JP6414935B2 - 回動式スイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回動式スイッチ装置に関し、特に、ガタがなく、操作感触が安定した回動式スイッチ装置に関する。
車載シートの姿勢を電動で調整する車両用パワーシートが知られており、当該車両用パワーシートの可動部位を所望の方向に駆動させるためのスイッチ装置も種々提案されている。
例えば、特許文献1に、車両用パワーシートスイッチ装置において、回動支点を中心に回動される操作つまみと、当該操作つまみに駆動される駆動体と、当該駆動体によって押圧される揺動レバーを備えたスイッチ機構が開示されている。
図10は、スイッチ装置200の分解斜視図である。図11は、スイッチ装置200に備えられる第2操作つまみ215の内面図である。第4駆動体212は、両端部に押圧突起を有する板状に形成された押圧部212aと、当該押圧部212aの中央部より上向きに突設された係合部212bとから構成されている。押圧部212aの中央部側面には、上ケース213に第4駆動体212を揺動可能に取り付けるためのピン挿入孔212cが開設されている。また、係合部212bの上端部は球状に形成されている。
第2操作つまみ215は、キャップ状に形成されており、その内面には、図11に示すように、上ケース213の上面に突設されたつまみ保持軸213dに対して第2操作つまみ215を回転可能に取り付けるための略リング状の連結突起215aが形成される。さらに、第2操作つまみ215の内面には、第4駆動体212に形成された係合部212bの先端を保持するための第4係合保持部215bが形成されている。第4係合保持部215bは、平行に配置された2枚の係合保持板をもって構成されており、その先端には、第4駆動体212に形成された係合部212bを係止するための係止爪215cが形成されている。
上ケース213の上面に突設されたつまみ保持軸213dを中心として第2操作つまみ215を一方向に操作すると、第4駆動体212が一方向に揺動され、第4レバースイッチ208に備えられた揺動レバー208bが選択的に押圧操作されて、第4レバースイッチ208に備えられた第1接点が非操作状態から操作状態に切り替えられる。
これに対して、上ケース213の上面に突設されたつまみ保持軸213dを中心として第2操作つまみ215を他方向に操作すると、第4駆動体212が他方向に揺動され、第4レバースイッチ208に備えられた揺動レバー208cが選択的に押圧操作されて、第4レバースイッチ208に備えられた第2接点が非操作状態から操作状態に切り替えられる。
特開2004−288393号公報
しかしながら、従来の構成では、第2操作つまみ215に第4駆動体212の係合部212bを保持するための第4係合保持部215bが設けられており、第4係合保持部215bで第4駆動体212を摺動可能に保持していた。つまり平面視で第2操作つまみ215が回動して第4駆動体212が直線動作を行うので、第4係合保持部215bは、第2操作つまみ215の回動動作に伴って第4駆動体212との距離が変化できるように距離方向に自由度を持って保持していた。よって摺動可能な寸法、すなわち第4駆動体212の幅よりも大きな幅が必要条件であるが、この寸法が大きすぎると操作つまみ(第2操作つまみ215)の待機状態にて駆動体(第4駆動体212)との間に大きなガタが発生してしまい、操作者にとって特に操作時に操作つまみをつかんだ際の感触が悪いものとなっていた。また、ガタがあると、車両の振動等で音を発生するという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、ガタがなく、操作感触が安定した回動式スイッチ装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、請求項1に記載の回動式スイッチ装置は、スイッチ部材と、前記スイッチ部材を収容する支持体と、前記支持体に回動可能に支持された操作つまみと、前記操作つまみの回動に伴って往復移動するスライダ部材と、前記スライダ部材の往復移動に対応して前記スイッチ部材を駆動する駆動部材とを備えた回動式スイッチ装置において、前記支持体は、前記操作つまみを回動可能に支持するための柱状の軸部を有し、前記操作つまみは、前記軸部が挿入される凹部である軸受部が設けられた軸側端部と、前記スライダ部材が隙間無く連結された回動側端部とを有し、前記軸受部の内周面は、前記軸部の外周面を隙間を開けて取り囲み、前記軸部と前記軸受部とのうちの少なくとも一方には、前記操作つまみを前記スライダ部材から前記軸部に向かう方向に付勢するための付勢部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、軸部の外周面と軸受部の内周面との隙間を利用して操作つまみを軸部からスライダ部材に向かう方向又はスライダ部材から軸部に向かう方向に移動させ、それによって、操作つまみの回動に伴う軸部とスライダ部材との距離の変化を吸収することができる。そして、軸部とスライダ部材との距離の変化を吸収することによって、操作つまみの回動に対応してスライダ部材を円滑に往復移動させることができる。
しかも、軸部と軸受部とのうちの少なくとも一方に設けられた付勢部材が操作つまみをスライダ部材から軸部に向かう方向に付勢している。そのため、軸部の外周面と軸受部の内周面との隙間が大きくても、非操作時や操作時における軸側端部のガタを防止することができる。そして、軸部の外周面と軸受部の内周面との隙間の厳密な管理も不要になる。更に、スライダ部材と操作つまみの回動側端部とが隙間無く連結されているので、非操作時や操作時における回動側端部のガタを防止することができ、また、回動側端部に加えた力を直接スライダ部材に伝達することができる。その結果、この構成の回動式スイッチ装置は、ガタがなく、操作感触が安定した回動式スイッチ装置となる。
請求項2に記載の回動式スイッチ装置は、前記軸部の外周面と前記軸受部の内周面との隙間の間隔は、前記スライダ部材の往復移動に伴う前記軸部と前記スライダ部材との距離の変化量と略等しいか、それより大きくなるように設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、軸部の外周面と軸受部の内周面との隙間の間隔は、スライダ部材の往復移動に伴う軸部とスライダ部材との距離の変化量と略等しいか、それより大きくなるように設定されている。そして、このような構成の装置では、軸部の外周面と軸受部の内周面との隙間の間隔と同じ量だけ、軸部とスライダ部材との距離の変化を吸収することができる。そのため、軸部の外周面と軸受部の内周面との隙間の間隔を、スライダ部材の往復移動に伴う軸部とスライダ部材との距離の変化量と等しいか、それより大きくなるように設定することによって、軸部とスライダ部材との距離の変化を安定して吸収することができるようになる。
請求項3に記載の回動式スイッチ装置は、前記付勢部は、前記軸部の外周面と前記軸受部の内周面とのうちの少なくとも一方の所定の位置に設けられた収容部と、前記収容部から突出可能に前記収容部に収容された可動部材と、前記収容部と前記可動部材との間に介在して前記可動部材を前記収容部から突出する方向に付勢する弾性部材とを有して構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、軸部に設けられた収容部と、収容部に収容された可動部材と、収容部と可動部材との間に介在する弾性部材という少ない部材で付勢部を構成することができ、回動式スイッチ装置の構造を簡単にすることができる。
請求項4に記載の回動式スイッチ装置は、前記軸受部は、円柱状の凹部であり、前記収容部は、前記軸部の外周面の所定の位置に設けられ、前記可動部材は、前記軸受部の内周面と当接し、前記軸受部の内周面の曲率と略等しい曲率の円弧状の付勢用端部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、軸受部が円柱状の凹部であり、可動部材が、軸受部の内周面と当接し、軸受部の内周面の曲率と略等しい曲率の円弧状の付勢用端部を有しているので、操作つまみが回動しても可動部材の先端部を安定して軸受部の内周面と当接させることができる。その結果、操作つまみの回動に伴って付勢部の付勢方向が変化しても、付勢部が安定して軸受部を付勢することができる。
請求項5に記載の回動式スイッチ装置は、前記軸受部の内周面の前記可動部材と対応する位置には、前記可動部材の前記付勢用端部と略同等の幅を有する溝部が円周方向に沿って設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、溝部で可動部材の付勢用端部を挟み込むことによって、軸部からの操作つまみの抜けを防止することができる。このように、付勢部が、操作つまみを付勢するための構造と、操作つまみの抜けを防止するための構造とを兼ねることによって、回動式スイッチ装置の構造を更に簡単にすることができる。
本発明によれば、ガタがなく、操作感触が安定した回動式スイッチ装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の部分斜視図である。 本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の部分分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る駆動部材の斜視図である。 本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の部分平面図である。 図4のI−I線で切断した部分断面図である。 図4のII−II線で切断した部分断面図である。 図5のIII−III線で切断した部分断面図である。 本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の動作を示す第1の説明図である。 本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の動作を示す第2の説明図である。 従来のスイッチ装置の分解斜視図である。 従来のスイッチ装置に備えられる第2操作つまみの内面図である。
以下、本発明の実施形態について図1ないし図9を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の部分斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の部分分解斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る駆動部材の斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の部分平面図である。図5は、図4のI−I線で切断した部分断面図である。図6は、図4のII−II線で切断した部分断面図である。図7は、図5のIII−III線で切断した部分断面図である。
図8は、本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の動作を示す第1の説明図である。図8(a)は、操作つまみ30とスライダ部材40との初期位置を示し、図8(b)は、操作時の操作つまみ30とスライダ部材40との動作を示している。図9は、本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置の動作を示す第2の説明図である。
尚、各図における方向は、X1を左、X2を右、Y1を前、Y2を後、Z1を上、Z2を下とする。また、X−Y平面を回動式スイッチ装置1の操作面とし、X−Y平面を上側から見ることを平面視として説明を進める。また、平面視における時計方向の回動を時計方向の回動とし、平面視における反時計方向の回動を反時計方向の回動として説明を進める。
また、各図において、回動式スイッチ装置1を説明するために必要な部分のみを示し、回動式スイッチ装置1の周囲に配置された他の構成部品は省略すると共に、各部材の寸法を適宜変更している。これは説明を分かりやすくするためであり、回動式スイッチ装置1及び車両用パワーシートスイッチ装置の取り付け方向を限定するものではない。
まず、本発明の実施形態に係る回動式スイッチ装置1の構成について、図1ないし図7を用いて説明する。回動式スイッチ装置1は、車両用パワーシートスイッチ装置に使用される回動式スイッチとして最適化された装置である。回動式スイッチ装置1は、図1及び図2に示すように、一対のスイッチ部材10と、スイッチ部材10を収容する支持体20と、支持体20に回動可能に支持された操作つまみ30と、操作つまみ30の回動に伴って往復移動するスライダ部材40と、スライダ部材40の往復移動に対応してスイッチ部材10を駆動する駆動部材50とを備えている。
スイッチ部材10は、図2に示すように、基板11の所定の位置に配設された接点部13と、基板11の上側に配設されたラバー部材12に、接点部13の上側に位置するように配設された被押圧部14とを有して構成される。被押圧部14の下側には、図示しない可動接点が設けられている。そして、被押圧部14は、上から押圧されると下方に移動し、押圧が解除されると自身の弾性力によって押圧前の状態に復帰する。そして、被押圧部14のこのような上下動に伴って、前述した可動接点が接点部13と接離し、それによってスイッチ部材10が駆動されるようになっている。
尚、本実施形態では、スイッチ部材10がこのような構成となっているが、スイッチ部材10は、この態様に限定されるものではなく、例えば、既製のスイッチユニットを基板11に配設したものであってもよい。
支持体20は、図2に示すように、基板11が載置される下ケース21と、操作つまみ30が取り付けられる上ケース22と、下ケース21と上ケース22との間に配設された支持機構部23とを有している。下ケース21と上ケース22と支持機構部23とは、合成樹脂を成形してできた部材である。上ケース22は、上ケース22の左端部付近から上方に突出する円柱状の軸部24と、上ケース22の右端部付近に設けられた略円形の開口部25とを有している。
操作つまみ30は、合成樹脂を成形してできた操作用の部材であり、図2ないし図7に示すように、軸受部33が設けられた軸側端部31と、第1連結部34が設けられた回動側端部32とを有している。軸受部33は、軸側端部31の下端部から上方に凹となる円柱状の凹部である。軸受部33には支持体20の軸部24が挿入されて、操作つまみ30が支持体20に回動可能に支持されるようになる。第1連結部34は、操作つまみ30とスライダ部材40とを連結するための部分であり、本実施形態では、回動側端部32の下端部から上方に凹となる角柱状の凹部である。
尚、軸受部33の内径は、軸部24の外径よりも大きく設定されており、軸受部33の内周面33aが軸部24の外周面24aを隙間を開けて取り囲むようになっている。
スライダ部材40は、合成樹脂を成形してできた移動部材であり、図2ないし図7に示すように、上面41aと下面41bとを有する平板状のフランジ部41と、フランジ部41の上面41a側に設けられた連結用凸部42と、フランジ部41の下面41b側に設けられた第2連結部43とを有している。フランジ部41は、上ケース22の下側に配設され、前後方向に往復移動可能に支持機構部23に支持されている。
連結用凸部42は、フランジ部41の上面から上ケース22の開口部25を挿通して上方に突出する角柱状の凸部である。また、連結用凸部42は、操作つまみ30の第1連結部34と嵌合可能な形状となっており、連結用凸部42と第1連結部34とが嵌合することによって、操作つまみ30がスライダ部材40と隙間なく連結される。そして、操作つまみ30の回動に伴って操作つまみ30からスライダ部材40に往復移動のための力が伝達されるようになる。
第2連結部43は、スライダ部材40と駆動部材50とを連結するための部分である。本実施形態では、第2連結部43は、フランジ部41の下面41bから上方に凹となる凹部であり、その凹面の上端部付近は、略円錐状のカム面43aとなっている。
駆動部材50は、駆動用の部材であり、図2ないし図7に示すように、傾動部51と、アクチュエータ52と、コイルバネ53と、1対の押圧部54とを有して構成される。傾動部51は、合成樹脂を成形してできた部材であり、傾動可能に支持機構部23に支持された傾動軸部51aと、傾動軸部51aから上方に延びる連結軸部51bと、傾動軸部51aから前方及び後方にそれぞれ延びる1対の腕部51cとを有している。連結軸部51bの上端部はスライダ部材40の第2連結部43に収容されている。連結軸部51bの上端部には下方に凹となる凹部51dが設けられている。
アクチュエータ52は、合成樹脂を成形してできたガタ防止用の棒状の部材である。アクチュエータ52の下端部は、コイルバネ53と共に傾動部51の凹部51dに収容され、コイルバネ53によって上側に付勢されている。アクチュエータ52の上端部は、凹部51dから上方に突出すると共に、スライダ部材40のカム面43aと弾接している。押圧部54は、合成樹脂を成形してできた部材であり、腕部51cの下側にそれぞれ配設され、上下方向に摺動可能に支持機構部23に支持されている。押圧部54の下側には、前述したスイッチ部材10の被押圧部14がそれぞれ配置されている。
支持体20の軸部24には、図5及び図7に示すように、操作つまみ30を所定の方向に付勢するための付勢部60が設けられている。付勢部60は、軸部24の外周面24aに設けられた収容部61と、収容部61から突出可能に収容部61に収容された可動部材62と、収容部61と可動部材62との間に介在して可動部材62を収容部61から突出する方向に付勢する弾性部材63とを有して構成される。
収容部61は、本実施形態では、軸部24の左側の外周部に設けられた凹部である。可動部材62は、左右方向に延びる板状の部材である。弾性部材63は、コイルバネであり、可動部材62を左側に付勢している。可動部材62の左端部は、操作つまみ30の軸受部33の内周面33aとほぼ同じ曲率の円弧状の付勢用端部62aとなっている。そして、付勢用端部62aは、収容部61から突出すると共に軸受部33の内周面33aと弾接(当接)して、操作つまみ30をスライダ部材40から軸部24に向かう方向に付勢している。
尚、軸受部33の内周面33aの可動部材62と対応する位置には、可動部材62の付勢用端部62aの幅(上下方向の幅)と略同等の幅を有する溝部64が円周方向に沿って設けられている。そして、溝部64が可動部材62の付勢用端部62aを上下に挟み込んでいる。そして、溝部64が可動部材62の付勢用端部62aを上下に挟み込むことによって、操作つまみ30の上下方向の移動を規制し、それによって軸部24からの操作つまみ30の抜けを防止している。回動式スイッチ装置1は、このような構成となっている。
次に、回動式スイッチ装置1の動作について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、操作つまみ30の回動側端部32が、軸部24の中心軸を回動支点として、初期位置から時計方向に回動する場合の操作つまみ30の回動動作を示している。図8(a)は、操作つまみ30とスライダ部材40との初期位置を示し、図8(b)は、操作時の操作つまみ30とスライダ部材40との動作を示している。図9は、図6と同じ断面位置に対応した部分断面図であり、図8(b)に示す操作つまみ30の回動動作に対応する、スライダ部材40と駆動部材50の動作を示している。
図8において、太い実線の矢印は操作つまみ30の回動側端部32の回動方向を示し、太い点線の矢印はスライダ部材40の連結用凸部42の移動方向を示している。図9において、太い点線の矢印はスライダ部材40の連結用凸部42の移動方向を示し、太い実線の矢印は駆動部材50の押圧部54の移動方向を示している。
尚、以下の説明において、非操作時の各部材の位置を、各部材の初期位置として説明を進める。また、平面視における軸部24の中心軸の位置を軸部24の位置Poとし、平面視におけるスライダ部材40の連結用凸部42の中心位置をスライダ部材40の位置Pmとして説明を進める。また、平面視における軸部24の位置Poとスライダ部材40の位置Pmとの距離を軸部24とスライダ部材40との距離Rとし、非操作時の軸部24とスライダ部材40との距離Rを距離R1とし、操作時の軸部24とスライダ部材40との距離Rを距離R2として説明を進める。
また、軸部24の外周面24aと軸受部33の内周面33aとの隙間を、軸部24と軸受部33との隙間と略称し、軸部24と軸受部33との隙間の間隔をDとして説明を進める。そして、本実施形態では、軸部24と軸受部33との隙間の間隔Dは、スライダ部材40とは反対側の軸部24と軸受部33との隙間の間隔D1と、スライダ部材40側の軸部24と軸受部33との隙間の間隔D2とを合わせた間隔を意味するものとする。
回動式スイッチ装置1の操作では、まず、操作者の回動操作によって操作つまみ30が回動する。操作つまみ30の回動動作は、以下のような動作となる。
図8(a)に示すように、非操作時には、操作つまみ30の回動側端部32が軸部24の中心軸Poの右側に位置するように、操作つまみ30の初期位置が設定されている。そして、操作時には、軸部24の中心軸Poを回動支点として、回動側端部32が初期位置から時計方向又は反時計方向に回動する。以下、回動側端部32が初期位置から時計方向に回動する場合の動作について更に説明を進める。
回動側端部32が初期位置から時計方向に回動する場合、図8(b)に示すように、操作つまみ30の回動動作に伴って、操作つまみ30の回動側端部32に連結されたスライダ部材40が前方に移動する。そして、図9に示すように、スライダ部材40の移動に伴って、駆動部材50の傾動部51の上端部が前方に押されて傾動部51が傾動する。そして、傾動部51の傾動に伴い一対の腕部51cのうちの一方が一対の押圧部54のうちの一方を下方に押圧し、押圧された押圧部54が下方に移動する。そして、下方に移動した押圧部54に押圧されて、スイッチ部材10の被押圧部14が下方に移動する。
操作者の回動操作が解除されると、被押圧部14が自身の弾性力によって初期位置に戻る。そして、被押圧部14が初期位置に戻るのに伴って、回動式スイッチ装置1の各部材も初期位置に戻る。回動式スイッチ装置1では、このようにして、操作つまみ30の回動動作を利用して被押圧部14を押圧し、それによってスイッチ部材10を駆動している。
尚、図示しないが、回動側端部32が初期位置から反時計方向に回動する場合でも、回動側端部32が初期位置から時計方向に回動する場合と同様に、操作つまみ30の回動動作を利用して被押圧部14を押圧し、それによってスイッチ部材10を駆動することができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の回動式スイッチ装置1では、操作つまみ30の回動に伴って軸部24とスライダ部材40との距離Rが変化する。例えば、図8に示すような回動動作では、操作つまみ30の回動に伴ってスライダ部材40が前方に移動し、非操作時の軸部24とスライダ部材40との距離R1に対して、操作時の軸部24とスライダ部材40との距離R2の方がわずかに長くなる。すなわち、操作つまみ30の回動に伴って軸部24とスライダ部材40との距離Rが増大する。
一方、本実施形態の回動式スイッチ装置1では、軸受部33の内周面33aが軸部24の外周面24aを隙間を開けて取り囲んでいる。そのため、軸部24と軸受部33との隙間を利用して操作つまみ30を軸部24からスライダ部材40に向かう方向又はスライダ部材40から軸部24に向かう方向に移動させ、それによって、操作つまみ30の回動に伴う軸部24とスライダ部材40との距離Rの変化を吸収することができる。例えば、図8に示すような回動動作では、操作時に操作つまみ30を軸部24からスライダ部材40に向かう方向に移動させて、スライダ部材40とは反対側の軸部24と軸受部33との隙間の間隔D1を小さくすると共に、スライダ部材40側の軸部24と軸受部33との隙間の間隔D2を大きくし、それによって、操作つまみ30の回動に伴う軸部24とスライダ部材40との距離Rの増大を吸収することができる。
回動式スイッチ装置1では、このような軸部24と軸受部33との隙間を利用した操作つまみ30の移動によって、操作つまみ30の回動に伴う軸部24とスライダ部材40との距離Rの変化を吸収することができ、それによって、操作つまみ30の回動に対応してスライダ部材40を円滑に往復移動させることができる。
しかも、本実施形態の回動式スイッチ装置1では、軸部24に設けられた付勢部60cが操作つまみ30をスライダ部材40から軸部24に向かう方向に付勢している。そのため、軸部24と軸受部33との隙間の間隔Dが大きくても、非操作時や操作時における軸部24と操作つまみ30の軸側端部31とのガタを防止することができる。そして、軸部24と軸受部33との隙間の間隔Dの厳密な管理も不要になる。
更に、本実施形態の回動式スイッチ装置1では、スライダ部材40の連結用凸部42と操作つまみ30の回動側端部32とが嵌合によって隙間無く連結されているので、非操作時や操作時におけるスライダ部材40と操作つまみ30の回動側端部32のガタを防止することができ、また、回動側端部32に加えた力をロスすることなく直接スライダ部材40に伝達することができる。
本実施形態の回動式スイッチ装置1では、このようにして、操作つまみ30の回動動作に伴うスライダ部材40の円滑な往復移動を可能とし、且つ、非操作時や操作時における操作つまみ30のガタを防止している。その結果、本実施形態の回動式スイッチ装置1は、ガタがなく、操作感触が安定した回動式スイッチ装置となる。
尚、本実施形態の回動式スイッチ装置1では、軸部24と軸受部33との隙間の間隔Dが、操作つまみ30の回動に伴う軸部24とスライダ部材40との距離Rの変化量、すなわち、距離R1と距離R2との差分と等しいか、それより大きくなるように設定されている。そして、回動式スイッチ装置1のような装置では、軸部24と軸受部33との隙間の間隔Dと等しい量だけ、軸部24とスライダ部材40との距離Rの変化を吸収することができる。そのため、操作つまみ30の回動に伴う軸部24とスライダ部材40との距離Rの変化量と等しいか、それより大きくなるように設定することによって、軸部24とスライダ部材40との距離の変化を安定して吸収することができるようになる。
また、本実施形態の回動式スイッチ装置1では、付勢部60は、軸部24の外周面24aの所定の位置に設けられた収容部61と、収容部61から突出可能に収容部61に収容された可動部材62と、収容部61と可動部材62との間に介在して可動部材62を収容部61から突出する方向に付勢する弾性部材63とを有して構成されている。付勢部60をこのような構成とすることによって、軸部24に設けられた収容部61と、収容部61に収容された可動部材62と、収容部61と可動部材62との間に介在する弾性部材63という少ない部材で付勢部60を構成することができ、回動式スイッチ装置1の構造を簡単にすることができる。
また、本実施形態の回動式スイッチ装置1では、軸受部33が円柱状の凹部であり、可動部材62が、軸受部33の内周面33aと当接し、軸受部33の内周面33aの曲率と略等しい曲率の円弧状の付勢用端部62aを有しているので、操作つまみ30が回動しても可動部材62の付勢用端部62aを安定して軸受部33の内周面33aと当接させることができる。その結果、操作つまみ30の回動に伴って付勢部60の付勢方向が変化しても、付勢部60が安定して軸受部33を付勢することができる。
また、本実施形態の回動式スイッチ装置1では、軸受部33の内周面33aに設けられた溝部64で可動部材62の付勢用端部62aを上下に挟み込むことによって、軸部24からの操作つまみ30の抜けを防止することができる。そして、このように、付勢部60が、操作つまみ30を付勢するための構造と、操作つまみ30の抜けを防止するための構造とを兼ねることによって、回動式スイッチ装置1の構造を更に簡単にすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。
例えば、本発明の実施形態において、回動式スイッチ装置1の構成や配置を適宜変更しても構わない。例えば、支持体20には、操作つまみ30とそれに対応するスライダ部材40や駆動部材50やスイッチ部材10が複数組配置されていても構わない。また、各部材の配置に合わせて、操作つまみ30の回動方向やスライダ部材40の位置や移動方向等を適宜変更しても構わない。
また、本発明の実施形態において、回動式スイッチ装置1の各部材の形状や材質を適宜変更しても構わない。例えば、軸部24は完全な円柱形の凸部ではなく、一部に切り欠き部等が形成されていても構わない。軸受部33は完全な円柱形の凹部ではなく、一部に切り欠き部等が形成されていても構わない。また、軸受部33は、複数の板状部材を組み合わせて構成されていても構わない。また、支持体20や操作つまみ30等は、金属やそれ以外の材質でできていても構わない。
また、本発明の実施形態において、付勢部60は、軸部24の複数箇所に設けられていても構わない。また、付勢部60は、軸部24側ではなく軸受部33側に設けられていても構わない。また、付勢部60の弾性部材63は、コイルバネではなく板バネやラバー部材等であっても構わない。また、軸部24や軸受部33の一部を弾性変形可能な形状に加工して付勢部60としても構わない。
1 回動式スイッチ装置
10 スイッチ部材
11 基板
12 ラバー部材
13 接点部
14 被押圧部
20 支持体
21 下ケース
22 上ケース
23 支持機構部
24 軸部
24a 外周面
25 開口部
30 操作つまみ
31 軸側端部
32 回動側端部
33 軸受部
33a 内周面
34 第1連結部
40 スライダ部材
41 フランジ部
42 連結用凸部
43 第2連結部
43a カム面
50 駆動部材
51 傾動部
51a 傾動軸部
51b 連結軸部
51c 腕部
51d 凹部
52 アクチュエータ
53 コイルバネ
54 押圧部
60 付勢部
61 収容部
62 可動部材
62a 付勢用端部
63 弾性部材
64 溝部
D、D1、D2 軸部24と軸受部33との隙間の間隔
R、R1、R2 軸部24とスライダ部材40との距離

Claims (5)

  1. スイッチ部材と、
    前記スイッチ部材を収容する支持体と、
    前記支持体に回動可能に支持された操作つまみと、
    前記操作つまみの回動に伴って往復移動するスライダ部材と、
    前記スライダ部材の往復移動に対応して前記スイッチ部材を駆動する駆動部材とを備えた回動式スイッチ装置において、
    前記支持体は、前記操作つまみを回動可能に支持するための柱状の軸部を有し、
    前記操作つまみは、前記軸部が挿入される凹部である軸受部が設けられた軸側端部と、前記スライダ部材が隙間無く連結された回動側端部とを有し、
    前記軸受部の内周面は、前記軸部の外周面を隙間を開けて取り囲み、
    前記軸部と前記軸受部とのうちの少なくとも一方には、前記操作つまみを前記スライダ部材から前記軸部に向かう方向に付勢するための付勢部が設けられていることを特徴とする回動式スイッチ装置。
  2. 前記軸部の外周面と前記軸受部の内周面との隙間の間隔は、前記スライダ部材の往復移動に伴う前記軸部と前記スライダ部材との距離の変化量と略等しいか、それより大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の回動式スイッチ装置。
  3. 前記付勢部は、前記軸部の外周面と前記軸受部の内周面とのうちの少なくとも一方の所定の位置に設けられた収容部と、前記収容部から突出可能に前記収容部に収容された可動部材と、前記収容部と前記可動部材との間に介在して前記可動部材を前記収容部から突出する方向に付勢する弾性部材とを有して構成されていることを特徴とする請求項2に記載の回動式スイッチ装置。
  4. 前記軸受部は、円柱状の凹部であり、
    前記収容部は、前記軸部の外周面の所定の位置に設けられ、
    前記可動部材は、前記軸受部の内周面と当接し、前記軸受部の内周面の曲率と略等しい曲率の円弧状の付勢用端部を有していることを特徴とする請求項3に記載の回動式スイッチ装置。
  5. 前記軸受部の内周面の前記可動部材と対応する位置には、前記可動部材の前記付勢用端部と略同等の幅を有する溝部が円周方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項4に記載の回動式スイッチ装置。

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