JP6418713B2 - 熱輸送システム - Google Patents

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Description

本発明は、液体の熱媒体を用いて熱輸送を行う熱輸送システムに関するものである。
車両等のエネルギ変換システムにおいては、エネルギ変換の際に熱が発生する。一般的に、このようなシステムでは、エネルギ変換の際に発生した熱を輸送して、その熱を放熱部から系外へ放熱するように構成されている。このとき、熱を輸送する熱媒体としては、液体が用いられることが多いが、この液体は不凍性を有している必要がある。
従来、凝固点降下剤であるエチレングリコールを水に対して5割程度加えた液体を熱媒体として用いることにより、不凍性を確保する手法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、熱媒体に微量の界面活性剤を混合して熱媒体の過冷却状態を維持することにより、不凍性を確保する手法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−020280号公報 特開2013−32456号公報
上記特許文献1に記載の手法のように、凝固点降下現象を用いて熱媒体の不凍性能を確保する場合、目的とする凝固点が低くなる程、エチレングリコール濃度を大きくする必要がある。しかしながら、エチレングリコール濃度を大きくすると、比熱や熱伝導率等の熱物性が悪化するとともに、粘度が増大してしまう。その結果、放熱部や熱媒体配管等の体格が大きくなったり、熱媒体を流動させるための動力が大きくなったりという問題がある。
ところで、液体が冷却される過程で過冷却状態が生じている場合、この過冷却状態は準安定状態であるため、系内の熱的揺らぎに起因して氷核生成が生じる可能性が高い。この熱的揺らぎは、例えばシステムにおける機械的または熱的な外乱に基づき発生すると考えられる。
このため、上記特許文献2に記載されているように、過冷却を促進して熱媒体の不凍性能を確保する場合、外乱により過冷却状態が解除されて凍結が進行する可能性が高い。その結果、不凍性能を充分に確保できないという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、液体の熱媒体を用いて熱輸送を行う熱輸送システムにおいて、熱媒体の熱物性悪化および粘度増大を抑制しつつ、熱媒体の不凍性能を充分に確保することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、熱を発生する熱源(101)と、熱を放出する放熱部(102)とを備え、熱源(101)からの熱を、熱媒体を介して放熱部(102)へ輸送する熱輸送システムにおいて、熱媒体は、溶媒と少なくとも1種類の溶質(40)とを有する溶液により構成されており、溶質(40)は、熱媒体の温度が予め定めた基準温度以下になった場合に、溶媒の固液界面(50)に選択的に近接して
吸着する第1部位(41)と、第1部位(41)に接続されるとともに、溶媒に対して疎となる関係を有する第2部位(42)とを備える分子により構成されており、溶質(40)は、第1部位(41)が固液界面(50)に吸着した後に、第2部位(42)が固液界面(50)に吸着するように構成されており、さらに、溶質(40)は、溶媒の固液界面(50)に吸着した第1部位(41)および第2部位(42)によって溶媒の固液界面(50)が被覆されることにより、溶媒の凝固核の成長を阻害するように構成されていることを特徴とする。
これによれば、熱媒体の温度が低下して基準温度以下になった場合に、溶質(40)の第1部位(41)が溶媒の固液界面(50)に選択的に近接して吸着した後、第2部位(42)が溶媒の固液界面(50)に吸着する。このため、溶媒の固液界面(50)に吸着した第1部位(41)および第2部位(42)により、溶媒の固液界面(50)が被覆される。これにより、溶媒の凝固核の成長が阻害されるので、凍結の進行を抑制できる。
したがって、熱媒体にエチレングリコール等の凝固点降下剤を含有させなくても、熱媒体の凍結の進行を遅らせる、すなわち熱媒体の凝固点を低下させることができる。また、熱媒体の凝固点を低下させるために過冷却状態を維持する必要はないので、外乱により熱媒体の過冷却状態が解除されて凍結が進行することはない。これにより、熱媒体の熱物性悪化および粘度増大を抑制しつつ、熱媒体の不凍性能を充分に確保することが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態に係るエンジン冷却システムを示す全体構成図である。 本発明の実施形態における冷却水の分子動力学計算のスナップショットを示す図である。 CTABにおける主鎖の分岐の態様と水の結晶成長速度との関係を示す特性図である。 溶質としてCTABを採用した場合における、テールの炭素数と水の結晶成長速度との関係を示す特性図である。 16TABに付加したヒドロキシル基の個数と水の結晶成長速度との関係を示す特性図である。 CTAB分子11200個に対する水分子の個数と水の結晶成長速度との関係を示す特性図である。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態は、本発明に係る熱輸送システムを、ハイブリッド自動車の走行用駆動源の1つとして用いられるエンジン(内燃機関)の冷却システムに適用したものである。
図1に示すように、本実施形態のエンジン冷却システムは、エンジン101の冷却水をラジエータ102にて冷却するシステムとなっている。すなわち、本実施形態のエンジン冷却システムは、エンジン101からの熱を、液体状の熱媒体である冷却水を介して、ラジエータ102へ輸送するシステムとなっている。
エンジン101は、エネルギ変換により熱を発生するものであり、本発明の熱源に相当している。また、ラジエータ102は、エンジン101の排熱と熱交換して高温となった冷却水を外気と熱交換させて冷却する熱交換器であり、本発明の放熱部に相当している。
エンジン101とラジエータ102は、エンジン101とラジエータ102との間で閉回路を形成する冷却水流路100によって接続されている。冷却水流路100には、エンジン101の動力により機械的に駆動されて冷却水流路100に冷却水を循環させるポンプ103が設けられている。そして、冷却水流路100内の冷却水は、エンジン101の冷却水出口からラジエータ102を経由してエンジン101の冷却水入口に循環するようになっている。
冷却水流路100は、液体状の熱媒体である冷却水が流れる流路を構成するものであり、本発明の熱媒体流路に相当している。また、ポンプ103は、冷却水流路100における冷却水の流動を制御する流動制御手段である。
次に、本実施形態に係るエンジン冷却システムで用いられる冷却水について説明する。本実施形態の冷却水は、溶媒と1種類の溶質40とを有する溶液により構成されている。
図2に示すように、冷却水の溶質40は、第1部位であるヘッド41と、第2部位であるテール42とを備える分子により構成されている。ヘッド41は、冷却水の温度が予め定めた基準温度以下になった場合に、溶媒の固液界面50に選択的に近接して固液界面50に吸着する部位である。テール42は、ヘッド41に接続されるとともに、溶媒に対して疎となる関係を有する部位である。
溶質40は、ヘッド41が固液界面50に吸着した後に、テール42が固液界面50に吸着するように構成されている。また、溶質40は、ヘッド41の親水性がテール42の親水性よりも大きくなるように構成されている。
本実施形態では、溶媒として水が採用されている。また、溶質40のヘッド41として、第4級アンモニウム基、スルホ基、エステル基、カルボキシル基およびヒドロキル基のうちのいずれかが採用されている。また、テール42として、炭化水素基を主鎖とするとともに、主鎖の炭素に少なくとも1つの親水基が結合している化合物が採用されている。
具体的には、本実施形態の溶質40として、ヘッド41がトリメチルアンモニウム基であるとともに、テール42が炭化水素基である化合物(以下、CTABともいう)を採用している。具体的には、溶質40として、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(以下、C16TABともいう)を採用している。また、テール42の主鎖の炭素に結合している少なくとも1つの親水基として、ヒドロキシル基を採用している。
なお、本実施形態の溶質40としては、C16TABの他に、ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル(Triton(登録商標)X−100)、ポリオキシエチレン(25)オクチルドデシルエーテル(エマルゲン(登録商標)2025G)、オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(Tween(登録商標)80)、ステアリン酸PEG−150、ミリスチルスルホベタイン、コール酸ナトリウムを採用することができる。
以上説明したように、本実施形態では、冷却水の溶質40を、冷却水の温度が基準温度以下になった場合に、溶媒である水の固液界面50に選択的に近接して吸着するヘッド41と、ヘッド41に接続されるとともに、水に対して疎となる関係を有するテール42とを備える分子により構成している。さらに、本実施形態では、冷却水の溶質40を、ヘッド41が固液界面50に吸着した後に、テール42が固液界面50に吸着するように構成している。
これによれば、冷却水の温度の温度が低下して基準温度以下になった場合に、溶質40のヘッド41が水の固液界面50に選択的に近接して吸着した後、テール42が固液界面50に吸着する。このため、水の固液界面50に吸着したヘッド41およびテール42、すなわち溶質40の分子全体により、水の固液界面50が被覆される。これにより、水の凝固核の成長が阻害されるので、凍結の進行を抑制できる。
したがって、冷却水にエチレングリコール等の凝固点降下剤を含有させなくても、冷却水の凍結の進行を遅らせる、すなわち冷却水の凝固点を低下させることができる。また、冷却水の凝固点を低下させるために過冷却状態を維持する必要はないので、外乱により冷却水の過冷却状態が解除されて凍結が進行することはない。これにより、冷却水の熱物性悪化および粘度増大を抑制しつつ、冷却水の不凍性能を充分に確保することが可能となる。
ここで、溶質40の分子のヘッド41が水の固液界面50に吸着するメカニズムを説明する。冷却水の溶媒である水は液相状態(水)と固相状態(氷)とで誘電率等の物性が異なるため、水の固液界面50は不安定な状態となっている。このとき、固液界面50に他の物質が吸着することで、固液界面50は安定な状態となる。このため、溶質40の分子のヘッド41が固液界面50に吸着する。
また、本実施形態では、冷却水の溶質40を、ヘッド41の親水性がテール42の親水性よりも大きい分子により構成している。すなわち、溶質40の分子のヘッド41に親水性を持たせている。これによれば、溶質40の分子のヘッド41が氷側(図2の左側)に向けて移動し易くなるので、溶質40の分子を固液界面50に近接し易くすることができる。さらに、溶質40の水に対する溶解度を高くすることができるので、凍結の進行を確実に抑制することができる。
ここで、CTABにおける主鎖の分岐の態様と水(溶媒)の結晶成長速度との関係を図3に示す。
図3に示すように、CTABのテール42の炭化水素基が直鎖状である場合、 CTABのテール42の炭化水素基が分岐している場合と比較して、水の結晶成長速度が遅くなる、すなわち凍結が進行し難くなる。これは、CTABのテール42の炭化水素基が直鎖状である場合、CTABのテール42の炭化水素基が分岐している場合と比較して、テール42による固液界面50の被覆面積が大きくなるためであると考えられる。したがって、溶質40のテール42の炭化水素基は、直鎖であることが望ましい。
ここで、溶質40としてテール42が直鎖状炭化水素基である化合物(具体的にはCTAB)を採用した場合における、テール42の炭素数と水(溶媒)の結晶成長速度との関係を図4に示す。
CTABの水に対する濃度が同一の場合、テール42の炭素数を増加させるほど、溶質40の分子が固液界面50に吸着した際の1分子当たりの被覆面積が大きくなる。したがって、図4に示すように、CTABの水に対する濃度が同一の場合、テール42の炭素数を増加させるほど、水の結晶成長速度が遅くなり、凍結が進行し難くなる。
本実施形態のように、熱輸送システムの熱媒体を車両の冷却水に適用する場合、結晶成長速度が0.03nm/ns以下であることが望ましい。このため、図4に示すように、テール42が直鎖状炭化水素基である溶質40において、テール42の炭素数を12以上とすることで、結晶成長速度を0.03nm/ns以下とすることができる。
一方、テール42が直鎖状炭化水素基である溶質40において、テール42の炭素数を22より多くすると、溶質40が水にほとんど溶解しなくなる。溶質40が水に溶解しない場合、水が凍結し始めても溶質40の分子が固液界面50近傍に存在しなくなり、凍結の進行を抑制することができなくなる。したがって、テール42が直鎖状炭化水素基である溶質40においては、テール42の炭素数を22以下とすることが望ましい。
ここで、C16TABに付加したヒドロキシル基の個数、すなわちC16TABのテール42の炭素に結合しているヒドロキシル基の個数と水(溶媒)の結晶成長速度との関係を図5に示す。
図5に示すように、C16TABのテール42の炭素に親水基であるヒドロキシル基を2個以上結合させることで、テール42が固液界面50に近づく速さが速くなるので、テール42が固液界面50に吸着し易くなる。
具体的には、テール42の炭素に結合しているヒドロキシル基の個数を2個または3個とすることで、テール42の炭素にヒドロキシル基が結合していない場合と比較して、水の結晶成長速度を遅くして凍結の進行を抑制することができる。換言すると、C16TABの1分子当たりのヒドロキシル基の個数を2個または3個とすることで、C16TABの1分子当たりのヒドロキシル基の個数が0個である場合と比較して、水の結晶成長速度を遅くして凍結の進行を抑制することができる。
ここで、溶媒(水)の分子11200個に対する溶質40(CTAB)の分子の個数と水の結晶成長速度との関係を図6に示す。
図6に示すように、水分子11200個に対するCTAB分子の個数を2個以上16個以下とすることで、水の結晶成長速度を遅くして凍結の進行を抑制することができる。さらに、水分子11200個に対するCTAB分子の個数を4個以上16個以下とすることで、水の結晶成長速度をより遅くして凍結の進行を確実に抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、例えば以下のように種々変形可能である。
(1)上記実施形態では、熱源としてエンジン101を採用した例について説明したが、熱源はこれに限定されない。例えば、熱源として、燃料電池、バッテリ、インバータ等を採用してもよい。
(2)上記実施形態では、放熱部としてラジエータ102を採用した例について説明したが、これに限定されない。例えば、放熱部として、冷却水と空調空気との間で熱交換を行うことにより空調空気を加熱するヒータコアを採用してもよい。
(3)上記実施形態では、冷却水を、溶媒と1種類の溶質40とを有する溶液により構成した例について説明したが、冷却水はこれに限定されない。例えば、冷却水を、溶媒と2種類以上の溶質とを有する溶液により構成してもよい。
40 溶質
41 ヘッド(第1部位)
42 テール(第2部位)
50 固液界面
100 冷却水流路(熱媒体流路)
101 エンジン(熱源)
102 ラジエータ(放熱部)

Claims (10)

  1. 熱を発生する熱源(101)と、
    熱を放出する放熱部(102)とを備え、
    前記熱源(101)からの熱を、前記熱媒体を介して前記放熱部(102)へ輸送する熱輸送システムであって、
    前記熱媒体は、溶媒と少なくとも1種類の溶質(40)とを有する溶液により構成されており、
    前記溶質(40)は、
    前記熱媒体の温度が予め定めた基準温度以下になった場合に、前記溶媒の固液界面(50)に選択的に近接して吸着する第1部位(41)と、
    前記第1部位(41)に接続されるとともに、前記溶媒に対して疎となる関係を有する第2部位(42)とを備える分子により構成されており、
    前記溶質(40)は、前記第1部位(41)が前記固液界面(50)に吸着した後に、前記第2部位(42)が前記固液界面(50)に吸着するように構成されており、
    さらに、前記溶質(40)は、前記溶媒の固液界面(50)に吸着した前記第1部位(41)および前記第2部位(42)によって前記溶媒の固液界面(50)が被覆されることにより、前記溶媒の凝固核の成長を阻害するように構成されていることを特徴とする熱輸送システム。
  2. 前記溶媒は水であり、
    前記溶質(40)は、前記第1部位(41)の親水性が前記第2部位(42)の親水性よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱輸送システム。
  3. 前記溶質(40)の前記第1部位(41)は、第4級アンモニウム基、スルホ基、エステル基、カルボキシル基およびヒドロキル基のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の熱輸送システム。
  4. 前記溶質(40)の前記第2部位(42)は、炭化水素基を主鎖とするように構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の熱輸送システム。
  5. 前記炭化水素基が直鎖であることを特徴とする請求項4に記載の熱輸送システム。
  6. 前記炭化水素基の炭素数が12以上であることを特徴とする請求項5に記載の熱輸送システム。
  7. 前記炭化水素基の炭素数が22以下であることを特徴とする請求項6に記載の熱輸送システム。
  8. 前記主鎖の炭素には、少なくとも1つの親水基が結合していることを特徴とする請求項4ないし7のいずれか1つに記載の熱輸送システム。
  9. 前記親水基がヒドロキシル基であり、
    前記溶質(40)の1分子当たりのヒドロキシル基の個数が、2個または3個であることを特徴とする請求項8に記載の熱輸送システム。
  10. 前記熱媒体は、前記溶媒の分子11200個に対して、前記溶質(40)の分子が2個以上16個以下となるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の熱輸送システム。
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