JP6415997B2 - 船舶の統合制御装置、それを備えた船舶、及び統合制御方法並びにプログラム - Google Patents
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Description
また、蒸気タービンと比較して燃費が良い推進機関としてディーゼルエンジンを用いる電気推進機関が挙げられるが、メンテナンス費用が高くなることから、電気推進機関と蒸気タービン機関といった異なる種類の推進機関を組み合わせて船舶の推進システムを構成することが検討されている。
例えば、下記特許文献1には、異なる種類の動力源としてガスタービンと電動機を備え、回転速度の時定数が異なる複数の動力源を同期させ、ガスタービンの出力と電動機の出力を1つの主軸に出力し、主軸の回転速度を制御する推進システムが記載されている。
こうした電気推進機関と蒸気タービン機関を異なる種類の推進機関とし、それぞれにプロペラを設ける2軸船とする場合には、片軸(蒸気タービン機関側)はガバナリフト指示、他軸(電気推進機関側)は出力指示となり、制御信号が統一されていないことから、両軸を同期させることが困難であるという課題があった。
本発明は、電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に設けられる統合制御装置であって、タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関を制御するタービン制御装置と、電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関を制御する電気推進制御装置と、を具備し、操船の制御指示が出力値で入力されると、前記電気推進制御装置は、前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御し、前記タービン制御装置は、前記出力値を前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記調整弁の開度をフィードバック制御し、前記タービン制御装置は、前記出力値と該出力値を得るための前記調整弁の開度とを対応付けた第1対応情報を備えており、前記出力値が入力された場合に、前記第1対応情報から該出力値に対応する前記調整弁の開度の情報を決定し、前記出力値から変換された前記弁開度として出力する変換手段を具備する統合制御装置を提供する。
これにより、タービン推進機関と電気推進機関とを備える多軸船(例えば、2軸船)において、操船の制御指示(制御信号)が統一され出力値として与えられ、出力値によってタービン推進機関及び電気推進機関を調整するので、タービン推進機関と電気推進機関との同期が容易となり、制御ロジックの画一性と操作性向上を図ることができる。
また本発明は、電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に適用される統合制御方法であって、タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関の出力を制御するタービン制御ステップと、電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関の出力を制御する電気推進制御ステップとを備え、操船の制御指示が出力値で入力されると、前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御し、前記出力値を弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の開度をフィードバック制御し、前記タービン推進機関のプラント状態に応じて、前記出力値を補正する統合制御方法を提供する。
また本発明は、電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に適用され、タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関を制御するタービン制御装置と、電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関を制御する電気推進制御装置とを備える船舶の統合制御プログラムであって、操船の制御指示が出力値で入力されると、前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御させる第1処理と、前記出力値を弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の開度をフィードバック制御させる第2処理と、前記タービン推進機関のプラント状態に応じて、前記出力値を補正する補正処理とをコンピュータに実行させるための統合制御プログラムを提供する。
推進用蒸気タービン14は、再熱タービンであり、前進用低圧タービン14Aと、前進用高圧タービン14Bと、前進用中圧タービン14Cと、後進用タービン14Dとを備えている。前進用低圧タービン14Aと、前進用高圧タービン14Bと、前進用中圧タービン14Cと、後進用タービン14Dとは、1機の主機を構成している。
本実施形態においては、推進用蒸気タービン14が再熱タービンであることとして説明するが、これに限定されず、膨張段の途中で蒸気の再熱を行わない非再熱タービンであってもよい。
また、主復水器M/Cには、真空度を計測するセンサが設けられている。
本実施形態においては、推進用蒸気タービン14に供給する蒸気量を調整するのはノズル弁19として記載するが、供給する蒸気の流量を調整する蒸気加減弁であれば形状は特に限定されない。
主ボイラ16は、生成された主蒸気を前進用高圧タービン14Bと後進用タービン14Dとに供給する。主ボイラ16から前進用高圧タービン14B及び後進用タービン14Dに蒸気が送られる経路の途中には、主蒸気圧力及び主蒸気温度を検出するためのセンサが設けられている。なお、主蒸気圧力及び主蒸気温度を検出するためのセンサは、タービン入口直近(配管ロス等の影響を受けた後)に設けることにより、配管での圧力損失を加味してより正確に主蒸気圧力・主蒸気温度を計測できる。
中間軸11Bは、第2減速機13Cに接続されている。また、中間軸11Bの他端には、クラッチ12を介してプロペラ軸11Aが接続されている。クラッチ12は、嵌脱することによってプロペラ軸11Aと中間軸11Bとの間を切り離し又は嵌合する。
プロペラ軸11Aの他端は、第1プロペラ18が接続されている。
ディーゼル発電機26は、複数の発電機26aと、それぞれの発電機26aに対して設けられたディーゼルエンジン26bとを備えている。ディーゼルエンジン26bは、重油燃料および/またはガス燃料を燃焼させて運転される二元燃料ディーゼルエンジンである。発電機26aは、ディーゼルエンジン26bにより駆動され、発生した電気を変圧器25に送る。
推進用電動機24は、変圧器25を介して取得した発電機26aの発生電力によって回転駆動される。
減速機23は、推進用電動機24の駆動動力を減速して、推進軸21に伝える。
中間軸21Bは、減速機23に接続されている。また、中間軸21Bの他端には、クラッチ22を介してプロペラ軸21Aが接続されている。クラッチ22は、嵌脱することによってプロペラ軸21Aと中間軸21Bとの間を切り離し又は嵌合する。
プロペラ軸21Aの他端は、第2プロペラ28が接続されている。
電気推進制御装置20は、船舶が港湾航行中は、操船者が発信する操作信号から算出される指示回転数に一致するように推進用電動機24を制御して回転数制御を行う。
また、電気推進制御装置20は、船舶が外洋航行中は、第2プロペラ28のプロペラ軸の軸出力が、操船の制御指示として入力された出力値となる(一致する)ように推進用電動機24をフィードバック制御する。
また、タービン制御装置10は、船舶が外洋航行中は、操船の制御指示が出力値で入力されると、CPUによって、出力値をノズル弁19の弁開度(ガバナリフト)に変換し、変換された弁開度となる(一致する)ようにノズル弁19の開度をフィードバック制御する。より具体的には、タービン制御装置10は、変換部(変換手段)101と、補正部(補正手段)102とを備えている。
図3は、横軸にプロペラ軸11Aの軸出力、縦軸にノズル弁19のリフト(バルブリフト)を示した第1対応情報の一例が示されている。例えば、変換部101は、出力値を取得すると、図3に示されるような第1対応情報に基づいて、取得した出力値に対応するリフトを読み出し、読み出されたリフトを出力値から変換された弁開度として出力する。
本実施形態においては、変換部101と補正部102とを組み合わせ、操船の制御指示を出力値で取得した場合に、補正部102によってプラント状態に応じて出力値を補正した上で、補正した出力値に対するリフトを変換部101の第1対応情報に基づいて出力する場合を例に挙げて説明する。
以下に補正部102による出力値を補正する点について説明する。
P´=P×C ・・・(1)
出力値の補正をする場合には、補正係数Cは、勘案する補正係数C1からC6をそれぞれ乗算する。つまり、補正係数C1からC6の全てを勘案して出力値を補正する場合には、P´は以下の(2)式のように求められる。
P´=P×C1×C2×C3×C4×C5×C6 ・・・(2)
また、本実施形態においては、蒸気タービンが再熱タービンを用いていたが、非再熱タービンを用いる場合には、補正係数C3及びC4を用いない。
図4は、現在のプラントから検出された前進用高圧タービン14B入口の主蒸気圧力に対して決定される補正係数C1を示している。
図5は、現在のプラント状態を示すパラメータを前進用高圧タービン14B入口の主蒸気温度とし、主蒸気温度に対して決定される補正係数C2を示している。
図6は、現在のプラント状態を示すパラメータを再熱器17の再熱蒸気が流通する配管の圧力損失とし、検出された再熱蒸気配管の圧力損失に対して決定される補正係数C3を示している。
図8は、現在のプラント状態を示すパラメータを主復水器の真空度とし、検出された主復水器真空度に対して決定される補正係数C5を示している。
図9は、定格タービン出力に対する現在のタービン出力の割合に対して決定される補正係数C6を示している。
このようにタービン制御装置10は、補正部102によって出力されたリフトによってノズル弁19をフィードバック制御する。
ここで、例として、定格8.8MpaG×555℃(主蒸気/再熱蒸気)×722mmHgv(主復水器真空)のタービンに対して、プラント状態8.8MPaG×535℃(主蒸気/再熱蒸気)×718mmHgv(主復水器真空)における10MWの出力値の制御指示があった場合を仮定して検討する。なお、再熱蒸気配管圧力損失は計画通りと仮定し、定格でのタービン出力は13MW、外部損失を4%とする。
つまり、第1対応情報において、出力値の制御指示(P=10,000kW)より約5.6%大きい10.555kWに相当するリフトを出力することにより、10MW相当のリフトよりも大きめのリフトが出力され、仮定したプラント状態でも蒸気タービンの軸出力で10MWが達成できることになる。
タービン推進機関1は、主ボイラ16で発生した主蒸気が、ノズル弁19を介して前進用高圧タービン14Bに供給される。前進用高圧タービン14Bに流入した主蒸気は、ノズル内を流動中に、その保有する熱エネルギが運動エネルギに変換され、高速流動の蒸気となる。この高速流動の蒸気は、タービン翼(図示せず)に作用して前進用高圧タービン14Bのタービン軸を回転駆動させる。
再熱器17に導かれた蒸気は、再過熱され飽和温度以上に熱せられて過熱蒸気にされる。過熱蒸気は、前進用中圧タービン14Cに供給される。
前進用中圧タービン14Cには、再熱器17から過熱蒸気が導かれる。
前進用中圧タービン14Cに供給された過熱蒸気は、前進用高圧タービン14Bと同様に、ノズル(図示せず)内を流動中に、その保有する熱エネルギが運動エネルギに変換され、高速流動の蒸気となる。この高速流動の蒸気は、タービン翼(図示せず)に作用して前進用高圧タービン14Bのタービン軸をさらに回転駆動させる。前進用中圧タービン14Cを通過した蒸気は、前進用低圧タービン14Aに導かれる。
推進用電動機24は、変圧器25を介して取得したディーゼル発電機26で発生した電力によって回転駆動され、減速機23で推進用電動機24の出力が低下される。低下された出力は、推進軸21に伝達される。中間軸21Bに伝達された出力は、クラッチ22が嵌合状態の場合にはプロペラ軸21Aに伝達される。中間軸21Bからプロペラ軸21Aに出力が伝達されることにより第2プロペラ28が回転駆動され推力が発生する。一方、クラッチ22が脱状態の場合には、中間軸21Bの出力はプロペラ軸21Aに伝達されない。プロペラ軸21Aに出力が伝達されないため第2プロペラ28が回転駆動されず推力が発生しない。
船舶の外洋航行中に、操船者は、船橋に設置されている制御盤に設けられているエンジンテレグラフによって制御指示を出力値で入力すると(図10のステップSA1)、出力値Pの制御指示が、電気推進機関2及びタービン推進機関1に入力される。
推進軸21は、推進用電動機24への動力信号による出力制御にて制御される(図10のステップSA2)。取得された出力値Pは、推進用電動機24の出力目標とされ、推進用電動機24が制御される(図10のステップSA3)。推進用電動機24の出力が、制御指示の出力値となったか否かが判定され(図10のステップSA4)、出力値に到達していなければ図10のステップSA3が繰り返される(図10のステップSA4のNo)。推進用電動機24の出力が出力値に到達した場合には(図10のステップSA4のYes)、このとき第2プロペラ28に接続されるプロペラ軸21Aの軸出力及び回転数の情報が、統合制御装置3に出力される(図10のステップSA5)。
リフト制御が完了すると、プロペラ軸11Aの実軸出力P´´が、操船者により入力された制御指示の出力値Pと比較される。実軸出力P´´と出力値PとがPI(またはPID)制御され(図10のステップSA12)、指示出力Pの修正(P´_c)を行い、この修正指示出力P´_cに対してプラント状態に応じた補正がなされ、補正後の出力値P´が決定される。
このように、本実施形態によれば、操船者からの制御指示(制御信号)は、両軸において出力値Pで統一されており、その出力値Pが得られるようにタービン推進機関1と電気推進機関2とを制御しているので、タービン推進機関1と電気推進機関2とを同期させることができる。
船舶の外洋航行中に、操船者がエンジンテレグラフから制御指示をし、従来の推進システムが制御指示を受ける(図11のステップSB1)。エンジンテレグラフからの信号を出力に変化させ、推進軸21は、推進用電動機24への動力信号による出力制御によって制御される(図11のステップSB2)。推進用電動機24は、出力制御される(図11のステップSB3)。
また、エンジンテレグラフからの信号をリフトに変化させ、推進軸11は、ガバナによるノズル弁19のリフト制御によって制御される(図11のステップSB6)。ノズル弁19は、リフト制御される(図11のステップSB7)。
このように、タービン推進機関1はエンジンテレグラフ指示相当のリフト制御、電気推進機関2はエンジンテレグラフ指示相当の出力制御が行われており、2軸の両軸で制御方法が異なっているため、結果として両軸の出力、或いは、回転数は必ずしも同期した状態にはならない。
また、プラント状態を示すパラメータとこれに対応する補正係数Cを対応付けた第2対応情報に基づいて補正係数Cを簡便に決定できるので、出力値の補正も簡便に行える。
なお、船舶の使用や機器の劣化により、タービン出力とリフトの関係を示す第1対応情報の特性は、経年的に変化するものであるので、上述した統合制御装置3の変換部101は、所定期間毎に第1対応情報を補正することとしてもよい。
蒸気発生側である主ボイラ16を含むプラントとしては、主蒸気圧力や再熱蒸気温度等に経年的変化が生じる可能性はあるが、タービンが受ける蒸気圧力や温度が変化するだけであり、タービン本体に形状変化や経年劣化等がなければ、これらの因子とタービン性能との関係は大きく変化しない。これに対し、第1対応情報においては、プラントの使用年数が経過することにより、蒸気に含まれるシリカ成分等の影響で調速弁スロート部やタービンノズル面積が狭まり、新造時と比較すると同じリフトでもタービン出力が得られない状況になることがある。
図12の点線で示されるように、プラントの使用当初に第1対応情報として用いていた実線ラインよりも上方にシフトし、補正されている。
運転を開始する時点(例えば、新造時)では、経年的な変化による影響を予め決めておくことはできないが、運航データを収集して補正することにより、現在のタービンの実体に合せた第1対応情報を生成することにより、実体に合わせた出力調整が可能となる。
2 電気推進機関
3 統合制御装置
10 タービン制御装置
11A プロペラ軸
14 推進用蒸気タービン(タービン)
15 蒸気発生装置
16 主ボイラ
17 再熱器
18 第1プロペラ(プロペラ)
19 ノズル弁(調整弁)
20 電気推進制御装置
21A プロペラ軸
24 推進用電動機(電動機)
28 第2プロペラ(別のプロペラ)
100 推進システム
Claims (9)
- 電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に設けられる統合制御装置であって、
タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関を制御するタービン制御装置と、
電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関を制御する電気推進制御装置と、を具備し、
操船の制御指示が出力値で入力されると、
前記電気推進制御装置は、前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御し、
前記タービン制御装置は、前記出力値を前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記調整弁の開度をフィードバック制御し、
前記タービン制御装置は、前記出力値と該出力値を得るための前記調整弁の開度とを対応付けた第1対応情報を備えており、前記出力値が入力された場合に、前記第1対応情報から該出力値に対応する前記調整弁の開度の情報を決定し、前記出力値から変換された前記弁開度として出力する変換手段を具備する統合制御装置。 - 前記変換手段は、所定期間毎に前記船舶の運航データを収集し、前記運航データに基づいて前記第1対応情報を補正する請求項1に記載の統合制御装置。
- 電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に設けられる統合制御装置であって、
タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関を制御するタービン制御装置と、
電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関を制御する電気推進制御装置と、を具備し、
操船の制御指示が出力値で入力されると、
前記電気推進制御装置は、前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御し、
前記タービン制御装置は、前記出力値を前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記調整弁の開度をフィードバック制御し、
前記タービン制御装置は、前記タービン推進機関のプラント状態に応じて、前記出力値を補正する補正手段を具備する統合制御装置。 - 前記補正手段は、
前記プラント状態を示すパラメータと補正係数とを対応付ける第2対応情報を1つ以上備えており、前記プラント状態と前記第2対応情報とに基づいて決定される1つ以上の補正係数に基づいて、前記出力値を補正する請求項3に記載の統合制御装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の統合制御装置と、
タービンによって船舶のプロペラを回転させるタービン推進機関と、
電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる電気推進機関と
を具備する船舶。 - 電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に適用される統合制御方法であって、
タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関の出力を制御するタービン制御ステップと、電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関の出力を制御する電気推進制御ステップとを備え、
操船の制御指示が出力値で入力されると、
前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御し、
前記出力値を弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の開度をフィードバック制御し、
前記出力値と該出力値を得るための前記調整弁の開度とを対応付けた第1対応情報を備え、前記出力値が入力された場合に、前記第1対応情報から該出力値に対応する前記調整弁の開度の情報を決定し、前記出力値から変換された前記弁開度として出力する統合制御方法。 - 電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に適用される統合制御方法であって、
タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関の出力を制御するタービン制御ステップと、電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関の出力を制御する電気推進制御ステップとを備え、
操船の制御指示が出力値で入力されると、
前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御し、
前記出力値を弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の開度をフィードバック制御し、
前記タービン推進機関のプラント状態に応じて、前記出力値を補正する統合制御方法。 - 電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に適用され、タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関を制御するタービン制御装置と、電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関を制御する電気推進制御装置とを備える船舶の統合制御プログラムであって、
操船の制御指示が出力値で入力されると、
前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御させる第1処理と、
前記出力値を弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の開度をフィードバック制御させる第2処理と、
前記出力値と該出力値を得るための前記調整弁の開度とを対応付けた第1対応情報を備え、前記出力値が入力された場合に、前記第1対応情報から該出力値に対応する前記調整弁の開度の情報を決定し、前記出力値から変換された前記弁開度として出力する変換処理と
をコンピュータに実行させるための統合制御プログラム。 - 電気推進機関と、タービン推進機関とを異なる種類の推進機関とし、右舷及び左舷にそれぞれプロペラを設ける多軸船に適用され、タービンによって船舶のプロペラを回転させる前記タービン推進機関を制御するタービン制御装置と、電動機によって前記プロペラとは異なる別のプロペラを回転させる前記電気推進機関を制御する電気推進制御装置とを備える船舶の統合制御プログラムであって、
操船の制御指示が出力値で入力されると、
前記別のプロペラのプロペラ軸の軸出力が前記出力値となるように前記電動機をフィードバック制御させる第1処理と、
前記出力値を弁開度に変換し、変換された前記弁開度を得るように前記タービンの作動流体の供給量を調整する調整弁の開度をフィードバック制御させる第2処理と、
前記タービン推進機関のプラント状態に応じて、前記出力値を補正する補正処理と
をコンピュータに実行させるための統合制御プログラム。
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