JP6415757B2 - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、前側ケーシングを背面ケーシングに取り付ける固定爪と爪受けとを備えた空気調和装置の室内機に関する。
空気調和装置の室内機では、背面ケーシングの上壁から下側に突出している固定爪が前側ケーシングから突出している爪受けに係止される。このように固定爪が爪受けに係止されることにより、前側ケーシングが背面ケーシングに取り付けられる。
特許文献1には、固定爪と爪受けとを用い、前側ケーシングが背面ケーシングに取り付けられた技術が開示されている。
特開平10−132317号公報
空気調和装置の室内機は、大量生産される製品である。このため、空気調和装置の室内機の製造では、金型の摩耗が生じている。また、空気調和装置の室内機の製造では、人の手によって組立が行われる。
したがって、背面ケーシングと前側ケーシングとの上端の合わせ部には、成形バラつきあるいは組立バラつきが存在するため、隙間が生じ易い。このように生じる隙間を完全に防ぐことは、困難である。
空気調和装置の室内機が設置される場所によっては、たとえばすぐ近くにキッチンがあったり、その部屋で油あるいは溶剤を使うような所であったりする場合がある。この場合には、室内に飛散した油あるいは溶剤が背面ケーシングと前側ケーシングとの上端の合わせ部の隙間から空気調和装置の室内機内に侵入する可能性がある。
侵入した油あるいは溶剤は、背面ケーシングと前側ケーシングとを係止する固定爪および爪受けの位置に到達することがある。
背面ケーシングと前側ケーシングとは、非晶性プラスチックで成形された部品である。このような非晶性プラスチックは、油あるいは溶剤が応力のかかっているところに付着すると、プラスチック自身が持つ破断強度よりもはるかに低い応力で破壊される現象が起こる。以下、本明細書ではこの破壊現象をクレージングと称する。
固定爪と爪受けとには、前側ケーシングを支持することによる応力がかかっている。このため、侵入した油あるいは溶剤によってクレージングが固定爪または爪受けに発生する場合がある。クレージングが固定爪または爪受けに発生すると、前側ケーシングが背面ケーシングから外れてしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、侵入する油あるいは溶剤によって固定爪または爪受けに生じるクレージングが防止できる空気調和装置の室内機を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置の室内機は、熱交換器および送風ファンを前側に取り付ける背面ケーシングと、前記背面ケーシングの前側にて前記熱交換器および前記送風ファンを取り囲む前側ケーシングと、を備え、前記背面ケーシングの上部には、前方に突出する上壁が設けられ、前記前側ケーシングの上部には、後方に突出して前記上壁の下に重ねられる重ね代部が設けられ、前記背面ケーシングの前記上壁には、下面から下方に突出する固定爪が設けられ、前記前側ケーシングには、前記固定爪の下側から前記固定爪を係止する爪受けが設けられ、前記上壁は、前記固定爪よりも前方に前方部分を有し、前記爪受けは、前記重ね代部から後方に突出し、前記重ね代部における前記爪受けの前方には、上方に開口する凹部が形成されたものである。
本発明に係る空気調和装置の室内機によれば、重ね代部における爪受けの前方には、上方に開口する凹部が形成された。これにより、背面ケーシングと前側ケーシングとの上端の合わせ部に成形バラつきあるいは組立バラつきにより隙間が生じ、油あるいは溶剤がその隙間から侵入しても、油あるいは溶剤が凹部に付着して貯留される。そのため、侵入した油あるいは溶剤は、応力がかかっている固定爪および爪受けに到達しない。したがって、侵入する油あるいは溶剤によって固定爪または爪受けに生じるクレージングが防止できる。
よって、固定爪または爪受けに生じるクレージングの影響を考慮する必要がなくなる。空気調和装置の室内機が設置される場所は、たとえばすぐ近くにキッチンがあったり、その部屋で油あるいは溶剤を使うような所であったりする場合でもよく、設置場所を考慮する必要がなくなる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機における図1のZ−Z断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機の全体を分解して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る背面ケーシングおよび前側ケーシングを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る背面ケーシングおよび前側ケーシングを示す上面図である。 本発明の実施の形態に係る背面ケーシングの固定爪を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る背面ケーシングの固定爪における図6のX−X断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る前側ケーシングの爪受けを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る前側ケーシングの爪受けにおける図8のY−Y断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る固定爪が爪受けに係止された状態の断面を図2のA部を拡大して示す説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
さらに、明細書全文に示されている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機100を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機100における図1のZ−Z断面を示す説明図である。図3は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機100の全体を分解して示す斜視図である。
空気調和装置の室内機100は、回転速度を制御可能なインバータ駆動の圧縮機、四方弁、凝縮側熱交換器、減圧装置、蒸発側熱交換器を接続して構成され、四方弁の切換により冷房運転および暖房運転が可能な壁掛け型の室内機である。
図1〜図3に示すように、空気調和装置の室内機100は、裏板10と、裏板10に固定される背面ケーシング20と、背面ケーシング20に取り付けられる内部部品30と、室内機100の意匠面を構成する前側ケーシング40と、を備えている。
背面ケーシング20および前側ケーシング40は、非晶性プラスチックで成形された部品である。
背面ケーシング20には、内部部品30が取り付けられる。内部部品30は、凸湾曲状の熱交換器31と、熱交換器31の空気流の下流に位置する送風ファン32と、図示しない電装箱と、を有する。熱交換器31の前面側下方には、熱交換器31からの結露水を受けるドレンパン33が形成されている。熱交換器31の背面側下方には、熱交換器31からの結露水を受けるドレンパン34が形成されている。送風ファン32の下方は、熱交換された空気を吹出す吹出口50になっている。
前側ケーシング40は、空気調和装置の室内機100の上面部分、左右の横面部分および正面部分を構成する。前側ケーシング40は、背面ケーシング20の前側にて内部部品30を収容して取り囲む。前側ケーシング40の上面には、上部吸込口60が形成されている。前側ケーシング40の前面には、前面吸込口70が形成されている。前側ケーシング40は、背面ケーシング20に固定されている。前側ケーシング40の固定方法については、後述する。
空気調和機の室内機100は、吹出口50に配置され、吹出口50から吹出す風の向きを居住空間の高さ方向である上下方向に調整する第1上下風向板35、第2上下風向板36および第3上下風向板37を備えている。
第1上下風向板35は、湾曲した板状部材で構成されている。第1上下風向板35は、運転時に第2上下風向板36と第3上下風向板37との間に位置する。第2上下風向板36は、吹出口50後方に配置される。第3上下風向板37は、吹出口50の前方に配置される。第3上下風向板37は、第2上下風向板36よりも小型である。第1上下風向板35、第2上下風向板36および第3上下風向板37は、図示しない駆動用モータによって回動可能である。
空気調和装置の室内機100は、送風ファン32によって上部吸込口60および前面吸込口70から室内空気を吸い込む。吸い込まれた空気は、熱交換器31によって熱交換されて冷気あるいは暖気となる。その冷気または暖気は、図示しない左右風向板並びに第1上下風向板35、第2上下風向板36および第3上下風向板37が配置されている吹出口50から室内へ送風される。
この時、左右風向板は、回動することで、送風ファン32によって吹出す熱交換された空気の左右方向の風向を調整している。また、第1上下風向板35、第2上下風向板36および第3上下風向板37は、回動することで、送風ファン32によって吹出す熱交換された空気の上下方向の風向を調整している。
なお、ここでは熱交換器31の下流側に送風ファン32として横流ファンを備えた構成について説明する。しかし、送風ファンとしては、他のファン、たとえばプロペラファンを備えていてもよい。また、送風ファンとしては、熱交換器31の上流側に他のファン、たとえばプロペラファンを備えている構成でもよい。
次に、空気調和装置の室内機100の固定方法について説明する。
図3に示す裏板10は、複数本のビスを用いて室内壁面に固定される。裏板10の上端には、図示しない係止体が突出している。
背面ケーシング20は、裏板10の係止体に背面ケーシング20の上縁を引っ掛ける。そして、背面ケーシング20は、係止体に上縁が引っ掛けられた後、図示しない複数本のビスを用いて裏板10に固定される。
内部部品30は、熱交換器31、送風ファン32および電装箱を有し、裏板10に固定された背面ケーシング20の前側に取り付けられる。
さらに、前側ケーシング40を背面ケーシング20に固定する固定方法について説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る背面ケーシング20および前側ケーシング40を示す斜視図である。図5は、本発明の実施の形態に係る背面ケーシング20および前側ケーシング40を示す上面図である。図6は、本発明の実施の形態に係る背面ケーシング20の固定爪22を示す斜視図である。図7は、本発明の実施の形態に係る背面ケーシング20の固定爪22における図6のX−X断面を示す説明図である。図8は、本発明の実施の形態に係る前側ケーシング40の爪受け43を示す斜視図である。図9は、本発明の実施の形態に係る前側ケーシング40の爪受け43における図8のY−Y断面を示す説明図である。図10は、本発明の実施の形態に係る固定爪22が爪受け43に係止された状態の断面を図2のA部を拡大して示す説明図である。
図4、図5に示すように、背面ケーシング20の上部には、前方に水平に突出する上壁21が設けられている。上壁21は、空気調和装置の室内機100の左右両端部までの間にわたって設けられている。
図6、図7に示すように、背面ケーシング20の上壁21には、上壁21の下面21aから下方に突出する複数の固定爪22が設けられている。固定爪22は、前方側に上部が下部よりも前方に存在する傾斜を有する。
固定爪22は、上壁21の前方縁部よりも後方に位置している。つまり、背面ケーシング20の上壁21は、固定爪22よりも前方に前方部分21bを有する。
図5、図8に示すように、前側ケーシング40の上部には、後方に水平に突出して上壁21の下に重ねられる重ね代部41が設けられている。重ね代部41は、空気調和装置の室内機100の左右両端部までの間にわたって設けられている。
前側ケーシング40は、重ね代部41よりも前方に上部吸込口60が形成された天面意匠パネル42を有する。重ね代部41は、天面意匠パネル42に対して上壁21の厚み分だけ1段段差を形成して下方に設けられている。
図5、図8、図9に示すように、前側ケーシング40には、固定爪22の下側から固定爪22を係止する複数の爪受け43が設けられている。爪受け43は、重ね代部41から後方に水平に突出している。爪受け43は、中央にて固定爪22を収容する収容凹部43aと、収容凹部43aの左右両側にて補強するリブ43bと、を有する。爪受け43の後方先端は、固定爪22に接触したときに固定爪22をガイドするように先細りしている。
前側ケーシング40を背面ケーシング20に取り付ける場合には、固定爪22が爪受け43に係止される。前側ケーシング40の取り付け始めには、前側ケーシング40が背面ケーシング20側に水平移動される。この水平移動は、前側ケーシング40の重ね代部41が背面ケーシング20の上壁21の下方に重なるまで行われる。このように前側ケーシング40を水平移動させると、背面ケーシング20に取り付けられた内部部品30を前側ケーシング40内に収容することができる。
図10に示すように、前側ケーシング40の重ね代部41が背面ケーシング20の上壁21に重なる場合には、爪受け43が背面ケーシング20の内側に進入し、固定爪22が爪受け43に係止される。固定爪22および爪受け43は、複数設けられることにより、前側ケーシング40を支持することによる応力が分散されている。
上壁21の上面21cおよび天面意匠パネル42の上面42aは、固定爪22が爪受け43に係止された際に、面一に構成されている。
ここで、背面ケーシング20から前側ケーシング40を取り外す場合には、前側ケーシング40の下部が固定爪22および爪受け43の係止部を回動支点として回動される。これにより、前側ケーシング40の爪受け43が固定爪22から外れる。その後、前側ケーシング40が水平方向に引っ張るようにして離脱される。
すなわち、実施の形態によれば、背面ケーシング20に対して前側ケーシング40が前後に水平移動されることにより、背面ケーシング20と前側ケーシング40とを連結したり、離脱したりすることができる。
ここで、重ね代部41に設けられた凹部44について説明する。
図5、図8、図9、図10に示すように、重ね代部41における爪受け43の前方には、上方に開口する凹部44が形成されている。凹部44は、開口形状が長方形である。凹部44は、全周囲を重ね代部41に囲まれている。凹部44は、空気調和装置の室内機100の寿命である10年分の油あるいは溶剤を貯留できる十分な内部容量を有する。
図8に示すように、凹部44は、爪受け43の左右幅L1よりも広い左右幅L2を有する。すなわち、凹部44の左右中心は、爪受け43の左右中心と前後方向に延びる中心線で一致している。図8では、Y−Y断面のための一点鎖線が中心線に相当している。そして、凹部44の左右幅L2は、爪受け43の左右幅L1よりも広く、爪受け43の全左右幅の前方に広がっている。
図2、図10に示すように、凹部44は、固定爪22が爪受け43に係止された際に、上壁21の前方端縁21dを前後方向にまたぐ前後幅を有する。これは、背面ケーシング20と前側ケーシング40との上端の合わせ部には、成形バラつきあるいは組立バラつきが存在するため、隙間80が生じるためである。
ここで、重ね代部41は、凹部44以外の上面41aが水平面となっている。このため、重ね代部41は、固定爪22が爪受け43に係止された際に、凹部44の周囲を含み上面41aを上壁21の下面21aに接触させて上壁21の下に重ねられている。このため、凹部44と爪受け43との間には、上壁21の下面21aに接触した重ね代部41の縁部である上面41aが存在し、上壁21と重ね代部41とが密接する。
以上の構成によれば、背面ケーシング20と前側ケーシング40との上端の合わせ部に成形バラつきあるいは組立バラつきにより隙間80が生じる。油あるいは溶剤がこの隙間80から空気調和装置の室内機100内に侵入する。しかし、侵入した油あるいは溶剤は、凹部44に付着して貯留される。また、凹部44と爪受け43との間は、上壁21の下面21aに接触した重ね代部41の上面41aが存在し、上壁21と重ね代部41とが密接する。このため、凹部44の油あるいは溶剤は、凹部44からそれ以上爪受け43側に侵入しない。これにより、侵入した油あるいは溶剤は、前側ケーシング40を支持することによる応力がかかっている爪受け43に到達しない。したがって、侵入する油あるいは溶剤によって爪受け43に生じるクレージングが防止できる。
よって、空気調和装置の室内機100が設置される場所は、爪受け43のクレージングの影響を考慮する必要がない。空気調和装置の室内機100が設置される場所は、たとえばすぐ近くにキッチンがあったり、その部屋で油あるいは溶剤を使うような所であったりする場合でもよく、設置場所を考慮する必要がなくなる。このように実施の形態によれば、信頼性の高い空気調和装置の室内機100を得ることができる。
また、凹部44は、前側ケーシング40にて空気調和装置の室内機100の左右両端部の間にわたる重ね代部41に設けられ、凹部44自体に応力がかかっていない。このため、油あるいは溶剤が凹部44に付着して貯留されても、凹部44のクレージングが発生しない。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。
たとえば、凹部44の形状は、重ね代部41から突出しなければ、爪受け43の根元のみに形成されるものでもよい。ただし、凹部の形状は、空気調和装置の室内機100の寿命である10年分の油あるいは溶剤を貯留できる十分な内部容量を確保する必要がある。
また、固定爪22および爪受け43の形状は、上記実施の形態で用いた形状に限られず用いることができる。
以上の実施の形態によると、空気調和装置の室内機100は、熱交換器31および送風ファン32を前側に取り付ける背面ケーシング20を備えている。背面ケーシング20の前側を取り囲む前側ケーシング40を備えている。背面ケーシング20の上部には、前方に突出する上壁21が設けられる。前側ケーシング40の上部には、後方に突出して上壁21の下に重ねられる重ね代部41が設けられる。背面ケーシング20の上壁21には、下面21aから下方に突出する固定爪22が設けられる。前側ケーシング40には、固定爪22の下側から固定爪22を係止する爪受け43が設けられる。上壁21は、固定爪22よりも前方に前方部分21bを有する。爪受け43は、重ね代部41から後方に突出する。重ね代部41における爪受け43の前方には、上方に開口する凹部44が形成されている。
この構成によれば、重ね代部41における爪受け43の前方には、上方に開口する凹部44が形成されている。これにより、背面ケーシング20と前側ケーシング40との上端の合わせ部に成形バラつきあるいは組立バラつきにより隙間80が生じ、油あるいは溶剤がその隙間80から侵入しても、油あるいは溶剤が凹部44に付着して貯留される。そのため、侵入した油あるいは溶剤は、応力がかかっている爪受け43に到達しない。したがって、侵入する油あるいは溶剤によって爪受け43に生じるクレージングが防止できる。
よって、爪受け43に生じるクレージングの影響を考慮する必要がなくなる。空気調和装置の室内機100が設置される場所は、たとえばすぐ近くにキッチンがあったり、その部屋で油あるいは溶剤を使うような所であったりする場合でもよく、設置場所を考慮する必要がなくなる。
凹部44は、固定爪22が爪受け43に係止された際に、上壁21の前方端縁21dを前後方向にまたぐ前後幅を有する。
この構成によれば、背面ケーシング20と前側ケーシング40との上端の合わせ部に成形バラつきあるいは組立バラつきにより隙間80が生じ、凹部44がその隙間80に開口する。このため、油あるいは溶剤が隙間80から侵入すると、侵入した油あるいは溶剤は、すぐに凹部44に付着して貯留される。
凹部44は、爪受け43の左右幅L1よりも広い左右幅L2を有する。
この構成によれば、油あるいは溶剤が侵入する隙間80の存在する爪受け43の前方に爪受け43よりも広い範囲で凹部44が形成されている。このため、隙間80から侵入した油あるいは溶剤は、凹部44を回避して爪受け43に到達することがない。よって、侵入した油あるいは溶剤は、応力がかかっている爪受け43に確実に到達しない。
重ね代部41は、固定爪22が爪受け43に係止された際に、上面41aを上壁21の下面21aに接触させて上壁21の下に重ねられる。
この構成によれば、隙間80から侵入した油あるいは溶剤は、上壁21の下面21aと重ね代部41の上面41aとが接触しているので、凹部44以外に侵入していかない。よって、侵入した油あるいは溶剤は、応力がかかっている爪受け43に確実に到達しない。
上壁21および重ね代部41は、空気調和装置の室内機100の左右両端部までの間にわたって設けられている。
この構成によれば、隙間80から侵入する油あるいは溶剤が空気調和装置の室内機100の左右両端部までの全幅で凹部44以外に到達することが防止できる。
背面ケーシング20および前側ケーシング40は、非晶性プラスチックで成形されている。
この構成によれば、非晶性プラスチックは、応力がかかっているところに油あるいは溶剤が付着すると、プラスチック自身が持つ破断強度よりもはるかに低い応力で破壊するクレージングが発生する。しかし、隙間80から侵入した油あるいは溶剤は、応力がかかっている爪受け43に到達しない。したがって、侵入する油あるいは溶剤によって爪受け43に生じるクレージングが防止できる。
固定爪22および爪受け43は、複数設けられ、前側ケーシング40から受ける応力が分散される。
この構成によれば、応力がかかっている固定爪22および爪受け43が複数設けられるので、固定爪22および爪受け43の一つあたりにかかる応力を低減することができる。
前側ケーシング40は、重ね代部41よりも前方に天面意匠パネル42を有する。重ね代部41は、天面意匠パネル42に対して上壁21の厚み分だけ下方に設けられている。上壁21の上面21cおよび天面意匠パネル42の上面42aは、固定爪22が爪受け43に係止された際に、面一に構成されている。
この構成によれば、背面ケーシング20と前側ケーシング40との上端の合わせ部に成形バラつきあるいは組立バラつきにより隙間80が生じても、隙間80が大きくなり難い。このため、油あるいは溶剤が空気調和装置の室内機100内に浸入し難い。
また、空気調和装置の室内機100は、上面に余計な凹凸がなくなり、意匠性が向上する。
10 裏板、20 背面ケーシング、21 上壁、21a 下面、21b 前方部分、21c 上面、21d 前方端縁、22 固定爪、30 内部部品、31 熱交換器、32 送風ファン、33 ドレンパン、34 ドレンパン、35 第1上下風向板、36 第2上下風向板、37 第3上下風向板、40 前側ケーシング、41 重ね代部、41a 上面、42 天面意匠パネル、42a 上面、43 爪受け、43a 収容凹部、43b リブ、44 凹部、50 吹出口、60 上部吸込口、70 前面吸込口、80 隙間、100 室内機。

Claims (8)

  1. 熱交換器および送風ファンを前側に取り付ける背面ケーシングと、
    前記背面ケーシングの前側にて前記熱交換器および前記送風ファンを取り囲む前側ケーシングと、
    を備え、
    前記背面ケーシングの上部には、前方に突出する上壁が設けられ、
    前記前側ケーシングの上部には、後方に突出して前記上壁の下に重ねられる重ね代部が設けられ、
    前記背面ケーシングの前記上壁には、下面から下方に突出する固定爪が設けられ、
    前記前側ケーシングには、前記固定爪の下側から前記固定爪を係止する爪受けが設けられ、
    前記上壁は、前記固定爪よりも前方に前方部分を有し、
    前記爪受けは、前記重ね代部から後方に突出し、
    前記重ね代部における前記爪受けの前方には、上方に開口する凹部が形成された空気調和装置の室内機。
  2. 前記凹部は、前記固定爪が前記爪受けに係止された際に、前記上壁の前方端縁を前後方向にまたぐ前後幅を有する請求項1に記載の空気調和装置の室内機。
  3. 前記凹部は、前記爪受けの左右幅よりも広い左右幅を有する請求項1または2に記載の空気調和装置の室内機。
  4. 前記重ね代部は、前記固定爪が前記爪受けに係止された際に、上面を前記上壁の下面に接触させて前記上壁の下に重ねられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
  5. 前記上壁および前記重ね代部は、前記空気調和装置の室内機の左右両端部までの間にわたって設けられた請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
  6. 前記背面ケーシングおよび前記前側ケーシングは、非晶性プラスチックで成形された請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
  7. 前記固定爪および前記爪受けは、複数設けられ、前記前側ケーシングから受ける応力が分散される請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
  8. 前記前側ケーシングは、前記重ね代部よりも前方に天面意匠パネルを有し、
    前記重ね代部は、前記天面意匠パネルに対して前記上壁の厚み分だけ下方に設けられ、
    前記上壁の上面および前記天面意匠パネルの上面は、前記固定爪が前記爪受けに係止された際に、面一に構成された請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気調和装置の室内機。
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