JP6418154B2 - 端末装置、通信制御装置及び通信制御方法 - Google Patents

端末装置、通信制御装置及び通信制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、端末装置、通信制御装置及び通信制御方法に関する。
現在、スマートフォンの普及により、セルラーシステムのデータトラフィックの増大が懸念されている。そのため、各セルラー事業者にとって、セルラーシステムの通信容量を増加させることが増々重要になっている。
通信容量の増加のために、例えば、事業者は、ピコセル、フェムトセル等のスモールセルをマクロセル内に配置する。これにより、事業者は、さらなる通信容量を得ることができる。このようなスモールセルの利用のために様々な検討が行われている。
例えば、非特許文献1には、スモールセルの様々な配置シナリオが開示されるとともに、マクロセルとスモールセルとで別々の周波数帯域が使用されることが開示されている。
一方、例えば、LTE(Long Term Evolution)及びLTE−Advancedでは、UE(User Equipment)がRRC(Radio Resource Control)アイドル状態である場合(例えば、UEの電源投入後)に、UEは、RRCアイドル状態からRRC接続状態への遷移のために、ランダムアクセス手続きを行う。そして、どのコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)でランダムアクセス手続きを行うかは、UEにより決定される。即ち、どのeNBと接続するかは、UEにより決定される。
しかし、マクロセル及びピコセルが存在する場合に、多数のUEがマクロセルのCCでランダムアクセス手続きを行うと、マクロセルのCCにおいて、接続確立のためのシグナリングが増大し得る。その結果、無線リソース及び処理の観点からマクロeNBに多大な負荷がかかってしまうことが懸念される。
そこで、例えば、マクロセルの基地局にとっての負荷の増大を抑制することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、端末装置であって、マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル及び上記マクロセルについての情報を取得する取得部と、上記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合には、上記スモールセルの基地局との接続のためのアクセス手続きを行う通信制御部と、を備える端末装置が提供される。
また、本開示によれば、端末装置を制御する情報処理装置であって、所定のプログラムを記憶するメモリと、上記所定のプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、
を備える情報処理装置が提供される。上記所定のプログラムは、マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル及び上記マクロセルについての情報を取得することと、上記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合には、上記スモールセルの基地局との接続のためのアクセス手続きを行うことと、を実行させるためのプログラムである。
また、本開示によれば、端末装置であって、上記端末装置の状況に応じた情報を取得する取得部と、上記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合に、基地局との接続のためのアクセス手続きにおいて、上記情報を含むメッセージを上記基地局に提供する通信制御部と、を備える端末装置が提供される。
また、本開示によれば、端末装置を制御する情報処理装置であって、所定のプログラムを記憶するメモリと、上記所定のプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、を備える情報処理装置が提供される。上記所定のプログラムは、上記端末装置の状況に応じた情報を取得することと、上記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合に、基地局との接続のためのアクセス手続きにおいて、上記情報を含むメッセージを上記基地局に提供すること、を実行させるためのプログラムである。
また、本開示によれば、端末装置の接続のためのアクセス手続きにおいて、上記端末装置の状況に応じた情報を含むメッセージが上記端末装置により提供されると、上記情報を取得する取得部と、上記情報に基づいて、上記端末装置の接続を許可するかを判定する通信制御部と、を備える通信制御装置が提供される。
また、本開示によれば、端末装置の接続のためのアクセス手続きにおいて、上記端末装置の状況に応じた情報を含むメッセージが上記端末装置により提供されると、上記情報を取得することと、上記情報に基づいて、上記端末装置の接続を許可するかを判定することと、を含む通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、複数の周波数帯域の各々における輻輳状況についての輻輳情報を取得する取得部と、上記輻輳情報に基づいて、上記複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度を制御する通信制御部と、を備える通信制御装置が提供される。
また、本開示によれば、複数の周波数帯域の各々における輻輳状況についての輻輳情報を取得することと、上記輻輳情報に基づいて、上記複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度を制御することと、を備える通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度であって、上記複数の周波数帯域の各々における輻輳状況に基づいて決定される上記優先度の情報を取得する取得部と、上記優先度に従って、上記複数の周波数帯域における測定の実行を制御する通信制御部と、を備える端末装置が提供される。
また、本開示によれば、端末装置を制御する情報処理装置であって、所定のプログラムを記憶するメモリと、上記所定のプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、を備える情報処理装置が提供される。上記所定のプログラムは、複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度であって、上記複数の周波数帯域の各々における輻輳状況に基づいて決定される上記優先度の情報を取得することと、上記優先度に従って、上記複数の周波数帯域における測定の実行を制御することと、を実行させるためのプログラムである。
以上説明したように本開示によれば、マクロセルの基地局にとっての負荷の増大を抑制することが可能となる。
スモールセルについての第1のシナリオを説明するための説明図である。 スモールセルについての第2のシナリオを説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係る通信システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 第1の実施形態に係るUEの構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るピコeNBの構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る第1の通信制御処理(ランダムアクセス手続きに係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る第2の通信制御処理(情報提供及びハンドオーバに係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る第3の通信制御処理(ハンドオーバに係るピコeNB側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るUEの構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るマクロeNBの構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るランダムアクセス手続きの概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る第1の通信制御処理(メッセージの提供に係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る第2の通信制御処理(UEの接続の許可に係るマクロeNB側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るUEの構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るマクロeNBの構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るランダムアクセス手続きの概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係る第1の通信制御処理(メッセージの提供に係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る第2の通信制御処理(UEの接続の許可に係るマクロeNB側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係るマクロeNBの構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係るUEの構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る第1の通信制御処理(測定の優先度の制御に係るマクロeNB側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る第2の通信制御処理(測定の制御に係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
2.通信システムの構成
3.第1の実施形態
3.1.概略
3.2.UEの構成
3.3.ピコeNBの構成
3.4.処理の流れ
4.第2の実施形態
4.1.概略
4.2.UEの構成
4.3.マクロNBの構成
4.4.処理の流れ
5.第3の実施形態
5.1.概略
5.2.UEの構成
5.3.マクロNBの構成
5.4.処理の流れ
6.第4の実施形態
6.1.概略
6.2.マクロNBの構成
6.3.UEの構成
6.4.処理の流れ
7.応用例
7.1.eNBに関する応用例
7.2.UEに関する応用例
8.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、図1及び図2を参照して、キャリアアグリゲーション、測定、及びスモールセルを説明する。
(リリース10のキャリアアグリゲーション)
−コンポーネントキャリア
リリース10のキャリアアグリゲーションでは、最大で5つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)が束ねられて、UE(User Equipment)により使用される。各コンポーネントキャリアは、最大20MHz幅の帯域である。キャリアアグリゲーションでは、周波数方向で連続するCCが使用される場合と、周波数方向で離れたCCが使用される場合とがある。周波数軸上で離れたCCが使用される場合に、使用されるCC間で伝搬路の状態が大きく異なり得る。キャリアアグリゲーションでは、使用されるCCをUE毎に設定することが可能である。
−プリマリCCとセカンダリCC
キャリアアグリゲーションでは、UEにより使用される複数のCCのうちの1つが特別なCCである。当該1つの特別なCCは、プライマリ(Primary)CC(PCC)と呼ばれる。また、上記複数のCCのうちの残りは、セカンダリ(Secondary)CC(SCC)と呼ばれる。
PCCは、UEによって異なり得る。また、PCCは、複数のCCの中で最も重要なCCであるので、通信品質が最も安定しているCCであることが望ましい。なお、どのCCをPCCとするかは、実際には、どのように実装するかに依存する。
また、UEが最初に接続を確立するCCが、当該UEにとってのPCCである。SCCは、PCCに追加される。即ち、PCCは、主要な周波数帯域であり、SCCは、補助的な周波数帯域である。SCCの変更は、既存のSCCの削除と新たなSCCの追加により行われる。PCCの変更は、従来の周波数間ハンドオーバの手順で行われる。キャリアアグリゲーションでは、UEは、SCCのみを使用することはできず、必ず1つのPCCを使用する。
また、PCCは、接続の制御(例えば、接続のセットアップ、接続のメンテナンス、等)のために使用される。UEは、複数のCCを使用している場合であっても、各CCにおいて接続状態になるわけではない。UEは、PCCのみで接続状態となる。
なお、PCCは、プライマリセル(Primary Cell)と呼ばれることもある。また、SCCは、セカンダリセル(Secondary Cell)と呼ばれることもある。
−クロスキャリアスケジューリング
CCには、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)があるCCと、PDCCHがないCCとがある。少なくともPCCには、PDCCHが存在する。あるCCにPDCCHがない場合には、当該CCのための制御情報(スケジューリング情報)は他のCCのPDCCHで送信される。このような形態は、クロスキャリアスケジューリングと呼ばれる。
PDCCHの各サーチスペースの中には複数のDCI(Downlink Control Information)が存在する。そして、DCIの中には、3ビットのCIF(Carrier Identity Field)が存在する。当該CIFは、他のCCを指定する。即ち、CIFで指定されるCCの制御情報が、DCIの中に存在する。
1つのCCは、複数のCCにより制御されることはなく、必ず1つのCCにより制御される。換言すると、1つのCCのための制御情報は、複数のCCに分散して配置されることはなく、1つのCCに配置される。UEは、CCにCIFがあるか否かを、RRCシグナリングにより事前に通知される。
−ePDCCH
リリース11では、PDCCHの領域の不足という問題がクローズアップされた。そこで、ePDCCH(Enhanced PDCCH)という新たな制御領域の開拓が行われた。ePDCCHは、従来のPDSCHの領域内に配置されることが決められている。
(測定)
測定(measurement)とは、伝送路の品質を測定することを示す。測定は、UEにより行われる。そして、当該測定の結果は、UEによりeNB(Evolved Node B)に報告される。
−測定対象
測定対象として3種類の周波数帯域がある。第1に、サービングセルで使用している周波数帯域が測定対象である。即ち、UEが接続中のeNBとの無線通信に使用している周波数帯域である。キャリアアグリゲーションの場合には、PCC及びSCCが測定対象である。また、第2に、eNBにより送信されるシステム情報(System Information)に含まれるホワイトリストの中にある周波数帯域が、測定対象の周波数帯域である。また、第3に、UEが検出した周波数帯域が、測定対象の周波数帯域である。
−RSRP及びCRS
ダウンリンクの代表的な測定結果は、RSRP(Reference Signal Received Power)及びRSRQ(Reference Signal Received Quality)である。RSRP及びRSRQは、CRS(Cell Specific Reference Symbol)を用いた測定により得られる値である。具体的には、RSRPは、CRSの電力を測定した結果である。また、RSRQは、RSRP及びRSSI(Received Signal Strength Indicator)から算出される。通常、UEは、RSRP及びRSRQの両方を報告する。
−測定結果の使用目的
RSRP及びRSSQは、セルの選択(Cell Selection)、セルの再選択(Cell Reselection)、及びハンドオーバのために使用される。
例えば、UEがRRC接続状態である場合に、UEにより報告される測定結果は、例えば、ハンドオーバの決定のために利用される。即ち、eNBは、UEにより報告される測定結果に基づいて、ハンドオーバの決定を行う。
また、例えば、UEがRRCアイドル状態である場合に、UEにより報告される測定結果は、例えば、セルの選択のために利用される。即ち、UEは、RRC(Radio Resource Control)アイドル状態である場合にも測定を行う。これにより、UEは、ページングチャネルでの情報の受信のために最適なセル又はeNBを選択し、ランダムアクセスを行う際の最適なセル又はeNBを選択することが可能になる。
−報告イベント
所定のイベントが、UEによる測定結果の報告をトリガする。即ち、所定のイベントが発生すると(所定のイベントの条件が満たされると)、UEは、測定結果をeNBに報告する。リリース8では、上記所定のイベントとして、イベントA1〜A5の5種類のイベントが定められている。また、上記所定のイベントとして、キャリアアグリゲーション用のイベントA6が定められている。
例えば、イベントA1の条件は、サービングセルの品質(例えば、RSRP又はRSRQ)が閾値よりも良くなることである。また、イベントA2の条件は、サービングセルの品質が閾値よりも悪くなることである。また、イベントA3の条件は、ネイバ(neighbor)セルの品質がサービングセルの品質よりも閾値以上よくなることである。また、イベントA4の条件は、ネイバセルの品質が閾値よりもよくなることである。また、イベントA5の条件は、サービングセルの品質が第1の閾値より悪くなり、且つネイバセルの品質が第2の閾値よりもよくなることである。
キャリアアグリゲーションが用いられる場合に、イベントA3の条件は、ネイバセルの品質がプライマリセルの品質よりも閾値以上よくなることである。また、イベントA5の条件は、プライマリセルの品質が第1の閾値より悪くなり、且つネイバセルの品質が第2の閾値よりもよくなることである。また、イベントA6の条件は、ネイバセルの品質がセカンダリセルの品質よりも閾値以上よくなることである。
(スモールセル)
−送信電力
スモールセルの基地局の送信電力は、マクロセルの基地局の送信電力よりも小さい。その結果、スモールセルの半径は、マクロセルの半径よりも小さくなる。
−リリース10のピコeNB
LTEでは、具体的には、ピコセルと呼ばれるスモールセルが用いられる。また、LTEでは、基地局は、eNB(evolved Node B)と呼ばれる。そして、また、当該ピコセルの基地局は、ピコeNBと呼ばれる。また、マクロセルの基地局は、マクロeNBと呼ばれる。
3GPP(Third Generation Partnership Project)のリリース10では、ピコeNBは、マクロeNBと光ファイバで接続されるアナログ部及びアンテナ部を含み、RRH(Remote Radio Head)と呼ばれる。また、マクロeNB及びピコeNBは、同一の周波数帯域を使用する。また、ピコセルは、マクロセルと一部又は全体で重なる(overlap)。このような基地局の配置形態は、ヘテロジニアスネットワーク(Het−Net:Heterogeneous Network)と呼ばれる。Het−Netでは、マクロeNBとピコeNBとの間の干渉を減らすことが重要であるので、3GPPでは、当該干渉を低減する手段についての議論が盛んに行われた。当該手段の1つとして、マクロeNBがほとんどの送信を停止するABS(Almost Blank Subframe)を設けることが検討された。
−リリース12でのスモールセル
リリース12で検討されているスモールセルも、例えばピコセルである。この点は、リース12とリリース10との間で同じである。一方、リリース12では、マクロセルとピコセルとで別々の周波数帯域が使用されるというシナリオが示されている。例えば、マクロeNBは、2GHz程度のより低い周波数帯域を使用し、ピコeNBは、5GHz程度のより高い周波数帯域を使用する。
また、マクロセルはピコセルよりも広いので、マクロeNBがピコeNBの代わりに制御信号を送信することも検討されている。
また、スモールセルについての2つのシナリオが検討されている。以下、この点について図1及び図2を参照して具体例を説明する。
図1は、スモールセルについての第1のシナリオを説明するための説明図である。本明細書では、当該第1のシナリオをシナリオAと呼ぶ。シナリオAは、UEがマクロセル及びスモールセルの両方のカバレッジに同時にいるシナリオである。図1を参照すると、マクロセル20及びマクロeNB21が示されている。また、ピコセル30A及びピコeNB31A、並びにピコセル30B及びピコeNB31Bも、示されている。マクロeNB21が周波数帯域F1を使用し、ピコeNB31が周波数帯域F2を使用する。この場合に、シナリオAでは、UEは、周波数帯域F1を使用してマクロeNB21との無線通信を行い、周波数帯域F2を使用してピコeNB31との無線通信を行うことができる。なお、シナリオAは、例えば、マクロeNB21は屋外で用いられ、ピコeNB31は屋外又は屋内で用いられるシナリオである。
図2は、スモールセルについての第2のシナリオを説明するための説明図である。本明細書では、当該第2のシナリオをシナリオBと呼ぶ。シナリオBは、UEがマクロセル及びスモールセルの両方のカバレッジに同時にいないシナリオである。具体的には、シナリオBは、UEがスモールセルのカバレッジにいるがマクロセルのカバレッジにいないシナリオである。図2を参照すると、ピコセル30C及びピコeNB31C、ピコセル30D及びピコeNB31D、並びにピコセル30E及びピコeNB31Eが、示されている。シナリオBでは、ピコeNB31は周波数帯域F1又は周波数帯域F2を使用する。例えば、シナリオBでもピコeNB31が周波数帯域F2を使用することが考えられる。この場合に、シナリオBでは、UEは、周波数帯域F2を使用してピコeNB31との無線通信を行うことができる。なお、シナリオBでは、ピコセル30がマクロセルと重なるか否かは問われない。
−シナリオAとシナリオBとの関係
シナリオAでは、マクロセルで使用されるCCをPCCとして使用することにより、多くのシグナリングを必要とするハンドオーバの頻度を減らすことができる。その結果、UE及びeNBにとっての負荷を減らすことができる。
ピコeNBが屋内に配置された場合に、屋内ではマクロeNBの電波が届かず、結果的に、スモールセルのシナリオが、シナリオAではなくシナリオBになってしまう場合も考えられる。よって、1つのUEに着目した場合に、例えば当該1つのUEが屋内と屋外を行き来すると、当該1つのUEにとってのシナリオは、シナリオAとシナリオBとの間で切り替わり得る。このように、シナリオAとシナリオBとの切替えは、UEごとに発生し得る。
−スモールセルのシナリオとキャリアアグリゲーションとの関係
マクロセルとピコセルとの各々で複数のCCが使用されることが考えられる。この場合に、マクロセルのためのCC及びピコセルのためのCCの組合せをキャリアアグリゲーションにより使用することが考えられる。
シナリオAでは、マクロセルのためのCCがPCCとして使用されることが考えられる。一方、シナリオBでは、マクロセルのためのCCが使用されないので、ピコセルのためのCCがPCCとして使用される。
<<2.本開示の実施形態に係る通信システムの概略的な構成>>
続いて、図3を参照して、本開示の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成を説明する。図3は、本開示の実施形態に係る通信システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図3を参照すると、通信システム1は、UE100、マクロeNB200及びピコeNB300を含む。この例では、通信システム1は、LTE、LTE−Advanced、又はこれらに準ずる通信方式に従ったシステムである。
(UE100)
UE100は、マクロセル20内に位置する場合に、マクロeNB200との無線通信を行う。また、UE100は、ピコセル30内に位置する場合に、ピコeNB300との無線通信を行う。なお、マクロセル20は、ピコセル30の一部又は全体と重なる。換言すると、ピコセル30は、一部又は全体でマクロセル20と重なる。
例えば、UE100は、複数の周波数帯域を使用して無線通信を行うことができる。より具体的には、例えば、UE100は、1つの主要な周波数帯域及び1つ以上の補助的な周波数帯域を使用して無線通信を行うことができる。即ち、UE100は、キャリアアグリゲーションをサポートし、1つのPCC及び1つ以上のSCCを使用して無線通信を行うことができる。
キャリアアグリゲーションの具体的な形態として、例えば、UE100は、マクロセル20のための複数のCCを使用してマクロeNB200との無線通信を行うことができる。また、例えば、UE100は、ピコセル30のための複数のCCを使用してピコeNB300との無線通信を行うことができる。本明細書では、マクロセル20のためのCC(マクロセル20で使用されるCC)を「マクロセル用CC」と呼び、ピコセル30のためのCC(ピコセル30で使用されるCC)を「ピコセル用CC」と呼ぶ。
さらに、例えば、UE100は、1つ以上のマクロセル用CCを使用してマクロeNB200との無線通信を行いつつ、1つ以上のピコセル用CCを使用してピコeNB300との無線通信を行うこともできる。即ち、UE100は、マクロセル用CCとピコセル用CCとの組合せを使用するキャリアアグリゲーションをサポートする。
(マクロeNB200)
マクロeNB200は、マクロセル20内に位置するUE100との無線通信を行う。
例えば、マクロeNB200は、複数の周波数帯域を使用して無線通信を行う。当該複数の周波数帯域は、複数のコンポーネントキャリア(CC)である。一例として、マクロeNB200により使用される当該複数のCC(即ち、複数のマクロセル用CC)の各々は、2MHz帯における帯域である。
また、例えば、マクロeNB200は、キャリアアグリゲーションをサポートする。即ち、マクロeNB200は、1つのUE100との無線通信に、複数のマクロセル用CCを使用することができる。
(ピコeNB300)
ピコeNB300は、ピコセル30内に位置するUE100との無線通信を行う。ピコセル30は、マクロセル20と一部又は全体で重なる。
例えば、ピコeNB300は、複数の周波数帯域を使用して無線通信を行う。当該複数の周波数帯域は、複数のコンポーネントキャリア(CC)である。例えば、ピコeNB300により使用される当該複数のCC(即ち、複数のピコセル用CC)の各々は、マクロセル用CCがある周波数帯よりもより高い周波数帯における帯域である。一例として、複数のピコセル用CCの各々は、5MHz帯における帯域である。
また、例えば、ピコeNB300は、キャリアアグリゲーションをサポートする。即ち、ピコeNB300は、1つのUE100との無線通信に、複数のピコセル用CCを使用することができる。
<<3.第1の実施形態>>
続いて、図4〜図8を参照して、本開示の第1の実施形態を説明する。
<3.1.概略>
(課題)
例えば、LTE及びLTE−Advancedでは、UEがRRCアイドル状態である場合(例えば、UEの電源投入後)に、UEは、RRCアイドル状態からRRC接続状態への遷移のために、ランダムアクセス手続きを行う。そして、どのコンポーネントキャリア(CC)でランダムアクセス手続きを行うかは、UEにより決定される。即ち、どのeNBと接続するかは、UEにより決定される。
しかし、マクロセル及びピコセルが存在する場合に、多数のUEがマクロセルのCCでランダムアクセス手続きを行うと、マクロセルのCCにおいて、接続確立のためのシグナリングが増大し得る。その結果、無線リソース及び処理の観点からマクロeNBに多大な負荷がかかってしまうことが懸念される。
なお、アクセスバーリング(Access Barring)により、UEによるマクロセルのCCでのランダムアクセス手続きを禁止し、又は減らすことが可能である。しかしながら、アクセスバーリングは、特定のUEのアクセスを禁止することはできない。例えば、マクロeNBとの接続が必要なUEをマクロeNBと接続させ、且つ、マクロeNBとの接続が不要なUEをマクロeNBと接続させないようにすることは、アクセスバーリングではできない。
そこで、第1の実施形態は、例えば、マクロセルの基地局にとっての負荷の増大を抑制することを可能にする。
(解決手段)
第1の実施形態によれば、UE100は、いずれのeNBとも接続されていない場合には、ピコeNB300との接続のためのアクセス手続きを行う。
これにより、UE100は、まずピコeNB300に接続されるようになる。そのため、マクロeNB200に接続されるUE100をネットワーク側で決めることが可能になる。よって、UE100によるマクロeNB200への接続を制限することが可能になる。そして、当該制限によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第1の実施形態によれば、マクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
<3.2.UEの構成>
次に、図4を参照して、第1の実施形態に係るUE100−1の構成の一例を説明する。図4は、第1の実施形態に係るUE100−1の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、UE100−1は、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140、表示部150及び処理部160を備える。
(アンテナ部110)
アンテナ部110は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部120へ出力する。また、アンテナ部110は、無線通信部120により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部120)
無線通信部120は、UE100がマクロセル20内に位置する場合に、マクロeNB200との無線通信を行う。また、無線通信部120は、UE100がピコセル30内に位置する場合に、ピコeNB300との無線通信を行う。
また、例えば、無線通信部120は、複数の周波数帯域(即ち、CC)を使用して無線通信を行う。具体的には、例えば、無線通信部120は、複数のマクロセル用CCを使用してマクロeNB200との無線通信を行う。また、例えば、無線通信部120は、複数のピコセル用CCを使用してピコeNB300との無線通信を行う。また、例えば、無線通信部120は、1つ以上のマクロセル用CCを使用してマクロeNB200との無線通信を行いつつ、1つ以上のピコセル用CCを使用してピコeNB300との無線通信を行う。
(記憶部130)
記憶部130は、UE100の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(入力部140)
入力部140は、UE100のユーザによる入力を受け付ける。そして、入力部140は、入力結果を処理部160に提供する。
(表示部150)
表示部150は、UE100からの出力画面(即ち、出力画像)を表示する。例えば、表示部150は、処理部160(表示制御部165)による制御に応じて、出力画面を表示する。
(処理部160)
処理部160は、UE100−1の様々な機能を提供する。処理部160は、情報取得部161、通信制御部163及び表示制御部165を含む。
(情報取得部161)
情報取得部161は、通信制御部163による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部161は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部161は、記憶部130に記憶されている情報を取得する。
−セル情報
とりわけ第1の実施形態では、情報取得部161は、マクロセル20及びピコセル30についての情報(以下、「セル情報」と呼ぶ)を取得する。
例えば、当該セル情報は、セルで使用される周波数帯域についての情報を含む。当該周波数帯域は、例えば、コンポーネントキャリア(CC)である。
具体的には、例えば、情報取得部161は、1つ以上のマクロセル用CC及び1つ以上のピコセル用CCの情報(以下、「CC情報」と呼ぶ)を取得する。一例として、上記CC情報は、各CCを識別するための情報を含む。また、別の例として、上記CC情報は、各CCがマクロセル用CC及びピコセル用CCのいずれであるかを示す情報を含む。また、別の例として、上記CC情報は、上記CCにおける物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel:PRACH)の情報を含む。
なお、上記セル情報(CC情報)は、例えば、システム情報(system information)に含まれる情報である。
−UEの状況に応じた情報
また、例えば、情報取得部161は、UE100−1の状況に応じた上記情報を取得する。UE100−1の状況に応じた当該情報については、後に詳細に説明する。
(通信制御部163)
通信制御部163は、UE100−1による無線通信に関する制御を行う。
−アクセス手続き
とりわけ第1の実施形態では、通信制御部163は、UE100−1がいずれのeNBとも接続されていない場合には、ピコeNB300−1との接続のためのアクセス手続きを行う。換言すると、通信制御部163は、UE100−1がいずれのeNBとも接続されていない場合には、マクロeNB200−1との接続のためのアクセス手続きを行わない。当該アクセス手続きは、例えば、ランダムアクセス手続きである。
より具体的には、例えば、通信制御部163は、UE100−1がRRCアイドル状態である場合には、マクロセル用CCでのランダムアクセス手続きを行わず、ピコセル用CCでのランダムアクセス手続きを行う。即ち、通信制御部163は、UE100−1がRRCアイドル状態である場合には、無線通信部120に、ピコセル用CCのPRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信させる。そして、通信制御部163は、ピコセル用CCにおいて、RRC接続確立(RRC Connection Establishment)を行う。その結果、通信制御部163は、RRCアイドル状態からRRC接続状態に遷移し、上記ピコセル用CCが、UE100−1にとってのプライマリコンポーネントキャリア(PCC)となる。
これにより、UE100−1は、まずピコeNB300−1に接続されるようになる。そのため、マクロeNB200に接続されるUE100−1をネットワーク(例えば、ピコeNB300−1)側で決めることが可能になる。よって、UE100−1によるマクロeNB200への接続を制限することが可能になる。そして、当該制限によれば、マクロセルのCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200にとっての負荷の増大が抑制され得る。このように、マクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
−情報提供
例えば、通信制御部163は、UE100−1がピコeNB300−1と接続された後に、UE100−1の状況に応じた情報をピコeNB300−1に提供する。具体的には、例えば、通信制御部163は、無線通信部120に、UE100−1の状況に応じた上記情報をピコeNB300−1へ送信させる。
−−移動状況情報
第1の例として、UE100−1の状況に応じた上記情報は、UE100−1の移動状況の情報(以下、「移動状況情報」)を含む。一例として、当該移動状況情報は、UE100−1の移動速度の情報である。
これにより、ネットワーク側では、UE100−1の移動状況に応じて、マクロeNB200に接続されるUE100−1を決めることが可能になる。そのため、例えば、UE100−1の移動速度が速い場合に、UE100−1にマクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。その結果、例えば、UE100−1のハンドオーバの頻度が抑えられる。
−−要求情報
第2の例として、UE100−1の状況に応じた上記情報は、無線通信に関するUE100−1の要求の情報(以下、「要求情報」と呼ぶ)を含む。例えば、当該要求情報は、UE100−1が無線通信のために使用するCCの数の情報、又は、UE100−1の無線通信におけるスループットの情報を含む。即ち、上記要求情報は、UE100−1により要求されるCCの数の情報、又は、UE100−1により要求されるスループットの情報を含む。
これにより、ネットワーク側では、無線通信に関するUE100−1の要求に応じて、マクロeNB200に接続されるUE100−1を決めることが可能になる。そのため、例えば、UE100−1が多数のCCを使用することを求める場合に、UE100−1にマクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。その結果、例えば、多数のSCCのアクティベーションが行われたにもかかわらず、(PCCのハンドオーバにより)短時間の間に上記多数のSCCのデアクティベーションが行われる可能性が、低減される。また、例えば、UE100−1が高いスループットを求める場合に、UE100−1にマクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。その結果、例えば、高いスループットが求められるにもかかわらず、頻繁なハンドオーバに起因してスループットが低下する可能性が、低減される。
以上のように、UE100−1の状況に応じた上記情報の提供により、例えば、マクロeNB200への接続が有効であるUE100−1に、マクロeNB200に接続させることが可能になる。具体的には、例えば、マクロセル用CCのPCCとしての使用が有効であるUE100−1に、マクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。
(表示制御部165)
表示制御部165は、表示部150による出力画面の表示を制御する。例えば、表示制御部165は、表示部150により表示される出力画面を生成し、当該出力画面を表示部150に表示させる。
<3.3.ピコeNBの構成>
次に、図5を参照して、第1の実施形態に係るピコeNB300−1の構成の一例を説明する。図5は、第1の実施形態に係るピコeNB300−1の構成の一例を示すブロック図である。図5を参照すると、ピコeNB300−1は、アンテナ部310、無線通信部320、ネットワーク通信部330、記憶部340及び処理部350を備える。
(アンテナ部310)
アンテナ部310は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部320へ出力する。また、アンテナ部310は、無線通信部320により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部320)
無線通信部320は、ピコセル30内に位置するUE100との無線通信を行う。例えば、無線通信部320は、複数の周波数帯域(即ち、複数のピコセル用CC)を使用して無線通信を行う。
(ネットワーク通信部330)
ネットワーク通信部330は、他の通信ノードと通信する。当該他の通信ノードは、例えば、マクロeNB200を含む。また、上記他の通信ノードは、別のピコeNB300を含む。また、上記他の通信ノードは、コアネットワークの通信ノードを含む。例えば、当該コアネットワークは、EPCであり、当該通信ノードは、MME、S−GW等を含む。
(記憶部340)
記憶部340は、ピコeNB300の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(処理部350)
処理部350は、ピコeNB300−1の様々な機能を提供する。処理部350は、情報取得部351及び通信制御部353を含む。
(情報取得部351)
情報取得部351は、通信制御部353による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部351は、無線通信部320を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部351は、記憶部340に記憶されている情報を取得する。
例えば、UE100−1の状況に応じた上記情報が、UE100−1により送信されると、情報取得部351は、無線通信部320を介して、UE100−1の状況に応じた上記情報を取得する。
(通信制御部353)
通信制御部353は、ピコセル30内での無線通信に関する制御を行う。
−アクセス手続き
例えば、通信制御部353は、UE100−1の接続のためのアクセス手続きを行う。より具体的には、例えば、通信制御部353は、ピコセル用CCのPRACHでランダムアクセスプリアンブルが受信されると、無線通信部320に、ランダムアクセスレスポンスを送信させる。そして、通信制御部353は、ピコセル用CCにおいて、RRC接続確立を行う。
−ハンドオーバ
例えば、通信制御部353は、UE100−1の状況に応じた上記情報に基づいて、UE100−1のハンドオーバを制御する。即ち、通信制御部353は、UE100−1の状況に応じた上記情報に基づいて、UE100のPCCのハンドオーバを制御する。
−−移動状況
上述したように、例えば、UE100−1の状況に応じた上記情報は、上記移動状況情報を含む。そして、例えば、通信制御部353は、UE100−1の移動速度が所定の速度を超える場合に、ピコセル用CCからマクロセル用CCへのPCCのハンドオーバを決定し、当該ハンドオーバを実行する。
−−要求
また、上述したように、例えば、UE100−1の状況に応じた上記情報は、上記要求情報を含む。
第1の例として、上記要求情報は、例えば、UE100−1が無線通信のために使用するCCの数(即ち、UE100−1により要求されるCCの数)の情報を含む。そして、例えば、通信制御部353は、要求されるCCの数が所定の数を超える場合に、ピコセル用CCからマクロセル用CCへのPCCのハンドオーバを決定し、当該ハンドオーバを実行する。
第2の例として、上記要求情報は、例えば、UE100−1の無線通信におけるスループット(即ち、UE100−1により要求されるスループット)の情報を含む。そして、例えば、通信制御部353は、要求されるスループットが所定の値を超える場合に、ピコセル用CCからマクロセル用CCへのPCCのハンドオーバを決定し、当該ハンドオーバを実行する。
<3.4.処理の流れ>
次に、図6〜図8を参照して、第1の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
(第1の通信制御処理:ランダムアクセス手続きに係るUE側の処理)
図6は、第1の実施形態に係る第1の通信制御処理(ランダムアクセス手続きに係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該第1の通信制御処理は、UE100−1がRRCアイドル状態である場合に実行される。
ステップS401で、情報取得部161は、マクロセル20及びピコセル30についての情報(即ち、セル情報)を取得する。
ステップS403で、通信制御部163は、ピコeNB300−1との接続のためのランダムアクセス手続きを行う。即ち、通信制御部163は、ピコセル用CCでのランダムアクセス手続きを行う。その結果、UE100−1は、RRC接続状態となる。そして、処理は終了する。
(第2の通信制御処理:情報提供及びハンドオーバに係るUE側の処理)
図7は、第1の実施形態に係る第2の通信制御処理(情報提供及びハンドオーバに係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該第2の通信制御処理は、UE100−1がピコeNB300−1とのRRC接続状態である場合(即ち、ピコセル用CCがPCCである場合)に実行される。
ステップS421で、情報取得部161は、UE100−1の移動状況の情報(即ち、移動状況情報)、及び無線通信に関するUE100−1の要求の情報(即ち、要求情報)を取得する。この例では、上記移動状況情報は、UE100−1の移動速度の情報を含む。また、上記要求情報は、UE100−1が無線通信のために使用するCCの数(即ち、UE100−1により要求されるCCの数)の情報を含む。
ステップS423で、通信制御部163は、上記移動状況情報及び上記要求情報をピコeNB300−1に提供する。
ステップS425で、通信制御部163は、マクロセル20へのハンドオーバの指示があったかを判定する。マクロセル20へのハンドオーバの指示があった場合には、処理はステップS427へ進む。そうでなければ、処理はステップS429へ進む。
ステップS427で、通信制御部163は、マクロセル20へのハンドオーバを実行する。即ち、通信制御部163は、マクロセル用CCへのPCCのハンドオーバを実行する。そして、処理は終了する。
ステップS429で、通信制御部163は、ピコセル30での無線通信を継続する。そして、処理はステップS421へ戻る。
なお、いずれかのタイミングで、別のトリガにより、UE100−1がマクロセル20(マクロeNB200)へのハンドオーバを実行した場合に、上記第2の通信制御処理が終了してもよい。
(第3の通信制御処理:ハンドオーバに係るピコeNB側の処理)
図8は、第1の実施形態に係る第3の通信制御処理(ハンドオーバに係るピコeNB側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該第3の通信制御処理は、ピコeNB300−1とのRRC接続状態にあるUE100−1ごとに実行される。
ステップS441で、情報取得部351は、UE100−1の移動状況の情報(即ち、移動状況情報)、及び無線通信に関するUE100−1の要求の情報(即ち、要求情報)を取得する。この例では、上記移動状況情報は、UE100−1の移動速度の情報を含む。また、上記要求情報は、UE100−1が無線通信のために使用するCCの数(即ち、UE100−1により要求されるCCの数)の情報を含む。
ステップS443で、通信制御部353は、UE100−1の移動速度が所定の速度を超えるかを判定する。当該移動速度が所定の速度を超える場合には、処理はステップS447へ進む。そうでなければ、処理はステップS445へ進む。
ステップS445で、通信制御部353は、UE100−1により要求されるCCの数が所定の数を超えるかを判定する。要求されるCCの数が所定の数を超える場合には、処理はステップS447へ進む。そうでなければ、処理はステップS441へ戻る。
ステップS447で、通信制御部353は、マクロセル20へのUE100−1のハンドオーバを決定する。
ステップS449で、通信制御部353は、マクロセル20へのUE100−1のハンドオーバを実行する。そして、処理は終了する。
なお、いずれかのタイミングで、別のトリガにより、UE100−1がマクロセル20(マクロeNB200)へのハンドオーバを実行した場合に、上記第2の通信制御処理が終了してもよい。また、いずれかのタイミングで、UE100−1が別のピコセル30(別のピコeNB300−1)へのハンドオーバを実行した場合に、上記第2の通信制御処理が終了してもよい。
以上、本開示の第1の実施形態を説明した。なお、第1の実施形態に係るUE100−1は、マシンタイプ通信(Machine Type Communication:MTC)を行う装置(以下、「MTC装置」と呼ぶ)であってもよい。これにより、とりわけMTC装置に起因するマクロセルの基地局にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。また、この場合に、UE100−1は、UE100−1の状況に応じた上記情報の取得及び提供を行わなくてもよい。
<<4.第2の実施形態>>
続いて、図9〜図13を参照して、本開示の第2の実施形態を説明する。
<4.1.概略>
(課題)
第2の実施形態に係る課題は、第1の実施形態に係る課題と同一である。即ち、第2の実施形態も、例えば、マクロセルの基地局にとっての負荷の増大を抑制することを可能にする。
(解決手段)
第2の実施形態によれば、UE100は、いずれのeNBとも接続されていない場合には、eNB(とりわけマクロeNB200)とのアクセス手続きにおいて、UE100の状況に応じた情報を含むメッセージを上記eNBに提供する。一方、マクロeNB200は、UE100に状況に応じた上記情報に基づいて、UE100の接続を許可するかを判定する。
これにより、アクセス手続きにおいて、UE100の状況を考慮して、マクロeNB200に接続されるUE100をネットワーク側で決めることが可能になる。そのため、マクロeNB200に接続されないUE100については、アクセス手続き(又は接続確立の処理)を中止することも可能になる。そして、当該中止によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第2の実施形態によれば、マクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
<4.2.UEの構成>
次に、図9を参照して、第2の実施形態に係るUE100−2の構成の一例を説明する。図9は、第2の実施形態に係るUE100−2の構成の一例を示すブロック図である。図9を参照すると、UE100−2は、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140、表示部150及び処理部170を備える。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140及び表示部150、並びに、処理部に含まれる表示制御部165については、第2の実施形態と上述した第1の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、処理部170のうちの情報取得部171及び通信制御部173のみを説明する。
(情報取得部171)
情報取得部171は、通信制御部173による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部171は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部171は、記憶部130に記憶されている情報を取得する。
とりわけ第2の実施形態では、情報取得部171は、UE100−2の状況に応じた情報を取得する。UE100−2の状況に応じた当該情報は、第1の実施形態において説明したとおりである。
(通信制御部173)
通信制御部173は、UE100−2による無線通信に関する制御を行う。
−アクセス手続きにおける情報提供
とりわけ第2の実施形態では、通信制御部173は、UE200−2がいずれのeNBとも接続されていない場合に、eNBとの接続のためのアクセス手続きにおいて、UE100−2の状況に応じた上記情報を含むメッセージを上記eNBに提供する。上記アクセス手続きは、例えば、ランダムアクセス手続きである。
例えば、上記メッセージに含まれる、UE100−2の状況に応じた上記情報は、eNBとの接続を許可するかを判定するために使用される情報である。より具体的には、例えば、UE100−2の状況に応じた上記情報は、マクロeNB200−2との接続を許可するかを判定するために使用される情報である。
また、例えば、上記メッセージは、上記アクセス手続きにおける、通信プロトコルのレイヤ2又はレイヤ3のメッセージである。より具体的には、例えば、上記メッセージは、ランダムアクセス手続きにおけるL2メッセージ又はL3メッセージである。一例として、上記メッセージは、RRC接続要求(RRC Connection Request)メッセージである。
具体的な一例として、通信制御部173は、UE100−2がRRCアイドル状態である場合には、eNBとのランダムアクセス手続きにおいて、UE100−2の状況に応じた上記情報を含むRRC接続要求メッセージを上記eNBに提供する。
これにより、アクセス手続きにおいて、UE100−2の状況を考慮して、マクロeNB200に接続されるUE100−2をネットワーク側で決めることが可能になる。そのため、マクロeNB200−2に接続されないUE100−2については、アクセス手続き(又は接続確立の処理)を中止することも可能になる。そして、当該中止によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200−2にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第2の実施形態によれば、マクロeNB200−2にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
また、例えば、マクロeNB200−2への接続が有効であるUE100−2に、マクロeNB200−2に接続させることが可能になる。具体的には、例えば、マクロセル用CCのPCCとしての使用が有効であるUE100−2に、マクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。
−−移動状況情報
第1の例として、UE100−2の状況に応じた上記情報は、UE100−2の移動状況の情報(即ち、移動状況情報)を含む。一例として、当該移動状況情報は、UE100−2の移動速度の情報である。
これにより、ネットワーク側では、UE100−2の移動状況に応じて、マクロeNB200−2に接続されるUE100−2を決めることが可能になる。そのため、例えば、UE100−2の移動速度が速い場合に、UE100−2にマクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。その結果、例えば、UE100−2のハンドオーバの頻度が抑えられる。
−−要求情報
第2の例として、UE100−2の状況に応じた上記情報は、無線通信に関するUE100−2の要求の情報(即ち、要求情報)を含む。例えば、当該要求情報は、UE100−2が無線通信のために使用するCCの数の情報、又は、UE100−2の無線通信におけるスループットの情報を含む。即ち、上記要求情報は、UE100−2により要求されるCCの数の情報、又は、UE100−2により要求されるスループットの情報を含む。
これにより、ネットワーク側では、無線通信に関するUE100−2の要求に応じて、マクロeNB200−2に接続されるUE100−2を決めることが可能になる。そのため、例えば、UE100−2が多数のCCを使用することを求める場合に、UE100−2にマクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。その結果、例えば、多数のSCCのアクティベーションが行われたにもかかわらず、(PCCのハンドオーバにより)短時間の間に上記多数のSCCのデアクティベーションが行われる可能性が、低減される。また、例えば、UE100−2が高いスループットを求める場合に、UE100−2にマクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。その結果、例えば、高いスループットが求められるにもかかわらず、頻繁なハンドオーバに起因してスループットが低下する可能性が、低減される。
−情報提供の対象となるeNB
なお、上記eNBは、マクロeNB200−2であってもよい。即ち、通信制御部173は、UE100−2の状況に応じた上記情報を含むメッセージをマクロeNB200−2に送信し、UE100−2の状況に応じた上記情報を含まないメッセージをピコeNB300に送信してもよい。これにより、ピコeNB300との接続のためのランダムアクセスアクセス手続きにおいて、無駄な情報の送信が回避される。なお、この場合に、各CCがマクロセル用CC及びピコセル用CCのいずれであるかを示す情報が、マクロeNB200−2又はピコeNB300により、UE100−2に通知されてもよい。
<4.3.マクロeNBの構成>
次に、図10を参照して、第2の実施形態に係るマクロeNB200−2の構成の一例を説明する。図10は、第2の実施形態に係るマクロeNB200−2の構成の一例を示すブロック図である。図10を参照すると、マクロeNB200−2は、アンテナ部210、無線通信部220、ネットワーク通信部230、記憶部240及び処理部250を備える。
(アンテナ部210)
アンテナ部210は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部220へ出力する。また、アンテナ部210は、無線通信部220により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部220)
無線通信部220は、マクロセル20内に位置するUE100との無線通信を行う。例えば、無線通信部220は、複数の周波数帯域(即ち、複数のマクロセル用CC)を使用して無線通信を行う。
(ネットワーク通信部230)
ネットワーク通信部230は、他の通信ノードと通信する。当該他の通信ノードは、例えば、ピコeNB300を含む。また、上記他の通信ノードは、別のマクロeNB200を含む。また、上記他の通信ノードは、コアネットワークの通信ノードを含む。例えば、当該コアネットワークは、EPCであり、当該通信ノードは、MME、S−GW等を含む。
(記憶部240)
記憶部240は、マクロeNB200の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(処理部250)
処理部250は、マクロeNB200−2の様々な機能を提供する。処理部250は、情報取得部251及び通信制御部253を含む。
(情報取得部251)
情報取得部251は、通信制御部253による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部251は、無線通信部220を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部251は、記憶部240に記憶されている情報を取得する。
とりわけ第2の実施形態では、情報取得部251は、UE100−2の接続のためのアクセス手続きにおいて、UE100−2の状況に応じた情報を含むメッセージがUE100−2により提供されると、当該情報を取得する。
具体的には、例えば、RRCアイドル状態であるUE100−2が、ランダムアクセス手続きにおいて、UE100−2の状況に応じた上記情報を含むL2/L3メッセージ(例えば、RRC接続要求メッセージ)をマクロeNB200−2へ送信する。すると、情報取得部251は、無線通信部220を介して、上記RRC接続要求メッセージを取得し、当該RRC接続要求メッセージから、UE100−2の状況に応じた上記情報を取得する。
一例として、上記L2/L3メッセージには、UE100−2が3GPPの特定のリリース以降のUEであることを示すフラグが含まれる。情報取得部251は、上記L2/L3メッセージの中に上記フラグを発見した場合には、上記L2/L3メッセージに含まれる、UE100−2の状況に応じた上記情報(移動状況情報、要求情報、等)を取得する。
(通信制御部253)
通信制御部253は、マクロセル20内での無線通信に関する制御を行う。
−アクセス手続き
例えば、通信制御部253は、UE100−2の接続のためのアクセス手続きを行う。より具体的には、例えば、通信制御部253は、マクロセル用CCのPRACHでランダムアクセスプリアンブルが受信されると、無線通信部220に、ランダムアクセスレスポンスを送信させる。そして、通信制御部253は、マクロセル用CCにおいて、RRC接続確立を行う。
−接続の許可の判定
とりわけ第2の実施形態では、通信制御部253は、UE100−2の状況に応じた上記情報に基づいて、UE100−2の接続を許可するかを判定する。即ち、通信制御部253は、UE100−2の状況に応じた上記情報に基づいて、UE100−2によるマクロセル用CCのPCCとしての使用を許可するかを判定する。
−−移動状況
第1の例として、UE100−2の状況に応じた上記情報は、上記移動状況情報を含む。そして、通信制御部253は、上記移動状況情報に基づいて、UE100−2の接続を許可するかを判定する。
具体的には、例えば、通信制御部253は、UE100−2の移動速度が所定の速度を超える場合に、マクロeNB200−2へのUE100−2の接続(即ち、UE100−2によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可する。
このように、移動状況情報による許可の判定により、例えば、UE100−2の移動速度が速い場合に、UE100−2にマクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。その結果、例えば、UE100−2のハンドオーバの頻度が抑えられる。
−−要求
第2の例として、UE100−2の状況に応じた上記情報は、上記要求情報を含む。例えば、当該要求情報は、UE100−2が無線通信のために使用するCCの数の情報、又は、UE100−2の無線通信におけるスループットの情報を含む。即ち、上記要求情報は、UE100−2により要求されるCCの数の情報、又は、UE100−1により要求されるスループットの情報を含む。そして、通信制御部253は、上記要求情報に基づいて、UE100−2の接続を許可するかを判定する。
具体的には、例えば、通信制御部253は、要求されるCCの数が所定の数を超える場合に、マクロeNB200−2へのUE100−2の接続(即ち、UE100−2によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可する。
また、例えば、通信制御部253は、要求されるスループットが所定の値を超える場合に、マクロeNB200−2へのUE100−2の接続(即ち、UE100−2によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可する。
このように、要求情報による許可の判定により、例えば、UE100−2が多数のCCを使用することを求める場合、又は、UE100−2が高いスループットを求める場合に、UE100−2にマクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。その結果、例えば、多数のSCCのアクティベーションが行われたにもかかわらず、(PCCのハンドオーバにより)短時間の間に上記多数のSCCのデアクティベーションが行われる可能性が、低減される。また、例えば、高いスループットが求められるにもかかわらず、頻繁なハンドオーバに起因してスループットが低下する可能性が、低減される。
以上のように、UE100−2の状況に応じた接続の許可の判定により、例えば、マクロeNB200−2への接続が有効であるUE100−2に、マクロeNB200−2に接続させることが可能になる。具体的には、例えば、マクロセル用CCのPCCとしての使用が有効であるUE100−2に、マクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。
また、UE100−2の状況に応じた接続の許可の判定により、アクセス手続きにおいて、UE100−2の状況を考慮して、マクロeNB200−2に接続されるUE100−2をネットワーク側で決めることが可能になる。そのため、マクロeNB200−2に接続されないUE100−2については、アクセス手続き(又は接続確立の処理)を中止することも可能になる。そして、当該中止によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200−2にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第2の実施形態によれば、マクロeNB200−2にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
<4.4.処理の流れ>
次に、図11〜図13を参照して、第2の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
(ランダムアクセス手続き)
図11は、第2の実施形態に係るランダムアクセス手続きの概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、UE100−2は、マクロセル用CCのPRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信する(S510)。
すると、マクロeNB200−2は、ランダムアクセスレスポンスをUE100−2に送信する(S530)。
その後、UE100−2は、UE100−2の状況に応じた情報を含むL2/L3メッセージをマクロeNB200−2へ送信する(S550)。当該L2/L3メッセージは、例えば、RRC接続要求メッセージである。
そして、マクロeNB200−2は、競合解決(Contention Resolution)情報をUE100−2へ送信する(S570)。
なお、第2の実施形態では、マクロeNB200−2は、ステップS550の後に、UE100−2の接続を許可するかを判定する。
(第1の通信制御処理:メッセージの提供に係るUE側の処理)
図12は、第2の実施形態に係る第1の通信制御処理(メッセージの提供に係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該第1の通信制御処理は、図11を参照して説明したランダムアクセス手続きの処理のうちのステップS550に対応する。
ステップS551で、情報取得部171は、UE100−2の移動状況の情報(即ち、移動状況情報)、及び無線通信に関するUE100−2の要求の情報(即ち、要求情報)を取得する。この例では、上記移動状況情報は、UE100−2の移動速度の情報を含む。また、上記要求情報は、UE100−2が無線通信のために使用するCCの数(即ち、UE100−2により要求されるCCの数)の情報を含む。
ステップS553で、通信制御部173は、上記移動状況情報及び上記要求情報を含むL2/L3メッセージをマクロeNB200−2に提供する。例えば、当該L2/L3メッセージは、RRC接続要求メッセージである。そして、処理は終了する。
(第2の通信制御処理:UEの接続の許可に係るマクロeNB側の処理)
図13は、第2の実施形態に係る第2の通信制御処理(UEの接続の許可に係るマクロeNB側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該第2の通信制御処理は、図11を参照して説明したランダムアクセス手続きの処理のうちのステップS550の後に実行される。
ステップS561で、情報取得部251は、UE100−2の移動状況の情報(即ち、移動状況情報)、及び無線通信に関するUE100−2の要求の情報(即ち、要求情報)を取得する。この例では、上記移動状況情報は、UE100−2の移動速度の情報を含む。また、上記要求情報は、UE100−2が無線通信のために使用するCCの数(即ち、UE100−2により要求されるCCの数)の情報を含む。
ステップS563で、通信制御部253は、UE100−2の移動速度が所定の速度を超えるかを判定する。当該移動速度が所定の速度を超える場合には、処理はステップS567へ進む。そうでなければ、処理はステップS565へ進む。
ステップS565で、通信制御部253は、UE100−2により要求されるCCの数が所定の数を超えるかを判定する。要求されるCCの数が所定の数を超える場合には、処理はステップS567へ進む。そうでなければ、処理はステップS569へ進む。
ステップS567で、通信制御部253は、マクロeNB200−2へのUE100−2の接続(即ち、UE100−2によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可すると判定する。
ステップS568で、通信制御部253は、マクロeNB200−2へのUE100−2の接続(即ち、UE100−2によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可する。そして、処理は終了する。
ステップS569で、通信制御部253は、マクロeNB200−2へのUE100−2の接続(即ち、UE100−2によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可しないと判定する。そして、処理は終了する。
<<5.第3の実施形態>>
続いて、図14〜図18を参照して、本開示の第3の実施形態を説明する。
<5.1.概略>
(課題)
例えば、LTE及びLTE−Advancedでは、UEがRRCアイドル状態である場合(例えば、UEの電源投入後)に、UEは、RRCアイドル状態からRRC接続状態への遷移のために、ランダムアクセス手続きを行う。そして、どのコンポーネントキャリア(CC)でランダムアクセス手続きを行うかは、UEにより決定される。即ち、どのeNBと接続するかは、UEにより決定される。
しかし、マクロセル及びピコセルが存在する場合に、多数のUEがマクロセルのCCでランダムアクセス手続きを行うと、マクロセルのCCにおいて、接続確立のためのシグナリングが増大し得る。その結果、無線リソース及び処理の観点からマクロeNBに多大な負荷がかかってしまうことが懸念される。
また、今後は、マシンタイプ通信(MTC)を行う装置(即ち、MTC装置)が増加すると考えられる。そのため、とりわけ、MTC装置のランダムアクセス手続きに起因してマクロeNBに多大な負荷がかかり得る。
なお、アクセスバーリングにより、UEによるマクロセルのCCでのランダムアクセス手続きを禁止し、又は減らすことが可能である。しかしながら、アクセスバーリングは、特定のUEのアクセスを禁止することはできない。例えば、MCT装置ではないUEをマクロeNBと接続させ、且つ、MTC装置であるUEをマクロeNBと接続させないようにすることは、アクセスバーリングではできない。
そこで、例えば、MTC装置に起因するマクロセルの基地局にとっての負荷の増大を抑制することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
(解決手段)
第3の実施形態によれば、UE100は、eNB(とりわけマクロeNB200)との接続のためのアクセス手続きにおいて、UE100がマシンタイプ通信を行う装置(MTC装置)であることを示す装置情報を含むメッセージを上記eNBに提供する。一方、マクロeNB200は、UE100の接続のためのアクセス手続きにおいて上記装置情報が提供されると、UE100の上記接続を許可しないと判定する。
これにより、MTC装置であるUE100については、アクセス手続き(又は接続確立の処理)を中止することも可能になる。そして、当該中止によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第3の実施形態によれば、MTC装置に起因するマクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
<5.2.UEの構成>
次に、図14を参照して、第3の実施形態に係るUE100−3の構成の一例を説明する。図14は、第3の実施形態に係るUE100−3の構成の一例を示すブロック図である。図14を参照すると、UE100−3は、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140、表示部150及び処理部180を備える。とりわけ第3の実施形態では、UE100−3は、MTC通信を行う装置(MTC装置)である。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140及び表示部150、並びに、処理部に含まれる表示制御部165については、第3の実施形態と上述した第1の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、処理部180のうちの情報取得部181及び通信制御部183のみを説明する。
(情報取得部181)
情報取得部181は、通信制御部183による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部181は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部181は、記憶部130に記憶されている情報を取得する。
とりわけ第3の実施形態では、情報取得部181は、UE100−3がMTC装置であることを示す装置情報を取得する。
(通信制御部183)
通信制御部183は、UE100−3による無線通信に関する制御を行う。
−アクセス手続きにおける情報提供
とりわけ第3の実施形態では、通信制御部183は、eNBとの接続のためのアクセス手続きにおいて、UE200−3がMTC装置であることを示す上記装置情報を含むメッセージを上記eNBに提供する。例えば、上記装置情報を含む上記メッセージを提供される上記eNBが、マクロeNB200−3である場合に、上記eNBとの接続が許可されない。上記アクセス手続きは、例えば、ランダムアクセス手続きである。
また、例えば、上記メッセージは、上記アクセス手続きにおける、通信プロトコルのレイヤ2又はレイヤ3のメッセージである。より具体的には、例えば、上記メッセージは、ランダムアクセス手続きにおけるL2メッセージ又はL3メッセージである。一例として、上記メッセージは、RRC接続要求メッセージである。
具体的な一例として、通信制御部183は、eNBとのランダムアクセス手続きにおいて、上記装置情報を含むRRC接続要求メッセージを上記eNBに提供する。
これにより、MTC装置であるUE100−3については、アクセス手続き(又は接続確立の処理)を中止することも可能になる。そして、当該中止によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200−3にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第3の実施形態によれば、MTC装置に起因するマクロeNB200−3にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
−情報提供の対象となるeNB
なお、上記装置情報を含む上記メッセージを提供されるeNBは、マクロeNB200−3であってもよい。即ち、通信制御部183は、上記装置情報を含むメッセージをマクロeNB200−3に送信し、上記装置情報を含まないメッセージをピコeNB300に送信してもよい。これにより、ピコeNB300との接続のためのランダムアクセスアクセス手続きにおいて、無駄な情報の送信が回避される。なお、この場合に、各CCがマクロセル用CC及びピコセル用CCのいずれであるかを示す情報が、マクロeNB200−3又はピコeNB300により、UE100−3に通知されてもよい。
<5.3.マクロeNBの構成>
次に、図15を参照して、第3の実施形態に係るマクロeNB200−3の構成の一例を説明する。図15は、第3の実施形態に係るマクロeNB300−3の構成の一例を示すブロック図である。図15を参照すると、マクロeNB200−3は、アンテナ部210、無線通信部220、ネットワーク通信部230、記憶部240及び処理部260を備える。
ここで、アンテナ部210、無線通信部220、ネットワーク通信部230、記憶部240については、第3の実施形態と上述した第2の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、処理部260のみを説明する。
(処理部260)
処理部260は、マクロeNB200−3の様々な機能を提供する。処理部260は、情報取得部261及び通信制御部263を含む。
(情報取得部261)
情報取得部261は、通信制御部263による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部261は、無線通信部220を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部261は、記憶部240に記憶されている情報を取得する。
とりわけ第3の実施形態では、情報取得部261は、UE100−3の接続のためのアクセス手続きにおいて、UE100−3がMTC装置であることを示す上記装置情報を含むメッセージがUE100−3により提供されると、当該装置情報を取得する。
具体的には、例えば、RRCアイドル状態であるUE100−3が、ランダムアクセス手続きにおいて、上記装置情報を含むL2/L3メッセージ(例えば、RRC接続要求メッセージ)をマクロeNB200−3へ送信する。すると、情報取得部261は、無線通信部220を介して、上記RRC接続要求メッセージを取得し、当該RRC接続要求メッセージから、上記装置情報を取得する。
(通信制御部263)
通信制御部263は、マクロセル20内での無線通信に関する制御を行う。
−アクセス手続き
例えば、通信制御部263は、UEの接続のためのアクセス手続きを行う。より具体的には、例えば、通信制御部263は、マクロセル用CCのPRACHでランダムアクセスプリアンブルが受信されると、無線通信部220に、ランダムアクセスレスポンスを送信させる。そして、通信制御部263は、マクロセル用CCにおいて、RRC接続確立を行う。
−接続の許可の判定
とりわけ第の実施形態では、通信制御部263は、UE100−3の接続のためのアクセス手続きにおいて、上記装置情報を含むメッセージがUE100−3により提供されると(即ち、上記装置情報が取得されると)、UE100−3の上記接続を許可しないと判定する。
これにより、MTC装置であるUE100−3については、アクセス手続き(又は接続確立の処理)を中止することも可能になる。そして、当該中止によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200−3にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第3の実施形態によれば、MTC装置に起因するマクロeNB200−3にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
<5.4.処理の流れ>
次に、図16〜図18を参照して、第3の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
(ランダムアクセス手続き)
図16は、第3の実施形態に係るランダムアクセス手続きの概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、UE100−3は、マクロセル用CCのPRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信する(S610)。
すると、マクロeNB200−3は、ランダムアクセスレスポンスをUE100−3に送信する(S630)。
その後、UE100−3は、UE100−3がMTC装置であることを示す装置情報を含むL2/L3メッセージをマクロeNB200−3へ送信する(S650)。当該L2/L3メッセージは、例えば、RRC接続要求メッセージである。
そして、マクロeNB200−3は、競合解決(Contention Resolution)情報をUE100−3へ送信する(S670)。
なお、第3の実施形態では、マクロeNB200−3は、ステップS650の後に、UE100−3の接続を許可するかを判定する。
(第1の通信制御処理:メッセージの提供に係るUE側の処理)
図17は、第3の実施形態に係る第1の通信制御処理(メッセージの提供に係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該第1の通信制御処理は、図16を参照して説明したランダムアクセス手続きの処理のうちのステップS650に対応する。
ステップS651で、情報取得部181は、UE100−3がMTC装置であることを示す装置情報を取得する。
ステップS653で、通信制御部183は、上記移動状況情報及び上記要求情報を含むL2/L3メッセージをマクロeNB200−3に提供する。例えば、当該L2/L3メッセージは、RRC接続要求メッセージである。そして、処理は終了する。
(第2の通信制御処理:UEの接続の許可に係るマクロeNB側の処理)
図18は、第3の実施形態に係る第2の通信制御処理(UEの接続の許可に係るマクロeNB側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該第3の通信制御処理は、図16を参照して説明したランダムアクセス手続きの処理のうちのステップS650の後に実行される。
ステップS661で、通信制御部263は、UE100−3がMTC装置であることを示す装置情報が提供されたかを判定する。当該装置情報が提供されていれば、処理はステップS663へ進む。そうでなければ、処理はステップS665へ進む。
ステップS663で、通信制御部263は、マクロeNB200−3へのUE100−3の接続(即ち、UE100−3によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可すると判定する。
ステップS665で、通信制御部263は、マクロeNB200−3へのUE100−3の接続(即ち、UE100−3によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可する。そして、処理は終了する。
ステップS667で、通信制御部263は、マクロeNB200−3へのUE100−3の接続(即ち、UE100−3によるマクロセル用CCのPCCとしての使用)を許可しないと判定する。そして、処理は終了する。
<<6.第4の実施形態>>
続いて、図19〜図22を参照して、本開示の第4の実施形態を説明する。
<6.1.概略>
(課題)
スモールセルのシナリオでは、特定のセル(若しくはeNB)又は特定の周波数帯域(例えば、CC)に、トラフィックが集中し、輻輳が生じてしまう可能性もある。例えば、マクロセル用CC(又はマクロeNB)にトラフィックが集中してしまう可能性がある。また、例えば、特定のピコセル用CC(又は特定のピコeNB)にトラフィックが集中してしまう可能性がある。
このようなトラフィックの集中を抑制するために、ランダムアクセス手続きが完了した後に、接続許可制御(Connection Admission Control:CAC)によりトラフィックを調整することが考えられる。しかし、このような手法は、コアネットワークに大きな負担を与え得る。
なお、上記トラフィックの集中を抑制するために、アクセスバーリングにより、UEによるマクロセルのCCでのランダムアクセス手続きを禁止し、又は減らすことが可能である。しかしながら、アクセスバーリングは、特定のUEのアクセスを禁止することはできないので、通信システムのオペレータがトラフィックの集中を柔軟に抑制することが難しい。
そこで、第4の実施形態は、例えば、コアネットワークへの負担なしに輻輳をより柔軟に抑制することを可能にする。
(解決手段)
第4の実施形態によれば、eNB(マクロeNB200及び/又はピコeNB300)は、複数のCCの各々における輻輳状況についての輻輳情報に基づいて、上記複数のCC間でのUE100による測定の優先度を制御する。一方、UE100は、上記優先度に従って、上記複数のCCにおける測定の実行を制御する。
これにより、例えば、UE100に、より重い輻輳を伴うCCでの測定よりも、より軽い輻輳を伴うCC(又は輻輳していないCC)での測定をより優先的に行わせることが、可能になる。その結果、UE100が、より軽い輻輳を伴うCC(又は輻輳していないCC)でのランダムアクセス手続きを行い、当該CCを使用する可能性が高くなる。そのため、コアネットワークに負担をかけることもなく、輻輳を抑制することが可能になる。また、測定の優先度はUE100ごとにも変え得るので、より柔軟に輻輳を抑制することが可能になる。
なお、ここでは、第4の実施形態の例として、マクロeNB200が上記優先度を制御する例を説明する。しかしながら、第4の実施形態では、マクロeNB200の代わりに、又はマクロeNB200とともに、ピコeNB300が上記優先度を同様に制御してもよい、ということに留意する。
<6.2.マクロeNBの構成>
次に、図19を参照して、第4の実施形態に係るマクロeNB200−4の構成の一例を説明する。図19は、第4の実施形態に係るマクロeNB200−4の構成の一例を示すブロック図である。図19を参照すると、マクロeNB200−4は、アンテナ部210、無線通信部220、ネットワーク通信部230、記憶部240及び処理部270を備える。
ここで、アンテナ部210、無線通信部220、ネットワーク通信部230、記憶部240については、第4の実施形態と上述した第2の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、処理部270のみを説明する。
(処理部270)
処理部270は、マクロeNB200−4の様々な機能を提供する。処理部270は、情報取得部271及び通信制御部273を含む。
(情報取得部271)
情報取得部271は、通信制御部273による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部271は、無線通信部220を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部271は、記憶部240に記憶されている情報を取得する。
とりわけ第4の実施形態では、情報取得部271は、複数の周波数帯域(CC)の各々における輻輳状況についての輻輳情報を取得する。例えば、当該輻輳情報は、複数のCCの各々の輻輳の程度を示す情報である。なお、当該輻輳情報は、複数のCCの各々が輻輳しているか否かを示す情報であってもよい。例えば、当該複数のCCは、1つ以上のマクロセル用CC及び/又は1つ以上のピコセル用CCを含む。
(通信制御部273)
通信制御部273は、マクロセル20内での無線通信に関する制御を行う。
とりわけ第4の実施形態では、通信制御部273は、上記輻輳情報に基づいて、上記複数の周波数帯域(CC)間でのUE100−4による測定の優先度を制御する。
−優先度の決定
例えば、通信制御部273は、上記輻輳情報に基づいて上記優先度を決定する。より具体的には、例えば、通信制御部273は、より重い輻輳を伴うCCの優先度がより低く、より軽い輻輳を伴うCCの優先度がより高くなるように、上記複数のCC間での測定の優先度を決定する。
−優先度情報の通知
さらに、通信制御部273は、UE100−4により使用される周波数帯域(CC)でのシグナリングにより、上記測定の優先度の情報(以下、「優先度情報」と呼ぶ)をUE100−4に通知する。例えば、UE100−4により使用される上記CCは、UE100−4によりPCCとして使用されるCCであり、上記シグナリングは、RRCシグナリングである。即ち、通信制御部273は、UE100−4のPCCでのRRCシグナリングにより、上記優先度情報をUE100−4に通知する。また、例えば、当該優先度情報は、より優先度が高い順に並べられたCCのリスト(ホワイトリスト)である。
このような優先度の制御により、例えば、UE100−4に、より重い輻輳を伴うCCでの測定よりも、より軽い輻輳を伴うCC(又は輻輳していないCC)での測定をより優先的に行わせることが、可能になる。その結果、UE100−4が、より軽い輻輳を伴うCC(又は輻輳していないCC)でのランダムアクセス手続きを行い、当該CCを使用する可能性が高くなる。そのため、コアネットワークに負担をかけることもなく、輻輳を抑制することが可能になる。また、(例えばRRCシグナリングによる優先度情報の通知により)測定の優先度はUE100ごとにも変え得るので、より柔軟に輻輳を抑制することが可能になる。
なお、このような優先度の制御がない場合には、UE100−4は、輻輳しているCCでの測定結果のみを報告する可能性もある。その結果、UE100−4は、輻輳しているCCのみを使用し得る。
<6.3.UEの構成>
次に、図20を参照して、第4の実施形態に係るUE100−4の構成の一例を説明する。図20は、第4の実施形態に係るUE100−4の構成の一例を示すブロック図である。図20を参照すると、UE100−4は、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140、表示部150及び処理部190を備える。
ここで、アンテナ部110、無線通信部120、記憶部130、入力部140及び表示部150、並びに、処理部に含まれる表示制御部165については、第4の実施形態と上述した第1の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、処理部190のうちの情報取得部191及び通信制御部193のみを説明する。
(情報取得部191)
情報取得部191は、通信制御部193による制御に必要な情報を取得する。例えば、情報取得部191は、無線通信部120を介して、他の装置からの情報を取得する。また、例えば、情報取得部191は、記憶部130に記憶されている情報を取得する。
とりわけ第4の実施形態では、情報取得部191は、複数の周波数帯域(CC)間でのUE100−4による測定の優先度であって、上記複数の周波数帯域(CC)の各々における輻輳状況に基づいて決定される上記優先度の情報を取得する。
上述したように、例えば、マクロeNB200−4は、UE100−4のPCCでのRRCシグナリングにより、上記優先度情報をUE100−4に通知する。すると、情報取得部191は、無線通信部120を介して、上記優先度情報を取得する。なお、上記優先度情報は、より優先度が高い順に並べられたCCのリスト(ホワイトリスト)である。
また、例えば、情報取得部191は、取得された上記優先度情報を記憶部130に記憶させる。そして、情報取得部191は、必要に応じて上記優先度情報を取得する。
(通信制御部193)
通信制御部193は、UE100−4による無線通信に関する制御を行う。
とりわけ第4の実施形態では、通信制御部193は、複数の周波数帯域(CC)間でのUE100−4による測定の上記優先度に従って、上記複数の周波数帯域(CC)における測定の実行を制御する。
例えば、通信制御部193は、複数のCCのうちのより優先度の高いCCから順に測定を行う。一例として、通信制御部193は、RSRP及びRSRQを測定する。そして、通信制御部193は、所定のイベントの条件を測定結果が満たす場合に、当該測定結果をマクロeNB200−4に報告する。
このような測定の制御により、例えば、UE100−4は、より重い輻輳を伴うCCでの測定よりも、より軽い輻輳を伴うCC(又は輻輳していないCC)での測定をより優先的に行うことが可能になる。その結果、UE100−4が、より軽い輻輳を伴うCC(又は輻輳していないCC)でのランダムアクセス手続きを行い、当該CCを使用する可能性が高くなる。そのため、コアネットワークに負担をかけることもなく、輻輳を抑制することが可能になる。また、(例えばRRCシグナリングによる優先度情報の通知により)測定の優先度はUE100ごとにも変え得るので、より柔軟に輻輳を抑制することが可能になる。
<6.4.処理の流れ>
次に、図21及び図22を参照して、第4の実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
(第1の通信制御処理:測定の優先度の制御に係るマクロeNB側の処理)
図21は、第4の実施形態に係る第1の通信制御処理(測定の優先度の制御に係るマクロeNB側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS701で、情報取得部271は、複数のCCの各々における輻輳状況についての輻輳情報を取得する。
ステップS703で、通信制御部273は、上記輻輳情報に基づいて、上記複数のCC間でのUE100−4による測定の優先度を決定する。
ステップS705で、通信制御部273は、UE100−4のPCCでのRRCシグナリングにより、上記測定の優先度の情報(即ち、優先度情報)をUE100−4に通知する。そして、処理は終了する。
(第2の通信制御処理:測定の制御に係るUE側の処理)
図22は、第4の実施形態に係る第2の通信制御処理(測定の制御に係るUE側の処理)の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS721で、情報取得部191は、無線通信部120を介して、複数のCC間でのUE100−4による測定の優先度の情報(即ち、優先度情報)を取得する。
ステップS723で、通信制御部193は、上記優先度に従って測定を行う。
ステップS725で、通信制御部193は、測定結果が所定のイベントの条件を満たすかを判定する。当該所定のイベントの条件が満たされる場合には、処理はステップS727へ進む。そうでなければ、処理は終了する。
ステップS727で、通信制御部193は、上記測定結果をマクロeNB200−4に報告する。そして、処理はステップS721へ戻る。
<<7.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、UE100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、UE100は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、UE100の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
また、例えば、eNB(マクロeNB200又はピコeNB300)は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)を含んでもよい。また、eNB(マクロeNB200又はピコeNB300)は、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)をさらに含んでもよい。また、上述した様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、eNB(マクロeNB200又はピコeNB300)として動作してもよい。さらに、eNB(マクロeNB200又はピコeNB300)の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
<7.1.eNBに関する応用例>
(第1の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図23に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図23にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図23に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図23に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図23には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図23に示したeNB800において、図5を参照して説明した情報取得部351及び通信制御部353は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又コントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部351及び通信制御部353が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部351及び通信制御部353として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部351及び通信制御部353の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部351及び通信制御部353として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又コントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部351及び通信制御部353を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部351及び通信制御部353として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。これらの点については、図10を参照して説明した情報取得部251及び通信制御部253、図15を参照して説明した情報取得部261及び通信制御部263、及び、図19を参照して説明した情報取得部271及び通信制御部273も、情報取得部351及び通信制御部353と同様である。
また、図23に示したeNB800において、図5を参照して説明した無線通信部320は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部310は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部330は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。これらの点については、図10、図15及び図19を参照して説明したアンテナ部210、無線通信部220及びネットワーク通信部230も、アンテナ部310、無線通信部320及びネットワーク通信部330と同様である。
(第2の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図24に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図24にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図23を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図23を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図24に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図24には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図24に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図24には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図24に示したeNB830において、図5を参照して説明した情報取得部351及び通信制御部353は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又コントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部351及び通信制御部353が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部351及び通信制御部353として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部351及び通信制御部353の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部351及び通信制御部353として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又コントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部351及び通信制御部353を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部351及び通信制御部353として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。これらの点については、図10を参照して説明した情報取得部251及び通信制御部253、図15を参照して説明した情報取得部261及び通信制御部263、及び、図19を参照して説明した情報取得部271及び通信制御部273も、情報取得部351及び通信制御部353と同様である。
また、図24に示したeNB830において、例えば、図5を参照して説明した無線通信部320は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部310は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部330は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。これらの点については、図10、図15及び図19を参照して説明したアンテナ部210、無線通信部220及びネットワーク通信部230も、アンテナ部310、無線通信部320及びネットワーク通信部330と同様である。
<7.2.UEに関する応用例>
(第1の応用例)
図25は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図25に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図25には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図25に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図25にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図25に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図25に示したスマートフォン900において、図4を参照して説明した情報取得部161及び通信制御部163は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部161及び通信制御部163が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部161及び通信制御部163として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部161及び通信制御部163の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部161及び通信制御部163として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部161及び通信制御部163を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部161及び通信制御部163として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。これらの点については、図9を参照して説明した情報取得部171及び通信制御部173、図14を参照して説明した情報取得部181及び通信制御部183、及び、図20を参照して説明した情報取得部191及び通信制御部193も、情報取得部161及び通信制御部163と同様である。
また、図25に示したスマートフォン900において、例えば、図4を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ916において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図26は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図26に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図26には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図26に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図26にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図26に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図26に示したカーナビゲーション装置920において、図4を参照して説明した情報取得部161及び通信制御部163は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部161及び通信制御部163が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部161及び通信制御部163として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部161及び通信制御部163の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部161及び通信制御部163として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部161及び通信制御部163を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部161及び通信制御部163として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。これらの点については、図9を参照して説明した情報取得部171及び通信制御部173、図14を参照して説明した情報取得部181及び通信制御部183、及び、図20を参照して説明した情報取得部191及び通信制御部193も、情報取得部161及び通信制御部163と同様である。
また、図26に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図4を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ937において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、情報取得部161及び通信制御部163(又は、情報取得部171及び通信制御部173、情報取得部181及び通信制御部183、若しくは、情報取得部191及び通信制御部193)を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<8.まとめ>>
ここまで、図3〜図24を参照して、本開示の実施形態に係るUE100、マクロeNB200及びピコeNB300及び、並びに各処理を説明した。
−第1の実施形態
第1の実施形態によれば、UE100−1は、いずれのeNBとも接続されていない場合には、ピコeNB300−1との接続のためのアクセス手続きを行う。
これにより、UE100−1は、まずピコeNB300−1に接続されるようになる。そのため、マクロeNB200に接続されるUE100−1をネットワーク側で決めることが可能になる。よって、UE100−1によるマクロeNB200への接続を制限することが可能になる。そして、当該制限によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第1の実施形態によれば、マクロeNB200にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
−第2の実施形態
第2の実施形態によれば、UE100−2は、いずれのeNBとも接続されていない場合には、eNB(とりわけマクロeNB200−2)とのアクセス手続きにおいて、UE100の状況に応じた情報を含むメッセージを上記eNBに提供する。一方、マクロeNB200−2は、UE100−2に状況に応じた上記情報に基づいて、UE100−2の接続を許可するかを判定する。
これにより、アクセス手続きにおいて、UE100−2の状況を考慮して、マクロeNB200−2に接続されるUE100−2をネットワーク側で決めることが可能になる。そのため、マクロeNB200−2に接続されないUE100−2については、アクセス手続き(又は接続確立の処理)を中止することも可能になる。そして、当該中止によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200−2にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第2の実施形態によれば、マクロeNB200−2にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
また、例えば、マクロeNB200−2への接続が有効であるUE100−2に、マクロeNB200−2に接続させることが可能になる。具体的には、例えば、マクロセル用CCのPCCとしての使用が有効であるUE100−2に、マクロセル用CCをPCCとして使用させることが可能になる。
−第3の実施形態
第3の実施形態によれば、UE100−3は、eNB(とりわけマクロeNB200−3)との接続のためのアクセス手続きにおいて、UE100−3がマシンタイプ通信を行う装置(MTC装置)であることを示す装置情報を含むメッセージを上記eNBに提供する。一方、マクロeNB200−3は、UE100−3の接続のためのアクセス手続きにおいて上記装置情報が提供されると、UE100−3の上記接続を許可しないと判定する。
これにより、MTC装置であるUE100−3については、アクセス手続き(又は接続確立の処理)を中止することも可能になる。そして、当該中止によれば、マクロセル20のCCにおける接続確立のためのシグナリングの増大が抑えられ、結果として、マクロeNB200−3にとっての負荷の増大を抑制され得る。このように、第3の実施形態によれば、MTC装置に起因するマクロeNB200−3にとっての負荷の増大を抑制することが可能になる。
−第4の実施形態
第4の実施形態によれば、eNB(マクロeNB200−4及び/又はピコeNB300−4)は、複数のCCの各々における輻輳状況についての輻輳情報に基づいて、上記複数のCC間でのUE100−4による測定の優先度を制御する。一方、UE100−4は、上記優先度に従って、上記複数のCCにおける測定の実行を制御する。
これにより、例えば、UE100−4に、より重い輻輳を伴うCCでの測定よりも、より軽い輻輳を伴うCC(又は輻輳していないCC)での測定をより優先的に行わせることが、可能になる。その結果、UE100−4が、より軽い輻輳を伴うCC(又は輻輳していないCC)でのランダムアクセス手続きを行い、当該CCを使用する可能性が高くなる。そのため、コアネットワークに負担をかけることもなく、輻輳を抑制することが可能になる。また、測定の優先度はUE100−4ごとにも変え得るので、より柔軟に輻輳を抑制することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、eNBを1つの通信制御装置として説明したが、本開示に係るeNBは係る例に限定されない。eNBは複数の装置を含んでもよい。一例として、eNBは、アンテナ部を含むアンテナ装置と、無線通信部を含む無線通信装置と、記憶部及び処理部を備える通信制御装置とを含んでもよい。
また、スモールセルのeNB(ピコeNB)が、独立した完全な基地局である例を説明したが、本開示に係るスモールセルのeNBは係る例に限定されない。例えば、スモールセルのeNBは、リモートレディオヘッド(RRH:Remote Radio Head)があってもよい。RRHは、例えば、主としてアナログ信号処理部分及びアンテナ部分を備え、遠隔地の装置(例えば、マクロeNB)から光ファイバで張り出されてもよい。この場合に、上記遠隔地の装置(例えば、マクロeNB)に、スモールセル(ピコセル)のための通信制御機能(情報取得部及び通信制御部)が実装されてもよい。
また、スモールセルの一例としてピコセルを説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、スモールセルは、マクロセルと一部又は全体で重なる別の名称のセルであってもよい。例えば、スモールセルは、ピコセルの代わりに、マイクロセル又はフェムトセルであってもよい。
また、上記実施形態では、通信システムがLTE又はLTE−Aに準拠する例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、通信システムは、別の通信規格に準拠したシステムであってもよい。この場合に、UEは別の端末装置であり、eNBは別の基地局であってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は別の周波数帯域であってもよい。
また、本明細書の通信制御処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、通信制御処理における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の装置(UE、マクロeNB、又はピコeNB)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記装置の構成要素(例えば、情報取得部及び通信制御部など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、完成品、又は完成品のためのモジュール(部品、処理回路若しくはチップなど))も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、情報取得部及び通信制御部など)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
端末装置であって、
マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル及び前記マクロセルについての情報を取得する取得部と、
前記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合には、前記スモールセルの基地局との接続のためのアクセス手続きを行う通信制御部と、
を備える端末装置。
(2)
前記通信制御部は、前記端末装置が前記スモールセルの前記基地局と接続された後に、前記端末装置の状況に応じた情報を前記スモールセルの前記基地局に提供する、前記(1)に記載の端末装置。
(3)
前記端末装置は、マシンタイプ通信を行う装置である、前記(1)に記載の端末装置。
(4)
端末装置であって、
前記端末装置の状況に応じた情報を取得する取得部と、
前記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合に、基地局との接続のためのアクセス手続きにおいて、前記情報を含むメッセージを前記基地局に提供する通信制御部と、
を備える端末装置。
(5)
前記メッセージに含まれる前記情報は、前記基地局との接続を許可するかを判定するために使用される情報である、前記(4)に記載の端末装置。
(6)
前記メッセージは、前記アクセス手続きにおける、通信プロトコルのレイヤ2又はレイヤ3のメッセージである、前記(4)又は(5)に記載の端末装置。
(7)
前記基地局は、スモールセルの一部又は全体と重なるマクロセルの基地局である、前記(4)〜(6)のいずれか1項に記載の端末装置。
(8)
前記端末装置の状況に応じた前記情報は、前記端末装置の移動状況の情報を含む、前記(2)〜(7)のいずれか1項に記載の端末装置。
(9)
前記端末装置の状況に応じた前記情報は、無線通信に関する前記端末装置の要求の情報を含む、前記(2)〜(8)のいずれか1項に記載の端末装置。
(10)
前記要求の前記情報は、前記端末装置が無線通信のために使用する周波数帯域の数の情報、又は、前記端末装置の無線通信におけるスループットの情報を含む、前記(9)に記載の端末装置。
(11)
前記端末装置は、マシンタイプ通信を行う装置であり、
前記通信制御部は、基地局との接続のためのアクセス手続きにおいて、前記端末装置がマシンタイプ通信を行う装置であることを示す装置情報を含むメッセージを前記基地局に提供する、
前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の端末装置。
(12)
前記装置情報を含む前記メッセージを提供される前記基地局は、スモールセルの一部又は全体と重なるマクロセルの基地局である、前記(11)に記載の端末装置。
(13)
前記装置情報を含む前記メッセージを提供される前記基地局が、スモールセルの一部又は全体と重なるマクロセルの基地局である場合に、前記基地局との接続が許可されない、前記(11)又は(12)に記載の端末装置。
(14)
端末装置の接続のためのアクセス手続きにおいて、前記端末装置の状況に応じた情報を含むメッセージが前記端末装置により提供されると、前記情報を取得する取得部と、
前記情報に基づいて、前記端末装置の接続を許可するかを判定する通信制御部と、
を備える通信制御装置。
(15)
前記通信制御部は、前記端末装置の接続のためのアクセス手続きにおいて、前記端末装置がマシンタイプ通信を行う装置であることを示す装置情報を含むメッセージが前記端末装置により提供されると、前記端末装置の前記接続を許可しないと判定する、前記(14)に記載の通信制御装置。
(16)
端末装置の接続のためのアクセス手続きにおいて、前記端末装置の状況に応じた情報を含むメッセージが前記端末装置により提供されると、前記情報を取得することと、
前記情報に基づいて、前記端末装置の接続を許可するかを判定することと、
を含む通信制御方法。
(17)
複数の周波数帯域の各々における輻輳状況についての輻輳情報を取得する取得部と、
前記輻輳情報に基づいて、前記複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度を制御する通信制御部と、
を備える通信制御装置。
(18)
前記通信制御部は、前記輻輳情報に基づいて前記優先度を決定し、前記端末装置により使用される周波数帯域でのシグナリングにより当該優先度の情報を前記端末装置に通知する、前記(17)に記載の通信制御装置。
(19)
複数の周波数帯域の各々における輻輳状況についての輻輳情報を取得することと、
前記輻輳情報に基づいて、前記複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度を制御することと、
を備える通信制御方法。
(20)
複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度であって、前記複数の周波数帯域の各々における輻輳状況に基づいて決定される前記優先度の情報を取得する取得部と、
前記優先度に従って、前記複数の周波数帯域における測定の実行を制御する通信制御部と、
を備える端末装置。
(21)
端末装置を制御する情報処理装置であって、
所定のプログラムを記憶するメモリと、
前記所定のプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、
を備え、
前記所定のプログラムは、
マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル及び前記マクロセルについての情報を取得することと、
前記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合には、前記スモールセルの基地局との接続のためのアクセス手続きを行うことと、
を実行させるためのプログラムである、
情報処理装置。
(22)
端末装置を制御する情報処理装置であって、
所定のプログラムを記憶するメモリと、
前記所定のプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、
を備え、
前記所定のプログラムは、
前記端末装置の状況に応じた情報を取得することと、
前記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合に、基地局との接続のためのアクセス手続きにおいて、前記情報を含むメッセージを前記基地局に提供すること、
を実行させるためのプログラムである、
情報処理装置。
(23)
端末装置を制御する情報処理装置であって、
所定のプログラムを記憶するメモリと、
前記所定のプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、
を備え、
前記所定のプログラムは、
複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度であって、前記複数の周波数帯域の各々における輻輳状況に基づいて決定される前記優先度の情報を取得することと、
前記優先度に従って、前記複数の周波数帯域における測定の実行を制御することと、
を実行させるためのプログラムである、
情報処理装置。
1 通信システム
20 マクロセル
30 ピコセル
100 UE(User Equipment)
161、171、181、191 情報取得部
163、173、183、193 通信制御部
200 マクロeNB(evolved Node B)
251、261、271 情報取得部
253、263、273 通信制御部
300 ピコeNB(evolved Node B)
351 情報取得部
353 通信制御部

Claims (10)

  1. 端末装置であって、
    マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル及び前記マクロセルについての情報を取得する取得部と、
    前記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合には、前記スモールセルの基地局との接続のためのアクセス手続きを行う通信制御部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、前記端末装置が前記スモールセルの前記基地局と接続された後に、前記端末装置の状況に応じた情報を前記スモールセルの前記基地局に提供し、
    前記取得部は、複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度であって、前記複数の周波数帯域の各々における輻輳状況に基づいて決定される前記優先度の情報を取得し、
    前記通信制御部は、前記優先度に従って、前記複数の周波数帯域における測定の実行を制御し、
    前記測定の結果及び前記端末装置の状況に応じた情報は、キャリアアグリゲーションにおいて使用する周波数帯域の選択のために使用される、端末装置。
  2. 前記端末装置は、マシンタイプ通信を行う装置である、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記端末装置の状況に応じた前記情報は、前記端末装置の移動状況の情報を含む、請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 前記端末装置の状況に応じた前記情報は、無線通信に関する前記端末装置の要求の情報を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の端末装置。
  5. 前記要求の前記情報は、前記端末装置が無線通信のために使用する周波数帯域の数の情報、又は、前記端末装置の無線通信におけるスループットの情報を含む、請求項に記載の端末装置。
  6. 前記端末装置は、マシンタイプ通信を行う装置であり、
    前記通信制御部は、基地局との接続のためのアクセス手続きにおいて、前記端末装置がマシンタイプ通信を行う装置であることを示す装置情報を含むメッセージを前記基地局に提供する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の端末装置。
  7. 前記装置情報を含む前記メッセージを提供される前記基地局は、スモールセルの一部又は全体と重なるマクロセルの基地局である、請求項に記載の端末装置。
  8. 前記装置情報を含む前記メッセージを提供される前記基地局が、スモールセルの一部又は全体と重なるマクロセルの基地局である場合に、前記基地局との接続が許可されない、請求項6又は7に記載の端末装置。
  9. 端末装置により実行される方法であって、
    マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル及び前記マクロセルについての情報を取得することと、
    前記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合には、前記スモールセルの基地局との接続のためのアクセス手続きを行うことと、
    を含み、
    前記アクセス手続きを行うことは、前記端末装置が前記スモールセルの前記基地局と接続された後に、前記端末装置の状況に応じた情報を前記スモールセルの前記基地局に提供することを含み、
    前記取得することは、複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度であって、前記複数の周波数帯域の各々における輻輳状況に基づいて決定される前記優先度の情報を取得することを含み、
    前記アクセス手続きを行うことは、前記優先度に従って、前記複数の周波数帯域における測定の実行を制御することを含み、
    前記測定の結果及び前記端末装置の状況に応じた情報は、キャリアアグリゲーションにおいて使用する周波数帯域の選択のために使用される、方法
  10. 端末装置を制御するコンピュータを、
    マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル及び前記マクロセルについての情報を取得する取得部と、
    前記端末装置がいずれの基地局とも接続されていない場合には、前記スモールセルの基地局との接続のためのアクセス手続きを行う通信制御部と、
    として機能させるためのプログラムであり、
    前記通信制御部は、前記端末装置が前記スモールセルの前記基地局と接続された後に、前記端末装置の状況に応じた情報を前記スモールセルの前記基地局に提供し、
    前記取得部は、複数の周波数帯域間での端末装置による測定の優先度であって、前記複数の周波数帯域の各々における輻輳状況に基づいて決定される前記優先度の情報を取得し、
    前記通信制御部は、前記優先度に従って、前記複数の周波数帯域における測定の実行を制御し、
    前記測定の結果及び前記端末装置の状況に応じた情報は、キャリアアグリゲーションにおいて使用する周波数帯域の選択のために使用される、プログラム
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