JP6424901B2 - 共振子 - Google Patents

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Description

本発明は、共振子に関する。
いわゆる幅拡がり振動モードで振動する圧電共振子は、例えば矩形形状に広がる支持枠と、この支持枠内に配置された例えば矩形形状の振動部と、を備えている。振動部は、第1方向に並列に配置された例えば4つの振動領域を備えており、互いに隣接する振動領域に対して逆位相で電界が印加されることによって第1方向に伸縮を繰り返す伸縮振動が生じる。
振動部は、第1方向に直交する第2方向に延びる例えば2対の支持部によって支持枠に接続される。各対の支持部が、例えば第1方向の両端に配置された振動領域よりも内側の互いに隣接する内側の振動領域のそれぞれに接続される。各支持部は、ノード点すなわち変位最小点として規定される第1方向における各振動領域の中心線上の端部で、内側の各振動領域に接続される。
米国特許第7639105号明細書 特開2008−228195号公報
互いに隣接する内側の各振動領域は、第1方向の両側で振動領域に隣接しているため、この内側の各振動領域では、両側の振動領域の変位の影響を受けることによって第1方向における中心線上の端部がノード点にはならないことが分かった。従って、支持部が内側の振動領域の中心線上の端部に接続されても、十分な共振子特性は得られない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、これまでよりも共振子特性が向上した共振子を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る共振子は、支持枠と、所定の方向に沿って互いに平行に延びる第1辺及び第2辺を有し、所定の方向に輪郭振動する矩形の振動部と、振動部の第1辺及び第2辺と支持枠とをそれぞれ接続する2対の支持部と、を備え、
振動部は、所定の方向に並んで配置された少なくとも4つの振動領域であって、各振動領域が、隣接する他の振動領域に対して逆位相で振動する、少なくとも4つの振動領域と、振動領域の各々に形成された電極膜と、を有しており、
電極膜の所定の方向における中心線が、当該電極膜が形成された振動領域の所定の方向における中心線からずれる。
本発明の別の一側面に係る共振子は、支持枠と、所定の方向に沿って互いに平行に延びる第1辺及び第2辺を有し、所定の方向に輪郭振動する矩形の振動部と、振動部の第1辺及び第2辺と支持枠とをそれぞれ接続する2対の支持部と、を備え、
振動部は、所定の方向に並んで配置された少なくとも4つの振動領域であって、各振動領域が、隣接する他の振動領域に対して逆位相で振動する、少なくとも4つの振動領域を有しており、
支持部の所定の方向における中心線が、当該支持部が接続された振動領域の所定の方向における中心線からずれる。
本発明によれば、これまでよりも共振子特性が向上した共振子を提供することができる。
一具体例に係る圧電振動装置の構造を概略的に示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る圧電振動子の構造を概略的に示す平面図である。 図2の3−3線に沿った断面の模式図である。 上側電極膜及び支持部の中心線のずれの効果を検証した結果を示すグラフである。 上側電極膜及び支持部の中心線のずれの効果を検証した結果を示すグラフである。 上側電極膜及び支持部の中心線のずれの効果を検証した結果を示すグラフである。 振動領域の幅に対する上側電極膜の幅の比率の効果を検証した結果を示すグラフである。 振動領域の幅に対する上側電極膜の幅の比率の効果を検証した結果を示すグラフである。 振動領域の幅に対する上側電極膜の幅の比率の効果を検証した結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る圧電振動子の構造を概略的に示す平面図である。 比較例に係る振動子の変位のシミュレーション結果を示す図である。 比較例に係る振動子の歪みのシミュレーション結果を示す図である。 実施例に係る振動子の変位のシミュレーション結果を示す図である。 実施例に係る振動子の歪みのシミュレーション結果を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は、一具体例に係る圧電振動装置10の構造を概略的に示す分解斜視図である。この圧電振動装置10は、例えば平たい直方体の輪郭形状を有しており、下側基板11と、この下側基板11との間に振動空間を形成する上側基板12と、下側基板11及び上側基板12の間に挟み込まれて保持される圧電振動子(共振子の一例である。)13と、を備えている。圧電振動子13は、MEMS技術を用いて製造されるMEMS振動子である。
圧電振動子13は、図1の直交座標系におけるXY平面に沿って例えば矩形の枠状に広がる支持枠14と、支持枠14の内側に配置されて、支持枠14と同様に例えばXY平面に沿って矩形に広がる振動部15と、支持枠14と振動部15とを互いに接続する少なくとも1対、本実施形態では2対の支持部16a、16a及び16b、16bと、を備えている。
支持枠14は、X軸に平行に延びる1対の長辺の枠体14a、14aと、Y軸に平行に延びてその両端で枠体14a、14aの両端にそれぞれ接続される1対の短辺の枠体14b、14bと、を備えている。その一方で、振動部15は、X軸方向に沿って互いに平行に延びる長尺の第1辺及び第2辺を有しており、この第1辺及び第2辺はそれぞれ枠体14a、14aに平行に延びる。1対の支持部16a、16a及び1対の支持部16b、16bがそれぞれ、Y軸に平行な一直線上で延びて枠体14a、14aと振動部15とを互いに接続する。
下側基板11はXY平面に沿って平板状に広がっており、その上面に例えば平たい直方体形状の凹部17が形成されている。凹部17は振動部15の振動空間の一部を形成する。その一方で、上側基板12はXY平面に沿って平板状に広がっており、その下面に例えば平たい直方体形状の凹部18が形成されている。凹部18は振動部15の振動空間の一部を形成する。この振動空間では真空状態が維持されている。下側基板11及び上側基板12は例えばSi(シリコン)から形成されている。
図2は、本発明の第1実施形態に係る圧電振動子13の構造を概略的に示す平面図である。図2に示すように、振動部15は、所定の方向すなわちX軸方向に配列される複数すなわち4つの振動領域15a〜15dを備えており、各振動領域15a〜15dは図面では点線で仕切られている。本実施形態では、各振動領域15a〜15dは、X軸方向においてそれぞれ同一の幅を有しており、かつ、Y軸方向においてそれぞれ同一の長さを有している。すなわち、各振動領域15a〜15dは、X軸方向に4等分された領域を規定している。また、後述するように、振動領域15a〜15dは各々、隣接する振動領域15a〜15dに対して振動部15における歪みが最小となるラインによって境界を画定している。
上述したように、振動部15は、2対の支持部16a、16a及び16b、16bによって支持枠14に支持されている。一方の1対の支持部16a、16aが、外側の振動領域15aよりも内側の振動領域15bと支持枠14a、14aとを互いに接続している。他方の1対の支持部16b、16bが、外側の振動領域15dよりも内側の振動領域15cと支持枠14a、14aとを互いに接続している。
図3は、図2の3−3線に沿った断面の模式図である。図3を併せて参照すると、振動部15は、Si酸化膜21と、Si酸化膜21上に積層された活性層すなわちSi層22と、Si層22上に積層された圧電薄膜23と、圧電薄膜23の下面に形成された例えば1つの下側電極膜24と、圧電薄膜23の上面に形成された複数の上側電極膜25と、から形成されている。なお、Si酸化膜21は、圧電薄膜23の上面や下面に形成されてもよい。
Si酸化膜21は、圧電振動子13の周波数温度特性を補正するための膜であり、例えばSiO2を用いている。また、Si酸化膜21には、SiO2に代えて、SiaOb層(a及びbは整数)の適宜の組成を含む酸化ケイ素材料が用いられてもよい。Si層22は、縮退状態であるn型のSi半導体から形成されており、n型ドーパントとしてP(リン)などを含む。圧電薄膜23には例えばAlN(窒化アルミニウム)が用いられる。ただし、圧電薄膜23には、AlNに代えて、ScAlN(窒化スカンジウムアルミニウム)などが用いられてもよい。
下側電極膜24は、すべての振動領域15a〜15dにまたがって形成されており、すべての振動領域15a〜15dで共通の電極となっている。この下側電極膜24は浮き電極として形成されている。その一方で、上側電極膜25は、各振動領域15a〜15dに各々1つ形成されている。下側電極膜24及び上側電極膜25には例えばMo(モリブデン)が用いられる。なお、1つの下側電極膜24に代えて、各振動領域15a〜15dに各々1つの下側電極膜24が形成されてもよい。
圧電薄膜23のAlNは、ウルツ鉱構造を有しており、Si層22に対してほぼ垂直にc軸配向している。各上側電極膜25に、隣接する上側電極膜25とは逆位相になるようにc軸方向に交番電界が印加されると、各振動領域15a〜15dが機械的に結合し、それによって振動部15は全体として高調波で輪郭振動する。すなわち、振動部15ではX軸方向において、振動部15が伸びている状態と振動部15が縮んでいる状態とを繰り返す幅拡がりモードで振動が生じる。
図2に戻ると、振動部15において、X軸方向に両端に配置された外側の振動領域15a、15dでは、X軸方向における上側電極膜25の中心線(図示せず)が、X軸方向における振動領域15a、15dの中心線(図示せず)に一致している。すなわち、振動領域15a、15dのX軸方向に規定される幅の中心に上側電極膜25が配置されている。その一方で、内側の振動領域15b、15cでは、X軸方向における上側電極膜25の中心線L1が、振動領域15b、15cの中心線L2(一点鎖線)から、各々内側に向かって互いに近づく方向にずれて配置されている。
また、本実施形態では、図2から明らかなように、内側の振動領域15b、15cにおいて、上側電極膜25の中心線L1は、X軸方向における支持部16a、16a及び16b、16bのそれぞれの中心線に一致している。言い替えれば、X軸方向における各対の支持部16a、16a及び16b、16bのそれぞれ中心線は、上側電極膜25の中心線L1と同様に、振動領域15b、15cの中心線L2から、各々内側に向かって互いに近づく方向にずれて配置されている。
本実施形態の圧電振動子13では、Si層22は、例えばX軸方向に200μmの幅、Y軸方向に74μmの長さ、及び、Z軸方向に10μmの厚さを有している。各支持部16a、16bは、X軸方向に5μmの幅、及び、Y軸方向に5μmの長さを有している。この場合、内側の振動領域15b、15cにおいて、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心線L1の振動領域15b、15cの中心線L2からのずれは2μmに設定されている。また、X軸方向における各振動領域15a〜15dの幅に対する上側電極膜25の幅の比率は0.7に設定されている。
以上のような圧電振動子13では、内側の振動領域15b、15cの各々の両側にはそれぞれ振動領域15a、15c及び振動領域15b、15dが隣接している。本発明者らの検証によれば、後述するように、振動領域15b、15cでは、それぞれ隣接する両側の振動領域の変位の影響を受けることによって、振動領域15b、15cの実際の変位最小点(歪み最大点)が、本来の変位最小点(歪み最大点)があるとされる振動領域15b、15cの中心線L2上から、X軸方向に振動部15の内側に向かってずれることが分かった。
本実施形態では、内側の振動領域15b、15cにおいて、上側電極膜25の中心線L1が振動部15の内側すなわち実際の変位最小点に向かってずらされて上側電極膜25が実際の歪み最大点を中心に形成されているので、振動効率を高めることができ、それによって振動子特性を向上させることができる。また、各対の支持部16a、16a及び16b、16bのそれぞれの中心線が、振動部15の内側すなわち実際の変位最小点に向かってずらされて実際の変位最小点に位置合わせされることによって、支持部16a、16bによって支持されることによる振動領域15b、15cの振動の損失を最小限に抑えることができる。
図4〜図6は、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心線L1の中心線L2からのずれの効果をFEM(有限要素法)解析シミュレーションに基づき検証した結果を示すグラフである。図4〜図6において、グラフの横軸は、X軸方向における振動領域15b又は15cの幅Wに対する中心線L1及びL2のずれ量dxの比率dx/Wを示している。また、正の比率は、中心線L1が中心線L2から振動部15の外側にずれた場合であり、負の比率は、中心線L1が中心線L2から内側にずれた場合である。縦軸は、それぞれ圧電振動子の振動子特性を表すk2Q、k(電気機械結合係数)及びQの値を示している。
検証にあたって、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心線L1の振動領域15b又は15cの中心線L2からのずれ量dxの比率dx/Wを変化させた。その結果、図4〜図6に示すように、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心線L1が、振動領域15b又は15cの中心線L2よりも振動部15の内側にずれた場合に、振動子特性が向上することが分かる。上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心線L1が例えば−0.04の比率で内側にずれた場合に最も振動子特性を向上させることができることが分かる。特に図4及び図6から明らかなように、中心線L1が中心線L2から外側にずれると、振動子特性が急激に悪化することが分かる。
図7〜図9は、振動領域15b又は15cの幅Wに対する上側電極膜25の幅Weの比率の効果をFEM解析シミュレーションに基づき検証した結果を示すグラフである。グラフの横軸は、振動領域15b又は15cの幅Wに対する上側電極膜25の幅Weの比率We/Wを示している。検証にあたって、振動領域15b又は15cの幅Wに対するX軸方向における上側電極膜25の幅Weの比率We/Wを変化させた。図7〜図9に示すように、比率We/Wが0.6以上0.9以下に設定されると、振動子特性はおおむね良好であり、特に、比率We/Wが0.7以上0.8以下に設定されると、振動子特性が特に良好であることが分かる。従って、上側電極膜25の幅Weは上記数値範囲の比率で設定されることが好ましいことが分かる。
図10は、本発明の第2実施形態に係る圧電振動子13aの構造を概略的に示す平面図である。この圧電振動子13aは、支持枠14の各枠体14aの2対の支持部16a、16a及び16b、16bに対応する位置にX軸に沿って延びる2対のスリット27、27と、各スリット27と各支持部16a、16bとの間に形成された屈曲振動部28と、を備えている点で、第1実施形態に係る圧電振動子13と相違する。その他の構造については前述の第1実施形態に係る圧電振動子13と同一であるため、重複した説明は省略する。
スリット27は、Z軸方向に枠体14aを貫通する貫通孔である。スリット27は、例えばX軸方向に長尺で延びる矩形の輪郭を有しており、X軸方向におけるその中心線は上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心線L1に一致する。こうした構成によれば、支持部16a、16bは屈曲振動部28を通じて支持枠14に接続される。屈曲振動部28は、Y軸に直交するX軸方向に長尺に延びている。屈曲振動部28は、例えばY軸方向に5μmの長さ、及び、X軸方向に25μmの幅を有している。
この圧電振動子13aでは、振動部15の振動が支持部16a、16bを通じて屈曲振動部28に伝達されると、振動は屈曲振動部28においてZ軸方向における屈曲振動に変換される。図10の点線で示した屈曲振動部28と枠体14aとの間の界面が屈曲振動の固定端になるため、屈曲振動部28における屈曲振動はこの界面で反射して、振動を屈曲振動部28に閉じ込める。その結果、振動部15の振動が枠体14aに伝達することを効果的に抑制することができる。
なお、X軸方向における支持部16a、16bの端部から、屈曲振動部28と枠体14aとの間の界面までの距離Dは振動部15における固有振動周波数に応じて設定される。具体的には、距離Dは、振動部15の固有振動周波数に対応する屈曲振動の波長をλとした場合にλ/4に設定される。こうした構成によれば、屈曲振動部28に振動を確実に閉じ込めることができる。また、当該界面から外側における支持枠14の面積が大きいため、音響反射効果を高めることができ、それによって屈曲振動部28により一層確実に振動を閉じ込めることができる。
図11〜図14は、FEM解析シミュレーションに基づく幅拡がり圧電振動子の変位及び歪みの大きさを示す図である。図11及び図12は、比較例、すなわち、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心線L1が振動領域15b又は15cの中心線L2に一致する場合の圧電振動子の変位及び歪みの大きさを示す。図13及び図14は、実施例(第2実施形態)、すなわち、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心線L1が振動領域15b又は15cの中心線L2から内側にずれた場合の、圧電振動子の変位及び歪みの大きさを示す。
図11及び図13では、最小変位の領域をG0で、中間変位の領域をG1で、及び、最大変位の領域をG2でそれぞれ特定した。その結果、図11に示すように、比較例では、支持部16a、16bの接続位置の付近の最小変位の領域G0の位置が、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心軸L1から内側の位置にずれていることが分かる。その一方で、図13に示すように、実施例では、支持部16a、16bの接続位置の付近の最小変位の領域G0の位置が、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心軸L1にほぼ一致していることが分かる。
その一方で、図12及び図14では、最小歪みの領域をF0で、中間歪みの領域をF1で、及び、最大歪みの領域をF2でそれぞれ特定した。その結果、図12に示すように、比較例では、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心軸L1が最大歪みF2及び最小歪みF0の位置の中心からやや外側にずれていることが分かる。その一方で、図14に示すように、実施例では、上側電極膜25及び支持部16a、16bの中心軸L1が最大歪みF2及び最小歪みF0の位置の中心にほぼ一致していることが分かる。なお、図12及び図14から明らかなように、振動部15の各振動領域15a〜15dは、それぞれ隣接する振動領域に対して最小歪みF0によって境界を画定している。
以上のような圧電振動子13、13aでは、振動部15が5つの振動領域を有する場合であっても前述と同様の作用効果を実現することができる。この場合、前述の振動領域15b、15cの間に振動領域がさらに追加されることが好ましい。また、前述の1つの下側電極膜24に代えて、各振動領域15a〜15dごとに下側電極膜24が形成される場合、振動領域15b及び15cに形成される下側電極膜24は前述の上側電極膜25と同様に内側にずらされることが好ましい。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
13 振動子(圧電振動子)
13a 振動子(圧電振動子)
14 支持枠
15 振動部
15a〜15d 振動領域
16a 支持部
16b 支持部
25 電極膜(上側電極膜)
L1 中心線
L2 中心線

Claims (6)

  1. 支持枠と、
    長手方向及短手方向を有する矩形の振動部であって、前記長手方向に沿って互いに平行
    に延びる第1辺及び第2辺を有し、前記長手方向において幅拡がりモードで輪郭振動する
    矩形の振動部と、
    前記振動部の前記第1辺及び前記第2辺と前記支持枠とをそれぞれ接続する2対の支持
    部と、を備え、
    前記振動部は、
    前記長手方向に並んで配置されるとともに前記長手方向においてそれぞれ同一の幅を有
    する少なくとも4つの振動領域であって、各振動領域が、隣接する他の振動領域に対して
    逆位相で振動する、少なくとも4つの振動領域と、
    前記振動領域の各々に形成された電極膜と、を有しており、
    前記電極膜の前記長手方向における中心線が、当該電極膜が形成された前記振動領域の
    前記長手方向における中心線からずれる、共振子。
  2. 前記電極膜の前記長手方向における中心線が、当該電極膜が形成された前記振動領域に
    おける変位最小点を通る、請求項1に記載の共振子。
  3. 前記支持部の前記長手方向における中心線が、当該支持部が接続された前記振動領域の
    前記長手方向における中心線からずれる、請求項1又は2に記載の共振子。
  4. 前記支持部の前記長手方向における中心線が、当該支持部が接続された前記振動領域の
    前記電極膜の前記長手方向における中心線に一致する、請求項3に記載の共振子。
  5. 前記電極膜の前記長手方向における幅は、当該電極膜が形成された前記振動領域の前記
    長手方向における幅に対して0.6以上0.9以下の比率を有する大きさに設定される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の共振子。
  6. 前記比率は0.7以上0.8以下である、請求項5に記載の共振子。
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