JP6425447B2 - 建具用額縁、改装建具及び建具用額縁の施工方法 - Google Patents

建具用額縁、改装建具及び建具用額縁の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、建具用額縁、改装建具及び建具用額縁の施工方法に関する。具体的には、建具の枠に取り付けられる建具用の額縁、この額縁が設けられた改装建具、及び建具用額縁の施工方法に関する。
従来、建物の開口にドア等の建具を取り付ける際には、建具の枠が建物の開口の開口縁に取り付けられ、枠の内側に扉が配置される。また、枠の周囲には、建具用額縁が取り付けられることが知られている。建具用額縁は、枠から建物の開口縁に亘って開口縁と枠との隙間を覆うように配置される。このため、建具用額縁は、見込方向に延びる一対の面と、これら一対の面をつなぐ見付方向に延びる面とを有し、断面コの字状のような形状をしている。
ところで、建物の開口縁や枠の寸法、形状や、開口縁と枠との距離等は様々である。また、例えばリフォームを行う場合に、既設の枠を外さないで新設の枠を取り付ける場合があり、建具用額縁を設置可能な開口や枠の寸法が予め定まっている場合がある。
そこで、特許文献1では、建具を設置する建物の開口廻りの寸法に合わせて建具用額縁の一部を切断し、建具用額縁の見込み方向の長さを調整可能な建具用額縁が提案されている。
特許文献1の建具用額縁は、枠に取り付ける枠側の面と、開口縁側に配置され、枠側の面に対向する側に延びる開口縁側の面と、これら枠側及び開口縁側の面をつなぐ正面とからなる概ねU字又はコの字のような形状をしている。特許文献1の建具用額縁の開口縁側の面には、建具用額縁の見込み方向の長さを調整するため、切断可能な溝が形成されている。
特開2004−204496号公報
しかしながら、互いに対向する枠側及び開口縁側の面と、これらの面をつなぐ正面とにより構成される断面略コの字状の建具用額縁に、特許文献1のような切断可能な箇所を設けた場合、開口縁側の面を切断する際に、対向する枠側の面が障害となって、切断作業を行うことが困難であった。
本発明は、建具用額縁の見込み方向の長さを調整する場合に、切断作業が容易にできる建具用額縁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、建物(例えば、後述の建物100)の開口(例えば、後述の開口101)に設けられた建具(例えば、後述の建具10)の枠(例えば、後述のドア枠2)に取り付けられ、前記開口の縁(例えば、後述の開口縁102)と前記枠との隙間(例えば、後述の隙間S)を覆う建具用額縁(例えば、後述の建具用額縁1)であって、断面視で略コの字状に形成され、前記枠の見付け面の少なくとも一部を覆う化粧面部(例えば、後述の化粧面部6)と、見込み方向に延びる長さ調整部(例えば、後述の長さ調整部5)と、を備え、前記長さ調整部は、前記建具用額縁の長手方向に延びて互いに間隔を空けて形成された複数の溝(例えば、後述の溝51)を有し、且つ、前記化粧面部に着脱可能である建具用額縁を提供する。
前記長さ調整部は、平板状であることが好ましい。
前記化粧面部及び前記長さ調整部には、互いを連結可能な嵌合部(例えば、後述の嵌合部8)が形成されていることが好ましい。
前記嵌合部は、前記長さ調整部に形成され、隣接して見付方向に突出する二つの突起(例えば、後述の第1突起及び第2突起)を有する突起部(例えば、後述の突起部81)と、前記化粧面部における前記突起部に対向する位置に形成され、前記突起を受ける受け部(例えば、後述の受け部82)と、を有し、前記二つの突起のうち少なくとも一方の前記突起が、前記見込み方向に弾性変形して前記受け部の一部と係合可能であることが好ましい。
建物の開口に設けられた既設枠(例えば後述の既設ドア枠3)と、該既設枠の内周面を覆うように設けられた新設枠(例えば後述のドア枠2)と、を備える改装建具(例えば後述の改装建具10)であって、前記新設枠に、前記建具用額縁が取り付けられる改装建具であることが好ましい。
前記建具用額縁の施工方法であって、前記長さ調整部を前記化粧面部から取り外した状態で、前記複数の溝のうち一の溝に沿って前記長さ調整部を切断することで、前記長さ調整部の見込み方向の長さを調整する長さ調整工程と、前記長さ調整工程で切断された長さ調整部を、前記化粧面部に取り付けて連結させる連結工程と、前記連結工程で前記長さ調整部が前記化粧面部に連結された建具用額縁を、前記枠に取り付ける取り付け工程と、を有する建具用額縁の施工方法であることが好ましい。
本発明によれば、建具用額縁の見込み方向の長さを調整する場合に、切断作業が容易にできる建具用額縁を提供することができる。
第1実施形態に係る建具を屋外側から視た図である。 第1実施形態に係る建具が建物の開口に納められた状態の縦断面図である。 第1実施形態係る建具が建物の開口に納められた状態の横断面図である。 第1実施形態の建具用額縁の斜視図を示す図である。 第2実施形態の建具用額縁の断面図を示す図である。 第3実施形態の建具用額縁の断面図を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた建具におけるドア本体の幅方向(すなわち、左右方向)を意味し、「見込み方向」とは、上記ドア本体の奥行き方向を意味する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態に係る建具10を屋外側から視た図である。本実施形態における建具10は、建物100に既に取り付けられていた建具10を構成する既設の部材のうち、脱着が可能な部分を交換するとともに、建物100に固定されている既設の部材を建物100に取り付けたままで、新たな部材を新設して形成するリフォーム用の改装建具10である。
図1に示すように、建具10は、玄関ドア等のドアであり、建物100に形成された開口101に納められる。建具10は、枠としてのドア枠2と、ドア本体4と、建具用額縁1と、を備える。
ドア本体4は、長方形の板材により構成され、開口101を塞ぐように取り付けられる。ドア本体4は、丁番41を介して屋外側(図中手前側)で開閉可能に吊り込まれる。そして、ドア本体4の戸先側には、シリンダー錠42及びハンドル43が取り付けられている。
ドア枠2及び建具用額縁1は、建物100の開口101における開口縁102に沿って、ドア本体4の周囲に配置されている。ドア枠2及び建具用額縁1については、後に詳述する。
図2は、本実施形態に係る建具10が建物100の開口101に納められた状態の縦断面図で、図3は、本実施形態に係る建具10が建物100の開口101に納められた状態の横断面図である。なお、以下において左右とは、屋外側から視た場合の左右を意味する。つまり、図3において、見付方向で、吊元側が右側、戸先側が左側である。
図2及び3に示すように、開口101は、梁部材111と、左右の柱部材112と、屋内側の床材113と、により四周を区画されている。
梁部材111及び左右の柱部材112の内面側には、室内側額縁材114が配置されている。室内側額縁材114は、梁部材111に対してはスペーサ115を介して固定され、右方の柱部材112に対しては直接固定される。
梁部材111と左右の柱部材112の少なくとも屋内側には、断熱材119が配置される。断熱材119と梁部材111及び左右の柱部材112との間には、それぞれスペーサ115が配置される。
梁部材111及び左右の柱部材112の屋外側には、外装パネル118が配置されている。この外装パネル118の端縁により、開口101の縁としての開口縁102が区画されている。
床材113は、化粧材116及びモルタル117により構成されている。化粧材116は、建具10の屋内側及び屋内側ともに、モルタル117の上面側に水平に配置されている。屋内側の床材113と屋外側の床材113との間には、段差130が形成されている。
図2に示すように、段差130は、既設の化粧材116が建具10の正面を向くようにモルタル117の上に配置されて構成されている。また、段差130では、化粧材116の上に、かいもの131を介して巾木132が配置され、巾木132が建具10の正面を向いている。
図2及び図3に示すように、新設枠としてのドア枠2が、既設枠としての既設ドア枠3の幅方向の内側且つ屋外側に取り付けられる。図2及び図3において、既設ドア枠3は、破線で示されている。
既設ドア枠3は、開口101の内側に配置され、長方形の枠状に形成される。既設ドア枠3は、既設上枠31と、既設下枠32と、左右の既設縦枠33、34と、により構成される。
図2に示すように、既設上枠31は、断面方形(ホロー構造)に形成され、梁部材111の下方にスペーサ115を介して固定されている。
既設下枠32は、平板状の部材が屈曲して形成されている。既設下枠32は、既設上枠31に対向する位置で、モルタル117の上面に直接固定され、一部がモルタル117に埋め込まれている。
図3に示すように、左右の既設縦枠33、34は、断面方形の部分331、341と、屈曲部332、342と、を有する。
断面方形の部分331、341は、横断面視で方形に構成され、室内側額縁材114の屋外側に当接している。
屈曲部332、342は、断面方形の部分331、341から延びて横断面視でL字状に屈曲する。屈曲部332、342は、内側面部332a、342aと、正面部332b、342bと、を有する。内側面部332a、342aは、柱部材112の開口101における内側面側に沿って配置され、固定される。正面部332b、342bは、内側面部332a、342aから屈曲して柱部材112における建具10の正面側の面に当接する。
なお、既設縦枠33、34の正面部332b、342bは、後述する既設の建具用額縁30に接している。
ドア枠2は、開口101の内側に配置され、長方形の枠状に形成される。ドア枠2は、既設ドア枠3の内周面を覆って既設ドア枠3に部分的に重なる。ドア枠2は、既設ドア枠3の屋外側に突出するように配置される。ドア枠2は、上枠21と、下枠22と、左右の縦枠23、24と、内額縁25と、を有する。
図2に示すように、上枠21は、断面方形(ホロー構造)に形成され、その下面がドア本体4の上面に対向している。上枠21は、既設上枠31にスペーサを介してねじで固定されている。上枠21は、下方に延びる上枠パッキン取り付け部21aを有し、ドア本体4を傷つけないように受け止めるシールパッキン91が上枠パッキン取り付け部21aに取り付けられている。
下枠22は、上枠21に対向して配置され、平板状の部分221と、立ち上がり部222と、支持部223と、を有する。
平板状の部分221は、平坦な面を有し、水平方向に延びてドア本体4の下面に対向する。
立ち上がり部222は、平板状の部分221から上方に向かって起立する部分である。立ち上がり部222は、屋外側の面に下枠パッキン取り付け部22aを有し、上枠21の場合と同様に、シールパッキン91が下枠パッキン取り付け部22aに取り付けられている。
支持部223は、平板状の部分221及び立ち上がり部222と別体に形成されている。支持部223は、断面略L字状の形状を有する。支持部223は、平板状の部分221の下方に配置されている。支持部223は、L字の短辺が平板状の部分221の裏側に対向してボルトで固定され、L字の長辺が段差130における化粧材116にボルトで固定されている。
図3に示すように、左右の縦枠23、24は、左右の既設縦枠33、34の内側面部332a、342aに、スペーサ115を介して固定されている。左右の縦枠23、24は、それぞれドア本体4の内側に向かって延びる縦枠パッキン取り付け部23a、24aを有し、上枠21及び下枠22の場合と同様に、シールパッキン91が縦枠パッキン取り付け部23a、24aに取り付けられている。
内額縁25は、図2及び3に示すように、ドア枠2の内側の面から室内側に向かって延びるように設けられている。内額縁25は、既設ドア枠3の室内側の一部と、室内側額縁材114の一部とを覆うように配置される。
内額縁25は、内額縁内側面251と、室内側側面部252と、を有する。内額縁内側面251は、屋外側から室内側に向かって水平方向に延びる平板状の面である。室内側側面部252は、内額縁内側面251から垂直方向に屈曲する平板状の面である。内額縁25は、ボルトにより室内側額縁材114に固定されている。
図2及び図3に示すように、本実施形態の開口縁102には、既設の建具用額縁30が設けられている。既設の建具用額縁30は、建具10の正面から見て正面側で、既設ドア枠3の幅方向外側に、既設ドア枠3に沿って配置されている。新設のドア枠2が既設ドア枠3よりも建物100の正面側に突出するように配置されているので、開口縁102と、ドア枠2との間には、隙間Sが形成されている。
図4は、建具用額縁1の斜視図である。
図4に示すように、建具用額縁1は、断面視で略コの字状の形状を有し、建具10の開口101の開口縁102に沿ってドア枠2に取り付けられる直線的な縦長の部材である。上述の通り、開口縁102には、既設の建具用額縁30が取り付けられている。本実施形態における新設の建具用額縁1は、既設の建具用額縁30及び既設ドア枠3を覆うとともに、開口縁102とドア枠2との間の隙間Sを覆うように配置されている。
建具用額縁1は、化粧面部6と、長さ調整部5と、嵌合部8と、を有する。建具用額縁1は、アルミ材により形成されている。
化粧面部6は、ドア枠2の見付け面の少なくとも一部を覆うように配置される。化粧面部6は、断面視で略コの字状の形状を有し、化粧面本体部60と、第1面61と、第2面62と、を有する。
化粧面本体部60は、ドア枠2側から開口縁102側に向かう緩やかな傾斜を有し、見付け方向に延びる面である。化粧面本体部60の内側面には、V字型の溝64が形成されている。
第1面61は、建具用額縁1を開口縁102とドア枠2とに亘って配置した際に、ドア枠2側に固定される内側の側面である。第1面61は、化粧面本体部60の幅方向の端部から、化粧面本体部60の面に交差する方向へ延びる。第1面61における化粧面本体部60と接続されていない側の端部には、断面視略コの字状の突出部63が形成されている。第1面61は、突出部63をドア枠2にボルトで締結することにより、ドア枠2に固定される。
第2面62は、建具用額縁1を開口縁102とドア枠2とに亘って配置した際に、開口縁102側に固定される外側の側面である。第2面62は、化粧面本体部60を挟んで第1面61に対向する位置に配置され、化粧面本体部60の面に交差する方向へ延びる。第2面62は、化粧面本体部60側の基端から、基端に対向する遠位端までの長さが、第1面61の基端から遠位端までの長さよりも短く形成されている。
第1面61、化粧面本体部60及び第2面62は、一枚の板が屈曲して一体に形成されている。
長さ調整部5は、第2面62に連結され、第2面62の遠位端から建具10の見込み方向を覆うように延びる縦長の平板状の部材である。長さ調整部5は、長手方向が開口縁102の各辺に沿うように配置される。
長さ調整部5は、建具用額縁1の内側となる面に形成される複数の溝51を有する。長さ調整部5は、溝51の形成されていない外側の面は、平坦に形成されている。
溝51は、建具用額縁1の長手方向に沿って延び、長さ調整部の内側の面から断面視でV字状に切り欠かれて形成されている。溝51は、長さ調整部5の長手方向に沿うとともに、短手方向に間隔を空けて複数形成されている。溝51は、化粧面本体部60に形成されている溝64よりも多い本数が短い間隔で並んで形成されている。溝51は、長さ調整部5の強度を確保する観点から、長さ調整部5の内側面に細幅で浅く形成されている。溝51は、建具用額縁1を取り付ける開口101廻りの寸法に合わせて、プラスチックカッター等により長さ調整部5を切断可能な深さに形成される。
嵌合部8は、化粧面部6の第2面62と、長さ調整部5にそれぞれ形成され、互いを連結可能に構成されている。嵌合部8は、突起部81と、受け部82と、を有する。
突起部81は、長さ調整部5の一方の端部側に配置される。突起部81は、見付け方向、すなわち長さ調整部5の面が延びる方向に交差する方向に突出する第1突起811及び第2突起812により構成される。
第1突起811は、長さ調整部5の一方の端部に配置される。第1突起811は、長さ調整部5の延びる方向に沿って外側へ延びる分岐部813を有する。
第2突起812は、第1突起811に間隔を空けて隣接する。第2突起812は、断面視でくの字状に、第1突起811へ向かって屈曲する屈曲部814を有する。第2突起812は、弾性変形が可能である。
受け部82は、化粧面部6の第2面62に、突起部81に対向する位置に形成される。受け部82は、第2面62から建具用額縁1の内側に凹むように形成され、突起部81を受ける部分である。受け部82は、第1突起受け部821と、第2突起係合部822と、を有する。
第1突起受け部821は、第1突起811を覆うように第1突起811と位置合わせして形成される。第1突起受け部821は、第1突起811の分岐部813を内部に収容する。
第2突起係合部822は、第2突起812の外側を覆うとともに、第2突起812の屈曲部814の下方に係合する凸部823を有する。
嵌合部8は、突起部81が受け部82と嵌合することで構成される。具体的には、第1突起811の分岐部813を第1突起受け部821に収容させた状態で、第2突起812を第2突起係合部822側に近づけると、屈曲部814が弾性変形により見込方向に屈曲する。屈曲部814が弾性変形することで、第2突起係合部822の凸部823が、屈曲部814の背側を乗り越えて第2突起812に係合する。突起部81と受け部82とが嵌合すると、長さ調整部5が化粧面部6の第2面と連結される。このように、嵌合部8を介して、長さ調整部5は化粧面部6に着脱可能に構成されている。
以上の建具用額縁1の施工方法について説明する。
図3において、説明の便宜のために長さ調整部5の切断前の長さが破線で示されている。まず、建具用額縁1を、既設の建具用額縁30及び既設ドア枠3を覆うとともに、ドア枠2から開口縁102までの間に形成される隙間Sを覆うようにドア枠2及び開口縁102に当ててみる。開口縁102が形成される外装パネル118の位置は、新設の建具用額縁1を配置する個々の建物100によって様々である。そこで、建具用額縁1の見込み方向に延びる長さ調整部5において、建具用額縁1を設置するのにちょうどよい位置を確認する。
図3の破線で図示するように、長さ調整部5の不要な部分を切断する。具体的には、長さ調整部5と化粧面部6との嵌合を解き、長さ調整部5を化粧面部6から取り外す。そして、不要な部分を溝部51に沿ってプラスチックカッター等で切り落とす。このとき、建具用額縁1がコの字状であると、長さ調整部5を切断する際に第1面61が作業者の手を塞ぐこととなり、障害となる。しかしながら、本実施形態では、長さ調整部5は、化粧面部6から取り外すことができ、平板状である。このため、長さ調整部5を平らな面に載置して切断作業を行うことができる。
なお、化粧面本体部60に形成されている溝64は、建具用額縁1を取り付ける開口廻りの構造によって、化粧面本体部60を切断することで寸法を調整することが必要な場合に用いられる。
建具用額縁1は、アルミ材により形成されている。長さ調整部5と化粧面部6と一体に形成する場合、建具用額縁1は、アルミ材を押し出し成型して製造される。押し出し成型の工程で、熱収縮により建具用額縁1が歪むことを防止するため、長さ調整部5の遠位端側に内側に向かって起立するリブを形成する必要があった。リブが形成されていると、溝の切断の際にリブが作業の障害となる場合があった。長さ調整部5を化粧面部6から着脱可能に構成すると、長さ調整部5は単なる平板状の部材となるため、リブを形成する必要がなくなり、切断がさらに容易になる。
長さ調整部5において基端から遠位端までの長さを調整した後、再び長さ調整部5の突起部81を化粧面部6の受け部82に嵌合させて、長さ調整部5と化粧面部6とを連結する。
その後、長さ調整部5と化粧面部6とが連結された建具用額縁1を、ドア枠2に取り付ける。具体的には、化粧面部6における第1面61の突出部63を、ドア枠2に対してボルトにより固定し、長さ調整部5の遠位端と外装パネル118との間をシーリング材92で封止する。
以上の構成を備える第1実施形態に係る建具用額縁1は、以下のような効果を奏する。
第1実施形態では、建具用額縁1を、建物100の開口101に設けられた建具10のドア枠2に取り付け、開口101の開口縁102とドア枠2との隙間を覆うように配置した。また、建具用額縁1を、断面視で略コの字状に形成され、ドア枠2の見付け面の少なくとも一部を覆う化粧面部6と、見込み方向に延びる長さ調整部5と、を含んで構成した。また長さ調整部5を、建具用額縁の長手方向に延びて互いに間隔を空けて形成された複数の溝51を含んで構成し、且つ、化粧面部6に着脱可能に構成した。
第1本実施形態によれば、長さ調整部5に切断可能な複数の溝51が形成され、化粧面部6と長さ調整部5とが着脱可能に構成されている。建具用額縁1を建具10のドア枠2に取り付ける際、建具用額縁1の寸法を現場に合わせて調整する必要がある。建具用額縁1が断面視コの字状であると、寸法を合わせるために長さ調整部5に形成された溝51を切断するときに、化粧面部6における長さ調整部5と対向する第1面61が障害となって作業がしにくい。しかしながら、第1実施形態の建具用額縁によれば、長さ調整部5を化粧面部6から取り外して切断することができるため、切断作業が容易になる。このため、建具用額縁1の施工工事も容易になる。
また、第1実施形態では、長さ調整部5を、平板状に構成した。これにより、溝51の切断作業が、長さ調整部5を平面に載置してできるため、さらに容易になる。
また、第1実施形態では、化粧面部6及び長さ調整部5に、互いを連結可能な嵌合部を形成した。これにより、他の部品を用いることなく化粧面部6と長さ調整部5とを嵌合させるだけで建具用額縁1を形成することができる。
また、第1実施形態では、嵌合部8を、長さ調整部5に形成され、隣接する二つの第1突起811、第2突起812を有する突起部81と、化粧面部6における突起部81に対向する位置に形成され、第1突起811、第2突起812を受ける受け部82と、を含んで構成した。また、二つの第1突起811、第2突起812のうち、少なくとも一方の第2突起812を、弾性変形により受け部82の一部と係合可能に構成した。これにより、一方の第2突起812のみを受け部82に係合させるように動かすだけで、長さ調整部5と化粧面部6とが嵌合するため、着脱がより容易になる。
また、第1実施形態では、改装建具10を、建物100の開口101に設けられた既設ドア枠3と、既設ドア枠3の内周面を覆うように設けられた新設のドア枠2と、を含んで構成し、ドア枠2に、上記実施形態の建具用額縁1を取り付けた。これにより、建具用額縁1の設置の際に、容易に長さ調整部5を切断することができる。よって、改装工事の現場で、改装建具10の施工が容易になる。
また、第1実施形態では、上記実施形態における建具用額縁1の施工方法を、長さ調整部5を化粧面部6から取り外した状態で、複数の溝51のうち一の溝に沿って長さ調整部5を切断することで、長さ調整部5の見込み方向の長さを調整する長さ調整工程と、長さ調整工程で切断された長さ調整部5を、化粧面部6に取り付けて連結させる連結工程と、連結工程で長さ調整部5が化粧面部6に連結された建具用額縁1を、ドア枠2に取り付ける取り付け工程と、を含んで構成した。これにより、長さ調整部5を化粧面部6から取り外して切断することができ、切断作業が容易になる。このため、建具用額縁の施工工事も容易になる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態における建具用額縁1Aについて、図5を参照して説明する。第2実施形態以降の説明において、特に説明しない点は、第1実施形態における構成及び効果と同様である。また、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いて説明する。
図5は、第2実施形態における建具用額縁1Aの断面図である。第2実施形態では、長さ調整部5に形成される溝51Aが、建具用額縁1Aの内側面でなく、外側となる面に形成されている点で第1実施形態と異なる。
第2実施形態によれば、溝51Aが長さ調整部5の外側面に形成されていることにより、第1実施形態と同様の効果に加えて、長さ調整部5を切断する位置を容易に確認することができるという効果を奏する。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態における建具用額縁1Bについて、図6を参照して説明する。第3実施形態では、嵌合部8Bの構造が第1実施形態における嵌合部8の構造と異なる。
第3実施形態では、突起部81Bにおける第1突起811B及び第2突起812Bが、同じ形状をしており、両方とも弾性変形する。第3実施形態の第1突起811B及び第2突起812Bは、互いに近づくように屈曲する屈曲部814Bを有し、屈曲部814Bが向かい合うように配置される。
受け部82Bは、突起部81Bを覆うことが可能な大きさの断面視でコの字状に形成される。受け部82Bは、第1突起811B及び第2突起812Bそれぞれに係合する第1突起係合部821B及び第2突起係合部822Bを有する。また、第1突起係合部821B及び第2突起係合部822Bのいずれもが、内側面に、第1突起811B及び第2突起812Bにおける屈曲部814Bの背側に係合する凸部823Bを有する。
第3施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加えて、第1突起811Bが第1突起係合部821Bに、第2突起812Bが第2突起係合部822Bに、いずれも弾性変形により係合する。第1実施形態の場合のように、外す際に重心をかける軸となる分岐部813及び第1突起受け部821を有さないので、突起部81Bと受け部82Bとが外れにくいという効果を奏する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、上記実施形態では、嵌合部8が化粧面部6の第2面側に配置され、化粧面部6と長さ調整部5とが化粧面部6における第2面側で着脱可能に配置されているが、これに限られない。長さ調整部を化粧面部から取り外して切断することができれば、化粧面部の化粧面本体部に嵌合部を配置し、化粧面本体部で化粧面部と長さ調整部とが着脱可能に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、建具用額縁1はアルミ材で形成されているが、これに限られない。例えば、アルミ材の表面に木目等の模様を印刷した化粧シートを貼付してもよい。
また、上記実施形態では、建具用額縁1は、改装建具10に配置されているが、これに限られない。ドア枠と開口縁の間の隙間を覆うことができれば、既設ドア枠及び既設の建具用額縁が設けられていない新設の建具に配置されてもよい。
1 建具用額縁
2 ドア枠(枠、新設枠)
3 既設ドア枠(既設枠)
5 長さ調整部
6 化粧面部
8 嵌合部
10 建具、改装建具
51 溝
81 突起部
82 受け部
100 建物
101 開口
102 開口縁(縁)
811 第1突起(突起)
812 第2突起(突起)
S 隙間

Claims (3)

  1. 建物の開口に設けられた建具の枠に取り付けられ、前記開口の縁と前記枠との隙間を覆う建具用額縁であって、
    断面視で略コの字状に形成され、
    前記枠の見付け面の少なくとも一部を覆う化粧面部と、
    見込み方向に延びる長さ調整部と、を備え、
    前記長さ調整部は、前記建具用額縁の長手方向に延びて互いに間隔を空けて形成された複数の溝を有し、且つ、前記化粧面部のうち、前記開口の縁側に位置する外側の側面に着脱可能であり、
    前記化粧面部及び前記長さ調整部には、互いを連結可能な嵌合部が形成されており、
    前記嵌合部は、
    前記長さ調整部に形成され、隣接して見付方向に突出する二つの突起を有する突起部と、
    前記化粧面部における前記突起部に対向する位置に形成され、前記突起を受ける受け部と、を有し、
    前記二つの突起のうち少なくとも一方の前記突起が、前記見込み方向に弾性変形して前記受け部の一部と係合可能な建具用額縁。
  2. 前記長さ調整部は、平板状である請求項1に記載の建具用額縁。
  3. 建物の開口に設けられた既設枠と、該既設枠の内周面を覆うように設けられた新設枠と、を備える改装建具であって、
    前記新設枠に、前記開口の縁と前記新設枠との隙間を覆う建具用額縁が取り付けられ、
    該建具用額縁は、
    断面視で略コの字状に形成され、
    前記新設枠の見付け面の少なくとも一部を覆う化粧面部と、
    見込み方向に延びる長さ調整部と、を備え、
    前記長さ調整部は、前記建具用額縁の長手方向に延びて互いに間隔を空けて形成された複数の溝を有し、且つ、前記化粧面部のうち、前記開口の縁側に位置する外側の側面に着脱可能である、改装建具。
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