端を説明するための概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
〔不飽和ニトリルの製造方法〕
本実施形態の不飽和ニトリルの製造方法は、触媒が流動可能に収納された内部空間と、前記内部空間に炭化水素を含む原料ガスを供給する原料供給口と、前記内部空間に酸素を含む酸素含有ガスを供給する分散板と、前記内部空間から反応生成ガスを排出する排出口と、前記内部空間内で反応生成ガスから触媒を分離回収するサイクロンとを有する流動床反応器を用い、前記内部空間内で、触媒の存在下、前記炭化水素を気相接触アンモ酸化反応に供することにより対応する不飽和ニトリルを製造する反応工程を有し、
該反応工程において、前記内部空間を前記サイクロンの入口上端から内部空間の上端までの空間を占める上部空間と、前記サイクロンの入口上端より低く分散板までの空間を占める下部空間との2つの空間に分けた時に、前記下部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量に対する前記上部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量の比は、0.05〜0.45である。なお、計測場所により計測結果が複数存在する場合には、上部空間における単位体積当たりの触媒の存在量は、計測した値の内、最も低い値とし、下部空間での単位体積当たりの触媒の存在量は、計測した値の内、最も高い値とする。
図1に、本実施形態の不飽和ニトリルの製造方法において用い得る流動床反応器の概略断面図を示す。気相接触アンモ酸化反応を行う流動床反応器1は、矢印F方向が地面と略鉛直方向となるように設置されており、触媒2が流動可能に収納された内部空間3と、内部空間3に炭化水素を含む原料ガスAを供給する原料供給口4と、内部空間に酸素を含む酸素含有ガスBを供給する分散板5と、内部空間3から反応生成ガスCを排出する排出口6と、内部空間内3で反応生成ガスから触媒2を分離回収するサイクロン7とを有する。炭化水素を含む原料ガスAは、分散管8を介して原料供給口4から内部空間3内に供給される。また、流動床反応器1は、酸素含有ガスBを供給する供給口9を有していてもよい。供給口9から内部空間3内に導入された酸素含有ガスBは、分散板5により分散される。複数の原料供給口4から供給される原料ガスAと、分散板5により分散されて供給される酸素含有ガスBは、互いに対向するように供給され、交絡しつつ混合される。
触媒2は、触媒自体の自重及び嵩、並びに、原料ガスA及び酸素含有ガスBの供給量(矢印F方向の流量)等のバランスの中で、内部空間3内で流動している。内部空間3内の触媒2の単位空間あたりの存在量(分布)は、分散管8より上部の領域においては、内部空間3の下から上(矢印F方向)に行くにつれて減少する。
触媒2の平均粒径は35〜75μmが好ましい。また、触媒2のかさ密度は0.85〜1.2g/ccが好ましい。
内部空間3には、反応生成ガスから触媒2を分離回収するサイクロン7のほか、必要に応じて、主に内部空間3の下部空間の反応熱を除去し反応温度を制御するための冷却コイル(不図示)や、内部空間3内のガス空塔速度を調整するための部材(不図示)を有していてもよい。内部空間3内のガス空塔速度は、内部空間3の断面積(矢印F方向と直行する方向の面積)によって変化する。例えば、断面積が一様でない内部空間3を想定したときに、断面積が広い箇所はガス空塔速度が遅くなり、断面積が狭い箇所はガス空塔速度が速くなる。上記ガス空塔速度を調整するための部材とは、内部空間3の各所のガス空塔速度を調整する観点から、内部空間3に配置されるものであり、ガス空塔速度を調整するための部材が配置された箇所のガスが流通可能な断面積は、ガス空塔速度を調整するための部材が占める分狭くなるので、ガス空塔速度を調整するための部材が設置されていないところと比較してガス空塔速度が早くなる。また、ガス空塔速度を調整するための部材を設置する方法に代えて、内部空間3の断面積が所望の箇所において変化するよう直径が一様でない流動床反応器1を用いてもよい。
サイクロン7には、入口7aから触媒2を同伴させた反応生成ガスが入る。サイクロン7に入った触媒2は、サイクロン7の円錐部分で螺旋を描くように内部空間3の下方に落下し、反応生成ガスはサイクロン7の上部から上方に延びる管より排出口6へと導かれていく。サイクロン7の円錐部分の下方には、さらに内部空間3の下方に向けて管が伸びており、この管の中を通って触媒2は内部空間3の下方に導かれる。
〔反応工程〕
反応工程は、触媒の存在下、炭化水素を気相接触アンモ酸化反応に供することにより対応する不飽和ニトリルを製造する工程である。気相接触アンモ酸化反応は、主に下部空間3bで起こる。
炭化水素としては、特に限定されず、例えば、メタン、エタン、プロパン、n−ブタン、イソブタン等のアルカン;エチレン、プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン等のアルケンが挙げられる。これらの中では、生成するニトリル化合物の化学品中間原料としての価値の観点から、プロパン、イソブタン、プロピレン、イソブチレンが好ましく、プロパン及び/又はプロピレンがより好ましい。
また、原料ガスAには、炭化水素以外の原料が含まれていてもよい。このような原料としては、アンモニア、酸素、空気などが挙げられる。なお、上記のとおり、酸素、空気等を原料ガスAとは別に酸素含有ガスBとして供給することもできる。
また、触媒としては、その反応に通常用いられ固体触媒であれば特に限定されないが、例えば、シリカ等に担持された金属酸化物触媒が挙げられる。
触媒の組成は、気相接触アンモ酸化反応に対して活性があれば特に限定されないが、本発明の作用効果をより有効かつ確実に奏する観点から、少なくとも元素としてモリブデンを含む酸化物触媒であると好ましい。より具体的には、下記式(1)で表される組成を有する触媒が挙げられる。
MoVNb・・・(1)
ここで、式中、a、b、c、d、e及びnは、Mo1原子当たりのそれぞれの原子の原子比を示し、0.01≦a≦1、0.01≦b≦1、0.01≦c≦1、0≦d<1、0≦e<1の範囲にあり、nは原子価のバランスを満たす値である。
Mo1原子当たり、Vの原子比aは0.1以上0.4未満、Nbの原子比bは0.01以上0.2未満がそれぞれ好ましい。また、Mo1原子当たりのX成分の原子比cは、0.01以上0.6未満が好ましく、0.1以上0.4未満がより好ましい。
Xで示される元素としては、例えば、Sb、Te、Sr、Cr、Ta、Rh、Pd、Pt、Agからなる群より選択される1種以上の元素が挙げられる。これらの元素を含む化合物としては、例えば、硝酸塩、カルボン酸塩、カルボン酸アンモニウム塩、ペルオキソカルボン酸塩、ペルオキソカルボン酸アンモニウム塩、ハロゲン化アンモニウム塩、ハロゲン化物、アセチルアセトナート、アルコキシドが挙げられる。これらの中では、好ましくは硝酸塩及びカルボン酸塩に代表される水性原料が使用される。
Xで示される元素としては、Te及びSbが好適に挙げられる。一般的に、不飽和ニトリルの工業的製造方法においては、400℃以上での長期使用に耐えうる特性が必要であり、Xで示される元素としてはSbを用いることが特に好ましい。一方、不飽和酸の工業的製造方法においては、400℃以下での反応も可能なため、長期運転時のTeの逃散の影響が小さく、Teも好適に使用可能である。
Tで示される元素のMo1原子当たりの原子比であるdは、0以上1未満が好ましく、0.001以上0.1未満がより好ましく、0.002以上0.08未満が更に好ましい。Tで示される元素としては、Ti、Zr、Hf、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Au、Zn、B、Al、Ga、In、Ge、Sn及びBiからなる群より選択される1種以上の元素が好ましく、Ti、W及びMnがより好ましい。
Zで示される元素のMo1原子当たりの原子比であるeは、0以上1未満が好ましく、0.0001以上0.5未満がより好ましい。Zで示される元素としては、アルカリ土類元素及び希土類元素が好ましく、Ba、Sc、Y、La、Ce、Pr及びYbがより好ましく、Ceが特に好ましい。アンモ酸化反応における不飽和ニトリルの収率向上の観点で、酸化物触媒はZで示される元素を含有するのが好ましく、触媒粒子内で均一に分散されていることが一層好ましい。
触媒中のMoの原料となるMoを含有する化合物(以下、「Mo含有化合物」という。他の元素についても同様。)としては、例えば、酸化モリブデン酸アンモニウム、ヘプタモリブデン酸アンモニウム、リンモリブデン酸、ケイモリブデン酸が挙げられ、それらの中でも、ヘプタモリブデン酸アンモニウム[(NHMo24・4HO]を好適に用いることができる。
触媒中のVの原料となるV含有化合物としては、例えば、五酸化バナジウム、メタバナジウム酸アンモニウム及び硫酸バナジルが挙げられ、中でも、メタバナジウム酸アンモニウム[NHVO]を好適に用いることができる。
触媒中のNbの原料となるNb含有化合物としては、例えば、ニオブ酸、ニオブの無機酸塩及びニオブの有機酸塩が挙げられ、中でも、ニオブ酸を好適に用いることができる。
Xで示される元素としてTeを使用する場合、触媒中のTeの原料としてテルル酸[HTeO]を好適に用いることができ、Sbを使用する場合、触媒中のSbの原料としてアンチモン酸化物、特に三酸化アンチモン[Sb]を好適に用いることができる。
酸化物触媒がシリカに担持されている場合、シリカの原料としてシリカゾル、粉体シリカ等を添加することができる。粉体シリカは、高熱法で製造されたものが好ましく、予め水に分散させて使用することでスラリー中への添加及び混合が容易となる。分散方法としては特に制限はなく、一般的なホモジナイザー、ホモミキサー、超音波振動器等を単独又は組み合わせて分散させることができる。
酸化物触媒は、これらの原料を水溶液、または水分散液として、定法にしたがって乾燥し、焼成することで得ることができる。
本実施形態においては、内部空間3をサイクロン7の入口7a上端から内部空間3の上端までの空間を占める上部空間3aと、サイクロンの入口7aより低く分散板5までの空間を占める下部空間3bとの2つの空間に分けて定義する。なお、「サイクロン入口部上端」とは、サイクロン入口部のなかでも、開口部の最上端をいい、サイクロンが一段で複数存在する場合は、最も高い位置にある開口部の最上端をいう。また、サイクロンが多段で複数存在する場合は、一段目のサイクロンの開口部のみを考慮し、二段目以降のサイクロンの開口部は考慮しない。例えば、図2に示すように、線分X−X'で示されるサイクロンの入口部上端は、多段サイクロン7A〜7Cの場合においては一段目のサイクロン7Aの開口部のうち、その開口の最上端を意味する。
このとき、下部空間3bにおける単位体積当たりの触媒の存在量に対する上部空間3aにおける単位体積当たりの触媒の存在量の比は、0.05〜0.45であり、0.05〜0.40であることが好ましく、0.06〜0.35であることがより好ましい。下部空間3bにおける単位体積当たりの触媒の存在量に対する上部空間3aにおける単位体積当たりの触媒の存在量の比を0.05以上にすることにより、下部空間3bにおける流動性が確保され、気相接触アンモ酸化反応の反応効率がより向上する。また、下部空間3bにおける単位体積当たりの触媒の存在量に対する上部空間3aにおける単位体積当たりの触媒の存在量の比を0.45以下にすることにより、下部空間3bで生成した不飽和ニトリルが上部空間3aで分解することを抑制でき、得られる不飽和ニトリルの収率がより向上する。
反応工程において、上部空間3aにおける単位体積当たりの触媒2の存在量は、10kg/m以上100kg/m未満であることが好ましく、15kg/m以上90kg/m未満であることがより好ましく、15kg/m以上80kg/m未満であることがさらに好ましい。上部空間3aにおける単位体積当たりの触媒2の存在量を10kg/m以上とすることにより、下部空間3bにおける流動性が確保され、気相接触アンモ酸化反応の反応効率がより向上する傾向にある。また、上部空間3aにおける単位体積当たりの触媒2の存在量を150kg/m未満とすることにより、下部空間3bで生成した不飽和ニトリルが上部空間3aで分解することを抑制でき、得られる不飽和ニトリルの収率がより向上する傾向にある。
また、反応工程において、下部空間3bにおける単位体積当たりの触媒2の存在量は、150kg/m以上600kg/m未満であることが好ましく、250kg/m以上550kg/m未満であることがより好ましく、300kg/m以上500kg/m未満であることがさらに好ましい。下部空間3bにおける単位体積当たりの触媒2の存在量を150kg/m以上とすることにより、気相接触アンモ酸化反応の収率がより向上する傾向にある。また、下部空間3bにおける単位体積当たりの触媒2の存在量を600kg/m未満とすることにより、下部空間3bにおける流動性がより向上する傾向にある。
上部空間における単位体積当たりの触媒の存在量、下部空間における単位体積当たりの触媒の存在量、及び触媒の存在量の比を上記範囲内に調整する方法としては、反応器内の各所のガス空塔速度を調整する方法、触媒の嵩比重を調整する方法、又はこれらを組み合わせる方法が挙げられる。
本実施形態における「単位体積当たりの触媒の存在量」は流動床差圧を用いて下記式により計算することができる。流動床反応器の内部空間において、高さの異なる複数の測定点の各所に設置した圧力計から高さ毎の圧力を測定し、触媒の存在量を算出することにより、上部空間及び下部空間の触媒の存在量を特定することができる。
高さh1〜h2(>h1)の単位体積当たりの触媒の存在量
=(h2−h1間差圧)/(h2−h1間距離)
なお、計測場所により計測結果が複数存在する場合には、上部空間における単位体積当たりの触媒の存在量は、計測した値の内、最も低い値とし、下部空間での単位体積当たりの触媒の存在量は、計測した値の内、最も高い値とする。
反応工程において、上部空間3aのガス空塔速度は、1.0m/sec未満であることが好ましく、0.95m/sec未満であることがより好ましく、0.9m/sec未満であることがさらに好ましい。ガス空塔速度が1.0m/sec未満であることにより、上部空間における触媒の存在量を低減させることができ、下部空間3bで生成した不飽和ニトリルが上部空間3aで分解することを抑制できるため、得られる不飽和ニトリルの収率がより向上する傾向にある。なお、上部空間3aのガス空塔速度の下限値は、特に限定されないが、0.1m/sec以上であることが好ましく、0.3m/sec以上であることがより好ましく、0.4m/sec以上であることがさらに好ましい。本実施形態におけるガス空塔速度は、下記式により計算することができる。なお、下記式内の「最大断面積」とは、地面と水平方向に切断した反応器本体の断面の内、最も大きい部分の断面積とする。また、「ガス流量」は、原料ガス及び酸素含有ガス等内部空間に供給されるガスの総量により決定される。
ガス空塔速度(m/sec)=ガス流量(m/hr)/最大断面積(m)/3600
反応工程において、排出口6から排出された反応生成ガスC中の酸素濃度は、0.5vol%以上であることが好ましく、0.7vol%以上であることがより好ましく、1.0vol%以上であることがさらに好ましい。また、排出口6から排出された反応生成ガスC中の酸素濃度は、5.0vol%以下であることが好ましく、4.5vol%以下であることがより好ましく、4.0vol%以下であることがさらに好ましい。反応生成ガスC中の酸素濃度が0.5vol%以上であることにより、触媒が還元されすぎることを抑制することができる。また、反応生成ガスC中の酸素濃度が5.0vol%以下であることにより、下部空間3bで生成した不飽和ニトリルが上部空間3aで分解することを抑制でき、得られる不飽和ニトリルの収率がより向上する傾向にある。なお、反応生成ガスC中の酸素濃度は、酸素含有ガスBの供給量や、反応条件により調整することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示すものと同様の流動床反応器を用意した。流動床反応器は、内径0.6m、長さ17.5mの縦型円筒形を有し、内部空間3の下端から1mの位置に分散板5、その上に原料供給口4を対抗するように有し、内部空間3の上端から15.5mの位置にサイクロン7の開口部最上端を有するものとした。また、内部空間の圧力を測定するための圧力計を分散板5の上端、サイクロン7の入口7aの上端、及び内部空間3の上端に設置した。
流動床反応器内に、特許第5694379号公報の実施例1に記載の触媒(Mo0.207Sb0.219Nb0.1020.030Ce0.005/51.0wt%−SiO)550kgを充填し、反応温度445℃、反応圧力0.60K/Gでプロパン:アンモニア:酸素=1:1.1:2.8のモル比となるように、反応原料であるプロパン及びアンモニアを原料供給口4から供給し、空気を供給口9を介して分散板5から供給した。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例2]
触媒量を600kgとし、表1に示すとおりガス流量を変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例3]
触媒量を500kgとし、表1に示すとおりガス流量を変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例4]
触媒量を650kgとし、表1に示すとおりガス流量を変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例5]
原料ガスのモル比をプロパン:アンモニア:酸素=1:1.1:2.3に変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例6]
原料ガスのモル比をプロパン:アンモニア:酸素=1:1.1:3.4に変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例7]
上部空間の温度が460℃になるようにした以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例8]
上部空間の温度が440℃になるようにした以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例9]
図1に示すものと同様の流動床反応器1であって、内径10m、長さ30mの縦型円筒形を有し、内部空間3の下端から3mの位置に分散板5、その上に原料供給口4を対抗するように有し、内部空間3の上端から21.0mの位置にサイクロン7の開口部下端を有するものとした流動床反応器1を用い、触媒量を155000kgとし、表1に示すとおりガス流量を変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例10]
充填する触媒を特許第5694379号公報の実施例3に記載の触媒(Mo0.207Sb0.219Nb0.1020.030Ce0.005/68.0wt%−SiO)に変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例11]
充填する触媒を特許第5694379号公報の実施例4に記載の触媒(Mo0.240Sb0.250Nb0.1200.030Ce0.005/51.0wt%−SiO)に変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[実施例12]
触媒量を660kgとし、表1に示すとおりガス流量を530Nm/hに変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[比較例1]
触媒量を800kgとし、表1に示すとおりガス流量を変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[比較例2]
触媒量を300kgとし、表1に示すとおりガス流量を変更した以外は、実施例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[比較例3]
触媒量を200000kgとし、表1に示すとおりガス流量を変更した以外は、実施例9と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[比較例4]
触媒量を100000kgとし、表1に示すとおりガス流量を変更した以外は、実施例9と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[比較例5]
充填する触媒を特許第5694379号公報の実施例3に記載の触媒(Mo0.207Sb0.219Nb0.1020.030Ce0.005/68.0wt%−SiO)に変更した以外は、比較例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[比較例6]
充填する触媒を特許第5694379号公報の実施例3に記載の触媒(Mo0.207Sb0.219Nb0.1020.030Ce0.005/68.0wt%−SiO)に変更した以外は、比較例2と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[比較例7]
充填する触媒を特許第5694379号公報の実施例4に記載の触媒(Mo0.240Sb0.250Nb0.1200.030Ce0.005/51.0wt%−SiO)に変更した以外は、比較例1と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
[比較例8]
充填する触媒を特許第5694379号公報の実施例4に記載の触媒(Mo0.240Sb0.250Nb0.1200.030Ce0.005/51.0wt%−SiO)に変更した以外は、比較例2と同様にして、気相接触アンモ酸化反応を行った。気相接触アンモ酸化反応を開始してから、3時間後(スタート直後)のアクリロニトリルの収率と、1週間後のアクリロニトリルの収率を、表1に示す。
Figure 0006427723
*:触媒が飛散して反応継続不可
本出願は、2017年7月3日に日本国特許庁へ出願された日本特許出願(特願2017−130390)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、不飽和ニトリルの製造方法として産業上の利用可能性を有する。
1:流動床反応器、2:触媒、3:内部空間、3a:上部空間、3b:下部空間、4:原料供給口、5:分散板、6:排出口、7:サイクロン、7A〜C:多段サイクロン、7a:入口、8:分散管、9:供給口、A:原料ガス、B:酸素含有ガス、C:反応生成ガス

Claims (6)

  1. 触媒が流動可能に収納された内部空間と、前記内部空間に炭化水素を含む原料ガスを供給する原料供給口と、前記内部空間に酸素を含む酸素含有ガスを供給する分散板と、前記内部空間から反応生成ガスを排出する排出口と、前記内部空間内で反応生成ガスから触媒を分離回収するサイクロンとを有する流動床反応器を用い、前記内部空間内で、触媒の存在下、前記炭化水素を気相接触アンモ酸化反応に供することにより対応する不飽和ニトリルを製造する反応工程を有し、
    該反応工程において、前記内部空間を前記サイクロンの入口上端から内部空間の上端までの空間を占める上部空間と、前記サイクロンの入口上端より低く分散板までの空間を占める下部空間との2つの空間に分けた時に、前記下部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量に対する前記上部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量の比が、0.05〜0.45である、
    不飽和ニトリルの製造方法。
  2. 前記反応工程において、前記上部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量が、10kg/m以上100kg/m未満である、
    請求項1に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
  3. 前記反応工程において、前記下部空間における単位体積当たりの前記触媒の存在量が、150kg/m以上600kg/m未満である、
    請求項1又は2に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
  4. 前記反応工程において、前記上部空間のガス空塔速度が、1.0m/sec未満である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
  5. 前記反応工程において、前記排出口から排出された前記反応生成ガス中の酸素濃度が、0.5〜5.0vol%である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
  6. 前記炭化水素が、プロパン及び/又はプロピレンである、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の不飽和ニトリルの製造方法。
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