JP6424795B2 - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧ポンプから吐出される燃料を燃料噴射弁に供給する内燃機関の始動制御装置に関する発明である。
筒内噴射式の内燃機関では、吸気ポート噴射式の内燃機関と比較して、噴射から燃焼までの時間が短く、噴射燃料を霧化させる時間を十分に稼ぐことができないため、噴射圧力を高圧にして噴射燃料を微粒化する必要がある。そのため、電動式の低圧ポンプで燃料タンクから汲み上げた燃料を、内燃機関の動力で駆動される高圧ポンプに供給し、この高圧ポンプから吐出される高圧の燃料を燃料噴射弁へ圧送するようにしている。
このようなシステムでは、もし、高圧ポンプや制御系等に異常が発生すると、高圧燃料通路内の燃圧(つまり燃料圧力)が異常に高くなる可能性がある。高圧燃料通路内の燃圧が異常に高くなる高燃圧異常時に、燃圧が燃料噴射弁の開弁限界圧を越えると、燃料噴射弁を開弁できなくなって燃料噴射できなくなる可能性がある。そこで、特許文献1に記載されているように、燃料噴射弁の開弁限界圧を高燃圧異常時の最高燃圧以上に設定して、高燃圧異常時でも、燃圧に抗して燃料噴射弁を開弁して燃料噴射を実施できるようにしたものがある。
特許第5525760号公報
昨今の燃費向上やエミッション低減等の要求を満たすために、更に燃圧を高圧化して噴射圧力を高圧化する要求があり、それに伴って高燃圧異常時の燃圧も高圧化する傾向がある。また、高燃圧異常時でも内燃機関の始動性を確保することも要求される。
しかし、上記特許文献1の技術のように、高燃圧異常時でも燃料噴射を実施できるように、燃料噴射弁の開弁限界圧を高燃圧異常時の最高燃圧以上に設定するようにすると、燃料噴射弁の大型化やそれに伴う制御回路の発熱対策を行う必要がある。このため、燃料噴射弁や制御回路のコストアップや搭載性悪化を招くという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、燃料噴射弁や制御回路のコストアップや搭載性悪化を抑制しながら、高燃圧異常時でも内燃機関の始動性を確保することができる内燃機関の始動制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、低圧ポンプ(12)から吐出される燃料を高圧ポンプ(14)に供給する低圧燃料通路(13)と、高圧ポンプから吐出される燃料を内燃機関の燃料噴射弁(28)に供給する高圧燃料通路(26,27)と、内燃機関の始動時に該内燃機関の回転速度が始動判定値を越えて始動完了判定したときに内燃機関のクランキングを終了する始動制御部(39)とを備えた内燃機関の始動制御装置において、高圧燃料通路内の燃料圧力(以下「燃圧」という)が燃料噴射弁の燃料噴射可能な上限燃圧に相当する高燃圧異常判定値を越えたか否かを判定する異常判定部(39)と、高圧燃料通路内の燃料を低圧燃料通路へ戻す燃料戻し通路(30)に設けられ、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値よりも高圧側に設定された開弁圧よりも高くなったときに開弁して高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値よりも低圧側に設定された閉弁圧よりも低くなったときに閉弁するリリーフ弁(31)と、内燃機関の始動時に該内燃機関の始動完了判定から所定期間内に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合に、内燃機関のクランキングを再開するフェールセーフ制御部(39)とを備えた構成としたものである。
この構成では、高圧燃料通路内の燃料を低圧燃料通路へ戻す燃料戻し通路にリリーフ弁が設けられ、このリリーフ弁の開弁圧が高燃圧異常判定値よりも高圧側に設定され、閉弁圧が高燃圧異常判定値よりも低圧側に設定されている。このため、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えてリリーフ弁の開弁圧よりも高くなると、リリーフ弁が開弁して、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値よりも低い燃圧まで低下する。
内燃機関の始動時には、内燃機関の回転速度が始動判定値を越えて始動完了判定したときに、内燃機関のクランキングを終了する。しかし、この後、高圧ポンプ等の異常により高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値(つまり燃料噴射弁の燃料噴射可能な上限燃圧に相当する値)を越えると、燃料噴射弁で燃料噴射できなくなるため、内燃機関の燃焼が停止してまう。
そこで、請求項1に係る発明では、内燃機関の始動時に内燃機関の始動完了判定から所定期間内に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合に、内燃機関のクランキングを再開する。更に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えてリリーフ弁の開弁圧よりも高くなったときに、リリーフ弁が開弁して、燃圧が高燃圧異常判定値よりも低い燃圧まで低下する。その際、燃圧が高燃圧異常判定値以下になったときに、燃料噴射弁の燃料噴射が再開される。
これにより、内燃機関の始動完了判定直後に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えて、燃料噴射弁で燃料噴射できなくなった場合でも、内燃機関のクランキング及び燃料噴射弁の燃料噴射を再開して、内燃機関を速やかに再始動することができる。しかも、燃料噴射弁の開弁限界圧(つまり燃料噴射可能な上限燃圧)を高燃圧異常時の最高燃圧(例えばリリーフ弁の開弁圧)以上に設定する必要がない。このため、燃料噴射弁の開弁限界圧を比較的低い値に設定することができ、燃料噴射弁の大型化やそれに伴う制御回路の発熱対策をあまり行う必要がない。その結果、燃料噴射弁や制御回路のコストアップや搭載性悪化を抑制しながら、高燃圧異常時でも内燃機関の始動性を確保することができる。
また、請求項3に係る発明は、前回の内燃機関の運転中に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合には、内燃機関の始動時に該内燃機関の回転速度が始動判定値を越えた後も内燃機関のクランキングを継続するフェールセーフ制御部(39)を備えた構成としたものである。
この構成では、前回の内燃機関の運転中に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合には、今回の内燃機関の始動時に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えて、燃料噴射弁で燃料噴射できなくなる可能性が高いと判断して、今回の内燃機関の始動時に内燃機関の回転速度が始動判定値を越えた後も内燃機関のクランキングを継続する。更に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えてリリーフ弁の開弁圧よりも高くなったときに、リリーフ弁が開弁して、燃圧が高燃圧異常判定値よりも低い燃圧まで低下する。その際、燃圧が高燃圧異常判定値以下になったときに、燃料噴射弁の燃料噴射が再開される。
これにより、内燃機関の回転速度が始動判定値を越えた直後に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えて、燃料噴射弁で燃料噴射できなくなった場合でも、内燃機関のクランキングを継続すると共に燃料噴射弁の燃料噴射を再開して、内燃機関を速やかに再始動することができる。これにより、請求項1とほぼ同様の効果を得ることができる。
図1は本発明の実施例1における筒内噴射式エンジンの制御システムの概略構成を示す図である。 図2はリリーフ弁の開弁前後の燃圧の挙動を示すタイムチャートである。 図3は実施例1の始動制御の実行例を示すタイムチャートである。 図4は実施例1の始動制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図5は実施例1の噴射許可判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図6は実施例2の始動制御の実行例を示すタイムチャートである。 図7は実施例2の噴射許可判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図8は実施例3の始動制御の実行例を示すタイムチャートである。 図9は実施例3の高燃圧異常判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図10は実施例3の始動制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて筒内噴射式の内燃機関である筒内噴射式エンジンの制御システムの概略構成を説明する。
燃料を貯溜する燃料タンク11内には、燃料を汲み上げる電動式の低圧ポンプ12が設置されている。この低圧ポンプ12から吐出される燃料は、低圧燃料通路に相当する低圧燃料配管13を通して高圧ポンプ14に供給される。低圧燃料配管13には、プレッシャレギュレータ15が接続されている。このプレッシャレギュレータ15によって低圧ポンプ12の吐出圧力(つまり高圧ポンプ14への燃料供給圧力)が所定圧力に調圧され、その圧力を越える燃料の余剰分が燃料戻し配管16により燃料タンク11内に戻されるようになっている。
高圧ポンプ14は、円筒状のポンプ室18内でプランジャ19を往復運動させて燃料を吸入/吐出するプランジャポンプである。プランジャ19は、エンジンのカム軸20に嵌着されたカム21の回転運動によって駆動される。この高圧ポンプ14の吸入口側には、常開型の電磁弁からなる燃圧制御弁23が設けられている。
高圧ポンプ14の吸入行程(つまりプランジャ19の下降時)において燃圧制御弁23が開弁してポンプ室18内に燃料が吸入され、高圧ポンプ14の吐出行程(つまりプランジャ19の上昇時)において燃圧制御弁23が閉弁してポンプ室18内の燃料が吐出されるように燃圧制御弁23の通電を制御する。
その際、燃圧制御弁23の通電開始時期を制御して燃圧制御弁23の閉弁期間を制御することで、高圧ポンプ14の吐出量を制御して燃圧(つまり燃料圧力)を制御する。例えば、燃圧を上昇させるときには、燃圧制御弁23の通電開始時期を進角させて燃圧制御弁23の閉弁開始時期を進角させる。これにより、燃圧制御弁23の閉弁期間を長くして高圧ポンプ14の吐出量を増加させる。逆に、燃圧を低下させるときには、燃圧制御弁23の通電開始時期を遅角させて燃圧制御弁23の閉弁開始時期を遅角させる。これにより、燃圧制御弁23の閉弁期間を短くして高圧ポンプ14の吐出量を減少させる。
一方、高圧ポンプ14の吐出口側には、吐出した燃料の逆流を防止する逆止弁25が設けられている。高圧ポンプ14から吐出された高圧の燃料は、高圧燃料配管26を通してデリバリパイプ27に送られる。このデリバリパイプ27からエンジンの各気筒に取り付けられた燃料噴射弁28に高圧の燃料が分配される。この燃料噴射弁28は、燃料を筒内に直接噴射する筒内噴射用の燃料噴射弁である。高圧燃料配管26又はデリバリパイプ27には、高圧燃料配管26やデリバリパイプ27等の高圧燃料通路内の燃圧を検出する燃圧センサ29が設けられている。
更に、高圧ポンプ14には、高圧燃料配管26内の燃料を低圧燃料配管13へ戻す燃料戻し通路30が設けられている。この燃料戻し通路30の途中に、リリーフ弁31が設けられている。このリリーフ弁31は、高圧燃料通路内の燃圧が所定の開弁圧よりも高くなったときに開弁して、高圧燃料通路内の燃圧が所定の閉弁圧よりも低くなったときに閉弁する。ここで、リリーフ弁31の開弁圧は、燃料噴射弁28の燃料噴射可能な上限燃圧に相当する高燃圧異常判定値よりも高圧側(例えば45MPa)に設定されている。一方、リリーフ弁31の閉弁圧は、高燃圧異常判定値よりも低圧側(例えば目標燃圧よりも低い燃圧)に設定されている。これにより、図2に示すように、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えてリリーフ弁31の開弁圧よりも高くなると、リリーフ弁31が開弁して、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値よりも低い燃圧まで低下する。
また、エンジンには、吸入空気量を検出するエアフローメータ32や、クランク軸が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ33が設けられている。このクランク角センサ33の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
更に、エンジンには、エンジンをクランキングする(つまりエンジンのクランク軸を回転駆動する)ためのスタータ34が取り付けられている。スタータリレー35をON/OFFすることで、図示しないバッテリからスタータ34への通電をON/OFFするようになっている。つまり、スタータリレー35がONされると、バッテリからスタータ34へ電力が供給されて、スタータ34によりエンジンがクランキングされる。その後、スタータリレー35がOFFされると、バッテリからスタータ34への電力供給が停止されて、スタータ34によるエンジンのクランキングが停止される。
また、スタータリレー35をON(又はON/OFF)するためのスタータスイッチ36(例えばプッシュスイッチ又はキースイッチ)が車両の運転席付近に設けられている。更に、ブレーキスイッチ37によってブレーキ操作(例えばブレーキのON/OFF)が検出され、シフトスイッチ38によってシフトレバーの操作位置であるシフト位置が検出される。
上述した各種センサの出力は、電子制御ユニットであるECU39に入力される。このECU39は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROMに記憶された各種のエンジン制御用のプログラムを実行する。これにより、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(つまり吸入空気量)等を制御する。
その際、ECU39は、エンジン運転状態(例えばエンジン回転速度やエンジン負荷等)に応じて目標燃圧をマップ等により算出する。そして、燃圧センサ29で検出した高圧燃料通路内の実燃圧を目標燃圧に一致させるように高圧ポンプ14の吐出量(つまり燃圧制御弁23の通電時期)をフィードバック制御する燃圧フィードバック制御を実行する。
また、本実施例1では、ECU39により後述する図4及び図5の各ルーチンを実行することで、次のような始動制御を行う。
図3に示すように、所定のエンジン始動条件が成立した時点t1 で、スタータリレー35をONする。これにより、スタータ34の通電をONしてエンジンのクランキングを開始する。
この後、高圧燃料通路内の燃圧が目標燃圧以上になった時点t2 で、燃料噴射弁28の燃料噴射を許可する。これにより、噴射タイミング毎に燃料噴射弁28の通電をONして燃料噴射弁28の燃料噴射を開始する。
この後、エンジン回転速度が始動判定値を越えて始動完了判定した時点t3 で、スタータリレー35をOFFする。これにより、スタータ34の通電をOFFしてエンジンのクランキングを終了する。
しかし、この後、高圧ポンプ14等の異常により高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値(つまり燃料噴射弁28の燃料噴射可能な上限燃圧に相当する値)を越えると、燃料噴射弁28で燃料噴射できなくなるため、エンジンの燃焼が停止してまう。
そこで、本実施例1では、エンジン始動時にエンジンの始動完了判定から所定期間内に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合には、その時点t4 で、スタータリレー35をONする。これにより、スタータ34の通電をONしてエンジンのクランキングを再開する。
この後、高圧燃料通路内の燃圧がリリーフ弁31の開弁圧よりも高くなった時点t5 で、リリーフ弁31が開弁する。これにより、燃圧が高燃圧異常判定値よりも低い燃圧まで低下する。その際、燃圧が高燃圧異常判定値以下になった時点t6 で、燃料噴射弁28の燃料噴射が再開される。
これにより、エンジンの始動完了判定直後に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えて、燃料噴射弁28で燃料噴射できなくなった場合でも、エンジンのクランキング及び燃料噴射弁28の燃料噴射を再開して、エンジンを速やかに再始動する。
以下、本実施例1でECU39が実行する図4及び図5の各ルーチンの処理内容を説明する。
[始動制御ルーチン]
図4に示す始動制御ルーチンは、ECU39の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう始動制御部及びフェールセーフ制御部としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、スタータリレー35がOFF(つまりエンジンの始動完了判定)されてから所定時間以上が経過したか否かを判定する。この所定時間は、例えば、もし高圧ポンプ14等の異常が発生した場合に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越える可能性がある時間の上限値又はそれよりも少し長い時間(例えば2s)に設定されている。
このステップ101で、スタータリレー35がOFFされてから所定時間以上が経過したと判定された場合には、ステップ102に進む。このステップ102で、スタータリレー35がOFFか否かを判定する。
上記ステップ102で、スタータリレー35がOFFと判定された場合には、ステップ103に進む。このステップ103で、スタータスイッチ36がONか否かを判定する。
上記ステップ103で、スタータスイッチ36がONと判定された場合には、ステップ104に進む。このステップ104で、ブレーキスイッチ37がON(つまりブレーキペダルが踏まれている)か否かを判定する。
上記ステップ104で、ブレーキスイッチ37がONと判定された場合には、ステップ105に進む。このステップ105で、シフト位置がPレンジ又はNレンジか否かを判定する。尚、MT車の場合には、クラッチスイッチがON(つまりクラッチペダルが踏まれている)か否かを判定するようにしても良い。
上記ステップ103〜105のいずれかで「No」と判定された場合には、ステップ109に進み、スタータリレー35をOFFに維持する。
一方、上記ステップ103〜105で全て「Yes」と判定された場合には、エンジン始動条件が成立していると判定して、ステップ106に進む。このステップ106で、燃圧センサ29で検出した高圧燃料通路内の実燃圧が高燃圧異常判定値以下か否かを判定する。
上記ステップ106で、実燃圧が高燃圧異常判定値以下と判定された場合には、ステップ107に進む。このステップ107で、エンジン回転速度が始動判定値以下か否かを判定する。
上記ステップ107で、エンジン回転速度が始動判定値以下と判定された場合には、ステップ108に進む。このステップ108で、スタータリレー35をONする。これにより、スタータ34の通電をONしてエンジンのクランキングを実行する。
その後、上記ステップ102で、スタータリレー35がONと判定された場合には、ステップ103の処理を飛ばして、ステップ104に進む。
その後、上記ステップ107で、エンジン回転速度が始動判定値を越えたと判定された場合には、エンジンの始動完了と判定して、ステップ109に進む。このステップ109で、スタータリレー35をOFFする。これにより、スタータ34の通電をOFFしてエンジンのクランキングを終了する。
その後、上記ステップ101で、スタータリレー35がOFF(つまりエンジンの始動完了判定)されてから所定時間内と判定された場合には、ステップ110に進む。このステップ110で、燃圧センサ29で検出した高圧燃料通路内の実燃圧が高燃圧異常判定値以上か否かを判定する。
上記ステップ110で、実燃圧が高燃圧異常判定値よりも低いと判定された場合には、ステップ109に進み、スタータリレー35をOFFに維持する。
これに対して、上記ステップ110で、実燃圧が高燃圧異常判定値以上と判定された場合には、ステップ104及びステップ105で「Yes」と判定されれば、ステップ106に進む。このステップ106で、実燃圧が高燃圧異常判定値よりも高いと判定された場合には、ステップ108に進み、スタータリレー35をONする。
これにより、エンジン始動時にエンジンの始動完了判定から所定時間内に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合に、スタータリレー35を再びONして、エンジンのクランキングを再開する。本実施例1では、ステップ106,110等の処理が特許請求の範囲でいう異常判定部としての役割を果たす。
[噴射許可判定ルーチン]
図5に示す噴射許可判定ルーチンは、ECU39の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、燃圧センサ29で検出した高圧燃料通路内の実燃圧が目標燃圧以上か否かを判定する。
このステップ201で、実燃圧が目標燃圧よりも低いと判定された場合には、ステップ202に進み、燃料噴射を禁止する。これにより、燃料噴射弁28の通電をOFFした状態に維持する。尚、リリーフ弁31が開弁して、燃圧が目標燃圧よりも低くなった場合には、燃料噴射を禁止しない。
一方、上記ステップ201で、実燃圧が目標燃圧以上と判定された場合には、ステップ203に進み、燃料噴射を許可する。これにより、噴射タイミング毎に燃料噴射弁28の通電をONして燃料噴射弁28の燃料噴射を実行する。
以上説明した本実施例1では、エンジン始動時にエンジンの始動完了判定から所定時間内に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合に、スタータリレー35をONしてエンジンのクランキングを再開する。更に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えてリリーフ弁31の開弁圧よりも高くなったときに、リリーフ弁31が開弁して、燃圧が高燃圧異常判定値よりも低い燃圧まで低下する。その際、燃圧が高燃圧異常判定値以下になったときに、燃料噴射弁28の燃料噴射が再開される。
これにより、エンジンの始動完了判定直後に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えて、燃料噴射弁28で燃料噴射できなくなった場合でも、エンジンのクランキング及び燃料噴射弁28の燃料噴射を再開して、エンジンを速やかに再始動することができる。しかも、燃料噴射弁28の開弁限界圧(つまり燃料噴射可能な上限燃圧)を高燃圧異常時の最高燃圧(例えばリリーフ弁31の開弁圧)以上に設定する必要がない。このため、燃料噴射弁28の開弁限界圧を比較的低い値に設定することができ、燃料噴射弁28の大型化やそれに伴うECU39の発熱対策をあまり行う必要がない。その結果、燃料噴射弁28やECU39のコストアップや搭載性悪化を抑制しながら、高燃圧異常時でもエンジンの始動性を確保することができる。
次に、図6及び図7を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、前記実施例1で説明した図5のルーチンに代えて、ECU39により後述する図7のルーチンを実行する。これにより、図6に示すように、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えている期間Aは燃料噴射弁28の燃料噴射を禁止するようにしている。
以下、本実施例2でECU39が実行する図7のルーチンの処理内容を説明する。
図7に示す噴射許可判定ルーチンでは、まず、ステップ301で、燃圧センサ29で検出した高圧燃料通路内の実燃圧が目標燃圧以上か否かを判定する。
このステップ301で、実燃圧が目標燃圧よりも低いと判定された場合には、ステップ303に進み、燃料噴射を禁止する。これにより、燃料噴射弁28の通電をOFFした状態に維持する。尚、リリーフ弁31が開弁して、燃圧が目標燃圧よりも低くなった場合には、燃料噴射を禁止しない。
一方、上記ステップ301で、実燃圧が目標燃圧以上と判定された場合には、ステップ302に進む。このステップ302で、燃圧センサ29で検出した高圧燃料通路内の実燃圧が高燃圧異常判定値以下か否かを判定する。
このステップ302で、実燃圧が高燃圧異常判定値以下と判定された場合には、ステップ304に進み、燃料噴射を許可する。これにより、噴射タイミング毎に燃料噴射弁28の通電をONして燃料噴射弁28の燃料噴射を実行する。
これに対して、上記ステップ302で、実燃圧が高燃圧異常判定値よりも高いと判定された場合には、ステップ303に進み、燃料噴射を禁止する。これにより、燃料噴射弁28の通電をOFFした状態に維持する。これにより、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えている期間は燃料噴射弁28の燃料噴射を禁止する。本実施例2では、ステップ302,303等の処理が特許請求の範囲でいう噴射禁止制御部としての役割を果たす。
以上説明した本実施例2では、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えている期間は燃料噴射弁28の燃料噴射を禁止するようにしている。このようにすれば、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えている期間(つまり燃料噴射弁28に通電しても燃料噴射できない期間)は、燃料噴射を禁止して燃料噴射弁28の通電を停止することができ、無駄な電力消費や発熱を抑制することができる。
次に、図8乃至図10を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例3では、前記実施例1で説明した図4のルーチンに代えて、ECU39により後述する図9及び図10のルーチンを実行することで、次のような始動制御を行う。
図8に示すように、エンジン運転中に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合には、その時点t0 で、高燃圧異常経験フラグを「1」にセットする。その後、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値以下に低下しても、高燃圧異常経験フラグは「1」に維持される。
この後、所定のエンジン始動条件が成立した時点t1 で、スタータリレー35をONして、エンジンのクランキングを開始する。この後、高圧燃料通路内の燃圧が目標燃圧以上になった時点t2 で、燃料噴射弁28の燃料噴射を許可して、燃料噴射弁28の燃料噴射を開始する。
しかし、前回のエンジン運転中に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合(つまり高燃圧異常経験フラグ=1の場合)には、今回のエンジン始動時に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えて、燃料噴射弁28で燃料噴射できなくなる可能性が高いと判断できる。
そこで、本実施例3では、前回のエンジン運転中に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合には、エンジン始動時にエンジン回転速度が始動判定値を越えた後も、スタータリレー35をONに維持して、エンジンのクランキングを継続する。この場合、エンジンのクランキング開始から所定期間が経過するまでエンジンのクランキングを継続することで、エンジン回転速度が始動判定値を越えた後もエンジンのクランキングを継続する。
この後、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えると、燃料噴射弁28で燃料噴射できなくなるが、高圧燃料通路内の燃圧がリリーフ弁31の開弁圧よりも高くなった時点t5 で、リリーフ弁31が開弁する。これにより、燃圧が高燃圧異常判定値よりも低い燃圧まで低下する。その際、燃圧が高燃圧異常判定値以下になった時点t6 で、燃料噴射弁28の燃料噴射が再開される。
これにより、エンジン回転速度が始動判定値を越えた直後に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えて、燃料噴射弁28で燃料噴射できなくなった場合でも、エンジンのクランキングを継続すると共に燃料噴射弁28の燃料噴射を再開して、エンジンを速やかに再始動する。
以下、本実施例3でECU39が実行する図9及び図10のルーチンの処理内容を説明する。
[高燃圧異常判定ルーチン]
図9に示す高燃圧異常判定ルーチンは、ECU39の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう異常判定部としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まず、ステップ401で、燃圧センサ29で検出した高圧燃料通路内の実燃圧が高燃圧異常判定値を越えたか否かを判定する。
上記ステップ401で、実燃圧が高燃圧異常判定値以下と判定された場合には、高燃圧異常経験フラグを「0」に維持したまま、本ルーチンを終了する。
その後、上記ステップ401で、実燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合には、ステップ402に進み、高燃圧異常経験フラグを「1」にセットする。その後、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値以下に低下しても、高燃圧異常経験フラグは「1」に維持される。この高燃圧異常経験フラグは、ECU39のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリ(つまりECU39の電源オフ中でも記憶データを保持する書き換え可能なメモリ)に記憶される。
[始動制御ルーチン]
図10に示す始動制御ルーチンは、ECU39の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう始動制御部及びフェールセーフ制御部としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まず、ステップ501で、スタータリレー35がOFFか否かを判定する。
上記ステップ501で、スタータリレー35がOFFと判定された場合には、ステップ502に進む。このステップ502で、スタータスイッチ36がONか否かを判定する。
上記ステップ502で、スタータスイッチ36がONと判定された場合には、ステップ503に進む。このステップ503で、ブレーキスイッチ37がON(つまりブレーキペダルが踏まれている)か否かを判定する。
上記ステップ503で、ブレーキスイッチ37がONと判定された場合には、ステップ504に進む。このステップ504で、シフト位置がPレンジ又はNレンジか否かを判定する。尚、MT車の場合には、クラッチスイッチがON(つまりクラッチペダルが踏まれている)か否かを判定するようにしても良い。
上記ステップ502〜504のいずれかで「No」と判定された場合には、ステップ510に進む。このステップ510で、クランキング時間(つまりクランキング開始からの経過時間)をカウントするクランキング時間カウンタを「0」に維持する。この後、ステップ511に進み、スタータリレー35をOFFに維持する。
一方、上記ステップ502〜504で全て「Yes」と判定された場合には、エンジン始動条件が成立していると判定して、ステップ505に進む。このステップ505で、高燃圧異常経験フラグが「1」か否かを判定する。
上記ステップ505で、高燃圧異常経験フラグが「0」と判定された場合には、ステップ506に進む。このステップ506で、エンジン回転速度が始動判定値以下か否かを判定する。
上記ステップ506で、エンジン回転速度が始動判定値以下と判定された場合には、ステップ508に進み、クランキング時間カウンタをカウントアップする。この後、ステップ509に進み、スタータリレー35をONする。これにより、スタータ34の通電をONしてエンジンのクランキングを実行する。
その後、上記ステップ501で、スタータリレー35がONと判定された場合には、ステップ502の処理を飛ばして、ステップ503に進む。
その後、上記ステップ506で、エンジン回転速度が始動判定値を越えたと判定された場合には、エンジンの始動完了と判定して、ステップ510に進む。このステップ510で、クランキング時間カウンタを「0」にリセットする。この後、ステップ511に進み、スタータリレー35をOFFする。これにより、スタータ34の通電をOFFしてエンジンのクランキングを終了する。
これに対して、上記ステップ505で、高燃圧異常経験フラグが「1」と判定された場合(つまり前回のエンジン運転中に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合)には、ステップ507に進む。このステップ507で、クランキング時間カウンタでカウントしたクランキング時間が所定時間以下か否かを判定する。ここで、所定時間は、例えば、燃圧が高燃圧異常判定値を越えて燃料噴射弁28で燃料噴射できなくなった場合にエンジンを再始動するのに十分な時間に設定されている。
上記ステップ507で、クランキング時間が所定時間以下と判定された場合には、ステップ508に進み、クランキング時間カウンタをカウントアップする。この後、ステップ509に進み、スタータリレー35をONする。これにより、スタータ34の通電をONしてエンジンのクランキングを実行する。
その後、上記ステップ507で、クランキング時間が所定時間を越えたと判定された場合には、ステップ510に進む。このステップ510で、クランキング時間カウンタを「0」にリセットする。この後、ステップ511に進み、スタータリレー35をOFFする。これにより、スタータ34の通電をOFFしてエンジンのクランキングを終了する。このようにして、エンジンのクランキング開始から所定時間が経過するまでエンジンのクランキングを継続することで、エンジン回転速度が始動判定値を越えた後もエンジンのクランキングを継続する。
以上説明した本実施例3では、前回のエンジン運転中に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合には、今回のエンジン始動時にエンジン回転速度が始動判定値を越えた後もエンジンのクランキングを継続する。更に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えてリリーフ弁31の開弁圧よりも高くなったときに、リリーフ弁31が開弁して、燃圧が高燃圧異常判定値よりも低い燃圧まで低下する。その際、燃圧が高燃圧異常判定値以下になったときに、燃料噴射弁28の燃料噴射が再開される。
これにより、エンジン回転速度が始動判定値を越えた直後に、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えて、燃料噴射弁28で燃料噴射できなくなった場合でも、エンジンのクランキングを継続すると共に燃料噴射弁28の燃料噴射を再開して、エンジンを速やかに再始動することができる。これにより、前記実施例1とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施例3では、エンジンのクランキング開始から所定時間が経過するまでエンジンのクランキングを継続することで、エンジン回転速度が始動判定値を越えた後もエンジンのクランキングを継続するようにしている。このようにすれば、エンジン回転速度が始動判定値を越えた後もエンジンのクランキングを継続して所定時間が経過したときにクランキングを終了することができる。
尚、エンジン回転速度が始動判定値を越えてから所定時間が経過するまでエンジンのクランキングを継続することで、エンジン回転速度が始動判定値を越えた後もエンジンのクランキングを継続するようにしても良い。
また、所定時間に代えて、クランキング回数(つまりエンジン回転回数)が所定値に達するまでの期間やスタータの回転回数が所定値に達するまでの期間等を用いるようにしても良い。
また、エンジン回転速度が始動判定値を越えた後もエンジンのクランキングを継続して、エンジン回転速度が再び始動判定値を越えたときにクランキングを終了するようにしても良い。
また、上記実施例3において、図5のルーチンに代えて、図7のルーチンを実行して、高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えている期間は燃料噴射弁28の燃料噴射を禁止するようにしても良い。
また、エンジンの始動完了判定前のクランキング中、あるいは、ECU起動直後に高圧燃料通路内の燃圧が高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合にエンジンのクランキングを継続するようにしても良い。
また、上記各実施例1〜3において、ECU39が実行する機能の一部又は全部を、一つ或は複数のIC等によりハードウェア的に構成しても良い。
その他、本発明は、高圧ポンプの構成や燃料供給システムの構成を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
12…低圧ポンプ、13…低圧燃料配管、14…高圧ポンプ、26…高圧燃料配管、27…デリバリパイプ、28…燃料噴射弁、30…燃料戻し通路、31…リリーフ弁、39…ECU

Claims (4)

  1. 低圧ポンプ(12)から吐出される燃料を高圧ポンプ(14)に供給する低圧燃料通路(13)と、前記高圧ポンプから吐出される燃料を内燃機関の燃料噴射弁(28)に供給する高圧燃料通路(26,27)と、前記内燃機関の始動時に該内燃機関の回転速度が始動判定値を越えて始動完了判定したときに前記内燃機関のクランキングを終了する始動制御部(39)とを備えた内燃機関の始動制御装置において、
    前記高圧燃料通路内の燃料圧力(以下「燃圧」という)が前記燃料噴射弁の燃料噴射可能な上限燃圧に相当する高燃圧異常判定値を越えたか否かを判定する異常判定部(39)と、
    前記高圧燃料通路内の燃料を前記低圧燃料通路へ戻す燃料戻し通路(30)に設けられ、前記高圧燃料通路内の燃圧が前記高燃圧異常判定値よりも高圧側に設定された開弁圧よりも高くなったときに開弁して前記高圧燃料通路内の燃圧が前記高燃圧異常判定値よりも低圧側に設定された閉弁圧よりも低くなったときに閉弁するリリーフ弁(31)と、
    前記内燃機関の始動時に該内燃機関の始動完了判定から所定期間内に前記高圧燃料通路内の燃圧が前記高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合に、前記内燃機関のクランキングを再開するフェールセーフ制御部(39)と
    を備えている内燃機関の始動制御装置。
  2. 前記高圧燃料通路内の燃圧が前記高燃圧異常判定値を越えている期間は前記燃料噴射弁の燃料噴射を禁止する噴射禁止制御部(39)を備えている請求項1に記載の内燃機関の始動制御装置。
  3. 低圧ポンプ(12)から吐出される燃料を高圧ポンプ(14)に供給する低圧燃料通路(13)と、前記高圧ポンプから吐出される燃料を内燃機関の燃料噴射弁(28)に供給する高圧燃料通路(26,27)と、前記内燃機関の始動時に該内燃機関の回転速度が始動判定値を越えて始動完了判定したときに前記内燃機関のクランキングを終了する始動制御部(39)とを備えた内燃機関の始動制御装置において、
    前記高圧燃料通路内の燃料圧力(以下「燃圧」という)が前記燃料噴射弁の燃料噴射可能な上限燃圧に相当する高燃圧異常判定値を越えたか否かを判定する異常判定部(39)と、
    前記高圧燃料通路内の燃料を前記低圧燃料通路へ戻す燃料戻し通路(30)に設けられ、前記高圧燃料通路内の燃圧が前記高燃圧異常判定値よりも高圧側に設定された開弁圧よりも高くなったときに開弁して前記高圧燃料通路内の燃圧が前記高燃圧異常判定値よりも低圧側に設定された閉弁圧よりも低くなったときに閉弁するリリーフ弁(31)と、
    前回の前記内燃機関の運転中に前記高圧燃料通路内の燃圧が前記高燃圧異常判定値を越えたと判定された場合には、前記内燃機関の始動時に該内燃機関の回転速度が前記始動判定値を越えた後も前記内燃機関のクランキングを継続するフェールセーフ制御部(39)と
    を備えている内燃機関の始動制御装置。
  4. 前記フェールセーフ制御部は、前記内燃機関のクランキング開始から所定期間が経過するまで又は前記内燃機関の回転速度が前記始動判定値を越えてから所定期間が経過するまで前記内燃機関のクランキングを継続することで、前記内燃機関の回転速度が前記始動判定値を越えた後も前記内燃機関のクランキングを継続する請求項3に記載の内燃機関の始動制御装置。
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