JP6426789B2 - 造形材料吐出ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、3次元プリンタで立体造形物を製造する場合などに、造形材料を吐出する造形材料吐出ヘッド及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、造形材料が500℃程度の高温で融解する材料でも、スイッチ投入後短時間で融解し、所望量の造形材料を吐出することができ、しかも信頼性の高い造形材料吐出ヘッド及び造形材料吐出ヘッドの製造方法に関する。
近年、コンピュータを利用して3次元プリンタにより立体造形物を製造することが盛んに行われている。しかも、造形物により高温に耐え得る材料や、添加物を加えて強度を強くし耐久性を有する造形物とするための材料など種々の材料が用いられる傾向にある。その結果、造形材料を融解して造形物を製造する場合でも、スイッチ投入後直ちに動作可能としながら、より高温にする必要が出てきている。
このような造形材料を吐出する装置としては、例えば図9に示されるような構造のものが知られている。すなわち、図9において、ヒータブロック63の一端側にノズル61がねじ込まれ、他端部側にバレル62がねじ込まれ、バレル62にワイヤ状または棒状の造形材料が挿入される。そして、バレル62により造形材料が一定の割合で送り込まれ、ヒータブロック63の熱により造形材料が加熱されて融解し、ノズル61の先端部の吐出口61aから融解した造形材料が一定量ずつ吐出される。この吐出口61aの位置が、造形物を形成する造形テーブル(図示せず)とxyz方向に相対的に移動することにより、3次元の所望の造形物が製造される。このヒータブロック63の内部には、図示しないシーズヒータなどが設けられており、ヒータブロック63の全体の温度を上昇させて、その熱で造形材料が融解されるようになっている。そのため、ヒータブロック63全体の温度を上昇させる必要があり、余計な熱量が必要となり、動作開始にも時間がかかるという問題がある。
一方、クイックスタートが可能で、少ない熱量で造形材料を融解して吐出する安価な吐出ヘッドとして、例えば板状体に流路とする貫通孔および吐出口を形成し、その板状体を複数枚重ねて固定することにより形成された流路構造体の一壁面に、セラミック基板に発熱抵抗体を形成して通電できるようにした加熱板を配置することが提案されている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。このような板状体を用いることにより流路を形成することで、ヒータブロックとノズルやバレルとの組み立てを行う必要がなく、非常に簡単に流路構造体が形成される。また、セラミック基板に発熱抵抗体が形成された加熱板が用いられることにより、クイックスタートが容易で、スイッチの投入と共に直ちに流路内の造形材料を融解状態にすることができ、オンデマンドの動作をすることができる。
特許第5981079号公報 特許第5982732号公報
前述の図9に示されるように、円筒状のノズル61やバレル62を別々に作製してヒータブロック63に固定する構造では、材料費や製造コストが嵩むと共に、ヒータブロック63に1個ずつ貫通孔を開け、ネジ孔を切る必要があり、組立工数も増加する結果、ヒータブロックを含めた全体としての吐出装置が大型化し、コストアップになるという問題がある。また、造形材料はヒータブロック63の外部からヒータにより加熱されるため、間接加熱となり、熱効率が悪い。
さらに、吐出口61aがヒータブロック63から離れることになるため、所望の場所に造形材料を吐出する前にノズル61の先端部で融解した造形材料が固化してしまうという問題も生じやすい。しかも、一度固化してしまうと、ノズル61の先端部の温度を上昇させるためには、ヒータブロック63が必要以上に高温にされなければならない。しかし、ヒータブロック63の温度自体が造形材料の融解温度以上に上げられると、バレル62側で導入される線状または棒状の造形材料であるフィラメントが融解してしまい、一定量で押し出すことができなくなるという問題もある。そのため、バレル62側に放熱板を設けて放熱する必要もあり、非常に無駄が多くなる。このような問題は、造形材料の融解温度が例えば500℃などと高くなる程、より一層顕著になるという問題がある。
一方、流路構造体が板状体の積層体により形成されることにより、大量生産が容易になる利点がある。しかし、前述のように、造形材料の高融点化に伴い、流路構造体の温度が500℃以上で、少なくとも600℃程度の高温に耐え得る必要が生じてくると、有機材料からなる接着剤で接着するということができなくなる。特に、流路の側壁の一部を加熱板で閉塞する場合には、加熱板のセラミックスなどからなる絶縁基板と、流路構造体のステンレス板などの金属板とが、剥離しないように接合される必要がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、かつ、造形材料の融点が500℃近くの高い造形材料でも、即座に温度を上昇させることができる構造で、しかも、接合部の剥離などが生じない信頼性の高い造形材料の吐出ヘッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、流路構造体を板状体の接合によらなくても、加熱板による加熱を有効にして、高温で融解する造形材料にも適応できる構造の吐出ヘッドを提供することにある。
本発明者らは、造形材料の融解温度が500℃程度に高くなっても、絶縁基板に発熱抵抗体が設けられた加熱板により効率よく加熱することができ、クイックスタートができる高効率の吐出ヘッドを得るために鋭意検討を重ねた。その結果、流路板を積層して流路構造体が形成される場合には、その積層体を600℃程度の温度にも耐え得る高温の無機材料からなるロウ材により接合し、流路の露出部分を閉塞するように、または薄い金属壁を介して加熱板を同様の高温ロウ材により接合することにより、信頼性が高く、かつ、造形材料の温度を500℃程度まで直ちに上昇させることできることを見出した。また、流路構造体を数ミリ(mm)程度の厚さの厚い金属板からなる金属ブロックを用いる場合でも、流路の側壁に0.1〜0.5mm程度の非常に薄い金属壁を介して加熱板が密着して設けられることによっても、短時間で温度を上昇させることができ、融点が高温の造形材料でも、接合部の問題をなくしてクイックスタートをし得ることを見出した。
本発明の立体造形用の造形材料吐出ヘッドは、長さ方向に造形材料が挿通される貫通孔が形成された、接合のない柱状の金属ブロックと、該金属ブロックの外壁面に設けられ、前記貫通孔内の前記造形材料を融解するための加熱板と、を備え、前記金属ブロックは、その長さ方向の前記外壁面の一部に平面部を有し、前記加熱板は、前記金属ブロックの前記外壁面の前記平面部に設けられている。
ここに「500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料」とは、無機材料からなり、接合段階では500℃以下の処理であっても、500℃以上で接合状態を維持できる材料を意味する。具体的には、銀と銅、銀と銅と亜鉛、さらにニッケルなどを加えた、いわゆる銀ロウなどのロウ材の他、ナノ金属、無機接着剤、ガラス質(釉薬を含む)などの低温加熱硬化で高耐熱材である無機接合材料を含む。例えば、銀、銅、ニッケルなどの100nm以下のナノ粒子からなるナノ金属、例えばナノ銀の有機銀化合物は、250℃程度の低い温度で焼結すると、100%の銀となり、多孔質となるが接合する(物理的に粒子間結合)。しかし、銀の融点962℃まで融解せず、接合を維持する。また、銅メッキ膜にナノ銀で接合すると、250℃で焼結接合し、その後780℃で共晶となり融解するまで接合を維持する。セラミックスも表面に厚膜AgPd(Pt)金属からなるメタライズがされていることにより、Agとナノ銀とが結合しやすい。また、無機接着剤とは、例えばセメント状で化学反応、結晶成長などにより低温加熱硬化する高耐熱材である。
本発明の造形材料吐出ヘッドの他の形態は、長さ方向に造形材料が挿通される貫通孔が形成された、接合のない円柱状の金属ブロックと、該金属ブロックの外壁面に設けられ、前記貫通孔内の前記造形材料を融解するための加熱板と、を備え、前記金属ブロックは、その長さ方向の前記外壁面の一部に対向する一対の平面部を有し、前記加熱板は、前記金属ブロックの前記一対の平面部のそれぞれに設けられている。
前記加熱板が設けられる前記金属ブロックの前記平面部の前記貫通孔の側壁は、前記金属ブロックの前記平面部以外の部分の肉厚よりも肉薄に形成され得る。前記平面部の一部には前記貫通孔に通じる開口が形成されていてもよい。前記加熱板が、絶縁基板および該絶縁基板上に厚膜形成された発熱抵抗体を有することが好ましく、前記金属ブロックと前記絶縁基板との熱膨張率が近いことがさらに好ましい。
本発明によれば、金属板の積層体または金属ブロックにより形成された流路構造体の流路の側面を閉塞するように直接、または流路の側面に金属壁を介して絶縁基板に発熱抵抗体が形成された加熱板が、500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合されているので、造形材料の融解を繰り返しても、流路構造体と加熱板との接合が剥離することはない。しかも、加熱板と流路とは、直接接するか、または薄い(0.5mm以下の)金属壁(隔壁または流路を閉塞する金属板)を介してロウ材により接合されているので、流路内の造形材料に直接加熱板の熱が伝わり効率よく加熱される。薄い金属壁(隔壁)を介する場合でも、金属壁は破れて流路が露出しても構わないため、非常に薄くすることができ、しかも、その金属壁は加熱板とロウ材などの無機接合材料により接合されているため、加熱板の熱を有効に流路内の造形材料に伝達することができる。その結果、融点の高い造形材料でも、非常に短時間で、かつ、造形材料が浸み出すこともなく、確実に融解することができる。この場合、流路構造体が金属板の積層体からなる場合でも、各金属板の接合は500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合されるため、500℃程度までの加熱では、何ら支障をきたさない。
そのため、流路構造体の接合、および流路構造体と加熱板との接合は、非常に信頼性良く接合されながら、加熱板の熱を有効に流路内の造形材料に伝達して加熱することができる。その結果、500℃程度で融解する造形材料でも、クイックスタートでオンデマンド的に造形材料を融解して吐出することができ、予めヒータを点火しておく必要はなく、非常に省電力化され得る。また、剛性のある立体造形物を効率よく製作することができる。
また、流路構造体が金属ブロックからなり、流路周囲の金属壁を介して加熱板が設けられる場合でも、その金属壁を非常に薄くして、加熱板が密着されることにより加熱板の熱が効率よく流路内の造形材料に伝達され得る。この構造であれば、流路構造体自身をロウ付けする必要がなく、また、加熱板も密着していればよいため、例えばネジなどで締め付けることにより、ロウ付けの必要なく組み立てられる。この場合、金属壁は、薄いことが必要であるが、破れて流路が露出しないことが必要となる。金属壁が破れるような場合には、前述の500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合されることが好ましい。この加熱板が500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合されない場合でも、加熱板が接合される部分の流路構造体の金属壁は、加熱板が設けられない部分よりも肉薄に形成されているので、密着していれば造形材料への熱伝導が優れる。その結果、500℃程度で融解する造形材料の場合でも、効率よく造形材料を融解して吐出することができる。
本発明の一実施形態の造形材料吐出ヘッドを説明する正面図である。 図1Aの吐出ヘッドの側面図である。 図1Aの吐出ヘッドの吐出口側から見た底面図である。 図1Aの吐出ヘッドの造形材料の供給口側から見た上面図である。 本発明の他の実施形態の造形材料吐出ヘッド加熱板を除去した状態を説明する正面図である。 図2Aの吐出ヘッドの側面図である。 図2Aの吐出ヘッドの吐出口側から見た平面図である。 図2Aの吐出ヘッドの加熱板を接合するための側壁を除去しない状態の側面図である。 本発明のさらに他の実施形態の造形材料吐出ヘッドを説明する正面図である。 図3Aの吐出ヘッドの流路構造体用の流路板の一例の平面図である。 図1Aの加熱板のカバー部材を除去した状態の平面説明図である。 図4Aにカバー部材を取り付けた状態の側面図である。 図4Aの加熱板の裏面を示す底面図である。 図3Aに示される流路構造体で、加熱板の構造を変えると共に、その取り付け構造の他の例を説明する図である。 図5Aの構造により製造された吐出ヘッドの側面の説明図である。 図5Bの吐出ヘッドの加熱板側から見た正面の説明図である。 図2Aに示される流路構造体で、図5Aと同様の加熱板を取り付けた側面の説明図である。 図5Dの構造を造形材料供給部側から見た上面図の一例である。 図5Dの吐出ヘッドに外装ケースを被せた状態の側面図である。 図6Aの状態で吐出口側から外装ケースを透視して見た図で、外装ケースを簡略化して線で示した図である。 図6Aに示される吐出ヘッドで造形材料供給部側から見た図で、取付部の構造を一部変更すると共に、外装ケースを簡略化して線で示した図である。 図5Bに外装ケースが被せられた状態で、取付部が除去された平面図で、外装ケースを簡略化して線で示した図である。 図6Bに示される外装ケースの一例を示す側面図である。 図7Aに示される外装ケースの吐出口側から見た平面図である。 外装ケースの他の一例を示す側面図である。 図7Cの吐出口側見た平面図である。 例えば図3Bに示される流路板で流路を複数個並列してラインヘッドにした場合の流路構造体を説明する図である。 従来の造形材料の吐出用ノズルの一例を示す断面説明図である。
つぎに、図面を参照しながら本発明の造形材料吐出ヘッドおよびその造形方法が説明される。図1A〜1Dに、本発明の一実施形態による造形材料吐出ヘッドの加熱板2側から見た正面図、その側面図、吐出口側から見た平面図(底面図)、造形材料供給部側から見た上面図がそれぞれ示されている。本実施形態の造形材料吐出ヘッドは、図1Bにその側面図が示されるように、この例では、金属ブロック10に、一端部が吐出口12で、他端部に造形材料の供給口13を有する造形材料の流路11が形成された流路構造体1と、その流路構造体1の流路11の側面の露出部を閉塞するように直接、または流路11の側面を閉塞する金属壁(図示せず)を介して接合され、絶縁基板21に発熱抵抗体22を有する加熱板2と、流路構造体1の流路11の造形材料の供給口13に接続して設けられる造形材料供給部(バレルおよびフッ素樹脂系の円筒状リング)6と、を具備している。そして、流路構造体1が積層体(図示せず)からなる場合の積層体を形成する金属板の接合および流路構造体1と加熱板2との接合が、500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合されている。
この例では、図1Bに示されるように、加熱板2が流路構造体1の対向する両面に形成されているが、いずれか一方のみでもよい。その場合、その対向する面は流路11を露出させないでおく(側壁を残す)こともできるし、ラインヘッドのようなマルチノズルにして、後述される各流路11の吐出を制御する第2加熱板が薄い金属板(金属壁)を介して設けられてもよい。この加熱板2による加熱により、流路11内で融解した造形材料92が、造形材料供給部6側でフィラメントからなる造形材料91の一定ピッチでの押し込みにより、吐出口12から一定量だけ押し出される。なお、造形材料91は、フィラメント形状ではなく、粒状や、粉末状でも、一定量ずつ押し込まれることにより、吐出口から一定量の融解した造形材料92が押し出される。また、造形材料91としては、タブレット(固体、紛体の仮成形品)、軟化粘液なども使用され得る。特に、高融点の造形材料の場合は、粉末状のものが多くなる。その結果、吐出ヘッドと造形テーブルとの相対移動により、所定の場所に融解した造形材料92が吐出されることにより、造形物が形成される。
本実施形態の吐出ヘッドは、高融点の造形材料に対応していることに特徴がある。すなわち、従来の3次元造形物では、樹脂を積層して3次元の造形物を製作するもので、紫外線硬化樹脂を用いて液状の樹脂を硬化させたり、ABSなどを主体とする樹脂を融解して吐出した後の冷却により硬化させたりすることにより、造形物が製造されていた。そのため、樹脂を融解する場合でも、200〜300℃程度の温度に上昇させれば充分で、耐熱性の問題も殆どなかった。
しかし、近年、リードなどを形成するため、導電性材料としての合金材料を吐出して形成することが要求されたり、強度の大きい造形物の要請から、樹脂などからなる造形材料に金属粉や金属酸化物などの融点の高いフィラーが混合された造形材料が要求されたり、各種センサ機能材料であることが要求されている。その結果、造形材料を融解するのに、500℃程度の高温で融解するものが要求される方向にある。しかし、そのような高融点の造形材料を融解しながら吐出する吐出ヘッドはない。本発明者らは、前述のように、500℃程度の融点の造形材料でも、スイッチの投入後、直ちに温度を上昇させて融解させクイックスタートを可能としながら、吐出ヘッドの耐久性を向上させるため鋭意検討を重ねた結果、金属板の積層体または金属ブロックに、貫通孔により流路を形成し、その流路に直接、または薄い金属壁を介して、セラミック基板に発熱抵抗体が形成された加熱板2のセラミック基板を高温ロウ材などの500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合することにより、流路11内の造形材料をほぼ直接加熱することができ、効率的に温度を上昇させることができ、500℃程度にも短時間で容易に上昇させることができながら、加熱ヘッドの耐久性も得られることを見出した。
すなわち、流路1内の造形材料91に直接加熱板2を接触させることにより、即座に加熱板2の熱を流路11内の造形材料91に伝達することができる。また、加熱板2が無機材料からなるロウ材(高温ロウ材)などの500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合されていることにより、加熱板2と流路構造体1とが確実に密着しており、造形材料91の樹脂が接合面に浸み込んで熱伝導が悪くなることもない。さらに、薄い金属壁(0.5mm程度厚以下の金属板)が介在されても、銀ロウなどの500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により完全に加熱板2と流路構造体1とが固着されることにより、熱伝導に優れ、同様に流路11内の造形材料91を加熱することができる。そして、この金属板10a(図3B参照)の積層体または金属ブロック10と加熱板2との接合、または金属板10aの積層体を製造する場合に、500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合することにより、加熱時の熱耐性、さらには、ヒートサイクルに対する耐久性を維持することができることを見出し、本発明を完成した。勿論、金属と接合されるセラミックス(加熱板2の絶縁基板)との熱膨張率が近いものが選定される。
図1A〜1Dに示される例は、吐出口12が1個のシングルタイプの吐出ヘッドで、流路構造体1の外形は四角形の例である。しかし、後述されるように、外形は四角形でなくて、円形でも構わないし、また、シングル構造ではなく、この流路構造体1の幅が横方向に延長して複数個形成されるような数ミリ(mm)の厚さ(板の厚さ方向と垂直方向に流路を形成し得る厚さ)の金属板によりラインヘッドのようなマルチノズルタイプの吐出ヘッドを形成することもできる。
図1A〜1Dに示される流路構造体1は、外形が例えば4mm角の四角柱型の金属ブロック10の中心部または中心から偏心した位置に、流路11を構成するφ2mm程度の貫通孔が形成されており、その先端部は細くされて、例えばφ0.5mm程度の吐出口12とされている。この吐出口12の形状は、円形に限らず、矩形形状やシート状に形成され得る。図1Bに示されるように、流路構造体1の流路11の両面に加熱板2が設けられる場合には、四角柱の金属ブロックの中心部に流路11が形成され、その後、対向する2面の金属ブロックが削られることにより、流路11である貫通孔の内部が露出するように削られている。この削られた後の金属ブロック10の厚さF(図1B参照)は、例えばフィラメントの場合、1.7〜2.3mm程度である。そして、その露出した流路11の側面に加熱板2が当て付けられてロウ付けなどがされることにより、流路11の開口した部分が加熱板2により閉塞される。換言すると、流路11の側面の一部が加熱板2の絶縁基板21で覆われている。その結果、流路11内を流動する造形材料は加熱板2により直接加熱される。そのため、融点が500℃程度の造形材料でも、短時間で容易に融解され得る。
しかし、完全に流路11が露出するまで金属ブロック10の側壁が削られなくても、一部が露出し、またはその側壁の全体が非常に薄く(例えば0.1〜0.5mm程度に)されても、その金属壁と加熱板2とがロウ付けされることなどにより、加熱板1の熱が容易に流路内の造形材料に伝達され得る。なお、金属壁は、金属ブロック10の側壁がそのまま残されなくてもよく、流路11が完全に露出され、金属壁と同程度の薄い金属板が貼り付けられてもよい。その方が均一の厚さにしやすい。この場合の金属板の接合材料も、流路構造体1と加熱板2の接合と同様の接合材料が用いられる。
一方、流路構造体1と加熱板2とは、500℃程度で造形材料を融解させるためには、500℃程度以上の高温に対しても耐え得る接着力が必要となる。そのため、本実施形態では、流路構造体1と加熱板2との接合は、例えば銀と銅を主体とする銀ロウ、銅ロウ、アルミロウなど、すなわち無機材料からなるロウ材、またはナノ金属を用いた接合材料により接合されている。例えばJIS規格のBAg−7(Ag56%、Cu22%、Zn17%、Sn5%:ロウ付け温度650〜760℃程度)のロウ材により接合される。その結果、例えばステンレスからなる金属ブロック10とセラミックスからなる加熱板2の絶縁基板21との接合でも、しっかりと接合することができ、融解した造形材料が接合部から浸み出すこともない。その結果、非常に信頼性の高い吐出ヘッドが得られる。なお、ロウ材は、この例に限らず、例えばJIS規格BAg−8(Ag72%、Cu28%:ロウ付け温度780〜900℃)、BAg−7やBAg−8などの材料にさらに添加物を添加してロウ付け温度を変化させたものなど、無機材料を混合したものを使用することができる。
ナノ金属、例えばナノ銀の有機化合物である有機銀化合物をペースト状またはインク状にして塗付し、250℃程度で焼結することにより、100%銀になり、粒子間結合により接合することができる。この場合、接合力はやや劣るが、剥離力が働かない限り、接合を維持することができる。必要によりその状態で融解する温度まで上昇させることにより、完全に接合することができる。Agと合金を作りやすいCuなどを付着しておくことにより、融解温度を下げることができる。このようにして接合した銀は融点の962℃にならないと融解しないし、Ag-Cu共晶では780℃程度まで温度を下げることができる。しかし、剥離力が無ければ、そのような非常に高温まで耐え得る。すなわち、低温で焼結硬化されながら、高温まで耐久性がある。
流路構造体1は、図1A〜1Dに示される例では、長さAが10〜25mm程度で、幅B1、B2が8〜15mm程度の角柱の中心部に一辺Eが2〜10mm程度の流路形成部分が形成され、その中心部に直径Gがφ1〜3.5mm程度の流路11とする貫通孔が形成された金属ブロック10により形成されている。この金属ブロック10の流路形成部分の長さCは、5〜15mmていどであり、その一端部が1〜3mm程度の長さDでテーパ状に細くされ、中心部も流路11が細くされて0.2〜1mm程度の吐出口12が形成されている。この吐出口12は、加熱板2が接合された後に形成されることが好ましい。加熱板2のロウ付けの際のロウ材が吐出口12に流れ込んで閉塞されることを防止できるからである。また、他端部側は、流路11の形成部分よりも大きい一辺Bが12mm程度の矩形状の取付部15が形成されている。取付部15の外形は、φ9〜15mm程度の円形にすることもできる。
金属ブロック10の材料は熱膨張率が加熱板2の絶縁基板(セラミックス)と近いことが好ましく、その点からは鉄、鉄合金、ステンレス(SUS)、Fe-Ni、Fe-Ni-Co(コバール:登録商標)が好ましい。また、熱伝導率がよいことが好ましく、その観点からは、銅合金、アルミニウム合金、およびこれらのメッキなど表面処理が施されたもの、アルマイトなどが好ましい。その他、被粘着処理、表面硬化処理が施されることが好ましい。
流路構造体1の他端部側(吐出口12と反対側)には、前述の取付部15に造形材料供給部材6(バレル61とフッ素系樹脂のチューブ62(図1D参照))が嵌め込まれている。このバレル61は一例として、長さが25〜35mm程度で、直径がφ6mmのねじで取付部15に嵌め込まれ、中心部に内径φ3.2mmの貫通孔が形成されている。その貫通孔にフッ素系樹脂などからなり、内径φ2mmの円筒リング状のチューブ62が挿入されている。このチューブ62は、ワイヤ状のフィラメントと言われる造形材料91が付着しないでスムースに送り込まれるようにするために設けられている。最近では、フィラメントに代って、樹脂も、各種フィラー混合物も粉末にして使用する方向にある。自動供給や装置の小形化の観点からである。
加熱板2(第1加熱板2)は、例えば図4A〜4Cにその一例のカバー部材26(図4B参照)を除去した平面図と、カバー部材26が設けられた側面図と、底面図(裏面)がそれぞれ示されるように形成されている。加熱板2は、例えば図4A〜4Cに示されるように、絶縁基板21の一面に、絶縁基板21を加熱する発熱抵抗体22が形成されている。その発熱抵抗体22には、その長手方向に電流を流すための電極23が発熱抵抗体22の両端部に接続して形成され、その端部は絶縁基板21の端部に形成されているスルーホールを介して、絶縁基板21の裏面まで延びる電極端子23aになっている。絶縁基板21の裏面に導出されることによりリード27の接続が容易になるが、必ずしもそうする必要はない。図4Aに示される例では、さらに、第2の発熱抵抗体22aが吐出口12側となる方向の半分くらいの長さに形成されている。吐出口12側の温度を高くして吐出しやすくすると共に、造形材料91の供給口13側ではあまり温度が上昇しないようにするためである。しかし、発熱抵抗体22の配置や形状はこの例には限定されず、例えば前述の特許文献1または2に記載されるように、種々の形状に形成され得る。要は、吐出口12側の温度が造形材料供給口13側よりも高くなるように形成されることが好ましい。また、発熱抵抗体22の近傍に温度測定用抵抗体24が形成されている。
この温度測定用抵抗体24には、例えば両端部およびその中間部のように、所定の場所の電気抵抗を測定するための測定用配線25を介して測温端子25aが形成されている。この測温端子25aも電極端子23aと同様に、絶縁基板21のスルーホールを介して絶縁基板21の裏面に導出されている。この発熱抵抗体22や温度測定用抵抗体24などの材料、形成方法なども前述の特許文献1または2に記載されているのと同様の材料で、同様の方法により形成される。これらの上にカバー部材26(図4B参照)がガラス材またはセラミック基板などにより形成され、発熱抵抗体22などの表面が保護されている。また、図4Cに示されるように、発熱抵抗体22の電極端子23aや温度測定用抵抗体24の測温端子25aと接続して、セラミック基板21の裏面側で配線23b、25bを介してリード27(図1Aも参照)が導出されている。この配線23b、25bは無くて、直接リード27が電極端子23aや測温端子25aに接続されてもよい。
このリード27と配線23b、25bや端子23a、25aとの接続は、500℃以上の温度に対して耐熱性を有する無機導電接着剤などで接続される。また、造形材料吐出ヘッドとして使用するには、発熱抵抗体22の駆動回路や、絶縁基板21の温度を測定する測定回路を含む制御手段が設けられる。制御手段は、発熱抵抗体22の電流を制御して、絶縁基板21の温度が所定の温度になるように駆動回路を制御するが、この制御も前述の特許文献1または2に記載の方法で行われ得る。なお、図示されていないが、リード27と電極端子23aまたは測温端子25aなどとの接続部は、その接続部でリード27が折れないように保護部材で保護される。なお、図4Aでは、リード27は、その接続部が絶縁基板21の裏面側になるため、省略されている。
本実施形態では、この加熱板2の絶縁基板21の裏面に、図4Cに示されるように、メタライズ21aが形成されている。このメタライズ21aは流路構造体1と接合するための接合領域に形成されている。すなわち、流路構造体1の金属ブロック10の側壁が削られて露出する流路11の周囲に形成され、流路11の露出する部分には形成されていない。この部分にもメタライズが形成されても支障はないが、材料の無駄になるからである。吐出口12側の端部は、吐出口12が流路11よりも細くなるため、金属ブロック10の側面が削られて流路11が露出しても、吐出口12の近傍は露出せず、金属ブロック10が残存する。そのため、その部分もロウ付けできるように絶縁基板21にメタライズ21aが形成され、メタライズ21aの部分がU字状になっている。なお、吐出口12側と反対側は、取付部15と当て付けで加熱板2が設けられるため、セラミック系、ガラス系、金属系などの無機接着剤などからなる封止材を塗布して固化することにより、取付部15と加熱板2とが接合されて、造形材料が流出しないようにされている。
このメタライズ21aは、例えばAg、Pd、Ptなどを主成分とする材料をペースト状にして絶縁基板21の裏面のメタライズの形成場所に塗布して600〜800℃程度で焼成することにより形成される。発熱抵抗体21、温度測定用抵抗体24、電極23なども同様に、Ag、Pdなどを混合したペーストの塗布と焼成により形成されるので、どちらを先に行ってもよいが、同様の方法で形成され得る。メタライズを先に形成した方が、充分に高温で焼きつけられるし、発熱抵抗体22などの抵抗値の変動を防止するという観点から好ましい。
このようにメタライズされた絶縁基板21を有する加熱板2と流路構造体1との間にシート状もしくはワイヤ状にし、または塗布し得るようにペースト状にした銀ロウ(例えば前述のJIS規格BAg−7を主成分とする銀ロウ)を挟んで重ねて700℃程度に加熱し、フラックスで表面を活性化させることにより、ロウ付けがなされる。ロウ材は、このようなロウ材を用いなくても、流路構造体1のロウ付け部または絶縁基板21のメタライズ部分に銀メッキと銅めっきなどを施しておくことにより、重ねて温度を上昇させるだけで、両金属が合金化し、700℃程度で融解してロウ付けをすることができる。
加熱板2は、前述のように、絶縁基板21の一面に発熱抵抗体12などが形成され、その表面にカバー部材26が形成されているが、露出面としては絶縁基板21の他面(裏面)の方が平坦であること、絶縁基板21の方が、厚さが厚いので、温度が均一になりやすい(発熱抵抗体22の温度が一番高いが、その影響を受けにくい)こと、という点で絶縁基板21の他面側を流路構造体1側にすることが好ましい。その構造にすることにより、前述のように、絶縁基板21の他面側に予めメタライズ21aを形成することができる。
図1Cは、図1Aを吐出口12側から見た平面図(底面図)であり、図1Dは、図1Aを材料供給部6側から見た平面図(上面図)である。図1Aと同じ部分には同じ符号を付してその説明は省略されている。
図1A〜1Dに示される例は、金属ブロック10の外形が四角形の例であったが、外形は円形でもよい。円形であれば、自動旋盤で外形と流路11とする貫通孔を同時に形成することができる。その例が、図2A〜2Dに示されている。
図2Aは外形が円柱状の金属ブロック10の側壁の一部が削られて流路11が露出した状態が示されている。この図2Aでは、加熱板2が図示されないで、削られて露出した金属ブロック10の壁面が斜線で示されている。すなわち、この斜線で示された部分で図示しない加熱板2がロウ付けなどにより接合される。吐出口12、造形材料供給口13および取付部15は前述の例と同じである。図2Bは、図2Aの側面図で、図2Bの左右の両面に流路11が露出し、少なくとも一方は図示しない加熱板2により閉塞され、他方に加熱板2が設けられない場合には後述する第2加熱板で閉塞されてもよいし、薄い金属壁が残されてもよい。図2Cは、露出した流路11の両面に加熱板2が設けられた状態で、吐出口12側から見た平面図(図2Aの両面に加熱板2が設けられた状態の底面図)を示す。また、図2Dは、流路11を露出させるための側壁の除去が行われていない状態の流路構造体1の側面図である。加熱板2も図1Bに示される例と同じで、同じ部分には同じ符号を付してその説明は省略されている。
前述の各例は、角柱または円柱からなる金属ブロック10で流路構造体1が形成されていた。このような金属ブロック10からなる流路構造体であれば、流路構造体1自身の接合はないため、流路構造体1と加熱板2との接合部だけであり、高温動作に対しても耐性を得やすい。しかし、前述のロウ材などの500℃以上の温度に耐え得る無機接合材料により接合されれば、板状体10a(図3B参照)を複数枚重ねて接合された積層体からなる流路構造体1でも、その流路11の露出部分を閉塞するように加熱板2が設けられることにより、積層体自体、および積層体からなる流路構造体1と加熱板2との接合を信頼性良く接合することができ、しかも直接加熱により、500℃程度の融点を有する造形材料にも対応することができる。
その一例が、図3A〜3Bに示されている。すなわち、図3Bに示されるような流路板10aが用いられる。この流路板10aは、例えば厚さが1mm程度で、幅Wが4mm程度、長さHが20mm程度の板状体に、幅Lが2mm程度の流路11とする貫通孔が形成され、その先端部は流路11と連通するように、幅Mが0.3mm程度で深さが0.15mm程度の吐出口12とする溝が形成されている。この流路板10aは、吐出口12の先端からの長さJが13mm程度の位置Pで折り曲げられ、流路11と反対側の端部は取付部15aとされる。この取付部15aには、取付用の孔16がφ2.2mm程度の大きさで形成され、図3Aに示される取付板5などに取り付けられるようになっている。なお、図3Aに示される例では、取付部15aと取付板5との間に断熱スペーサ8が挿入されている。この取付部15aの長さKは6.8mm程度で形成されているが、そのうち1.8mm程度は折り曲げ部に費やされる。そのため、図示されていないが、折り曲げやすいように、1.8mm程度の幅で0.6mm程度の深さの溝が形成されている。これらの孔や溝はエッチングにより形成されるが、打抜き金型により外形の形成と共に同時に形成されてもよい。この場合、貫通孔は金型により形成され、溝はエッチングにより形成されてもよい。
このような流路板10aが、例えば2枚の取付部15がそれぞれ反対方向に折り曲げられてから、流路11などが一致するように重ねて接合されることにより流路構造体1が形成されている。この流路板10aの貼り付けが、前述の流路構造体1と加熱板2との貼り付けと同様に、高温の銀ロウによりロウ付けなどにより接合される。この場合、例えばステンレスなどからなる金属板同士の接合であるため、メタライズの必要はなく、直接シート状のロウ材またはリボン状のロウ材などを点在させてフラックスを塗布して重ねた上で加熱炉により融解させることによりロウ付けすることができる。なお、真空炉または還元雰囲気炉でロウ付けすることにより、フラックスが無くてもロウ付けすることができる。このようにして形成された流路構造体1は、流路板10aに形成された縦長の貫通孔が流路11となるため、2枚の流路板10aが接合されても、貫通孔の両端は開放されているので、流路11の対向する2つの側面が開放している。その両面に、図1A等に示される例と同様に、加熱板2が貼り付けられることにより、図3Aに示される吐出ヘッドが形成される。
図3Aで、加熱板2の構造は図1Aに示される例と同じで、図4A〜4Cに示される構造であり、同じ部分には同じ符号を付してその説明は省略されている。この加熱板2の接合は、流路構造体1が形成された後に流路構造体1と加熱板2とが接合されてもよいが、流路板10aを重ねて加熱板2と同時にロウ付けされてもよい。図3Aに示される例では、流路構造体1と取付板5との間に断熱スペーサ8が介在されている。この断熱スペーサ8は流路構造体1の熱が取付板5の方にできるだけ伝達しないようにするものである。取付板5の方に熱が伝導すると、造形材料供給部6側で造形材料91が融解し、送り込みがし難くなるからである。このような断熱スペーサ8としては、例えば多孔質ガラス、多孔質セラミックス、などからなり、厚さが1〜2mm程度の板材が用いられ得る。
以上の各例では、加熱板2が図4A〜4Cに示されるような構造になっていたが、前述のように、発熱抵抗体12の形状、リード27の取り出し構造などは種々の構造に変更され得る。その変更例が、図5A〜5Eに示されている。すなわち、図5Aに示される例は、2個の加熱板2が流路構造体1の厚さ分の間隔をあけて同じ向きに並べて配置され、その状態で2個の加熱板2で共通端子とされ得る2つの電極端子23c同士、および測温端子25c同士が、それぞれリード27c、27dで接続されている。その状態で2個の加熱板2が流路構造体1を挟むように折り曲げられ、流路構造体1と2個の加熱板2とが同時にロウ付けなどにより接合されることにより形成される。
なお、加熱板2の構造は絶縁基板21上に発熱抵抗体22および温度測定用抵抗体24および電極端子23、測温用端子25などが形成されることは同じであり、その説明は省略される。この例では、発熱抵抗体22がU字状に形成され、吐出口側の温度を高くできるようにされていると共に、温度測定用抵抗体24がL字状に形成されている。図5Aで、カバー部材26は省略されている。また、絶縁基板21の裏面のメタライズの形成およびその場所なども前述の図4Cに示される例と同じで、端子の配線も同様に形成されるが、その配線23b、25bやスルーホールの位置は異なっている。同じ機能の部分には同じ符号を付して、その詳細の説明は省略される。図5Aで、範囲Lは流路11の幅(図3B参照)を、範囲Wは、流路板10aの幅(図3B参照)をそれぞれ示している。この例では、流路11の位置に対して、発熱抵抗体22のU字形状の中心線の位置が対称になっていないが、流路構造体1の両面に設けられる加熱板2の左右が逆になるため、両加熱板に2による加熱は流路11に対して対称になる。なお、加熱板2の裏面に形成されるメタライズに、必要に応じてロウ材とする銀メッキと銅メッキとが施されてもよい。
このようにして形成された吐出ヘッドの側面図が図5Bに示されている。図5Bには、リード27の接続構造を主として模式的に示されている。すなわち、この例では、後述される図6Bに示されるように、リード27は、流路構造体1の加熱板2が設けられない側面で、2個の加熱板2により挟まれたリード空間28をリード27が延び、造形材料供給部6側に延びるように導出されている。図5Bと垂直な側面図が図5Cに示されている。なお、加熱板2とリード27との接続は、図4Cに示されるように、絶縁基板21上の配線27bを介して接続されてもよいし、端子23a、25aで直接リード27と接続されて、リード27としてまとめて造形材料供給部6側に導出されてもよい。
図5Dは、図2Aに示される流路構造体1の両面に図5Aに示される加熱板2が接合された図5Bと同様の側面図である。この構造では、リード27の取り出しは前述の図5Bに示される例と同じであるが、図5Eに造形材料供給部6側から見た上面図が示されるように、取付部15の側面に形成された溝15bに、リード27を埋め込むことができるため、非常に簡潔な構造になる。リード27は、溝15bに埋め込むのではなく、後述される図6Cに示されるように、取付部15に形成された貫通孔15c内を通してもよい。
これらの造形材料吐出ヘッドは、加熱板2やリード27の配線などがむき出しになっていると、高温で危険であるため、外装ケース7で被覆されることが好ましい。その例が図6Aに示されている。すなわち、図6Aに示される例は、図5Dに示される吐出ヘッドに外装ケース7が被せられた構造である。この状態の吐出ヘッドを吐出口側から外装ケース7を透視して見た平面図が図6Bに示され、造形材料供給部6側から見た平面図が図6Cにそれぞれ示されている。これらの図で、外装ケース7は簡略化のため、厚さを表現せず、線のみで示されている。この外装ケース7は、アルミニウムにより形成され、外表面は黒アルマイト処理がなされ、絶縁化と腐食防止や外観を良くする処理が行われる。内面にも絶縁処理がなされてもよいし、さらに、ガラス繊維、無機絶縁硬化材などが充填されて電気的絶縁が図られてもよい。
図6Bで、28は前述のように、リード27を通す空間を示す。また、図6Cで、15cも前述のように、リード27を通す孔であるが、図5Eに示されるように溝15bにすることもできる。また、加熱板2は、カバー部材26が発熱抵抗体22などの層よりも小さく描かれているが、前述の例のように、絶縁基板21と同じ大きさでもよい。例えば、図6Bで、絶縁基板21の長さ(幅)Rが7.8mm程度、2個の加熱板2のカバー部材26の両外面の間隔Sは7mm程度であり、外装ケース7の内径は、9mmか10mm程度であり、内径10mmの外装ケース7にすれば充分に余裕がある。また、後述されるように、外装ケース7の形状を四角形にすることもできる。これらの図で、前述の例と同じ部分には同じ符号を付して、その説明は省略される。
図6Dは、図5Bに示される吐出ヘッド(流路構造体1が板状体10aにより形成された吐出ヘッド)の取付板5および造形材料供給部6を除去した状態の造形材料供給口13側から見た平面図を示す。この例も、加熱板2の構造および外装ケース7は図6Bに示される例と同じであり、造形材料供給部6が取り付けられた状態の平面図は図6Cに示される構造と同じになるので省略されている。
図7Aは、このような外装ケース7が円筒状の場合の一例を示す側面図であり、図7Bはその吐出口側から見た平面図である。前述のように、この外装ケース7は、板厚が1.5mm程度のアルミニウム系材料(例えばAl-Mg系A5052)で形成され、外面は黒アルマイト処理がなされている。この例で、流路構造体1の取付部15(図2A参照)を被覆する根本部71の外径はφ12mm程度、その高さは7.5mm程度であり、流路11の部分および加熱板2の部分を覆う円筒部72の外径は、例えばφ10〜12mm程度で、その長さは12.5mm程度である。融解した造形材料を吐出するため、吐出口12に対応した部分に2.2mm×4.2mmの矩形状開口73が形成されている。
図7Cは、外装ケース7が角筒の場合の例で、図1Aのような流路構造体1の外形が四角形のものに適しているが、図2Aに示されるような円形の流路構造体1にも適用できる。この例では、根本部74の一辺の長さは12mm程度であり、その高さは5mm程度である。また、加熱板2の部分を覆う角筒部75の一辺は10mm程度であり、その長さは12.5mm程度である。開口73は前述の例と同じである。表面処理などは前述の例と同じである。
以上の説明では、流路11が1個だけのシングルヘッドタイプの例であったが、流路が複数個配列されるマルチヘッドタイプでも同様に500℃以上で融解する造形材料に対応する吐出ヘッドを得ることができる。例えば図3Bに示されるような流路板10aを幅方向に並べた構造で一体化したもので、図8に示されるような流路板10bを形成することができる。図8に示される例は、造形材料の供給口は、複数の流路11に対して共通で流路11のみが多数に分離される例が示されている。そのため、造形材料供給口13から、各流路11に造形材料を供給するため、全体に共通した共通流路11aが形成され、共通流路11a内で融解した造形材料が各流路11に供給されるようになっている。
この場合、造形材料供給口13側から造形材料を押し込んで特定の吐出口から吐出させることができないので、各流路11に融解した造形材料を吐出するように駆動する駆動機構が必要になる。このような駆動機構は、前述の特許文献1または2に記載されているバイメタル方式など、第2加熱板3を用いて、制御することができる。その詳細については省略するが、第2加熱板3の発熱抵抗体32が想像線で示されるように、例えば図3Aに示される2個の加熱板2の一方を第2加熱板3に変更して、この発熱抵抗体32の熱膨張により、流路11内の融解した造形材料92を押し出せるように形成されている。
図8に示される例では、同じ造形材料を複数の吐出口12の特定の吐出口12から融解した造形材料を吐出することができる。しかし、例えば図3Aに示される吐出ヘッドが並べられた構造を一体的に形成し、造形材料供給口13も別々に形成し、別々の供給材料91が供給される構造にすることもできる。
図8に示される例では、流路構造体1の一方の面には、前述の加熱板(第1加熱板)2が流路を閉塞するように貼り付けられており、流路構造体1の他面には、各流路を駆動する第2加熱板3が形成される。図8では、この両方の加熱板が想像線で重ねて示されている。すなわち加熱板2は、個々の発熱抵抗体は示されておらず、絶縁基板の全体の位置関係が二点鎖線で示されている。また、第2加熱板3は、その発熱抵抗体32の部分だけが同様に示されているが、この第2加熱板3も、第1加熱板2と同様に、絶縁基板上に発熱抵抗体やその電極、温度測定用抵抗体などが形成されている。しかし、特定の流路11のみが加熱され、しかも短時間の加熱により瞬間的に温度を上昇させて流路11内の造形材料を吐出させるため、カバー部材側が流路構造体1に接合される。従って、完全に流路を閉塞しにくい場合には、薄い金属板などで流路11を閉塞し、その上に第2加熱板3が設けられてもよい。前述の図3Aに示される吐出ヘッドを複数個並べてマルチヘッドに形成されてもよいが、図8に示されるように、1枚の流路板に複数の流路を形成した方が、各流路間の間隔を狭くすることができ、より精細な吐出ヘッドを得ることができる。なお、図8に示される例では、流路板10bの取付部の方は図示されていない。
このようなマルチノズルの吐出ヘッドは、流路板10bを用いる場合に限らず、前述の図1Aに示されるような金属ブロックを用いてマルチノズルヘッドとすることもできる。すなわち、図1BのB2(B1とほぼ同じ)に示される厚さの金属板(金属ブロック)に、厚さ方向と直角方向に流路11用の孔を複数個並べて開けることにより、マルチノズルの流路構造体1が形成され得る。この場合も、複数個の流路11を纏めて加熱する加熱板2が配置され、反対側には流路駆動用の第2加熱板が配置される。要するに、板状体の積層体により流路構造体1が形成される場合には、板状体の厚さ方向に貫通孔が形成されて流路が形成されるが、金属ブロックの場合は、厚い金属板の厚さ方向と垂直方向に多数の孔を開けて流路とすることにより、金属ブロック(厚い金属板)を用いたマルチノズルの吐出ヘッドが形成される。
前述の各例では、加熱板2が流路11を閉塞するように流路構造体1に無機材料からなるロウ材などにより接合されるか、薄い金属壁を介してロウ付けなどにより接合される例であった。しかし、前述のように、金属ブロックにより流路構造体1が形成されることにより、流路構造体1自信は接合されることなく形成される。そのため、無機材料からなるロウ材などにより接合する必要はない。一方、加熱板2は、流路構造体1と密着していれば、加熱板の熱を容易に流路構造体1に伝達することができる。そのため、例えば加熱板が密着する流路構造体1の流路との隔壁(金属壁または流路11を閉塞する金属板)が0.1〜0.5mm程度と非常に薄くなれば、ロウ付けなどがされていなくても、その隔壁に加熱板2が密着していることにより、加熱板2の熱が流路11内の造形材料に容易に伝達することができる。
すなわち、本発明の吐出ヘッドの他の形態は、金属ブロックに、先端部に吐出口とする細い孔を有する貫通孔が形成され、または前記貫通孔が板状体に、その板状体の厚さ方向と垂直方向に形成され、その貫通孔を造形材料の流路とする流路構造体と、その金属ブロックの流路構造体の外壁面の少なくとも一部、または前述の板状体の一面に密着して加熱板が設けられ、流路構造体の流路の他端部に、流路の他端部と連通するように造形材料の供給部が形成される構造であっても、加熱板が設けられる流路構造体の流路の側壁が、流路構造体の加熱板が設けられない部分の肉厚よりも薄肉に形成されていれば、500℃程度の融点を有する造形材料でも、短時間で造形材料を融解して吐出させることができる。換言すると、加熱板が設けられない部分よりも金属ブロックの側壁を非常に薄く(例えば0.1〜0.5mm程度の厚さに)形成し、その金属壁に加熱板を密着させることにより、500℃近い融点の造形材料であっても、簡単に融解して吐出させることができる。密着には、ネジなどにより締め付けられる場合も含む。
1 流路構造体
2 加熱板(第1加熱板)
3 第2加熱板
5 取付板
6 造形材料供給部
8 断熱スペーサ
10 金属ブロック
10a 板状体
10b 板状体
11 流路
12 吐出口
13 造形材料供給口
15 取付部
16 取付孔
21 絶縁基板
22 発熱抵抗体
22a 第2の発熱抵抗体
23 電極
23a 電極端子
24 温度測定用抵抗体
25 測温用配線
25a 測温端子
26 カバー部材
27 リード

Claims (7)

  1. さ方向に造形材料が挿通される貫通孔が形成された、接合のない柱状の金属ブロックと、
    該金属ブロックの外壁面に設けられ、前記貫通孔内の前記造形材料を融解するための加熱板と、を備え、
    前記金属ブロックは、その長さ方向の前記外壁面の一部に平面部を有し、
    前記加熱板は、前記金属ブロックの前記外壁面の前記平面部に設けられていることを特徴とする、立体造形用の造形材料吐出ヘッド。
  2. さ方向に造形材料が挿通される貫通孔が形成された、接合のない円柱状の金属ブロックと、
    該金属ブロックの外壁面に設けられ、前記貫通孔内の前記造形材料を融解するための加熱板と、を備え、
    前記金属ブロックは、その長さ方向の前記外壁面の一部に対向する一対の平面部を有し、
    前記加熱板は、前記金属ブロックの前記一対の平面部のそれぞれに設けられていることを特徴とする、立体造形用の造形材料吐出ヘッド。
  3. 前記加熱板が設けられる前記金属ブロックの前記平面部の前記貫通孔の側壁は、前記金属ブロックの前記平面部以外の部分の肉厚よりも肉薄に形成されていることを特徴とする、請求項1または2記載の造形材料吐出ヘッド。
  4. 前記平面部の一部に前記貫通孔に通じる開口が形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の造形材料吐出ヘッド。
  5. 前記加熱板が、絶縁基板および該絶縁基板上に厚膜形成された発熱抵抗体を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の造形材料吐出ヘッド。
  6. 前記金属ブロックと前記絶縁基板との熱膨張率が近いことを特徴とする、請求項5記載の造形材料吐出ヘッド。
  7. 柱状の金属ブロックの長さ方向に造形材料を挿通する貫通孔を形成する工程、
    前記金属ブロックの長さ方向の外壁面の一部を削ることで平面部を形成する工程、および
    前記平面部に前記貫通孔内の前記造形材料を融解する加熱板を設ける工程
    を有する立体造形用の造形材料吐出ヘッドの製造方法。
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