JP6424611B2 - 死角補助装置 - Google Patents

死角補助装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6424611B2
JP6424611B2 JP2014256213A JP2014256213A JP6424611B2 JP 6424611 B2 JP6424611 B2 JP 6424611B2 JP 2014256213 A JP2014256213 A JP 2014256213A JP 2014256213 A JP2014256213 A JP 2014256213A JP 6424611 B2 JP6424611 B2 JP 6424611B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
mirror
reflecting
auxiliary device
dead angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014256213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016028933A (ja
Inventor
加苗 春山
加苗 春山
小幡 雅人
雅人 小幡
亜純 本間
亜純 本間
増田 英樹
英樹 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP2014256213A priority Critical patent/JP6424611B2/ja
Priority to CN201580040914.3A priority patent/CN106573578A/zh
Priority to EP15824408.7A priority patent/EP3173287A4/en
Priority to US15/328,289 priority patent/US20170210295A1/en
Priority to PCT/JP2015/069840 priority patent/WO2016013414A1/ja
Publication of JP2016028933A publication Critical patent/JP2016028933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6424611B2 publication Critical patent/JP6424611B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/10Front-view mirror arrangements; Periscope arrangements, i.e. optical devices using combinations of mirrors, lenses, prisms or the like ; Other mirror arrangements giving a view from above or under the vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/04Rear-view mirror arrangements mounted inside vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/08Rear-view mirror arrangements involving special optical features, e.g. avoiding blind spots, e.g. convex mirrors; Side-by-side associations of rear-view and other mirrors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

本発明は、死角補助装置に関し、詳しくは、車両のピラーによって遮られて死角となる領域の像を視認させる装置に関する。
従来の死角補助装置として、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1に記載の死角補助装置は、車両前方を映す第1ミラーと、第1ミラーに入射した光を運転者側に反射させる第2ミラーと、を備え、運転者に対するフロントピラーの死角を第1,第2ミラーを通して映し出すものである。
特開2006−231998号公報
上記のように一対のミラーから構成される反射部によって死角の像を視認させる装置では、反射部が、運転者の目線の高さを含んだ領域に配置される必要がある。しかし、ある運転者の目線に合わせた高さで反射部を固定してしまうと、固定された反射部の高さが他の運転者の目線に合わず、適切に死角の像を視認させることができない場合がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、車両のピラーによって遮られて死角となる領域の像を視認させる反射部の高さを容易に調節できる死角補助装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る死角補助装置は、
車両のピラーに遮られて死角となる領域の像を視認させる死角補助装置であって、
入射した光のうちの一部を反射させて他の一部を透過させる第1ミラーと、前記第1ミラーと対向し、前記第1ミラーからの光を前記第ミラーに向けて反射させる第2ミラーと、を有する反射部と、
前記反射部を、前記ピラーが延びる方向に沿ってスライド可能とするスライド部と、
ロック状態で前記反射部を前記ピラーに対して不動とするロック部と、を備え、
前記反射部は、前記第1ミラーと前記第2ミラーとの間に入射した前記像を表す光のうち、前記第1ミラーを透過した光によって前記像を前記車両内で視認させ、
前記ロック部の前記ロック状態を解除して、前記反射部を前記方向に沿ってスライドさせた後に、前記ロック部を前記ロック状態にすることで、前記反射部の前記方向における位置が調節可能となってい
前記ピラーは、ピラー本体と、前記ピラー本体を覆うピラーカバーと、を有し、
前記ピラーカバーには、前記反射部がスライド可能な範囲に渡って開口部が設けられ、
前記死角補助装置は、前記反射部に対して不動であり、前記反射部のスライドに伴ってスライドするカバー部材をさらに備え、
前記カバー部材は、前記開口部を塞ぐと共に前記ピラーカバーと一部が重なり合っており、前記反射部をスライドさせても前記ピラー本体を前記開口部から露出させない、ことを特徴とする。
本発明によれば、車両のピラーによって遮られて死角となる領域の像を視認させる反射部の高さを容易に調節できる。
本発明の第1実施形態に係る死角補助装置が配置される車両の運転席付近の概観を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る死角補助装置の機能を説明するための概略平面図である。 本発明の第1実施形態に係る死角補助装置の機能を説明するための概略平面図である。 本発明の第1実施形態に係る死角補助装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る死角補助装置の要部平面図である。 本発明の第1実施形態に係る死角補助装置の要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るロック部を示す図であり、(a)は係止部の斜視図、(b)は係合部の平面図である。 第1実施形態の変形例に係る死角補助装置を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る死角補助装置の要部斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る死角補助装置のロック状態における要部斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る死角補助装置の解除状態における要部斜視図である。 (a)は係合部の櫛歯の好適な形状例を示す図であり、(b)は第3実施形態に係る弾性部材の付勢方向を説明するための図であり、(c)は第3実施形態の変形例に係る弾性部材の付勢方向を説明するための図である。
本発明の一実施形態に係る死角補助装置を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る死角補助装置100は、図1に示すように、車両1内に設置される。車両1において、ユーザ2(主に、ステアリング3が配置された運転席に着座する運転者)は、フロントガラス4とサイドガラス5R,5L越しに、車両1外部の風景を視認する。一方で、ユーザ2は、ピラー(フロントピラー)6R,6Lによって遮られて死角となる領域(死角領域D。図2参照)の像を視認できない。本実施形態に係る死角補助装置100は、このように死角領域Dの像を視認可能とするものであり、フロントピラーのうち、右側のピラー6Rに設置される。
なお、フロントガラス4の端部には、例えば黒色のセラミックからなる遮光部4R,4Lが印刷等により形成されている。右側のピラー6Rに近接した遮光部4Rによっても若干の死角が生じるが、死角補助装置100によれば、このように生じる死角の像も視認可能となる。ただし、以下では、説明の理解を容易にするため、遮光部4Rによって生じる死角は、ピラー6Rによって生じる死角に含まれるものとし、主にピラー6Rによって生じる死角について説明する。
また、死角補助装置100が設置されるピラー6Rは、概ね板状(略角柱状、略直方体状)である。そこで、各部材の機能の理解を容易にするため、ピラー6Rが延びる方向に沿う軸をY軸とし、ピラー6Rの車両1内に向く面(概ねユーザ2に向く面)の法線方向に沿う軸をZ軸とし、Z軸及びY軸に直交する軸をX軸としたXYZ平面を適宜用いて、以下では説明を行う(図1、図2等参照)。
また、XYZの各軸を示す矢印が向く方向を、各軸の+(プラス)方向とする。このようにした場合、図1、図2からわかるように、+Y方向は車両1の底側から概ね天上に向かう方向を示し、+Z方向はピラー6Rから概ねユーザ2に向かう方向を示し、+X方向はピラー6Rから概ね車両1の後方に向かう方向を示すことになる。なお、このXYZ平面は厳密なものではなく、あくまで、各部材の位置関係等の構成の理解を容易にするために導入したものである。
死角補助装置100は、図2〜図7に示すように、反射部30と、スライド部40と、ロック部50と、を備える。
(反射部30)
反射部30は、ピラー6Rに起因する死角領域D(図2参照)にある物体Mの像を、反射によってユーザ2に視認させるものである。反射部30は、一対のミラー10と、これらのミラー10を保持する筐体20と、を有する。
一対のミラー10は、互いに対向し、平行に配置される第1ミラー11及び第2ミラー12から構成される。図2に示すように、概ね−X方向における第1ミラー11の端は、第2ミラー12の端よりも迫り出しており、物体Mを表す光は、まず第1ミラー11に入射し、その後、反射を繰り返して、一対のミラー10間を概ね+X方向に進む。
第1ミラー11は、入射した光の一部を反射させて他の一部を透過させる半透過平面ミラーである。第1ミラー11は、第2ミラー12よりもユーザ2側に配置されている。第1ミラー11は、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、ポリエチレン、アクリル等の樹脂からなる透光性基材の表面に、アルミ等の金属を蒸着させて反射率調整層を形成したものである。反射率調整層は、入射した光に対する反射率と透過率とが所望の値を有するように、厚さや材料が調整されて形成されている。本実施形態では、第1ミラー11における透過光と反射光の光量比は、透過光:反射光=1:9に設定されている。なお、第1ミラー11は、透光性基材の表面に、誘電体多層膜をコーティングして形成されてもよい。
第2ミラー12は、例えば、上述と同様の透光性基材の表面に、アルミ等の金属を蒸着させて反射層を形成してなる平面アルミ蒸着ミラーである。第2ミラー12は、その平面(反射層が形成された面)が第1ミラー11の平面(反射率調整層が形成された面)と平行になるように配置されている。第2ミラー12は、入射した光を第1ミラー11に向けて反射させる。
なお、第1ミラー11と第2ミラー12とは、互いに対向していれば、完全な平行配置でなくともよい。また、両者の少なくともいずれかは、曲面ミラーであってもよい。また、第1ミラー11と第2ミラー12との間に透光性部材を挟めることで、一対のミラー10を中実構造で構成してもよい。
また、一対の対向平面を設けた透光性部材の一方の面に反射率調整層(半透過反射層)を形成し、他方の面に反射層を形成することで、一対のミラー10を構成することもできる。つまり、第1ミラー11と第2ミラー12とは別部材でなくともよい。
筐体20は、所定の樹脂からなり、第1ミラー11と第2ミラー12とを、上述の機能を実現可能な状態で保持するものである。具体的には、筐体20は、略箱形状をなし、死角領域Dに向かって開口する第1開口部21と、概ねX方向において第1開口部21と対向する第2開口部22と、ユーザ2側に向かって(概ね+Z方向に向かって)開口する第3開口部23とを有して形成されている。第1ミラー11は、第3開口部23を塞ぐようにして筐体20に取り付けられている。また、第1開口部21と第2開口部22とを繋ぐ筐体20の内部に、第1ミラー11と概ねZ方向において対向する第2ミラー12が配設されている。また、第2開口部22には、ホコリ等が筐体20の内部へ侵入することを防止する部材(図示せず。例えば、透光性板材)が設けられている。死角領域Dに存在する物体Mを表す光は、筐体20の第1開口部21を通過して、一対のミラー10間へと入射し、その間で反射を繰り返すことになる。
ここで、反射部30の作用について、図2、図3を参照して説明する。なお、図2はユーザ2が車両1の運転席に着座した状態を示している。
図2に示すように、ユーザ2の前方視界には、フロントピラー6R(及び、遮光部4R(ここでは図示せず))によって遮られる死角領域Dが生じる。したがって、ユーザ2は死角領域Dに存在する物体Mを直接視認することができない。だが、本実施形態では、以下に説明するように、反射部30によって物体Mをユーザ2に間接的に視認させることが可能となっている。
図2に示すように、物体Mを表す光Lは、一対のミラー10に入射し、その間で反射を繰り返しつつ、そのうちの一部の光は、第1ミラー11を透過して(一対のミラー10から出射され)、ユーザ2の目に達する。これにより、ユーザ2は、直接視認できる風景(フロントガラス4やサイドガラス5R越しに見える風景)と連続して、第2ミラー12に映る物体Mの像を、第1ミラー11越しに視認することができる。
なお、死角領域Dのうち、フロントピラー6Rの背面側の僅かな領域(図2でハッチングで示す部分)は、この領域からの光が一対のミラー10間に入射できないため、死角として残ってしまうが、それ以外の死角領域Dに位置する物体は、一対のミラー10によって視認可能となる。
ここで、図3を参照して、より具体的に反射部30の作用を説明する。
前述のように、第1ミラー11における透過光と反射光の光量比は、透過光:反射光=1:9に設定されている。したがって、図3に示すように、光Lが最初に第1ミラー11に入射した場合、一対のミラー10からの最初の出射光である光(最初に第1ミラー11を透過した光)L1は、その光量が、最初に第1ミラー11に入射した光Lの1/10となる。光L1は、光Lと光量が異なるだけであるので、光Lと同様に物体Mの像を表す。また、最初に第1ミラー11に入射した光Lは、第1ミラー11、第2ミラー12の順に反射され、再度(2回目)、第1ミラー11に入射する。光Lが2回目に第1ミラー11に入射した場合、最初の場合と同様に、一対のミラー10から物体Mの像を示す光L2が出射する。さらに、2回目に第1ミラーに入射した光Lは、第1ミラー11、第2ミラー12の順に反射され、再度(3回目)、第1ミラー11に入射する。光Lが3回目に第1ミラー11に入射した場合、2回目までの場合と同様に、一対のミラー10から物体Mの像を示す光L3が出射する。
このように、光Lは一対のミラー10の間で反射を繰り返すので、光Lが第1ミラー11にn回数入射した場合、物体Mの像を示す光L1〜Lnが、一対のミラー11から出射する。すなわち、一対のミラー10からは、ユーザ2の目の左右方向に沿って、n個の物体Mを示す像が出射することになる。したがって、ユーザ2は、左右方向の広い範囲で物体Mの像を視認することができる。
なお、第1ミラー11における透過光と反射光の光量比は、反射回数の増加に伴う光Lの輝度の低下と、光Lの入射初期の輝度とを考慮して適宜定めればよく、透過光と反射光との光量比は1:9に限られない。
このような作用により、死角領域Dの像を反射部30で適切に視認させるためには、反射部30をユーザ2の視点に応じた高さに配置する必要がある。本実施形態では、この高さの調節が、次に説明するスライド部40とロック部50とによって、容易に可能となっている。
(スライド部40)
スライド部40は、筐体20の背面側に取り付けられたスライドプレート41と、ピラー6R側に取り付けられたガイドレール42と、を有する。スライドプレート41及びガイドレール42の各々は、例えば金属材料から形成されている。
具体的には、スライドプレート41は、図5に示すように、筐体20の背面側に突出した連結部材24に取り付けられている。連結部材24は、筐体20と一体でも別体でもよい。このようにして、スライドプレート41は、反射部30に固定されている。
ガイドレール42は、ピラー6Rを構成するピラー本体6a(図6参照)に対して不動となっている。具体的には、ガイドレール42は、ピラー本体6aに固定された後述の係合部53に取り付けられていることで、ピラー本体6aに対して不動となっている。
ピラー6Rは、図6に示すように、車両1のフレームの一部であり、鋼等から形成されたピラー本体6aと、樹脂等から形成され、ピラー本体6aの車室側を覆うピラーカバー(ピラーガーニッシュ)6bと、を有している。ガイドレール42は、ピラー6Rが延びる方向(Y方向)に沿って延びるガイド溝42aを有し、このガイド溝42aにスライドプレート41が嵌め合わされるようにして設けられている。
スライドプレート41がガイド溝42a内を摺動可能となっていることで、反射部30は、ガイドレール42に沿ってスライド可能となっている。
図4に示すように、ピラーカバー6bには、反射部30のスライドを妨げないように開口部6cが形成されている。開口部6cは、反射部30がスライド可能な範囲に渡って形成されるが、何の対策も施さなければ、ピラー本体6aがユーザ2に見えてしまい、見栄えが良くない。そこで、本実施形態に係る死角補助装置100には、反射部30に対して不動であると共に、ピラーカバー6bとピラー本体6aとの間に位置するカバー部材25が設けられている。
カバー部材25は、例えば、反射部30の筐体20の一部に固定され、反射部30と共にスライド可能となっている。カバー部材25は、ピラーカバー6bの開口部6cよりも大きく形成されており、特に、一部がピラーカバー6bと重なり合うように開口部6cのY方向の幅よりも十分に長く形成されている。これにより、反射部30を高さ調整のためにスライドさせても、ピラー本体6aが露出して車両1内の見栄えが悪くなることを防止できる。また、カバー部材25は、ピラーカバー6bと同様の材質で表面仕上げが施され、同様の色で形成されている。これにより、より車両1内の見栄えの悪化を防止することができる。なお、反射部30の筐体20もこれらと同様の色調で形成することが、見栄えの観点から好ましい。
(ロック部50)
ロック部50は、反射部30をピラー6R(ピラー本体6a)に対して係止する係止部51と、弾性部材52と、係止部51と係り合う係合部53と、を有する。
係止部51は、樹脂などから形成され、図5〜図7(a)に示すように、ユーザ2によって押圧操作される部分である操作部51aと、+X方向に突出する櫛歯部51bと、櫛歯部51bの背面から−X方向に向かって突出する軸部51cと、を有する。
操作部51aは、図示しないが、ピラーカバー6bの開口部6cから外部に露出し(+X方向に向かって突出し)、ユーザ2の指等により押圧操作可能となっている。
操作部51aを操作していない状態では、後に述べる弾性部材52の復元力により、係止部51は係合部53と係り合ったままとなる。この状態は、反射部30をピラー6Rに沿ってスライドできない(反射部30の高さ調整ができない)ロック状態となる。
一方、ユーザ2が操作部51aを−X方向に押圧している状態では、弾性部材52の復元力に抗う方向に係止部51が移動する。これにより、係止部51による係止が解除された解除状態となる。解除状態の際に、反射部30をピラー6Rに沿ってスライドさせることが可能となる。詳しくは後述する。
軸部51cの先端は、図5、図6に示すように、反射部30の筐体20の背面側に形成された軸受部26に支持されている。この軸受部26は、軸部51cを概ねX方向に摺動可能に支持している。
弾性部材52は、例えば金属からなるコイルばねであり、軸部51cに設けられている(図5等に示すように、コイルばねからなる弾性部材52に軸部51cが挿入される格好となっている)。また、弾性部材52は、筐体20に設けられた軸受部26と、櫛歯部51bの背面との間に位置する。これにより、弾性部材52は、その復元力により、係止部51を+X方向に向けて付勢している。
係合部53は、樹脂などから形成され、図7に示すように、ピラー6Rに沿った(Y方向に沿った)板状の部材である。係合部53は、図6に示すように、ピラー本体6aの+Z方向に向く面に固定されている。係合部53は、−X方向に突出すると共に、Y方向に沿って配列された櫛歯部53aを有して形成されている。この櫛歯部53aは、弾性部材52によって−X方向に付勢された係止部51の櫛歯部51bと噛み合うようになっている。
ここからは、以上の構成からなる死角補助装置100において、反射部30の高さをどのように調整するかを説明する。
ロック部50がロック状態では、弾性部材52の−X方向の付勢力により、係止部51の櫛歯部51bが、ピラー6Rに対して不動である係合部53の櫛歯部53aと噛み合うことで、係止部51は係合部53と係り合い、反射部30は、ある高さに位置している。
ユーザ2が指等により、操作部51aをピラー6Rに向けて(弾性部材52の復元力に抗って)押圧すると、係止部51が−X方向に移動し、係止部51の櫛歯部51bが係合部53の櫛歯部53aから離れる。これにより、係止部51による係止が解除された解除状態となる。
ユーザ2は、操作部51aをこのように押圧したまま(解除状態を保ったまま)、反射部30をY方向に沿ってスライドさせて、所望の高さに位置させる。前述したように、スライドプレート41がガイド溝42a内を摺動可能となっていることで、反射部30は、ガイドレール42に沿ってスライド可能となっている。
反射部30を所望の高さに位置させた後、ユーザ2は、操作部51aから指等を離して、押圧操作を止めると、弾性部材52の復元力により、係止部51が+X方向に移動して押圧操作前の位置(略X方向における位置)に復帰する。これにより、ロック部50は、係止部51と係合部53とが係り合うロック状態になり、反射部30はピラー6R(ピラー本体6a)に対して係止される。
以上の操作により、反射部30は所望の高さに調節され、その高さで固定される。
このように、第1実施形態に係る死角補助装置100によれば、操作部51aを押圧操作して、反射部30をスライドさせるだけで、反射部30の高さが調節できるため、調節が容易である。この効果は以下の構成を有する死角補助装置100によって実現される。
以上に説明した死角補助装置100は、車両1のピラー6Rに遮られる死角領域Dの像(物体Mの像)を視認させる。死角補助装置100は、入射した光のうちの一部を反射させて他の一部を透過させる第1ミラー11と、第1ミラー11と対向し、第1ミラー11からの光を第1のミラー11に向けて反射させる第2ミラー12と、を有する反射部30と、反射部30を、ピラー6Rが延びる方向に沿ってスライド可能とするスライド部40と、ロック状態で反射部30をピラー6Rに対して不動とするロック部50と、を備える。
反射部30は、第1ミラー11と第2ミラー12との間に入射した前記像を表す光のうち、第1ミラー11を透過した光によって前記像を車両1内で視認させる。
ロック部50のロック状態を解除して、反射部30を前記方向(Y方向)に沿ってスライドさせた後に、ロック部50をロック状態にすることで、反射部30の前記方向における位置が調節可能となっている。
また、ロック部50は、互いに噛み合う係止部51(第1の部材の一例)及び係合部53(第2の部材の一例)と、係止部51を係合部53に向けて付勢する弾性部材52と、ロック状態を解除する解除操作がなされると、係止部51と係合部53とを、弾性部材52の付勢力が働く方向に沿って離間させる操作部51aと、を有する。
操作部51aに対して解除操作がなされると、反射部30がピラー6Rに対して係止される状態が解除され、反射部30を前記方向に沿ってスライドさせることが可能となる。
操作部51aに対する解除操作を止めると、弾性部材52の付勢力により、反射部30がピラー6Rに対して係止されるロック状態となる。
また、反射部30は、筐体20を有する。係止部51は、筐体20に設けられ、操作部51aを押圧操作すると、操作部51aと共に移動する。係合部53は、ピラー6Rに対して不動である。弾性部材52は、係止部51を係合部53に向けて付勢し、操作部51aを弾性部材52の付勢力に抗う方向に押圧することで、係止部51が係合部53から離間する解除操作がなされる。
また、ピラー6Rは、ピラー本体6aと、ピラー本体6aを覆うピラーカバー6bと、を有し、ピラーカバー6bには、反射部30がスライド可能な範囲に渡って開口部6cが設けられている。死角補助装置100は、反射部30に対して不動であり、反射部30のスライドに伴ってスライドするカバー部材25をさらに備え、カバー部材25は、ピラーカバー6bとピラー本体6aとの間に位置して開口部6cを塞いでおり、反射部30をスライドさせてもピラー本体6aを開口部6cから露出させない。
これにより、反射部30を高さ調整のためにスライドさせても、ピラー本体6aが露出して車両1内の見栄えが悪くなることを防止できる。また、さらに見栄えを良くするために、カバー部材25は、ピラーカバー6bと同様の材質で表面仕上げが施され、同様の色で形成されることが好ましい。
なお、以上の説明では、反射部30がピラーカバー6bに設けられた開口部6c内でスライドし、高さ調節が可能な例を示したが、これに限られない。
図8(a)、(b)に示す変形例に係る死角補助装置110のように、反射部30をピラーカバー6b上(ピラーカバー6bよりも+Z方向)でスライド可能に構成することもできる。なお、図8(a)(b)においては、説明の理解を容易にするため、上記実施形態と同様な機能を有する部材については、上記実施形態と同一の符号を付した。死角補助装置110では、反射部30の筐体20と一体で形成されたカバー部材125が、ピラーカバー6bを覆うように形成されている。そして、ピラーカバー6bのうち、カバー部材125に覆われた領域の一部に開口部6d(図8(b)参照)を設けている。この開口部6dを介して、反射部30は、前述と同様のスライド部(スライドプレート41及びガイドレール42)により、ピラー本体6aに対してスライド可能に構成されている。なお、反射部30の高さ調節の操作は、前述と同様であるため、容易である。
以上の説明では、種々の具体例を示したが、操作部51aの突出方向、弾性部材52の形状や復元力の方向、スライド部40の形状などは適宜変更可能である。例えば、弾性部材52は、金属ばねに限られず、樹脂ばねであってもよい。また、弾性部材52は、トーションばね、板ばね等であってもよい。
以上の説明では、操作部51aを押圧操作し続けている際に、ロック部50が解除状態に保たれる例を示したが、これに限られない。ユーザ2が操作部51aを一度押すと、解除状態を保つ機構をさらに設け、反射部30をスライドさせて高さ調節を行った後に、再度、操作部51aを押すと、ロック状態になるように死角補助装置100(以下、変形例に係る死角補助装置110も同様)を構成してもよい。
以上の説明では、弾性部材52が、反射部30側に設けられた係止部51を、ピラー6R側に設けられた係合部53に押し付ける例を示したが、これに限られない。死角補助装置100を、弾性部材52が係合部53を係止部51に押し付けるように構成することも可能である。
ここからは、係止部と係合部との係り合う方向が第1実施形態とは異なる、第2及び第3実施形態に係る死角補助装置200,300を説明する。以下では、第1実施形態とは異なる点を中心に説明を行う。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部材については、第1実施形態と同一の符号を付して適宜説明を省略する。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る死角補助装置200の要部斜視図を図9に示す。同図に示すように、スライド部40を構成するスライドプレート41及びガイドレール42については、第1実施形態と同様である。
一方で、第2実施形態に係るロック部250は、反射部30をピラー6Rに対して係止する係止部251と、弾性部材252と、係止部251とZ軸方向で対向して係り合う係合部253と、を有する。
係止部251は、図9に示すように、−Z方向に突出する櫛歯部251bと、−Z方向に突出する軸部251cと、を有する。なお、係止部251は、反射部30の筐体20に対して直接又は間接的に固定されていればよい。
櫛歯部251bは、Y方向に沿って延びて形成されている。第2実施形態では、櫛歯部251bは2つあり、X方向に互いに間隔を開けて配置されている。軸部251cは、2つの櫛歯部251bの間に位置すると共に、スライドプレート41を貫通して設けられている。
第2実施形態では、後述のように、反射部30(筐体20)自体がユーザ2によって押圧操作(第2実施形態では、+Z方向に反射部30を持ち上げる操作)される操作部として機能する。
反射部30を持ち上げ操作していない状態では、後に述べる弾性部材252の復元力により、係止部251は係合部253と係り合ったままとなる。この状態は、反射部30をピラー6Rに沿ってスライドできないロック状態となる。
一方、ユーザ2が反射部30を+Z方向に持ち上げている状態(第2実施形態における解除操作状態)では、弾性部材252の復元力に抗う方向に係止部251が移動する。これにより、係止部251による係止が解除された解除状態となる。
軸部251cは、スライドプレート41を−Z方向に貫通し、反射部30のZ方向の移動に伴って、Z軸方向に移動する。従って、反射部30が+Z方向に持ち上げ操作されると、軸部251cも+Z方向に移動する。
軸部251cの先端は、スライドプレート41とガイドレール42との間に位置する。弾性部材252は、軸部251cの先端とスライドプレート41の裏面(−Z側に向く面)とを連結するように設けられている。
弾性部材252は、例えばコイルばねであり、その復元力により、係止部251を−Z方向に向けて付勢している。
係合部253は、第1実施形態と同様に、ピラー本体6aに固定された板状の部材である。ただし、係合部253は、図9に示すように、+Z方向に突出すると共に、Y方向に沿って延びる櫛歯部253aを有して形成されている。櫛歯部253aは、係止部251の2つの櫛歯部251bの各々と、Z軸方向において対向するように、2つ形成されている。このようにして形成される櫛歯部253aは、弾性部材252によって−Z方向に付勢された係止部251の櫛歯部251bと噛み合うようになっている。
なお、係合部253の櫛歯部253aは、図12(a)に示す形状であることが好ましい。具体的には、櫛歯部253aを構成する各櫛歯が、同図のように側面視で、Z軸と平行な底面を有する三角形状に形成されることが好ましい。そして、係止部251の櫛歯部251bは、このように形成された櫛歯部253aと噛み合うように形成されるのが好ましい。こうすれば、反射部30が自重や振動により、下方(−Y方向)にずれ落ちてしまうことを抑制することができる。これは、後述の第3実施形態に係る死角補助装置300についても同様である。
ここからは、第2実施形態に係る死角補助装置200において、反射部30の高さをどのように調整するかを説明する。
ロック部250がロック状態では、弾性部材252の−Z方向の付勢力により、係止部251の櫛歯部251bが、ピラー6Rに対して不動である係合部253の櫛歯部253aと噛み合うことで、反射部30はある高さに位置している。
ユーザ2が反射部30(筐体20)を弾性部材252の復元力に抗って、+Z方向に持ち上げると、係止部251が+Z方向に移動し、係止部251の櫛歯部251bが係合部253の櫛歯部253aから離れる。これにより、係止部251による係止が解除された解除状態となる。
ユーザ2は、反射部30をこのように持ち上げ操作したまま、Y方向に沿ってスライドさせて、所望の高さに位置させる。
反射部30を所望の高さに位置させた後、ユーザ2は、反射部30の持ち上げ操作を止めると、弾性部材252の復元力により、反射部30と共に係止部251が−Z方向に移動して持ち上げ操作前の位置に復帰する。これにより、ロック部250は、係止部251と係合部253とが係り合うロック状態になり、反射部30がピラー6Rに対して係止される。
以上の操作により、反射部30は所望の高さに調節され、その高さで固定される。このように、第2実施形態では、操作部としても機能する反射部30を持ち上げ操作(+Z方向への押圧操作)して、反射部30をスライドさせるだけで、反射部30の高さが調節できるため、第1実施形態と同様に調節が容易である。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る死角補助装置300の要部斜視図を図10、図11に示す。
第3実施形態に係るロック部350は、弾性部材352(主に図12(b)参照)がヒンジ部60に設けられている点が主に、第2実施形態とは異なる。
第3実施形態に係るロック部350は、反射部30をピラー6Rに対して係止する係止部351と、弾性部材352と、係止部351とZ軸方向で対向して係り合う係合部353と、を有する。
係止部351が有する櫛歯部351bは、第2実施形態と同様にY方向に沿って延びて形成されているが、第2実施形態とは異なり1つだけ設けられている。また、係合部353が有する櫛歯部353aも、同様に1つだけ設けられている。
また、第3実施形態に係る死角補助装置300は、スライドプレート41と反射部30の筐体20とを連結するヒンジ部60を備える。
このヒンジ部60は、Y方向と略平行なヒンジ軸60aを有し、このヒンジ軸60aを中心として、スライドプレート41に対して反射部30を、図10、図12(b)での時計回りに回転可能とするものである。なお、ヒンジ部60と反射部30の筐体20とは、固定部材61を介して連結されている。固定部材61は、筐体20と一体であっても別体であってもよい。
第3実施形態では、第2実施形態と同様に、反射部30(筐体20)自体がユーザ2によって押圧操作される操作部として機能する。なお、第3実施形態での反射部30の押圧操作は、図10において、反射部30のヒンジ軸60aよりも右側の部分を持ち上げる操作(または、ヒンジ軸60aよりも左側の部分を押し下げる操作)となる。
このように反射部30を押圧操作していない状態は、後に述べる弾性部材352の復元力により、係止部351と係合部353とが係り合ったロック状態となる。
一方、ユーザ2が反射部30の押圧操作している状態(第3実施形態における解除操作状態)では、弾性部材352の復元力に抗う方向に係止部351が移動する。これにより、係止部351による係止が解除された解除状態となる。
弾性部材352は、例えばトーションばねからなり、ヒンジ部60に設けられている。弾性部材352は、ヒンジ部60が開く方向に復元力を持つように設けられている。
このように設けられた弾性部材352は、その復元力により、係止部351を概ね−Z方向に向けて付勢する。具体的には、弾性部材352は、ヒンジ部60を介して、ヒンジ軸60aを中心として、図10、図12(b)における時計回りに、反射部30を付勢している。これにより、反射部30に固定された係止部351もヒンジ軸60aを中心として当該時計回りに付勢され、結果として、概ね+Z方向に付勢される。
以上のように構成されるヒンジ部60と弾性部材352によって、係止部351の櫛歯部351bは、略−Z方向に付勢されて、係合部353の櫛歯部353aと噛み合うようになっている。
ここからは、第3実施形態に係る死角補助装置300において、反射部30の高さをどのように調整するかを説明する。
ロック部350がロック状態では、弾性部材353のヒンジ軸60aを中心とした、図10での時計回りの付勢力により、係止部351の櫛歯部351bが、ピラー6Rに対して不動である係合部353の櫛歯部353aと噛み合うことで、反射部30はある高さに位置している。
ユーザ2が反射部30(筐体20)を押圧操作(前述のように反射部30の右側を持ち上げるか、左側を押し下げる)すると、ヒンジ軸60aを中心として、ヒンジ部60に固定部材61を介して固定された反射部30が反時計回りに移動する。この移動に伴い、係止部351の櫛歯部351bが係合部353の櫛歯部353aから離れる。これにより、第3実施形態に係る死角補助装置300は、図11に示すように、係止部351による係止が解除された解除状態となる。
ユーザ2は、この解除状態を保ったまま、反射部30をY方向にスライドさせて、所望の高さに位置させる。
反射部30を所望の高さに位置させた後、ユーザ2は、反射部30の押圧操作を止めると、弾性部材352の復元力により、反射部30と共に係止部351が、ヒンジ軸60aを中心とした時計回りの方向に移動して、押圧操作前の位置に復帰する。これにより、ロック部350は、係止部351と係合部353とが係り合うロック状態となり、反射部30がピラー6Rに対して係止される。
以上の操作により、反射部30は所望の高さに調節され、その高さで固定される。このように、第3実施形態では、操作部としても機能する反射部30を押圧操作して、反射部30をスライドさせるだけで、反射部30の高さが調節できるため、第1及び第2実施形態と同様に調節が容易である。
なお、以上に説明した第3実施形態では、弾性部材352を、ヒンジ部60の開方向に復元力を持つように設けた例を示したが、ヒンジ部60の閉方向に復元力を持つように設けることもできる。以下、このように弾性部材352設けた第3実施形態の変形例を、図12(c)を参照して説明する。
この変形例に係るヒンジ部60は、前記の図12(b)に示したヒンジ部60とは逆周り(反時計回り)に開くように設けられている。そして、弾性部材352は、図12(c)に示すように、ヒンジ部60を閉じる方向に付勢している。
このように構成した変形例に係る弾性部材352によっても、その復元力により、係止部351を時計回りに付勢することができる。これにより、反射部30に固定された係止部351もヒンジ軸60aを中心として当該時計回りに付勢され、結果として、概ね+Z方向に付勢される。
この変形例においても、ユーザ2が反射部30のうち、ヒンジ軸60aよりも図12(c)における右側を持ち上げるか、左側を押し下げることにより、係止部351による係止が解除された状態となる。そして、反射部30の高さ調節の方法は、前記の第3実施形態の説明と同様である。
以上に説明した第2及び第3実施形態に係る死角補助装置200,300(第3実施形態の変形例も含む)では、係止部251,351(第1の部材の一例)と係合部253,353(第2の部材の一例)とは、ピラー6Rの車両1内に向く面の法線方向(略Z方向)において互いに対向し、互いに噛み合う。また、第2及び第3実施形態に係る死角補助装置200,300では、反射部30の筐体20が操作部として用いられる。このようにしても、前述したように、反射部30の高さ調節を容易とすることができる。
なお、本発明は以上の実施形態、変形例、及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変形(構成要素の削除も含む)が可能である。
以上の説明では、死角補助装置100,200,300をフロントピラーのうち、運転手から見て右側のピラー6Rに設けた例を示したが、左側のピラー6Lに設けても良い。
また、車両1のピラーは、車両1の前方から後方に向かって順に、Aピラー(フロントピラー)、Bピラー、Cピラー、Dピラー・・・・と呼称されるが、当然ながらAピラー以外のピラーによっても死角が生じる。したがって、死角補助装置100をBピラーやCピラーなど、Aピラー以外のピラーに設けることも可能である。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
1 車両
2 ユーザ
6R,6L ピラー
6a ピラー本体
6b ピラーカバー(ピラーガーニッシュ)
6c 開口部
D 死角領域
M 物体
100,200,300 死角補助装置
10 一対のミラー
11 第1ミラー
12 第2ミラー
20 筐体
25 カバー部材
26 軸受部
30 反射部
40 スライド部
41 スライドプレート
42 ガイドレール
42a ガイド溝
50,250,350 ロック部
51,251,351 係止部
51a 操作部
51b,251b,351b 櫛歯部
51c,251c 軸部
60 ヒンジ部
60a ヒンジ軸
52,252,352 弾性部材
53,253,353 係合部
53a,253a,353a 櫛歯部

Claims (6)

  1. 車両のピラーに遮られて死角となる領域の像を視認させる死角補助装置であって、
    入射した光のうちの一部を反射させて他の一部を透過させる第1ミラーと、前記第1ミラーと対向し、前記第1ミラーからの光を前記第ミラーに向けて反射させる第2ミラーと、を有する反射部と、
    前記反射部を、前記ピラーが延びる方向に沿ってスライド可能とするスライド部と、
    ロック状態で前記反射部を前記ピラーに対して不動とするロック部と、を備え、
    前記反射部は、前記第1ミラーと前記第2ミラーとの間に入射した前記像を表す光のうち、前記第1ミラーを透過した光によって前記像を前記車両内で視認させ、
    前記ロック部の前記ロック状態を解除して、前記反射部を前記方向に沿ってスライドさせた後に、前記ロック部を前記ロック状態にすることで、前記反射部の前記方向における位置が調節可能となってい
    前記ピラーは、ピラー本体と、前記ピラー本体を覆うピラーカバーと、を有し、
    前記ピラーカバーには、前記反射部がスライド可能な範囲に渡って開口部が設けられ、
    前記死角補助装置は、前記反射部に対して不動であり、前記反射部のスライドに伴ってスライドするカバー部材をさらに備え、
    前記カバー部材は、前記開口部を塞ぐと共に前記ピラーカバーと一部が重なり合っており、前記反射部をスライドさせても前記ピラー本体を前記開口部から露出させない、
    ことを特徴とする死角補助装置。
  2. 前記ロック部は、
    互いに噛み合う第1の部材及び第2の部材と、
    前記第1の部材と前記第2の部材の一方を他方に向けて付勢する弾性部材と、
    前記ロック状態を解除する解除操作がなされると、前記第1の部材と前記第2の部材とを離間させる操作部と、を有し、
    前記操作部に対して前記解除操作がなされると、前記第1の部材と前記第2の部材とが離間して、前記反射部が前記ピラーに対して係止される状態が解除され、前記反射部を前記方向に沿ってスライドさせることが可能となり、
    前記操作部に対する前記解除操作を止めると、前記弾性部材の付勢力により前記第1の部材と前記第2の部材とが噛み合い、前記反射部が前記ピラーに対して係止される前記ロック状態となる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の死角補助装置。
  3. 前記反射部は、前記第1ミラーと前記第2ミラーを保持する筐体を有し、
    前記第1の部材は、前記筐体に設けられ、前記操作部を押圧操作すると、前記操作部と共に移動し、
    前記第2の部材は、前記ピラーに対して不動であり、
    前記弾性部材は、前記第1の部材を前記第2の部材に向けて付勢し、
    前記操作部を前記弾性部材の付勢力に抗う方向に押圧することで、前記第1の部材が前記第2の部材から離間する前記解除操作がなされる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の死角補助装置。
  4. 前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記ピラーの前記車両内に向く面の法線方向において互いに対向し、互いに噛み合う、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の死角補助装置。
  5. 前記反射部は、前記第1ミラーと前記第2ミラーを保持する筐体を有し、
    前記筐体が前記操作部として用いられる、
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の死角補助装置。
  6. 前記スライド部は、前記反射部に固定されるスライドプレートと、前記方向に沿って延びるガイド溝を有し前記ピラー本体に対して不動であるガイドレールと、を備え、
    前記スライドプレートが前記ガイド溝に嵌め合わされ、前記スライドプレートが前記ガイド溝内を摺動可能となっていることで、前記反射部を、前記方向に沿ってスライド可能とする、
    ことを特徴とする請求項1及至5のいずれか1項に記載の死角補助装置。
JP2014256213A 2014-07-24 2014-12-18 死角補助装置 Expired - Fee Related JP6424611B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256213A JP6424611B2 (ja) 2014-07-24 2014-12-18 死角補助装置
CN201580040914.3A CN106573578A (zh) 2014-07-24 2015-07-10 死角辅助装置
EP15824408.7A EP3173287A4 (en) 2014-07-24 2015-07-10 Blind spot assist device
US15/328,289 US20170210295A1 (en) 2014-07-24 2015-07-10 Blind spot assist device
PCT/JP2015/069840 WO2016013414A1 (ja) 2014-07-24 2015-07-10 死角補助装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014150432 2014-07-24
JP2014150432 2014-07-24
JP2014256213A JP6424611B2 (ja) 2014-07-24 2014-12-18 死角補助装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016028933A JP2016028933A (ja) 2016-03-03
JP6424611B2 true JP6424611B2 (ja) 2018-11-21

Family

ID=55162943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014256213A Expired - Fee Related JP6424611B2 (ja) 2014-07-24 2014-12-18 死角補助装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20170210295A1 (ja)
EP (1) EP3173287A4 (ja)
JP (1) JP6424611B2 (ja)
CN (1) CN106573578A (ja)
WO (1) WO2016013414A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6464733B2 (ja) * 2014-12-25 2019-02-06 日本精機株式会社 死角補助装置
US10943485B2 (en) * 2018-04-03 2021-03-09 Baidu Usa Llc Perception assistant for autonomous driving vehicles (ADVs)

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1751567A (en) * 1927-03-24 1930-03-25 Frank L O Wadsworth Nonglare front-view mirror
US3827788A (en) * 1973-03-30 1974-08-06 Gen Motors Corp One-way mirror periscope rear vision system
JPS58185338A (ja) * 1982-04-23 1983-10-29 Nissan Motor Co Ltd ナフタレンヒドロキシ化合物あるいはビフェニルヒドロキシ化合物の製法
JPS6170161U (ja) * 1984-10-15 1986-05-13
JPS6436537A (en) * 1987-07-31 1989-02-07 Mitsuo Ota Device for raising/lowering mirror
JPH06278532A (ja) * 1992-02-20 1994-10-04 Mitsuo Ota ミラー降昇装置
JPH0750737A (ja) * 1993-08-04 1995-02-21 Canon Inc 複合画像入出力装置
JP2601392Y2 (ja) * 1993-08-26 1999-11-15 株式会社村上開明堂 車外視認装置
US5790328A (en) * 1996-11-05 1998-08-04 Automotive Control Technologies, Inc. Vehicular visual safety device
JP2004255915A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Honda Motor Co Ltd 車両のフロントピラー廻りミラー配置構造
US20070153406A1 (en) * 2003-10-08 2007-07-05 Honda Motor Co., Ltd. Integrated mirror
JP2005199844A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Honda Motor Co Ltd 運転支援装置
JP2006231998A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Honda Motor Co Ltd フロントピラー死角の視認装置
JP4832556B2 (ja) * 2009-07-10 2011-12-07 本田技研工業株式会社 車両の視認装置
JP6405627B2 (ja) * 2013-12-25 2018-10-17 日本精機株式会社 死角補助装置
EP3088252B1 (en) * 2013-12-25 2019-01-30 Nippon Seiki Co., Ltd. Blind spot assist device

Also Published As

Publication number Publication date
EP3173287A1 (en) 2017-05-31
JP2016028933A (ja) 2016-03-03
US20170210295A1 (en) 2017-07-27
EP3173287A4 (en) 2018-04-04
CN106573578A (zh) 2017-04-19
WO2016013414A1 (ja) 2016-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106458031B (zh) 车辆显示装置
CN113366261A (zh) 用于检测器系统的功能化的波导
JP6424611B2 (ja) 死角補助装置
CN107037586B (zh) 平视显示器装置
WO2015098557A1 (ja) 死角補助装置
JP2018047767A (ja) 表示装置、及び、車両用ドア
CN113366262A (zh) 用于检测器系统的功能化的波导
JP2007168682A (ja) 車両のブラインド部材、及び、そのブラインド部材を用いる間隙遮蔽構造
JP6436727B2 (ja) レンズフード及びそれを有するレンズ装置
CN113383193A (zh) 用于检测器系统和照明和/或投影系统的功能化的波导
CN113383255A (zh) 包括透光的基体的屏幕
JP4797094B2 (ja) 車両の多方向視認装置
JP6524395B2 (ja) バックカメラ付き車両
GB2547413A (en) Lighting device
JP6365124B2 (ja) 死角補助装置
JP6210289B2 (ja) 車室内用照明装置
JP6406018B2 (ja) 死角補助装置
EP3395616A1 (en) Blind spot assist device
JP2016049807A (ja) 死角補助装置
US10401624B2 (en) Headup display device
US20120013792A1 (en) Electronic device
JP6485801B2 (ja) 車両用灯具
JPH08211471A (ja) 沈胴式カメラ
US10678051B2 (en) Head-up display device
WO2017207381A1 (de) Projektionsvorrichtung mit einer abschattungsblende für sonnenstrahlung, sowie kraftfahrzeug

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6424611

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees