JP6417584B2 - 表示装置、および表示装置の制御方法 - Google Patents

表示装置、および表示装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、表示装置、および表示装置の制御方法に関する。
従来、ヘッドホンおよびメインシステムを備える音声案内サービスシステムが開示されている(特許文献1)。このような音声案内サービスシステムでは、メインシステムからビーコンデータ等を受信することによって、ヘッドホンは、前方方向がどの方向であるかを示す前方データや位置データを取得し、当該前方データや当該位置データをメインシステムに送信する。そして、メインシステムは、前方データと位置データとに基づいて右音声データと左音声データとを生成して、ヘッドホンに送信する。このような音声案内サービスにおいては、美術館や博物館等において、ヘッドホンを装着した見学者が見物しようとしている対象展示物に対して、適切な音声案内を提供することが可能になる。また、位置データと前方データとに基づいて音声定位技術により、右音声データと左音声データとを生成するので、あたかもその場所から聞こえてくるような音声案内を提供することが可能である。
特開2009−177265号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような技術は、美術館や博物館等の展示物提供施設に設置することを前提としており、利用者の位置を検出するための大がかりなシステムが必要となるという問題があった。また、無線接続されたヘッドホンを用いて音声を聴く表示装置(プロジェクターやディスプレイ等)においても、表示面に対する視聴位置に応じた音像定位を持ち、臨場感のある音声を聴くことが可能な表示装置が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る表示装置は、画像を表示する表示部と、音声出力装置と無線通信する第1の通信部と、前記音声出力装置と無線通信する第2の通信部と、前記音声出力装置による音声出力を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記音声出力装置と前記第1の通信部との間で行われる無線通信の電界強度、および前記音声出力装置と前記第2の通信部との間で行われる無線通信の電界強度に基づいて、前記音声出力装置による音声出力を制御することを特徴とする。
このような表示装置によれば、第1の通信部および第2の通信部は、音声出力装置とそれぞれ無線通信を行う。制御部は、音声出力装置と第1の通信部との間で行われる無線通信の電界強度、および音声出力装置と第2の通信部との間で行われる無線通信の電界強度に基づいて、音声出力装置による音声出力を制御する。これにより、表示装置と無線接続された音声出力装置において、第1の通信部および第2の通信部の無線通信の電界強度に基づいた音声処理が施された音声を聴くことが可能になる。
[適用例2]上記適用例に係る表示装置において、前記音声出力装置は第1のスピーカーおよび第2のスピーカーを備え、前記制御部は、前記音声出力装置と前記第1の通信部との間で行われる無線通信の電界強度、および前記音声出力装置と前記第2の通信部との間で行われる無線通信の電界強度に基づいて、前記音声出力装置の前記第1のスピーカーおよび前記第2のスピーカーの少なくとも一方の音声出力を制御することを特徴とする。
このような表示装置によれば、音声出力装置は第1のスピーカーおよび第2のスピーカーを備えている。制御部は、音声出力装置と第1の通信部との間で行われる無線通信の電界強度、および音声出力装置と第2の通信部との間で行われる無線通信の電界強度に基づいて、音声出力装置による音声出力を制御する。これにより、ユーザーは、表示装置と無線接続された音声出力装置に備わる第1のスピーカーおよび第2のスピーカーによって、第1の通信部および第2の通信部の無線通信の電界強度に基づいた音声処理が施された音声を聴くことが可能になる。
[適用例3]上記適用例に係る表示装置において、前記制御部は、前記音声出力装置の前記第1のスピーカーおよび前記第2のスピーカーのそれぞれの音量を変化させることによって音像定位を制御することを特徴とする表示装置。
このような表示装置によれば、音声出力装置の第1のスピーカーおよび第2のスピーカーの音量を変化させて音像定位を制御する。これにより、ユーザーは、表示装置と無線接続された音声出力装置に備わる第1のスピーカーおよび第2のスピーカーによって、第1の通信部および第2の通信部の無線通信の電界強度に基づいた音像定位を持つ音声を聴くことが可能になる。
[適用例4]上記適用例に係る表示装置において、前記表示装置は、前記音声出力装置と無線通信する第3の通信部、および、前記音声出力装置と無線通信する第4の通信部をさらに備えることを特徴とする。
このような表示装置によれば、第3の通信部および第4の通信部をさらに備える。これにより、表示装置と無線接続された音声出力装置において、第1の通信部、第2の通信部、第3の通信部、および第4の通信部の無線通信の電界強度に基づいた音声処理が施された音声を聴くことが可能になる。
[適用例5]上記適用例に係る表示装置において、前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部、および前記第4の通信部は、前記表示装置の筐体における、前記表示部の表示方向に対して略直交する第1の方向上の位置、前記第1の方向の逆方向である第2の方向上の位置、前記表示方向である第3の方向上の位置、および前記第3の方向の逆方向である第4の方向上の位置に配置されることを特徴とする表示装置。
このような表示装置によれば、第1の通信部、第2の通信部、第3の通信部、および第4の通信部は、表示装置の筐体における、表示方向に対して略直交する第1の方向上の位置、第1の方向の逆方向である第2の方向上の位置、表示方向である第3の方向上の位置、および第3の方向の逆方向である第4の方向上の位置に配置される。これにより、第1の方向上の位置、第2の方向上の位置、第3の方向上の位置、および第4の方向上の位置に配置される通信部の無線通信の電界強度に基づいて、表示装置に対する音声出力装置の相対方向および距離を検出することができる。
[適用例6]上記適用例に係る表示装置において、前記制御部は、前記第1の通信部、および前記第2の通信部を切り替えて、前記音声出力装置と無線通信させることを特徴とする。
このような表示装置によれば、第1の通信部および第2の通信部を切り替えて、音声出力装置と無線通信させる。これにより、第1の通信部の電界強度と第2の通信部の電界強度との大小関係を算出することが可能になり、表示装置と音声出力装置との位置関係を検出することができる。
[適用例7]上記適用例に係る表示装置において、前記表示装置は、前記第1の通信部、および前記第2の通信部の電界強度に応じて、前記音声出力装置に音声信号を送信することを特徴とする。
このような表示装置によれば、表示装置は、第1の通信部および第2の通信部の電界強度に応じて音声出力装置に音声信号を送信する。これにより、電界強度に応じた音声処理が施された音声信号を音声出力装置に送信することができる。
[適用例8]上記適用例に係る表示装置において、前記制御部は、前記第1の通信部の電界強度、および前記第2の通信部の電界強度の差に基づいて、前記音声出力装置の位置の方向を特定し、特定した方向に応じて前記音声出力装置による音声出力を制御することを特徴とする。
このような表示装置によれば、第1の通信部の電界強度および第2の通信部の電界強度の差に基づいて、音声出力装置の位置の方向を特定する。そして、特定した方向に応じて音声出力を制御する。これにより、音声出力装置を使用する視聴者(ユーザー)は、音声出力装置の位置方向に応じた音像定位を持つ音声を聴くことが可能になる。
[適用例9]上記適用例に係る表示装置において、前記制御部は、各通信部の電界強度の絶対値に応じて、前記音声出力装置との距離を検出し、前記距離に応じて前記音声出力装置による音声出力を制御することを特徴とする。
このような表示装置によれば、各通信部の電界強度の絶対値に応じて、音声出力装置との距離を検出し、距離に応じて音声出力を制御する。これにより、位置方向と距離によって、音声出力装置の位置を検出することが可能であり、音声出力装置を使用する視聴者(ユーザー)は、位置に基づいた音像定位を持つ音声を聴くことが可能になる。
[適用例10]上記適用例に係る表示装置において、前記表示装置は、画像の歪みを補正する補正部をさらに備え、前記制御部は、前記補正部による補正の度合いに応じて前記音声出力装置による音声出力を制御することを特徴とする。
このような表示装置によれば、補正部は、画像の歪みを補正する。制御部は、補正部による補正の度合いに応じて音声出力を制御する。これにより、歪補正が施されている状態においても、音声出力装置の位置を検出して、音声出力装置を使用する視聴者(ユーザー)は、位置に基づいた音像定位を持つ音声を聴くことが可能になる。
[適用例11]本適用例に係る表示装置の制御方法は、画像を表示する表示部と、音声出力装置と無線通信する第1の通信部と、前記音声出力装置と無線通信する第2の通信部とを備える表示装置の制御方法であって、前記音声出力装置と前記第1の通信部との間で行われる無線通信の電界強度を検出する第1検出ステップと、前記音声出力装置と前記第2の通信部との間で行われる無線通信の電界強度を検出する第2検出ステップと、前記第1検出ステップで検出された電界強度、および、前記第2検出ステップで検出された電界強度に基づいて、前記音声出力装置による音声出力を制御する制御ステップと、を備えることを特徴とする。
このような表示装置の制御方法によれば、表示装置と無線接続された音声出力装置において、第1の通信部および第2の通信部の無線通信の電界強度に基づいた音声処理が施された音声を聴くことが可能になる。
また、上述した表示装置、および表示装置の制御方法が、表示装置に備えられたコンピューターを用いて構築されている場合には、上記形態および上記適用例は、その機能を実現するためのプログラム、あるいは当該プログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやHDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、不揮発性メモリーカード、表示装置の内部記憶装置(RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体メモリー)、および外部記憶装置(USB(Universal Serial Bus)メモリー等)等、前記コンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
実施形態に係るプロジェクターおよび無線ヘッドホンの斜視図。 プロジェクターの概略構成を示すブロック図。 無線通信部の詳細なブロック図。 無線ヘッドホンの概略構成を示すブロック図。 プロジェクターに対する無線ヘッドホンの位置検出に関する説明図であり、(a)は、プロジェクターに対する無線ヘッドホンの位置を表す図、(b)は、プロジェクターのアンテナの電界強度の差に基づいて無線ヘッドホンの方向を表す表の図。 プロジェクターの位置検出処理と音声処理のフローチャート。 無線ヘッドホンの配置の例の説明図であり、(a)は、無線ヘッドホンがプロジェクターの左前方に配置された説明図、(b)は、無線ヘッドホンがプロジェクターの右後方に配置された説明図。 プロジェクターを斜め投写する場合の説明図。
(実施形態)
以下、表示装置の実施形態として、DVD等の記憶媒体から映像信号および音声信号を取得し、映像信号に基づく映像を外部のスクリーン等に投写し、音声信号を無線通信によって、無線ヘッドホンに送信するプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターおよび無線ヘッドホンの斜視図である。本実施形態では、表示装置としてのプロジェクター100、および、音声出力装置としての無線ヘッドホン200を合わせてプロジェクションシステム1と呼ぶ。
図1に示すように、プロジェクター100は、装置本体を収容する筐体5を備えて構成されており、筐体5の上面5tには、ユーザーにより入力操作が行われる操作受付部(操作パネル)21が備えられている。上面5tの投写方向に向かって左側には左アンテナAL、右側には右アンテナAR、前側には前アンテナAF、後側には後アンテナABが配置されている。左アンテナAL、右アンテナAR、前アンテナAF、および後アンテナABは、無線ヘッドホン200と無線通信するためのアンテナである。本実施形態では、プロジェクター100と無線ヘッドホン200との無線通信は、Bluetooth(登録商標)によって行うものとする。左アンテナALが第1の通信部に相当し、右アンテナARが第2の通信部に相当し、前アンテナAFが第3の通信部に相当し、後アンテナABが第4の通信部に相当する。筐体の上面5tの投写方向(表示方向)に向かって左側の方向が第1の方向に相当し、右側の方向が第2の方向に相当し、前側の方向が第3の方向に相当し、後側の方向が第4の方向に相当する。
筐体5の前面5fには、投写レンズ13が露出されており、この投写レンズ13から、画像情報に基づく画像が前方の投写面(図1では図示せず)に投写される。
無線ヘッドホン200は、Bluetoothの通信規格に準じて、音声を無線通信で受信可能なヘッドホンである。無線ヘッドホン200は、プロジェクター100と無線通信するためのアンテナAHを有している。
図2は、プロジェクター100の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、プロジェクター100は、表示部としての画像投写部10、制御部20、操作受付部21、DVD再生部30、映像処理部31、音声処理部41、無線通信部42、左アンテナAL、右アンテナAR、前アンテナAF、後アンテナAB等を備えており、これらは、筐体5の内部または上面5tに収容または配置されている。
画像投写部10は、光源としての光源装置11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13、液晶駆動部14等で構成されている。画像投写部10は、表示部に相当するものであり、光源装置11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで画像光に変調し、この画像光を投写レンズ13から投写してスクリーン等の投写面SCに画像を表示する。
光源装置11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源装置11から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、複数の画素(図示せず)がマトリックス状に配列された矩形状の画素領域を備えており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。液晶駆動部14が、入力される画像情報に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像情報に応じた光透過率に設定される。このため、光源装置11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの画素領域を透過することによって変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラーの画像光となった後、投写レンズ13によって拡大投写される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM、不揮発性のROM等を備えており、ROMに記憶されている制御プログラムに従ってCPUが動作することによりプロジェクター100の動作を統括制御する。
操作受付部21は、ユーザーがプロジェクター100に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えている。本実施形態の操作受付部21が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを切り替えるための電源キー、入力された画像信号を切り替えるための入力切替キー、各種設定用のメニュー画像を表示させるメニューキー、メニュー画像における項目の選択等に用いられる方向キー、選択した項目を確定させるための決定キー、DVD再生部30にDVDディスクDCの再生を開始させるための再生キー等がある。
ユーザーが操作受付部21の各種操作キーを操作すると、操作受付部21は、この操作を受け付けて、操作された操作キーに対応する制御信号を制御部20に出力する。そして、制御部20は、操作受付部21から制御信号が入力されると、入力された制御信号に基づく処理を行って、プロジェクター100の動作を制御する。なお、操作受付部21の代わりに、あるいは操作受付部21とともに、遠隔操作が可能なリモートコントローラー(リモコン)(図示せず)を操作受付部として用いた構成としてもよい。この場合、リモコンは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発信し、図示しないリモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
映像処理部31は、DVD再生部30から入力される映像信号を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像情報、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定するための画像情報に変換する。さらに、映像処理部31は、制御部20の指示に基づいて、画像処理を行う。ここで、画像処理とは、画像情報に対して、画像のスケーリング処理、台形歪の補正処理、画像の表示状態(例えば、輝度、コントラスト、同期、トラッキング、色の濃さ、色合い等)の調整処理等を示す。また、映像処理部31は、メニュー画像等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を、入力画像に重畳することもできる。映像処理部31によって画像処理がなされた画像情報は、液晶駆動部14に出力される。なお、台形歪の補正を行う映像処理部31が、補正部に相当する。
液晶駆動部14は、映像処理部31から入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動する。これにより、光源装置11から射出された光は、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bによって画像情報に応じて変調され、投写レンズ13から投写される。
音声処理部41は、制御部20の指示に基づいて、DVD再生部30から入力される音声信号に対して音声処理を行う。具体的には、音声処理部41は、制御部20が算出した投写面SCに対する無線ヘッドホン200の位置に応じた音像定位を持つように、入力された音声信号(2チャンネルや5.1チャンネル等)に対して、音量や遅延量の調整処理を行い、無線ヘッドホン200に送信するための音声信号を生成する。生成された音声信号は無線通信部42に出力される。
無線通信部42は、制御部20の指示に基づいて、無線ヘッドホン200と無線通信を行う。無線通信部42と無線ヘッドホン200との無線通信規格は、Bluetoothを用いる。無線通信部42は、左アンテナAL、右アンテナAR、前アンテナAF、および後アンテナABを介して、無線ヘッドホン200と送受信を行う。そして、無線通信部42は、無線ヘッドホン200に音声信号を送信する。また、無線通信部42は、無線ヘッドホン200との間で、制御信号の送受信を行う。無線通信部42は、受信した制御信号の信号強度を検出することができる。
図3は、無線通信部42の詳細なブロック図である。
図3に示すように、無線通信部42は、ベースバンド処理部421、RF変復調部422、RFスイッチ423、AD変換部424等を備えて構成されている。
RFスイッチ423は、ベースバンド処理部421から送られるRFスイッチ制御信号に基づき、4つのアンテナを切り替える。RF変復調部422およびベースバンド処理部421は、一般的な構成とし、双方向の無線通信を可能とする。RF変復調部422は、受信したRF信号強度をRSSI(Received Signal Strength Indication)信号としてAD変換部424に出力する。AD変換部424は、入力されたRSSI信号をデジタル化し、ベースバンド処理部421に出力する。制御部20は、ベースバンド処理部421からRSSIレベル(以降、「電界強度」とも呼ぶ)を読み出すことができる。
次に、無線ヘッドホン200について説明する。無線ヘッドホン200は、一般的な無線ヘッドホンの構成と同様である。
図4は、無線ヘッドホン200の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、無線ヘッドホン200は、アンテナAH、無線通信部210、音声処理部211、音声再生部212、制御部220、操作受付部221、ヘッドホンスピーカー231,232等を備えて構成されている。
無線通信部210は、制御部220の指示に基づいて、プロジェクター100と無線通信を行う。無線通信部210が受信した音声信号は、音声処理部211によって音声処理がなされる。そして、音声再生部212は、ヘッドホンスピーカー231,232を駆動して音声の出力が行われる。
制御部220は、CPUや、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM、不揮発性のROM等を備えており、ROMに記憶されている制御プログラムに従ってCPUが動作することにより無線ヘッドホン200の動作を制御する。
操作受付部221は、ユーザーが無線ヘッドホン200に対して各種指示を行うための操作キーを備えている。ユーザーが操作受付部221の操作キーを操作すると、操作受付部221は、この操作を受け付けて、操作された操作キーに対応する制御信号を制御部220に出力する。そして、制御部220は、操作受付部221から制御信号が入力されると、入力された制御信号に基づく処理を行って、無線ヘッドホン200の動作を制御する。
ここで、無線ヘッドホン200と投写面SCとの位置関係の検出について説明する。
図5は、プロジェクター100に対する無線ヘッドホン200の位置検出に関する説明図であり、(a)は、プロジェクター100に対する無線ヘッドホン200の位置を表す図であり、(b)は、プロジェクター100のアンテナの電界強度の差に基づいて無線ヘッドホン200の方向を表す表の図である。
図5(a)に示すように、プロジェクター100は、投写面SCに対して略垂直に投写するように配置されているものとする。そして、プロジェクター100と無線ヘッドホン200とは、無線通信しているものとする。このとき、プロジェクター100の無線通信部42は、制御部20の指示により、左アンテナAL、右アンテナAR、前アンテナAF、後アンテナABのそれぞれにおける電界強度を測定する。制御部20は、それぞれのアンテナにおける電界強度を取得して、左アンテナALと右アンテナARとの差、および、前アンテナAFと後アンテナABとの差を算出することで、プロジェクター100に対する無線ヘッドホン200の相対方向(A方向、B方向、C方向、D方向、E方向、F方向、G方向、H方向)を検出する。
図5(b)では、左アンテナALと右アンテナARとの電界強度の差、および、前アンテナAFと後アンテナABとの電界強度の差によって算出される、プロジェクター100に対する無線ヘッドホン200の相対方向を表H1として表している。
また、図5(a)において、円R1,R2,R3が表示されている。円R1,R2,R3は、プロジェクター100からの距離(絶対距離)を表している。絶対距離は、電界強度の絶対値によって算出することができる。電界強度と距離との相関関係は、プロジェクションシステム1の使用開始時に、キャリブレーションを行うことで検出することができる。なお、電界強度と距離との関係のキャリブレーションは、無線ヘッドホン200を所定の位置に置いて、プロジェクター100がその距離における電界強度を測定することによって、実現することが可能である。
例えば、図5(a)では、無線ヘッドホン200は、C方向の円R2上に位置している。このとき、左アンテナALの電界強度の値は「60」とし、右アンテナARの電界強度の値は「45」とし、前アンテナAFの電界強度の値は「50」とし、後アンテナABの電界強度の値は「55」とする。これにより、プロジェクター100は、無線ヘッドホン200がプロジェクター100の略左斜め後方向(C方向)の、距離R2(例えば2m)の位置にあることを検出できる。なお、上述した電界強度の値は、実測した値ではなく、サンプル値である。
さらに、プロジェクター100は、スクリーン等の投写面SCに対する距離を測定することができる。具体的には、フォーカスの値およびズームの値を検出することで、投写面SCとの距離を推定することが可能である。また、プロジェクター100は、投写面SCとの距離を測定する光学的距離計や超音波距離計等の距離センサー(図示せず)を有してもよい。
上述したように、プロジェクター100は、プロジェクター100と無線ヘッドホン200との相対方向と距離、および、プロジェクター100と投写面SCとの距離を検出することが可能である。よって、プロジェクター100は、無線ヘッドホン200と投写面SCとの位置関係を算出することができる。そして、プロジェクター100の制御部20は、音声処理部41に指示を出して、スクリーン等の投写面SCに対する無線ヘッドホン200の位置に応じた音像定位を持つ音声信号を生成させて、無線ヘッドホン200に送信することができる。
次に、プロジェクター100が無線ヘッドホン200と無線通信を行い、音声信号を送信しながら、無線ヘッドホン200の位置検出処理を行い、音声処理を施す処理について説明する。なお、キャリブレーションは予め行われているものとする。
図6は、本実施形態に係るプロジェクター100の位置検出処理と音声処理のフローチャートである。
プロジェクター100に対して無線ヘッドホン200との無線通信の開始の操作が行われると、プロジェクター100の制御部20は、無線通信部42に指示を出して、RFスイッチ423によって前アンテナAFに切り替えさせる(ステップS101)。制御部20は、無線通信部42に指示を出して、無線ヘッドホン200との無線リンクを生成させる(ステップS102)。
制御部20は、無線通信部42に指示を出して、無線ヘッドホン200から送信されてくる信号の電界強度(RSSIレベル)を測定させ、取得する(ステップS103)。次に、制御部20は、無線通信部42に指示を出して、前アンテナAFから左アンテナALに切り替えさせる(ステップS104)。制御部20は、無線通信部42に指示を出して、無線ヘッドホン200から送信されてくる信号の電界強度を測定させ、取得する(ステップS105)。
制御部20は、無線通信部42に指示を出して、左アンテナALから後アンテナABに切り替えさせる(ステップS106)。制御部20は、無線通信部42に指示を出して、無線ヘッドホン200から送信されてくる信号の電界強度を測定させ、取得する(ステップS107)。
制御部20は、無線通信部42に指示を出して、後アンテナABから右アンテナARに切り替えさせる(ステップS108)。制御部20は、無線通信部42に指示を出して、無線ヘッドホン200から送信されてくる信号の電界強度を測定させ、取得する(ステップS109)。
制御部20は、各アンテナにおける電界強度(RSSIレベル)の差と絶対強度によって、無線ヘッドホン200との相対方向と距離を測定し、さらに、プロジェクター100と投写面SCとの距離に基づいて、投写面SCに対する無線ヘッドホン200の位置を検出する(ステップS110)。制御部20は、音声処理部41に指示を出し、音声信号に対して、投写面SCに対する無線ヘッドホン200の位置に応じた音像定位を持つように音声処理を施す(ステップS111)。なお、音声処理が施された音声信号は、無線通信部42から無線ヘッドホン200に送信される。
制御部20は、無線通信部42に指示を出して、右アンテナARから前アンテナAFに切り替えさせる(ステップS112)。制御部20は、無線ヘッドホン200との無線リンクが接続されているか否かを、無線通信部42に確認させる(ステップS113)。
無線リンクが接続されていれば(ステップS113:YES)、ステップS103に移行し、上記処理を繰り返す。無線リンクが接続されていなければ(ステップS113:NO)、当該フローチャートの処理を終了する。
ここで、無線ヘッドホン200とプロジェクター100と投写面SCとの配置関係について、例示する。
図7は、無線ヘッドホン200の配置の例の説明図であり、(a)は、無線ヘッドホン200がプロジェクター100の左前方に配置された説明図であり、(b)は、無線ヘッドホン200がプロジェクター100の右後方に配置された説明図である。
図7(a)に示すように、プロジェクター100は、投写面SCに対して略垂直に投写するように設置されている。無線ヘッドホン200は、プロジェクター100に近い距離の左斜前方に配置されており、投写面SCに対しては比較的近く、左寄りに配置されている。視聴者はこの位置で映像および音声を視聴する。この場合、プロジェクター100が音声処理部41で音声処理して無線ヘッドホン200に送信する音声信号は、投写面SCに近いため大きめの音量とし、さらに右側に比べて左側の音量を大きめとした音像定位とすることが可能である。
図7(b)では、無線ヘッドホン200は、プロジェクター100から離れた距離の右斜後方に配置されており、投写面SCに対しては比較的遠く、右寄りに配置されている。この場合、プロジェクター100が音声処理部41で音声処理して無線ヘッドホン200に送信する音声信号は、投写面SCから遠いため小さめの音量とし、さらに左側に比べて右側の音量を大きめとした音像定位とすることが可能である。
また、DVD再生部30から入力される音声信号としては、2チャンネルや5.1チャンネル等、様々な音声信号の態様があるが、音声処理部41では、投写面SCに対する無線ヘッドホン200の位置に応じて、入力された音声信号に対して、音量や遅延量(ディレイ)の調整処理を行って、立体感のある音声信号を生成し、無線ヘッドホン200に送信する。
次に、プロジェクター100を投写面SCに対して斜め方向に設置し、斜め投写を行う態様について説明する。
図8は、プロジェクター100を斜め投写する場合の説明図である。
図8に示すように、プロジェクター100は、投写面SCに対して右斜め方向から投写するように設置されている。このとき、投写面SC上の投写画像では、横方向に台形歪が発生する。プロジェクター100の映像処理部31は、台形歪を補正するための台形歪補正(キーストーン補正)機能を備えており、図8では投写面SC上の台形歪を補正する横方向の台形歪補正処理が施されているものとする。プロジェクター100の制御部20は、台形歪補正の角度によって、プロジェクター100と投写面SCとの角度を算出することが可能である。プロジェクター100の制御部20は、電界強度によって無線ヘッドホン200との相対方向と距離とを検出する。そして、プロジェクター100と投写面SCとの距離および角度を検出する。これによって、プロジェクター100は、無線ヘッドホン200と投写面SCとの位置関係を算出することができる。
図8では、無線ヘッドホン200は、プロジェクター100からやや離れた距離の左斜前方に配置されており、投写面SCに対してはやや離れた距離で、正面に配置されている。視聴者はこの正面位置で映像および音声を視聴する。この場合、プロジェクター100が音声処理部41で音声処理して無線ヘッドホン200に送信する音声信号は、投写面SCからやや離れているため通常の音量とし、さらに右側と左側の音量は同じ程度とした音像定位とすることが可能である。
なお、図8では、プロジェクター100は、投写面SCに対して右斜め方向から投写するように設置されているものとしたが、左斜め方向から投写する態様でも同様に、無線ヘッドホン200と投写面SCとの位置関係を算出することができる。また、無線ヘッドホン200を様々な位置に配置しても、投写面SCとの位置関係を算出することができる。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)プロジェクター100は、左アンテナAL、右アンテナAR、前アンテナAF、および後アンテナABを備え、無線ヘッドホン200と無線通信を行う。プロジェクター100の無線通信部42は、無線ヘッドホン200と各アンテナ(AL,AR,AF,AB)との間で行われる無線通信の電界強度(RSSIレベル)を検出する。制御部20は、無線通信部42から電界強度を取得する。制御部20は、各アンテナにおける電界強度に基づいて、音声信号に対して音声処理を施す。プロジェクター100の無線通信部42は、音声処理が施された音声信号を無線通信部42によって無線ヘッドホン200に送信する。これにより、無線接続された無線ヘッドホン200において、各アンテナの無線通信の電界強度に基づく音声処理が施された音声を聴くことが可能になるため、有益である。
(2)プロジェクター100は、筐体5の上面5tの左側に左アンテナAL、右側に右アンテナAR、前側に前アンテナAF、後側に後アンテナABを備えている。そして、各アンテナを切り替えて、無線ヘッドホン200と無線通信させる。そして、各アンテナにおける電界強度の大小関係(差)によって、プロジェクター100に対する無線ヘッドホン200の相対方向を検出することができる。さらに、予めキャリブレーションをしておくことによって、電界強度の絶対値によって、プロジェクター100に対する無線ヘッドホン200の距離を検出することができる。さらに、プロジェクター100は、フォーカスの値およびズームの値等によって、スクリーン等の投写面SCに対する距離を測定することができる。つまり、プロジェクター100は、プロジェクター100と無線ヘッドホン200との相対方向と距離、および、プロジェクター100と投写面SCとの距離を検出することが可能である。これにより、プロジェクター100は、無線ヘッドホン200と投写面SCとの位置関係を検出することができる。そして、プロジェクター100の制御部20は、音声処理部41に指示を出して、投写面SCに対する無線ヘッドホン200の位置に応じた音像定位を持つ音声信号を生成させて、無線ヘッドホン200に送信することができる。無線ヘッドホン200を装着する視聴者は、投写面SCとの位置関係に応じた音像定位を持ち、臨場感のある音声を聴くことが可能になるため、有益である。
(3)プロジェクター100は、映像処理部31において台形歪補正機能を有している。プロジェクター100は、投写面SCに対して斜め方向から投写するように設置されている場合、投写面SC上の台形歪を補正する横方向の台形歪補正処理を施す。プロジェクター100の制御部20は、台形歪補正の角度によって、プロジェクター100と投写面SCとの角度を算出することができる。プロジェクター100の制御部20は、電界強度によって無線ヘッドホン200との相対方向と距離とを検出し、そして、プロジェクター100と投写面SCとの距離および角度を検出する。これにより、プロジェクター100は、無線ヘッドホン200と投写面SCとの位置関係を算出することができる。そして、プロジェクター100は、投写面SCに対する無線ヘッドホン200の位置に応じた音像定位を持つ音声信号を生成させて、無線ヘッドホン200に送信することができる。よって、プロジェクター100を斜め投写する場合においても、無線ヘッドホン200を装着する視聴者は、投写面SCとの位置関係に応じた音像定位を持ち、臨場感のある音声を聴くことが可能になるため、有益である。
(4)プロジェクター100は、無線ヘッドホン200との無線通信中においては、左アンテナAL、右アンテナAR、前アンテナAF、後アンテナABを切り替えながら、電界強度を測定し、無線ヘッドホン200の位置に応じた音像定位となるように音声処理を行っている。これにより、無線ヘッドホン200を装着した視聴者が移動しても、当該視聴者は、移動した位置に応じた音像定位の音声を視聴することができるため、利便性が高い。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、4つのアンテナとして前アンテナAF、左アンテナAL、後アンテナAB、および右アンテナARを備えるものとしたが、2つのアンテナとして左アンテナAL、および右アンテナARのみ備えて、左右方向の電界強度のみを測定するものとしてもよい。また、3つや、5つ以上のアンテナを備えるものとしてもよい。
(変形例2)上記実施形態では、前アンテナAF、左アンテナAL、後アンテナAB、および右アンテナARは、筐体5の上面5tに配置されるものとしたが、上面5tに限定するものではない。筐体5の側面や底面に配置されてもよい。
(変形例3)上記実施形態では、アンテナを切り替える順序は、前アンテナAF、左アンテナAL、後アンテナAB、右アンテナARの順序としたが、これに限定するものではない。他の順序でもよい。
(変形例4)上記実施形態では、プロジェクター100と無線ヘッドホン200との無線通信は、Bluetoothによって行うものとしたが、Bluetoothに限定するものではない。他の無線通信を用いてもよい。
(変形例5)上記実施形態では、DVDディスクDCをDVD再生部30で再生するものとしたが、プロジェクター100は、DVDディスクDCをDVD再生部30で再生するものに限定しない。プロジェクター100は、映像信号および音声信号を記憶する記憶媒体を再生可能な再生部を有していればよい。
(変形例6)上記実施形態では、プロジェクター100は、DVDディスクDCをDVD再生部30で再生して映像信号および音声信号を出力するものとした。しかしながら、プロジェクター100は、外部の再生装置(図示せず)から映像信号および音声信号を入力する入力部(図示せず)をさらに備えてもよい。そして、入力部によって入力された映像信号に基づいて映像を出力し、入力された音声信号に基づいて音声処理を行った音声信号を無線通信によって無線ヘッドホン200に送信してもよい。
(変形例7)上記実施形態では、プロジェクター100は、DVDディスクDCをDVD再生部30で再生して映像信号および音声信号を出力するものとした。しかしながら、プロジェクター100は、外部の再生装置から映像信号を入力する映像入力部(図示せず)をさらに備えてもよい。そして、映像入力部によって入力された映像信号に基づいて映像を出力する。また、外部の再生装置は、音声信号を無線ヘッドホン200に直接送信してもよい。この場合、プロジェクター100は、無線ヘッドホン200と無線通信を行って、投写面SCに対する無線ヘッドホン200を検出する。そして、プロジェクター100は、無線ヘッドホン200に対して、音声処理された音声信号ではなく、無線ヘッドホン200の位置に応じた音像定位を持つように音声処理をするための制御信号を送信する。このとき、プロジェクター100と無線ヘッドホン200とを同期させるために、同期信号を送信してもよい。
(変形例8)上記実施形態における前アンテナAF、左アンテナAL、後アンテナAB、および右アンテナARの少なくとも1つは、無線ヘッドホン200との無線通信に加えて、他の用途と兼用してもよい。例えば、プロジェクター100が3Dフォーマット映像を投写可能なプロジェクターであれば、プロジェクター100と3Dメガネとの同期を取るための無線通信と兼用してもよい。また、リモコン等との通信と兼用してもよい。
(変形例9)上記実施形態では、光源装置11は、放電型の光源ランプ11aを有して構成されているが、LED(Light Emitting Diode)光源やレーザー等の固体光源や、その他の光源を用いることもできる。
(変形例10)上記実施形態では、プロジェクター100は、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を光変調装置として用いることもできる。
(変形例11)上記実施形態では、プロジェクター100を例にして説明しているが、表示装置は、プロジェクターに限定するものではない。例えば、透過型のスクリーンを一体的に備えたリアプロジェクター、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、CRT(陰極線管)ディスプレイ等のディスプレイ装置、またはテレビ受像機等の自発光型の表示装置等に適用することも可能である。また、このようなディスプレイ装置や表示装置に適用する場合には、アンテナは、画面に対して右側および左側の2箇所に設けられていればよい。
1…プロジェクションシステム、5…筐体、5f…前面、5t…上面、10…画像投写部、11…光源装置、11a…光源ランプ、11b…リフレクター、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…液晶駆動部、20…制御部、21…操作受付部、30…DVD再生部、31…映像処理部、41…音声処理部、42…無線通信部、100…プロジェクター、200…無線ヘッドホン、210…無線通信部、211…音声処理部、212…音声再生部、220…制御部、221…操作受付部、231,232…ヘッドホンスピーカー、421…ベースバンド処理部、422…RF変復調部、423…RFスイッチ、424…AD変換部、SC…投写面。

Claims (9)

  1. 画像光を投写して画像を表示する画像投写部と、
    第1のスピーカーおよび第2のスピーカーを備える無線ヘッドホンと無線通信する第1の通信部と、
    前記無線ヘッドホンと無線通信する第2の通信部と、
    前記無線ヘッドホンと無線通信する第3の通信部と、
    前記無線ヘッドホンと無線通信する第4の通信部と、
    前記無線ヘッドホンによる音声出力を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記無線ヘッドホンと前記第1の通信部との間で行われる無線通信の電界強度、前無線ヘッドホンと前記第2の通信部との間で行われる無線通信の電界強度、前記無線ヘッドホンと前記第3の通信部との間で行われる無線通信の電界強度、および、前記無線ヘッドホンと前記第4の通信部との間で行われる無線通信の電界強度に基づいて、前記第1のスピーカーの音量が、前記第2のスピーカーの音量よりも大きくなるように、前記無線ヘッドホンによる音声出力を制御することを特徴とするプロジェクター
  2. 請求項に記載のプロジェクターであって、
    前記制御部は、前記無線ヘッドホンの前記第1のスピーカーおよび前記第2のスピーカーのそれぞれの音量を変化させることによって音像定位を制御することを特徴とするプロジェクター
  3. 請求項に記載のプロジェクターであって、
    前記第1の通信部、前記第2の通信部、前記第3の通信部、および前記第4の通信部は、前記プロジェクターの筐体における、前記画像投写部の投写方向に対して略直交する第1の方向上の位置、前記第1の方向の逆方向である第2の方向上の位置、前記投写方向である第3の方向上の位置、および前記第3の方向の逆方向である第4の方向上の位置に配置されることを特徴とするプロジェクター
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記制御部は、前記第1の通信部、および前記第2の通信部を切り替えて、前記無線ヘッドホンと無線通信させることを特徴とするプロジェクター
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記プロジェクターは、前記第1の通信部、および前記第2の通信部の電界強度に応じて、前記無線ヘッドホンに音声信号を送信することを特徴とするプロジェクター
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記制御部は、前記第1の通信部の電界強度、および前記第2の通信部の電界強度の差に基づいて、前記無線ヘッドホンの位置の方向を特定し、特定した方向に応じて前記無線ヘッドホンによる音声出力を制御することを特徴とするプロジェクター
  7. 請求項に記載のプロジェクターであって、
    前記制御部は、各通信部の電界強度の絶対値に応じて、前記無線ヘッドホンとの距離を検出し、前記距離に応じて前記無線ヘッドホンによる音声出力を制御することを特徴とするプロジェクター
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記プロジェクターは、画像の歪みを補正する補正部をさらに備え、
    前記制御部は、前記補正部による補正の度合いに応じて前記無線ヘッドホンによる音声出力を制御することを特徴とするプロジェクター
  9. 画像光を投写して画像を表示する画像投写部と、第1のスピーカーおよび第2のスピーカーを備える無線ヘッドホンと無線通信する第1の通信部と、前記無線ヘッドホンと無線通信する第2の通信部と、前記無線ヘッドホンと無線通信する第3の通信部と、前記無線ヘッドホンと無線通信する第4の通信部とを備えるプロジェクターの制御方法であって、
    前記無線ヘッドホンと前記第1の通信部との間で行われる無線通信の電界強度を検出する第1検出ステップと、
    前記無線ヘッドホンと前記第2の通信部との間で行われる無線通信の電界強度を検出する第2検出ステップと、
    前記無線ヘッドホンと前記第3の通信部との間で行われる無線通信の電界強度を検出する第3検出ステップと、
    前記無線ヘッドホンと前記第4の通信部との間で行われる無線通信の電界強度を検出する第4検出ステップと、
    前記第1検出ステップで検出された電界強度、前記第2検出ステップで検出された電界強度、前記第3検出ステップで検出された電界強度、および、前記第4検出ステップで検出された電界強度に基づいて、前記第1のスピーカーの音量が、前記第2のスピーカーの音量よりも大きくなるように、前記無線ヘッドホンによる音声出力を制御する制御ステップと、を備えることを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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