JP6417911B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、尿素SCRシステムに供される排気浄化装置に関する。
車両におけるディーゼルエンジン等、燃料の燃焼による排気ガスには窒素酸化物(NOx)が含まれる。NOxは大気汚染物質のひとつとされ、自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法による規制の対象とされている。
排気ガス中のNOxを低減させる方法として、選択的触媒還元(selective catalytic reduction:SCR)が知られている。特許文献1には、還元に利用される試薬として尿素(CHO)を用いるものが記載されている。
試薬としての尿素はインジェクタを介して排気ガス流に対して噴射される。尿素は分解してアンモニアを生じる。NOxはアンモニアとの間で還元反応を起こして窒素と水に分解され無害化される。
特表2009−539026号公報
ところで、SCRシステムにおいて試薬を供給するインジェクタの、必要以上の温度上昇は、インジェクタ自身の故障の原因となる。インジェクタを冷却する方法として、特許文献1には、試薬を試薬タンクからインジェクタに供給し、試薬の少なくとも一部を試薬タンクに再循環させる工程を含む方法が示されている。すなわち、この方法は、インジェクタを試薬によって水冷するものである。
しかしながら、今後、尿素SCRシステムの普及により、尿素SCRシステムが搭載される車両の種類によっては、より一層の冷却を必要とされることが考えられる。この場合、水冷のみの冷却では不十分な虞がある。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、尿素SCRシステムにおいて、より効果的にインジェクタの冷却が可能な排気浄化装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は、尿素を試薬とする選択的触媒還元システムに供される排気浄化装置であって、尿素水を貯蔵するタンク(13)と、電磁弁の開度を制御するソレノイドを有し、ソレノイドに通電されて噴射のオンオフを周期的に繰り返しつつ、排気ガス流に対して尿素水を供給するインジェクタ(11)と、タンクからインジェクタに尿素水を供給するためのポンプ(12)と、尿素水の噴射を制御する制御部(14)と、を備え、制御部は、制御モードとして、ノーマルモードと冷却モードとを有し、制御部は、冷却モードにおいて、ノーマルモードよりも、噴射のオン時間を短くするようにインジェクタを制御し、且つ、ノーマルモードよりも、噴射時の尿素水圧を大きくするようにポンプを制御することを特徴としている。
ところで、通常インジェクタでは、尿素水を噴射する場合にソレノイドに通電され、噴射を停止する場合にソレノイドへの通電が止められる。本発明によれば、冷却モードにおいて、ノーマルモードよりも噴射のオン時間、すなわち、ソレノイドへの通電時間が短く設定されている。このため、ソレノイドに通電することによる発熱量が、ノーマルモードに較べて小さくなる。したがって、冷却モードでは、ノーマルモードに較べてインジェクタの温度上昇を抑制することができる。
第1実施形態に係る尿素SCRシステムの概略構成を示す図である。 排気浄化装置の動作フローを示すフローチャートである。 排気浄化装置の動作フローを示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る排気浄化装置の概略構成について説明する。
本実施形態に係る排気浄化装置は、車両に搭載されるSCRシステムを構成する。本実施形態において説明するSCRシステムは、還元剤を提供する試薬として尿素(CHO)を用いる尿素SCRシステムである。
この尿素SCRシステムは、図1に示すように、排気浄化装置10と、図示しない内燃機関から排気される排気ガスを車両の外部へ導入する排気ガス路20と、を備えている。
まず、排気浄化装置10について説明する。排気浄化装置10は、図1に示すように、インジェクタ11と、ポンプ12と、タンク13と、制御部14と、尿素水ライン15と、を備えている。
インジェクタ11は、尿素水を排気ガス路20の内部に導入する噴射装置である。インジェクタ11は、開閉する電磁弁と、該電磁弁を駆動するためのソレノイドとを有している。ソレノイドに通電されている時間だけ電磁弁が開弁された状態となり、尿素水が排気ガス路20の内部に噴射される。一方、ソレノイドへの通電されていない時間は電磁弁が閉弁された状態となり、尿素水は噴射されない。
ポンプ12は、尿素水に所定の尿素水圧を印加して、後述の尿素水ライン15に沿って尿素水を循環させる流体輸送装置である。ポンプ12には渦巻きポンプやディフューザポンプなどの一般的に知られたポンプを採用することができる。ポンプ12は、後述のタンク13とインジェクタ11との間に配置され、タンク13から尿素水を吸い上げるとともに、予め設定された尿素水圧を以って送出する。ポンプ12には尿素水圧センサ31が設けられている。尿素水圧センサ31はポンプ12内の尿素水圧を検出する。後述の制御部14は尿素水圧センサ31によりポンプ12内の尿素水圧を監視するとともに、所定の尿素水圧を所定の圧力に制御して尿素水を尿素水ライン15に循環させている。なお、ポンプ12とタンク13との間には、尿素水に含まれる異物を除去するための除去フィルタ16が設けられている。
タンク13は、尿素水を貯蔵する貯蔵装置である。車両のユーザーは、このタンク13に所定量以上の尿素水を貯蔵しておく。これにより、ポンプ12がタンク13から尿素水を吸い上げてインジェクタ11に供給する。本実施形態におけるタンク13には、尿素水の温度を検出する尿素水温センサ32と、尿素水の残量を検出するレベルセンサ33と、尿素水の品質の程度を検出する品質センサ34と、が設けられている。また、タンク13内の尿素水の凍結を抑制するためのタンクヒータが設けられていることが好ましい。
なお、インジェクタ11の温度と、尿素水の温度はほぼ比例の関係にある。このため、予め測定されたインジェクタ温度の尿素水温度依存性に基づいて、尿素水の温度からインジェクタ11の温度を推定することができる。
制御部14は、インジェクタ11およびポンプ12の駆動を制御している。制御部14は、ポンプ12に対して、所定の尿素水圧を以って尿素水を尿素水ライン15に循環させるよう指示する。ポンプ12は、制御部14からの制御信号に基づいて、タンク13から尿素水を吸い上げ、インジェクタ11に向けて送出する。また、制御部14は、インジェクタ11のソレノイドへの通電のオンオフを制御することによって噴射のオンオフを制御する。
制御部14は、噴射のオンオフを周期的に繰り返すようにインジェクタ11を制御している。よって、インジェクタ11は、所定のデューティ比で噴射のオンオフを繰り返している。ソレノイドに通電されている期間が尿素水の噴射されている時間であり、特許請求の範囲に記載のオン時間に相当する。一方、ソレノイドに通電されていない期間では尿素水が噴射されない。以降、尿素水が噴射される期間をオン時間と称し、噴射されない期間をオフ時間と称する。
本実施形態における制御部14は、制御モードとして、ノーマルモードと冷却モードと、を有している。ノーマルモードとは、車両が通常に走行する際に、予め適切に指定された尿素水圧および噴射のデューティ比を以って尿素水を噴射する制御モードである。また、冷却モードとは、インジェクタ11の冷却能力を向上させるようにインジェクタ11を駆動する制御モードである。制御モードについては、追って詳述する。
尿素水ライン15は、尿素水が、タンク13から除去フィルタ16を介してポンプ12に至り、ポンプ12からインジェクタ11を経由して再びタンク13に戻る循環路を形成している。図示しないが、尿素水ライン15には、尿素水の凍結を抑制するためのラインヒータが設けられていることが好ましい。
次いで、排気ガス路20について説明する。排気ガス路20は、図1に示すように、流路21と、ミキサ22と、還元触媒23と、スリップ触媒24と、を備えている。
流路21は、NOxを含む排気ガスが内部を流動する管状部材であり、内燃機関と車両の外部空間との間で排気ガスの流れを規定している。図1において、排気ガス流は紙面左側から紙面右側に向かって流れる。
ミキサ22は、排気ガスと尿素水とを撹拌して還元反応の反応断面積を向上させるものである。ミキサ22は、内燃機関から見てインジェクタ11よりも下流側に設けられ、排気ガス流に含まれるNOxとインジェクタ11により流路21内に噴射される尿素水とを、旋回流によって混合、撹拌する。なお、ミキサ22に流入する前に、排気ガス流を図示しない酸化触媒に通し、適切なNO/NO比に調整しておくとより好ましい。
還元触媒23は、NOxとアンモニアとの還元反応を促進させる触媒である。この還元触媒23を介することにより、NOxとアンモニアは窒素と水とに分解されて無害化されるようになっている。触媒には種々の元素を採用することができるが、例えば、白金やロジウム、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、およびその合金などを採用することができる。
スリップ触媒24は、還元触媒に寄与しなかったアンモニアを酸化して無害化する触媒である。触媒には種々の元素を採用することができるが、例えば、白金やロジウム、ルテニウム、パラジウムおよびその合金などを採用することができる。NOxとの間で未反応のアンモニアはスリップ触媒24によって、より酸化数の大きい物質、例えば窒素などに変換される。
なお、排気ガス路20には、NOx濃度センサ35、排気温センサ36が設けられている。NOx濃度センサ35は排気ガス中のNOxの濃度を検出する。NOx濃度センサ35は、インジェクタ11よりも排気ガス流の上流側と、スリップ触媒24よりも下流側にそれぞれ設けられている。制御部14は、NOx濃度センサ35によって検出されるNOxの濃度に基づいて、インジェクタ11に対して適切な量の尿素水の噴射を行うよう制御する。
また、排気温センサ36は排気ガスの温度を検出する。より具体的には、排気温センサ36は、ミキサ22と還元触媒23との間に配置されており、排気ガスと尿素水の混合流の温度を検出している。アンモニアとNOxの反応断面積および反応速度は、混合流の温度に依存する。このため、制御部14は排気温センサ36により検出された温度に基づいて、インジェクタ11に対して適切な量の尿素水の噴射を行うよう制御する。
次に、図2および図3を参照して、本実施形態に係る排気浄化装置10の動作フローについて説明する。
まず、図3に示す時刻t1において、制御部14は図2に示すステップS1を実行する。ステップS1は、制御部14がポンプ12に対して、尿素水の循環を開始するように指示するステップである。制御部14は、NOx濃度センサ35および排気温センサ36により検出されるNOx濃度および排気ガスの温度に対応した尿素水圧Pを以って尿素水を送出するようにポンプ12に制御信号を出力する。ポンプ12は、制御部14からの制御信号に基づき、尿素水圧センサ31が圧力Pを検出するように尿素水圧を調整して尿素水を送出する。ここで、時刻t1における圧力Pは、図3に示すようにP≒550kPaであるとする。
次いで、制御部14は図2に示すステップS2を実行する。ステップS2は、制御部14がインジェクタ11に対して、尿素水の噴射を開始するように指示するステップである。制御部14は、検出されるNOx濃度および排気ガスの温度に対応したオン時間ton、すなわちデューティ比を以って尿素水を噴射する。オン時間tonとしては、例えばton≒700msを採用することができる。
ステップS1およびステップS2では、尿素SCRシステムの始動直後であり、インジェクタ11の温度も比較的低いため、制御モードとしてノーマルモードで駆動している。換言すれば、P≒550kPa、ton≒700msがノーマルモードにおける駆動条件である。
次いで、制御部14は図2に示すステップS3を実行する。ステップS3は、制御部14がインジェクタ11の温度と第1閾値とを比較するステップである。インジェクタ11の温度が第1閾値以上であればYES判定となり、第1閾値より小さければNO判定となる。ステップS3は、YES判定になるまでステップS3を繰り返す。なお、インジェクタ11の温度は、タンク13に設けられた尿素水温センサ32により検出される尿素水温から、インジェクタ温度の尿素水温度依存性に基づいて推定される。
図3に示すように、時刻t1以降、インジェクタ11のソレノイドには、例えば0.7Aの電流がオンオフを繰り返しつつ印加されている。このため、インジェクタ11のソレノイドが発熱してインジェクタ11の温度が上昇していく。図3に示す時刻t1からt2までの期間においては、ソレノイドの温度が第1閾値として設定された130℃よりも低いため、ステップS3はNO判定であり、制御部14はステップS3を繰り返している。そして、時刻t2においてインジェクタ11の温度が130℃以上になると、ステップS3はYES判定となり、ステップS4に進む。
ステップS4は、制御部14がポンプ12に対して、尿素水圧Pを増加させるように指示するステップである。ポンプ12は、図3に示すように、尿素水圧Pを550kPaから650kPaに増加させて尿素水を循環させる。
次いで、制御部14は図2に示すステップS5を実行する。ステップS5は、制御部14がインジェクタ11に対して、尿素水の噴射時間であるオン時間tonを減少させるように指示するステップである。本実施形態のインジェクタ11は、例えば、tonを700msから540msに減少させて尿素水を噴射する。
ステップS5においては、ノーマルモード時に比べてtonが略23%小さくなっている。すなわち、インジェクタ11の有するソレノイドへの通電時間が略23%短縮されている。したがって、ソレノイドの発熱量を略23%抑制することができる。
なお、ステップS4において、尿素水圧Pを550kPaから650Paに増加させているので、尿素水圧およびオン時間の変更前後で尿素水の噴射量は変化しないようにできる。このように、尿素水圧およびオン時間の変更前後で、オン時間tonと尿素水圧Pを反比例の関係を満たすようにすることによって、噴射される尿素水の総量を変えることなく、ソレノイドの発熱量を抑制することができる。
さて、ステップS4およびステップS5では、ノーマルモードに対して、尿素水圧Pを増加させ、且つ、オン時間tonを減少させてインジェクタ11の発熱量を抑制する制御モード、すなわち、冷却モードで駆動している。換言すれば、P≒650kPa、ton≒540msがノーマルモードにおける駆動条件である。
図3に示すように、インジェクタ11の温度が第1閾値以上になった時刻t2において、制御部14は制御モードをノーマルモードから冷却モードに遷移する。
次いで、制御部14は図2に示すステップS6を実行する。ステップS6は、制御部14がインジェクタ11の温度と第2閾値とを比較するステップである。インジェクタ11の温度が第2閾値以下であればYES判定となり、第2閾値より大きければNO判定となる。ステップS6は、YES判定になるまでステップS6を繰り返す。
図3に示すように、時刻t2以降、インジェクタ11のソレノイドには、ノーマルモードに比べてオン時間が短縮された状態でオンオフを繰り返しつつ印加されている。このため、インジェクタ11のソレノイドの発熱量はノーマルモードに較べて低下しており、インジェクタ11の温度は低下していく。図3に示す時刻t2からt3までの期間においては、ソレノイドの温度が第2閾値として設定された115℃よりも大きいため、ステップS6はNO判定であり、制御部14はステップS6を繰り返している。そして、時刻t3においてインジェクタ11の温度が115℃以下になると、ステップS6はYES判定となり、ステップS7に進む。
ステップS7は、制御部14がポンプ12に対して、尿素水圧Pをノーマルモード時の圧力に戻すように指示するステップである。ポンプ12は、図3に示すように、尿素水圧Pを650kPaから550kPaに減少させて尿素水を循環させる。
次いで、制御部14は図2に示すステップS8を実行する。ステップS8は、制御部14がインジェクタ11に対して、尿素水の噴射時間であるオン時間tonを増加させるように指示するステップである。本実施形態のインジェクタ11は、tonを540msから700msに増加させて尿素水を噴射する。
すなわち、冷却モードの状態でインジェクタ11の温度が第2閾値以下になった時刻t3において、制御部14は、制御モードを冷却モードからノーマルモードに遷移する。
次いで、制御部14は図2に示すステップS9を実行する。ステップS9は、制御部14が尿素SCRシステムの停止信号が入力されているか否かを判定するステップである。尿素SCRシステムの停止信号は、例えば、車両のイグニッションスイッチがオフされた場合に制御部14に入力される。停止信号が入力されていればYES判定となり、ステップS10に進む。停止信号が入力されていなければNO判定となり、ステップS3に戻る。例えば、図3に示すように、時刻t4において、制御部14に停止信号が入力されたとすると、制御部14はステップS10を実行する。
ステップS10は、制御部14がインジェクタ11に対して、尿素水の噴射を停止するように指示するステップである。これにより、インジェクタ11はソレノイドへの通電をオフして尿素水の噴射を停止する。
次いで、制御部14は図2に示すステップS11を実行する。ステップS11は、制御部14がポンプ12に対して、尿素水の循環を停止するように指示するステップである。これにより、ポンプ12は尿素水の送出を停止して循環を停止する。
次に、本実施形態に係る排気浄化装置10の作用効果について説明する。
この排気浄化装置10は、制御モードとして、ノーマルモードと冷却モードとを有している。そして、冷却モードでは、ノーマルモードよりもインジェクタ11による尿素水の噴射のオン時間tonを短縮するようになっている。このため、ソレノイドへの通電時間を短縮することができ、ソレノイドの発熱量を抑制することができる。したがって、インジェクタ11の温度上昇を抑制することができる。
また、本実施形態における冷却モードでは、ステップS4で説明したように、尿素水圧Pを増加させる。このため、尿素水の噴射時間の短縮による噴射量の減少を抑制することができる。
とくに、本実施形態では、ノーマルモードと、冷却モードとが互いに遷移する場合において、オン時間と尿素水圧は反比例の関係を満たすようになっている。このため、ノーマルモードと冷却モードとで尿素水の噴射量の総量を変化させることなく、ソレノイドへの通電時間を短縮してインジェクタ11の温度上昇を抑制することができる。
また、ノーマルモードから冷却モードへの遷移の条件として、インジェクタ11の温度が第1閾値以上となることを条件にしている。このため、インジェクタ11の温度が保証温度に到達してしまう前に、確実に冷却モードに遷移することができる。
さらに、冷却モードからノーマルモードへの遷移は、インジェクタ11の温度が第1閾値よりも低い第2閾値以下になることを条件としている。このため、インジェクタ11の温度が第1閾値に比べて小さくなってからノーマルモードに遷移することができる。すなわち、インジェクタ11の温度が十分な安全域に到達してからの制御モードをノーマルモードに戻すことができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記した第1実施形態では、冷却モードにおいて、オン時間tonの短縮に加えて、尿素水圧Pを増加させる例を示した。しかしながら、尿素水圧Pの増加は必ずしも必要ではない。ノーマルモードから冷却モードへの遷移において、オン時間tonを短縮するだけであっても、ソレノイドへの通電時間を短縮することができるので、インジェクタ11の温度上昇を抑制することができる。なお、冷却モードにおいて尿素水圧Pの変更を実施しない場合は、図2に示すステップS4は実行されない。また、これに伴ってステップS7も実行されない。
また、上記した第1実施形態では、インジェクタ11の温度の推定方法として、タンク13に設けられた尿素水温センサ32から推定する例について説明したが、インジェクタ11にインジェクタ温度センサを直線配設し、インジェクタ11の温度を直線検出してもよい。インジェクタ温度センサによって直線的にインジェクタ11の温度を検出することによって、インジェクタ11の温度をより正確に推定することができる。ただし、インジェクタ温度センサを配設すると、インジェクタ11の体格が大きくなるため、インジェクタ11の体格が問題となるような尿素SCRシステムにおいては、タンク13に設けられた尿素水温センサ32から推定することが好ましい。
なお、上記した第1実施形態において、第1閾値、第2閾値、尿素水圧P、オン時間、インジェクタ電流に具体的な値を例示しているが、これらの値は一例であって、これらの値に限定されるものではない。
10・・・排気浄化装置,11・・・インジェクタ,12・・・ポンプ,13・・・タンク,14・・・制御部,20・・・排気ガス路,22・・・ミキサ,23・・・還元触媒,24・・・スリップ触媒

Claims (6)

  1. 尿素を試薬とする選択的触媒還元システムに供される排気浄化装置であって、
    尿素水を貯蔵するタンク(13)と、
    電磁弁の開度を制御するソレノイドを有し、前記ソレノイドに通電されて噴射のオンオフを周期的に繰り返しつつ、排気ガス流に対して前記尿素水を供給するインジェクタ(11)と、
    前記タンクから前記インジェクタに前記尿素水を供給するためのポンプ(12)と、
    前記尿素水の噴射を制御する制御部(14)と、を備え、
    前記制御部は、制御モードとして、ノーマルモードと冷却モードとを有し、
    前記制御部は、前記冷却モードにおいて、前記ノーマルモードよりも、噴射のオン時間を短くするように前記インジェクタを制御し、且つ、前記ノーマルモードよりも、噴射時の尿素水圧を大きくするように前記ポンプを制御することを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記ノーマルモード時と、前記冷却モード時とが互いに遷移する場合において、
    前記オン時間と前記尿素水圧は反比例の関係を満たすことを特徴とする請求項に記載の排気浄化装置。
  3. 前記制御部は、前記インジェクタの温度が所定の第1閾値以上となることを条件に、前記制御モードを、前記ノーマルモードから前記冷却モードに遷移することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記制御モードが、前記冷却モードから前記ノーマルモードに遷移する場合において、
    前記制御部は、前記インジェクタの温度が、前記第1閾値よりも低い温度が設定された第2閾値以下となることを条件に、前記制御モードを遷移することを特徴とする請求項に記載の排気浄化装置。
  5. 前記尿素水の温度を検出するための尿素水温センサ(32)を備え、
    前記インジェクタの温度は、前記尿素水温センサにより検出された前記尿素水の温度から推定されることを特徴とする請求項または請求項に記載の排気浄化装置。
  6. 前記インジェクタの温度を検出するインジェクタ温度センサを備え、
    前記インジェクタの温度は、前記インジェクタ温度センサにより検出された温度であることを特徴とする請求項または請求項に記載の排気浄化装置。
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