JP6418227B2 - 共役ジエンの重合用触媒溶液及びそれを用いた重合方法 - Google Patents
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シクロペンタジエニルバナジウムトリクロライド、エチルシクロペンタジエニルバナジウ
ムトリクロライド、プロピルシクロペンタジエニルバナジウムトリクロライド、イソプロ
ピルシクロペンタジエニルバナジウムトリクロライド、(1,2−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)バナジウムトリクロライド、(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)バナ
ジウムトリクロライド、(1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル)バナジウムト
リクロライド、(1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル)バナジウムトリクロラ
イド、(1,2,3,4−テトラメチルシクロペンタジエニル)バナジウムトリクロライ
ド、(ペンタメチルシクロペンタジエニル)バナジウムトリクロライド、(2−メチルイ
ンデニル)バナジウムトリクロライド、シクロペンタジエニルバナジウムトリt−ブトキ
サイド、シクロペンタジエニルバナジウムトリi−プロポキサイド、シクロペンタジエニ
ルバナジウムジメトキシクロライド、(t−ブチルアミド)ジメチル(η5−シクロペン
タジエニル)シランバナジウムジクロライド、シクロペンタジエニルトリス(ジエチルア
ミド)バナジウム、シクロペンタジエニルトリス(i−プロピルアミド)バナジウム、シ
クロペンタジエニルオキソバナジウムジクロライド、メチルシクロペンタジエニルオキソ
バナジウムジクロライド、ベンジルシクロペンタジエニルオキソバナジウムジクロライド
、(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)オキソバナジウムジクロライド、(t−ブ
チルアミド)ジメチル(η5−シクロペンタジエニル)シランオキソバナジウムクロライ
ド、シクロペンタジエニルオキソバナジウムジメトキサイド、シクロペンタジエニルオキ
ソバナジウムジi−プロポキサイド、(シクロペンタジエニル)ビス(ジエチルアミド)
オキソバナジウムなどが挙げられる。この中でも、シクロペンタジエニルバナジウムトリ
クロライド、シクロペンタジエニルオキソバナジウムジクロライドが好ましい。バナジウ
ム錯体の添加量は、ジエン系モノマー1モルに対し、通常、バナジウム錯体が1×10−7〜1×10−4モルが好ましく、1×10−6〜1×10−5モルが特に好ましい。
本発明においては、上述した(A)、(B)及び(C)成分を備える触媒を用いて共役ジエンの重合を行うが、上記以外にも本発明の効果を妨げない範囲で、得られる共役ジエン重合体の分子量調節剤などを添加することができる。
低級アルコールとしては、炭素数が5以下のものがよく、具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ter−ブチルアルコール、ペンタノールとそれらの異性体などが挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
水の使用量としては、トータルの原料混合溶液に対する割合が1.38×10−8〜9.9vol%であることが好ましく、2.76×10−8〜5vol%であることがより好ましく、4.14×10−8〜3vol%であることがさらにより好ましい。トータルの原料混合溶液とは、反応器へ仕込む原料であるジエン系モノマーと、シクロへキサン、ブテンなどの有機溶媒の混合溶液と、変性前に添加する原料混合溶液との総和量である。
構造が80〜99.9%、及び1,2−ビニル構造が0.1〜20%であることが好ましい。また、該共役ジエン重合体の[η]としては、好ましくは0.1〜10、さらに好ましくは1〜7、特に好ましくは1.5〜5に制御することができる。
室温、窒素雰囲気下、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート2.3gを、予め脱水した混合溶媒(トルエン100容に対し、オルトジクロロベンゼン2.5容)で500mlまで希釈することにより、オレンジ色の均一な溶液を得た。濃度は4.6g/L(5mmol/L)である。
室温、窒素雰囲気下、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート4.61gに、予め脱水したオルトジクロロベンゼン23mlを加え、濃赤褐色の溶液を得た。この溶液を予め脱水したトルエンで500mlまで希釈することにより、オレンジ色の均一な溶液を得た。濃度は9.2g/L(10mmol/L)である。
室温、窒素雰囲気下、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート9.22gに、予め脱水したオルトジクロロベンゼン46mlを加え、濃赤褐色の溶液を得た。この溶液を予め脱水したトルエンで500mlまで希釈することにより、オレンジ色の均一な溶液を得た。濃度は18.4g/L(20mmol/L)である。
室温、窒素雰囲気下、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート23.1gに、予め脱水したオルトジクロロベンゼン70mlを加え、濃赤褐色の溶液を得た。この溶液を予め脱水したトルエンで500mlまで希釈することにより、濃オレンジ色の均一な溶液を得た。濃度は46.2g/L(50mmol/L)である。
室温、窒素雰囲気下、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート46.1gに、予め脱水したオルトジクロロベンゼン70mlを加え、濃赤褐色の溶液を得た。この溶液を予め脱水したトルエンで500mlまで希釈することにより、濃オレンジ色の均一な溶液を得た。濃度は92.2g/L(100mmol/L)である。
室温、窒素雰囲気下、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート45.0gに、予め脱水したオルトジクロロベンゼン30mlを加え、濃赤褐色の溶液を得た。この溶液を予め脱水したトルエンで250mlまで希釈することにより、濃赤褐色の均一な溶液を得た。濃度は180g/L(195mmol/L)である。
室温、窒素雰囲気下、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート4.5gに、予め脱水した流動パラフィン20mlとジルコニアビーズを加え、回転ボールミルで粉砕することにより、黄色のスラリーを得た。流動パラフィンで希釈し、濃度が180g/L(195mmol/L)となるように調製した。
比較例1で得られたスラリーを流動パラフィンで希釈し、濃度が46.2g/L(50mmol/L)となるように調製した。
室温、窒素雰囲気下、トリフェニルカルベニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート9.9gに、予め脱水したトルエンを加えて25mlまで希釈することにより、濃赤褐色の均一な溶液を得た。濃度は397g/L(430mmol/L)である。
内容量1.7Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、シクロヘキサン380ml、ブタジエン220mlを仕込んで攪拌する。次いで、水6μlを添加して30℃で30分間攪拌を続けた。20℃、1気圧換算で100mlの水素を積算マスフロメーターで計量して注入し、次いで、トリエチルアルミニウム(TEA)1mol/Lのシクロヘキサン溶液0.6mlを添加して3分間攪拌後、シクロペンタジエニルバナジウムトリクロライド(CpVCl3 )5mmol/Lのトルエン溶液0.9ml、実施例1で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )5mmol/Lの溶液1.35mlの順に加え、重合温度40℃で30分間重合を行った。反応後、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを含有するエタノールを注入して反応を停止させた後、溶媒を蒸発させ乾燥させてポリブタジエン70.7gを得た。表1(合成例1)に得られたポリブタジエンの物性を示した。
実施例2で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )10mmol/Lの溶液0.68mlを用いた他は合成例1と同様の重合を行い、ポリブタジエン71.4gを得た。表1(合成例2)に得られたポリブタジエンの物性を示した。
実施例3で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )20mmol/Lの溶液0.34mlを用いた他は合成例1と同様の重合を行い、ポリブタジエン71.1gを得た。表1(合成例3)に得られたポリブタジエンの物性を示した。
実施例4で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )50mmol/Lの溶液0.14mlを用いた他は合成例1と同様の重合を行い、ポリブタジエン72.0gを得た。表1(合成例4)に得られたポリブタジエンの物性を示した。
実施例5で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )100mmol/Lの溶液68μlを用いた他は合成例1と同様の重合を行い、ポリブタジエン72.6gを得た。表1(合成例5)に得られたポリブタジエンの物性を示した。
実施例6で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )195mmol/Lの溶液35μlを用いた他は合成例1と同様の重合を行い、ポリブタジエン77.8gを得た。表1(合成例6)に得られたポリブタジエンの物性を示した。
比較例1で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )195mmol/Lのスラリー35μlを用いた他は合成例1と同様の重合を行い、ポリブタジエン38.2gを得た。表1(合成例7)に得られたポリブタジエンの物性を示した。ポリブタジエン中に茶褐色の異物を認めた。
比較例2で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )50mmol/Lのスラリー0.14mlを用いた他は合成例1と同様の重合を行い、ポリブタジエン49.2gを得た。表1(合成例8)に得られたポリブタジエンの物性を示した。ポリブタジエン中にわずかに茶褐色の異物を認めた。
比較例3で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )430mmol/Lの溶液16μlを用いた他は合成例1と同様の重合を行い、ポリブタジエン40.4gを得た。表1(合成例9)に得られたポリブタジエンの物性を示した。ポリブタジエン中に茶褐色の異物を認めた。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン390ml及びブタジエン210mlからなる溶液を仕込み、25℃で水素をゲージ圧1.0kgf/cm2まで加圧導入し、溶液の温度を30℃とした後、ジエチルアルミニウムハイドライド(DEAH)のトルエン溶液(2mol/L)0.2mlを添加し、毎分550回転で3分間攪拌した。次にトリス[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミド]イットリウムのトルエン溶液(20mmol/L)0.6mlを添加して4分間攪拌したのち、40℃まで昇温して実施例3で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )20mmol/Lの溶液1.2mlを添加して重合を開始した。40℃で30分重合後、老化防止剤を含むエタノール/ヘプタン(1/1)溶液5mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを70℃で3時間真空乾燥して、54.9gのポリブタジエンを得た。重合結果を表2に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン390ml及びブタジエン210mlからなる溶液を仕込んだ。溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のシクロヘキサン溶液(2mol/L)1.5mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、イットリウム(III)トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオエート)(Y(dpm)3)のトルエン溶液(0.05mol/L)0.6mlを添加して、30℃で2分間熟成したのち、実施例5で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )100mmol/Lの溶液0.6mlを添加した。10℃で25分間重合した後、老化防止剤を含むエタノール溶液3mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液にエタノールを投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを70℃で3時間真空乾燥して、7.7gのポリブタジエンを得た。重合結果を表2に示した。
内容量2Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、トルエン390ml及びブタジエン210mlからなる溶液を仕込み、溶液の温度を30℃とした後、トリエチルアルミニウム(TEA)のシクロヘキサン溶液(2mol/L)6.25mlを添加し、毎分500回転で3分間攪拌した。次に、イットリウム(III)トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオエート)(Y(dpm)3)のトルエン溶液(50mmol/L)0.15mlを添加して40℃まで加温した。2分間攪拌したのち、実施例4で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )50mmol/Lの溶液0.3mlを添加し、80℃まで昇温した。80℃で15分重合後、老化防止剤を含むエタノール溶液3mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液をエタノールに投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで回収したポリブタジエンを70℃で3時間真空乾燥して、39.7gのポリブタジエンを得た。重合結果を表2に示した。
内容量1.5Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、シクロヘキサン溶媒245ml及びブタジエン250mlからなる溶液を仕込んだ。次いで、トリエチルアルミニウム(TEAL)のシクロヘキサン溶液(2mol/L)1.5mlを添加した。次に、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)ガドリニウム(Gd(dpm)3)のトルエン溶液(0.003mol/L)1.35mlを添加した後、実施例3で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )20mmol/Lの溶液0.4mlを添加した。40℃で25分間重合した後、老化防止剤を含むエタノール溶液3mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液にエタノールを投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで、回収したポリブタジエンを70℃で3時間真空乾燥して、24.3gのポリブタジエンを得た。重合結果を表2に示した。
内容量1.5Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、シクロヘキサン溶媒250ml及びブタジエン250mlからなる溶液を仕込んだ。次いで、トリエチルアルミニウム(TEAL)のシクロヘキサン溶液(2mol/L)1.0mlを添加した。次に、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)テルビウム(Tb(dpm)3)のシクロヘキサン溶液(0.01mol/L)0.2mlを添加した後、実施例3で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3 CB(C6 F5 )4 )20mmol/Lの溶液0.2mlを添加した。50℃で25分間重合した後、老化防止剤を含むエタノール溶液3mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液にエタノールを投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで、回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥して、34.5gのポリブタジエンを得た。重合結果を表2に示した。
内容量1.5Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、シクロヘキサン溶媒245ml及びブタジエン250mlからなる溶液を仕込んだ。次いで、トリエチルアルミニウム(TEAL)のシクロヘキサン溶液(2mol/L)1.0mlを添加した。次に、バーサチック酸ネオジム(Nd(Ver)3)のシクロヘキサン溶液(0.01mol/L)0.2mlを添加した後、実施例3で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3CB(C6 F5 )4 )20mmol/Lの溶液0.2mlを添加した。50℃で25分間重合した後、老化防止剤を含むエタノール溶液3mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液にエタノールを投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで、回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥して、8.7gのポリブタジエンを得た。重合結果を表2に示した。
内容量1.5Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、シクロヘキサン溶媒245ml及びブタジエン250mlからなる溶液を仕込んだ。次いで、トリエチルアルミニウム(TEAL)のシクロヘキサン溶液(2mol/L)1.0mlを添加した。次に、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)ランタン(La(dpm)3)のトルエン溶液(0.01mol/L)0.2mlを添加した後、実施例3で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3CB(C6 F5 )4 )20mmol/Lの溶液0.2mlを添加した。50℃で25分間重合した後、老化防止剤を含むエタノール溶液3mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液にエタノールを投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで、回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥して、13.6gのポリブタジエンを得た。重合結果を表2に示した。
内容量1.5Lのオートクレーブの内部を窒素置換し、シクロヘキサン溶媒245ml及びブタジエン250mlからなる溶液を仕込んだ。次いで、トリエチルアルミニウム(TEAL)のシクロヘキサン溶液(2mol/L)1.0mlを添加した。次に、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)ジスプロシウム(Dy(dpm)3)のトルエン溶液(0.005mol/L)0.4mlを添加した後、実施例3で得られたトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3CB(C6 F5 )4 )20mmol/Lの溶液0.2mlを添加した。50℃で25分間重合した後、老化防止剤を含むエタノール溶液3mlを添加し、重合を停止した。オートクレーブの内部を放圧した後、重合液にエタノールを投入し、ポリブタジエンを回収した。次いで、回収したポリブタジエンを80℃で3時間真空乾燥して、33.5gのポリブタジエンを得た。重合結果を表2に示した。
Claims (8)
- 芳香族炭化水素とハロゲン化炭化水素とで構成された混合溶媒にペンタフルオロフェニルボレート塩が溶解した溶液であり、
前記ペンタフルオロフェニルボレート塩の濃度が5ミリモル/リットルよりも高く、430ミリモル/リットル未満であることを特徴とする共役ジエンの重合用触媒溶液。 - 前記芳香族炭化水素が炭素数1〜12のアルキル基で置換されたアルキルベンゼンであることを特徴とする請求項1に記載の共役ジエンの重合用触媒溶液。
- 前記芳香族炭化水素がトルエン、エチルベンゼン、キシレンから選ばれる化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の共役ジエンの重合用触媒溶液。
- 前記ハロゲン化炭化水素が1,2−ジクロロベンゼンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の共役ジエンの重合用触媒溶液。
- 前記ペンタフルオロフェニルボレート塩が、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の共役ジエンの重合用触媒溶液。
- 前記混合溶媒中における前記ハロゲン化炭化水素の含有量は、前記芳香族炭化水素100容に対して、0.01容〜100容であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の共役ジエンの重合用触媒溶液。
- 前記混合溶媒中における前記ハロゲン化炭化水素の含有量は、前記芳香族炭化水素100容に対して、0.1容〜50容であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の共役ジエンの重合用触媒溶液。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の共役ジエンの重合用触媒溶液を用いて重合することを特徴とする共役ジエンの重合方法。
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