JP6418995B2 - プレス成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス成形方法に関するものであり、特に円板形状のブランク材から、中央部に有底円筒状の張出部を有し、該張出部の周囲に平坦な外周部が環状に拡がる最終成形品をプレス成形するプレス成形方法に関する。
昨今の自動車軽量化の要求に応えるべく、例えば車体フレームなどの構造部材に高張力鋼板(ハイテン材)を用いることが多くなっている。これは同じ強度を確保する場合に高張力鋼板であれば一般鋼材よりも薄肉化できることによるものであるが、高張力鋼板のプレス加工は一般鋼材よりも格段に難しく、成形中に割れやすい、しわが発生しやすい、スプリングバックが大きい等の技術的課題も多い。特に厚さが5mm以上の厚板高張力鋼板となると確立されたプレス成形技術がないのが現状である。
ところで、自動車のブレーキシステムとして現在主流となっているのはディスクブレーキシステムである。従来ディスクブレーキシステムを構成する円板状のブレーキディスクは、普通鋳鉄や球状黒鉛鋳鉄等の鋳造により中間製品を形成し、これを切削加工により所望の形状に仕上げるという工程によって製造されている。例えば特許文献1には、ディスク鋳型に上部から溶鉄を注いでブレーキディスクを鋳造する技術が開示されている。また特許文献2には、ディスクブレーキ用のベンチレーテッドディスクを鋳型及び中子を用いた鋳造工程と、その後の切削工程とから製造する技術が開示されている。
特開平03−151138号公報 特開2004−025190号公報
ブレーキディスクを鋳造及び切削加工によって製造する場合、鋳造工程において鋳型に金属溶湯を流し込んだ後に所望の形状に固めるために冷却する時間が必要となり、鋳造した中間製品を切削工程で精度よく切削するにも時間がかかるため、一般に工期が長くなる。また、鋳造及び切削による加工だと切削屑が出るため材料コストもかさんでしまうため、より効率のよい製造方法が求められている。
鋳造及び切削によって製造するよりも効率よくブレーキディスクを製造する方法の一つとして、厚板高張力鋼板を冷間プレス加工することが考えられる。プレス加工であれば加工時間は極めて短くなり、切削のように屑も発生しないため材料コストも抑えられる。ただしブレーキディスクは、その円板形状の中央部に形成され、シャフト及びタイヤホイールが取り付けられる取付フランジにおいても、取付フランジの周囲に形成され、摩擦パッドが当接するローター部分においても高い平坦性が求められるため、厚板高張力鋼板を従来の冷間プレス方法で加工しても製造が難しく、実用化されてこなかった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、平坦性が求められる部位において高い平坦度を確保できるプレス成形方法を提供することを目的とする。
上記目的のため、本発明は、円板形状のブランク材から、中央部に有底円筒状の張出部を有し、該張出部の周囲に平坦な外周部が環状に拡がる最終成形品をプレス成形するプレス成形方法であって、前記最終成形品において前記外周部となる前記ブランク材の周端部を固定手段によって挟持して固定した上で、前記ブランク材の中央部に、前記最終成形品における前記張出部の張出方向の深さよりも深く、かつ前記張出部の径よりも小さい径で半球状に張り出させた凹部を絞り加工によって形成する第一工程と、前記凹部の深さを前記張出部の張出方向の深さに近づけるように、かつ前記凹部の径を前記張出部の径に近づけるように、前記凹部に当接する端面の稜角部が落とされたテーパー円柱状パンチで前記凹部をプレス成形する第二工程と、前記第二工程でプレス成形された後の前記凹部を、前記凹部に当接する端面が平坦な円柱状パンチでプレス成形する第三工程と、を有するプレス成形方法を提供する(発明1)。
なお、本発明においてテーパー円柱状パンチとは、パンチ全体の形状がテーパー円柱状である場合のみならず、プレス成形時にプレスする対象物に対して当接する部分、すなわち実質的にパンチとして機能する部分のみがテーパー円柱状で、当該部分の上部がプレス成形装置においてパンチを上下動させるために適した形状やプレス成形装置の構造に合わせた形状となっているものも含む概念である。また、本発明において円柱状パンチとは、パンチ全体の形状が円柱状である場合のみならず、プレス成形時にプレスする対象物に対して当接する部分、すなわち実質的にパンチとして機能する部分のみが円柱状で、当該部分の上部がプレス成形装置においてパンチを上下動させるために適した形状やプレス成形装置の構造に合わせた形状となっているものも含む概念である。
さらに、本発明において張出部や凹部の深さとは、張出部や凹部の外形上の深さをいい、ブランク材の上端面から当該部分のブランク材の上端面から最も離れている一点までの距離に相当する。また、本発明において張出部や凹部の径とは、張出部や凹部の外形上の径をいい、ブランク材から張り出した当該部分のブランク材に接する外端部における対向する二点間の距離に相当する。
上記発明(発明1)によれば、ブランク材の周端部の平坦性が後続のプレス成形の過程において失われないように固定手段によって挟持して固定した上で、第一工程において、元のブランク材の板厚よりも薄く、最終成形品において張出部を形成することとなる薄肉の凹部を形成し、この薄肉の凹部を第二工程及び第三工程において、最終成形品で求められる張出部の形状に段階的にプレス成形していくことができるため、単純に一度のプレス工程でプレス成形できない厚板高張力鋼板であってもプレス成形することが可能となる。また、最初に第一工程で薄肉の凹部を最終成形品における張出部の深さよりも深く形成しておき、その後にテーパー円柱状パンチを用いてプレス成形する第二工程と、円柱状パンチを用いてプレス成形する第三工程とにおいて、徐々に凹部を広く浅くして張出部をプレス成形していくことにより、薄肉の凹部以外の部位の変形を抑えることができるため、最終成形品において外周部となるブランク材の周端部のような平坦性が求められる部位において高い平坦度を確保できる。
上記発明(発明1)においては、前記第二工程がn回のプレス成形工程を有し、n回目のプレス成形工程において用いられる前記テーパー円柱状パンチのテーパー度合が、n−1回目のプレス成形工程において用いられる前記テーパー円柱状パンチのテーパー度合よりも小さいことが好ましい(発明2)。
上記発明(発明2)によれば、第二工程において徐々にテーパー円柱状パンチのテーパー度合を小さくしながら複数回プレス成形することにより、無理なく徐々に凹部を広く浅くしていくことができると共に、最終成形品において外周部となる部分のみならず張出部の円形底部となる部分の平坦性も高めていくことができる。
上記発明(発明1,2)においては、前記第二工程で用いられるダイが中央部に窪みを有することが好ましい(発明3)。
上記発明(発明3)によれば、第二工程のプレス成形の過程で発生するしわを、最終成形品において張出部の円形底部となる部分の中央部に寄せることができる。
上記発明(発明1〜3)においては、前記第三工程で用いられるダイが中央部及び周端部に窪みを有することが好ましい(発明4)。
上記発明(発明4)によれば、第三工程のプレス成形の過程で発生するしわを、最終成形品において張出部の円形底部となる部分の中央部及び周端部に寄せることができる。
上記発明(発明1〜4)に係るプレス形成方法は、特に前記ブランク材が引張強度270〜440MPa、厚さ6〜12mmの高張力鋼板である場合に好適である(発明5)。また、上記発明(発明1〜5)に係るプレス成形方法は、特に前記最終成形品がブレーキディスク用プレス成形体である場合に好適である。
本発明に係るプレス成形方法によれば、平坦性が求められる部位において高い平坦度を確保できる。
本発明の一実施形態における最終成形品の構造を示す説明図である。 最終成形品をさらに加工して製造される自動車用ブレーキディスクを示す説明図である。 同実施形態に係るプレス成形装置を概念的に示す説明図である。 同実施形態に係るプレス成形方法の流れを説明するフロー図である。 同実施形態に係るプレス成形方法の流れを模式的に示す説明図である。 同実施形態に係るプレス成形方法の第一工程を模式的に示す説明図である。 同実施形態に係るプレス成形方法の第二A工程を模式的に示す説明図である。 同実施形態に係るプレス成形方法の第二B工程を模式的に示す説明図である。 同実施形態に係るプレス成形方法の第三工程を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態においては、ブランク材Bとして厚板高張力鋼板を用い、図1に示すようなブレーキディスク用プレス成形体100をプレス成形する。図1(a)はブレーキディスク用プレス成形体100の平面図であり、図1(b)は(a)におけるX−X´線断面図である。ブレーキディスク用プレス成形体100に対して穴あけ加工等を行って、最終的に図2に示すような自動車用ブレーキディスク200が製造される。
本実施形態でプレス加工されるブランク材Bは、板厚が9mmの440Mpa級高張力鋼板(SPH440)を直径Rが260mmとなるように円板形状に打ち抜いたものである。ブランク材Bの材料はこれに限られるものではなく、最終成形品の形状や用途によって適宜選択されるべきものであるが、本実施形態のプレス成形方法は高張力鋼板のプレス成形に好適であり、中でも引張強度が270〜440MPa、板厚が6〜12mmの厚板高張力鋼板のプレス成形に特に好適である。また、鋼板種類も特に限定されないが、特に熱間圧延鋼板(SPH)に好適であり、SPHC、SPHD、SPHE、SPHFの何れにも適用可能である。
ブレーキディスク用プレス成形体100は、ブランク材Bを後述のプレス成形方法でプレス成形してなるものであり、中央部に張出部110を有し、張出部110の周囲に平坦な外周部120が拡がる形状を有している。張出部110は略正円形状の円形底部111の周端部から円筒形状の側壁112が(図1における)鉛直上方向に延設された有底円筒形状を有する。側壁112の円形底部111とは反対側に位置する端部からは外周部120が(図1における)水平方向外側に向かって環状に拡がっている。図1(a)に示すように、ブレーキディスク用プレス成形体100の外周部120の外周端によって形成される正円と、張出部110の外周端によって形成される正円とが略同心となっている。
外周部120の厚みtはブランク材Bの板厚とほぼ変わらず9mmである一方、プレス成形された張出部110の厚みはブランク材Bの板厚より薄くなっており、円形底部111の厚みtが5.4mm、側壁112の厚みtが4.9mmとなっている。また、円形底部111と側壁112とによって構成される張出部110の深さdは30.5mm、張出部110の直径rは166mmとなっている。なお、ブレーキディスク用プレス成形体100の直径はブランク材Bとほとんど変わらず260mmとなっている。
自動車用ブレーキディスク200は、中央部に取付フランジ210を有し、取付フランジ210の周囲に平坦なディスクロータ220が拡がる円盤形状を有している。取付フランジ210にはその中央に車軸のハブユニット(不図示)が嵌合する正円形状の軸孔211が穿設されており、さらに軸孔211の周囲にはタイヤホイール(不図示)を固定するためのボルト(不図示)を突出させるための固定孔212が等間隔に5つ穿設されている。ブレーキディスク用プレス成形体100の張出部110が自動車用ブレーキディスク200の取付フランジ210に対応し、張出部110に軸孔211や固定孔212を穿設することで取付フランジ210になる。また、ブレーキディスク用プレス成形体100の外周部120が自動車用ブレーキディスク200のディスクロータ220に対応する。なお、自動車用ブレーキディスク200のディスクロータ220の外周端によって形成される正円と、取付フランジ210の外周端によって形成される正円と、軸孔211とが略同心となっている。
なお、本実施形態では、最終的に図2に示すような自動車用ブレーキディスク200を製造すべく、図1に示すような中央に有底円筒形状の張出部110を有する形状のブレーキディスク用プレス成形体100をブランク材Bからプレス成形しているが、張出部110の形状が円錐台形の有底円筒形状のプレス成形体や、張出部110の円形底部111が略正円形状ではなく楕円形状となっているプレス成形体であっても本発明に係るプレス成形方法を適用可能である。
本実施形態においてブランク材Bからブレーキディスク用プレス成形体100をプレス成形するプレス成形装置300は、図3に示すように、ダイ310と、パンチ320と、ブランク材Bを挟持して固定する挟持手段たるブランクホルダ330とを備える。ダイ310とパンチ320とはプレス成形の工程に合わせて異なる形状を有するものが複数セット用意される。本実施形態においては、図4に示すように、ブランク材Bを第一工程(S102)、第二A工程(S103)、第二B工程(S104)及び第三工程(S105)という四つの工程でプレス成形してブレーキディスク用プレス成形体100を形成していくため、第一工程(S102)で用いられるダイ310aとパンチ320a、第二A工程(S103)で用いられるダイ310bとパンチ320b、第二B工程(S104)で用いられるダイ310cとパンチ320c、第三工程(S105)で用いられるダイ310dとパンチ320d、以上合計4セットの異なる形状を有するダイとパンチのセットが用意されている。
続いて、本実施形態に係るプレス成形方法の流れを、図4〜図9を参照しながら説明する。本実施形態では、図4及び図5に示すように、ブランク材Bをプレス成形装置300にセットし(S101)、第一工程としてブランク材Bの中央部に半球状の凹部Dを絞り加工で形成し(S102)、第二A工程として当該凹部Dを浅く広くプレス加工して凹部D′を形成し(S103)、第二B工程として当該凹部D′をより浅く広くプレス加工して凹部D″を形成し(S104)、最後に第三工程として当該凹部D″を所望の形状になるようにプレス加工して張出部110を形成(S105)して最終成形品としてのブレーキディスク用プレス成形体100が成形される。
具体的には、まずプレス成形の対象となるブランク材Bをプレス成形装置300にセットし、ブランク材Bが後続のプレス成形の過程で動かないように固定する(S101)。本実施形態においては、ブランク材Bを固定する手段として、第二A工程、第二B工程及び第三工程においてはブランクホルダ330を用いるが、第一工程においてのみダイ310aとアッパーパッド340とを用いる。第一工程においてダイ310aとアッパーパッド340とでブランク材Bを挟持する際、ダイ310aとアッパーパッド340とが当接するのはブランク材Bの周端部であり、この当接する部分が最終成形品であるブレーキディスク用プレス成形体100において外周部120となる。また、第二A工程、第二B工程及び第三工程においてブランクホルダ330でブランク材Bを挟持する際も同様に、最終成形品であるブレーキディスク用プレス成形体100において外周部120となるブランク材Bの周端部にブランクホルダ330が当接する。このようにダイ310aとアッパーパッド340、又はブランクホルダ330でブランク材Bを挟持して固定することにより、ブランク材Bの周端部の平坦性が後続のプレス成形の過程において失われないため、最終的に外周部120の平坦度が高いブレーキディスク用プレス成形体100を成形することができる。特に、外周部120の平坦度を高く維持するためには、ダイ310aとアッパーパッド340、又はブランクホルダ330によってブランク材Bを約150〜200MPaの挟持圧力で挟持させることが好ましい。
第一工程では、ブランク材Bの中央部に、最終成形品であるブレーキディスク用プレス成形体100における張出部110の張出方向の深さdよりも深く、かつ張出部110の径rよりも小さい径で半球状に鉛直下方向に張り出させた凹部Dを絞り加工によって形成する(S102)。本実施形態においては、凹部Dの深さdは60mm、直径rは110mmとなっているが、これに限られるものではない。また、本実施形態においては、凹部Dの直径rとブランク材Bの直径Rとの比率(絞り率:R/r)は約2.36となっているが、本発明に係るプレス成形方法であれば絞り率を3.0以上としても対応可能である。
図6に示すように、第一工程で用いられるパンチ320aは円柱部322aの先端に半球部321aを取り付けた形状を有しており、ブランク材Bに当接する側が半球状になっている。また、ダイ310aは凹部Dの形状に対応した円柱状の窪み311aが中心に設けられた断面視凹形状を有する。ブランク材Bをこのようなダイ310aの上に載せ、上からアッパーパッド340で挟み込んで固定した上で、ダイ310aを固定し、パンチ320aを下動させてブランク材Bの中央部をダイ310a側に向かって押し込むことにより、凹部Dが絞り加工によって形成される。第一工程後の凹部Dが中央部に形成されたものを中間成形品Mとする。
厚板高張力鋼板を単純に一度のプレス工程でプレス成形しようとしても、全体的に薄くしながら所望の形状にプレスするためには相当なプレス荷重が必要となり、大きなプレス力をかけてしまうとそれだけプレス成形品には割れや亀裂、しわが発生しやすい。本実施形態のように、第一工程において、元のブランク材Bの板厚よりも薄く、最終成形品であるブレーキディスク用プレス成形体100において張出部110を構成することとなる薄肉の凹部Dを形成しておき、この薄肉の凹部Dを後続のプレス成形工程、すなわち第二A工程、第二B工程及び第三工程において、求められる張出部110の形状に段階的にプレス成形していくことによって、単純に一度のプレス工程でプレス成形できない厚板高張力鋼板であってもプレス成形することが可能となる。また、最初に第一工程で薄肉の凹部Dを最終成形品における張出部110の深さよりも深く形成しておき、後続のプレス成形工程において徐々に凹部Dを広く浅くして張出部110をプレス成形していく場合、薄肉の凹部D以外の部位の変形を抑えることができるため、最終成形品であるブレーキディスク用プレス成形体100において外周部120を構成することとなるブランク材Bの周端部の平坦性に影響が出ない。
続いて、第二工程では、凹部Dの深さdをブレーキディスク用プレス成形体100における最終的な張出部110の張出方向の深さdに近づけるように、かつ凹部Dの径rを張出部110の径rに近づけるように、凹部Dに当接する端面の稜角部が落とされたテーパー円柱状パンチで凹部Dをプレス成形する(S103,S104)。本実施形態においては、第二工程が第二A工程及び第二B工程の2回のプレス成形工程を有し、2回目のプレス成形工程である第二B工程において用いられるテーパー円柱状パンチ320cのテーパー度合が、1回目のプレス成形工程である第二A工程において用いられるテーパー円柱状パンチ320bのテーパー度合よりも小さくなっている。このように第二工程において、徐々にテーパー円柱状パンチのテーパー度合を小さくしながら複数回プレス成形することにより、無理なく徐々に凹部を広く浅くしていくことができると共に、ブレーキディスク用プレス成形体100において張出部110の円形底部111となる部分の平坦性も高めていくことができる。
なお、本実施形態においては第二工程として2回のプレス成形を行ったが、これに限られるものではなく、例えば3回あるいは4回のプレス成形工程から第二工程が構成されていても構わない。第二工程におけるプレス成形回数を増やせば増やすほど割れや亀裂、しわ等を発生させずに精度よくプレス成形することができるようになる一方、最終成形品を得るまでに必要な加工時間が増えていくため、ブランク材Bの材質及び最終成形品に求められる加工精度に応じて第二工程におけるプレス成形回数と、それぞれのプレス成形工程に用いるパンチ及びダイの形状とを適宜調整することが好ましい。
第二A工程では、図7に示すように、第一工程によって凹部Dが中央部に形成された中間成形品Mをプレス成形装置300のブランクホルダ330に挟持させて固定し、テーパー円柱状パンチ320bを下動させて中間成形品Mをダイ310b側に向かって押し込むことにより、凹部Dの深さdをブレーキディスク用プレス成形体100における最終的な張出部110の張出方向の深さdに近づけるように、かつ凹部Dの径rを張出部110の径rに近づけるようにプレス成形されて、凹部D′が中央部に形成された中間成形品M´を得る(S103)。中間成形品M′における凹部D′の深さdは凹部Dの深さdよりは浅いが最終的な張出部110の張出方向の深さdよりは深くなっている。また、中間成形品M′における凹部D′の径rは凹部Dの径rよりは大きいが最終的な張出部110の径rよりは小さくなっている。
図7に示すように、第二A工程で用いられるテーパー円柱状パンチ320bは端面321bが略正円形状であり、その端面321bから鉛直上方向に向かって徐々に拡径するテーパー部322bと、テーパー部322bの上部に位置する円柱部323bと、円柱部323bの上部に位置し、プレス成形装置300の駆動手段(不図示)に取り付けられる取付部324bとから構成されている。また、第二A工程で用いられるダイ310bは中央部に窪み311bが形成され、稜角部が落とされた円柱形状を有する。このようにダイ310bの中央部に窪み311bが形成されていることにより、第二A工程のプレス成形の過程で発生するしわを、ブレーキディスク用プレス成形体100において張出部110の円形底部111となる部分の中央部に寄せることができる。当該部分には、ブレーキディスク用プレス成形体100から自動車用ブレーキディスク200を製造する際に、正円形状の軸孔211が穿設されるため、平坦性が求められない。このように中央部にしわを寄せるようなダイ形状を採用することによって、ブレーキディスク用プレス成形体100において張出部110の円形底部111となる部分において、平坦性が要求される部分の平坦度を高めることができる。さらに、ダイ310bは稜角部が落とされていることにより、周端部にも窪み312bが形成されており、この部分にもプレス時に肉が寄り易くなっている。張出部110の円形底部111の周端部は中央よりの部分よりも求められる平坦度が低いため、当該部分にしわを寄せるようなダイ形状とすることによって、平坦性が要求される部分の平坦度を高めることができる。
第二B工程では、図8に示すように、第二A工程によって凹部D′が中央部に形成された中間成形品M′をプレス成形装置300のブランクホルダ330に挟持させて固定し、テーパー円柱状パンチ320cを下動させて中間成形品M′をダイ310c側に向かって押し込むことにより、凹部D′の深さdをブレーキディスク用プレス成形体100における最終的な張出部110の張出方向の深さdに近づけるように、かつ凹部D′の径rを張出部110の径rに近づけるようにプレス成形されて、凹部D″が中央部に形成された中間成形品M″を得る(S104)。中間成形品M″における凹部D″の深さdは凹部D′の深さdよりは浅いが最終的な張出部110の張出方向の深さdよりは深くなっている。また、中間成形品M″における凹部D″の径rは凹部Dの径rよりは大きいが最終的な張出部110の径rよりは小さくなっている。
図8に示すように、第二B工程で用いられるテーパー円柱状パンチ320cは端面321cが略正円形状であり、その端面321cから鉛直上方向に向かって徐々に拡径するテーパー部322cと、テーパー部322cの上部に位置する円柱部323cと、円柱部323cの上部に位置し、プレス成形装置300の駆動手段(不図示)に取り付けられる取付部324cとから構成されている。また、第二B工程で用いられるダイ310cは中央部に窪み311cが形成され、稜角部が落とされた円柱形状を有する。第二B工程で用いられるダイ310cには第二A工程で用いられるダイ310bを流用してもよい。このようにダイ310cの中央部に窪み311cが形成されていることにより、第二B工程のプレス成形の過程で発生するしわを、ブレーキディスク用プレス成形体100において張出部110の円形底部111となる部分の中央部に寄せることができる。当該部分には、ブレーキディスク用プレス成形体100から自動車用ブレーキディスク200を製造する際に、正円形状の軸孔211が穿設されるため、平坦性が求められない。このように中央部にしわを寄せるようなダイ形状を採用することによって、ブレーキディスク用プレス成形体100において張出部110の円形底部111となる部分において、平坦性が要求される部分の平坦度を高めることができる。さらに、ダイ310cは稜角部が落とされていることにより、周端部にも窪み312cが形成されており、この部分にもプレス時に肉が寄り易くなっている。張出部110の円形底部111の周端部は中央よりの部分よりも求められる平坦度が低いため、当該部分にしわを寄せるようなダイ形状とすることによって、平坦性が要求される部分の平坦度を高めることができる。
第二工程におけるテーパー円柱状パンチは、凹部Dや凹部D′に当接する端面の稜角部が落とされたものであるが、この稜角部の角の落とし方は、稜角部を丸めた形状にすることであってもよいし、稜角部を断面視直線的に切断することであってもよい。例えば、第二A工程で用いられるテーパー円柱状パンチ320bでは、図7に示すように、テーパー部322bが断面視で略直線的に稜角部が切断された形状を有している。また、第二B工程で用いられるテーパー円柱状パンチ320cでは、図8に示すように、テーパー部322cが断面視で稜角部にアールを付けて丸めた形状を有している。
ただし、第二工程が複数のプレス成形工程を有する場合、複数のプレス成形工程によって段階的に第一工程で得た凹部Dの深さdをブレーキディスク用プレス成形体100における最終的な張出部110の張出方向の深さdに近づけ、かつ凹部Dの径rを張出部110の径rに近づけていく必要があるため、徐々にテーパー度合が小さくなっていくことが求められる。本実施形態では、2回目のプレス成形工程である第二B工程において用いられるテーパー円柱状パンチ320cのテーパー度合が、1回目のプレス成形工程である第二A工程において用いられるテーパー円柱状パンチ320bのテーパー度合よりも小さくなっている。
続いて、第三工程では、第二B工程でプレス成形された後の凹部D″を、凹部D″に当接する端面が平坦な円柱状パンチ320dでプレス成形する。第三工程では、図9に示すように、第二B工程によって凹部D″が中央部に形成された中間成形品M″をプレス成形装置300のブランクホルダ330に挟持させて固定し、円柱状パンチ311dを下動させて中間成形品M″をダイ310d側に向かって押し込むことにより、張出部110が中央部に形成されたブレーキディスク用プレス成形体100を得る(S105)。
図9に示すように、第三工程で用いられる円柱状パンチパンチ320dは、端面321dが略正円形状であり、その端面321dから鉛直上方向に円柱が延びる円柱部322dと、円柱部322dの上部に位置し、プレス成形装置300の駆動手段(不図示)に取り付けられる取付部323dとから構成されている。また、第三工程で用いられるダイ310dは中央部に窪み311dが形成され、稜角部が落とされた円柱形状を有する。第三工程で用いられるダイ310dには第二A工程で用いられるダイ310bや第二B工程で用いられるダイ310cを流用してもよい。このようにダイ310dの中央部に窪み311dが形成されていることにより、第三工程のプレス成形の過程で発生するしわを、ブレーキディスク用プレス成形体100において張出部110の円形底部111となる部分の中央部に寄せることができる。当該部分には、ブレーキディスク用プレス成形体100から自動車用ブレーキディスク200を製造する際に、正円形状の軸孔211が穿設されるため、平坦性が求められない。このように中央部にしわを寄せるようなダイ形状を採用することによって、ブレーキディスク用プレス成形体100において張出部110の円形底部111となる部分において、平坦性が要求される部分の平坦度を高めることができる。さらに、ダイ310dは稜角部が落とされていることにより、周端部にも窪み312dが形成されており、この部分にもプレス時に肉が寄り易くなっている。張出部110の円形底部111の周端部は中央よりの部分よりも求められる平坦度が低いため、当該部分にしわを寄せるようなダイ形状とすることによって、平坦性が要求される部分の平坦度を高めることができる。
本実施形態に係るプレス成形方法は、最初に第一工程で薄肉の凹部Dを最終成形品であるブレーキディスク用プレス成形体100における張出部110の深さdよりも深く形成しておき、その後にテーパー円柱状パンチ320b,320cを用いてプレス成形する第二A工程及び第二B工程と、円柱状パンチ320dを用いてプレス成形する第三工程とにおいて、徐々に凹部Dを広く浅くして張出部110をプレス成形していくことにより、薄肉の凹部D以外の部位の変形を抑えることができるため、ブレーキディスク用プレス成形体100において外周部120となるブランク材の周端部において高い平坦度を確保できる。また、張出部110の円形底部111の中央部や周端部のようにそれほど高い平坦性を要求されていない部分に肉逃げするようにダイ形状を工夫したことにより、張出部110の円形底部111の高い平坦性が要求される部分において高い平坦度を確保できる。
以上、説明したように、本実施形態に係るプレス成形方法は、特に最終成形品がブレーキディスク用プレス成形体100である場合に好適に用いられる。ブレーキディスク用プレス成形体100を従来のように鋳造及び切削加工によって製造するよりも工期は大幅に短縮され、切削のように屑も発生しないため材料コストも抑えられるため、生産の効率化、大幅なコストダウン、省エネルギー化につながる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。本実施形態では、自動車用ブレーキディスク200を製造するためのブレーキディスク用プレス成形体100を最終成形品としたプレス成形方法を説明したが、他の最終製品向けの最終成形品についても適用可能である。
本発明に係るプレス成形方法によれば、円板形状のブランク材から、自動車向けのブレーキディスク用プレス成形体やコンパニオンフランジ用プレス成形体等の最終成形品を効率的にプレス成形できる。
100 ブレーキディスク用プレス成形体(最終成形品)
110 張出部
111 円形底部
112 側壁
120 外周部
200 自動車用ブレーキディスク
210 取付フランジ
211 軸孔
212 固定孔
220 ディスクロータ
300 プレス成形装置
310,310a,310b,310c,310d ダイ
320,320a,320b,320c,320d パンチ
330 ブランクホルダ
340 アッパーパッド

Claims (6)

  1. 円板形状のブランク材から、中央部に有底円筒状の張出部を有し、該張出部の周囲に平坦な外周部が環状に拡がる最終成形品をプレス成形するプレス成形方法であって、
    前記最終成形品において前記外周部となる前記ブランク材の周端部を固定手段によって挟持して固定した上で、
    前記ブランク材の中央部に、前記最終成形品における前記張出部の張出方向の深さよりも深く、かつ前記張出部の径よりも小さい径で半球状に張り出させた凹部を絞り加工によって形成する第一工程と、
    前記凹部の深さを前記張出部の張出方向の深さに近づけるように、かつ前記凹部の径を前記張出部の径に近づけるように、前記凹部に当接する端面の稜角部が落とされたテーパー円柱状パンチで前記凹部をプレス成形する第二工程と、
    前記第二工程でプレス成形された後の前記凹部を、前記凹部に当接する端面が平坦な円柱状パンチでプレス成形する第三工程と、を有するプレス成形方法。
  2. 前記第二工程がn回のプレス成形工程を有し、n回目のプレス成形工程において用いられる前記テーパー円柱状パンチのテーパー度合が、n−1回目のプレス成形工程において用いられる前記テーパー円柱状パンチのテーパー度合よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載のプレス成形方法。
  3. 前記第二工程で用いられるダイが中央部に窪みを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のプレス成形方法。
  4. 前記第三工程で用いられるダイが中央部及び周端部に窪みを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレス成形方法。
  5. 前記ブランク材が引張強度270〜440MPa、厚さ6〜12mmの高張力鋼板であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレス成形方法。
  6. 前記最終成形品がブレーキディスク用プレス成形体であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプレス成形方法。
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