JP6421529B2 - 被接合部材、及び、それを用いるアクセル装置 - Google Patents
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Description
棒部は、本体部から突出するよう形成され、接合対象物が有する挿通孔に挿通されている。
溶融部は、本体部とは反対側の端部の径方向外側に熱かしめ用工具を用いて形成される。
余剰樹脂部は、溶融部を形成するとき、溶融した樹脂の一部が熱かしめ用工具の外側にはみ出すことによって溶融部の径方向外側に形成される。
連結部は、溶融部の径方向外側の外壁に形成され、溶融部と余剰樹脂部とを連結する。
本発明の被接合部材は、溶融部と余剰樹脂部との間には、熱かしめ用工具を用いて溶融部を形成したとき熱かしめ用工具の先端壁が当接した接合対象物の溶融部側の端面が露出している。また、本発明の被接合部材では、複数の連結部は、径方向外側が余剰樹脂部によって連結している。
本発明の第一実施形態による被接合部材を用いるアクセル装置を図1〜図6に示す。アクセル装置1は、図示しない車両用エンジンのスロットルバルブのバルブ開度を決定するため車両の運転者が操作する入力装置である。アクセル装置1は、電子式であり、ペダル28の踏み込み量を表す電気信号を図示しない電子制御装置に伝達する。電子制御装置は、当該踏み込み量や他の情報に基づき図示しないスロットルアクチュエータによりスロットルバルブを駆動する。
操作部材30は、ペダル28を踏み込んだときの運転者の踏力をシャフト20の回転軸CA20を中心とする回転トルクに変換し、回転体38を介してシャフト20に伝達する。
ターミナルインサート部64は、外壁132に沿うホール素子インサート部63から天側に延びるよう形成されている。ターミナルインサート部64は、長手方向の両側にそれぞれ二個ずつの挿通孔641、642、643、644が形成されている。挿通孔641、642、643、644には、熱かしめ部44、45、46、47が挿通されている。
熱かしめ用工具67は、略棒状に形成されている。熱かしめ用工具67の一方の端部670は、供給される電力によって発熱するよう構成されている。一方の端部670は、第一空間671、及び、第一空間671に連通する第二空間672を有する。
第二空間672は、図8に示すように、第一空間671からみて径外方向に放射状に複数形成されている。第一実施形態では、第二空間672は、周方向に等間隔となるよう四個形成されている。熱かしめ用工具67によって熱かしめ部41、42、43、44、45、46、47を形成するとき、熱かしめ用工具67の先端壁673がホール素子インサート部63またはターミナルインサート部64に当接するよう熱かしめ用工具67をホール素子インサート部63またはターミナルインサート部64に押し付ける。これにより、熱かしめ部41、42、43、44、45、46、47は、所定の形状に形成される。
ここで、バリと溶融部とを連結する連結部が溶融部のターミナルインサート部側の端面に形成されている熱かしめ部を有するアクセル装置を比較例として、第一実施形態によるアクセル装置1の効果について説明する。図10は、比較例のアクセル装置9において熱かしめ部近傍の断面を示す模式図である。
溶融部962は、棒部961の外壁932と接続する側とは反対側の端部の径方向外側に設けられている。溶融部962は、例えば、略半球状に形成され、溶融部962の外径は、第一挿通孔941の内径より大きい。
熱かしめ部を形成するとき、熱かしめ用工具67の先端壁673が外壁645に当接することで熱かしめ部41、42、43、44、45、46、47が所定の強度を有する所定の形状とすることができる。すなわち、溶融部とバリとの間において外壁645が露出していることは、熱かしめ部41、42、43、44、45、46、47が所定の強度を有するよう形成されていることと等しい。
このように、第一実施形態によるアクセル装置1は、連結部によってバリの脱落を防止しつつ、ハウジング12と検出部支持部材62との接合強度を向上させることができる。
次に、本発明の第二実施形態によるアクセル装置を図9に基づいて説明する。第二実施形態は、第一実施形態と異なり、接合対象物が異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(ア)上述の実施形態では、熱かしめ部を有するハウジングは、アクセル装置が備えるものとした。しかしながら、熱かしめ部を有する「被接合部材」はこれに限定されない。熱かしめ部が挿通される接合対象物と熱かしめによって接合される部材であればよい。
10 ・・・支持部材(被接合部材)、
12 ・・・ハウジング(被接合部材)、
131 ・・・本体部、
461 ・・・棒部、
462 ・・・溶融部、
463 ・・・連結部、
464 ・・・バリ(余剰樹脂部)、
466 ・・・外壁、
62 ・・・検出部支持部材(接合対象物)、
631、632、633、641、642、643、644、761、762、763、764・・・挿通孔、
645 ・・・外壁(接合対象物の溶融部側の端面)、
67 ・・・熱かしめ用工具、
673 ・・・先端壁、
76 ・・・カバー(接合対象物)。
Claims (4)
- 樹脂から形成され、熱かしめによって接合対象物(62、76)と接合する被接合部材(10、12)であって、
本体部(131)と、
前記本体部から突出するよう形成され、前記接合対象物が有する挿通孔(631、632、633、641、642、643、644、761、762、763、764)に挿通されている棒部(461)と、
前記棒部の前記本体部とは反対側の端部の径方向外側に熱かしめ用工具(67)を用いて形成される溶融部(462)と、
前記溶融部を形成するとき、溶融した樹脂の一部が前記熱かしめ用工具の外側にはみ出すことによって前記溶融部の径方向外側に形成される余剰樹脂部(464)と、
前記溶融部の径方向外側の外壁(466)に形成され、前記溶融部と前記余剰樹脂部とを連結する複数の連結部(463)と、
を備え、
前記溶融部と前記余剰樹脂部との間には、前記熱かしめ用工具を用いて前記溶融部を形成したとき前記熱かしめ用工具の先端壁(673)が当接した前記接合対象物の前記溶融部側の端面(645)が露出し、
複数の前記連結部は、径方向外側が前記余剰樹脂部によって連結している被接合部材。 - 前記溶融部の前記接合対象物側の端面(465)は、全て前記接合対象物の前記溶融部側の端面と当接可能に形成されることを特徴とする請求項1に記載の被接合部材。
- 車体に取付可能な請求項1または2に記載の前記被接合部材としての支持部材(10)と、
前記支持部材が有する軸受(130、180)に回転可能に支持されるシャフト(20)と、
前記シャフトに接続し運転者が踏み込み可能なペダル(28)を有する操作部材(30)と、
前記支持部材に対する前記シャフトの回転角度を検出し、前記シャフトの回転角度に応じた信号を外部に出力する回転角検出部(60)と、
前記回転角検出部を支持する前記接合対象物としての検出部支持部材(62)と、
前記シャフトの回転をアクセル閉方向に付勢する付勢部材(39)と、
を備えることを特徴とするアクセル装置(1)。 - 車体に取付可能な請求項1または2に記載の前記被接合部材としてのハウジング(12)と、
前記ハウジングの内側への異物の侵入を防止可能な前記接合対象物としてのカバー(76)と、
前記ハウジングに回転可能に支持されるシャフト(20)と、
前記シャフトに接続し運転者が踏み込み可能なペダル(28)を有する操作部材(30)と、
前記ハウジングに対する前記シャフトの回転角度を検出し、前記シャフトの回転角度に応じた信号を外部に出力する回転角検出部(60)と、
前記シャフトの回転をアクセル閉方向に付勢する付勢部材(39)と、
を備えることを特徴とするアクセル装置(2)。
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