JP6424454B2 - 電子機器の筐体の製造方法 - Google Patents

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Description

本願の開示する技術は、電子機器の筐体の製造方法に関する。
電子機器の筐体としては、例えば、アンテナや回路パターン等を形成する板状の導電部材と、この板状の導電部材にインサート成形により一体化された樹脂部とを有する筐体がある。
特開2010−187361号公報 特開2011−37256号公報 特開2010−232310号公報
このような電子機器の筐体では、板状の導電部材をインサート品として用いる分、筐体の厚さが厚くなる虞がある。
そこで、本願の開示する技術は、一つの側面として、電子機器の筐体を薄型化することを目的とする。
本願の開示する技術は、基材上に導電インクで導電パターンを形成し、前記導電パターンの表面にトリアジン化合物を含む樹脂粉末からなる接着樹脂層を形成し、前記基材上に樹脂部を形成すると共に、前記接着樹脂層を介して前記導電パターンと前記樹脂部とを接着し、前記樹脂部から前記基材を剥がし、前記樹脂部に前記導電パターンが転写された電子機器の筐体を得る電子機器の筐体の製造方法である。
本願の開示する技術によれば、電子機器の筐体を薄型化することができる。
第一実施形態に係る電子機器の筐体における要部の断面図である。 図1に示される筐体の製造方法を説明する第一説明図である。 図1に示される筐体の製造方法を説明する第二説明図である。 第二実施形態に係る電子機器の筐体における要部の断面図である。 図4に示される筐体の製造方法を説明する第一説明図である。 図4に示される筐体の製造方法を説明する第二説明図である。 第一適用例に係る電子機器の斜視図である。 図7に示される筐体におけるA部の断面図である。 図7に示される筐体におけるB部の断面図である。 第二適用例に係る電子機器の斜視図である。 図10に示される筐体の二面図(正面図及び背面図)である。 図11に示される筐体におけるC部の断面図である。
[第一実施形態]
はじめに、本願の開示する技術の第一実施形態を説明する。
図1には、第一実施形態に係る電子機器の筐体10の要部が断面図にて示されている。この第一実施形態に係る電子機器の筐体10は、例えば、携帯電話、タブレット端末、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータ等の電子機器に適用される。この筐体10は、樹脂部12と、導電パターン14と、接着層16とを有する。
樹脂部12は、薄型の板状に形成されており、筐体本体を形成する。この樹脂部12は、例えば、熱可塑性樹脂で形成される。この樹脂部12に用いられる熱可塑性樹脂は、例えば、ポリカーボネート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、ポリアミド等である。なお、樹脂部12には、補強のためにガラス繊維や炭素繊維が含まれても良い。
導電パターン14は、例えばアンテナや回路パターン等を形成するものであり、樹脂部12に転写されて埋め込まれている。この導電パターン14は、例えば銅ペーストや銀ペーストなどの導電性金属材料を含む導電インクで形成される。この導電パターン14は、後述する如くトリアジン化合物(トリアジンチオール化合物)を含む接着層16を介して樹脂部12と接着されている。接着層16に含まれるトリアジン化合物は、導電パターン14に含まれる金属材料と、樹脂部12を形成する樹脂材料とに対して良好な接着性を有する。
次に、第一実施形態に係る電子機器の筐体10の製造方法について説明する。
<導電パターン形成工程>
第一実施形態では、図2の上図に示されるように、基材の一例として、耐熱性を有する耐熱フィルム18が用いられる。この耐熱フィルム18の材料としては、例えば、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド、ポリエーテルイミド、液晶ポリマー等が挙げられる。
この耐熱フィルム18の表面には、印刷装置20から導電インク22が供給される。そして、この耐熱フィルム18上に導電インク22により導電パターン14が印刷されて形成される。この導電インク22を印刷する方法としては、導電インク22の粘度に応じて、インクジェット印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等の方法が適宜選択される。
この耐熱フィルム18上に形成された導電パターン14は、耐熱フィルム18の表側及び裏側に配置されたヒータ24によって加熱され焼成される。導電パターン14が焼成される際の温度は、例えば、後述する樹脂部12(図3参照)の融点よりも高い温度であり、例えば120℃以上で、より具体的には、150℃〜200℃とされる。
<接着層形成工程>
続いて、図2の下図に示されるように、導電パターン14の表面に粉末供給装置26からトリアジン化合物を含む樹脂粉末28が供給される。この樹脂粉末28には、トリアジン化合物の他に、例えば、上述の樹脂部12と同材料であるポリカーボネート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、ポリアミド等の熱可塑性樹脂の粉末が含まれる。
そして、この樹脂粉末28が導電パターン14の表面に供給されることにより、導電パターン14の表面にトリアジン化合物を含む接着層16が形成される。このとき、トリアジン化合物は耐熱フィルム18とは反応せず、導電パターン14の表面層が選択的にトリアジン化合物で処理され、導電パターン14の表面層とトリアジン化合物とが化学的に結合する。
<加熱圧着工程>
続いて、図3の上図に示されるように、耐熱フィルム18上に樹脂部12が形成される。このとき、より具体的には、耐熱フィルム18上に熱可塑性樹脂で形成され溶融された樹脂部12が加熱圧着される。この加熱圧着の方法としては、例えば、プレス成形、射出成形、真空成形等の全ての樹脂成形加工が適用可能である。この加熱圧着により、接着層16に含まれる樹脂材料と樹脂部12とが融着されて導電パターン14と樹脂部12とが接着層16を介して接着されると共に、樹脂部12に導電パターン14が埋め込まれて転写される。
<基材剥離工程>
続いて、図3の下図に示されるように、樹脂部12から耐熱フィルム18が剥がされる。そして、以上の製造方法により、樹脂部12に導電パターン14が転写された筐体10が得られる。
この製造方法により製造された筐体10において、導電パターン14は、樹脂部12における導電パターン14が埋め込まれた側の端面12Aに露出する露出面14Aを有する。この樹脂部12における端面12Aと、導電パターン14における露出面14Aとは、耐熱フィルム18との密着面であるために面一状に形成される。
次に、第一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第一実施形態によれば、筐体10に形成された導電パターン14は、導電インク22で形成されるため、薄型とされる。しかも、この導電パターン14は、樹脂部12に転写されて埋め込まれる。従って、筐体10の容積を低減することができる。
また、図3に示されるように、導電パターン14を形成するために用いられた耐熱フィルム18は、樹脂部12と導電パターン14とが接着された後に樹脂部12から剥がされる。従って、この耐熱フィルム18が筐体10から無くなる分、筐体10の容積をより低減することができる。
このように、第一実施形態によれば、筐体10の容積を低減することができるので、例えば、樹脂部12に板金製の導電部材がインサート成形により一体的に設けられる構造に比して、筐体10を薄型化できる。また、筐体10の容積を低減して筐体10を薄型化できるので、この筐体10に収容される部品のレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、上述のように、導電パターン14が樹脂部12に転写されて埋め込まれると共に耐熱フィルム18が樹脂部12から剥がされることで筐体10の薄型化を図りつつ、筐体本体を形成する樹脂部12の容積を確保することができる。これにより、筐体10の薄型化と剛性確保とを両立させることができる。
また、導電パターン14と樹脂部12とを接着する接着層16は、金属材料及び樹脂材料と良好な接着性を有するトリアジン化合物を含むので、導電パターン14と樹脂部12との密着性を高めることができる。
また、導電パターン14は、導電インク22で形成されるので、金型を用いずに導電パターン14を形成することができる。これにより、例えば、金型を用いて導電部材(インサート部品)を形成する場合に比して、筐体10をコストダウンすることができる。
また、耐熱フィルム18に樹脂部12が加熱圧着される前に、耐熱フィルム18上の導電パターン14が焼成され、焼成工程に樹脂部12が搬入されないので、焼成温度よりも融点の低い樹脂材料で樹脂部12を形成することが可能である。従って、樹脂部12の樹脂材料として、焼成温度よりも融点の低い安価な樹脂材料を選択することにより、筐体10をよりコストダウンすることができる。
また、上述のように、耐熱フィルム18に樹脂部12が加熱圧着される前に、耐熱フィルム18上の導電パターン14が焼成されるため、樹脂部12の融点よりも高い温度で導電パターン14を焼成できる。これにより、良質な導電パターン14を得ることができる。
また、図2の下図に示される接着層形成工程では、トリアジン化合物を含む樹脂粉末28で接着層16が形成されるので、導電パターン14の表面に一様に接着層16を形成することができる。これにより、導電パターン14と樹脂部12との密着性をより一層高めることができる。
また、図3の下図に示されるように、樹脂部12における導電パターン14が埋め込まれた側の端面12Aと、この端面12Aに露出する導電パターン14における露出面14Aとは、耐熱フィルム18との密着面であるために面一状に形成される。従って、筐体10の裏面からの導電パターン14の突出が抑制されるので、筐体10の内部に収容される部材と導電パターン14との干渉を抑制することができる。
[第二実施形態]
次に、本願の開示する技術の第二実施形態を説明する。
図4には、第二実施形態に係る電子機器の筐体30の要部が断面図にて示されている。この第二実施形態に係る電子機器の筐体30は、第一実施形態に係る電子機器の筐体10(図1参照)に対し、次のように構成が変更されている。なお、第二実施形態において、上述の第一実施形態と同様の構成については同一の符号を用い説明を省略する。
図4に示されるように、第二実施形態に係る電子機器の筐体30は、第一実施形態における接着層16(図1参照)の代わりに、接着層36を有する。この接着層36は、後述する如くトリアジン化合物を含む溶液で形成される。
さらに、この筐体30は、樹脂部12、導電パターン14、及び、接着層36に加えて、コーティング層38を有する。コーティング層38は、樹脂部12における導電パターン14が埋め込まれた側の端面12Aに積層して形成されている。このコーティング層38は、耐熱性の高い例えばフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)により形成される。
次に、第二実施形態に係る電子機器の筐体30の製造方法について説明する。
<下地パターン形成工程>
第二実施形態では、図5の上図に示されるように、耐熱フィルム18の表面にコーティング層38が形成される。そして、例えば、レーザ加工機40によるレーザ加工により、コーティング層38の一部が除去され、耐熱フィルム18上のコーティング層38に下地パターン42が形成される。
<導電パターン形成工程>
続いて、図5の下図に示されるように、この耐熱フィルム18上に形成された下地パターン42に印刷装置20から導電インク22が供給される。そして、この耐熱フィルム18上に導電インク22により導電パターン14が印刷されて形成される。この導電インク22を印刷する方法としては、導電インク22の粘度に応じて、インクジェット印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等の方法が適宜選択される。
この耐熱フィルム18上に形成された導電パターン14は、第一実施形態と同様に、耐熱フィルム18の表側及び裏側に配置されたヒータ24によって加熱され焼成される。
<接着層形成工程>
続いて、図6の上図に示されるように、導電パターン14の表面に溶液供給装置46からトリアジン化合物を含む溶液48が供給される。そして、この溶液48が導電パターン14の表面に供給されることにより、導電パターン14の表面にトリアジン化合物を含む接着層36が形成される。このとき、トリアジン化合物は耐熱フィルム18とは反応せず、導電パターン14の表面層が選択的にトリアジン化合物で処理され、導電パターン14の表面層とトリアジン化合物とが化学的に結合する。
<加熱圧着工程>
続いて、図6の中図に示されるように、耐熱フィルム18上にコーティング層38を介して樹脂部12が形成される。このとき、より具体的には、耐熱フィルム18上にコーティング層38を介して熱可塑性樹脂で形成され溶融された樹脂部12が加熱圧着される。この加熱圧着の方法としては、第一実施形態と同様に、例えば、プレス成形、射出成形、真空成形等の全ての樹脂成形加工が適用可能である。この加熱圧着により、接着層36に含まれる樹脂材料と樹脂部12とが融着されて導電パターン14と樹脂部12とが接着層36を介して接着されると共に、樹脂部12に導電パターン14が埋め込まれて転写される。
<基材剥離工程>
続いて、図6の下図に示されるように、樹脂部12から耐熱フィルム18が剥がされる。そして、以上の製造方法により、樹脂部12に導電パターン14が転写された筐体30が得られる。
この製造方法により製造された筐体30では、樹脂部12における導電パターン14が埋め込まれた側の端面12Aには、コーティング層38が積層して形成される。また、導電パターン14は、コーティング層38における樹脂部12と反対側の端面38Aに露出する露出面14Aを有する。このコーティング層38における端面38Aと、導電パターン14における露出面14Aとは、耐熱フィルム18との密着面であるために面一状に形成される。
次に、第二実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第二実施形態によれば、筐体30に形成された導電パターン14は、導電インク22で形成されるため、薄型とされる。しかも、この導電パターン14は、樹脂部12に転写されて埋め込まれる。従って、筐体30の容積を低減することができる。
また、図6に示されるように、導電パターン14を形成するために用いられた耐熱フィルム18は、樹脂部12と導電パターン14とが接着された後に樹脂部12から剥がされる。従って、この耐熱フィルム18が筐体30から無くなる分、筐体30の容積をより低減することができる。
このように、第二実施形態によっても、第一実施形態と同様に、筐体30の容積を低減することができるので、例えば、樹脂部12に板金製の導電部材がインサート成形により一体的に設けられる構造に比して、筐体30を薄型化できる。また、筐体30の容積を低減して筐体30を薄型化できるので、この筐体30に収容される部品のレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、上述のように、導電パターン14が樹脂部12に転写されて埋め込まれると共に耐熱フィルム18が樹脂部12から剥がされることで筐体30の薄型化を図りつつ、筐体本体を形成する樹脂部12の容積を確保することができる。これにより、筐体30の薄型化と剛性確保とを両立させることができる。
また、導電パターン14と樹脂部12とを接着する接着層36は、金属材料及び樹脂材料と良好な接着性を有するトリアジン化合物を含むので、導電パターン14と樹脂部12との密着性を高めることができる。
また、導電パターン14は、導電インク22で形成されるので、金型を用いずに導電パターン14を形成することができる。これにより、例えば、金型を用いて導電部材(インサート部品)を形成する場合に比して、筐体30をコストダウンすることができる。
また、耐熱フィルム18に樹脂部12が加熱圧着される前に、耐熱フィルム18上の導電パターン14が焼成され、焼成工程に樹脂部12が搬入されないので、焼成温度よりも融点の低い樹脂材料で樹脂部12を形成することが可能である。従って、樹脂部12の樹脂材料として、焼成温度よりも融点の低い安価な樹脂材料を選択することにより、筐体30をよりコストダウンすることができる。
また、上述のように、耐熱フィルム18に樹脂部12が加熱圧着される前に、耐熱フィルム18上の導電パターン14が焼成されるため、樹脂部12の融点よりも高い温度で導電パターン14を焼成できる。これにより、良質な導電パターン14を得ることができる。
また、耐熱フィルム18上のコーティング層38に下地パターン42が形成されると共に、この下地パターン42に導電インク22が供給されることで、耐熱フィルム18上に導電インク22により導電パターン14が印刷される。従って、下地パターン42を利用することにより、導電インク22の流動を抑制することができるので、導電パターン14を精度良く形成することができる。
また、図6の上図に示される接着層形成工程では、トリアジン化合物を含む溶液48で接着層36が形成されるので、導電パターン14の表面に一様に接着層36を形成することができる。これにより、導電パターン14と樹脂部12との密着性をより一層高めることができる。
また、図6の下図に示されるように、樹脂部12における導電パターン14が埋め込まれた側の端面12Aには、コーティング層38が積層して形成され、導電パターン14は、コーティング層38における樹脂部12と反対側の端面38Aに露出する露出面14Aを有する。このコーティング層38における端面38Aと、導電パターン14における露出面14Aとは、耐熱フィルム18との密着面であるために面一状に形成される。従って、筐体30の裏面からの導電パターン14の突出が抑制されるので、筐体30の内部に収容される部材と導電パターン14との干渉を抑制することができる。
なお、上述の第一実施形態及び第二実施形態に係る導電パターン形成工程では、導電パターン14を形成するための基材の一例としてフィルム状の耐熱フィルム18が用いられる。ところが、上述の耐熱フィルム18と同様の機能を有するのであれば、導電パターン14を形成するためにフィルム状以外の形状の基材が用いられても良い。
次に、上述の第一及び第二実施形態に係る筐体の適用例を説明する。
[第一適用例]
図7には、第一適用例に係る電子機器50が示されている。この電子機器50は、一例として、ノート型のパーソナルコンピュータである。この電子機器50は、表示装置52と本体装置54とを有する。表示装置52は、例えば表示器等のユニット58と、このユニット58を収容する筐体60を備える。本体装置54は、例えば制御回路やバッテリ等のユニット68と、このユニット68を収容する筐体70を備える。また、表示装置52及び本体装置54の筐体60,70には、上述の第一実施形態又は第二実施形態に係る筐体10,30(図1,図4参照)が適用される。
表示装置52の筐体60に設けられた導電パターン14は、一例として、アンテナを形成する(図8も参照)。一方、本体装置54の筐体70に設けられた導電パターン14は、一例として、本体装置54に設けられた補助表示装置72と接続される回路パターンを形成する(図8も参照)。
[第二適用例]
図10には、第二適用例に係る電子機器80が示されている。この電子機器80は、一例として、スマートフォンである。この電子機器80は、例えば表示器、制御回路、及び、バッテリ等のユニット88と、このユニット88を収容する筐体90を備える。筐体90には、上述の第一実施形態又は第二実施形態に係る筐体10,30(図1,図4参照)が適用される。
図11,図12に示される筐体90に設けられた導電パターン14は、回路パターンやアンテナを形成する。また、樹脂部12は、湾曲部92を有しており、複数の導電パターン14の一部は、湾曲部92に埋め込まれている。
このように湾曲部92に導電パターン14を埋め込むためには、例えば、上述の第一実施形態又は第二実施形態における耐熱フィルム18(図2,図5参照)のような可撓性を有する基材が用いられる。そして、上述の第一実施形態又は第二実施形態のように、この耐熱フィルム18を平面状にした状態で耐熱フィルム18上に導電インク22で導電パターン14が形成される(図2,図5参照)。また、この耐熱フィルム18を湾曲させた状態で耐熱フィルム18上に熱可塑性樹脂で形成された樹脂部12が加熱圧着されることで、図12に示されるように樹脂部12の湾曲部92に導電パターン14が埋め込まれる。
以上、本願の開示する技術の一態様について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
なお、上述の本願の開示する技術の一態様に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
筐体本体を形成する樹脂部と、
導電インクで形成されると共に、トリアジン化合物を含む接着層を介して前記樹脂部に接着された導電パターンと、
を備える電子機器の筐体。
(付記2)
前記導電パターンは、前記樹脂部に埋め込まれている、
付記1に記載の電子機器の筐体。
(付記3)
前記導電パターンは、前記樹脂部における前記導電パターンが埋め込まれた側の端面に露出する露出面を有し、
前記樹脂部における前記端面と、前記導電パターンにおける前記露出面とは、面一状である、
付記2に記載の電子機器の筐体。
(付記4)
前記樹脂部における前記導電パターンが埋め込まれた側の端面には、コーティング層が形成され、
前記導電パターンは、前記コーティング層における前記樹脂部と反対側の端面に露出する露出面を有し、
前記コーティング層における前記樹脂部と反対側の端面と、前記導電パターンにおける前記露出面とは、面一状である、
付記2に記載の電子機器の筐体。
(付記5)
前記導電パターンは、焼成されたものである、
付記1〜付記4のいずれか一項に記載の電子機器の筐体。
(付記6)
前記接着層は、トリアジン化合物を含む樹脂粉末で形成されている、
付記1〜付記5のいずれか一項に記載の電子機器の筐体。
(付記7)
前記接着層は、トリアジン化合物を含む溶液で形成されている、
付記1〜付記5のいずれか一項に記載の電子機器の筐体。
(付記8)
前記樹脂部は、熱可塑性樹脂で形成されている、
付記1〜付記7のいずれか一項に記載の電子機器の筐体。
(付記9)
前記樹脂部は、湾曲部を有し、
前記導電パターンは、前記湾曲部に埋め込まれている、
付記1〜付記8のいずれか一項に記載の電子機器の筐体。
(付記10)
前記導電パターンは、アンテナである、
付記1〜付記9のいずれか一項に記載の電子機器の筐体。
(付記11)
前記導電パターンは、回路パターンである、
付記1〜付記9のいずれか一項に記載の電子機器の筐体。
(付記12)⇒「請求項4」
ユニットと、
筐体本体を形成する樹脂部と、導電インクで形成されると共に、トリアジン化合物を含む接着層を介して前記樹脂部に接着された導電パターンとを有し、前記ユニットを収容する筐体と、
を備える電子機器。
(付記13)
前記筐体として、付記1〜付記11のいずれか一項に記載の筐体を備える、
付記11に記載の電子機器。
(付記14)
基材上に導電インクで導電パターンを形成し、
前記導電パターンの表面にトリアジン化合物を含む接着層を形成し、
前記基材上に樹脂部を形成すると共に、前記接着層を介して前記導電パターンと前記樹脂部とを接着し、
前記樹脂部から前記基材を剥がし、前記樹脂部に前記導電パターンが転写された電子機器の筐体を得る、
電子機器の筐体の製造方法。
(付記15)
前記基材上に熱可塑性樹脂で形成された前記樹脂部を加熱圧着して、前記接着層を介して前記導電パターンと前記樹脂部とを接着すると共に、前記樹脂部に前記導電パターンを埋め込む、
付記14に記載の電子機器の筐体の製造方法。
(付記16)
前記基材としての耐熱フィルム上に前記導電インクで前記導電パターンを形成した後、前記耐熱フィルム上の前記導電パターンを焼成する、
付記14又は付記15に記載の電子機器の筐体の製造方法。
(付記17)
トリアジン化合物を含む樹脂粉末で前記接着層を形成する、
付記14〜付記16のいずれか一項に記載の電子機器の筐体の製造方法。
(付記18)
トリアジン化合物を含む溶液で前記接着層を形成する、
付記14〜付記16のいずれか一項に記載の電子機器の筐体の製造方法。
(付記19)
可撓性を有する前記基材を平面状にした状態で前記基材上に前記導電インクで前記導電パターンを形成し、
前記基材を湾曲させた状態で前記基材上に熱可塑性樹脂で形成された前記樹脂部を加熱圧着して、前記接着層を介して前記導電パターンと前記樹脂部とを接着すると共に、前記樹脂部の湾曲部に前記導電パターンを埋め込む、
付記14〜付記18のいずれか一項に記載の電子機器の筐体の製造方法。
(付記20)
前記導電インクで前記導電パターンとしてのアンテナを形成する、
付記14〜付記19のいずれか一項に記載の電子機器の筐体の製造方法。
(付記21)
前記導電インクで前記導電パターンとしての回路パターンを形成する、
付記14〜付記19のいずれか一項に記載の電子機器の筐体の製造方法。
10,30 筐体
12 樹脂部
14 導電パターン
16,36 接着層
18 耐熱フィルム
22 導電インク
28 樹脂粉末
38 コーティング層
48 溶液
50,80 電子機器
58,68,88 ユニット
60,70,90 筐体
92 湾曲部

Claims (4)

  1. 基材上に導電インクで導電パターンを形成し、
    前記導電パターンの表面にトリアジン化合物を含む樹脂粉末からなる接着樹脂層を形成し、
    前記基材上に樹脂部を形成すると共に、前記接着樹脂層を介して前記導電パターンと前記樹脂部とを接着し、
    前記樹脂部から前記基材を剥がし、前記樹脂部に前記導電パターンが転写された電子機器の筐体を得る、
    電子機器の筐体の製造方法
  2. 前記基材上に熱可塑性樹脂で形成された前記樹脂部を加熱圧着して、前記接着樹脂層を介して前記導電パターンと前記樹脂部とを接着すると共に、前記樹脂部に前記導電パターンを埋め込む、
    請求項1に記載の電子機器の筐体の製造方法
  3. 前記基材としての耐熱フィルム上に前記導電インクで前記導電パターンを形成した後、前記耐熱フィルム上の前記導電パターンを焼成する、
    請求項1又は請求項2に記載の電子機器の筐体の製造方法
  4. 可撓性を有する前記基材を平面状にした状態で前記基材上に前記導電インクで前記導電パターンを形成し、
    前記基材を湾曲させた状態で前記基材上に熱可塑性樹脂で形成された前記樹脂部を加熱圧着して、前記接着樹脂層を介して前記導電パターンと前記樹脂部とを接着すると共に、前記樹脂部の湾曲部に前記導電パターンを埋め込む、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子機器の筐体の製造方法
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