JP6426053B2 - 運転訓練シミュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、発電プラントなどの各種プラントの運転訓練を行う運転訓練シミュレータに関する。
従来、発電プラントなどの各種プラントの運転訓練シミュレータが各種開発され実用化されている。運転訓練シミュレータを作成する際には、実際の発電所などのプラント(以下「実機」と称する。)と同様の挙動を行うことを確かめる必要がある。
すなわち、試験員は、運転訓練シミュレータを使用した運転操作又は異常事象の発生を行い、そのときの運転訓練シミュレータの応答が実機と同等の挙動であることを評価する。具体的には、試験員は、運転訓練シミュレータで得られたトレンドデータと、実機のトレンドデータとを比較して、運転訓練シミュレータの特性を評価する。
特許文献1には、運転訓練シミュレータを使用して運転要領を表示する場合に、シミュレータで得られた単一のパラメータに関連した複数の関連パラメータを提示する例が記載されている。
また、特許文献1には、複数のプロセスデータを、関連するプラント状態に対応したタグとして事前にデータベースに格納することで、運転員による操作に対応して関連する複数の関連パラメータを提示する例が記載されている。
特開2012−18455号公報
運転訓練シミュレータの特性を試験員が評価する試験を行う際には、運転操作又は異常事象に関連する複数のトレンドデータを採取する必要がある。ここで、試験員が、発生した事象における着目すべきパラメータの選定やパラメータ間の相関関係の把握を行うためには、実機運転操作および事故対応の経験、又は同等の知識が必要となる。このため、試験員の育成には、数年から十数年の長い時間を要するという問題がある。
また、試験時の個々の運転操作又は異常事象発生に関するトレンドデータを採取する場合には、試験員が各トレンドデータをどのタイミングでどの程度の時間抽出するのかを判断する必要があるが、抽出時間などの適正な判断が難しいという問題がある。すなわち、事象発生時間や情報として必要な抽出時間をついては、プラント初期状態によって数値が異なり、事前に定義できないため試験員が経験に基づいて判定しなければならず、特性評価以外の作業が発生し、試験員の負担が増加するという問題があった。
本発明の運転訓練シミュレータは、シミュレーション状態の評価を行う際の試験員の負担の軽減と育成期間の短縮を図ることを目的とする。
本発明の運転訓練シミュレータは、プラントの運転状態をシミュレーションするシミュレーション計算部と、シミュレーション計算部が計算して得たシミュレーション結果を記録するシミュレーション結果記録部と、関連パラメータデータテーブルと、ユーザにより指示された試験事象名が入力される入力部と、シミュレーションデータ抽出部と、トレンドデータ処理部と、トレンドデータ処理部でトレンドデータを処理した結果を出力する出力部とを備える。
関連パラメータデータテーブルは、試験事象名に対応した関連パラメータ名と事象発生時間決定条件と抽出時間決定条件を格納する。
シミュレーションデータ抽出部は、入力部で入力された試験事象名に対応した関連パラメータ名を関連パラメータデータテーブルから読み出し、読み出した関連パラメータ名のトレンドデータをシミュレーション結果記録部から抽出する。
トレンドデータ処理部は、シミュレーションデータ抽出部が抽出したトレンドデータから、入力部で入力された試験事象名に対応した事象発生時間決定条件と抽出時間決定条件を関連パラメータデータテーブルから読み出し、その事象発生時間決定条件と抽出時間決定条件に基づいてトレンドデータを処理する。
本発明によると、自動的に特性評価試験に必要なトレンドデータが抽出されるため、経験や知識に依存せずに適切なシミュレーションデータの採取が可能となり、運転訓練シミュレータの特性評価に要する手間と時間を短縮することができる。また、熟練した試験員以外の人員によるデータ採取が可能となるため、試験員の負荷を軽減することができる。
本発明の一実施の形態例による運転訓練シミュレータの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例による関連パラメータデータテーブルのデータ例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例による出力用のトレンドデータ作成処理例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例によるトレンドデータの処理の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例による複数の関連パラメータの表示例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態の例(以下、「本例」と称する。)を、添付図面を参照して説明する。
[1.運転訓練シミュレータの構成]
図1は、本例の運転訓練シミュレータの全体構成を示す図である。
運転訓練シミュレータは、シミュレーション計算部1と、シミュレーション結果記録部2を備える。シミュレーション計算部1は、シミュレーション対象となるプラント(ここでは発電プラント)の運転状況を、設定された条件でシミュレーションする。すなわち、シミュレーション計算部1は、プラントの事象進展に伴うプラントパラメータの動特性やインタロック動作などを演算して、シミュレーション結果としてのトレンドデータd1を得る。このトレンドデータd1は、例えば実際のプラントが備える各部のセンサの計測データと同様の形態のデータ(回転数、圧力値、水位、温度など)とする。シミュレーション結果記録部2には、シミュレーション計算部1で得られたシミュレーション結果のトレンドデータd1が記録される。
そして、自動データ採取部3は、シミュレーション結果記録部2に記録されたシミュレーション結果から、運転訓練シミュレータの評価に必要なデータを採取する。
自動データ採取部3は、入力部11と、関連パラメータデータテーブル12と、シミュレーションデータ抽出部13と、トレンドデータ処理部14と、出力部16とを備える。
入力部11には、シミュレーション結果を試験する項目である試験事象名が入力される。この試験事象名は、シミュレーション結果を評価する作業を行う試験員(ここでのユーザ)によって入力される。試験事象名の入力は、例えば試験項目を選択する画面上で、ユーザが予め用意された複数の試験事象名から、特定の試験事象名を選ぶことで行われる。
入力部11に試験事象名が入力されたとき、入力された試験事象名d2が、関連パラメータデータテーブル12に供給される。
関連パラメータデータテーブル12には、試験事象名d2ごとに、その事象に対応した関連パラメータ名d3と、事象発生時間決定条件d4と、抽出時間決定条件d5とが記憶される。関連パラメータデータテーブル12の具体的な例については後述する。
関連パラメータデータテーブル12に試験事象名d2が供給されるとき、その試験事象名d2に対応した関連パラメータ名d3が、シミュレーションデータ抽出部13に供給される。また、試験事象名d2に対応した事象発生時間決定条件d4と抽出時間決定条件d5とがトレンドデータ処理部14に供給される。
シミュレーションデータ抽出部13は、関連パラメータデータテーブル12から関連パラメータ名d3が供給されると、シミュレーション結果記録部2に記録されたトレンドデータd1から、該当する関連パラメータ名のトレンドデータd6を抽出する。シミュレーションデータ抽出部13で抽出されたトレンドデータd6は、トレンドデータ処理部14に供給される。
トレンドデータ処理部14は、シミュレーションデータ抽出部13から供給されたトレンドデータd6の処理を行う。ここで、トレンドデータ処理部14には、関連パラメータデータテーブル12から試験事象名d2に対応した事象発生時間決定条件d4と抽出時間決定条件d5とが供給される。そして、トレンドデータ処理部14では、その事象発生時間決定条件d4と抽出時間決定条件d5に基づいて、トレンドデータd6から必要なデータが抽出される。
なお、トレンドデータ処理部14は、周波数フィルタ15を備え、供給されるトレンドデータd6を周波数フィルタ15に通過させて、トレンドデータd6のゆらぎ成分を除去する処理を行う。すなわち、トレンドデータ処理部14では、ゆらぎ成分が除去されたトレンドデータd6から、事象発生時間決定条件d4と抽出時間決定条件d5に基づいて出力用のデータd7が抽出される。トレンドデータ処理部14で抽出された出力用のトレンドデータd7は、出力部16に供給される。
出力部16は、供給される出力用のトレンドデータd7による表示画面を作成する。表示画面は、出力部16が備えるディスプレイに表示される。表示画面の例は後述する。また、出力部16として、トレンドデータd7を印刷するプリンタや、他の機器にトレンドデータd7を伝送する機器としてもよい。
[2.関連パラメータデータテーブルの例]
図2は、関連パラメータデータテーブル12のデータ構成例を示す。
この例では、関連パラメータデータテーブル12には、発電プラント用のデータが格納される。例えば、事象名d2としては、「ポンプトリップ」、「弁故障開」、「配管破断」などが記憶される。
事象名「ポンプトリップ」に対応する関連パラメータ名d3は、ポンプ回転数d3aと、吐出圧力d3bと、水源水位d3cとが記憶される。ポンプ回転数d3aに対応する事象発生時間決定条件d4としては、ポンプ回転数が所定値x1未満になったことを示す「回転数<x1」d4aが記憶される。ポンプ回転数d3aに対応する抽出時間決定条件d5としては、ポンプ回転数が0を越え所定値x2未満であることを示す「0<回転数<x2」d5aが記憶される。
吐出圧力d3bに対応する事象発生時間決定条件d4としては、吐出圧力が所定値p1未満になったことを示す「圧力<p1」d4bが記憶される。吐出圧力d3bに対応する抽出時間決定条件d5としては、「事象発生時間の前後10秒」d5bが記憶される。
水源水位d3cに対応する事象発生時間決定条件d4としては、水源水位が所定値z1未満になったことを示す「水源水位<z1」d4cが記憶される。水源水位d3cに対応する抽出時間決定条件d5としては、水源水位を吐出圧力の抽出時間と同じに設定することを示す「“吐出圧力”と同様の時間」d5cが記憶される。
事象名「弁故障閉」に対応する関連パラメータ名d3は、通過流量d3dと、弁開度d3eとが記憶される。通過流量d3dに対応する事象発生時間決定条件d4としては、通過流量が所定値w1未満になったことを示す「通過流量<w1」d4dが記憶される。通過流量d3dに対応する抽出時間決定条件d5としては、「事象発生時間の前後30秒」d5dが記憶される。
弁開度d3eに対応する事象発生時間決定条件d4としては、弁の開度が100%未満になったことを示す「開度<100%」d4eが記憶される。弁開度d3eに対応する抽出時間決定条件d5としては、「事象発生時間の前後30秒」d5eが記憶される。
事象名「配管破断」に対応する関連パラメータ名d3は、原子炉水位d3fと、格納容器圧力d3gと、配管流量d3hとが記憶される。原子炉水位d3fに対応する事象発生時間決定条件d4としては、水位変化が所定値z2を越えたことを示す「水位変位>z2」d4fが記憶される。原子炉水位d3fに対応する抽出時間決定条件d5としては、「発生10秒前から[水位変位>z2]が検出されるまで」d5fが記憶される。
格納容器圧力d3gに対応する事象発生時間決定条件d4としては、格納容器圧力が所定値p2未満になったことを示す「圧力<p2」d4gが記憶される。格納容器圧力d3gに対応する抽出時間決定条件d5としては、「“原子炉水位”と同じ時間」d5gが記憶される。
配管流量d3hに対応する事象発生時間決定条件d4としては、配管流量が所定値w2未満になったことを示す「流量<w2」d4hが記憶される。配管流量d3hに対応する抽出時間決定条件d5としては、配管流量が0を越え所定値w2未満であることを示す「0<配管流量<w2」d5hが記憶される。
[3.出力用トレンドデータの作成処理の例]
図3は、自動データ採取部3が、シミュレーション結果記録部2に記録されたシミュレーション結果を採取して、出力用トレンドデータを作成する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ユーザが入力部11を使用して事象名d2を入力する(ステップS1)。この事象名d2の入力があると、事象名d2が入力部11から関連パラメータデータテーブル12に供給される。そして、供給された事象名d2に対応する関連パラメータ名d3と、事象発生時間決定条件d4と、抽出時間決定条件d5が関連パラメータデータテーブル12から読み出され、それぞれのデータが取得される(ステップS2)。例えば、事象名d2としてポンプトリップが入力されたとき、関連パラメータ名d3として、ポンプ回転数d3aと、吐出圧力d3bと、水源水位d3cとが取得され、それぞれの事象発生時間決定条件d4と抽出時間決定条件d5とが取得される。
取得された関連パラメータ名d3はシミュレーションデータ抽出部13に供給され、取得された事象発生時間決定条件d4と抽出時間決定条件d5はトレンドデータ処理部14に供給される。
関連パラメータ名d3が供給されるシミュレーションデータ抽出部13は、シミュレーション結果記録部2から、指示された関連パラメータ名d3のシミュレーション結果のトレンドデータd6を抽出する(ステップS3)。そして、シミュレーションデータ抽出部13は、抽出したトレンドデータd6をトレンドデータ処理部14に供給する。
その後、トレンドデータ処理部14は、供給される各事象発生時間決定条件d4とトレンドデータd6とに基づいて、事象発生時間を決定する(ステップS4)。このステップS4では、トレンドデータ処理部14は、供給される全ての関連パラメータ名d3について、事象発生時間を決定する。例えば、事象名がポンプトリップであるとき、トレンドデータ処理部14は、ポンプ回転数d3aと、吐出圧力d3bと、水源水位d3cのそれぞれについて、各事象発生時間決定条件d4a,d4b,d4cから事象発生時間を決定する。
事象発生時間を決定した後、トレンドデータ処理部14は、供給される抽出時間決定条件d5とトレンドデータd6と、ステップS4で決定した事象発生時間に基づいて、1つのデータごとに抽出時間を決定する(ステップS5)。例えば、事象名がポンプトリップであるとき、トレンドデータ処理部14は、ポンプ回転数d3aの抽出時間を決定する。
そして、トレンドデータ処理部14は、トレンドデータd6から、ステップS5で決定した抽出時間の区間のデータを抽出して、その抽出した区間のデータから出力用トレンドデータd7を作成する(ステップS6)。その後、トレンドデータ処理部14は、ステップS4で事象発生時間を決定した全てのデータd6に対して、出力用トレンドデータd7を作成したか否かを判断する(ステップS7)。ここで、出力用トレンドデータd7が未作成のデータd6がある場合(ステップS7のNO)には、トレンドデータ処理部14は、ステップS5の処理に戻り、未作成のデータの1つについて抽出時間の決定処理を行う。
ステップS7で、全てのデータd6に対して出力用トレンドデータd7が生成済であると判断した場合(ステップS7のYES)、トレンドデータ処理部14は、全ての出力用トレンドデータd7を出力部16に供給し出力する(ステップS8)。出力部16は、例えば全ての出力用トレンドデータd7を、1つのグラフ上に一括して表示する。
[4.トレンドデータ処理部での処理例]
図4は、トレンドデータ処理部14が出力用トレンドデータを作成する処理例を示す。
ここでは、事象名がポンプトリップであり、トレンドデータ処理部14がポンプ回転数d3aのトレンドデータを抽出する処理の例を示す。図4Aに示すポンプ回転数のトレンドデータd6のグラフは、横軸が時間を示し、縦軸が回転数である。
まず、トレンドデータ処理部14は、条件d4aで指示された、ポンプ回転数が所定値x1より低くなった事象発生時間taを決定する。そして、トレンドデータ処理部14は、抽出時間tbとして、条件d5aで指示された、「0<回転数<x2」を決定する。ここでの回転数x2は、事象発生タイミングの回転数x1よりも高い回転数である。
抽出時間tbが決定すると、抽出時間tbのデータが取り出され、図4Bに示すように、事象名「ポンプトリップ」の回転数の出力用トレンドデータd7aが得られる。この出力用トレンドデータd7aには、事象発生時間の位置を示すデータ(図4B中の三角印の位置)も含まれる。
図4に示すような出力用トレンドデータd7の作成処理が、ユーザにより指示された事象名に対応した全ての関連パラメータごとに行われる。
[5.出力用のトレンドデータの表示例]
図5は、出力用トレンドデータをグラフ表示した例を示す。
この例は、4つの出力用トレンドデータ[1],[2],[3],[4]を同時にグラフ表示した例である。図5のグラフの横軸は時間を示し、4つのデータ[1]〜[4]の時間軸が一致した状態とする。図5のグラフの縦軸は、4つのデータ[1]〜[4]の値を示す。ここでは、4つのデータ[1]〜[4]の単位系が異なる。例えば、図5のグラフの縦軸として、データ[1]の水位のスケール[mm]と、データ[2]の回転数のスケール[Mpa]と、データ[3]の温度のスケール[℃]と、データ[4]の流量のスケール[t/h]とを有する。ここでは、このように単位系が異なる4つのトレンドデータを同一のスケールで表示するようにした。
そして、図5に示すグラフでは、4つのデータ[1]〜[4]を示す特性曲線が、重ねた状態で同時に表示される。但し、図2の関連パラメータデータテーブル12の例から分かるように、各関連パラメータ名d3でデータの抽出時間が異なるため、各データの始点と終点は同じタイミングとなっていない。ここでの横軸は、抽出した4つのデータ[1]〜[4]が全て入る時間に設定し、抽出した4つのデータ[1]〜[4]の全区間を網羅した表示とする。
この図5に示すようなグラフ表示が行われることで、事象名に対応した関連パラメータのシミュレーション結果が、予め関連パラメータデータテーブル12に用意された事象の発生時間と抽出時間の条件に基づいて自動的に適切に抽出されるようになる。そして、自動的に抽出された関連パラメータのシミュレーション結果が1つのグラフ上に表示され、この表示を見た試験者は、入力部11に入力した事象名のシミュレーション状態が適切か否かを的確に判断することができるようになる。
なお、図5に示すグラフ表示を行う際にトレンドデータが複数同時に表示される数は、図2の関連パラメータデータテーブル12のデータから決まる。例えば、事象名がポンプトリップの場合には、ポンプ回転数と吐出圧力と水源水位との3つのトレンドデータが同時に表示される。また、事象名が弁故障閉の場合には、通過流量と弁開度との2つのトレンドデータが同時に表示される。このように、試験する事象によって、自動データ採取部3は、データを採取する項目数を可変にすることができる。
このように試験者(ユーザ)は、シミュレーション結果が適切であるかどうかを試験したい事象名を入力するだけで、自動データ採取部3が、その事象に対応した変化があるトレンドデータの適切な区間が自動的に抽出して出力するようになる。したがって、本例の運転訓練シミュレータによると、経験や知識に依存せずに適切なシミュレーションデータの採取が可能となり、運転訓練シミュレータの特性評価に要する手間と時間を短縮することができる。また、本例の運転訓練シミュレータによると、熟練した試験員以外の人員によるデータ採取が可能となるため、試験員の負荷を軽減することができる。
また、トレンドデータ処理部14が抽出するデータは、周波数フィルタ15によりゆらぎ成分が除去されたデータであり、シミュレーションの演算時に発生するゆらぎの影響がない状態で、トレンドデータから事象発生時間や抽出時間を正確に決定できる。したがって、本例の運転訓練シミュレータによると、精度の高い特性評価ができる効果を有する。
[6.変形例]
なお、ここまで説明した実施の形態例は、発電プラントの運転訓練シミュレータに適用した例とした。これに対して、その他の各種プラントの運転訓練シミュレータに、本発明を適用してもよい。また、図2に示す関連パラメータデータテーブルに示すパラメータ名や事象発生時間決定条件と抽出時間決定条件についても、一例を示すものであり、その他のパラメータ名や条件としてもよい。
さらに、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例で説明した図1の構成は、本発明を分かりやすく説明するために装置の構成を説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、装置の構成を示す図1に示す信号の流れのラインは説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも装置として必要な全てのラインを示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…シミュレーション計算部、2…シミュレーション結果記録部、3…自動データ採取部、11…入力部、12…関連パラメータデータテーブル、13…シミュレーションデータ抽出部、14…トレンドデータ処理部、15…周波数フィルタ、16…出力部

Claims (3)

  1. プラントの運転状態をシミュレーションするシミュレーション計算部と、
    前記シミュレーション計算部が計算して得たシミュレーション結果を記録するシミュレーション結果記録部と、
    試験事象に対応した関連パラメータ名と事象発生時間決定条件と抽出時間決定条件を格納した関連パラメータデータテーブルと、
    ユーザにより指示された試験事象名が入力される入力部と、
    前記入力部で入力された試験事象名に対応した関連パラメータ名を前記関連パラメータデータテーブルから読み出し、読み出した関連パラメータ名のトレンドデータを前記シミュレーション結果記録部から抽出するシミュレーションデータ抽出部と、
    前記シミュレーションデータ抽出部が抽出したトレンドデータから、前記入力部で入力された試験事象名に対応した事象発生時間決定条件と抽出時間決定条件を前記関連パラメータデータテーブルから読み出し、その事象発生時間決定条件と抽出時間決定条件に基づいて前記シミュレーションデータ抽出部が抽出したトレンドデータを処理するトレンドデータ処理部と、
    前記トレンドデータ処理部でトレンドデータを処理した結果を出力する出力部とを備える
    運転訓練シミュレータ。
  2. 前記トレンドデータ処理部は、トレンドデータのゆらぎ成分を除去する周波数フィルタを備える
    請求項1に記載の運転訓練シミュレータ。
  3. 前記シミュレーションデータ抽出部が抽出するトレンドデータは、単位系が異なる複数のトレンドデータであり、前記出力部は単位系が異なる複数のトレンドデータを同一のスケールで表示する
    請求項1に記載の運転訓練シミュレータ。
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