JP6425211B2 - 板状建材の製造方法 - Google Patents

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本発明は、床材や天井材、壁材、家具材等として用いられる板状建材の製造方法に関する。
従来より、床材や天井材、壁材、家具材等として用いられる板状建材の表面には、着色塗装等によって種々の表面処理が施されている。
例えば、下記特許文献1には、表面に着色ステイン等の塗装をして塗膜を形成した床材が開示されている。
特開2003−314042号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような床材は、表面に着色ステインが塗装されているので、特に導管部等において着色剤の染み込みむらによる色滲みや、色むらが生じ易くなることが考えられた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、見栄えを向上し得る板状建材の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る板状建材の製造方法は、基材の表面に少なくとも一枚が異なる樹種からなる複数枚の単板を積層し、これら複数枚の単板のうちの最基材側の単板に達するように溝を設けた板状体の表面に、1%〜5%の顔料系着色剤を含有する紫外線硬化型塗料を前記溝の内面を含んで下塗りとして塗布し、直ちに紫外線を照射して前記紫外線硬化型塗料を硬化させることを特徴とする。
本発明に係る板状建材の製造方法は、上述のような構成としたことで、見栄えを向上させることができる。
(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る板状建材の製造方法の工程の一例をそれぞれ模式的に示し、図3におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)〜(d)は、同製造方法の工程の一例をそれぞれ模式的に示し、図1に対応させた一部破断概略縦断面図である。 同製造方法を用いて製造された板状建材の一例を模式的に示す概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る板状建材の製造方法は、図1及び図2に示すように、少なくとも表層部が天然木材4,5とされた板状体2の表面6に、所定の塗装処理を施し、板状建材1を製造する構成とされている。同製造方法は、図1(b)、(c)に示すように、板状体2の表面6に、1%〜5%の顔料系着色剤を含有する紫外線硬化型塗料(下塗り塗料)10を下塗りとして塗布し、直ちに紫外線を照射して紫外線硬化型下塗り塗料10を硬化させる構成とされている。
また、本実施形態では、板状体2を、基材3の表面に、少なくとも一枚が異なる樹種からなる複数枚の単板4,5を積層した構成としている。また、少なくとも一枚が異なる樹種からなる複数枚の単板4,5として、互いに異なる樹種の基材側の単板4と表層側の単板5とからなる二枚の単板4,5を基材3の表面に積層した構成としている。この板状体2の積層工程は、同製造方法が備えるものとしてもよく、または別途に積層された板状体2を用いるようにしてもよい。
また、同製造方法は、これら複数枚の単板4,5のうちの最基材側の単板としての基材側の単板4に達するように溝7を設ける溝形成工程を備えている。また、同製造方法は、紫外線硬化型下塗り塗料10の下塗り塗装工程において、この溝7の内面7aを含んで紫外線硬化型下塗り塗料10を塗布する構成とされている。
また、本実施形態では、同製造方法は、図2(a)〜(d)に示すように、紫外線硬化型下塗り塗料10を硬化させる下塗り塗料硬化工程の後に、板状体2の表面に中塗り塗料11及び上塗り塗料12を塗布する中塗り塗装工程及び上塗り塗装工程を備えている。これら中塗り塗装工程及び上塗り塗装工程においては、中塗り塗料11及び上塗り塗料12を、紫外線硬化型下塗り塗料10が塗布された溝7の内面7aを含んで塗布する構成としている。これら紫外線硬化型下塗り塗料10、中塗り塗料11及び上塗り塗料12が板状体2の表面6及び溝7に塗布され、図2(d)及び図3に示すように、表面に化粧溝8が設けられた板状建材1が得られる。
本実施形態に係る板状建材の製造方法によって製造された板状建材1の長さ寸法や幅寸法、厚さ寸法等は、板状建材1の施工箇所や用途等に応じて適宜の寸法としてもよい。例えば、板状建材1を床材として用いられるものとした場合には、一般的な床材の各寸法と概ね同寸法としてもよい。例えば、板状建材1を、長さ寸法が1500mm〜2000mm程度、幅寸法が250mm〜500mm程度、厚さ寸法が5mm〜30mm程度とされたものとしてもよい。
なお、板状建材1は、床材として用いられるものに限られず、壁材や天井材、家具材等として用いられるものとしてもよい。また、図例では、板状建材1の四周端部に実部を設け、表面側の周縁部に面取り部を設けた例を示しているが、これらの両方または一方を設けないようにしてもよい。
基材3は、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料から形成されたものとしてもよい。また、基材3は、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)から形成されたものとしてもよい。また、基材3は、これら種々の材料からなる板材を積層した複層構造とされたものとしてもよい。また、基材3は、上記のような木質系材料から形成されたものに限られず、合成樹脂系材料や金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
複数枚の単板4,5は、図1(a)に示すように、薄板状とされている。
これら単板4,5は、天然銘木等をスライスしたいわゆる突板等の化粧単板としてもよく、また、一般的な突板よりも厚い単板としてもよい。これら複数枚の単板4,5は、複数の角柱状木材(フリッチ)を突き合わせて集成接着された集成材をスライスして形成されたものとしてもよい。この場合、複数の角柱状木材を、例えば、高圧水蒸気による加熱処理が施されて湿潤状態とされた木材や、生材等の含水率(乾量基準含水率)が30%超の未乾燥材としてもよい。この場合は、複数枚の単板4,5を、湿式スライス単板としてもよく、また、このような湿式スライス単板を乾燥させたものとしてもよい。また、例えば、表層側の単板5を、湿式スライス単板とし、基材側の単板4を、湿式スライス単板を乾燥させた乾燥済み単板としてもよい。
また、基材側の単板4を、表層側の単板5よりも色調が濃色な樹種としてもよい。例えば、基材側の単板4の樹種を、ブナ、カバ、ビーチ、チェリー、ウォールナット、チーク、マホガニー等の比較的色調が濃色な樹種としてもよい。また、例えば、表層側の単板5の樹種を、基材側の単板4とは異なる樹種で、基材側の単板4よりも色調の薄い(淡色な)、オーク、メープル、カバ、ナラ、スギ、ホワイトアッシュ等の樹種としてもよい。
または、基材側の単板4を、表層側の単板5よりも安価な樹種や調達し易い樹種からなるものとしてもよい。さらには、最表層側となる表層側の単板5以外の基材側の単板4を、最表層側では採用し難い、孔や欠け、凹み、割れ、汚れ等の欠陥があるような表層側の単板5よりも品質が劣るようなものとしてもよい。
また、各単板4,5の厚さ寸法T1,T2は、スライス加工性やコスト性、意匠性、外観劣化の抑制等の観点から、適宜、設定するようにしてもよい。例えば、各単板4,5の厚さ寸法T1,T2を、0.2mm〜2.0mm程度としてもよく、好ましくは、0.4mm〜1.5mm程度としてもよい。
本実施形態では、基材側の単板4の厚さ寸法T1を、表層側の単板5の厚さ寸法T2よりも大きい寸法としている。
この基材側の単板4の厚さ寸法T1を、例えば、0.4〜1.5mm程度としてもよく、好ましくは、0.8〜1.2mm程度としてもよい。また、表層側の単板5の厚さ寸法T2を、例えば、0.2mm〜1.0mm程度としてもよく、好ましくは、0.4mm〜0.8mm程度としてもよい。
なお、これら複数枚の単板4,5の積層は、基材3の表面に順次、接着剤等によって積層接着するようにしてもよく、また、必要に応じてプレスして接着剤を乾燥硬化させるようにしてもよい。また、これら複数枚の単板4,5の間に、紙材や、紙に樹脂を含浸させた樹脂含浸紙、樹脂フィルム等の難収縮性のシート材を介在させて積層接着するようにしてもよい。
また、基材3の裏面側に、さらに単板や緩衝材等を積層するようにしてもよい。
溝7は、図1(a)に示すように、基材3に達しないように形成されている。つまり、溝底が基材側の単板4の層内に位置するように溝7を設けた構成としている。図例では、溝底が基材側の単板4の厚さ方向略中央に位置するように溝7を設けた例を示している。
また、本実施形態では、この溝7を、開口側に向かうに従い拡開状としている。図例では、溝7を、溝長手方向に見て、略V字溝状としている。
また、溝7を、溝深さ寸法Dよりも溝幅寸法Wが大となるように設けている。本実施形態では、溝幅寸法Wが溝深さ寸法Dの3倍以上となるように溝7を設けている。この溝7の溝幅寸法W及び溝深さ寸法Dは、溝7の加工性や立体感を付与する観点、後記する紫外線硬化型下塗り塗料10を溝底に溜まり難くする観点等から、適宜の寸法としてもよい。この溝7の溝幅寸法Wを、溝深さ寸法Dの3倍〜5倍程度の寸法としてもよく、図例では、溝深さ寸法Dの4倍程度とした例を示している。また、例えば、この溝7の溝深さ寸法Dを、0.4〜2.5mm程度としてもよく、好ましくは0.8〜2.0mm程度としてもよい。また、溝7の溝幅寸法Wを、例えば、1.2mm〜12.5mm程度としてもよく、好ましくは、2.4mm〜10.0mm程度としてもよい。
また、この溝7の溝幅方向両側の内面7aのなす角は、上記のような溝幅寸法W及び溝深さ寸法Dに応じて適宜の角度としてもよく、110度〜135度程度としてもよく、図例では、125度程度とした例を示している。
また、本実施形態では、溝7の溝底に板状体2の表面6に平行で細幅の平坦部を設けている。また、溝7の溝底側部位の溝幅方向両側の内面7aを、平坦面状とし、溝7の溝開口側の両側部位の内面7aを、これら両側の平坦面に連なる凸湾曲面形状としている。なお、このような態様に代えて、溝7の溝幅方向両側の内面7aを、全体に亘って平坦面状としたり、全体に亘って凸湾曲面形状としたり、さらには、多面形状としたりしてもよい。
また、図例では、板状体2の表面6に、縦横に複数本の溝7(8)を設けた例を示している。また、板状体2(板状建材1)が小割木材を乱張り状に突き合わせたような外観を呈するように、縦横に複数本の溝7(8)を設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、板状体2の長手方向に長手方向を沿わせた溝(縦溝)7(8)のみを設けた態様等としてもよい。
次に、本実施形態に係る板状建材の製造方法の一例について説明する。
まず、基材3を所定寸法となるように形成し、この基材3の表面に、複数枚の単板4,5を接着剤等によって積層し、積層一体化した板状体2を形成する積層工程を実行する。
また、基材側の単板4の層内に達するように溝7を形成する溝形成工程を実行する。また、必要に応じて、実部や面取り部を形成するようにしてもよい。
そして、図1(b)に示すように、板状体2の表面6に、溝7の内面7aを含んで顔料系着色剤を含有する紫外線硬化型下塗り塗料10を下塗りとして塗布する下塗り塗装工程を実行する。
この紫外線硬化型下塗り塗料10は、アクリル樹脂系の塗料としてもよく、ウレタン樹脂系の塗料やその他の合成樹脂系の塗料としてもよい。
この紫外線硬化型下塗り塗料10は、クリアーに、1%〜5%の顔料系着色剤を添加したものとされている。顔料系着色剤の含有率(添加割合)が少な過ぎれば(1%未満であれば)、効果的な着色処理が施し難くなる傾向がある。一方、顔料系着色剤の含有率が多過ぎれば(5%超であれば)、塗布面(表面6及び溝7の内面7a)において露出する単板4,5の木目等が隠蔽され易くなったり、溝7の溝底において白濁が目立ち易くなったり、塗布面への被着性(密着性)が悪化したりする傾向がある。
また、板状体2の表面6や溝7の内面7aに均一に塗布する観点等から、紫外線硬化型下塗り塗料10を比較的に低粘度の塗料としてもよい。
また、下塗り塗装工程は、紫外線硬化型下塗り塗料10を適宜の塗装方法によって板状体2の表面6に塗布するようにしてもよく、例えば、ロールコーター法によって塗布するようにしてもよい。例えば、スポンジロールで適量の紫外線硬化型下塗り塗料10を塗布し、リバースロールで余剰の紫外線硬化型下塗り塗料10を掻き取るようにしてもよい。また、スポンジロールに加えて、または代えて、ゴム(ナチュラル)ロールで紫外線硬化型下塗り塗料10を塗布するようにしてもよい。
上記のように、紫外線硬化型下塗り塗料10を塗布した後、図1(c)に示すように、直ちに紫外線を照射して紫外線硬化型下塗り塗料10を硬化させる下塗り塗料硬化工程を実行する。
この下塗り塗料硬化工程は、適宜の紫外線照射装置9を用いて行うようにしてもよい。
また、この下塗り塗料硬化工程は、紫外線硬化型下塗り塗料10を塗布した後、紫外線硬化型下塗り塗料10に含まれる顔料系着色剤の塗布面への染み込みを抑制する観点等から、数秒以内に実行するようにしてもよい。例えば、紫外線硬化型下塗り塗料10を塗布した後、下塗り塗料硬化工程を5秒以内に実行するようにしてもよく、好ましくは、2秒以内に実行するようにしてもよい。
そして、このように板状体2の表面6及び溝7の内面7aに紫外線硬化型下塗り塗料10が塗布された板状体2の表面及び溝の内面に、図2に示すように、中塗り塗料11及び上塗り塗料12を塗布する中塗り塗装工程及び上塗り塗装工程を実行する。
これら中塗り塗料11及び上塗り塗料12は、紫外線硬化型下塗り塗料10のベース塗料となるクリアー塗料と同一の塗料、つまり、紫外線硬化型のクリアー塗料としてもよい。また、これら中塗り塗料11及び上塗り塗料12は、上記同様なロールコーター法によって塗布するようにしてもよい。また、図2(a)に示すように、中塗り塗料11を塗布した後、図2(b)に示すように、紫外線照射装置9を用いて紫外線を照射して中塗り塗料11を硬化させる中塗り塗料硬化工程を実行するようにしてもよい。また、図2(c)に示すように、上塗り塗料12を塗布した後、図2(d)に示すように、紫外線照射装置9を用いて紫外線を照射して上塗り塗料12を硬化させる上塗り塗料硬化工程を実行するようにしてもよい。
上記のような工程を経て、仕上げ塗装が施され、表面に化粧溝8が設けられた板状建材1が得られる。
本実施形態に係る板状建材の製造方法は、上述のような構成としたことで、見栄えを向上させることができる。
つまり、少なくとも表層部が天然木材4,5とされた板状体2の表面6に、1%〜5%の顔料系着色剤を含有する紫外線硬化型塗料(下塗り塗料)10を下塗りとして塗布し、直ちに紫外線を照射して紫外線硬化型下塗り塗料10を硬化させる構成としている。従って、1%〜5%の顔料系着色剤を含有する紫外線硬化型下塗り塗料10によって、板状体2の素地となる表面(本実施形態では、溝7の内面7aを含む表面)6への被着性を損なうことなく、この表面6を着色することができる。また、顔料系着色剤の含有率が高ければ、表層部が天然木材4,5とされた板状体2の表面6の木目等の意匠性を阻害するようなことが考えられるが、顔料系着色剤の含有率を上記のようにすることで、このような意匠性を阻害するようなことを抑制することができる。また、直ちに紫外線を照射して紫外線硬化型下塗り塗料10を硬化させるようにしているので、顔料系着色剤の染み込みを効果的に抑制することができ、色滲みや色むらを生じ難くすることができる。また、この紫外線硬化型下塗り塗料10によって下塗り塗膜層が形成されるので、中塗り塗料11や上塗り塗料12に着色剤が含まれていたとしても染み込みむらによる色滲みや色むらを生じ難くすることができる。
また、本実施形態では、基材3の表面に、少なくとも一枚が異なる樹種からなる複数枚の単板4,5を積層し、これら複数枚の単板4,5のうちの最基材側の単板(基材側の単板)4に達するように溝7を設けるようにしている。従って、溝底における基材3の露出を抑制可能でありながらも、溝深さを深くすることができる。また、複数枚の単板4,5を積層した構成としているので、表層側の単板5の干割れを抑制することができ、また、板状建材1の反り等の変形を抑制することができる。また、少なくとも一枚が異なる樹種からなる複数枚の単板4,5を積層した構成としているので、溝7の内面7aにおいて塗料の染み込み度合が異なり、色むら等が生じ易くなることが考えられる。本実施形態によれば、上記同様、溝7の内面7aにおける色滲みや色むらを生じ難くすることができる。
また、例えば、基材側の単板4を表層側の単板5よりも濃色とすれば、溝7の溝底側が濃色となって暗く奥まったような外観を呈して溝を深く見せることができ、無垢感を向上させることができる。また、例えば、基材側の単板4を表層側の単板5よりも品質が劣るもの(例えば、従来は不良品として廃棄等していたようなもの)としたり、調達し易い樹種からなるものとしたりすることもでき、この場合には、省資源化を図ることができる。なお、複数枚の単板4,5を、互いに同様な色調のものとしてもよく、また、複数枚の単板4,5を、互いに同一樹種からなるものとしてもよい。また、基材3の表面に複数枚の単板4,5を積層した態様に限られず、単一の単板を積層したものとしてもよく、さらには、板状体2の全体が単一または複数層の天然木材からなるものとしてもよい。
また、本実施形態では、溝幅寸法Wが溝深さ寸法Dの3倍以上で、かつ開口側に向かうに従い拡開状の溝7を形成するようにしている。従って、顔料系着色剤を含有する紫外線硬化型下塗り塗料10を溝底に溜まり難くすることができ、着色剤が含有されていることも相俟って、溝底における塗料の白濁等を目立ち難くすることができる。また、特に、ロールコーターの際に、リバースロール等で掻き取るような場合には、溝底の紫外線硬化型下塗り塗料10を効果的に掻き取ることができる。なお、このような態様に代えて、溝幅寸法Wを溝深さ寸法Dの3倍以下としてもよく、また、溝7を、例えば、溝長手方向に見て、U字溝形状やコ字溝形状等としてもよい。
また、本実施形態では、下塗り塗装工程後、中塗り塗装工程及び上塗り塗装工程を実行する構成としているが、このような態様に限られず、少なくとも、下塗り塗装工程を実行するようにすればよい。また、本実施形態では、板状体2の表面6に溝7を設けた構成としているが、このような溝7を設けないようにしてもよい。
1 板状建材
2 板状体
3 基材
4 基材側の単板(最基材側の単板,天然木材)
5 表層側の単板(天然木材)
6 表面
7 溝
7a 内面
10 紫外線硬化型下塗り塗料(紫外線硬化型塗料)
W 溝幅寸法
D 溝深さ寸法

Claims (2)

  1. 基材の表面に少なくとも一枚が異なる樹種からなる複数枚の単板を積層し、これら複数枚の単板のうちの最基材側の単板に達するように溝を設けた板状体の表面に、1%〜5%の顔料系着色剤を含有する紫外線硬化型塗料を前記溝の内面を含んで下塗りとして塗布し、直ちに紫外線を照射して前記紫外線硬化型塗料を硬化させることを特徴とする板状建材の製造方法。
  2. 請求項において、
    溝幅寸法が溝深さ寸法の3倍以上で、かつ開口側に向かうに従い拡開状の前記溝を形成することを特徴とする板状建材の製造方法。
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