JP6426485B2 - 絞りビード付プレス成形時のリフトアップ力の算出方法、並びにリフトアップ力を用いたプレス成形解析システム及びプログラム - Google Patents

絞りビード付プレス成形時のリフトアップ力の算出方法、並びにリフトアップ力を用いたプレス成形解析システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、絞りビード付プレス成形時に発生するリフトアップ力の算出方法、絞りビード付プレス成形をリフトアップ力を考慮して有限要素法により数値解析する解析システム及びプログラムに関し、コンピュータによる設計支援システムの技術分野に属する。
例えば、自動車の車体パネル等のパネル部品は、板金のプレス成形によって製造されている。特に、プレス成形の一つの絞り加工によれば、ダイ、ブランクホルダ及びパンチから構成された金型を用いて、板状の素材(ブランク材)の周辺部をブランクホルダ及びダイのしわ押さえ面間に所定のしわ押さえ力で挟んで拘束しながら、その中央部をパンチをダイに押し込むことで、ダイの絞り込み部に素材が流入して絞り込まれることで容器状の成形品を容易に製造することができる。
しかしながら、この絞り加工は、素材の周辺部に加えられるしわ押さえ力が適切でないと、素材の絞り込み部で破断やしわが発生したり、成形品のスプリングバック量が過大となるおそれがある。
また、近年、軽量化と安全性の確保の両立が要求される自動車用プレス部品を中心に、鉄系の低合金鋼である高張力鋼板(ハイテン材)が素材として積極的に採用され始めている。この高張力鋼板を絞り加工する場合、スプリングバック量が特に大きくなる傾向にある。
このような絞り込み部での素材の破断やしわの発生を回避し、成形品のスプリングバック量を抑制するために、素材の製品形成部の外側にビードを形成するように、ブランクホルダとダイに凹溝と凸条を対向させて設けた、いわゆる絞りビード(ドロービード)を設ける方法がある。この絞りビードを設けたプレス金型を用いたプレス成形(以下、「絞りビード付プレス成形」という。)の場合、プレス時に絞り込み部に向かって流入する素材がこの絞りビードを通過する際に曲げ・曲げ戻し変形と摩擦抵抗を受ける。この曲げ・曲げ戻し変形や摩擦抵抗に起因して素材には、流入方向と反対方向に抵抗力(以下、「ビード抵抗力」という。)が発生する。このビード抵抗力は、絞りビードの長さや形状等に応じて変化するので、絞りビードの長さや形状等を適宜設定することで、素材の絞り込み部の流入量や張力を所望の値に調整することができる。
ここで、図30に示すように、素材が絞りビードを通過する際、しわ押さえ力に抗して金型を押し広げようとするリフトアップ力が発生する。そのため、ブランクホルダとダイ間で素材に実際に加わるしわ押さえ力(以下、「有効しわ押さえ力」という。)の大きさは、予め設定されたしわ押さえ力の大きさよりも小さくなる。そのため、このリフトアップ力が大きいと、有効しわ押さえ力が不足して絞りビード周辺の上下型が押し切り状態とならず、ブランクホルダとダイ間に隙間が生じて所望の形状の成形品が得られなくなるおそれがある。
また、上述のような絞りビード付プレス成形を有限要素法によって数値解析する従来の手法として、例えば、絞りビードを忠実に再現した形状ビードモデルを用いて数値解析する方法がある。
この形状ビードモデルを用いる方法では、上述のリフトアップ力を考慮して解析を行うことができるが、絞りビード周辺の要素サイズを小さくする必要があるので、要素数が多くなり、解析時間が増大するという課題があった。
この解析時間の短縮するために、ビード抵抗力を数値モデル化したラインビード(等価ビード)を用いて数値解析する方法がある。このビード抵抗力は、例えば、非特許文献1に開示された、高張力鋼板のビード引抜き力の計算方法、非特許文献2に開示された、ビード引抜き特性とビード張力の計算モデルを用いる方法等を用いることで予測することができる。
なお、これに関連して、特許文献1には、絞りビード試験によってリフトアップ力を実験的に求め、得られたリフトアップ力を考慮して絞りビード付プレス成形を数値解析することが記載されている。
吹春寛他、高張力鋼板のビード引き抜き力計算モデルと検証実験、塑性と加工、52−610、2011 桑原利彦他、アルミニウム合金板A5182−Oのビード引抜き特性とビード張力の計算モデル、塑性と加工、36−413、1995
特開2012−006038号公報
ところが、上述のラインビードを用いる方法では、ビード抵抗力の予測の際にリフトアップ力が考慮されていないので、解析結果に誤差が生じるおそれがある。また、特許文献1に記載された技術はリフトアップ力を考慮するものであるが、リフトアップ力を実験的に求めているので、解析を始める前に予め実験を行う必要があり、そのための時間と費用を要するという課題がある。
そこで、本発明は、絞りビード付プレス成形のリフトアップ力を理論的に算出し、算出されたリフトアップ力を考慮して実用的な解析時間で高精度に絞りビード付プレス成形の解析を行うことを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る絞りビード付プレス成形の解析システム及びプログラムは、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
プレス成形装置に用いられるリフトアップ力の算出方法であって、
ブランク材の製品形成部分の外側にビードを形成する凹溝と凸条とを対向させて設けた一対の型部材の形状データを取得する型形状取得工程と、
前記凹溝に前記凸条を突入させて前記ブランク材にビードを形成するときのしわ押さえ力を取得するしわ押さえ力取得工程と、
前記ビードの形成時に、前記凹溝及び前記凸条の材料流入側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、前記凹溝及び前記凸条の材料流出側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、これらの曲げ抵抗力F、Fのしわ押さえ方向に対する角度θ、θと、を前記型部材間の距離から前記ブランク材の厚みを減算した隙間δに応じて算出する曲げ抵抗力算出工程と、
前記曲げ抵抗力F、F及び前記角度θ、θに基づいてリフトアップ力Fupを次式
up=F・sinθ+F・sinθ
により算出するリフトアップ力算出工程と、を有する
ことを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のリフトアップ力の算出方法であって、
前記曲げ抵抗力算出工程は、前記凸条に対して前記ブランク材の材料流入側及び材料流出側の前記ブランク材に発生するエネルギが各々最小になるように、前記ブランク材の前記凸条への巻き付き形状を決定し、該巻き付き形状に基づいて前記曲げ抵抗力F、F及び前記角度θ、θを算出する
ことを特徴とする。
また、本願の請求項3に記載の発明は、
リフトアップ力を用いたプレス成形解析システムであって、
ブランク材の製品形成部分の外側にビードを形成する凹溝と凸条とを対向させて設けた一対の型部材の形状データと、前記凹溝及び前記凸条の位置を示すラインビードデータと、を取得する型形状取得部と、
前記凹溝に前記凸条を突入させて前記ブランク材にビードを形成するときのしわ押さえ力を取得するしわ押さえ力取得部と、
前記ビードの形成時に、前記凹溝及び前記凸条の材料流入側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、前記凹溝及び前記凸条の材料流出側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、これらの曲げ抵抗力F、Fのしわ押さえ方向に対する角度θ、θと、を隙間δに応じてそれぞれ算出する曲げ抵抗力算出部と、
前記曲げ抵抗力F、F及び前記角度θ、θに基づいてリフトアップ力Fupを次式
up=F・sinθ+F・sinθ
により算出するリフトアップ力算出部と、
前記型部材間の距離から前記ブランク材の厚みを減算した隙間δ毎に前記しわ押さえ力取得部で取得したしわ押さえ力から前記リフトアップ力算出部で算出したリフトアップ力を減算補正して記憶するしわ押さえ力補正部と、
各演算ステップ毎に隙間δに応じたしわ押さえ力を読み出し、そのしわ押さえ力を用いてプレス解析を行う解析部と、を有する
ことを特徴とする。
さらに、本願の請求項4に記載の発明は、
リフトアップ力を用いたプレス成形解析プログラムであって、
コンピュータを
ブランク材の製品形成部分の外側にビードを形成する凹溝と凸条とを対向させて設けた一対の型部材の形状データを取得する型形状取得部と、
前記凹溝に前記凸条を突入させて前記ブランク材にビードを形成するときのしわ押さえ力を取得するしわ押さえ力取得部と、
前記ビードの形成時に、前記凹溝及び前記凸条の材料流入側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、前記凹溝及び前記凸条の材料流出側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、これらの曲げ抵抗力F、Fのしわ押さえ方向に対する角度θ、θと、を隙間δに応じてそれぞれ算出する曲げ抵抗力算出部と、
前記曲げ抵抗力F、F及び前記角度θ、θに基づいてリフトアップ力Fupを次式
up=F・sinθ+F・sinθ
により算出するリフトアップ力算出部と、
前記型部材間の距離から前記ブランク材の厚みを減算した隙間δ毎に前記しわ押さえ力取得部で取得したしわ押さえ力から前記リフトアップ力算出部で算出したリフトアップ力を減算補正して記憶するしわ押さえ力補正部と、
各演算ステップ毎に隙間δに応じたしわ押さえ力を読み出し、そのしわ押さえ力を用いてプレス解析を行う解析部と、として機能させる
ことを特徴とする。
以上の構成により、本願各請求項に係る発明によれば、次の効果が得られる。
請求項1に係る発明によれば、ビードの形成時に、凹溝及び凸条の材料流入側の角部の間でブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、凹溝及び凸条の材料流出側の角部の間でブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、これらの曲げ抵抗力F、Fのしわ押さえ方向に対する角度θ、θと、を型部材間の距離からブランク材の厚みを減算した隙間δに応じて算出し、算出された曲げ抵抗力F、F及び角度θ、θに基づいてリフトアップ力Fupを式(Fup=F・sinθ+F・sinθ)により算出するので、ブランク材を型部材間に挟んだ際に隙間δがある場合にも、絞りビード付プレス成形のリフトアップ力を理論的に算出することができる。
請求項2に係る発明によれば、凸条に対してブランク材の材料流入側及び材料流出側のブランク材に発生するエネルギが各々最小になるように、ブランク材の凸条への巻き付き形状を決定し、該巻き付き形状に基づいて曲げ抵抗力F、F及び角度θ、θを算出するので、ブランク材の凸条への巻き付き形状に応じたリフトアップ力を算出することができる。
請求項3に係る発明によれば、理論的に算出したリフトアップ力を用いて実用的な解析時間で高精度に絞りビード付プレス成形の数値解析を行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項3に係るシステムの発明と同様の効果を得ることができる。
絞りビード付プレス成形の解析システムの全体構成を示すブロック図である。 同システムの処理装置の構成を示すブロック図である。 同システムの記憶装置の構成を示すブロック図である。 材料パラメータのデータ構造を示す図である。 金型形状データと金型解析モデルデータのデータ構造を示す図である。 しわ押さえデータのデータ構造を示す図である。 ラインビード設定データテーブルのデータ構造を示す図である。 FEM解析データの積分点データテーブルのデータ構造を示す図である。 FEM解析データの要素構成テーブル、材料属性データテーブル、節点座標テーブルのデータ構造を示す図である。 同システムの出力装置に出力表示された画面の例を示す図である。 プレス成形装置のプレス金型の構成を概略的に示す斜視図である。 同金型のプレス動作を示す斜視図である。 ブランク材、成形品及び製品を示す平面図及び側面図である。 絞りビードの解析モデルを示す断面図(1)である。 同解析モデルのリフトアップ力を説明する断面図(2)である。 同解析モデルの角度を定義する断面図(3)である。 同解析モデルを形状を説明する断面図(4)である。 図17の各角部を拡大して示す拡大断面図(5)である。 ラインビード設定データテーブルの生成方法を示すフローチャートである。 曲げ抵抗力の算出方法を示すフローチャートである。 リフトアップ力の算出方法を示すフローチャートである。 絞りビード付プレス成形の解析方法を示すフローチャートである。 本発明の第1適用例の条件(1)を示す図である。 本発明の第1適用例の条件(2)を示す図である。 本発明の第1適用例の結果(1)を示す図である。 本発明の第1適用例の結果(2)を示す図である。 本発明の第2適用例の試験装置を説明する図である。 本発明の第2適用例の丸ビードの条件、結果を示す図である。 本発明の第2適用例の角ビードの条件、結果を示す図である。 従来の課題を説明する説明図である。
以下、本発明に係る絞りビード付プレス成形の解析システム及び解析プログラムの実施形態について、図1〜図29を参照しながら説明する。
(1)絞りビード付プレス成形の解析システムの概要
図1は、絞りビード付プレス成形の解析システム1の中心となるコンピュータ10の構成を示す図である。このコンピュータ10は、CPU等の処理装置11と、メモリまたはハードディスク等の記憶装置12と、キーボード、マウスまたはCD−ROMドライブ等の入力装置13と、液晶ディスプレイまたはプリンタ等の出力装置14とを有する。
(1−1)処理装置
図2は、図1の処理装置11の構成を示すブロック図である。
処理装置11は、絞りビードを含めた金型の形状データを取得する金型形状データ取得部100と、取得した金型形状データに基づいてラインビードを有する金型解析モデルを生成する金型解析モデル生成部200と、生成した金型解析モデルのラインビードに関して解析時に必要な設定データ(以下、「ラインビード設定データ」という。)を設定する金型解析モデル設定部300と、これら金型解析モデルとラインビード設定データに基づいてプレス成形を有限要素法により数値解析する解析部400と、解析部400による解析結果を表示する解析結果表示部500と、を備えている。
金型解析モデル設定部300は、予め設定されたしわ押さえ力を取得するしわ押さえ力取得部310と、取得された金型形状データとしわ押さえ力に基づいて曲げ抵抗力を算出する曲げ抵抗力算出部320と、算出された曲げ抵抗力に基づいてリフトアップ力を算出するリフトアップ力算出部330と、材料と金型間の隙間をパラメータとして算出されたリフトアップ力とビード抵抗力に基づいてラインビード設定データテーブルを作成するラインビード設定データテーブル作成部340と、を備えている。
(1−2)記憶装置
図3は、図1の記憶装置12の構成を概略的に示すブロック図である。記憶装置12はプログラム記憶部12Aとデータ記憶部12Bから主に構成されている。プログラム記憶部12Aは、金型解析モデル生成プログラムPR1、金型解析モデル設定プログラムPR2、解析プログラムPR3及び結果表示プログラムPR4をそれぞれ格納するプログラム格納部12A〜12Aを有している。各プログラムPR1〜PR4は、上述の処理装置11における金型解析モデル生成部200、金型解析モデル設定部300、解析部400及び解析結果表示部500によってそれぞれ実行される。
データ記憶部12Bは、材料パラメータDT1、金型形状データDT2、金型解析モデルデータDT3、しわ押さえ力データDT4及びラインビード設定データテーブルDT5をそれぞれ格納するデータ格納部12B〜12Bを有している。以下、これらデータDT1〜DT5について説明する。
(1−2−1)材料パラメータ
材料パラメータDT1は、プレス成形を行う材料に関する各種データである。例えば、材料がブランク材の場合、具体的には、図4に示すように、外形線データテーブル、応力ひずみ特性データテーブル、曲げ剛性データ及び板厚データなどの属性から構成されている。材料パラメータDT1は、液晶ディスプレイやキーボード等の入力装置13を介して処理装置11に入力される。
(1−2−2)金型形状データ
金型形状データDT2は、絞りビードを除いたプレス金型の形状を示す金型形状データと、絞りビードの形状を示す絞りビード形状データと、を有する。絞りビードを除いた金型形状データは、例えば、既存の三次元CADソフトウェアを用いて作成されたIGES、DXF、DWG等のファイル形式の三次元CADデータ、現物の金型について三次元計測システムで計測して得られたSTL(Standard Triangulated Language)データ等である。絞りビード形状データには、図5(a)に示すように、ビード番号、ビードタイプ、断面エッジ半径、断面中心半径、深さ、始点・終点のXY座標、長さ等のデータが含まれる。金型形状データDT2は、CD―ROM等の記憶媒体に記憶され、CD―ROMドライブ等の入力装置13を介して処理装置11に入力される。
(1−2−3)金型解析モデルデータ
金型解析モデルデータDT3は、各種システムで得られた既存の金型形状データに基づいて一般的なメッシャにより、絞りビードを除いたプレス金型をメッシュ化した構造解析用のメッシュデータと、絞りビード形状データに基づいて作成したラインビードを構成する節点の座標に関するラインビードデータと、を有する。ラインビードデータには、図5(b)に示すように、ラインビードを構成する複数の節点の節点番号、各節点のXY座標等のデータが含まれる。
(1−2−4)しわ押さえ力データ
しわ押さえ力データDT4は、プレス成形時にブランクホルダとダイによってブランク材の周縁部を挟持してしわ押さえする際のしわ押さえ力を示すデータである。
(1−2−5)ラインビード設定データテーブル
ラインビード設定データテーブルDT5は、ビード抵抗力とリフトアップ力を示すデータテーブルである。具体的には、図7に示すように、プレス成形時にブランクホルダとダイによってブランク材の周縁部を挟持した際のブランク材と金型間の隙間δ、各隙間δにおけるビード抵抗力とリフトアップ力等から構成されている。
(1−2−6)解析データ
次に、解析部400において有限要素法によって数値解析されるFEM解析データについて説明する。FEM解析データには、積分点データテーブル、要素構成テーブル、材料属性データテーブル、節点座標テーブルが含まれている。以下、図8、図9を参照しながら各テーブルについて説明する。
図8に示すように、積分点データテーブルは、プレス成形シミュレーションの対象となる形状モデルを構成する各シェル要素(以下、単に「要素」という)に含まれる積分点番号P1、P2…と、各積分点が含まれる要素番号E1、E2…と、各積分点の要素座標系での位置成分(X、Y、Z)と、応力成分(σXX、σXY、σXZ、σYX、σYY、σYZ、σZX、σZY、σZZ)と、ひずみ成分(εXX、εXY、εXZ、εYX、εYY、εYZ、εZX、εZY、εZZ)とから構成されている。
図9(a)に示すように、要素構成テーブルは、要素番号E1、E2…、各要素の材料番号M…、面内積分点数及び面外積分点数、各要素に含まれる第1節点番号、第2節点番号、第3節点番号及び第4節点番号N…から構成されている。
図9(b)に示すように、材料属性データテーブルは、材料番号M…、材料データから構成されている。
図9(c)に示すように、節点座標テーブルは、節点番号N1、N2…、各節点の全体座標系での位置成分(X、Y、Z)から構成されている。
(1−3)入力装置
入力装置13は、材料パラメータの入力、例えばCADデータ、メッシュデータ等の金型形状、絞りビード形状に関するデータの入力、しわ押さえ力の設定値等の各種解析条件の設定またはシステムの制御等に用いられる。
(1−4)出力装置
出力装置14には、入力画面、解析結果等が表示される。例えば、出力装置14には、図10に示すように、ラインビードを含むブランクホルダの金型解析モデルがグラフィック表示される。
(2)プレス成形装置
上述の絞りビード付プレス成形の解析システム1によって解析を行うプレス成形を行うためのプレス成形装置について、図11〜図13を参照しながら説明する。
図11に示すように、当該プレス成形装置は、プレス金型として、ダイD、ブランクホルダ(しわ押さえ)F及びパンチPを有している。本実施形態において、下型となるダイDは、その上面に成形品の形状に合わせた形状のキャビティ(絞り込み部)Cを有する。上型となるブランクホルダFは、その中央にダイDのキャビティCの輪郭にほぼ沿った形状の開口を有し、その周囲の下面にダイDのキャビティCの周囲の面に合わせた形状のしわ押さえ面を有する。同じく上型となるパンチPは、その外形はブランクホルダFの開口の形状に合わせた形状で若干小さく形成されており、その下面はダイDのキャビティCの形状に合わせた凸形状を有する。
また、プレス金型は絞りビードを備える。本実施形態の絞りビードは、上型となるブランクホルダFの下面に設けられた凸条Fbと、該凸条Fbに対向し、下型となるダイDの上面のしわ押さえ面に設けられた凹溝Dbと、により構成されている。
このパンチPは、ブランクホルダFの開口の内部で昇降できるように、ブランクホルダFの開口の内壁面に対して間隙を設けて配置されている。図12(a)に示すように、ブランクホルダFに対してパンチPが最も上昇した状態では、パンチPの最下端はブランクホルダFの開口の周囲の下面に対して同じ高さまたは高くなる。
このプレス成形装置を用いたプレス成形は、まず、図12(b)に示すように、製品の素材となる平板状のブランク材Bの周囲をダイDのキャビティCの周囲のしわ押さえ面とブランクホルダFのしわ押さえ面との間で所定の圧力で挟んでしわ押さえを行う。このとき、ブランクホルダFの凸条Fbがブランク材Bを対向するダイDの凹溝Dbに押し込むことで、ブランク材Bにビードbを成形する。
次に、図12(c)に示すように、パンチPを下降させ、ブランク材BをダイDのキャビティC内に押し込み、ブランク材Bの中央部をダイDとパンチPとの間に挟んで押圧する。
なお、このプレス成形の際に、パンチPを固定してダイD及びブランクホルダFを昇降させてもよい。また、プレス金型は、上型をダイD、下型をパンチP及びブランクホルダFで構成してもよい。
上述のプレス成形装置によれば、図13(a)に示すようなブランク材Bから図13(b)に示すような成形品を成形することができる。この成形品は、製品面部Sとその周囲のしわ押さえ面部H等から構成されており、製品面部Sは、上述の成形装置のパンチPとダイDとの間のキャビティC内で成形され、しわ押さえ面部Hは、ブランクホルダFとダイDとの間で成形される。製品部Sとしわ押さえ面部Hの境界線であるパンチ開口線Lは、パンチPの上面周縁部とダイDのキャビティCの開口端部との間で成形される。また、しわ押さえ面部Hには、ダイDの凹溝DbとブランクホルダFの凸条Fbの間でビードbが成形される。
なお、この成形品を製品面部Sの外形線である製品形状外形線Lsに沿って打ち抜くと、図13(c)に示すような製品を得ることができる。
(3)絞りビード
絞りビードと該絞りビードで発生するリフトアップ力について、図14〜図17を参照しながら説明する。なお、図14〜図17は、図12(b)の右側の絞りビード(A部を参照)を拡大した拡大断面図であり、よって、図示しないパンチPがこれら図14〜図17の左方向にあるものとする。
図12(c)に示すように、ブランク材Bの周辺部がブランクホルダFとダイDのしわ押さえ面間に挟持されてしわ押されているときにパンチPが下降すると、ブランク材Bの中央部がダイDの絞り込み部に絞り込まれるので、ブランク材Bの周辺部はこの絞り込み部に流入する。このとき、パンチPの右側にあるブランク材Bの周辺部は、右側の絞りビードを通過しながら左方向に流入する。よって、図14〜図17において、絞りビードの右側を材料入側、絞りビードの左側を材料出側という。
ここで、図14(a)に示すように、ブランクホルダFによってブランク材B全体に加えられたしわ押さえ力をPとすると、ブランク材Bの材料入側と材料出側にそれぞれbPと(1−b)Pが加えられる(ただし、b<1)。
このとき、図14(b)に示すように、ブランク材Bにおいて、材料入側と材料出側のしわ押さえ面間には摩擦抵抗力F、Fが発生する。また、材料入側の凹溝Dbの角部と材料入側の凸条Fbの角部の間には曲げ抵抗力Fが発生し、凸条Fbの両角部間には曲げ抵抗力Fが発生し、材料出側の凸条Fbの角部と材料出側の凹溝Dbの角部との間には曲げ抵抗力Fが発生し、材料出側の凹溝Dbの角部としわ押さえ面の間には曲げ抵抗力Fが発生する。これら摩擦抵抗力F、F及び曲げ抵抗力F〜Fはいずれも、ブランク材Bの流入方向と反対向きの力である。
ブランク材の摩擦抵抗力F、Fは、しわ押さえ面での摩擦定数をμとすると、次式(1)、(2)によってそれぞれ求めることができる。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
また、曲げ抵抗力F〜Fは、一般的に次式(3)のように表される。ただし、rは角部の曲率半径、θ、θは角部間のブランク材の角度をそれぞれ意味し、後に詳細に説明する。
Figure 0006426485
よって、この絞りビードでブランク材に加わるビード抵抗力Fbendは、これら摩擦抵抗力F、Fと曲げ抵抗力F〜Fの合力であるので、次式(4)により求めることができる。
Figure 0006426485
図15(a)に示すように、絞りビードの材料入側において、凹溝Dbの角部には、これに接するブランク材Bによって曲げ抵抗力Fの反力が加わる。この曲げ抵抗力Fの反力の水平方向に対する角度をθとする。このとき、凹溝Dbの角部には、−Z方向に、曲げ抵抗力Fの反力の−Z方向成分であるFsinθの力が加えられる。同様に、凸条Fの角部には、ブランク材Bによって、+Z方向に、曲げ抵抗力Fの反力の+Z方向成分であるFsinθの力が加えられる。
同様に、絞りビードの材料出側においても、凹溝Dbの角部には、これに接するブランク材Bによって曲げ抵抗力Fの反力が加わる。この曲げ抵抗力Fの反力の水平方向に対する角度をθとする。このとき、凹溝Dbの角部には、−Z方向にFsinθの力が加えられると共に、凸条Fの角部には、ブランク材Bによって+Z方向にFsinθの力が加えられる。
したがって、図15(b)に示すように、この凸条F全体には、その両角部にそれぞれ加えられた+Z方向のFsinθとFsinθの合力が加えられる。該合力はブランクホルダFをしわ押さえ力Pに抗して持ち上げる力であるので、この合力をリフトアップ力Fupと呼ぶ。よって、絞りビードで発生するリフトアップ力Fupは、次式(5)のように表される。
Figure 0006426485
ここで、上述の角度θについて、より具体的に定義を行う。
図16(a)に示すように、ブランク材Bが凹溝Db及び凸条Fbの角部に巻き付きが強い場合、両角部に巻き付いた半径rの円弧部の間には直線部uが存在する。このとき、直線部uが水平面に対してなす角度をθとする。
また、図16(b)に示すように、ブランク材Bが凹溝Db及び凸条Fbの角部に巻き付きが弱い場合、半径R(R>r)の円弧部の間には直線部が存在しない。このとき、両円弧部に接する接線が水平面に対してなす角度をθとする。
次に、図17(a)を参照しながら、プレス金型の絞りビードの形状について説明する。なお、図17(a)、図17(b)は、プレス金型と該プレス金型によってしわ押さえされたブランク材と間に隙間が存在する状態を表している。
凹溝Dbは、左右対称の形状を有し、その両角部はR面取り加工されており、その曲率半径を共にRとする。また、材料入側のダイDの平坦なしわ押さえ面と凹溝Dbの角部のR面取り加工面の接点から、材料出側のダイDの平坦なしわ押さえ面と凹溝Dbの他方の角部のR面取り加工面の接点まで水平方向の距離を2Lとする。
同様に、凸条Fbは、左右対称の形状を有し、その両角部はR面取り加工されており、その曲率半径を共にRとする。また、これら両角部の間には直線部分があり、この直線部分の水平方向の長さを2Lとする。
また、しわ押さえ面からの下方に突出する凸条Fbの高さをHとし、ダイDとブランクホルダFのしわ押さえ面間の間隔をCとする。
次に、図17(b)を参照しながら、上述の絞りビードによって形成されたブランク材Bのビードの形状について説明する。
ブランク材Bのビードは、絞りビードに対して左右非対称の形状であって、その全体が互いに滑らかに接続された複数の円弧部と複数の直線部とにより構成されているものとする。このとき、材料入側において、凹溝Dbの角部と接する円弧部の曲率半径をrとし、凸条Fbの角部と接する円弧部の曲率半径をrとする。同様に、材料出側において、凸条Fbの角部と接する円弧部の曲率半径をrとし、材料出側の凹溝Dbの角部と接する円弧部の曲率半径をrとする。
また、ブランク材Bのビードは、材料入側において、曲率半径r、rの両円弧部の間には直線部があり、この直線部の水平面に対する角度をそれぞれθとすると共に、この直線部の長さをuとする。同様に、材料出側において、曲率半径r、rの両角部の間には直線部があり、この直線部の水平面に対する角度をθとすると共に、この直線部の長さをuとする。
また、材料入側において、ブランクホルダFのしわ押さえ面と接する直線部と該直線部に連続する曲率半径rの円弧部との接点から、材料入側のダイDの平坦なしわ押さえ面と凹溝Dbの角部のR面取り加工面の接線までの距離をVとする。同様に、材料出側において、ブランクホルダFのしわ押さえ面と接する直線部と該直線部に連続する曲率半径rの円弧部との接点から、材料出側のダイDの平坦なしわ押さえ面と凹溝Dbの角部のR面取り加工面の接線までの距離をVとする。
さらに、ブランク材Bの板厚をtとし、ブランク材BとダイDのしわ押さえ面との隙間をδとする。よって、上述の間隔Cは、板厚Tとこの隙間δの合計である。また、ブランク材Bの下端部から凸条Fbの下端面までの高さをhとする。
(4)金型解析モデルの設定方法
金型解析モデルの設定方法について説明する。
(4−1)設定方法の全体的な流れ
図19のフローチャートに示されたメインルーチンの処理手順に従って、絞りビード解析モデルの生成方法の全体的な流れについて説明する。
まず、金型形状データ取得部100により、絞りビード形状データを含む金型形状データDT2をデータ記憶部12Bから取得する(ステップS1)。
次に、しわ押さえ力取得部310により、しわ押さえ力データDT4をデータ記憶部12Bから取得する(ステップS2)。
次に、取得された金型形状データDT2としわ押さえ力データDT4に基づいて、曲げ抵抗力算出部320により、絞りビードにおけるブランク材Bの曲げ抵抗力F、F、角度θ、θを算出する(ステップS3)。
次に、算出されたブランク材Bの曲げ抵抗力F、F、角度θ、θに基づいて、リフトアップ力算出部330により、リフトアップ力Fupを算出する(ステップS4)。このとき、図15で説明したように、リフトアップ力Fupは次式(6)により算出される。
Figure 0006426485
最後に、算出されたリフトアップ力ラインビード設定データテーブル作成部340により、ブランク材Bと金型間の隙間δに応じたリフトアップ力Fupとビード抵抗力Fbendを算出し、ラインビード設定データテーブルDT5を作成する(ステップS5)。
以上により、解析部400で数値解析に用いるラインビード設定データテーブルDT5を作成できる。
(4−2)曲げ抵抗力の算出方法
ここで、上述のフローチャートのサブルーチンである曲げ抵抗力F1、F3及び角度θ、θの算出ステップ(ステップS3)について、図20のフローチャートに従って説明する。
まず、金型形状データDT2としわ押さえ力データDT4に基づいて、後述する方法でブランク材Bのビードの各曲率半径r、r、r、rを算出する(ステップS11)。
次に、算出された曲率半径r、r、r、rに基づいて、曲げ抵抗力F、Fを算出する(ステップS12)。
次に、算出された曲率半径r、r、r、rに基づいて、後述する方法で角度θ、θを算出する(ステップS13)。
以上により、金型形状データDT2としわ押さえ力データDT4に基づいて、曲げ抵抗力F、F及び角度θ、θを算出することができる。
(4−2−1)曲率半径の算出方法
ここで、ステップS11におけるブランク材Bのビードの曲率半径r、r、r、rの算出方法について具体的に説明する。なお、図17(b)に示すように、ブランク材BとダイDのしわ押さえ面との間に隙間δがある場合について説明する。
図17(b)に示すように、絞りビードを通過する際、ブランク材Bには、円弧部と直線部で滑らかに接続されたビードが形成されるものとする。また、該ビードの形状は、このビードに発生するエネルギを最小にするように決定される。この発生するエネルギは、ブランク材Bの変形によるエネルギとしわ押さえ力によって発生した軸力によるエネルギの和で定義する。
ここで、エネルギは、ビード中心より材料入側の領域Aと、材料出側の領域Bとで個別に計算し、各領域で発生するエネルギが最小になるようにビードの各領域の形状が決定される。領域Aと領域Bの境界は、凸条中央部とする。なお、変形によるエネルギやしわ押さえ力による軸力は、従来公知の方法(必要なら非特許文献1を参照)を用いて算出することができる。
(領域Aについて)
領域Aの凹溝Dbの角部の曲率半径Rは、初期板厚tの半分t/2を考慮すると、ブランク材Bの中央面までの曲率半径R’は、次式(7)により求められる。
Figure 0006426485
よって、ダイDのしわ押さえ面からブランク材Bの中立面までの高さhは、図18(a)に示すように、次式(8)により求められる。
Figure 0006426485
このとき、図18(a)、(b)に示した各部位v、v、hの長さは、次式(9)〜(11)により求められる。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
Figure 0006426485
また、z方向の幾何学条件から次式(12)が成立する。
Figure 0006426485
同様に、x方向の幾何学条件から次式(13)が成立する。
Figure 0006426485
上式(12)、(13)より次式(14)が成立する。
Figure 0006426485
このときのA領域のビード長さlは、次式(15)で表される。
Figure 0006426485
上式(15)は、式(10)、(14)から次式(16)となる。
Figure 0006426485
上式(16)をri(i=1、2)でそれぞれ微分すると次式(17)、(18)となる。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
このとき、領域Aでの外部仕事wは、次式(19)により求められる。
Figure 0006426485
ここで、Fは、次式(20)により表される。
Figure 0006426485
上式(19)、(20)をrで微分をすると、それぞれ次式(21)、(22)となる。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
ここで、領域Aでの有効曲率Kは、次式(23)により求めることができる。なお、Mはビードタイプを表し、例えば、M=1は丸ビード、M=2は角ビードを表すものとする。
Figure 0006426485
ブランク材Bが凹溝Dbの角部及び凸条Fbの角部いずれにも巻き付かない場合、曲率半径r1、r2の関係は、次式(24)で表すことができる。
Figure 0006426485
ここで、領域Aをブランク材Bが通過したときに発生するエネルギWを、次式(25)のように、ブランク材Bの変形によるエネルギwと、しわ押さえ力により発生した軸力によるエネルギFとの和で定義する。
Figure 0006426485
発生したエネルギWを最小にするには、エネルギWが曲率半径r(i=1、2)の関数として極値を持つこと、すなわち、次式(26)が成立することが必要である。
Figure 0006426485
よって、上式(21)、(22)、(26)から次式(27)が成立する。
Figure 0006426485
上式(27)は、i=1、2で共に成立するので、次式(28)が成立する。
Figure 0006426485
上式(28)に式(17)、(18)、(24)及び式(23)を微分したものを代入すると次式(29)を得る。
Figure 0006426485
また、式(12)、(13)及び式(9)〜(11)によってuを消去し、式(29)を代入すると次式(30)が得られる。
Figure 0006426485
よって、式(8)を付帯条件としてエネルギWを最小にするようにθ、φ、φを求めることで、式(30)からr、式(24)、(29)からrをそれぞれ求めることができる。
ここで、r<Rの場合、ブランク材Bが凹溝Dbの角部に巻き付いた状態となる。この場合、幾何学的条件から次式(31)〜(33)が成立する。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
Figure 0006426485
したがって、曲率半径rは次式(34)により求めることができる。
Figure 0006426485
ただし、式(8)を付帯条件として、エネルギWを最小化するようにθ、φを求めることができる。
また、r<Rの場合、ブランク材Bが凸条Fbに巻き付いた状態となる。この場合、幾何学的条件から次式(35)〜(37)が成立する。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
Figure 0006426485
したがって、曲率半径rは次式(38)により求めることができる。
Figure 0006426485
ただし、式(8)を付帯条件として、エネルギWを最小化するようにθ、φを求めることができる。
(領域Bについて)
領域Aと同様に、ブランク材BとダイDのしわ押さえ面との隙間δについて次式(39)が成立する。
Figure 0006426485
このときの各部位v、v、hの長さは、次式(40)〜(42)により求められる。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
Figure 0006426485
また、z方向の幾何学条件から次式(43)が成立する。
Figure 0006426485
同様に、x方向の幾何学条件から次式(44)が成立する。
Figure 0006426485
上式(43)、(44)より次式(45)が成立する。
Figure 0006426485
このときのB領域のビード長さlは、次式(46)で表される。
Figure 0006426485
上式(46)は、式(40)、(41)、(43)、(44)から次式(47)となる。
Figure 0006426485
上式(47)をri(i=3、4)でそれぞれ微分すると次式(48)、(49)となる。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
ここで、領域Bでの有効曲率Kは、次式(50)で表される。
Figure 0006426485
材料が凹溝Dbの角部及び凸条Fbの角部のいずれにも巻き付かない場合、曲率半径r、rの関係は、次式(51)で表すことができる。
Figure 0006426485
ここで、領域Aの場合と同様に、領域Bを材料が通過したときに発生するエネルギWを最小にするには、エネルギWが曲率半径r(i=1、2)の関数として極値を持つ必要があり、極値を持つ場合、次式(52)を得る。
Figure 0006426485
また、式(43)、(44)、(48)、(49)及び(51)より次式(53)が得られる。
Figure 0006426485
以上により、式(39)を付帯条件としてエネルギWを最小にするようにθ、φ、φを求めることで、式(53)からr、式(51)、(52)からrを求めることができる。
ここで、r<Rの場合、材料が凹溝Dbの角部に巻き付いた状態となる。このとき、次式(54)〜(56)が成立する。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
Figure 0006426485
したがって、rは次式(57)により求めることができる。
Figure 0006426485
ただし、式(39)を付帯条件としてエネルギWを最小化するようにθ、φが求めることができる。
また、r<Rの場合、材料が凸条Fbに巻き付いた状態となる。このとき、次式(58)〜(60)が成立する。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
Figure 0006426485
したがって、rは次式(61)により求めることができる。
Figure 0006426485
ただし、式(39)を付帯条件としてエネルギWを最小化するようにθ、φを求めることができる。
以上により、金型形状データDT2としわ押さえ力データDT4に基づいて、ブランク材Bの絞りビードへの巻き付き方を決定し、ビードの曲率半径r、r、r、r及び角度θ、θを算出することができる。
(4−2−2)曲げ抵抗力の算出方法
ここで、ステップS12における曲げ抵抗力F、Fの算出方法について、隙間δ=0の場合と隙間δ>0の場合に分けて説明する。なお、リフトアップ力を考慮した有効しわ押さえ力を使用して算出した値には、「’」を付けることで、リフトアップ力を考慮していないしわ押さえ力を使用して算出した値と区別して表記するものとする。また、以下でのリフトアップ力とは、ビードの単位長さ当たりのリフトアップ力を考えるものとする。
(隙間δ=0の場合)
求めるリフトアップ力は、次式(62)により表される。
Figure 0006426485
有効しわ押さえ力は、係数a(0<a<1)を用いて次式(63)により表される。
Figure 0006426485
上式(62)、(63)によって次式(64)が成立するので、係数aを求めることができる。
Figure 0006426485
ここで、曲げ抵抗率F、Fは、バウジンガ-効果を考慮しない場合、次式(65)、(66)により表される。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
上式(1)、(64)〜(66)によって次式(67)が成立する。
Figure 0006426485
ここで、X、Yは、曲率半径r、r、角度θ、θに基づいて次式(68)、(69)により求めることができる。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
以上により、リフトアップ力Fup’は、次式(70)により求めることができる。
Figure 0006426485
(隙間δ>0の場合)
幾何学的に次式(71)が成立する。
Figure 0006426485
曲げ抵抗率は、次式(72)、(73)により表される。
Figure 0006426485
Figure 0006426485
上式(62)、(68)、(72)、(73)により、リフトアップ力Fup’は、次式(74)により求めることができる。
Figure 0006426485
以上により、算出された曲率半径r、r、r、rに基づいて、曲げ抵抗力F、Fを算出することができる。
(4−3)リフトアップ力の算出方法
図21のフローチャートに従って、リフトアップ力算出部330によるリフトアップ力の算出方法(ステップS4)について説明する。
まず、i=0、aを設定する(ステップS21)。
次に、しわ押さえ力がaPのときの曲げ抵抗力F、Fと角度θ、θを算出する(ステップS22)。
次に、リフトアップ力Fupiを算出する(ステップS23)。
次に、しわ押さえ力の補正パラメータaを次式(75)により算出する(ステップS24)。
Figure 0006426485
次に、|a−a|<<ε(ただし、ε<<1)か否かを判定する(ステップS25)。
ステップS25がNOと判定されると、次のi+1ステップの補正パラメータai+1を次式(76)により算出する。(ステップS26)
Figure 0006426485
次に、i=i+1として次のステップに進める(ステップS27)。
また、ステップS25がYESと判定されると、当該サブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
以上により、リフトアップ力算出部330によってリフトアップ力を陰的に算出することができる。
(4−4)リフトアップ力を用いたプレス成形解析方法
図22のフローチャートに従って、解析部400によるリフトアップ力を用いたプレス成形解析方法について説明する。
まず、解析モデルの設定(以下のステップS31〜S33)を行う。具体的には、しわ押さえ力Pを設定する(ステップS31)
次に、ラインビードのビード抵抗力Fbendを算出する(ステップS32)。
次に、ラインビード設定データテーブルを作成する(ステップS33)。
次に、iステップ解析(以下のステップS34〜S36)を実行する。具体的には、ブランクホルダFの位置δを算出する(ステップS34)。
次に、先に設定されたしわ押さえ力Pをしわ押さえ力データDT4から読み出す(ステップS35)。
次に、ブランクホルダFの位置δに応じたリフトアップ力Fupiをラインビード設定データテーブルから読み出すと共に、金型形状データDT2から各ビード長さlを読み出し、全てのビードによるリフトアップ力を考慮した有効しわ押さえ力P’を次式(77)によって算出する(ステップS36)。
Figure 0006426485
算出された有効しわ押さえ力P’を用いて、FEM解析データについて解析プログラムPR3により、第iステップの解析計算を実行する(ステップS37)。
次に、解析が終了したか否かを判定し(ステップS38)、NOと判定されると、i=i+1とし、次の第i+1ステップの解析計算を行うためにステップS34へ戻る。また、ステップS38でYESと判定されると、当該フローを終了する。
以上により、解析部400によってリフトアップ力を用いてプレス成形解析を行うことができる。
(5)適用例
次に、本発明の適用例について、図23〜図29を参照しながら説明する。
(5−1)第1適用例
図23(a)は、実際の金型を模した工具の解析モデルの斜視図である。製品部の両側に絞りビードが設けられている。図23(b)は、図23(a)のA−A断面における製品部の断面形状を示す一部拡大図である。また、図23(c)は、図23(a)のA−A断面における絞りビードの断面形状を示す一部拡大図である。
図24は、上述の工具の解析について本発明を適用する際に実際に使用したラインビード設定データテーブル(隙間δ、ビード抵抗力、リフトアップ力)を示している。
図25(a)は、ブランク材Bの解析モデル(板厚1.0mm)であり、図25(b)は、上述の工具を用いてプレス成形(しわ押さえ力=200kN)によって成形された成形品の解析結果を示している。成形品は、+Y方向及び−Y方向から中央に向かって流入している。
本発明に従ってリフトアップ力を考慮してラインビードを用いた場合と、比較例としてリフトアップ力を考慮せずにラインビードを用いた場合と、形状ビードを用いた場合についてそれぞれ汎用の有限要素法の解析ソフトによって解析を行い、各解析結果について複数箇所におけるブランク材の流入量を算出して比較を行った。この比較結果をグラフ化したものを図26に示している。
このグラフによれば、本発明のラインビード(リフトアップ考慮あり)の流入量は、比較例のラインビード(リフトアップ考慮なし)の流入量よりも形状ビードの流入量に全体に亘って近似している。
したがって、本発明のようにリフトアップ力を考慮した方が、これを考慮しなかった場合に比べてより実際の成形結果に近い解析結果が得られることがわかった。
(5−2)第2適用例
次に、図27に示すようなビード引き抜き試験を丸ビードと角ビードについて行い、本発明に従った解析結果との比較を行った。
図28(a)、(b)に示すような形状を有する丸ビードの場合について、図28(c)に示す条件で、引き抜き試験と本発明による数値解析を実行した。
その結果、図28(d)に示すように、ビード抵抗力とリフトアップ力について実験結果にほぼ近似する解析結果が得られた。
同様に、図29(a)、(b)に示すような形状を有する角ビードの場合について、図29(c)に示す条件で引き抜き試験及び本発明による数値解析を行った。
その結果、図29(d)に示すように、ビード抵抗力とリフトアップ力について実験結果にほぼ近似する解析結果が得られた。
以上により、本発明によれば、ビードの形状によらず、実際の成形結果に近いビード抵抗力及びリフトアップ力を理論的に算出できることがわかった。
なお、本発明は例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明によれば、絞りビード付プレス成形のリフトアップ力を理論的に算出できるリフトアップ力の算出方法、並びに、リフトアップ力を用いて実用的な解析時間で高精度に絞りビード付プレス成形の解析を行うプレス成形解析システム及びプログラムを提供することができるので、自動車の車体構成用等のパネル部品の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1: プレス成形解析システム
100: 金型形状データ取得部(型形状取得部)
310: しわ押さえ力取得部
320: 曲げ抵抗力算出部
330: リフトアップ力算出部
400: 解析部

Claims (4)

  1. プレス成形装置に用いられるリフトアップ力の算出方法であって、
    ブランク材の製品形成部分の外側にビードを形成する凹溝と凸条とを対向させて設けた一対の型部材の形状データを取得する型形状取得工程と、
    前記凹溝に前記凸条を突入させて前記ブランク材にビードを形成するときのしわ押さえ力を取得するしわ押さえ力取得工程と、
    取得された前記形状データ及び前記しわ押さえ力に基づいて、前記ビードの形成時に、前記凹溝及び前記凸条の材料流入側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、前記凹溝及び前記凸条の材料流出側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、これらの曲げ抵抗力F、Fのしわ押さえ方向に対する角度θ、θと、を前記型部材間の距離から前記ブランク材の厚みを減算した隙間δに応じて算出する曲げ抵抗力算出工程と、
    前記曲げ抵抗力F、F及び前記角度θ、θに基づいてリフトアップ力Fupを次式
    up=F・sinθ+F・sinθ
    により算出するリフトアップ力算出工程と、を有する
    ことを特徴とするリフトアップ力の算出方法。
  2. 前記曲げ抵抗力算出工程は、前記凸条に対して前記ブランク材の材料流入側及び材料流出側の前記ブランク材に発生するエネルギが各々最小になるように、前記ブランク材の前記凸条への巻き付き形状を決定し、該巻き付き形状に基づいて前記曲げ抵抗力F、F及び前記角度θ、θを算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のリフトアップ力の算出方法。
  3. リフトアップ力を用いたプレス成形解析システムであって、
    ブランク材の製品形成部分の外側にビードを形成する凹溝と凸条とを対向させて設けた一対の型部材の形状データと、を取得する型形状取得部と、
    取得した形状データに基づいて前記凹溝と前記凸条を除いた一対の型部材をメッシュ化した型解析モデルデータと、前記凹溝及び前記凸条の位置を示すラインビードデータと、を生成する解析モデル生成部と、
    前記凹溝に前記凸条を突入させて前記ブランク材にビードを形成するときのしわ押さえ力を取得するしわ押さえ力取得部と、
    取得された前記形状データ及び前記しわ押さえ力に基づいて、前記ビードの形成時に、前記凹溝及び前記凸条の材料流入側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、前記凹溝及び前記凸条の材料流出側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、これらの曲げ抵抗力F、Fのしわ押さえ方向に対する角度θ、θと、を隙間δに応じてそれぞれ算出する曲げ抵抗力算出部と、
    前記曲げ抵抗力F、F及び前記角度θ、θに基づいてリフトアップ力Fupを次式
    up=F・sinθ+F・sinθ
    により算出するリフトアップ力算出部と、
    前記型部材間の距離から前記ブランク材の厚みを減算した隙間δ毎に前記しわ押さえ力取得部で取得したしわ押さえ力から前記リフトアップ力算出部で算出したリフトアップ力を減算補正して記憶するしわ押さえ力補正部と、
    各演算ステップ毎に隙間δに応じたしわ押さえ力を読み出し、そのしわ押さえ力を用いてプレス解析を行う解析部と、を有する
    ことを特徴とするプレス成形解析システム。
  4. リフトアップ力を用いたプレス成形解析プログラムであって、
    コンピュータを
    ブランク材の製品形成部分の外側にビードを形成する凹溝と凸条とを対向させて設けた一対の型部材の形状データを取得する型形状取得部と、
    取得した形状データに基づいて前記凹溝と前記凸条を除いた一対の型部材をメッシュ化した型解析モデルデータと、前記凹溝及び前記凸条の位置を示すラインビードデータと、を生成する解析モデル生成部と、
    前記凹溝に前記凸条を突入させて前記ブランク材にビードを形成するときのしわ押さえ力を取得するしわ押さえ力取得部と、
    取得された前記形状データ及び前記しわ押さえ力に基づいて、前記ビードの形成時に、前記凹溝及び前記凸条の材料流入側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、前記凹溝及び前記凸条の材料流出側の角部の間で前記ブランク材に作用する曲げ抵抗力Fと、これらの曲げ抵抗力F、Fのしわ押さえ方向に対する角度θ、θと、を隙間δに応じてそれぞれ算出する曲げ抵抗力算出部と、
    前記曲げ抵抗力F、F及び前記角度θ、θに基づいてリフトアップ力Fupを次式
    up=F・sinθ+F・sinθ
    により算出するリフトアップ力算出部と、
    前記型部材間の距離から前記ブランク材の厚みを減算した隙間δ毎に前記しわ押さえ力取得部で取得したしわ押さえ力から前記リフトアップ力算出部で算出したリフトアップ力を減算補正して記憶するしわ押さえ力補正部と、
    前記型解析モデルデータと前記ラインビードデータに基づいて、各演算ステップ毎に隙間δに応じたしわ押さえ力を読み出し、そのしわ押さえ力を用いてプレス解析を行う解析部と、として機能させる
    ことを特徴とするプレス成形解析プログラム。
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