JP6423225B2 - 廃棄物捕捉装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物捕捉装置及びその制御方法に関する。
構造物や建物などの建設物を解体したときに排出される廃棄物(建設系廃棄物)としては、コンクリート塊、木くず、鉄筋やアルミサッシなどの金属くず、プラスチック廃材等種々の品目等や形状のものがある。これらの廃棄物は、リサイクル等のために、主に品目等ごとに分別して回収される。
従来、この分別の作業は人手に頼って行われていた。すなわち、分別前の複数の廃棄物がベルトコンベア上に載せられていて、そのベルトコンベアの傍に配置された作業者が、コンベア上の廃棄物の材質や品目(以下、品目等という。)を目視で判定する。ベルトコンベアの周囲には、品目等ごとに準備された廃棄物回収ボックスが配置されていて、作業者は、品目等を判定した廃棄物をベルトコンベア上から拾い上げ、その品目等に対応した廃棄物回収ボックスに収容する。
近年、作業効率の向上、作業の安全性向上、リサイクル率の向上等を目的として、廃棄物の品目等の判定及び廃棄物の廃棄物回収ボックスへの回収を、装置によって自動化することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術は、ベルトコンベア上の廃棄物を、無限軌道の外周に配置された回転羽根機構によってコンベアの側方に押し出すことで、廃棄物を回収するものである。
また、建設機械の分野では、建設機械のアタッチメントの先端に、運搬対象物を把持するフォークグリップを設け、このフォークグリップによって運搬対象物を掴んだ状態で搬送する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−50959号公報 特開2007−246182号公報
しかし、特許文献1に示された技術は、無限軌道や回転羽根機構を設けるための大きな空間が必要であり、しかも無限軌道や回転羽根機構自体の重量も重いため、小型化するのが困難であるという問題がある。
また、廃棄物は、形状が不定で品目等の種類も多い。しかも、廃棄物は、例えばコンクリート塊や鉄筋くずのような重量物も大量に含んでいる。このため、単にフォークグリップで廃棄物を把持するのは難しい。また、吸引や吸着によって廃棄物を保持するのも困難である。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、小型化が可能で、品目等の種類の多い廃棄物を容易に回収することができる廃棄物捕捉装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1は、コンベアの上面に載せられた廃棄物に対して側方から突き当たる突き当たり面を有する突き当て部材及び前記廃棄物を前記突き当て部材との間に挟むように動く挟み部材を有するハンド装置と、前記ハンド装置を前記コンベア上で移動させる面内移動動作及び上下に移動させる上下動作を行う移動装置と、を備え、前記挟み部材は、複数の爪部材である廃棄物捕捉装置である。
ここで、廃棄物としては、建設系廃棄物すなわち建物やその他の構造物(橋梁等)を解体して、必要により破砕して排出された廃棄物の他、建設系廃棄物以外の種々の産業廃棄物や、一般的な廃棄物も含む。
本発明の第2は、本発明の廃棄物捕捉装置に対して、前記コンベア上の前記廃棄物の形状及び前記廃棄物を移動させる経路上における障害物の有無に応じて、前記廃棄物を押して移動させるモード、前記廃棄物を挟んだ状態で押して移動させるモード、及び前記廃棄物を挟んだ状態で前記コンベア上から持ち上げて移動させるモードのうちいずれか1つのモードを設定する廃棄物捕捉装置の制御方法である。
本発明の廃棄物捕捉装置によれば、小型化が可能で、品目等の種類の多い廃棄物を容易に回収することができる。
本発明の制御方法によれば、本発明の廃棄物捕捉装置によって、廃棄物ごとに適した方法で、廃棄物を捕捉することができる。
本発明の一実施の形態に係る廃棄物捕捉装置を含む廃棄物選別処理システムの概略構成を示す側面図である。 ベルトコンベア、廃棄物捕捉装置及び廃棄物回収ボックスの配置を示す図であり、(A)は平面図、(B)はベルトコンベアの進行方向から見た正面図である。 本実施の形態の廃棄物捕捉装置を示す図である。 ハンド装置の詳細を示す図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。 ピストンロッドが伸ばされたときのハンド装置の側面図である。 廃棄物の形状に応じた、爪部材とバンパ部材及びスライド部材との使用状態を示す模式図であり、(A)は長さの短い廃棄物の場合、(B)は長さの長い廃棄物の場合、(C)は小さい廃棄物の場合、(D)は大きい廃棄物の場合、(E)は平たい廃棄物の場合、(F)は厚さの薄い廃棄物の場合、をそれぞれ示す。 システム制御装置が動作モードを設定する処理の流れを示すフローチャートである。 把持掃引モード及び把持モードに設定された廃棄物に対して設定される経路を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図を示す図である。 掃引モードに設定された廃棄物に対して設定される経路を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図を示す図である。 爪部材の下部に、下部先端の位置を下方に延長するゴムで形成された延長部材を取り付けたものを示す模式図であり、(A)は爪部材が開いた状態、(B)は爪部材が閉じた状態をそれぞれ示す。
以下、本発明に係る廃棄物捕捉装置及び廃棄物捕捉装置の制御方法の実施の形態について図面を参照して説明する。
<廃棄物選別処理システム>
図1は、本発明の一実施の形態に係る廃棄物捕捉装置100を含む廃棄物選別処理システム500の概略構成を示す側面図である。図示の廃棄物選別処理システム500は、コンテナ状の箱体510の内部に収まるように構成されている。図1は、内部を明示するために、箱体510を透過して表示している。
箱体510は、例えば長さ(図示の左右方向の寸法)8500[mm]×幅(図示の紙面奥行方向の寸法)2350[mm]×高さ(図示の上下方向の寸法)2700[mm]の大きさであり、非常にコンパクトに構成されている。箱体510を含む廃棄物選別処理システム500の全体は、積載量15トンの低床トラックに積載可能となっている。このため、必要とされる場所に容易に移動させて、移動先で稼働させることができる。
箱体510自体には防音効果があるとともに、箱体510の内部は換気ファンにより減圧されているため、騒音や粉じんが箱体510の外部に漏れにくい。したがって、設置場所の自由度が高い。
廃棄物選別処理システム500は、図1に示すように、箱体510の内部に粗選別装置520、ベルトコンベア530、ロボットビジョン540、廃棄物捕捉装置100及びシステム制御装置550を備えている。システム制御装置550は、箱体の側壁に沿って配置されている。システム制御装置550は、粗選別装置520、ベルトコンベア530、ロボットビジョン540及び廃棄物捕捉装置100と有線又は無線で接続され、これらを制御している。
箱体510の天板511には、廃棄物を投入するための投入開口512が形成され、箱体510の一方の端壁513の下部には、比較的重量が重く、転がりやすいコンクリート塊を外部に排出する排出扉514が形成されている。
投入開口512の下方には、投入ホッパ515が配置されている。投入ホッパ515の下方には、供給量調整コンベア521の進行方向(矢印で示す)の後端が配置されている。供給量調整コンベア521の上方には、粗選別装置520として磁力選別機522が配置されている。また、供給量調整コンベア521の進行方向の前端の下方に、粗選別装置520としてロールスクリーン523が設けられている。
投入ホッパ515に投入された廃棄物は、供給量調整コンベア521に載せられて磁力選別機522、ロールスクリーン523の順に搬送される。供給量調整コンベア521の進行速度はシステム制御装置550によって制御され、この進行速度に対応して、廃棄物選別処理システム500の全体での廃棄物の供給量が調整される。
磁力選別機522は、磁力によって鉄などの強磁性体を吸引し選別するものである。磁力選別機522は、供給量調整コンベア521に載せられた廃棄物から、例えば鉄筋などを吸引することで、後述する廃棄物捕捉装置100による精選別の前段階での粗選別を行う。
ロールスクリーン523は、水平面に対して30[度]以内の適度な傾斜がつけられて、傾斜の上側が供給量調整コンベア521の前端側に、傾斜の下側が排出扉514の近くに位置するように配置されている。ロールスクリーン523は、上側へ移動させる方向(矢印方向)に回転する複数のローラ524を備えている。ロールスクリーン523は、供給量調整コンベア521の前端から落下した廃棄物を受ける。
このとき、廃棄物のうち比較的重量が重く、転がりやすいコンクリート塊は、傾斜の上側から下側に落下し、ロールスクリーン523の下側の近くの排出扉514から、箱体510の外部に排出される。その他の廃棄物は、回転するローラ524によってロールスクリーン523の上側まで送られ、これにより、廃棄物捕捉装置100による精選別の前段階での粗選別を行う。
この粗選別を行うことにより、廃棄物捕捉装置100による精選別の支障となる、鉄などの比較的質量が大きい廃棄物を確実に取り除くとともに、解体現場から発生する廃棄物の中で最も量が多いコンクリート塊を効率的に分別することができる。これにより、廃棄物捕捉装置100による精選別作業の精度も向上させることができる。
ロールスクリーン523の上側の端の下方には精選別のためのベルトコンベア530が配置されている。ベルトコンベア530は、幅方向(図示の紙面奥行方向)の寸法が例えば1000[mm]に設定されている。ロールスクリーン523の上側まで運ばれた廃棄物は、ベルトコンベア530の上面に落下し、ベルトコンベア530に載せられて進行方向(矢印で示す)に搬送される。
ベルトコンベア530の上方には、図示しないロール状のブラシが配置されていて、ベルトコンベア530に載せられた廃棄物が上下方向に相互に重ならないようにベルトコンベア530上で均される。ベルトコンベア530の動作は、システム制御装置550によって制御されている。ロボットビジョン540は、ベルトコンベア530の上方でブラシよりも進行方向の前方に配置されている。廃棄物を載せて進行するベルトコンベア530は、ロボットビジョン540が設置された下方に廃棄物が到達すると、システム制御装置550の制御によって停止される。
ロボットビジョン540は、ベルトコンベア530に載せられた廃棄物を例えばカラー画像で撮影可能のカメラ541と、このカメラ541で撮影された画像に基づいて、廃棄物の品目等を識別するとともに、ベルトコンベア530上における廃棄物の位置及び姿勢を検出する識別検出装置542とを備えている。
ロボットビジョン540は、システム制御装置550の制御により、停止したベルトコンベア530上の廃棄物をカメラ541で撮影し、識別検出装置542で、撮影して得られた画像に基づいて廃棄物の形状及び品目等を識別する。また、ロボットビジョン540は、識別検出装置542で、撮影した得られた画像に基づいて、ベルトコンベア530上における廃棄物の位置及び姿勢を検出する。
ロボットビジョン540による廃棄物の品目等の識別は、例えば、入力されたカラー画像に基づいて、廃棄物の形状を表す情報、廃棄物の色を表す情報及び廃棄物の表面の質感を表す情報という3つの外観情報を求め、得られたこれら3つの外観情報に基づいて、廃棄物の品目等を判別する方法(例えば、特開2010−38689号公報参照)を適用することができる。
ロボットビジョン540による廃棄物の位置の検出は、例えば、廃棄物の外形の輪郭形状を楕円形で近似し、その楕円形の重心位置を廃棄物の位置とすることによって行うことができる。ロボットビジョン540による廃棄物の姿勢の検出は、廃棄物の外形を近似した楕円形の短軸(長軸は短軸に直交する方向)の向きによって特定することができる。
ロボットビジョン540は、識別された品目等及び形状並びに検出された位置及び姿勢をシステム制御装置550に送る。システム制御装置550は、ロボットビジョン540での撮影中も、ベルトコンベア530を停止させることなく進行方向に進行させる。
図2は、ベルトコンベア530、廃棄物捕捉装置100及び後述する廃棄物回収ボックス560の配置を示す図であり、(A)は平面図、(B)はベルトコンベア530の進行方向から見た正面図である。図2に示すように、ベルトコンベア530の、ロボットビジョン540が配置された位置よりも進行方向(矢印で示す)の前方には、2台の廃棄物捕捉装置100が配置されている。2台の廃棄物捕捉装置100(第1の廃棄物捕捉装置110、第2の廃棄物捕捉装置120)は、ベルトコンベア530を挟んで幅方向yの互いに異なる側に配置されている。
具体的には、第1の廃棄物捕捉装置110は、ベルトコンベアの進行方向(以下、進行方向xという。)に向かってベルトコンベア530の右側に配置され、第2の廃棄物捕捉装置120は、ベルトコンベアの進行方向xに向かってベルトコンベア530の左側に配置されている。両廃棄物捕捉装置110,120は、ベルトコンベア530の幅方向yにおいて、例えば1710[mm]離れて配置されている。
また、2台の廃棄物捕捉装置110,120は、ベルトコンベア530の進行方向xに関して前後にずれた位置に配置されている。具体的には、第1の廃棄物捕捉装置110は、ベルトコンベア530の進行方向xの前方に配置され、第2の廃棄物捕捉装置120は、第1の廃棄物捕捉装置110よりも後方に配置されている。両廃棄物捕捉装置110,120は、ベルトコンベア530の進行方向xに沿って、例えば1612[mm]離れて配置されている。
システム制御装置550は、廃棄物捕捉装置100の動作範囲内に廃棄物300が配置される位置で、ベルトコンベア530を停止させる。ベルトコンベア530上における廃棄物300の重心位置は、ロボットビジョン540によって検出されていて、各廃棄物捕捉装置100の捕捉動作範囲は破線で示すほぼ半円形状の範囲に予め設定されている。したがって、システム制御装置550は、これらの情報に基づいてベルトコンベア530の停止位置を決定している。
また、ベルトコンベア530の両側方にはそれぞれ、ベルトコンベア530の進行方向xに沿って複数(図示では12個)の廃棄物回収ボックス560が配置されている。これらの廃棄物回収ボックス560は、2つの廃棄物捕捉装置100うち少なくとも一方の廃棄物捕捉装置100の捕捉動作によって、ベルトコンベア530上の廃棄物300を移動できる範囲に配置されている。
各廃棄物回収ボックス560は、廃棄物300の品目等の種類に対応している。本実施の形態における廃棄物300は、構造物や建物などの建設物を解体したときに排出される建設系廃棄物であって、コンクリート塊、木くず、鉄筋やアルミサッシなどの金属くず、プラスチック廃材、その他が混在している。したがって、各廃棄物回収ボックス560は、これらの廃棄物300に対応して、コンクリート塊、木くず、金属くず、プラスチック廃材、その他に区分されている。
具体的には、廃棄物回収ボックス560b,560gは、木くずの廃棄物300(例えば、廃棄物301)用であり、廃棄物回収ボックス560bは第1の廃棄物捕捉装置110に対応し、廃棄物回収ボックス560gは第2の廃棄物捕捉装置120に対応している。
廃棄物回収ボックス560e,560iは、金属くずの廃棄物300(例えば、廃棄物307)用であり、廃棄物回収ボックス560eは第1の廃棄物捕捉装置110に対応し、廃棄物回収ボックス560iは第2の廃棄物捕捉装置120に対応している。
廃棄物回収ボックス560a,560fは、コンクリート塊の廃棄物300(例えば、廃棄物303)用であり、廃棄物回収ボックス560aは第1の廃棄物捕捉装置110に対応し、廃棄物回収ボックス560fは第2の廃棄物捕捉装置120に対応している。
廃棄物回収ボックス560c,560hは、プラスチック廃材の廃棄物300(例えば、廃棄物305)用であり、廃棄物回収ボックス560cは第1の廃棄物捕捉装置110に対応し、廃棄物回収ボックス560hは第2の廃棄物捕捉装置120に対応している。
廃棄物回収ボックス560d,560jは、その他の廃棄物300(例えば、廃棄物304)用であり、廃棄物回収ボックス560dは第1の廃棄物捕捉装置110に対応し、廃棄物回収ボックス560jは第2の廃棄物捕捉装置120に対応している。
なお、鉄筋は磁力選別機522(図1参照)によって粗選別されているが、粗選別されずに残るものもあり、金属くずには、そのような鉄筋も含まれる。同様に、コンクリート塊はロールスクリーン523によって粗選別されているが、粗選別されずに残るものもあり、そのようなコンクリート塊が廃棄物回収ボックス560への回収の対象となる。
<廃棄物捕捉装置の構成>
次に、廃棄物捕捉装置100について説明する。図3は、本実施の形態の廃棄物捕捉装置100(110,120)を示す図である。廃棄物捕捉装置100は、ベルトコンベア530(図2参照)に載せられた廃棄物300を、その品目等に対応した廃棄物回収ボックス560に移動させる捕捉動作を行う。図示の廃棄物捕捉装置100は、ハンド装置140と、移動装置の一例としてのロボットアーム130とを備えている。
<ハンド装置>
図4は、ハンド装置140の詳細を示す図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。ハンド装置140は、図4に示すように、骨格となるフレーム141(ベースフレーム141a及び縦フレーム141bなど)に取り付けられた、ベルトコンベア530の上面に載せられた廃棄物300に対して側方から突き当たる、ほぼ垂直に立った正面142a,143aを突き当たり面として有するバンパ部材142及びスライド部材143と、廃棄物300をバンパ部材142乃至スライド部材143との間に挟むように動く爪部材145とを有している。
バンパ部材142は、鉛直方向zに沿って延びた縦フレーム141bにねじ止めによって取り付けられている。バンパ部材142は、矩形平板状の例えばアルミニウム材で形成されている。スライド部材143はバンパ部材142に取り付けられている。スライド部材143も矩形平板状に形成されているが、ベルトコンベア530やバンパ部材142との摩擦を軽減するため、例えばMCナイロン材で形成されている。スライド部材143の両側部には、縦方向に延び、突き当たり面から突出したリブ144がそれぞれ形成されている。
スライド部材143は、バンパ部材142よりも下側に配置されている。縦フレーム141bには、上下方向(鉛直方向z)に長い長孔141cが形成されていて、スライド部材143から突出したねじ143dがこの長孔141cを貫通してナット143eに締結されている。ねじ143dに対する長孔141cの上下方向の動き代は、例えば20[mm]に設定されている。これにより、スライド部材143は、縦フレーム141bに対して例えば20[mm]の寸法だけ上下方向にスライド可能で、スライド部材143は自重によりスライド可能範囲(20[mm])の下端に下がった状態となっている。
なお、スライド部材143は、自重によってスライド可能範囲の下端に下げられているが、さらに、下方に向けた弾性力等の荷重を作用させて下方に付勢しておいてもよい。
スライド部材143がスライド可能の範囲のうち上端に上がった状態で、スライド部材143の下部は、バンパ部材142の下部よりも低い位置となる。スライド部材143は、バンパ部材142よりも幅広(例えば、200[mm]の幅)に形成されている。なお、スライド部材143は、幅広のものと、バンパ部材142と同じ程度の幅(例えば、100[mm]の幅)のものとが用意されていて、交換可能となっている。
ハンド装置140は、スライドセンサ148を2つ備えている。スライドセンサ148は、スライド部材143が、スライド可能の範囲の上端に上がった状態を検出する。スライドセンサ148は、例えば、発光部と受光部とを備えた赤外線のフォトリフレクタと光ファイバとを備えている。
スライドセンサ148のフォトリフレクタはベースフレーム141aに設けられている。光ファイバは一方の端部がフォトリフレクタに結合され、他方の端部が、上端に上がったスライド部材143によって遮られる縦フレーム141bの部分に固定されている。光ファイバは、フォトリフレクタの発光部から出射した光を、スライド部材143によって遮られる縦フレーム141bの部分まで導光するとともに、上端に上がったスライド部材143で反射した光を、フォトリフレクタの受光部まで導光する。
2つのスライドセンサ148の光ファイバの、縦フレーム141bに固定された端部は、水平方向に沿って間隔を以て配置されている。これにより、スライド部材143が真っ直ぐ上方に上がらずに、図4(B)の水平方向に対して傾いて左右が不均等に上がった場合であっても、少なくとも一方のスライドセンサ148により、スライド部材143の上端へのスライドを検出することができる。
なお、スライドセンサ148は、スライド部材143の上端へのスライド状態を光学的に検出するものであるが、機械的に検出するものや、電気的に検出するものや、磁気的に検出するものなどであってもよい。ただし、光学的なものや磁気的なものは、非接触での検出が可能であるため、他の方式のものに比べて耐久性が高く、好ましい。
ベースフレーム141aには、2つのエアシリンダ146,147(以下、第1のエアシリンダ146、第2のエアシリンダ147という。)が設けられている。これら2つのエアシリンダ146,147は、システム制御装置550によって、その伸縮動作が制御されている。第1のエアシリンダ146は、ピストンロッド146aが縮められる方向に動作している。このピストンロッド146aの端部は、縦フレーム141bの上端部に回転自在に結合されている。縦フレーム141bは、上端部よりわずかに下方の支軸部141eにおいて、ベースフレーム141aに対して回転自在に支持されている。
縦フレーム141bに固定されたバンパ部材142やスライド部材143に対して水平方向の荷重が作用していない状態乃至荷重が作用していてもその荷重が所定の大きさ(例えば、3[kgf])よりも小さい場合は、第1のエアシリンダ146の動作によって、縦フレーム141bは図示上下方向に沿って立てられた姿勢(図4(A))に維持される。
一方、バンパ部材142やスライド部材143に対して所定の大きさよりも大きい水平方向の荷重が作用した場合は、縦フレーム141bは、第1のエアシリンダ146の動作する荷重に抗して、ピストンロッド146aを伸ばす方向に支軸部141e回りに回転する。
図5は、ピストンロッド146aが伸ばされたときのハンド装置140の側面図である。ピストンロッド146aが伸ばされて縦フレーム141bが回転すると、図5に示すように、縦フレーム141bに取り付けられたバンパ部材142やスライド部材143が傾いた姿勢となる。これにより、バンパ部材142やスライド部材143に入力された大きな荷重を逃がし、ロボットアーム130に過度の荷重が作用するのを回避する。バンパ部材142及びスライド部材143が傾く最大の角度θは、鉛直方向に対して例えば63[度]に設定されている。
なお、バンパ部材142及びスライド部材143は、本発明の廃棄物捕捉装置における突き当て部材の一例である。
爪部材145は、図4に示すように、バンパ部材142とは反対方向に凸の概略円弧状に形成されている。爪部材145は、例えばアルミニウム材で形成されている。爪部材145は、上部の回転中心145a回りに、下部145bがスライド部材143に近付いた閉じた状態(挟み状態:図4,5において二点鎖線で示す状態)と、スライド部材143から遠ざかって、例えば水平方向よりも上方に向いた姿勢の開いた状態(解除状態:図4,5において実線で示す状態)との間で回転する。
爪部材145の回転中心145aには、図4(B)に示すように、ベースフレーム141aに対して回転自在に支持された回転軸149が固定されている。回転軸149の回転により、爪部材145が回転し、閉じた状態と開いた状態との間で動く。
爪部材145が閉じた状態では、爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143との間に廃棄物300を挟んで保持することができる。また、爪部材145は、円弧状に形成されているため、爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143との間に廃棄物を挟んだ状態でハンド装置140が上方に持ち上げられた状態でも、廃棄物300を挟んだ状態に維持することができる。
爪部材145は、図4(B)に示すように、回転軸149の軸方向に間隔を以て2つ備えられている。2つの爪部材145は回転軸149に対して同位相に固定されていて、2つの爪部材145は同期して開いた状態又は閉じた状態の間で回転する。
本実施の形態におけるハンド装置140においては、2つの爪部材145の間隔は一定で変化しないが、2つの爪部材145の間隔を調整する調整機構を設けて、2つの爪部材145の間隔を変化させるようにしてもよい。2つの爪部材145の間隔を変化できるものでは、バンパ部材142乃至スライド部材143と連携することなく、2つの爪部材145により廃棄物300を挟んで保持することもできる。
回転軸149には、図4(A)に示すように、ピニオンギヤ147bが同軸に固定されている。このピニオンギヤ147bには、ベースフレーム141aに支持されたラック147cが噛み合っている。ラック147cは、ベースフレーム141aに固定された第2のエアシリンダ147のピストンロッド147aに結合されている。
第2のエアシリンダ147は、ピストンロッド147aが縮められる方向に動作している。このとき、爪部材145は、開いた状態に切り替えられている。システム制御装置550の制御により、ピストンロッド147aが伸ばされると、ピストンロッド147aの伸びに応じてラック147cが動き、ラック147cに噛み合ったピニオンギヤ147bが回転し、回転軸149が回転して、爪部材145が閉じた状態となる。
この閉じた状態から、システム制御装置550の制御により、ピストンロッド147aが縮められると、ピストンロッド147aの縮みに応じてラック147cが動き、ラック147cに噛み合ったピニオンギヤ147bが回転し、回転軸149が回転して、爪部材145が開いた状態となる。
なお、爪部材145は、本発明の廃棄物捕捉装置における挟み部材の一例である。爪部材145は、2つに限定されるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
<ロボットアーム>
ロボットアーム130は、例えば図3に示すような垂直多関節型のロボットアームであり、先端部131において3次元の動き及び鉛直軸z回りの回転動作を実現する。ロボットアーム130の先端部131に、ハンド装置140のベースフレーム141aが取り付けられている。したがって、ハンド装置140は、ロボットアーム130の3次元の動きにより、図2(A)に示す水平面内(xy面内)での面内移動及び図2(B)に示す鉛直方向zへの上下移動されるとともに、鉛直軸z回りに回転される。
ロボットアーム130の上述した動きは、システム制御装置550によって制御されている。
なお、ハンド装置140を上述したように移動させるものであれば、ロボットアーム130に限らず、他の構成の移動装置を適用することもできる。
<廃棄物捕捉装置の動作>
廃棄物捕捉装置100が、ベルトコンベア530(図2参照)に載せられた廃棄物300を、その品目等に対応した廃棄物回収ボックス560に移動させる動作について説明する。
ロボットアーム130は、ハンド装置140をベルトコンベア530の上面よりも上方に上げた状態で、ベルトコンベア530に載せられた廃棄物300の近くまでハンド装置140を移動させる。このとき、ハンド装置140の爪部材145は開いた状態とされている。
次に、ロボットアーム130は、廃棄物300に対して、廃棄物300の形状の短軸方向にバンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aが向くように、ハンド装置140を鉛直軸z回りに回転させる。次いで、ロボットアーム130は、ハンド装置140を廃棄物300の近くでベルトコンベア530上に下ろす。このとき、ロボットアーム130は、スライド部材143の下縁143cがベルトコンベア530の上面に接し、スライド部材143が、スライド可能範囲のうち下端から例えば2〜3[mm]上方に上がった位置までハンド装置140を下す。
なお、ロボットアーム130は、フィードバック制御により、ハンド装置140をベルトコンベア530に下すのではない。
すなわち、ハンド装置140をベルトコンベア530に下す降下高さを予め計測しておき、その計測された降下高さを、例えばシステム制御装置550に予め記憶させておく。ロボットアーム130がハンド装置140を下す際に、記憶された降下高さだけハンド装置140を下すように、システム制御装置550がロボットアーム130の動きを制御している。
ロボットアーム130は、廃棄物300に向けてハンド装置140をベルトコンベア530上で面内(xy面内)移動させる。これにより、ハンド装置140のバンパ部材142(図4参照)の正面142a乃至スライド部材143の正面143aが、廃棄物300に側方から当たる。システム制御装置550は、廃棄物300の品目等及び形状並びに廃棄物300の位置、並びに対応する廃棄物回収ボックス560までの移動経路上における障害物(他の廃棄物)の有無に基づいて、廃棄物捕捉装置100の動作モードを切り替える。
具体的には、第1に、爪部材145を開いた状態で、ロボットアーム130は、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aに廃棄物300を突き当て、対応する廃棄物回収ボックス560までハンド装置140を面内移動させる。この場合、廃棄物300は、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aに押されて、ベルトコンベア530上を引きずられて廃棄物回収ボックス560に収容される。廃棄物捕捉装置100のこの動作モードを、以下、掃引モード(Pushingモード)と称する。
掃引モードは、廃棄物300をベルトコンベア530に接した状態のままで移動させるため、ベルトコンベア530から持ち上げて移動させるのが困難な廃棄物300(例えば、重量の重い廃棄物や把持しにくい形状の廃棄物など)の場合に特に有効である。
なお、図5に示したように、廃棄物300の重量が重いなどの理由で、第1のエアシリンダ146によるピストンロッド146aを縮めている荷重を超えて、バンパ部材142乃至スライド部材143に突き当たる荷重が作用した場合は、ピストンロッド146aが伸ばされてバンパ部材142及びスライド部材143が角度θで傾く。
これにより、ロボットアーム130に過度の荷重が作用したりするのを防止する。また、バンパ部材142及びスライド部材143が廃棄物300に接触したときにバンパ部材142及びスライド部材143が傾くことで、廃棄物300に対する反力を緩和し、反力で廃棄物300が跳ね返るのを防止することができる。
なお、角度θが予め設定された角度以上になったことを検出したときは、システム制御装置550が、廃棄物捕捉装置100に対する、その廃棄物300に対する捕捉動作をキャンセルさせるように制御することもできる。
第2に、爪部材145を開いた状態で、ロボットアーム130は、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aに廃棄物300を突き当て、その後、爪部材145を閉じた状態とし、廃棄物300を爪部材145とバンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aとの間に挟み、対応する廃棄物回収ボックス560までハンド装置140を面内移動させる。
この場合、廃棄物300は、爪部材145で押さえられながらバンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aに押されて、ベルトコンベア530上を引きずられて廃棄物回収ボックス560に収容される。廃棄物捕捉装置100のこの動作モードを、以下、把持掃引モード(Holdingモード)と称する。
把持掃引モードも掃引モードと同様に、ベルトコンベア530から持ち上げて移動させるのが困難な廃棄物300(例えば、重量の重い廃棄物や把持しにくい形状の廃棄物など)の場合に特に有効である。しかも、把持掃引モードでは、廃棄物300を、爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143とで挟んでいるため、移動中における廃棄物300の不測の動きを抑制して、廃棄物300がハンド装置140から離脱し難くくなり、回収の精度を高める。
第3に、爪部材を開いた状態で、ロボットアーム130は、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aに廃棄物300を突き当て、その後、爪部材145を閉じた状態とし、廃棄物300を爪部材145とバンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aとの間に挟み、ハンド装置140をベルトコンベア530の上面から上方に持ち上げ、対応する廃棄物回収ボックス560までハンド装置140を移動させる。
この場合、廃棄物300は、爪部材145とバンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aに掴まれた状態で持ち上げられ、廃棄物回収ボックスに収容される。廃棄物捕捉装置100のこの動作モードを、以下、把持モード(Graspingモード)と称する。
把持モードは、廃棄物300をベルトコンベア530の上方に持ち上げて移動させるため、廃棄物300をベルトコンベア530上で面内移動させる場合に比べて、経路の設定自由度を高めることができる。つまり、把持モードでは、回収するときのベルトコンベア530上での経路に障害物(他の廃棄物)が存在しても、その障害物の上方を移動させるため、障害物の有無に拘わらず、最適な経路を設定することができる。
図6は、廃棄物300の形状に応じた、爪部材145とバンパ部材142及びスライド部材143との使用状態を示す模式図であり、(A)は長さの短い廃棄物300(2つの爪部材145の間隔よりも短い廃棄物300)の場合、(B)は長さの長い廃棄物300(2つの爪部材145の間隔よりも長い廃棄物300)の場合、(C)は小さい廃棄物300(爪部材145に対して爪部材145の下部先端でのみ接する大きさの廃棄物300)の場合、(D)は大きい廃棄物300(爪部材145の下部先端以外の部分に接する大きさの廃棄物300)の場合、(E)は平たい廃棄物300(爪部材145の下部先端で上面を押さえる輪郭の廃棄物300)の場合、(F)は厚さの薄い廃棄物300(爪部材145の下部先端が接触し得ない厚さの廃棄物300)の場合、をそれぞれ示す。
なお、図6(A),(B)は、爪部材145を挟んでバンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aを見た正面図であり、同図(C),(D),(E),(F)は、爪部材145並びにバンパ部材142及びスライド部材143を側方から見た側面図である。
また、爪部材145を使わない場合は、爪部材145を開いた状態とするが、同図(A),(F)に示すように、爪部材145を使わない場合であっても爪部材145を閉じた状態としてもよい。
図6(A)に示すように、長さの短い廃棄物300の場合は、爪部材145は使わずにバンパ部材142乃至スライド部材143で廃棄物300を押す状態となり、掃引モードでの対応となる。
図6(B)に示すように、長さの長い廃棄物300の場合は、爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143で廃棄物300を挟む状態となり、把持掃引モード又は把持モードでの対応となる。爪部材145が2つ設けられていることにより、廃棄物300を安定して保持することができる。
図6(C)に示すように、小さい廃棄物300の場合は、爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143とで廃棄物300を挟む状態となり、把持掃引モード又は把持モードでの対応となる。
図6(D)に示すように、大きい廃棄物300の場合は、爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143とで廃棄物300を挟む状態となり、把持掃引モード又は把持モードでの対応となる。
図6(E)に示すように、平たい廃棄物300の場合は、爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143とで廃棄物300を挟んで押す状態となり、把持掃引モードでの対応となる。
図6(F)に示すように、厚さの薄い廃棄物300の場合は、爪部材145は使わずにバンパ部材142乃至スライド部材143で廃棄物300を押す状態となり、掃引モードでの対応となる。
ここで、掃引モードや把持掃引モードでは、ハンド装置140をベルトコンベア530の上面に沿わせて移動させる。ベルトコンベア530の上面は、少なからず不陸がある。本実施の形態の廃棄物捕捉装置100におけるハンド装置140は、スライド部材143の下縁143cがベルトコンベア530の上面に接して配置され、スライド部材143は、スライド可能の範囲で上下方向にスライドする。
したがって、ベルトコンベア530の上面の不陸があった場合に、ロボットアーム130で不陸の凹凸に応じてハンド装置140の全体をフィードバック制御等で上下させなくても、スライド部材143が不陸の凹凸に応じて受動的に鉛直方向zに上下し、スライド部材143の下縁143cとベルトコンベア530の上面との間に隙間が生じるのを防ぐ。
これにより、スライド部材143の正面143aで廃棄物300を押す際に、厚さの薄い廃棄物300が、スライド部材143の下縁143cとベルトコンベア530の上面との間の隙間から逃げるのを防止することができる。つまり、厚さの薄い廃棄物300も、スライド部材143によって安定して押すことができる。
また、スライド部材143は不陸の凹凸に応じて受動的に上下するため、不陸のあるベルトコンベア530の上面に沿って面内移動するときに、ベルトコンベア530の上面との間で生じる摩擦力(特に、不陸の凸の部分における摩擦力)を軽減することができる。
さらに、ロボットアーム130は、ハンド装置140をベルトコンベア530の上面よりも上方に上げた状態で、ベルトコンベア530に載せられた廃棄物300の近くまで移動させ、その後、ハンド装置140をベルトコンベア530上に下すが、このとき、スライド部材143の下方に、他の廃棄物300等が存在すると、スライド部材143が、その廃棄物300等に乗り上げた状態となり、ハンド装置140を面内移動できなくなる事態が起こりうる。
ここで、スライド部材143が廃棄物300等に乗り上げて動かなくなる状態では、スライド部材143がスライド可能の範囲の上端まで達する。この場合、スライドセンサ148が、スライド部材143の上端へのスライド状態を検出する。そして、システム制御装置550は、スライドセンサ148がスライド部材143の上端へのスライド状態を検出したときは、ロボットアーム130によるハンド装置140の下方への移動動作を停止させ、ハンド装置140を上方に移動させて乗り上げ状態を解消し、その上方で面内移動した上で、直下への移動を行わせる制御を行う。
これにより、スライド部材143が廃棄物300等に乗り上げてハンド装置140を面内移動できなくなる事態を回避することができる。
<システム制御装置の制御>
システム制御装置550は、廃棄物捕捉装置100の動作モード(掃引モード、把持掃引モード、把持モード)を切り替えるが、具体的には、ロボットビジョン540によって識別された廃棄物300の形状及び経路上における障害物の有無に応じて、これらの切り替えを行う。また、システム制御装置550は、廃棄物300の姿勢に応じて、ロボットアーム130により、ハンド装置140を鉛直軸z回りに回転させる。
システム制御装置550は、廃棄物捕捉装置100によって廃棄物300を廃棄物回収ボックス560に回収する際の廃棄物300の捕捉順序と、ハンド装置140の動く経路を設定する。これら捕捉順序及び経路の設定は、ロボットビジョン540によって検出された廃棄物300の位置及び姿勢に応じて行われる。
ベルトコンベア530上には、図2(A)に示すように、複数の廃棄物300が分布して載せられている。第1の廃棄物捕捉装置110で廃棄物300を捕捉することができる範囲と、第2の廃棄物捕捉装置120で廃棄物を捕捉することができる範囲とは、一部重複している。
システム制御装置550は、ベルトコンベア530に載せられた廃棄物300に対して、第1の廃棄物捕捉装置110で捕捉するか、第2の廃棄物捕捉装置で捕捉するかの別を設定する。各廃棄物捕捉装置100(110,120)で捕捉することができる範囲は、それぞれ図2(A)の破線で示した範囲に限定されるため、システム制御装置550は、ベルトコンベア530上における廃棄物300の位置に基づいて、捕捉順序及び経路を設定する。具体的には、図2(A)の例では、廃棄物301,302,…,309を第1の廃棄物捕捉装置110による捕捉対象として設定し、廃棄物313,314,…,318を第2の廃棄物捕捉装置120による捕捉対象として設定する。
第1の廃棄物捕捉装置110で捕捉できる範囲と第2の廃棄物捕捉装置120で捕捉できる範囲と重複した範囲の廃棄物310,311,312については、第1の廃棄物捕捉装置110による捕捉対象としてもよいし、第2の廃棄物捕捉装置120による捕捉対象としてもよい。
この場合、いずれの廃棄物捕捉装置110,120による捕捉対象とするかは、一例として、廃棄物310,311,312からの距離が近い方の廃棄物捕捉装置110又は廃棄物捕捉装置120に設定したり、捕捉対象として割り付けられた廃棄物300の合計数量が両廃棄物捕捉装置110,120間で同数に近付くように設定したりする方法を採用することができる。
本実施の形態では、捕捉対象として割り付けられた廃棄物300の合計数量が両廃棄物捕捉装置110,120間で同数に近付くように設定し、廃棄物310,311,312を第2の廃棄物捕捉装置120による捕捉対象とする。
なお、捕捉対象の設定は、これらの例に限らず他の方法で設定してもよい。
次に、システム制御装置550は、ベルトコンベアに載せられた廃棄物300に対して捕捉する順序を設定する。捕捉する順序の設定は、廃棄物捕捉装置110,120ごとに行われる。システム制御装置550は、ベルトコンベア530の両側端(幅方向yの端)のうち、対象の廃棄物300を捕捉する廃棄物捕捉装置110,120が配置されている側の端に近い順序、又は廃棄物300から、その廃棄物300が収容される廃棄物回収ボックス560までの直線距離の短い順序に対応して、捕捉する順序を設定する。
図2(A)に示した例の場合は、第1の廃棄物捕捉装置110による捕捉対象の廃棄物301,…,309については、ベルトコンベア530の両側端のうち、その第1の廃棄物捕捉装置110が設置されている側の端(右端)に近い順序に対応して設定する。したがって、第1の廃棄物捕捉装置110による捕捉順序は、例えば、廃棄物309、廃棄物307、廃棄物301、廃棄物306、…の順序となる。
同様に、第2の廃棄物捕捉装置120による捕捉対象の廃棄物310,…,318については、ベルトコンベア530の両側端のうち、その第2の廃棄物捕捉装置120が設置されている側の端(左端)に近い順序に対応して設定する。したがって、第2の廃棄物捕捉装置120による捕捉順序は、例えば、廃棄物313、廃棄物317、廃棄物314、廃棄物312、…の順序となる。
なお、第1の廃棄物捕捉装置110と第2の廃棄物捕捉装置120とは並行して捕捉動作を行う。両廃棄物捕捉装置110,120が接近したときは、衝突を避けるために予め設定された側の廃棄物捕捉装置110又は廃棄物捕捉装置120を一時停止させる。なお、両廃棄物捕捉装置110,120を停止させずに動作させてもよい。
次に、システム制御装置550は、ベルトコンベア530に載せられた各廃棄物300に対して捕捉する経路の設定を行う。捕捉する経路は、各廃棄物捕捉装置110,120によって廃棄物300をいずれかの動作モード(掃引モード、把持掃引モード、把持モードのうちいずれか)で、その廃棄物300の品目等に対応した廃棄物回収ボックス560に回収するときのハンド装置140の動く経路である。
まず、仮の経路として、廃棄物300からその廃棄物300に対応した廃棄物回収ボックス560とを結ぶ直線を設定する。仮の経路を設定するのは、システム制御装置550による後述の動作モードの設定の際に、経路上の障害物(回収対象の廃棄物とは別の廃棄物)の有無の判定処理を行う上で、設定された経路の存在が前提となるからである。
そして、動作モードの設定後に、システム制御装置550は、動作モードに応じて、最終的な経路を再設定する。
システム制御装置550は、廃棄物300ごとの仮の経路を設定した後、各廃棄物300を回収する際の廃棄物捕捉装置110,120の動作モードを設定する。図7は、システム制御装置550が動作モードを設定する処理の流れを示すフローチャートである。
システム制御装置550は、図7に示すように、各廃棄物300に対して、その形状や品目等に関する情報に基づいて、廃棄物300が薄板状のものか否かを判定する(ステップ(以下、Sという。)1)。薄板状か否かは、システム制御装置550において予め判定基準が記憶されている。薄板状のものでないと判定したとき(S1にてNO)は、廃棄物300が短いものか否かを判定する(S2)。短いか否かは、システム制御装置550において予め判定基準が記憶されている。
短いものでないと判定したとき(S2にてNO)は、廃棄物300を回収するために設定した仮の経路に、障害物(他の廃棄物)が存在するか否かを判定する(S2)。障害物が存在するか否かは、各障害物の位置と形状に関する情報に基づいて判定する。S3において、障害物が存在しないと判定したとき(S3にてNO)は、廃棄物捕捉装置100の動作モードを把持掃引モードに設定する(S4)。
短いものではない廃棄物300に対しては、廃棄物300を爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143とで挟んで保持した状態で掃引して回収することで、ベルトコンベア530上を掃引中の廃棄物300がハンド装置140から離脱しにくくする。
S1において、薄板状のものであると判定したとき(S1にてYES)は、廃棄物300を回収するために設定した仮の経路に、障害物(他の廃棄物)が存在するか否かを判定する(S5)。障害物が存在しないと判定したとき(S5にてNO)は、廃棄物捕捉装置100の動作モードを掃引モードに設定する(S6)。薄板状の廃棄物300に対しては、廃棄物300をバンパ部材142乃至スライド部材143で掃引して回収する。
S5において、障害物が存在すると判定したとき(S5にてYES)は、その廃棄物300の品目等に対応した廃棄物回収ボックス560とは別の、他の廃棄物回収ボックス560も使えるか否かを判定する(S7)。他の廃棄物回収ボックス560とは、「その他」に区分された廃棄物回収ボックス560d(第1の廃棄物捕捉装置110用)又は廃棄物回収ボックス560j(第2の廃棄物捕捉装置120用)である。
なお、S7における「使える」か否かの判定としては、「その他」に区分された廃棄物回収ボックス560d(又は廃棄物回収ボックス560j)に収容してもよい、とのオプションが予め設定されている品目等の廃棄物300については、「使える」と判定し、「その他」に区分された廃棄物回収ボックス560d(又は廃棄物回収ボックス560j)に収容してもよい、とのオプションが予め設定されていない品目等の廃棄物300については、「使えない」と判定する。このオプション設定は、システム制御装置550に予め記憶されているものとする。
また、本実施の形態においては、廃棄物捕捉装置100ごとに、廃棄物300の各品目等に対応する廃棄物回収ボックス560が1つずつ配置されているが、廃棄物300の各品目等に対応する廃棄物回収ボックス560が2つ以上配置されている構成を採用した場合には、1つの品目等の廃棄物に対して2つ以上の廃棄物回収ボックス560のうちから1つを選択することができる。
つまり、システム制御装置550は、最初に設定した廃棄物回収ボックス560とは別の、同一品目等に対応した他の廃棄物回収ボックス560も選択し得る。この場合、後から選択する廃棄物回収ボックスは、S7における他の廃棄物回収ボックス560に相当する。
なお、1つの品目等の廃棄物に対して2つ以上の廃棄物回収ボックス560が設置されているとともに、「その他」に区分された廃棄物回収ボックス560d(又は廃棄物回収ボックス560j)も設置されている構成の場合は、同一品目等に対応した他の廃棄物回収ボックス560を優先して、「使える」か否かの判定を行うものとする。
また、本実施の形態のように、2つ以上の廃棄物捕捉装置100が設けられていて、両廃棄物捕捉装置100の捕捉可能範囲の重複部分に存在する廃棄物300については、他方の廃棄物捕捉装置100における、同一品目等に対応した廃棄物回収ボックスも、S7における他の廃棄物回収ボックス560として適用することもできる。
S7において、別の廃棄物回収ボックス560は使えないと判定したとき(S7においてNO)は、廃棄物捕捉装置100の動作モードを掃引モードに設定する(S6)。S7において、別の廃棄物回収ボックス560も使えると判定したとき(S7においてYES)は、使えると判定した別の廃棄物回収ボックス560を対象として動作モードを掃引モードに設定する(S8)。
S3において、障害物が存在すると判定したとき(S3にてYES)は、廃棄物300が、廃棄物捕捉装置100のハンド装置140で把持し易いか否かを判定する(S9)。把持し易いか否かは、廃棄物300の形状や品目等に関する情報に基づいて判定する。具体的には、ある程度の長さや高さがあるものは把持し易いと判定する。
S9において、把持し易くないと判定したとき(S9にてNO)は、その廃棄物300の品目等に対応した廃棄物回収ボックス560とは別の廃棄物回収ボックス560も使えるか否かを判定する(S10)。S10における判定の処理は、S7の判定処理と同じである。
S10において、別の廃棄物回収ボックス560は使えないと判定したとき(S10においてNO)は、廃棄物捕捉装置100の動作モードを把持掃引モードに設定する(S4)。把持し易くない廃棄物300に対しては、廃棄物300を爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143とで挟んで保持した状態で掃引して回収することで、掃引中の廃棄物300がハンド装置140から離脱しにくくする。
S9において、把持し易いと判定したとき(S9にてYES)は、廃棄物捕捉装置100の動作モードを把持モードに設定する(S11)。把持し易い廃棄物300に対しては、廃棄物300を爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143とで挟んで保持した状態でベルトコンベア530から持ち上げて回収することで、経路上に障害物があっても、その障害物の影響を受けずに回収することができる。
S10において、別の廃棄物回収ボックス560も使えると判定したとき(S10においてYES)は、使えると判定した別の廃棄物回収ボックス560を対象として動作モードを把持掃引モードに設定する(S12)。
システム制御装置550は、動作モードが設定された各廃棄物300に対して、回収のための最終的な経路の設定を行う。図8は、把持掃引モード及び把持モードに設定された廃棄物300に対して設定される経路を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図を示す図である。図9は、掃引モードに設定された廃棄物300に対して設定される経路を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図を示す図である。
把持掃引モードで捕捉される廃棄物300に対するハンド装置140は、図8(A),(B)に示すように、位置a1′、位置a1、位置a2、位置a2′、位置a3、位置a4、位置a5、位置a6及び位置a6′の通過点が設定される。
ここで、位置a3は、廃棄物300の(重心)位置であり、ロボットビジョン540によって検出されている。
位置a6は、収容される予定の廃棄物回収ボックス560の位置である。
位置a5は、収容される予定の廃棄物回収ボックス560に隣接するベルトコンベア530の側端縁の位置である。
位置a4は、廃棄物300の形状を近似した楕円形状の短軸方向の外縁のうち、収容される予定の廃棄物回収ボックス560に近い側の位置であり、バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きを、位置a4と位置a5とを結ぶ直線に対して直交する向きに切り替える位置である。
位置a1は、廃棄物300の短軸方向に関して位置a3を挟んで位置a4とは反対側において廃棄物300に当たらない位置で、かつ、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aを、廃棄物300の長軸方向に平行に回転させた位置である。
位置a2は、位置a1と位置a3との間の位置であって、廃棄物300に当たらない位置である。
位置a1′は、位置a1の鉛直方向z上方の位置であり、ハンド装置140のスライド部材143の下縁143c(図4参照)がベルトコンベア530の上面から例えば400[mm]離れた位置である。
位置a2′は、位置a2の鉛直方向z上方の位置であり、ハンド装置140のスライド部材143の下縁143cがベルトコンベア530の上面から例えば400[mm]離れた位置である。
位置a6′は、位置a6の鉛直方向z上方の位置であり、ハンド装置140のスライド部材143の下縁143cがベルトコンベア530の上面から例えば400[mm]離れた位置である。
システム制御装置は、ハンド装置を、初期位置から位置a1′、位置a1、位置a2、位置a3、位置a4、位置a5、位置a6、位置a6′の順序で移動させる経路を設定する。
システム制御装置550は、設定された経路でハンド装置140を移動させるように、ロボットアーム130の動作を制御する。ハンド装置140は、このロボットアーム130の動作により、予め設定された初期位置から位置a1′に移動され、位置a1′から下方の位置a1に下される。
そして、ハンド装置140は、廃棄物300に当たる前(位置a1)から当たった後に廃棄物300を少し押すまで(位置a4)までは、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aを廃棄物300の短軸方向に沿って直線状に移動される。
これにより、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aが廃棄物300に当たったとき、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aが廃棄物300を長軸方向に受け、廃棄物300の捕捉性能を高めている。
また、ハンド装置140が位置a4に到達したとき、システム制御装置550が、ハンド装置140の爪部材145を閉じて把持掃引モードとすることで、ハンド装置140が廃棄物300の保持性能を高めた状態とする。そして、この状態で、ロボットアーム130によって、バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きを、位置a4と位置a5とを結ぶ直線に対して直交する向きに切り替えるように、ハンド装置140を鉛直軸z回りに回転させる。
これにより、廃棄物300は、長軸方向が位置a4と位置a5とを結ぶ直線に対しておおよそ直交するように向きが変えられる。このとき、廃棄物300は爪部材145とバンパ部材142及びスライド部材143とで挟まれているため、向きが変えられてもハンド装置140から容易に離脱することがない。
バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きが位置a4と位置a5とを結ぶ直線に対して直交する向きとされた状態で、ハンド装置140は、位置a5まで廃棄物300を直線状に移動させる。位置a5に到達した後、ロボットアーム130によって、バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きを、位置a5と位置a6とを結ぶ直線に対して直交する向き(ベルトコンベア530の幅方向yの向き)に切り替えるように、ハンド装置140を鉛直軸z回りに回転させる。
これにより、廃棄物300は長軸方向が、位置a5と位置a6とを結ぶ直線に対しておおよそ直交するように向きが変えられる。このときも、廃棄物300は、爪部材145とバンパ部材142及びスライド部材143とで挟まれているため、向きが変えられても、ハンド装置140から容易に離脱することがない。
バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きが位置a5と位置a6とを結ぶ直線に対して直交する向きとされた状態で、ハンド装置140は、位置a6まで廃棄物300を直線状に移動させる。これにより、ハンド装置140は位置a6に移動し、爪部材145を開いて、廃棄物300を廃棄物300の品目等に対応した廃棄物回収ボックス560に収容する。
ハンド装置140は、位置a6から位置a6′に上昇して初期位置に戻され、一連の捕捉動作を終了する。
なお、図8(A)に示した例では、位置a4と位置a5との間の経路上に、回収対象の廃棄物300とは別の他の廃棄物(以下、障害物400という。)が存在する。廃棄物300は、通常、ベルトコンベア530の側端に近い順序で回収されるため、このような障害物400は存在しないが、回収の順序の設定の仕方によっては、障害物400が発生し得る。
そして、本実施の形態においては、経路上に障害物400が存在する場合は、図7に示したフローチャートに示すように、他の条件(把持し易いか否か等)を満たすことを条件として、システム制御装置550は把持モードに設定して、経路上を障害物400を避ける。一方、他の条件を満たさない場合は、回収対象の廃棄物300の回収の際に、経路上の障害物400もろとも廃棄物300を廃棄物回収ボックス560に収容してもよい。
この場合、捕捉対象の廃棄物300とともに障害物400も同一の廃棄物回収ボックス560に収容されるが、このような異物である障害物400については、廃棄物回収ボックス560から個別に取り除いたり、この廃棄物回収ボックス560に収容された廃棄物300(障害物400を含む)を、再度、ベルトコンベア530上に配置して、ロボットビジョン540で廃棄物300の画像を撮影する工程からやり直したりすればよい。
また、例えば、位置a1に障害物400が存在するなどして、ハンド装置を位置a1′から位置a1に下す過程で、スライド部材143がその障害物400に乗り上げると、そのままハンド装置140を下すこともできず、面内移動もできなくなるおそれがある。しかし、このような場合、障害物400に乗り上げたスライド部材143が、スライド可能範囲の上端に移動するため、スライドセンサ148(図4参照)がスライド部材143の上端への移動を検出する。
そして、システム制御装置550は、スライドセンサ148によるスライド部材143の上端への移動の検出を受けて、ハンド装置140の下方への移動を停止して、ハンド装置140を上昇させ、位置a2′に移動させる。位置a2′では、スライド部材143が障害物に当たることはなく、システム制御装置550は、ハンド装置140を、位置a2′から位置a2に下して、位置a2以降の経路でハンド装置140を移動させる。
これにより、スライド部材143が障害物に乗り上げて、ハンド装置140が動けなくなるのを防止することができる。
把持掃引モードでは、ハンド装置140が位置a1から廃棄物300に当たるまでは、廃棄物300の短軸方向に沿ってハンド装置140が移動する。この結果、ハンド装置140のバンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aが廃棄物300に当たったときに、廃棄物300が(重心)位置a3回りに大きく回転するのを防ぐことができ、回転により、廃棄物300がバンパ部材142乃至スライド部材143から離脱するのを低減することができる。
一方、ハンド装置140が廃棄物300を挟んだ後は、対応する廃棄物回収ボックス560の近傍の位置a5まで直線状の経路を移動するため、移動時間を最小限の時間に抑えることができる。
なお、ハンド装置140が廃棄物300を位置a4まで押して動かすのは、以下の理由による。すなわち、廃棄物300が例えば細長い円弧状であり、楕円形状で近似したときにその楕円形状の(重心)位置a3に、廃棄物300の実体が存在しないときは、ハンド装置140を(重心)位置a3まで移動しても、ハンド装置140は廃棄物300に接触しない。
したがって、位置a3において、爪部材145を閉じても、ハンド装置140で廃棄物300を適切に保持できないおそれがある。
一方、位置a4においては、廃棄物300の実体が確実に存在する。したがって、ハンド装置140を位置a4まで移動させれば、ハンド装置140は廃棄物300に接触し、爪部材145を閉じることで、ハンド装置140で廃棄物300を適切に保持することができる。
なお、スライド部材143の両側部には、正面からリブ144(図4参照)が突出しているため、廃棄物300の一部が両リブ144のいずれかに引っ掛けられることで、廃棄物300がスライド部材143から一層離脱しにくくなっている。
把持モードで捕捉される廃棄物300に対するハンド装置140は、図8(A),(B)に示すように、位置a1′、位置a1、位置a2、位置a2′、位置a3、位置a4、位置a4′及び位置a6′の通過点が設定される。
ここで、位置a1′、位置a1、位置a2、位置a2′、位置a3、位置a4及び位置a6′は、把持掃引モードにおいて対応した位置と同じである。
位置a4′は、位置a4の鉛直方向z上方の位置であり、ハンド装置140のスライド部材143の下縁143cがベルトコンベア530の上面から例えば400[mm]離れた位置である。
システム制御装置550は、ハンド装置140を、初期位置から位置a1′、位置a1、位置a2、位置a3、位置a4、位置a4′、位置a6′の順序で移動させる経路を設定する。
システム制御装置550による廃棄物捕捉装置100の制御は、ハンド装置140の位置a4までの移動につては、把持掃引モードの場合と同じである。
システム制御装置550は、ハンド装置140の爪部材145を閉じた把持モードで、廃棄物300を爪部材145とバンパ部材142乃至スライド部材143との間に挟んだ状態とし、位置a4において、バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きを、位置a4と位置a5とを結ぶ直線に対して直交する向きに切り替えるように、ハンド装置140を鉛直軸z回りに回転させる。
これにより、廃棄物300は、長軸方向が位置a4と位置a5とを結ぶ直線に対しておおよそ直交するように向きが変えられる。このとき、廃棄物300は爪部材145とバンパ部材142及びスライド部材143とで挟まれているため、向きが変えられてもハンド装置140から容易に離脱することがない。
バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きが位置a4と位置a5とを結ぶ直線に対して直交する向きとされた状態で、ロボットアーム130は、ハンド装置140を位置a4から位置a4′に上昇させる。その後、ロボットアーム130は、ハンド装置140を位置a4′から位置a6′に直線状に移動させる。そして、ハンド装置140は、位置a6′において爪部材145を開き、廃棄物300を廃棄物300の品目等に対応した廃棄物回収ボックス560に収容する。
ハンド装置140は、位置a6′から初期位置に戻され、一連の捕捉動作を終了する。
なお、把持モードにおいても、ハンド装置140を位置a1′から位置a1に下す過程で、スライドセンサ148がスライド部材143の上端への移動を検出したときは、システム制御装置550は、ハンド装置140の下方への移動を停止して、ハンド装置140を上昇させ、位置a2′に移動させる。
把持モードにおいても、ハンド装置140が位置a1から廃棄物300に当たるまでは、廃棄物300の短軸方向に沿ってハンド装置140が移動する。この結果、ハンド装置140のバンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aが廃棄物300に当たったときに、廃棄物300が(重心)位置a3回りに大きく回転するのを防ぐことができ、回転により、廃棄物300がバンパ部材142乃至スライド部材143から離脱するのを低減することができる。
一方、ハンド装置140が廃棄物300を挟んだ後は、対応する廃棄物回収ボックス560の位置a6′まで直線状の経路を移動するため、移動時間を最小限の時間に抑えることができる。
掃引モードで捕捉される廃棄物300に対するハンド装置140は、図9(A),(B)に示すように、位置a1′、位置a1、位置a2、位置a2′、位置a3、位置a4、位置a5、位置a6及び位置a6′の通過点が設定される。
ここで、位置a3、位置a5、位置a6及び位置a6′は、把持掃引モードにおいて対応した位置と同じである。
位置a4は、位置a3と位置a5とを結んだ直線と、廃棄物300の形状を近似した楕円形状の外縁とが交差する位置である。
位置a1は、位置a3と位置a5とを結んだ直線上であって、位置a3を挟んで位置a4とは反対側において廃棄物300に当たらない位置である。また、位置a1では、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aを、位置a3と位置a5とを結んだ直線に直交する方向に平行に回転させている。
位置a2は、位置a1と位置a3との間の位置であって、廃棄物300に当たらない位置である。
位置a1′は、位置a1の鉛直方向z上方の位置であり、ハンド装置140のスライド部材143の下縁143cがベルトコンベア530の上面から例えば400[mm]離れた位置である。
位置a2′は、位置a2の鉛直方向z上方の位置であり、ハンド装置140のスライド部材143の下縁143cがベルトコンベア530の上面から例えば400[mm]離れた位置である。
システム制御装置550は、ハンド装置140を、初期位置から位置a1′、位置a1、位置a2、位置a3、位置a4、位置a5、位置a6、位置a6′の順序で移動させる経路を設定する。
システム制御装置550は、設定された経路でハンド装置140を移動させるように、ロボットアーム130の動作を制御する。ハンド装置140は、このロボットアーム130の動作により、初期位置から位置a1′に移動され、位置a1′から下方の位置a1に下される。そして、ハンド装置140は、位置a1から位置a5を結ぶ直線に沿って移動される。この直線状の移動の途中で、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aが廃棄物300に当たる。
このとき、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aに対して廃棄物300の長軸方向がおおよそ平行でないときは、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aに当たった廃棄物300はベルトコンベア530との接触位置と重量バランスとによって特定される摩擦中心回りに回転し、バンパ部材142の正面142a乃至スライド部材143の正面143aにバランスよく収まる。
ハンド装置140が位置a5に到達した後、ロボットアーム130によって、バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きを、位置a5と位置a6とを結ぶ直線に対して直交する向き(ベルトコンベア530の幅方向yの向き)に切り替えるように、ハンド装置140を鉛直軸z回りに回転させる。
これにより、廃棄物300は長軸方向が、位置a5と位置a6とを結ぶ直線に対しておおよそ直交するように向きが変えられる。
バンパ部材142の正面142a及びスライド部材143の正面143aの向きが位置a5と位置a6とを結ぶ直線に対して直交する向きとされた状態で、ハンド装置140は、位置a6まで廃棄物300を直線状に移動させる。これにより、ハンド装置140は位置a6に移動し、爪部材145を開いて、廃棄物300を廃棄物300の品目等に対応した廃棄物回収ボックス560に収容する。
ハンド装置140は、位置a6から位置a6′に上昇して初期位置に戻され、一連の捕捉動作を終了する。
なお、掃引モードにおいても、ハンド装置を位置a1′から位置a1に下す過程で、スライドセンサ148がスライド部材143の上端への移動を検出したときは、システム制御装置550は、ハンド装置140の下方への移動を停止して、ハンド装置140を上昇させ、位置a2′に移動させる。
掃引モードでは、爪部材145が開いた状態であるため、廃棄物300はバンパ部材142乃至スライド部材143で押されるだけである。このため、廃棄物300の捕捉中に、把持掃引モードや把持モードと同様にハンド装置140の移動の向きを仮に変化させると、廃棄物300がバンパ部材142乃至スライド部材143から離脱するおそれがある。
しかし、本実施の形態の廃棄物捕捉装置100は、廃棄物300の捕捉中に、ハンド装置140の移動の向きを変化させないため、廃棄物300がバンパ部材142乃至スライド部材143から離脱するおそれを低減することができる。
以上のように構成された本実施の形態の廃棄物捕捉装置100によると、ハンド装置140とロボットアーム130との構成によって小型化され、品目等(形状)の種類の多い廃棄物300であっても、品目等(形状)ごとに適した方法で容易に回収することができる。
また、本実施の形態の、廃棄物捕捉装置100の制御方法によれば、廃棄物300の品目等(形状)ごとに適した方法で、廃棄物300を捕捉することができる。
本実施の形態の廃棄物捕捉装置100におけるハンド装置140は、閉じた状態の爪部材145の下部先端がベルトコンベア530に届かない長さに設定されている。このため、極端に厚さの薄い廃棄物300については、閉じた状態の爪部材145が廃棄物300に接触せず、掃引モードでの捕捉は可能であるが、把持掃引モードや把持モードを適用できないおそれもある。
この場合、閉じた状態でベルトコンベア530に接し得る長さまで爪部材145を長くすることも考えられる。しかし、爪部材145を単に長くしたのでは、ロボットアーム130による鉛直方向z下方への移動を精度よく行わないと、爪部材145の下部先端がベルトコンベア530に接触するおそれがある。
そこで、爪部材145の下部145bに、下部先端の位置を下方に延長する、可撓性の材料で形成された延長部材を取り付けてもよい。図10は、爪部材145の下部145bに、下部先端の位置を下方に延長するゴムで形成された延長部材145cを取り付けたハンド装置140を示す模式図であり、(A)は爪部材145が開いた状態、(B)は爪部材145が閉じた状態をそれぞれ示す。
図示のハンド装置140によれば、図10(A)に示すように、爪部材145が開いた状態のときは、延長部材145cが取り付けられていない場合と機能的に異なるところはない。
一方、図10(B)に示すように、爪部材145が閉じた状態のときは、延長部材145cがベルトコンベア530に接触するため、厚さの極端に薄い廃棄物300に対しても、爪部材145の延長部材145cが廃棄物300に接触することができる。したがって、そのような厚さの薄い廃棄物300であっても、把持掃引モードや把持モードを適用することができる。
なお、ゴムで形成された延長部材145cは可撓性を有するため、ベルトコンベア530と接触した延長部材145cは撓んで変形するため、ベルトコンベア530との間で大きな摩擦力が発生するのを避けることができる。
上述した実施の形態の廃棄物捕捉装置100は、廃棄物300として建設系廃棄物を対象とした例であるが、本発明の廃棄物捕捉装置及び制御方法は、建設系廃棄物を対象とするものに限定されるものではない。したがって、廃棄物としては、建設系廃棄物以外の産業廃棄物や、一般的な家庭から排出される廃棄物、またはリサイクル用途目的で排出された廃棄物なども対象にすることができることはいうまでもない。
なお、本実施の形態では2台の廃棄物捕捉装置100(第1の廃棄物捕捉装置110、第2の廃棄物捕捉装置120)を用いて廃棄物選別処理システム500を構成したが、廃棄物選別処理システムとしては、必ずしも2台の廃棄物捕捉装置100を用いた構成とするものに限られず、1台の廃棄物捕捉装置100を用いた構成や3台以上の廃棄物捕捉装置100を用いた構成を採用することもできる。
100 廃棄物捕捉装置
130 ロボットアーム(移動装置の一例)
140 ハンド装置
142 バンパ部材(突き当て部材の一例)
142a 正面(突き当て面の一例)
143 スライド部材(突き当て部材の一例)
143a 正面(突き当て面の一例)
145 爪部材(挟み部材の一例)
300 廃棄物
500 廃棄物選別処理システム

Claims (10)

  1. コンベアの上面に載せられた廃棄物に対して側方から突き当たる突き当たり面を有する突き当て部材及び前記廃棄物を前記突き当て部材との間に挟むように動く挟み部材を有するハンド装置と、
    前記ハンド装置を前記コンベア上で移動させる面内移動動作及び上下に移動させる上下動作を行う移動装置と、を備え
    前記挟み部材は、複数の爪部材である廃棄物捕捉装置。
  2. 前記突き当て部材は、バンパ部材と、前記バンパ部材よりも下側に配置され、前記バンパ部材に対して上下にスライド可能で、下方に向けた荷重が作用したスライド部材とを備えた請求項1に記載の廃棄物捕捉装置。
  3. コンベアの上面に載せられた廃棄物に対して側方から突き当たる突き当たり面を有する突き当て部材及び前記廃棄物を前記突き当て部材との間に挟むように動く挟み部材を有するハンド装置と、
    前記ハンド装置を前記コンベア上で移動させる面内移動動作及び上下に移動させる上下動作を行う移動装置と、を備え、
    前記突き当て部材は、バンパ部材と、前記バンパ部材よりも下側に配置され、前記バンパ部材に対して上下にスライド可能で、下方に向けた荷重が作用したスライド部材とを備えた廃棄物捕捉装置。
  4. 前記ハンド装置は、前記スライド部材が上方にスライドした状態を検出するスライドセンサを備え、
    前記スライドセンサが、前記スライド部材が上方にスライドした状態を検出したときは、前記ハンド装置を上方に移動させるように前記移動装置が移動する請求項2又は3に記載の廃棄物捕捉装置。
  5. 前記挟み部材は、上部を回転中心として下部が前記突き当て部材に近付いた挟み状態と前記突き当て部材から遠ざかった解除状態との間で動く爪部材である請求項1からのうちいずれか1項に記載の廃棄物捕捉装置。
  6. 前記爪部材は、前記回転中心の軸方向に間隔を以て複数備えられている請求項に記載の廃棄物捕捉装置。
  7. 前記廃棄物を前記コンベアの上面に沿って移動させる経路上に移動の対象となる前記廃棄物とは別の廃棄物が存在するか否か、及び移動の対象となる前記廃棄物の形状に応じて、前記挟み部材の挟む動作及び前記移動装置の移動動作が設定されている請求項1からのうちいずれか1項に記載の廃棄物捕捉装置。
  8. 前記挟む動作及び前記移動動作として、下記(1),(2),(3)の3つの動作モードのうち、いずれか1つの動作モードが設定される請求項に記載の廃棄物捕捉装置。
    (1)前記廃棄物を、前記挟み部材で挟まずに、前記突き当て部材で押すことにより前記コンベア上で移動させる掃引モード
    (2)前記廃棄物を、前記挟み部材と前記突き当て部材との間に挟んだ状態で、前記突き当て部材で押すことにより前記コンベア上で移動させる把持掃引モード
    (3)前記廃棄物を、前記挟み部材と前記突き当て部材との間に挟んだ状態で、前記コンベア上から持ち上げて移動させる把持モード
  9. 請求項1からのうちいずれか1項に記載の廃棄物捕捉装置に対して、前記コンベア上の前記廃棄物の形状及び前記廃棄物を移動させる経路上における障害物の有無に応じて、前記廃棄物を押して移動させるモード、前記廃棄物を挟んだ状態で押して移動させるモード、及び前記廃棄物を挟んだ状態で前記コンベア上から持ち上げて移動させるモードのうちいずれか1つのモードを設定する廃棄物捕捉装置の制御方法。
  10. 前記廃棄物を押して移動させるモードでは、前記廃棄物を移動させる経路を、前記廃棄物に接触する以前の位置から前記廃棄物の回収先に至る直線経路で設定し、
    前記廃棄物を挟んだ状態で押して移動させるモード及び前記廃棄物を挟んだ状態で前記コンベア上から持ち上げて移動させるモードでは、前記廃棄物に接触する以前の移動経路を、前記廃棄物の短軸に沿った直線経路で設定し、前記廃棄物に接触した後の移動経路を、前記廃棄物の回収先に至る直線経路で設定する請求項に記載の廃棄物捕捉装置の制御方法。
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