JP4832556B2 - 車両の視認装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の前輪の周囲や車両の前の側方を視認する車両の視認装置に関するものである。
車両の視認装置には、鏡やカメラを用いたものがある。鏡の場合は、例えば、前ガラスの左右端を支持しているフロントピラーに第1鏡を運転者から見えるように設け、第1鏡に像(反射光)を送る第2鏡を対向させてフロントピラーから下方に延びるサブピラーに、前方や側方から像(入射光)が入るように設けることで、側方の死角を減少させているものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、ドアミラー本体を収納しているミラーハウジングに、ドアミラーの下方から車両の側方及び前方の所望の範囲内の対象物を映すように設けた第1の反射鏡と、第1の反射鏡の光を乗員へ向けて反射させるようにフロントピラーの車室内側面に設けた第2の反射鏡と、ドアミラーを格納状態のときに、対象物を映す格納反射部と、を備えているものがある(例えば、本出願人が先に出願している特許文献2参照)。
しかし、特許文献1のミラー配置構造では、フロントボデーとフロントボデー近傍の側方や前輪近傍を視認することができないという問題がある。
また、第1鏡は、運転者に直接見られる鏡であり、必要に応じて向き(角度)を調整することができるが、角度調整に時間がかかる。製造過程での第1鏡(ピラーミラー)の角度の調節作業が簡単で、運転者がその都度向きを変える必要のないものが望まれていた。
特許文献2の技術では、第2の反射鏡は、運転者に直接見られる鏡であり、必要に応じて向き(角度)を調整することができるが、角度調整に時間がかかる。製造過程での第2の反射鏡(ピラーミラー)の角度の調節作業が簡単で、運転者がその都度向きを変える必要のないものが望まれていた。
特開2004−255915号公報 特願2008−16636
本発明は、製造過程において、フロントピラー内装部材を車体のフロントピラー本体に組み付けたときのばらつきでピラーミラーの映る範囲がずれても、ピラーミラーの取付け角度を調節することができ、角度の調節作業が簡単な車両の視認装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車両の前ガラスの左右端を支持しているフロントピラーに、フロントピラーよりも車両の後方領域を映すピラーミラーを備えた車両の視認装置であって、ピラーミラーを嵌めてフロントピラーの車室内側面に配置されているピラーミラーハウジングと、ピラーミラーハウジング内に取付けられて、ピラーミラーを保持しているミラーホルダーと、を備え、ミラーホルダーは、ピラーミラーハウジング内に向けて突出し締結されているボス部を備え、ボス部は、少なくとも2つ形成され、ピラーミラーを4つのエリアに分け、それぞれを車室内側上エリア、車室内側下エリア、車室外側上エリア、車室外側下エリアとしたときに、車室内側下エリアに重なるミラーホルダーに一方のボス部が配置され、車室外側上エリアに重なるミラーホルダーに他方のボス部が配置され、ボス部の突出長さを調節することで、保持しているピラーミラーの角度を調節する調節代を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、ミラーホルダーは、車室内側上エリアおよび車室外側下エリアにリブ部を備え、リブ部は、ピラーミラーハウジングに一部が当接していることを特徴とする。
請求項に係る発明では、ボス部のうちの一方のボス部に対し、他方のボス部が、車室においてピラーミラーを正面から見た状態で、水平対称中心線、垂直対称中心線を基準に対称に形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ピラーミラーハウジングは、ピラーミラーの反射面とほぼ面一になる開口周縁を設けた開口部を備えていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ピラーミラーハウジングは、黒色であることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、フロントピラーよりも車両の後方に配置されて車両の後方を視認するドアミラー機構のドアミラーハウジングに、ドアミラーハウジングの下方から車両の側方及び前方の所望の範囲内の対象物をピラーミラーに映すように設けられたハウジングミラーを備え、ピラーミラーは、ハウジングミラーを介した対象物からの反射光をドアミラー機構を使用する乗員へ向けて反射する角度にボス部で設定されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、ピラーミラーハウジング若しくはピラーミラーに、ハウジングミラーを介して見る視認範囲を乗員に知らせる視認範囲提示手段を設けていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ピラーミラーを嵌めてフロントピラーの車室内側面に配置されているピラーミラーハウジングと、ピラーミラーハウジング内に取付けられて、ピラーミラーを保持しているミラーホルダーと、を備え、ミラーホルダーは、ピラーミラーハウジング内に向けて突出し締結されているボス部を備え、ボス部は、少なくとも2つ形成され、ピラーミラーを4つのエリアに分け、それぞれを車室内側上エリア、車室内側下エリア、車室外側上エリア、車室外側下エリアとしたときに、車室内側下エリアに重なるミラーホルダーに一方のボス部が配置され、車室外側上エリアに重なるミラーホルダーに他方のボス部が配置され、ボス部の突出長さを調節することで、保持しているピラーミラーの角度を調節する調節代を備えているので、フロントピラーのフロントピラー内装部材やフロントピラー内装部材間に配置されているインストルメントパネルの樹脂成形時の形状のばらつきや、フロントピラー内装部材を車体のフロントピラー本体に組み付けたときのばらつきでピラーミラーの映る範囲がずれても、ボス部の調節代によって、突出長さを変え、ピラーミラーの取付け角度を調節することができ、且つ、ボス部によって、方向が特定され角度の調節作業は簡単になるという利点がある。
また、請求項1に係る発明では、ピラーミラーの車室内側下エリア(右下エリア)に重なるミラーホルダーに一方のボス部が配置され、車室外側上エリア(左上エリア)に重なるミラーホルダーに他方のボス部が配置されているので、1つのボス部の突出長さを調節する(低くする)と、ピラーミラーの角度を2方向に同時(斜め方向)に調節することができる。例えば、右下エリアの一方のボス部を低くすると、右下エリアがピラーミラーハウジング内へ向かって入り、右へ向く角度及び下へ向く角度を同時に調節することができる。つまり、右下斜め方向へ向けることができ、逆に、左上エリアの他方のボス部によって左上斜め方向へ向けることができる。
また、右下エリアに一方のボス部が配置され、左上エリアに他方のボス部が配置されているので、ボス部の高さで定まるピラーミラーの動く軌跡は、大柄な人や小柄な人がピラーミラーを使用する際に動かすピラーミラーの回動軌跡と一致し、ピラーミラーの角度(向き)調節は簡単になるという利点がある。
このように、一方のボス部(車室内側下エリア(右下ボス部))を削ることによって、ピラーミラーを車両の内側かつ車両の下側へ向けることができ、また、他方のボス部(車室外側上エリア(左上ボス部))を削ることによって、ピラーミラーを車両の外側かつ車両の上側へ向けることができる。
従って、運転手の体格の違いによる目の位置の違いに追従する軌跡でピラーミラーを調整できるので、調整が簡単になる。
請求項2に係る発明では、ミラーホルダーは、車室内側上エリアおよび車室外側下エリアにリブ部を備え、リブ部は、ピラーミラーハウジングに一部が当接しているので、リブ部がピラーミラーハウジングに当接して、ピラーミラーの回動の支点(回動支点軸線)をなすことができる。
請求項に係る発明では、ボス部のうちの一方のボス部に対し、他方のボス部が、車室においてピラーミラーを正面から見た状態で、水平対称中心線、垂直対称中心線を基準に対称に形成されているので、例えば、上下対称に、一方のボス部を下に、他方のボス部を上に形成したときには、下のボス部の突出長さを短くすると、ピラーミラーの下端はピラーミラーハウジング内へ向かって入り、角度を調節することができる。
また、左右対称のときには、右のボス部の突出長さを短くすると、ピラーミラーの右端はピラーミラーハウジング内へ向かって入り、角度を調節することができる。
つまり、一方の方向又は他方の方向へのみピラーミラーは向くので、ピラーミラーの角度の調節作業は簡単になる。
請求項4に係る発明では、ピラーミラーハウジングは、ピラーミラーの反射面とほぼ面一になる開口周縁を設けた開口部を備えているので、開口部にピラーミラーを嵌めると、ピラーミラーの反射面と開口部に連なる開口周縁とがほぼ面一になり、見栄えが向上するという利点がある。
また、ピラーミラーの角度(向き)を調節したときに、ピラーミラーと開口部との間の隙間が大きくならず、見栄えが損なわれないという利点がある。
請求項5に係る発明では、ピラーミラーハウジングは、黒色なので、ピラーミラーの角度(向き)を調節したときに、ピラーミラーと開口部との間に隙間を設定しても、隙間が目立ち難くなるという利点がある。
また、ピラーミラーハウジングで反射した光の眩しさを防ぐことができ、加えて、ピラーミラーハウジングへの映り込みを防ぐことができる。
請求項6に係る発明では、フロントピラーよりも車両の後方に配置されて車両の後方を視認するドアミラー機構のドアミラーハウジングに、ドアミラーハウジングの下方から車両の側方及び前方の所望の範囲内の対象物をピラーミラーに映すように設けられたハウジングミラーを備え、ピラーミラーは、ハウジングミラーを介した対象物からの反射光をドアミラー機構を使用する乗員へ向けて反射する角度にボス部で設定されているので、ハウジングミラーを設けた場合でも、ハウジングミラーを機能させることができる。
ボス部の高さで定まるピラーミラーの動く軌跡は、大柄な人や小柄な人がピラーミラーを使用する際に動かすピラーミラーの回動軌跡と一致し、ピラーミラーの角度(向き)調節は簡単になるという利点がある。
請求項7に係る発明では、ピラーミラーハウジング若しくはピラーミラーに、ハウジングミラーを介して見る視認範囲を乗員に知らせる視認範囲提示手段を設けているので、乗員(運転手)にハウジングミラーとピラーミラーとで映す視認範囲を知らせることができる。
本発明の実施例1に係る車両の視認装置の斜視図である。 実施例1に係る車両の視認装置が備えるドアミラーの正面図である。 実施例1に係るピラーミラーを含むピラーミラー機構の分解図である。 図1の4部詳細図である。 図4の5−5線断面図である。 図4の6−6線断面図である。 図4の7−7線断面図である。 図4の8−8線断面図である。 実施例2を説明する図である。 実施例3を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例1、実施例2、実施例3で詳細に説明する。
実施例1に係る車両の視認装置11は、図1、図2に示すように、車両12の左前の側方を見るもので、車室13外のドアミラー機構14に設けたハウジングミラー(第1の反射鏡)15に映した像を、車室13内のピラーミラー(第2の反射鏡)16に映す。以降で具体的に説明していく。
車両12は、フロントボデー21と、車室13と、助手席23、運転席24、左前ドア25、前ガラス26、前ガラス26の左右端を支持しているフロントピラー28と、フロントピラー28に連なり下方に延設したサブピラー31と、サブピラー31やフロントピラー28で支持しているサブウインドウガラス32と、サブピラー31、フロントピラー28間に配置しているインストルメントパネル33と、視認装置11と、を備える。
ドアミラー機構14は、車室13の外で、左前ドア25の前上部35に取付けた支持部36と、光を反射して後方(矢印a1の方向)の像を映すドアミラー38と、ドアミラー38を支持しているドアミラーハウジング41と、を備えている。
支持部36は、ドアミラーハウジング41を回動自在に、つまり、折り畳めるように支持している。
ドアミラーハウジング41は、樹脂製で、箱状に成形され、車両12の前方(矢印a3の方向)へ向いている前側部43、前側部43に連なる内側部44、外側部45、を有する。前側部43の下部47に一体にハウジングミラー15が形成されている。
ハウジングミラー15は、凸面鏡で、凸面の半径や凸面の向きは、車両12の左前の側方が、図10に示す通り、ピラーミラー16に映るように設定されている。
ピラーミラー16は、平面鏡である。
フロントピラー28は、途中から下方に延設したサブピラー31が形成され、鋼製のフロントピラー本体51と、フロントピラー本体51に取付けた樹脂製のフロントピラー内装部材52と、を備え、フロントピラー内装部材52に一体的に、ピラーミラー16を含むピラーミラー機構54が取付けられている。
ピラーミラー機構54は、図1、図3に示す通り、フロントピラー内装部材52に形成したミラー取付け部55に取付けるピラーミラーハウジング56と、ミラーホルダー57と、ピラーミラー16と、ミラーホルダー57を締結している上おねじ部材61、下おねじ部材62と、を備えている。
次に、車両の視認装置11を主体に図1〜図8で説明する。
車両の視認装置11は、車両12の前ガラス26の左右端を支持しているフロントピラー28に、フロントピラー28よりも車両12の後方領域を映すピラーミラー16を備え、また、ピラーミラー16を嵌めてフロントピラー28の車室内側面64に配置されているピラーミラーハウジング56と、ピラーミラーハウジング56内に取付けられて、ピラーミラー16を保持しているミラーホルダー57と、を備え、ミラーホルダー57は、ピラーミラーハウジング56内に向けて突出し締結されているボス部65を備え、ボス部65は、突出長さLを調節することで、保持しているピラーミラー16の角度δt、δbを調節する調節代67を備えている。
ボス部65は、少なくとも2つ形成されて、2つのうちの一方(一方のボス部71)に対し、他方(他方のボス部72)が、ピラーミラー16を正面から見た状態(図4の視点に相当)で、水平対称中心線74、垂直対称中心線75を基準に対称に形成されている。
ピラーミラー16を正面から見た状態(図4の視点に相当)で、4つのエリアに分け、それぞれのエリアを右上エリア(車室内側上エリア)77、右下エリア(車室内側下エリア)78、左上エリア(車室外側上エリア)81、左下エリア(車室外側下エリア)82としたときに、右下エリア78に重なるミラーホルダー57に一方のボス部(右下ボス部)71が配置され、左上エリア81に重なるミラーホルダー57に他方のボス部(左上ボス部)72が配置されている。
ミラーホルダー57は、ピラーミラー16を表に取付けることで保持する盤状のミラー保持盤部84がピラーミラー16より小さく形成され、ミラー保持盤部84にピラーミラー16の右上エリア77、右下エリア78、左上エリア81、左下エリア82にそれぞれ一致する第2右上エリア86、第2右下エリア87、第2左上エリア88、第2左下エリア89が設定され、第2右下エリア87の裏に一方のボス部(右下ボス部)71が車両12の前方へ向けて所定の長さだけ出して形成され、第2左上エリア88の裏に他方のボス部(左上ボス部)72が車両12の前方へ向けて所定の長さだけ出して形成されている。
ミラー保持盤部84は、裏の縁に連ねてリブ部91が形成されている。リブ部91のうち、第2右上エリア86(右上エリア77)及び第2左下エリア89(左下エリア82)に形成しているリブ部91はピラーミラーハウジング56の開口部93に形成したストッパ部94に当接して、ピラーミラー16の回動の支点(回動支点軸線95)をなしている。
右下ボス部71には、下おねじ部材62に対応しためねじ部96が所望の深さで形成されている。
左上ボス部72には、上おねじ部材61に対応しためねじ部96が所望の深さで形成されている。
なお、右下・左上ボス部71、72の調節代67に、削るときの目安となる凹部又は凸部を形成してもよい。
ピラーミラーハウジング56は、ピラーミラー16の反射面98とほぼ面一になる開口周縁101を設けた開口部93を備えている。
「ほぼ」とは、公差の上限から下限までの範囲、例えば、開口周縁101に対し、凹み量が1mm〜4mmあるということである。逆に、「ほぼ」を省いて「面一になる開口周縁101」と限定しても、所望の公差(範囲)を含むものとする。
ピラーミラーハウジング56は、詳しくは、図3〜図8に示す通り、ハウジング本体103が形成され、ハウジング本体103のうち、車両12前方へ向いている前端部104がフロントピラー内装部材52のミラー取付け部55に嵌合するように形成され、車両12後方へ向いている後端に折り返した開口部93がハウジング本体103の奥(言い換えると、車両12前方)へ向かって縮小するように傾斜させて形成され、開口部93の縁が開口周縁101であり、開口周縁101に連ねてミラー嵌合部106がピラーミラー16を所望の隙間で嵌るように形成され、ミラー嵌合部106に連ねてストッパ部94がミラーホルダー57のリブ部91に当接(一部に隙間が残ってもよい)するように棚状に形成されている。
そして、開口部93に連ねて底部107が形成され、底部107に一方のボス部(右下ボス部)71を入れ右下ボス部71の先端面に当接する一方の筒部(右下筒部)108が形成され、底部107に他方のボス部(左上ボス部)72を入れ左上ボス部72の先端面に当接する他方の筒部(左上筒部)111が形成され、右下筒部108に下おねじ部材62を通す孔が開けられ、左上筒部111に上おねじ部材61を通す孔が開けられている。
ピラーミラーハウジング56は、黒色である。
車両の視認装置11は、既に説明したが、図1、図2に示すように、フロントピラー28よりも車両12の後方に配置されて車両12の後方を視認するドアミラー機構14のドアミラーハウジング41に、ドアミラーハウジング41の下方から車両12の側方及び前方の所望の範囲内の第1対象物115(図10参照)、第2対象物116をピラーミラー16に映すように設けられたハウジングミラー15を備え、ピラーミラー16は、ハウジングミラー15を介した第1・第2対象物115、116からの反射光をドアミラー機構14を使用する乗員(運転手)へ向けて反射する角度にボス部65で設定されている。
次に、車両の視認装置11の取付け要領を簡単に図3〜図8で説明する。
第1工程でピラーミラー機構54を組立てる。
まず、ミラーホルダー57にピラーミラー16を取付ける。
引き続き、ピラーミラー16を取付けたミラーホルダー57をピラーミラーハウジング56に上おねじ部材61、下おねじ部材62で取付けることで、ピラーミラー機構54が完成する。
ピラーミラー機構54をフロントピラー内装部材52のミラー取付け部55に取付ける。
その次に、フロントピラー内装部材52を車体のフロントピラー本体51に取付ける。車体に組み付けたインストルメントパネル33にフロントピラー内装部材52の下端を差し込み、車体のフロントピラー本体51にフロントピラー内装部材52をクリップ(図に示していない)で止める。
なお、フロントピラー内装部材52は、許容範囲に取付けられるため、寸法の上限の位置に取付けられるものや下限の位置に取付けられるものがあり、ピラーミラー機構54に映る範囲がずれる場合がある。
第2工程でピラーミラー16の角度(向き)を調節する。
まず、運転席に座って、ピラーミラー16に所望の像が映るか確認する。例えば、図10に示す通りに範囲やもの(図10の第1対象物115、第2対象物116)が映るピラーミラー16は、角度を調節する必要がないので、第2工程は完了する。
一方、図10に示す通りに範囲やものが映らない場合、例えば、フロントボデー21の映る割合が大きく、フロントボデー21の近くだけ映るときには、ピラーミラー16の角度(向き)を調節する必要がある。
まず、フロントピラー内装部材52からピラーミラー機構54を取り外し、上・下おねじ部材61、62を緩めて外す。
その次に、ピラーミラーハウジング56からミラーホルダー57を離して、他方のボス部(左上ボス部)72の調節代67を所望の長さだけ削り、左上ボス部72の高さを低くする。
その際、左上ボス部72が低くなることで、ミラーホルダー57のリブ部91がピラーミラーハウジング56に形成した開口部93のストッパ部94に干渉するときには、リブ部91をストッパ部94に触れる程度まで削る。
引き続き、ピラーミラーハウジング56にミラーホルダー57を嵌めて、裏から上・下おねじ部材61、62を締め付けることでピラーミラー機構54とする。
続けて、ピラーミラー機構54をフロントピラー内装部材52に取付け、調節の結果を確認する。ピラーミラー16に図10に示す通りに範囲やものが映るか再確認し、ピラーミラー16の角度の調節作業(第2工程(ピラーミラー16の向き調節))の1サイクルは完了する。
なお、角度が不足している場合には、第2工程の2サイクル目を開始する。
第2工程では、逆の角度に調節することもある。フロントボデー21がほとんど映らず、フロントボデー21から離れた範囲が映る場合であり、そのときは、一方のボス部(右下ボス部)71の調節代67を所望の長さだけ削り、右下ボス部71の高さを低くする。
次に、実施例1に係る車両の視認装置11の作用を説明する。
このように、車両の視認装置11では、ボス部65に設けた調節代67で突出長さを調節する、つまり、調節代67を削ることで突出長さLを短くすると、ピラーミラー16の角度δt、δbは変わるので、ピラーミラー16の角度を調節することができる。
具体的には、他方のボス部(左上ボス部)72の調節代67を所望の長さだけ削り、左上ボス部72の高さを低くすると、ピラーミラー16は、図4の左上30°の方向(矢印a4の方向)、言い換えると、車両12の外側で且つ、車両12の上方へ向く、つまり角度δtが大きくなるので、フロントボデー21の映る割合が基準の大きさまで小さくなり、フロントボデー21から基準の距離だけ離れた範囲が映る。
逆に、一方のボス部(右下ボス部)71の調節代67を所望の長さだけ削り、右下ボス部71の高さを低くするピラーミラー16は、右下30°の方向(矢印a5の方向)、言い換えると、車両12の内側で且つ、車両12の下方へ向く、つまり角度δbが大きくなるので、フロントボデー21の映る割合が、基準の大きさまで大きくなり、フロントボデー21から基準の距離だけ離れた範囲が映る。
ここで、左上ボス部72による、図4の左上30°の方向(矢印a4の方向)及び右下ボス部71による、右下30°の方向(矢印a5の方向)は、身長・体格の大きな運転手から小さな運転手までの目の高さの違いに追従する軌跡である。
その結果、フロントピラー内装部材52やインストルメントパネル33の樹脂成形時の形状のばらつきや、フロントピラー内装部材52を車体のフロントピラー本体51に組み付けたときのばらつきなどもののばらつきを吸収することができ、製造過程で発生した累積の公差を吸収することができ、加えて、ピラーミラー16の角度δt、δbの調節作業は簡単になる。
また、ピラーミラー16は、角度(向き)を変え始めると、開口部93のミラー嵌合部106に嵌る量α(図5参照)が増加して、開口周縁101からピラーミラー16の反射面98までの段差の量(嵌る量α)が大きくなるが、反射面98とピラーミラーハウジング56との間に隙間が発生せず、見栄えを確保することができる。すなわち、反射面98にピラーミラーハウジング56の縁を重ねていないため、角度δt、δbが増加しても隙間は生じない。
さらに、開口周縁101からピラーミラー16の反射面98までの段差の量(嵌る量α)が大きくなっても、ピラーミラーハウジング56は、黒色なので、段差が目立たなくなるという利点がある。
次に、実施例2に係る車両の視認装置11Bを図9で、図1、図2を併用して説明する。上記図1〜図8に示す実施例1と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
実施例2に係る車両の視認装置11Bは、ピラーミラー16(図4参照)に、ハウジングミラー15を介して見る視認範囲を乗員に知らせる視認範囲提示手段131を設けていることを特徴とする。
視認範囲提示手段131は、ピラーミラー16の反射面98の全面に貼った透明な保護シート132と、保護シート132に車両12を上空から見たときの形態を抽象的に描いた車両記号133と、車両記号133の左のピラーミラー機構54から車両12の前方までの視認範囲を抽象的に描いた視認範囲記号134と、注意を書いた説明部135と、からなる。
実施例2に係る車両の視認装置11Bは、乗員が視認範囲提示手段131を見ると、乗員にピラーミラー16の機能を理解させることができる。
つまり、ピラーミラー16に映る視認範囲を知らせることができる。
次に、実施例3に係る車両の視認装置11Cを図10で説明する。上記図1〜図9に示す実施例1と実施例2と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
実施例3に係る車両の視認装置11Cは、ピラーミラーハウジング56に、ハウジングミラー15を介して見る視認範囲を乗員に知らせる視認範囲提示手段131Cを設けていることを特徴とする。
視認範囲提示手段131Cは、接着可能なシート141と、シート141に描いた車両記号133と、視認範囲記号134と、からなる。
実施例3に係る車両の視認装置11Cは、実施例2に係る車両の視認装置11Bと同様の作用、効果を発揮する。つまり、ピラーミラー16に映る視認範囲を知らせることができる。
本発明の車両の視認装置は、車両に好適である。
11…車両の視認装置、12…車両、14…ドアミラー機構、15…ハウジングミラー、16…ピラーミラー、26…前ガラス、28…フロントピラー、41…ドアミラーハウジング、56…ピラーミラーハウジング、57…ミラーホルダー、64…車室内側面、65…ボス部、67…調節代、71…一方のボス部、72…他方のボス部、77…右上エリア、78…右下エリア、81…左上エリア、82…左下エリア、93…開口部、98…ピラーミラーの反射面、101…開口周縁、115…第1対象物、116…第2対象物、131…視認範囲提示手段、131C…視認範囲提示手段、L…突出長さ、δt…ピラーミラーの角度、δb…ピラーミラーの角度。

Claims (7)

  1. 車両の前ガラスの左右端を支持しているフロントピラーに、該フロントピラーよりも前記車両の後方領域を映すピラーミラーを備えた車両の視認装置であって、
    前記ピラーミラーを嵌めて前記フロントピラーの車室内側面に配置されているピラーミラーハウジングと、該ピラーミラーハウジング内に取付けられて、前記ピラーミラーを保持しているミラーホルダーと、を備え、
    前記ミラーホルダーは、前記ピラーミラーハウジング内に向けて突出し締結されているボス部を備え、
    前記ボス部は、少なくとも2つ形成され、前記ピラーミラーを4つのエリアに分け、それぞれを車室内側上エリア、車室内側下エリア、車室外側上エリア、車室外側下エリアとしたときに、前記車室内側下エリアに重なるミラーホルダーに一方のボス部が配置され、前記車室外側上エリアに重なるミラーホルダーに他方のボス部が配置され、前記ボス部の
    突出長さを調節することで、保持している前記ピラーミラーの角度を調節する調節代を備えていることを特徴とする車両の視認装置。
  2. 前記ミラーホルダーは、前記車室内側上エリアおよび前記車室外側下エリアにリブ部を備え、
    前記リブ部は、前記ピラーミラーハウジングに一部が当接していることを特徴とする請求項1記載の車両の視認装置。
  3. 前記ボス部のうちの一方のボス部に対し、他方のボス部が、車室において前記ピラーミラーを正面から見た状態で、水平対称中心線、垂直対称中心線を基準に対称に形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両の視認装置。
  4. 前記ピラーミラーハウジングは、前記ピラーミラーの反射面とほぼ面一になる開口周縁を設けた開口部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の視認装置。
  5. 前記ピラーミラーハウジングは、黒色であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の視認装置。
  6. 前記フロントピラーよりも車両の後方に配置されて前記車両の後方を視認するドアミラー機構のドアミラーハウジングに、該ドアミラーハウジングの下方から車両の側方及び前方の所望の範囲内の対象物を前記ピラーミラーに映すように設けられたハウジングミラーを備え、
    前記ピラーミラーは、前記ハウジングミラーを介した前記対象物からの反射光を前記ドアミラー機構を使用する乗員へ向けて反射する角度に前記ボス部で設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の視認装置。
  7. 前記ピラーミラーハウジング若しくは前記ピラーミラーに、前記ハウジングミラーを介して見る前記視認範囲を乗員に知らせる視認範囲提示手段を設けていることを特徴とする請求項6記載の車両の視認装置。
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