JP2018128284A - 状態分析装置、表示方法、およびプログラム - Google Patents

状態分析装置、表示方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象装置の状態および状態の変化を容易に識別する。【解決手段】状態分析装置(10)は、対象装置(30)に流れる電流信号を取得する電流取得部(11)と、一定の周期に係るタイミングで、前記電流信号に基づいて、前記対象装置の状態によって変動し互いに相関関係を有する複数のパラメータの値を算出するパラメータ算出部(12)と、前記複数のパラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、前記対象装置の状態の判断基準となる予め定められた閾値を表す区分線と、一のタイミングに係る前記複数のパラメータの値を表す第1図形と、異なるタイミングにおいて算出された前記複数のパラメータの値の変化量を表す第2図形とを配置した表示情報を生成する表示情報生成部(17)とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、状態分析装置、表示方法、およびプログラムに関する。
発電プラント等の設備において、装置の動作の状態を監視するために、装置の所定の箇所に電流クランプを挟み、電流信号を測定することがなされている。この場合、監視装置は、測定された電流信号を高速フーリエ変換することで電流の周波数領域グラフを生成し、画面に表示する(例えば、特許文献1を参照)。そして、検査者は、表示された周波数領域グラフを観察し、装置の異常検出及び識別を行う。具体的には、検査者は、周波数領域グラフの観察結果から装置の所定の動作を表すパラメータを特定し、そのパラメータに関連する動作の状態を特定する。
特許第5828948号公報
しかしながら、周波数領域グラフの読み取りには熟練を要し、熟練者でない者にとっては周波数領域グラフから装置の状態を識別することは困難である。また、周波数領域グラフは装置の瞬時的な状態を表すものの、過去の状態からどのように変化しているかは周波数領域グラフに表れない。そのため、周波数領域グラフの観察のみからは、装置の状態変化を予測することが困難である。さらに、周波数領域グラフから特定したパラメータによれば、当該パラメータに関連する動作の状態を特定することができるが、個別のパラメータに関連付けられていない状態を特定することが困難である。
本発明の目的は、対象装置の状態および状態の変化を容易に識別することができる状態分析装置、表示方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、状態分析装置は、対象装置に流れる電流信号を取得する電流取得部と、一定の周期に係るタイミングで、前記電流信号に基づいて、前記対象装置の状態によって変動し互いに相関関係を有する複数のパラメータの値を算出するパラメータ算出部と、前記複数のパラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、前記対象装置の状態の判断基準となる予め定められた閾値を表す区分線と、一のタイミングに係る前記複数のパラメータの値を表す第1図形と、異なるタイミングにおいて算出された前記複数のパラメータの値の変化量を表す第2図形とを配置した表示情報を生成する表示情報生成部とを備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る状態分析装置は、前記表示情報生成部は、異なるタイミングに係る前記複数のパラメータの少なくとも1つの値が前記閾値を跨ぐ場合に、所定のメッセージを含む前記表示情報を生成するものであってよい。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様に係る状態分析装置は、前記表示情報生成部は、異なるタイミングに係る前記複数のパラメータの少なくとも1つの値が前記閾値を跨ぐ場合と前記閾値を跨がない場合とで、前記第1図形の表示形態を異ならせるものであってよい。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れかの態様に係る状態分析装置は、前記対象装置の状態は、前記対象装置が正常である正常状態、前記対象装置が異常である異常状態、および前記対象装置の状態が異常状態に遷移しうる状態である注意状態を含み、前記表示情報生成部は、前記区分線として、前記正常状態と前記注意状態とを区分する第1区分線と、前記注意状態と前記異常状態とを区分する第2区分線とを含む前記表示情報を生成するものであってよい。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4の何れかの態様に係る状態分析装置は、前記対象装置は、ロータ回りに回転するモータ、および前記ロータと共に回転する補機を有する装置であって、前記複数のパラメータは、前記対象装置の全般的な状態を表すパラメータ、前記ロータの状態を表すパラメータ、前記ロータおよび前記補機のミスアラインメントの状態を表すパラメータ、前記モータに流れる電流の実効値を示すパラメータ、前記電流に係る電源の品質を表すパラメータ、および前記補機の状態を表すパラメータからなる群から選択された複数のパラメータであるものであってよい。
本発明の第6の態様によれば、表示方法は、対象装置に流れる電流信号を取得することと、一定の周期に係るタイミングで、前記電流信号に基づいて、前記対象装置の状態によって変動し互いに相関関係を有する複数のパラメータの値を算出することと、異なるタイミングにおいて算出された前記複数のパラメータの値の変化量を算出することと、前記複数のパラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、前記対象装置の状態の判断基準となる閾値を表す区分線と、一のタイミングに係る前記複数のパラメータの値を表す第1図形と、前記変化量を表す第2図形とを配置した表示情報を表示することとを含む。
本発明の第7の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、対象装置に流れる電流信号を取得することと、一定の周期に係るタイミングで、前記電流信号に基づいて、前記対象装置の状態によって変動し互いに相関関係を有する複数のパラメータの値を算出することと、異なるタイミングにおいて算出された前記複数のパラメータの値の変化量を算出することと、前記複数のパラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、前記対象装置の状態の判断基準となる閾値を表す区分線と、一のタイミングに係る前記複数のパラメータの値を表す第1図形と、前記変化量を表す第2図形とを配置した表示情報を生成することとを実行させる。
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、状態分析装置は、電流信号からパラメータを算出し、当該パラメータを閾値を表す区分線とともに表示させる表示情報を生成する。これにより、表示された情報に基づいて、熟練を要さずとも対象装置の状態を特定することができる。また、状態分析装置は、パラメータの変化量を表す図形を表示させる表示情報を生成する。これにより、表示された情報に基づいて対象装置の状態の遷移を認識することができる。また、状態分析装置は、互いに相関関係を有する複数のパラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、パラメータを表す図形を配置する。これにより、パラメータまたはパラメータの変化量の偏りを視認することで、個別のパラメータに関連付けられていない状態を特定することができる。
第1の実施形態に係る状態分析システムの構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係る状態分析装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係るパラメータ記憶部が記憶する情報の例を示す図である。 第1の実施形態に係る閾値記憶部が記憶する情報の例を示す図である。 第1の実施形態に係る状態分析装置による電流パラメータ算出処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る状態分析装置による電流パラメータ表示処理を示すフローチャートである。 KIパラメータとLpoleパラメータとの関係を示すグラフの例を示す図である。 IHDパラメータとTHDパラメータとの関係を示すグラフの例を示す図である。 LpoleパラメータとLshaftパラメータとの関係を示すグラフの例を示す図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を参照しながら第1の実施形態について詳しく説明する。
図1は、第1の実施形態に係る状態分析システムの構成を示す概略図である。
第1の実施形態に係る状態分析システム1は、状態分析装置10、表示装置20、対象装置30、三相交流電源40、電力線50、クランプ電流計60を備える。
第1の実施形態に係る状態分析装置10は、検査対象となる対象装置30の状態を表す情報を表示装置20に表示させる。第1の実施形態に係る対象装置30は、三相交流電源で駆動するモータ、モータが備えるロータと共に回転するポンプまたはファンなどの補機を備える回転機械システムである。対象装置30は、電力線50を介して三相交流電源40に接続される。電力線50はクランプ電流計60に挟み込まれる。状態分析システム1は、クランプ電流計60を3つ備え、各クランプ電流計60はそれぞれ異なる電力線を挟み込む。なお、他の実施形態においては、状態分析システム1がクランプ電流計60を1つまたは2つ備え、3本の電力線50のうち一部の電流を計測しないものであってもよい。クランプ電流計60は、電力線50を流れる電流の大きさを計測し、デジタル信号(電流信号)として状態分析装置10に出力する。状態分析装置10は、クランプ電流計60から受信した電流信号に基づいて、対象装置30の状態を表す情報を表示装置20に表示させる。
図2は、第1の実施形態に係る状態分析装置の構成を示す概略ブロック図である。
状態分析装置10は、電流取得部11、パラメータ算出部12、パラメータ記憶部13、閾値記憶部14、グラフ生成部15、遷移検知部16、表示制御部17を備える。
電流取得部11は、クランプ電流計60から電力線50を介して対象装置30に流れる電流信号を取得する。
パラメータ算出部12は、一定の周期に係るタイミングで、電流取得部11が取得した電流信号に基づいて、対象装置30の状態によって変動する複数のパラメータの値を算出する。以下、パラメータ算出部12によって算出されるパラメータを、電流パラメータとよぶ。具体的な電流パラメータの例については、後述する。パラメータ算出部12が算出する複数の電流パラメータのうち少なくとも2つは、互いに相関関係を有するパラメータである。
パラメータ記憶部13は、パラメータ算出部12が算出した電流パラメータの値を算出時刻に関連付けて記憶する。
閾値記憶部14は、各電流パラメータについて、対象装置30の状態の判断基準となる閾値を記憶する。第1の実施形態に係る対象装置30の状態の種別は、対象装置30が正常である正常状態、対象装置30が異常である異常状態、および対象装置30の状態が異常状態に遷移しうる状態である注意状態である。つまり、閾値記憶部14は、各電流パラメータについて、正常状態と注意状態とを区分する第1閾値と、注意状態と異常状態とを区分する第2閾値をと記憶する。
グラフ生成部15は、パラメータ算出部12が算出した電流パラメータの値および前回の電流パラメータの値から今回の電流パラメータの値への変化量を表すグラフ画像を生成する。グラフ画像は、互いに相関関係を有する2つの電流パラメータを縦軸と横軸とに取ったグラフである。グラフ画像には、各電流パラメータに係る閾値を表す区分線と、2つの電流パラメータの値を表すプロット(第1図形)と、変化量を表す矢印(第2図形)とが配置される。
遷移検知部16は、各電流パラメータの値が、閾値記憶部14が記憶する閾値を跨いで変化したことを検知する。
表示制御部17は、グラフ生成部が生成したグラフ画面と、遷移検知部16による検知結果とに基づいて、表示装置20に出力する表示情報を生成する。表示制御部17は、表示情報生成部の一例である。
ここで、第1の実施形態に係るパラメータ算出部12が算出する電流パラメータについて説明する。
第1の実施形態に係るパラメータ算出部12は、KIパラメータ、Lpoleパラメータ、Lshaftパラメータ、Irmsパラメータ、THDパラメータ、IHDパラメータ、Lxパラメータ、Iubパラメータを算出する。
KIパラメータは、対象装置30の全般的な状態を表すパラメータである。KIパラメータは、電流信号から求められた点検時振幅確率密度関数ft(x)とモータの定格電流を示す基準正弦波信号波形の参照振幅確率密度変数fr(x)とに対するカルバックライブラー情報量である。具体的には、KIパラメータは、以下の式(1)により求められる。
Figure 2018128284
Lpoleパラメータは、対象装置30のロータの状態を表すパラメータである。Lpoleパラメータは、電流信号を周波数領域変換して得られる周波数スペクトルのうち、電流スペクトルピークを中心として、所定周波数分だけ離れた周波数位置における電流スペクトルの側帯波のピークの大きさである。Lpoleパラメータに係る側帯波は、モータのポール通過周波数に起因して変動する側帯波である。
Lshaftパラメータは、対象装置30のロータおよび補機のミスアラインメントの状態を表すパラメータである。Lshaftパラメータは、電流信号を周波数領域変換して得られる周波数スペクトルのうち、電流スペクトルピークを中心として、所定周波数分だけ離れた周波数位置における電流スペクトルの側帯波のピークの大きさによって求められる。Lshaftパラメータに係る側帯波は、モータの実回転周波数に起因して変動する側帯波である。
Irmsパラメータは、対象装置30の回転機械負荷および状態変動を監視するためのパラメータである。Irmsパラメータは、各サンプリングタイミングにおける電流値の二乗和をサンプリングタイミング数で除算し、その平方根を求めることで得ることができる、電流実効値である。
IHDパラメータは、電流信号の最大高調波成分と電源周波数成分の比率である。IHDパラメータは、電流信号から高調波成分を抽出し、高調波成分の予め設定した次数内にある最大値を、電源周波数実効値で除算することで得ることができる。
THDパラメータは、電流信号の全高調波成分と電源周波数成分の比率である。THDパラメータは、電流信号から高調波成分を抽出し、予め設定した次数内における各高調波成分の二乗和の平方根を、電流信号の電源周波数実効値で除算することで得ることができる。IHDパラメータおよびTHDパラメータは、いずれも三相交流電源40の品質を表すパラメータである。
Lxパラメータは、対象装置30の補機の状態を表すパラメータである。Lxパラメータは、電流信号を周波数領域変換して得られる周波数スペクトルのうち、電流スペクトルピークを中心として、所定周波数分だけ離れた周波数位置における電流スペクトルの側帯波のピークの大きさである。Lxパラメータに係る側帯波は、ポンプまたはブロワのブレード通過周波数に起因して変動する側帯波、歯車装置の噛合い周波数に起因して変動する側帯波、プーリベルトの回転周波数に起因して変動する側帯波、または回転子バーのすべり周波数に起因して変動する側帯波に起因して変動する側帯波である。
ポンプまたはブロワのブレード通過周波数に起因して変動する側帯波のピークの大きさが示すLxパラメータを、Lbpパラメータという。歯車装置の噛合い周波数に起因して変動する側帯波のピークの大きさが示すLxパラメータを、Lgzパラメータという。プーリベルトの回転周波数に起因して変動する側帯波のピークの大きさが示すLxパラメータを、Lbrパラメータという。および回転子バーのすべり周波数に起因して変動する側帯波のいずれか1つに起因して変動する側帯波のピークの大きさが示すLxパラメータを、Lrsパラメータという。ポンプ、ブロワ、歯車装置、プーリベルト、回転子バーは、対象装置30の補機の一例である。
Iubパラメータは、電源品質またはモータの固定子およびインバータの劣化状況を表すパラメータである。Iubパラメータは、3相の電流信号の電流実効値の中の最大値と最小値の差を、その最大値と最小値の和で除算することで求めることができる。つまり、Iubパラメータは、電流信号の三相電流バランスを示すパラメータである。
KIパラメータは、ロータの状態が悪化すると増加し、Lpoleパラメータは、ロータの状態が悪化すると減少する。つまり、KIパラメータとLpoleパラメータとは、対象装置30のロータの状態について相関関係を有する。
KIパラメータは、モータの軸系のアンバランスの状態が悪化すると増加し、Lshaftパラメータおよび各種Lxパラメータは、モータの軸系のアンバランスの状態が悪化すると減少する。つまり、KIパラメータとLshaftパラメータと各種Lxパラメータとは、対象装置30のモータの軸系のアンバランス状態について相関関係を有する。また、KIパラメータは、モータの軸系のミスアラインメントの状態が悪化すると増加し、Lshaftパラメータは、モータの軸系のミスアラインメントの状態が悪化すると減少する。つまり、KIパラメータとLshaftパラメータとは、対象装置30のモータの軸系のミスアラインメントの状態について相関関係を有する。
KIパラメータとIrmsパラメータとは、いずれも負荷変動の状態が悪化すると増加する。つまり、KIパラメータとIrmsパラメータとは、対象装置30の負荷変動の状態について相関関係を有する。
KIパラメータとTHDパラメータとIHDパラメータとIubパラメータとは、いずれもモータの固定子の状態、または電源品質が悪化すると増加する。つまり、KIパラメータとTHDパラメータとIHDパラメータとIubパラメータとは、対象装置30の固定子の状態または電源品質について相関関係を有する。
LpoleパラメータおよびLshaftパラメータは、いずれもモータの状態が悪化すると減少する。つまり、LpoleパラメータとLshaftパラメータとは、対象装置30のロータの状態について相関関係を有する。
図3は、第1の実施形態に係るパラメータ記憶部が記憶する情報の例を示す図である。
パラメータ記憶部13は、図3に示すように、一定の周期(例えば、半日又は1日毎)に係るタイミングである測定時刻ごとに、当該測定時刻、KIパラメータ、Lpoleパラメータ、Lshaftパラメータ、Irmsパラメータ、THDパラメータ、IHDパラメータ、Lxパラメータ、およびIubパラメータを関連付けて記憶する。
図4は、第1の実施形態に係る閾値記憶部が記憶する情報の例を示す図である。
閾値記憶部14は、図4に示すように、KIパラメータ、Lpoleパラメータ、Lshaftパラメータ、Irmsパラメータ、THDパラメータ、IHDパラメータ、Lxパラメータ、およびIubパラメータのそれぞれについて、正常状態となる値の範囲、注意状態となる値の範囲、および異常状態となる値の範囲を記憶する。ここで、正常状態となる値の範囲と注意状態となる値の範囲を区切る閾値は、第1の閾値であり、注意状態となる値の範囲と異常状態となる値の範囲を区切る閾値は、第2の閾値である。つまり、正常状態となる値の範囲、注意状態となる値の範囲、および異常状態となる値の範囲を記憶することは、第1の閾値および第2の閾値を記憶することと等価である。
第1の実施形態においては、各電流パラメータについての正常状態となる値の範囲、注意状態となる値の範囲、および異常状態となる値の範囲は、以下の通りである。なお、以下に示す範囲はあくまで一例であり、他の実施形態についてはこれに限られない。
正常状態となるKIパラメータの値の範囲は、1.0未満である。注意状態となるKIパラメータの値の範囲は、1.0以上かつ1.5未満である。異常状態となるKIパラメータの値の範囲は、1.5以上である。つまり、KIパラメータに係る第1の閾値は1.0であり、KIパラメータに係る第2の閾値は1.5である。
正常状態となるLpoleパラメータの値の範囲は、50dB超である。注意状態となるLpoleパラメータの値の範囲は、40dB超かつ50dB以下である。異常状態となるLpoleパラメータの値の範囲は、40dB以下である。つまり、Lpoleパラメータに係る第1の閾値は50dBであり、Lpoleパラメータに係る第2の閾値は40dBである。
正常状態となるLshaftパラメータの値の範囲は、50dB超である。注意状態となるLshaftパラメータの値の範囲は、40dB超かつ50dB以下である。異常状態となるLshaftパラメータの値の範囲は、40dB以下である。つまり、Lshaftパラメータに係る第1の閾値は50dBであり、Lshaftパラメータに係る第2の閾値は40dBである。
正常状態となるIrmsパラメータの値の範囲は、変動±10%未満である。注意状態となるIrmsパラメータの値の範囲は、変動±10%以上かつ変動±20%未満である。異常状態となるIrmsパラメータの値の範囲は、変動±20%以上である。つまり、Irmsパラメータに係る第1の閾値は変動±10%であり、Irmsパラメータに係る第2の閾値は変動±20%である。
正常状態となるTHDパラメータの値の範囲は、5%未満である。注意状態となるTHDパラメータの値の範囲は、5%以上かつ10%未満である。異常状態となるTHDパラメータの値の範囲は、10%以上である。つまり、THDパラメータに係る第1の閾値は5%であり、THDパラメータに係る第2の閾値は10%である。
正常状態となるIHDパラメータの値の範囲は、3%未満である。注意状態となるIHDパラメータの値の範囲は、3%以上かつ5%未満である。異常状態となるIHDパラメータの値の範囲は、5%以上である。つまり、IHDパラメータに係る第1の閾値は3%であり、IHDパラメータに係る第2の閾値は5%である。
正常状態となるLxパラメータの値の範囲は、50dB超である。注意状態となるLxパラメータの値の範囲は、40dB超かつ50dB以下である。異常状態となるLxパラメータの値の範囲は、40dB以下である。つまり、Lxパラメータに係る第1の閾値は50dBであり、Lxパラメータに係る第2の閾値は40dBである。
正常状態となるIubパラメータの値の範囲は、3%未満である。注意状態となるIubパラメータの値の範囲は、3%以上かつ5%未満である。異常状態となるIubパラメータの値の範囲は、5%以上である。つまり、Iubパラメータに係る第1の閾値は3%であり、Iubパラメータに係る第2の閾値は5%である。
ここで、第1の実施形態に係る状態分析装置10の動作について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る状態分析装置による電流パラメータ算出処理を示すフローチャートである。
状態分析装置10は、一定の周期に係るタイミングごとに、電流パラメータ算出処理を実行する。状態分析装置10の電流取得部11は、クランプ電流計60から電流信号を取得する(ステップS1)。なお電流取得部11は、サンプリングタイミングごとに電流信号を取得しているため、電流取得部11が取得する電流信号は、一定期間における電流の大きさの変化を示す。次に、パラメータ算出部12は、電流信号を周波数領域変換し、周波数領域波形を生成する(ステップS2)。周波数領域変換の手法としては、FFTが挙げられる。
パラメータ算出部12は、ステップS1で取得した電流信号とステップS2で生成した周波数領域波形とに基づいて電流パラメータを算出する(ステップS3)。パラメータ算出部12は、算出した電流パラメータを、現在時刻に関連付けてパラメータ記憶部13に記録する(ステップS4)。
状態分析装置10は、上述した電流パラメータ算出処理を一定の周期に係るタイミングごとに実行することで、パラメータ記憶部13に電流パラメータの時系列を記録することができる。
図6は、第1の実施形態に係る状態分析装置による電流パラメータ表示処理を示すフローチャートである。
状態分析装置10は、利用者の操作により電流パラメータの表示指示がなされると、表示対象の電流パラメータの組の入力を受け付ける(ステップS11)。電流パラメータの組の入力は、状態分析装置10に予め設定された互いに相関関係を有するパラメータ対(例えば、LshaftパラメータとLpoleパラメータの対、THDパラメータとIHDパラメータの対、KIパラメータとLxパラメータの対など)のリストの中から利用者による選択を受け付けることでなされる。他の実施形態においては、電流パラメータの組の入力は、利用者による任意の2つのパラメータの入力によってなされてもよい。
次に、状態分析装置10のグラフ生成部15は、選択された対に係る各電流パラメータを軸G1とする座標空間を描画する(ステップS12)。つまり、グラフ生成部15は、対をなす電流パラメータを表す直交する軸G1を描画する。本実施形態において「描画する」とは、仮想空間(仮想平面)上に図形を配置することをいう。次に、グラフ生成部15は、閾値記憶部14から選択された対に係る各電流パラメータに関連付けられた第1閾値および第2閾値を読み出し、第1閾値を表す区分線G2(第1区分線)および第2閾値を表す区分線G2(第2区分線)を描画する(ステップS13)。一の電流パラメータに係る閾値を表す区分線G2は、当該一の電流パラメータを表す軸G1に平行な線である。次に、グラフ生成部15は、パラメータ記憶部13から選択された対に係る各電流パラメータの値であって最後に記録されたもの(変化後の値)を表すプロットG3を座標空間上に描画する(ステップS14)。
次に、グラフ生成部15は、パラメータ記憶部13から選択された対に係る各電流パラメータの値であって最後から2番目に記録されたもの(変化前の値)を表す座標から、変化後の値を表す座標へ伸びる矢印G4を座標空間上に描画する(ステップS15)。このとき、変化前の値に関連付けられた測定時刻と変化後の値に関連付けられた測定時刻との差は、一定の周期に係る時間に等しい。また矢印G4は、変化前の値と変化後の値の差が大きいほど長くなる。つまり、矢印G4は、電流パラメータの変化量が大きいほど長い。
次に、遷移検知部16は、閾値記憶部14が記憶する第1の閾値および第2の閾値に基づいて、選択された対に係る電流パラメータの少なくとも1つの値が、第1の閾値または第2の閾値を跨いで変化したか否かを判定する(ステップS16)。電流パラメータの値が第1の閾値または第2の閾値を跨いで変化した場合(ステップS16:YES)、グラフ生成部15は、所定のメッセージ(例えば、「対象装置30の状態が注意状態に変化しました」など)を描画する(ステップS17)。なお当該メッセージは、電流パラメータの値が閾値を跨いだタイミングから所定時間を経過するまで表示され続ける。なお、他の実施形態においては、電流パラメータの値が第1の閾値または第2の閾値を跨いで状態が悪化する方向に変化した場合にのみ、所定のメッセージを描画してもよい。また、他の実施形態においては、所定のメッセージの描画に代えて、プロットG3の表示形態を異ならせてもよい。プロットG3の表示形態の例としては、プロットG3の色、プロットG3の大きさ、プロットG3の点滅の有無などが挙げられる。
なお、電流パラメータの値が第1の閾値および第2の閾値を跨がない場合(ステップS16:NO)、グラフ生成部15は、所定のメッセージの描画を行わない。
そして、表示制御部17は、グラフ生成部15が描画した図形に基づいて表示情報を生成し、当該表示情報を表示装置20に出力する(ステップS18)。これにより、表示装置20は、電流パラメータの閾値を表す区分線G2と、一対の電流パラメータの値を表すプロットG3と、異なるタイミングにおいて算出された電流パラメータの値の変化量を表す矢印G4とが配置されたグラフを表示する。
図7は、KIパラメータとLpoleパラメータとの関係を示すグラフの例を示す図である。
ステップS11で利用者がKIパラメータとLpoleパラメータの対を選択した場合、表示装置20には、図7に示すようなグラフが表示される。図7に示すグラフによれば、KIパラメータとLpoleパラメータとに基づいて対象装置30の状態を判断することができる。KIパラメータとLpoleパラメータとは、対象装置30のロータの状態について相関関係を有する。そのため、利用者は、図7に示すグラフにより対象装置30のロータの状態を容易に確認することができる。具体的には、KIパラメータは、ロータの状態が悪化すると増加し、Lpoleパラメータは、ロータの状態が悪化すると減少する。つまり、ロータの状態が悪化すると、通常、プロットG3の位置が右下方向へ移動する。一方、プロットG3の移動方向が右下方向でない場合、通常のロータの劣化とは異なる事象が生じていると判断することができる。利用者がKIパラメータとLshaftパラメータの対を選択した場合、利用者がKIパラメータとLxパラメータの対を選択した場合にも、表示装置20に図7と類似のグラフが表示される。
図8は、IHDパラメータとTHDパラメータとの関係を示すグラフの例を示す図である。
ステップS11で利用者がIHDパラメータとTHDパラメータの対を選択した場合、表示装置20には、図8に示すようなグラフが表示される。図8に示すグラフによれば、IHDパラメータとTHDパラメータとに基づいて対象装置30の状態を判断することができる。IHDパラメータとTHDパラメータとは、対象装置30のモータの固定子の状態または電源品質について相関関係を有する。そのため、利用者は、図8に示すグラフにより対象装置30のモータの固定子の状態または電源品質を容易に確認することができる。具体的には、IHDパラメータおよびTHDパラメータは、モータの固定子の状態または電源品質が悪化すると増加する。つまり、モータの固定子の状態または電源品質が悪化すると、通常、プロットG3の位置が右上方向へ移動する。一方、プロットG3の移動方向が右上方向でない場合、通常のモータの固定子の状態または電源品質の劣化とは異なる事象が生じていると判断することができる。
図9は、LpoleパラメータとLshaftパラメータとの関係を示すグラフの例を示す図である。
ステップS11で利用者がLpoleパラメータとLshaftパラメータの対を選択した場合、表示装置20には、図9に示すようなグラフが表示される。図9に示すグラフによれば、LpoleパラメータとLshaftとに基づいて対象装置30の状態を判断することができる。LpoleパラメータとLshaftパラメータとは、対象装置30のロータの状態について相関関係を有する。そのため、利用者は、図9に示すグラフにより対象装置30のロータの状態を容易に確認することができる。具体的には、LpoleパラメータおよびLshaftパラメータは、モータの状態が悪化すると減少する。ここで、LpoleパラメータおよびLshaftパラメータは、それぞれモータの異なる部位の劣化に応じて変化するパラメータである。したがって、利用者は、プロットG3の移動方向の傾きを観察することで、モータにおいて異常が発生している箇所を推測することができる。
なお、各電流パラメータが示す対象装置30の状態を確認したい場合、利用者は、KIパラメータとLpoleパラメータの対に係るグラフ、KIパラメータとLshaftパラメータの対に係るグラフ、KIパラメータとLxパラメータの対に係るグラフ、およびIHDパラメータとTHDパラメータの対に係るグラフを確認すればよい。または、利用者は、LpoleパラメータとLshaftパラメータの対に係るグラフ、KIパラメータとLxパラメータの対に係るグラフ、およびIHDパラメータとTHDパラメータの対に係るグラフを確認すればよい。
このように、第1の実施形態によれば、状態分析装置10は、互いに相関関係を有する複数の電流パラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、閾値を表す区分線G2と、電流パラメータの値を表すプロットG3と、電流パラメータの値の変化量を表す矢印G4とを配置した表示情報を生成する。これにより、利用者は、周波数領域グラフの読み取りには熟練していなくても、対象装置30の状態がどのように変化しているかを認識することができる。また、上述したように、第1の実施形態によれば、利用者は、個別の電流パラメータに関連付けられた状態以外の状態についても認識することが可能である。なお、他の実施形態としては、電流パラメータの値をプロットG3以外の図形で表してもよい。例えば、第1の実施形態の矢印G4は、電流パラメータの変化量を表す図形であるが、そのアローヘッドは一のタイミングに係る電流パラメータの値を示すため、当該矢印G4も電流パラメータの値を表す図形といえる。また、他の実施形態としては、電流パラメータの変化量を矢印G4以外の図形で表してもよい。例えば、電流パラメータの変化量の大きさをチャート表示してもよいし、プロットG3の色によって表してもよい。
また、第1の実施形態によれば、状態分析装置10は、異なるタイミングに係る複数のパラメータの少なくとも1つの値が閾値を跨ぐ場合に、所定のメッセージを含む表示情報を生成する。これにより、利用者は、対象装置30の状態が変化したことを早急に認識することができる。なお、他の実施形態においては、状態分析装置10は、異なるタイミングに係る複数のパラメータの少なくとも1つの値が閾値を跨ぐ場合と閾値を跨がない場合とで、プロットG3の表示形態を異ならせてもよい。これによっても、第1の実施形態と同様に、利用者は、対象装置30の状態が変化したことを早急に認識することができる。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態に係る状態分析装置10は、電流パラメータの対に係るグラフを表示装置20に表示させるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る状態分析装置10は、3つ以上の電流パラメータの組に係る高次元グラフを表示装置20に表示させてもよい。
また、上述した実施形態に係る状態分析装置10は、互いに相関関係を有する複数の電流パラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、閾値を表す区分線G2と、電流パラメータの値を表すプロットG3とを配置した表示情報を生成するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る状態分析装置10は、一の時刻に係る一の電流パラメータの値と、その変化量とを表す表示情報を生成してもよい。このような実施形態であっても、利用者は、対象装置30の状態がどのように変化しているかを認識することはできる。
また、上述した実施形態に係る状態分析装置10は、自身に直接接続された表示装置20に表示情報を出力することで表示制御を行うが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る状態分析装置10は、表示制御を行わずに、表示情報を記憶媒体に記録するものや、ネットワークを介して接続された他の表示装置20に表示情報を送信してもよい。
また、上述した実施形態に係る対象装置30は、モータと補機とが同軸で回転する回転機械システムであるが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る対象装置30は、モータと補機とが歯車装置などの機械系を介して接続されるものであってもよい。
また、上述した実施形態に係る状態分析装置10は、対象装置30の状態を正常状態、異常状態、注意状態の3つの区分に分類するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る状態分析装置10は、正常状態と異常状態の2つの区分に分類してもよいし、4つ以上の区分に分類してもよい。
図10は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ90は、CPU91、主記憶装置92、補助記憶装置93、インタフェース94を備える。
上述の状態分析装置10は、コンピュータ90に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置93に記憶されている。CPU91は、プログラムを補助記憶装置93から読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU91は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92に確保する。
補助記憶装置93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置93は、コンピュータ90のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース94または通信回線を介してコンピュータ90に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ90に配信される場合、配信を受けたコンピュータ90が当該プログラムを主記憶装置92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置93に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 状態分析システム
10 状態分析装置
11 電流取得部
12 パラメータ算出部
13 パラメータ記憶部
14 閾値記憶部
15 グラフ生成部
16 遷移検知部
17 表示制御部
20 表示装置
30 対象装置
40 三相交流電源
50 電力線
60 クランプ電流計
G1 軸
G2 区分線
G3 プロット
G4 矢印

Claims (7)

  1. 対象装置に流れる電流信号を取得する電流取得部と、
    一定の周期に係るタイミングで、前記電流信号に基づいて、前記対象装置の状態によって変動し互いに相関関係を有する複数のパラメータの値を算出するパラメータ算出部と、
    前記複数のパラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、前記対象装置の状態の判断基準となる予め定められた閾値を表す区分線と、一のタイミングに係る前記複数のパラメータの値を表す第1図形と、異なるタイミングにおいて算出された前記複数のパラメータの値の変化量を表す第2図形とを配置した表示情報を生成する表示情報生成部と
    を備える状態分析装置。
  2. 前記表示情報生成部は、異なるタイミングに係る前記複数のパラメータの少なくとも1つの値が前記閾値を跨ぐ場合に、所定のメッセージを含む前記表示情報を生成する
    請求項1に記載の状態分析装置。
  3. 前記表示情報生成部は、異なるタイミングに係る前記複数のパラメータの少なくとも1つの値が前記閾値を跨ぐ場合と前記閾値を跨がない場合とで、前記第1図形の表示形態を異ならせる
    請求項1または請求項2に記載の状態分析装置。
  4. 前記対象装置の状態は、前記対象装置が正常である正常状態、前記対象装置が異常である異常状態、および前記対象装置の状態が異常状態に遷移しうる状態である注意状態を含み、
    前記表示情報生成部は、前記区分線として、前記正常状態と前記注意状態とを区分する第1区分線と、前記注意状態と前記異常状態とを区分する第2区分線とを含む前記表示情報を生成する
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の状態分析装置。
  5. 前記対象装置は、ロータ回りに回転するモータ、および前記ロータと共に回転する補機を有する装置であって、
    前記複数のパラメータは、前記対象装置の全般的な状態を表すパラメータ、前記ロータの状態を表すパラメータ、前記ロータおよび前記補機のミスアラインメントの状態を表すパラメータ、前記モータに流れる電流の実効値を示すパラメータ、前記電流に係る電源の品質を表すパラメータ、および前記補機の状態を表すパラメータからなる群から選択された複数のパラメータである
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の状態分析装置。
  6. 対象装置に流れる電流信号を取得することと、
    一定の周期に係るタイミングで、前記電流信号に基づいて、前記対象装置の状態によって変動し互いに相関関係を有する複数のパラメータの値を算出することと、
    異なるタイミングにおいて算出された前記複数のパラメータの値の変化量を算出することと、
    前記複数のパラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、前記対象装置の状態の判断基準となる閾値を表す区分線と、一のタイミングに係る前記複数のパラメータの値を表す第1図形と、前記変化量を表す第2図形とを配置した表示情報を表示することと
    を含む表示方法。
  7. コンピュータに、
    対象装置に流れる電流信号を取得することと、
    一定の周期に係るタイミングで、前記電流信号に基づいて、前記対象装置の状態によって変動し互いに相関関係を有する複数のパラメータの値を算出することと、
    異なるタイミングにおいて算出された前記複数のパラメータの値の変化量を算出することと、
    前記複数のパラメータのそれぞれを軸とした座標空間に、前記対象装置の状態の判断基準となる閾値を表す区分線と、一のタイミングに係る前記複数のパラメータの値を表す第1図形と、前記変化量を表す第2図形とを配置した表示情報を生成することと
    を実行させるためのプログラム。
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