JP6425971B2 - 減速装置および減速装置のケーシングの製造方法 - Google Patents

減速装置および減速装置のケーシングの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、減速装置および減速装置のケーシングの製造方法に関する。
特許文献1に、複数のケーシング体(第1〜第3ケーシング体)を連結してケーシングを構成した減速装置が開示されている。
この減速装置では、各ケーシング体の間を封止する封止部材として、紙パッキンが使用されている。
特開2004−278587号公報(図1)
しかしながら、紙パッキンを使用した減速装置は、封止性能が十分でないという問題があった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、封止性能をより高めることのできる減速装置を得ることをその課題としている。
本発明は、第1ケーシング体と第2ケーシング体を連結してケーシングを構成する減速装置において、前記第1ケーシング体と前記第2ケーシング体の合わせ面を封止する封止部材を有し、前記第2ケーシング体は、内周の軸方向端部に、環状でかつ内周側および軸方向第1ケーシング体側が開放した凹部を有し、前記第1ケーシング体は、前記第2ケーシング体の前記凹部と径方向に対向する対向面を有し、前記封止部材は、前記第1ケーシング体の前記対向面に締め代を有して外嵌される外嵌部と、前記第2ケーシング体の前記凹部内に配置される封止部と、を有し、封止部は、軸方向において第1ケーシング体と第2ケーシング体とに接するとともに、径方向において第1ケーシング体を間に介することなく凹部の内周面と対向する構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、第2ケーシング体の内周の軸方向端部に、環状でかつ内周側および軸方向第1ケーシング体側が開放した凹部を有する。一方、第1ケーシング体には、該凹部と径方向に対向する対向面を有する。封止部材は、第1ケーシング体の対向面に締め代を有して外嵌される外嵌部と第2ケーシング体の凹部内に配置される封止部を備えたものとする。
これにより、封止部材により、第1ケーシング体と第2ケーシング体との間において高い封止性能を実現することができる。
また、本発明は、第1ケーシング体と第2ケーシング体を連結してケーシングを構成する減速装置のケーシングの製造方法において、前記第1ケーシング体と前記第2ケーシング体の合わせ面を封止する封止部材を有し、前記第2ケーシング体は、内周の軸方向端部に、環状でかつ内周側および軸方向第1ケーシング体側が開放した凹部を有すると共に、前記第1ケーシング体は、前記第2ケーシング体の前記凹部と径方向に対向する対向面を有し、前記封止部材を、前記第1ケーシング体の前記対向面に締め代を有して外嵌する工程と、該対向面に前記封止部材が外嵌された状態で、前記第2ケーシング体の前記凹部に前記封止部材が配置されるように前記第1ケーシング体と前記第2ケーシング体とを連結する工程と、を含むことを特徴とする減速装置のケーシングの製造方法と捉えることもできる。
本発明によれば、封止性能をより高めることのできる減速装置を得ることができる。
本発明の実施形態の一例に係る減速装置の要部拡大断面図 図1の減速装置の全体断面図 図1の減速装置の主要部の断面図 図1の減速装置の分解断面図 封止部材の変形例を示す正面図または断面図 本発明の他の実施形態の一例に係る減速装置の要部拡大断面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る減速装置の要部拡大断面図、図2は、該減速装置の全体断面図、図3は、該減速装置の主要部の断面図である。
始めに、減速装置10の減速機構の全体概略構成から説明する。この減速装置10は、中央クランクタイプと称される偏心揺動型の減速装置である。
図2、図3を参照して、減速装置10の入力軸12は、モータ14のモータ軸14Aと一体化されている。
入力軸12には、キー15を介して偏心体16が連結されている。偏心体16の外周は、入力軸12の軸心C12に対して偏心している。偏心体16の外周にはころ軸受17を介して外歯歯車18が偏心揺動可能に組み込まれている。外歯歯車18は、内歯歯車20に内接噛合している。
内歯歯車20は、この実施形態では、ケーシングCa(のケーシング本体50)と一体化された内歯歯車本体20Aと、該内歯歯車本体20Aに形成されたピン溝20Bと、該ピン溝20Bに回転自在に支持された円柱状の支持ピン20Cとを備えている。支持ピン20Cは、内歯歯車20の内歯を構成している。内歯歯車20の内歯の歯数(支持ピン20Cの数)は、外歯歯車18の外歯の数よりも僅かだけ(この例では1だけ)多い。
外歯歯車18の軸方向負荷側にはフランジ部材21が配置されている。フランジ部材21にはピン部材22が圧入されている。このピン部材22は、外歯歯車18に設けられた貫通孔18Aを貫通している。ピン部材22の外周には、ローラ部材23が摺動可能に外嵌している。ローラ部材23は、一部が該貫通孔18Aの内周に当接しているが、ローラ部材23の外径は、貫通孔18Aの内径よりも、偏心体16の偏心量の2倍に相当する分だけ小さい。
フランジ部材21は、軸径がより縮小された出力軸24と一体化されている。フランジ部材21、ピン部材22、ローラ部材23、および出力軸24は、一体的に回転する大きな出力体25を構成している。出力体25は、2つの出力側玉軸受28、30を介してケーシングCa(の外カバー体60)に回転自在に支持されている。
なお、符号32は、外歯歯車18の偏心揺動によって入力軸12上に生じる荷重のアンバランスを相殺するためのカウンタウェイト、符号34、35は、入力軸12を支持する入力側玉軸受である。符号37は、モータ軸14A(入力軸12)と内カバー体40との間を封止するオイルシールである。
ここで、図1を、合わせて参照して、本実施形態に係る減速装置10のケーシングCaの構成について、詳細に説明する。
本実施形態に係る減速装置10のケーシングCaは、内カバー体(第1ケーシング体)40と、ケーシング本体(第2ケーシング体)50と、外カバー体(第3ケーシング体)60とが、軸方向に連結された構成とされている。
内カバー体40は、モータ貫通ボルト36を介してモータケーシング14Bと軸方向に連結されている。内カバー体40は、減速装置10の内部とモータケーシング14Bの内部とを分離している。ケーシング本体50は、内カバー体40の軸方向反モータ側に連結されている。ケーシング本体50は、減速機構を収容している。外カバー体60は、ケーシング本体50の軸方向反内カバー体側に連結されている。外カバー体60は、減速装置10の前記出力体25を支持している。内カバー体40とケーシング本体50、ケーシング本体50と外カバー体60は、共通の減速装置貫通ボルト38によって連結されている。
今、内カバー体(第1ケーシング体)40とケーシング本体(第2ケーシング体)50との封止構造に着目する。
この減速装置10は、内カバー体40の合わせ面(軸方向ケーシング本体50側の端面)41とケーシング本体50の合わせ面(軸方向内カバー体40側の端面)51を封止する封止部材80を有している。ケーシング本体50は、内周55の軸方向内カバー体40側の端部55Aに、凹部52を有している。内カバー体40は、ケーシング本体50の凹部52と径方向に対向する対向面45Aを有している。封止部材80は、内カバー体40の対向面45Aに締め代を有して外嵌される外嵌部81と、ケーシング本体50の凹部52内に配置される封止部82とを有している。以下、順に詳細に説明してゆく。
始めに、ケーシング本体(第2ケーシング体)50の構成から説明する。
ケーシング本体50は、内周55の軸方向内カバー体40側の端部55Aに、凹部52を有している。ケーシング本体50の軸方向長さ(=ピン溝20Bの軸方向長さ)は、L50であり、該ピン溝20Bに支持される支持ピン20Cの軸方向長さは、L20Cである。支持ピン20Cの軸方向長さL20Cは、ケーシング本体50の軸方向長さL50よりも短い(L20C<L50)。支持ピン20Cは、ピン溝20Bの軸方向中央部に配置されており、ケーシング本体50の内周55の端部55Aには、支持ピン20Cは存在していない。本実施形態では、この(支持ピン20Cが存在していない)ケーシング本体50の内周55の軸方向内カバー体40側端部に、前記凹部52が形成されている。別言するならば、ケーシング本体50の内カバー体40との合わせ面51の径方向内側部に凹部52が形成されていると捉えることもできる。
ケーシング本体50の凹部52は、周方向に一周する環状に形成され、かつ内周55側および軸方向内カバー体40側(軸方向第1ケーシング体側)が開放されている。別言するならば、凹部52は、ケーシング本体50の合わせ面51の径方向内側部を、該ケーシング本体50の軸心C50と同心に穿設した形状とされている。凹部52の軸方向深さは、L52である。
前述したように、本減速装置10の内歯歯車20の内歯は、支持ピン20Cによって構成されており、ケーシング本体50の内周55には、該支持ピン20Cが組み込まれるピン溝20Bが、軸方向全長に亘って形成されている。ピン溝20Bの軸直角断面は、半円形状である。ピン溝20Bの最外径(内歯歯車20の軸心(ケーシング本体50の軸心C50と同じ)からピン溝20Bの底部までの最大距離)は、D20Bである。ピン溝20Bは、周方向に間欠的に形成されており、ケーシング本体50の内周55の周方向の一部は、ピン溝20Bが形成されていない。
ケーシング本体50の凹部52の底面(凹部52の軸方向内カバー体40側端面)52Aは、合わせ面51の一部を構成している。凹部52の底面52Aの径方向長さ(凹部52のケーシング本体50の内周55からの径方向長さ)は、R52である。また、凹部52の最外径は、D52である。この凹部52の最外径D52は、前記ピン溝20Bの最外径D20Bよりも大きい(D52>D20B)。この実施形態では、凹部52の底面52A(径方向長さR52)のうち、凹部52の最外径D52とピン溝20Bの最外径D20Bとの間の平面領域N20Bが、後述する封止部材80の封止部82が当接する封止面を構成している。この平面領域N20Bは、ピン溝20Bの径方向外側に相当しており、全周に亘ってピン溝20Bは全く存在していない。
本実施形態では、ケーシング本体50の内周55における凹部52の軸方向内側(支持ピン20C側:反内カバー体側)の部位が、内カバー体40と係合する本体インロー面55Bを構成している。つまり、ピン溝20Bの形成面が、本体インロー面55Bを構成している。
次に、内カバー体(第1ケーシング体)40の構成を説明する。
内カバー体40は、ケーシング本体50の凹部52と径方向に対向する対向面45Aを凹部52の径方向内側に有している。
内カバー体40は、合わせ面(軸方向ケーシング本体50側の端面)41の径方向内側部位に、ケーシング本体50側に突出する小段部46と、該小段部46よりもさらにケーシング本体50側に突出した大段部47とを有している。小段部46の外周45の一部(反ケーシング本体側)が、ケーシング本体50の凹部52と径方向に対向する対向面45Aを構成している。
小段部46の外周45は、対向面45Aよりも、さらに軸方向内側(ケーシング本体50側)にまで延在されており、この延在された部分が、内カバー体インロー面45Bを構成している。この内カバー体インロー面45Bは、ケーシング本体50の前記本体インロー面55Bと嵌合している。つまり、本減速装置10では、内カバー体40(の小段部46)の外周45とケーシング本体50の内周55がインロー嵌合している。
なお、この実施形態では、内カバー体40の対向面45Aと内カバー体インロー面45Bは、同一の面(小段部46の外周45)で構成されているが、内カバー体40の対向面45Aと内カバー体インロー面45Bは、必ずしも同一の面で構成される必要はなく、異なる面で構成されていてもよい。同様に、前記ケーシング本体50の本体インロー面55Bも、必ずしもピン溝20Bの形成面と一致している必要はなく、別の部位に形成されていてもよい。
なお、小段部46よりさらにケーシング本体50側に突出した大段部47の外周は、支持ピン20Cを径方向内側から支える支持面47Aを構成している。
次に、封止部材80について説明する。
ケーシング本体50と内カバー体40の間には、合わせ面41、51を封止する封止部材80が配置されている。封止部材80は、ゴム等の弾性部材で全体が環状に形成されている。
具体的には、封止部材80は、径方向においては、ケーシング本体50の凹部52の内周面52Bと内カバー体40の対向面45Aとの間に配置される。封止部材80は、軸方向においては、ケーシング本体50の凹部52の底面(凹部52の軸方向内カバー体40側端面:合わせ面51の一部)52Aと、内カバー体40の合わせ面41との間に配置される。
封止部材80は、内カバー体40の対向面45Aに締め代を有して外嵌される外嵌部81と、ケーシング本体50の凹部52内に配置される封止部82とを有している。なお、本実施形態では、封止部材80の封止部82だけでなく、外嵌部81も、凹部52内に配置されている。しかし、外嵌部81については、必ずしも凹部52内に配置されていなくてもよい。
封止部材80の外嵌部81は、具体的には、周方向と直交する断面が長方形状に形成されている。外嵌部81の内径D81は、ケーシングCaに組み込み後の状態では、対向面45Aの外径d45Aと同一となる。しかし、この外嵌部81の内径D81は、ケーシングCaに組み込み前の状態において(変形していない状態において)は、対向面45Aの外径d45Aよりも小さく設定されている。つまり、外嵌部81の内径D81は、対向面45Aに外嵌されたときに、締め代を有して外嵌される寸法に設定されている。
封止部材80の封止部82は、外嵌部81の径方向外側に、該封止部82と一体的に(連続的に)形成されている。封止部82は、具体的には、周方向と直交する断面が、先端が丸められた紡錘形とされている。封止部82の軸方向寸法(封止部82の紡錘形の最大外径)L82は、外嵌部81の軸方向寸法L81よりも大きく設定されている(L82>L81)。さらに、この封止部82の軸方向寸法L82は、ケーシングCaに組み込む前の状態において、凹部52の軸方向深さL52よりも大きく設定されている。
この実施形態に係る減速装置10は、既に説明したように、内カバー体40(第1ケーシング体)とケーシング本体50(第2ケーシング体)のほかに、外カバー体60(第3ケーシング体)をさらに有している。つまり、外カバー体60と内カバー体40との間にケーシング本体50が配置されている。そして、本実施形態では、外カバー体60とケーシング本体50との封止構造を、内カバー体40とケーシング本体50との封止構造と軸方向に対称な構成としている。そのため、ケーシング本体50と外カバー体60との間の封止構造については、内カバー体40側に対応する主要な部位の符号の先頭に「S」の文字を付すこととする。
すなわち、本実施形態の封止構造の全体を要するならば、ケーシング本体50の内周55の軸方向内カバー体40側の端部55Aに凹部52が設けられると共に、同一のケーシング本体50の軸方向外カバー体60側(軸方向第3ケーシング体側)の端部に第2の凹部S52が設けられ、第2の凹部S52は、環状でかつ内周側および軸方向外カバー体60側が開放しており、外カバー体60は、ケーシング本体50の第2の凹部S52と径方向に対向する第2の対向面S45Aを有している。一方、第2の封止部材S80は、外カバー体60の第2の対向面S45Aに締め代を有して外嵌される第2の外嵌部S81と、ケーシング本体50の第2の凹部S52内に配置される第2の封止部S82と、を有していることになる。
第2の凹部S52は、凹部52と同一の寸法であり、第2の封止部材S80は、封止部材80と同一の形状である。しかし、第2の凹部S52と凹部52は異なる寸法としてもよく、また、第2の封止部材S80と封止部材80も、(相似形状を含め)異なる形状としてもよい。
なお、内カバー体40および外カバー体60における、ケーシング本体50の凹部52、第2の凹部S52と軸方向に対向する部分には、特に凹部(後述する隣接凹部148に相当する凹部)は設けられていない。換言するならば、本実施形態の減速装置10における凹部52、第2の凹部S52は、内カバー体40および外カバー体60の間に位置するケーシング本体50にのみ形成されている。
次に、本実施形態に係る減速装置10の作用を説明する。
先ず、減速装置10の減速作用から説明する。
モータ14のモータ軸14Aが回転すると、該モータ軸14Aと一体化されている減速装置10の入力軸12が回転する。入力軸12が回転すると、キー15を介して入力軸12と連結されている偏心体16が回転する。これにより、入力軸12が1回回転する毎に(偏心体16が1回回転する毎に)ころ軸受17を介して外歯歯車18が内歯歯車20に内接噛合しながら1回揺動回転する。この揺動回転の間に、外歯歯車18と内歯歯車20の噛合位置が順次ずれてゆく現象が発生し、外歯歯車18は、内歯歯車20との歯数差分だけ、すなわちこの例では「1歯分」だけ、内歯歯車20に対して相対的に回転する(自転する)。この相対回転成分(自転成分)が、ローラ部材23およびピン部材22を介してフランジ部材21に伝達され、フランジ部材21と一体化されている出力軸24が回転する。この結果、(内歯歯車20と外歯歯車18の歯数差:この例では1)/外歯歯車18の歯数)に相当する減速比の減速を実現することができる。
ここで、本減速装置10のケーシングCaに関する作用を、本減速装置10のケーシングCaの組み付け方法(製造方法)を説明しながら説明する。
図4に示されるように、本実施形態に係る減速装置10のケーシングCaを組み付けるときは、減速装置10の出力軸24(入力軸12)を鉛直方向に向けてモータ14を一番下側に位置させ、その上に内カバー体40、さらにその上にケーシング本体50、さらにその上に外カバー体60を重ねて組み付けていく。
既に説明したように、外カバー体60とケーシング本体50との間の封止構造は、内カバー体40とケーシング本体50との間の封止構造と比べて、上下が逆になっている(上下対称)。
組み付けは、以下のように行われる。先ず、封止部材80を、ゴムの弾性によって内径を若干広げながら内カバー体40(第1ケーシング体)の対向面45A(小段部46の外周45)に締め代を有して外嵌する。これにより、封止部材80は、内カバー体40の対向面45Aに締まり嵌めにて外嵌され、ずれの生じにくい安定した態様で内カバー体40に組み付けられる。
次に、該対向面45Aに封止部材80が外嵌された状態で、ケーシング本体50(第2ケーシング体)の凹部52に封止部材80が配置されるように内カバー体40とケーシング本体50とを当接させる。この当接により、封止部材80は、径方向においてケーシング本体50の凹部52の内周面52Bと内カバー体40の対向面45Aとの間に挟まれると共に、軸方向においてケーシング本体50の凹部52の底面52Aと内カバー体40の合わせ面41との間に挟まれる。
この状態で、外カバー体60側の第2の封止部材S80を、ゴムの弾性によって内径を若干広げながら外カバー体60の第2の対向面S45Aに締め代を有して外嵌する。これにより、第2の封止部材S80は外カバー体60の第2の対向面S45Aに、締まり嵌めにて外嵌される。つまり、外カバー体60側の第2の封止部材S80は、溝などの係止部が設けられていない外カバー体60の外周に外嵌されている状態でありながら、特に押さえていなくても外カバー体60から脱落することはない。
そして、この状態で、ケーシング本体50の第2の凹部S52に第2の封止部材S80が配置されるように外カバー体60とケーシング本体50とを当接させ、最後に、減速装置貫通ボルト38によって、内カバー体40とケーシング本体50を封止部材80を介在させた状態で連結すると共に、外カバー体60とケーシング本体50を第2の封止部材S80を介在させた状態で連結する。
今、例えば、内カバー体40の側の封止構造に着目すると、封止部材80は、ケーシングCaに組み込まれる前の状態において封止部82の軸方向寸法L82が外嵌部81の軸方向寸法L82よりも大きい。外嵌部81の軸方向寸法L81は、凹部52の軸方向深さL52よりも小さい(L81<L52)。封止部82の軸方向寸法L82は凹部52の軸方向深さL52よりも大きい(L82>L52)。そのため、封止部材80は、減速装置貫通ボルト38による締め込みによって変形するスペースが確保された上で、内カバー体40とケーシング本体50、あるいは外カバー体60とケーシング本体50との間で支障なく軸方向に圧縮される。
さらに、ケーシング本体50の凹部52の最外径D52は、ピン溝20Bの最外径D20Bよりも大きい(D52>D20B)。つまり、この実施形態では、凹部52の底面52A(径方向長さR52)のうち、凹部52の最外径D52とピン溝20Bの最外径D20Bとの間の平面領域N20Bが、封止部材80の封止部82が当接する封止面を構成している。この平面領域N20Bは、ピン溝20Bの径方向外側に相当しており、全周に亘ってピン溝20Bは全く存在していない。換言するならば、封止部82による封止は、全周に亘ってピン溝20Bが全く形成されていない平面領域N20Bにおいて行われている。このため、封止部材80は、内カバー体40とケーシング本体50との間を、良好に封止することができる。
これらの作用は、外カバー体60とケーシング本体50との連結においても、同様に得ることができる。
また、本実施形態においては、3つのケーシング体(内カバー体40、ケーシング本体50、外カバー体60)を連結して封止する構成でありながら、ケーシング本体50の軸方向両端に凹部52および第2の凹部S52が設けられ、内カバー体40および外カバー体60におけるケーシング本体50の凹部52、第2の凹部S52の軸方向に対向する部分には、特に凹部が設けられていない。そのため、凹部52や第2の凹部S52を形成するための加工は、ケーシング本体50のみに行えばよく、加工が簡単である。
また、外カバー体60側の第2の凹部S52は、内カバー体40側の凹部52と同形状であるため、加工スケジュールを同一とすることができ、封止部材80、第2の封止部材S80も同一のものを使用することができるため、コスト低減が図れる。
また、この減速装置10では、内カバー体40の(小段部46の)外周45とケーシング本体50の内周55がインロー嵌合しており、外カバー体60側も同様に小段部S46の外周とケーシング本体50の内周がインロー嵌合している。本実施形態のように複数のケーシング体40、50、60を上下方向に重ねながら組み付けてゆく減速装置10において、このようなインロー嵌合構造を採用している場合、従来の、例えば一般的なOリング等の封止部材を介在させて封止を行う手法では、該Oリングの脱落、噛み込み、位置ずれなどの問題が発生し易かった。紙パッキンは、これを回避する意味でも用いられることがあったが、冒頭で述べたように、封止性能が低いという問題があった。また、合わせ面の摩擦係数を低下させるという問題もあった。
しかしながら、本減速装置10では、合わせ面41(S41)、51(S51)の大半は、金属接触しており、該合わせ面41、51の間には、紙パッキン等の摩擦係数を低減させるような介在物が存在しない。そのため、減速装置貫通ボルト38によって内カバー体40とケーシング本体50とが連結されたときに、合わせ面41、51間に強力な摩擦力を発生させることができ、減速装置10によって伝達される動力の反力を安定して提供することができる。つまり、合わせ面41、51間に滑りが生じて伝達される動力による剪断力が減速装置貫通ボルト38に掛かってしまうのを効果的に防止できる。
そして、封止部材80、第2の封止部材S80は、外嵌部81、第2の外嵌部S81が締め代を有して(締まり嵌めにて)対向面45A、第2の対向面S45Aに外嵌された状態に維持されるため、減速装置10の軸方向を鉛直方向に向けて組み付けを行っても、封止部材80、第2の封止部材S80の脱落、噛み込み、位置ずれなどの問題は、(いずれのケーシング体が上側になる場合であっても)生じにくい。
なお、この実施形態においては、内カバー体40とケーシング本体50、および、外カバー体60とケーシング本体50を、共通の(同一の)減速装置貫通ボルト38によって共締め連結している。そのため、組み付け工程をより簡素化でき、部品点数も削減できる。しかし、内カバー体40とケーシング本体50、および、外カバー体60とケーシング本体50は、必ずしも共締め連結する必要はなく、それぞれを別々のボルトによって独立して連結するようにしてもよい(換言するならば、ケーシング体同士の連結は、いずれの段階で行ってもよい)。
また、この実施形態においては、封止部材80を、周方向と直交する断面が長方形状の外嵌部81および周方向と直交する断面が先端を丸めた紡錘形の封止部82を有する形状としていたが、本発明に係る封止部材の形状は、これに限定されない。例えば、図5に示されるような種々の形状(周方向と直交する断面の形状)の封止部材を採用することができる。
図5(A)の封止部材J80は、外嵌部J81を周方向と直交する断面が長方形状になるように形成すると共に、封止部J82を周方向と直交する断面が円形状になるように形成している。
図5(B)の封止部材K80は、図5(A)の封止部材J80と比較して、外嵌部K81の内周に突起部K81Aを形成している。これにより、突起部K81Aの部分で締め代δK81を確保することができるため、外嵌作業をより容易に行うことができる。なお、図5(B)の封止部材K80の外嵌部K81の内部(図5(B)の白抜きの部分)K83は、空洞としてより弾性変形性を高めてもよいし、逆に金属等を組み込んで封止部材K80の剛性をより高めてもよい。封止部材K80の剛性をより高めた場合には、例えば、図4における第2の封止部材S80のように、封止部材K80が対向面(第2の対向面S45A)に外嵌された状態で鉛直方向下側にある凹部(第2の凹部S52)に組み込まれるような場合に、該封止部材K80の封止部K82が下側に垂れないようにすることができる。
図5(C)の封止部材P80は、周方向と直交する断面が長方形状の外嵌部P81と周方向と直交する断面が台形状の封止部P82を有している。
図5(D)の封止部材Q80は、図5(C)の封止部材P80に対して、図5(B)と同様の改良構成(突起部Q81Aの形成と、内部Q83を、空洞としてより弾性変形性を高めるか、あるいは、金属等を組み込んでより剛性を高める構成)を付加したものである。符号Q81は外嵌部、Q82は封止部を指している。
図5(E)の封止部材T80は、周方向と直交する断面が、略X形状に構成されている。この封止部材T80の場合、X形状の内周側が外嵌部T81として機能し、X形状の外周側が封止部T82としての機能を果たすことになる。そして、この封止部材T80の場合は、外嵌部T81にも、「封止部」としての機能を兼用させることができる。
図5(F)の封止部材U80は、図5(E)の封止部材T80に対して、内部(図5(F)の白抜きの部分)U83を、空洞としてより弾性変形性を高めるか、あるいは、逆に金属等を組み込んでより剛性を高めるようにしたものである。符号U81は外嵌部T81に対応し、符号U82は封止部T82に対応している。
図5に示した封止部材は、「例示」であり、本発明に係る封止部材は、一方のケーシング体である第1ケーシング体の(凹部の)対向面に締め代を有して外嵌される外嵌部と、他方のケーシング体である第2ケーシング体の凹部内に配置される封止部と、を有していれば、その具体的な形状は問われない。前述したように、凹部内には、少なくとも封止部が配置されていればよく、外嵌部は、必ずしも凹部内に配置されている必要はない。また、外嵌部は、封止部の機能を兼用していてもよい。
なお、ケーシング本体のほか、内カバー体側(あるいは外カバー体側)にも凹部が形成されていてもよい。この構成例を図6に示す。
図6の構成例では、減速装置110の内歯歯車120が、ケーシング本体150と一体化された内歯歯車本体120Aと、該内歯歯車本体120Aに形成されたピン溝120Bと、該ピン溝120Bに組み込まれた支持ピン120Cと、該支持ピン120Cの外周に回転自在に嵌合された摺動ローラ120Dとで構成されている。摺動ローラ120Dが内歯歯車120の内歯を構成している。
また、外歯歯車118は、軸方向に並列に2枚設けられている。外歯歯車118が2枚設けられているのは、伝達容量を増大させると共に、各外歯歯車118の偏心位相を180度異ならせることによって外歯歯車118が偏心するときの動的バランスをより向上させるためである。したがって、この図6の構成例では、先の実施形態において設けられていたカウンタウェイト32は設けられていない。
図6の構成例におけるケーシング本体150も、内周155の軸方向内カバー体140側の端部155Aに、環状でかつ内周側および軸方向内カバー体(第1ケーシング体)140側が開放した凹部152を有している。この凹部152の基本的な構造は、先の実施形態と同様である。
一方、内カバー体140は、ケーシング本体150の凹部152と径方向に対向する対向面145Aと、ケーシング本体150の凹部152と軸方向に対向する隣接凹部148とを有している。また、内カバー体140は、隣接凹部148の径方向内側部位に、ケーシング本体150側に突出する小段部146と、該小段部146よりもさらにケーシング本体150側に突出した大段部147とを有している。
小段部146の外周145のうち、ケーシング本体150の凹部152と径方向に対向する部位が、対向面145Aを構成している。また、この小段部146の外周145は、対向面145Aの軸方向両側に延在しており、対向面145Aの軸方向反ケーシング本体側に隣接凹部148に対向する隣接対向面145Cを備えると共に、対向面145Aの軸方向ケーシング本体150側の部位が、内カバー体インロー面145Bを構成している。
この内カバー体インロー面145Bは、ケーシング本体150の本体インロー面155Bとインロー嵌合している。つまり、本減速装置110でも、内カバー体140の(小段部146の)外周145とケーシング本体150の内周155がインロー嵌合している。
なお、小段部146よりさらにケーシング本体150側に突出した大段部147の外周は、支持ピン120Cを径方向内側から支える支持面147Aを構成している。
この減速装置110では、ケーシング本体150の凹部152の軸方向深さL152および内カバー体140の隣接凹部148の軸方向深さL148をほぼ同一に設定している。そのため、凹部152は、軸方向深さL152が、先の実施形態の凹部52の軸方向深さL52の1/2程度に浅く形成されている。
封止部材180は、内カバー体140の対向面145Aおよび隣接対向面145Cに締め代を有して外嵌される外嵌部181と、ケーシング本体150の凹部152および内カバー体140の隣接凹部148内に配置される封止部182と、を有する。封止部材180自体の構成は、先の実施形態の封止部材80と同様である。
なお、この実施形態では、封止部材180の外嵌部181は、ケーシング本体150の凹部152と対向する対向面145Aのほか、隣接凹部148に対向する隣接対向面145Cの双方に嵌合しているが、封止部材180の外嵌部181は、対向面145Aおよび隣接対向面145Cの内、少なくとも一方に嵌合できる構成であればよい(状況に応じ、あるいは、封止部材180の形状等に応じ、対向面145Aおよび隣接対向面145Cのいずれか一方の側のみに該封止部材180を嵌め込んで組み付けを行ってもよい)。
この減速装置110では、ケーシング本体150の合わせ面151が凹部152を有すると共に、内カバー体140の合わせ面141も隣接凹部148を有しているため、内カバー体40側の合わせ面41が単一の平面で構成されている先の実施形態と比較して、封止部材180による封止を、より良好に行う設計がし易いというメリットが得られる。
なお、本減速装置110においても、外カバー体160とケーシング本体150との連結に、内カバー体140とケーシング本体150との連結と同様(対称)の構成が採用されている。外カバー体160とケーシング本体150との連結構造に関しては、図6中で、内カバー体140とケーシング本体150との連結に対応する主要部分の先頭に「S」の文字を付すに止め、重複説明は省略する。
なお、上記実施形態においては、第1〜第3ケーシング体を有する減速装置が示されていたが、2以上のケーシング体を有する減速装置ならば、いずれのケーシング体とケーシング体の間にも、それぞれ本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、減速装置の減速機構に、偏心揺動型の減速機構が採用されていたが、本発明に係る減速装置は、これに限定されず、どのような種類の減速機構を有する減速装置にも適用することができる。
Ca…ケーシング
10…減速装置
38…減速装置貫通ボルト
40 内カバー体(第1ケーシング体)
41…合わせ面
45A…対向面
50…ケーシング本体(第2ケーシング体)
51…合わせ面
52…凹部
55…内周
60…外カバー体(第3ケーシング体)
80…封止部材
81…外嵌部
82…封止部

Claims (8)

  1. 第1ケーシング体と第2ケーシング体を連結してケーシングを構成する減速装置において、
    前記第1ケーシング体と前記第2ケーシング体の合わせ面を封止する封止部材を有し、
    前記第2ケーシング体は、内周の軸方向端部に、環状でかつ内周側および軸方向第1ケーシング体側が開放した凹部を有し、
    前記第1ケーシング体は、前記第2ケーシング体の前記凹部と径方向に対向する対向面を有し、
    前記封止部材は、前記第1ケーシング体の前記対向面に締め代を有して外嵌される外嵌部と、前記第2ケーシング体の前記凹部内に配置される封止部と、を有し、
    前記封止部は、軸方向において前記第1ケーシング体と前記第2ケーシング体とに接するとともに、径方向において前記第1ケーシング体を間に介することなく前記凹部の内周面と対向する
    ことを特徴とする減速装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1ケーシング体の外周と前記第2ケーシング体の内周がインロー嵌合する
    ことを特徴とする減速装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記封止部材は、前記ケーシングに組み込まれる前の状態において、前記封止部の軸方向寸法が、前記外嵌部の軸方向寸法よりも大きい
    ことを特徴とする減速装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記第2ケーシング体は、当該減速装置の減速機構の構成要素である内歯歯車の内歯を構成するピン部材が配置されるピン溝を有し、
    前記第2ケーシング体の前記凹部の最外径は、前記ピン溝の最外径よりも大きい
    ことを特徴とする減速装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    当該減速装置は、第3ケーシング体および該第3ケーシング体と前記第2ケーシング体の合わせ面を封止する第2の封止部材をさらに有し、
    該第3ケーシング体と前記第1ケーシング体との間に前記第2ケーシング体が配置され、
    前記第2ケーシング体の軸方向第1ケーシング体側の端部に前記凹部が設けられると共に、該第2ケーシング体の軸方向第3ケーシング体側の端部に第2の凹部が設けられ、
    前記第2の凹部は、環状でかつ内周側および軸方向第3ケーシング体側が開放しており、
    前記第3ケーシング体は、前記第2ケーシング体の前記第2の凹部と径方向に対向する第2の対向面を有し、
    前記第2の封止部材は、前記第3ケーシング体の前記第2の対向面に締め代を有して外嵌される第2の外嵌部と、前記第2ケーシング体の前記第2の凹部内に配置される第2の封止部と、を有し、かつ
    前記第1ケーシング体および前記第3ケーシング体における、前記第2ケーシング体の前記凹部および前記第2の凹部の軸方向に対向する部分には、凹部が設けられない
    ことを特徴とする減速装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記第1ケーシング体は、前記第2ケーシング体の前記凹部と軸方向に対向する隣接凹部を有し、
    前記封止部は、前記第2ケーシング体の前記凹部内および前記第1ケーシング体の前記隣接凹部内に配置される
    ことを特徴とする減速装置。
  7. 第1ケーシング体と第2ケーシング体を連結してケーシングを構成する減速装置のケーシングの製造方法において、
    前記第1ケーシング体と前記第2ケーシング体の合わせ面を封止する封止部材を有し、
    前記第2ケーシング体は、内周の軸方向端部に、環状でかつ内周側および軸方向第1ケーシング体側が開放した凹部を有すると共に、前記第1ケーシング体は、前記第2ケーシング体の前記凹部と径方向に対向する対向面を有し、
    前記封止部材を、前記第1ケーシング体の前記対向面に締め代を有して外嵌する工程と、
    該対向面に前記封止部材が外嵌された状態で、前記第2ケーシング体の前記凹部に前記封止部材が配置されるように前記第1ケーシング体と前記第2ケーシング体とを連結する工程と、を含み、
    前記封止部材の前記第2ケーシング体の前記凹部に配置される部分は、軸方向において前記第1ケーシング体と前記第2ケーシング体とに接するとともに、径方向において前記第1ケーシング体を間に介することなく前記凹部の内周面と対向する
    ことを特徴とする減速装置のケーシングの製造方法。
  8. 請求項7において、
    当該減速装置は、第3ケーシング体、および該第3ケーシング体と前記第2ケーシング体の合わせ面を封止する第2の封止部材をさらに有し、
    前記第3ケーシング体と前記第1ケーシング体との間に前記第2ケーシング体が配置され、
    前記第2ケーシング体の軸方向第3ケーシング体側の端部に第2の凹部が設けられ、
    前記第3ケーシング体が前記第2ケーシング体の前記第2の凹部と径方向に対向する第2の対向面を有し、
    前記第2の封止部材を、前記第3ケーシング体の前記第2の対向面に締め代を有して外嵌する工程と、
    該第2の対向面に前記第2の封止部材が外嵌された状態で、前記第2ケーシング体の前記第2の凹部に前記第2の封止部材が配置されるように前記第3ケーシング体と前記第2ケーシング体とを連結する工程と、を含む
    ことを特徴とする減速装置のケーシングの製造方法。
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