JP6414861B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、半導体装置に関し、例えば互いに電源電圧が異なる2つの回路を有する半導体装置に適用可能な技術である。
半導体装置の一つに、電力制御素子の制御信号を生成する制御回路を集積したものがある。このような半導体装置において、電力制御素子に印加される電圧、すなわち制御対象となる電力の電源電圧は、制御回路の電源電圧よりも高い。このため、電力制御用素子に制御信号を入力するために、制御回路と電力制御素子の間に、第2の制御回路を設けることがある。この第2の制御回路の電源電圧は、一般的に電力制御素子の電源電圧と同じかそれよりも低く、制御回路の電源電圧よりも高い。このような半導体装置において、電源電圧の高い回路を電源電圧の低い回路から分離する必要がある。
2つの回路を分離する分離構造として、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1では、ポリシリコン膜で形成されたフローティングのフィールドプレートが活性領域を囲んでいる。そしてこのポリシリコン膜と重なるように金属電極が設けられている。金属電極は、コンタクトホールを介して、ポリシリコン膜と接続している。そして金属電極を覆うように半絶縁膜が設けられている。
さらに特許文献2,3には、パワーMOSFETにおける耐圧構造が記載されている。特許文献2では、フィールドプレートがドレイン領域を囲んでいる。そしてフィールドプレートと重なるように配線が設けられている。この配線はコンタクトプラグを介してフィールドプレートと接続している。特許文献3では、高電位の電極とベース電極の間に絶縁酸化膜が設けられている。そして絶縁酸化膜の上に薄膜抵抗層が設けられている。薄膜抵抗層は、平面視において渦巻き状であり、上記した高電位の電極とベース電極を接続している。
特開平11−330456号公報 特開2010−80891号公報 特開平4−332173号公報
本発明者は、互いに電源電位の異なる回路間で制御信号を伝達するために、分離構造が設けられた領域に、電源電位が異なる2つの回路を接続するトランジスタを設けることを検討した。この際、このトランジスタを他の回路から分離するために、このトランジスタを不純物領域で囲むことを考えた。しかし、このような構造において、トランジスタを囲う不純物領域において電流のリークが生じることを見出した。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、第1回路領域と、第2回路を有する第2回路領域と、を有している。第2回路は、第1回路よりも電源電圧が低い回路である。第1回路領域は、分離領域によって囲まれている。分離領域は、素子分離膜上に設けられたフィールドプレートを有している。フィールドプレートは、第1回路領域の縁に沿う方向に、繰り返し設けられている。また、トランジスタは、第2回路を第1回路に接続している。トランジスタの周囲には、第2導電型領域が設けられている。分離領域は、フィールドプレートの上方に設けられた複数の導電膜を有している。そして第2導電型領域のうち第1回路領域の側から第2回路領域の側に向かって延在している部分と素子分離膜と平面視で重なる領域において、フィールドプレートと複数の導電膜は、平面視において、第1回路領域の側から第2回路領域の側に向かって交互に設けられている。さらに、この領域では、フィールドプレートの電位と複数の導電膜の電位は、第1回路領域から第2回路領域に近づくにしたがって低下している。さらに、複数の導電膜のうちの少なくとも一の導電膜の電位は、平面視で第2回路領域の側でこの導電膜に隣接するフィールドプレートの電位以下である。さらにこの導電膜は、第2導電型領域の少なくとも一部を第2導電型領域の延在方向に沿って隙間なく覆っている。
前記一実施の形態によれば、第2導電型領域において電流がリークすることを防止することができる。
第1の実施形態に係る半導体装置が用いられる電気機器の機能ブロック図である 第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図2の点線αで囲んだ領域を拡大した図である。 図3のA−A´断面図である。 図3のB−B´断面図である。 図3のC−C´断面図である。 図3のD−D´断面図である。 図3のE−E´断面図である。 図3のF−F´断面図である。 HTRB(High Temperature Reverse Bias)試験の結果を示すグラフである。 図3の変形例を示す図である。 図3の変形例を示す図である。 図12のA−A´断面図である。 図12のB−B´断面図である。 図12のC−C´断面図である。 図6の変形例を示す図である。 第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 第3の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図の一部の領域を拡大した図である。 図18のA−A´断面図である。 図18のB−B´断面図である。 図18のC−C´断面図である。 図18のD−D´断面図である。 図18のE−E´断面図である。 図18のF−F´断面図である。 第4の実施形態に係る半導体装置の構成を示す平面図である。 図25の点線αで囲んだ領域を拡大した図である。 図26のA−A´断面図である。 図26のB−B´断面図である。 図26のC−C´断面図である。 図26のD−D´断面図である。 図26のE−E´断面図である。 図26のF−F´断面図である。 図26のG−G´断面図である。 図25の点線βで囲んだ領域を拡大した図である。 図34のA−A´断面図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置SDが用いられる電気機器の機能ブロック図である。本実施形態に係る半導体装置SDは、電力制御回路OPCに制御信号を印加するための装置である。電力制御回路OPCは、負荷LD、例えばモータに入力する電力を制御する。すなわち半導体装置SDは、電力制御回路OPCを介して負荷LDを制御している。
本図に示す例では、電力制御回路OPCは、ハイサイドMOSトランジスタHM及びローサイドMOSトランジスタLMを含んでいる。ハイサイドMOSトランジスタHM及びローサイドMOSトランジスタLMは、例えば、プレーナ型の高耐圧MOSトランジスタ、縦型のMOSトランジスタ、バイポーラトランジスタ、又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。さらに本図に示す例では、ハイサイドMOSトランジスタHMの数は1つであるが、複数のハイサイドMOSトランジスタHMが設けられていてもよい。同様に、本図に示す例では、ローサイドMOSトランジスタLMの数は1つであるが、複数のローサイドMOSトランジスタLMが設けられていてもよい。
半導体装置SDは、制御回路LGC(第2回路)、レベルシフト回路LSC、ハイサイド駆動回路HDC(第1回路)、及びローサイド駆動回路LDCを備えている。制御回路LGCはロジック回路であり、外部から入力される信号に従って、負荷LDを制御するための制御信号を生成する。この制御信号は、ローサイド駆動回路LDCを制御する信号と、ハイサイド駆動回路HDCを制御する信号を含んでいる。ハイサイド駆動回路HDCには、電源VTから電圧(第1電圧)が印加されている。
ローサイド駆動回路LDCの電源電圧は、制御回路LGCの電源電圧とほぼ同じか、その差は小さい。このため、制御回路LGCはローサイド駆動回路LDCにレベルシフト回路を介さずに接続している。一方、ハイサイド駆動回路HDCの電源電圧(第1電圧)は、制御回路LGCの電源電圧(第2電圧)に対して大きい。このため、制御回路LGCは、レベルシフト回路LSCを介してハイサイド駆動回路HDCに接続している。レベルシフト回路LSCは、後述するトランジスタTRを含んでいる。
図2は、本実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す平面図である。半導体装置SDは、ガードリングGDRで囲まれた領域の内側に、第1回路領域HSR、分離領域SPR、第2回路領域LSR、及びトランジスタTRを有している。
第1回路領域HSRはハイサイド駆動回路HDCを有しており、第2回路領域LSRはローサイド駆動回路LDC及び制御回路LGCを有している。ローサイド駆動回路LDCの電源電圧及び制御回路LGCの電源電圧(第2電圧)は、第1回路領域HSRの電源電圧(第1電圧)よりも低い。
第1回路領域HSRは、分離領域SPRによって周囲を囲まれている。すなわち、第1回路領域HSRと第2回路領域LSRとは、分離領域SPRによって分離されている。これにより、異なる電源電位を有する回路を一つの基板SUBに形成することができる。
なお、本図に示す例では、基板SUB及び第1回路領域HSRは、いずれもほぼ矩形である。第1回路領域HSRは、基板SUBの一つの角に近接して配置されている。そして、第1回路領域HSRの一方の長辺(本図に示す例では上側の辺)及び一方の短辺(本図に示す例では左側の辺)と、基板SUBのうちこれらの辺に最も近い辺との間には、他の回路が配置されていない。
トランジスタTRは、分離領域SPRに位置しており、制御回路LGCをハイサイド駆動回路HDCに接続している。具体的には、制御回路LGCはトランジスタTRのゲート電極GE(後述)に接続しており、ハイサイド駆動回路HDCはトランジスタTRのドレインDR(後述)に接続している。
ここで、トランジスタTRのドレイン及びソースの導電型を、第1導電型(例えばn型)とする。また、基板SUBのうち、分離領域SPRに位置する部分並びに第1回路領域HSR及び第2回路領域LSRに位置する部分も、第1導電型になっている。
分離領域SPRは、素子分離膜EI及びフィールドプレートFP1(第1フィールドプレート)を有している。
素子分離膜EIは、第1回路領域HSRを囲んでいる。素子分離膜EIは、例えばLOCOS酸化法を用いて形成されている。ただし素子分離膜EIは、STI法を用いて形成されていても良い。
フィールドプレートFP1は、平面視で素子分離膜EIと重なっており、第1回路領域HSRの縁に沿う方向に、折り返されながら繰り返し設けられている。本図に示す例では、フィールドプレートFP1はほぼ等間隔に並んでいる。そしてフィールドプレートFP1は、折り返し点の近傍を除いて、第1回路領域HSRを囲んでいる。フィールドプレートFP1は、抵抗性のフィールドプレート電極であり、分離領域SPRの幅方向Xにおける中央よりも第1回路領域HSR側に位置する部分で、トランジスタTRのドレイン電極DRE1に電気的に接続されており、かつ、この中央よりも第2回路領域LSR側に位置する部分で接地電位又は制御回路LGC(第2回路)の電源電位が印加されている。ただし、フィールドプレートFP1は、第1回路領域HSR内においてドレイン電極DRE1と異なる電極に電気的に接続していてもよい。この場合フィールドプレートFP1に接続する電極の電圧は、接地電位及び制御回路LGCの電源電位よりも低いものである。以下の説明では、フィールドプレートFP1には、接地電位が印加されているものとする。
なお、フィールドプレートFP1は、最も内周側(第1回路領域HSRに近い側)の周でトランジスタTRのドレイン電極DRE1に接続しているのが好ましい。またフィールドプレートFP1は、最も外周側(第2回路領域LSRに近い側)の周で接地電位が印加されているのが好ましい。このようにすると、フィールドプレートFP1の延在方向で見た場合に、フィールドプレートFP1の大部分に電位勾配を持たせることができ、その結果、フィールドプレートFP1による電解集中の抑制効果が大きくなる。
また、トランジスタTRは、第1回路領域HSRの長辺と第2回路領域LSRの間に設けられている。そしてトランジスタTRは、第2導電型領域IDFによって囲まれている。第2導電型領域IDFは基板SUBに第2導電型(例えばp型)の不純物を導入した領域であり、トランジスタTRを他の領域から分離している。なお、第2導電型領域IDFは、分離領域SPRの最外周にも、フィールドプレートFP1を囲むように設けられている。第2導電型領域IDFの上には、一部を除いて素子分離膜EIが形成されている。
図3は、図2の点線αで囲んだ領域を拡大した図であり、トランジスタTR及びその周囲の構成を説明するための平面図である。図4は、図3のA−A´断面図である。図3において、素子分離膜EIは、説明のため省略されている。
本図に示す例において、基板SUBは、ベースとなる第2導電型(例えばp型)の基板BSE(例えばシリコン基板)上に、第1導電型(例えばn型)の半導体層EPI(例えばシリコン層)をエピタキシャル成長させたものである。また、基板SUBのうち第1回路領域HSRにする領域には、第1導電型(例えばn型)埋込拡散層BDFが形成されている。埋込拡散層BDFは、基板SUBの厚さ方向において、基板BSEの上部から半導体層EPIの底部にかけて設けられている。
上記したように、トランジスタTRの周囲は第2導電型領域IDFによって囲まれている。図4に示すように、深さ方向において、第2導電型領域IDFは半導体層EPIの全体に形成されている。このため、第2導電型領域IDFの下端は、基板BSEに接続している。
また、図4に示すように、第1導電型のソースSO、ゲート電極GE、及び第1導電型のドレインDRは、第1回路領域HSRの縁に交わる方向(例えば直交する方向)に並んでいる。具体的には、第1回路領域HSRから第2回路領域LSRに向けて、ドレインDR、ゲート電極GE、及びソースSOがこの順に並んでいる。
図4に示す例において、トランジスタTRはドレインオフセット型のトランジスタであり、半導体層EPIを用いて形成されている。
詳細には、ドレインDRとゲート電極GEの間には、素子分離膜EIが形成されている。ゲート電極GEは、一部が素子分離膜EIの上に位置している。また、ソースSOは、第2導電型領域IDFのうち分離領域SPRの外周に位置する部分の中に、形成されている。そして、半導体層EPIのうち素子分離膜EIの下に位置する部分(すなわち平面視でドレインDRとゲート電極GEの間に位置する部分)は、第1導電型(例えばn型)のドリフト領域LDRとなっている。
また、ゲート電極GEとドレインDRの間の素子分離膜EIの上には、フィールドプレートFP1が形成されている。そして、素子分離膜EIのうちドレインDR側の縁は、フィールドプレート電極FPE1によって覆われている。ゲート電極GE、フィールドプレートFP1、及びフィールドプレート電極FPE1は、いずれも同一工程で形成されている。このため、これらは互いに同一の材料(例えばポリシリコン)によって形成されている。ただし、ゲート電極GE、フィールドプレートFP1、及びフィールドプレート電極FPE1の少なくとも一つは、他とは異なる工程で形成されていても良い。
そして、図3及び図4に示すように、基板SUBの上方には、ドレイン電極DRE1、ソース電極SOE、及びゲートプレート電極GPが形成されている。これらの電極と基板SUBの間には、少なくとも一層の層間絶縁膜が形成されている。本図に示す例では、これらの電極と基板SUBの間に、層間絶縁膜INSL1が設けられている。さらに層間絶縁膜INSL1の上には、層間絶縁膜INSL2が設けられている。そして、上記した電極は、層間絶縁膜INSL2に覆われている。さらに、層間絶縁膜INSL2の上には、封止樹脂SRが設けられている。封止樹脂SRは、半導体装置SDを封止する樹脂(例えば、ポリイミド)である。なお、上記した電極は、例えばAlなどの金属によって形成されており、互いに同一の工程で形成されている。
ドレイン電極DRE1は、コンタクトDCNTを介してドレインDRに接続しており、コンタクトFCNT1を介してフィールドプレート電極FPE1に接続しており、また、コンタクトFECNT1を介してフィールドプレートFP1に接続している。本図に示す例では、コンタクトFECNT1は、フィールドプレートFP1のうち最も内側(第1回路領域HSR側)の周に接続している。
ゲートプレート電極GPは、コンタクトGCNTを介してゲート電極GEに接続している。ソース電極SOEは、コンタクトSCNTを介してソースSOに接続している。またソース電極SOEは、コンタクトCNT2を介して、第2導電型領域IDFに形成された第2導電型の高濃度層HDF1に接続している。これにより、第2導電型領域IDFにはソース電位(例えば接地電位)が印加される。
なお、ドレイン電極DRE1と同層には、電極EL1も形成されている。電極EL1は、コンタクトCNT1を介して、第1回路領域HSRに位置する第1導電型の高濃度層HDF2に接続している。これにより、第1回路領域HSRに位置する第1導電型層LDF(半導体層EPI)は、電極EL1を介して第1回路領域HSRの電源電位が印加される。
図5は、図3のB−B´断面図である。本図及び図3に示すように、分離領域SPRのうちトランジスタTRが形成されていない領域には、フィールドプレートFP1に加えて、フィールドプレート電極FPE2,FPE3が形成されている。フィールドプレート電極FPE2,FPE3は、図4に示したフィールドプレート電極FPE1と同様の構成を有している。すなわちフィールドプレート電極FPE2は、素子分離膜EIのうち第1回路領域HSR側の縁を覆っており、フィールドプレート電極FPE3は、素子分離膜EIのうち第2回路領域LSR側の縁を覆っている。
フィールドプレート電極FPE2は、コンタクトFCNT2を介して電極EL2に接続しており、フィールドプレート電極FPE3は、コンタクトFCNT3を介して電極SBP1に接続している。電極EL2,SBP1は、いずれも図4に示したドレイン電極DRE1等と同一層に位置しており、ドレイン電極DRE1等と同一の工程で形成されている。
なお、ソース電極SOE(図4)及び電極SBP1(図5)には、接地電位が印加されている。また、電極SBP1は、図5に示すように、コンタクトCNT5を介してフィールドプレートFP1に接続している。本図に示す例では、コンタクトCNT5は、フィールドプレートFP1のうち、最も第2回路領域LSR側(最も外側)の周に接続している。
さらに、図5に示すように、電極EL2は、コンタクトCNT4を介して第1導電型の高濃度層HDF3に接続しており、電極SBP1は、コンタクトCNT3を介して第2導電型の高濃度層HDF1に接続している。高濃度層HDF3は、第1回路領域HSRに位置する第1導電型層LDFの表層に設けられている。
図6は、図3のC−C´断面図である。本図に示すように、フィールドプレートFP1の上方には、層間絶縁膜INSL1を介して、導電膜CFが設けられている。さらに、本図及び図3に示すように、第2導電型領域IDFのうち第1回路領域HSRの側から第2回路領域LSRの側に向かって延在している部分と素子分離膜と平面視で重なる領域(以下、「延在領域」という。)において、フィールドプレートFP1と導電膜CFは、平面視において、第1回路領域HSRの側から第2回路領域LSRの側に向かって交互に設けられている。本図及び図3に示す例では、延在領域において、フィールドプレートFP1と導電膜CFが、平面視で、隙間なく第2導電型領域IDFを覆っている。
導電膜CFは、層間絶縁膜INSL1に埋め込まれたコンタクトCCNT(ビア)を介して、フィールドプレートFP1と電気的に接続している。本図に示す例では、導電膜CFは、平面視でこの導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1と電気的に接続している。
このような構造においては、フィールドプレートFP1の電位が導電膜CFに与えられる。そして上記したように本図に示す例では、最も内側(第1回路領域HSRの側)のフィールドプレートFP1には、ドレイン電極DRE1の電圧が印加されている。さらに最も外側(第2回路領域LSRの側)のフィールドプレートFP1には、接地電位が印加されている。さらに、フィールドプレートFP1は、抵抗性のフィールドプレートである。このため、第1回路領域HSR(高電位側)から第2回路領域LSR(低電位側)に近づくにしたがって、フィールドプレートFP1の電位は低下する。このため、上記した最も内側のフィールドプレートFP1と最も外側のフィールドプレートFP1の間において、導電膜CFの電位は、接地電位以上かつドレイン電極DRE1の電圧以下となる。さらに、第1回路領域HSR(高電位側)から第2回路領域LSR(低電位側)に近づくにしたがって、導電膜CFの電位は低下する。
本図に示す例では、導電膜CFは、平面視で第2回路領域LSRの側でこの導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1と電気的に接続している。この場合、導電膜CFの電位は、平面視で第2回路領域LSRの側で当該導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1の電位となる。さらに、導電膜CFは、平面視で第2回路領域LSRの側でこの導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1よりもさらに第2回路領域LSRの側に位置するフィールドプレートFP1と電気的に接続していてもよい。この場合、導電膜CFの電位は、平面視で第2回路領域LSRの側で当該導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1の電位よりも低いものとなる。なお、一部の導電膜CFは、平面視で第1回路領域HSRの側でこの導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1と電気的に接続していてもよい。
図3に示す例では、導電膜CFの平面形状は、フィールドプレートFP1に沿って延在する第1領域と、第1領域の一部(例えば、第1領域の一端)からフィールドプレートFP1に交わる方向に延在する第2領域と、を含んでいる。具体的には、導電膜CFの平面形状は、L字状となっている。導電膜CFは、第1領域において、第2導電型領域IDFと平面視で重なっている。そして導電膜CFは、第2領域において、コンタクトCCNTと接続している。
さらに、本図及び図3に示す例では、複数の導電膜CFの第2領域は、第1回路領域HSRから第2回路領域LSRに向かう方向に、第1領域から突出している。そしてこれらの複数の第2領域は、第2導電型領域IDFを介して対向する領域の間で互い違いに配置されている。すなわち、導電膜CFのコンタクトCCNTが第2導電型領域IDFを介して対向する領域の間で互い違いに配置されている。このため、コンタクトCCNTを効率的に配置することができる。
なお、導電膜CFは、図4に示したドレイン電極DRE1等と同層(層間絶縁膜INSL2)に形成されている。さらに本図に示すように、導電膜CFと同層には、電極EL3が設けられている。電極EL3は、コンタクトCNT6を介して、第2導電型の高濃度層HDF1に接続している。導電膜CF及び電極EL3は、例えばAlなどの金属によって形成されており、図4に示したドレイン電極DRE1等と同一の工程で形成されている。
図7は、図3のD−D´断面図である。本図に示す例では、導電膜CFの上記した第1領域が、第1回路領域HSR(図3参照)の縁に沿って、トランジスタTRの内側(ドリフト領域LDRの側)からトランジスタTRの外側(第1導電型層LDFの側)に向かって延在している。さらに本図に示す例では、導電膜CFは、第2導電型領域IDFの幅方向において、第2導電型領域IDFの全体を覆っている。
図8は、図3のE−E´断面図である。本図に示す例では、導電膜CFの上記した第2領域が、トランジスタTRの外側(第1導電型層LDFの側)において、コンタクトCCNTを介して、フィールドプレートFP1と電気的に接続している。なお、第2導電型領域IDFとコンタクトCCNTの間の距離Dは特に限定されないが、例えば、第2導電型領域IDFの幅Wの10倍以下としてもよい。距離Dが大きすぎる場合、導電膜CFとフィールドプレートFP1の間における電圧降下が大きいものになる。これに対して、距離Dが幅Wの10倍以下である場合、このような電圧降下を小さいものにすることができる。
図9は、図3のF−F´断面図である。本図に示す例では、導電膜CFの第1領域は、第1回路領域HSR(図3参照)の縁に沿って、トランジスタTRの外側(第1導電型層LDFの側)からトランジスタTRの内側(ドリフト領域LDRの側)に向かって延在している。さらに本図に示す例では、図7に示した例と同様に、導電膜CFは、第2導電型領域IDFの幅方向において、第2導電型領域IDFの全体を覆っている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態では、導電膜CFの電位は、平面視で第2回路領域LSRの側でこの導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1の電位以下となる。そして延在領域において隣接する2つのフィールドプレートFP1の間における素子分離膜EIの表面の電位は、これら2つのフィールドプレートFP1の電位の間の値となる。このため、導電膜CFの電位は、素子分離膜EIの表面の上記した電位よりも低いものとなる。すなわち、導電膜CFによって覆われている領域は、素子分離膜EIに正の電圧が印加されない構造になっている。
このような構造においては、延在領域及びその周辺において寄生トランジスタが動作することが防止される。すなわち、延在領域において、第2導電型領域IDFは、第1導電型層LDF及び第1導電型のドリフト領域LDRによって挟まれている。さらに、第2導電型領域IDFは、素子分離膜EIによって覆われている。このため、第2導電型領域IDF、第1導電型層LDF、ドリフト領域LDR及び素子分離膜EIによって寄生トランジスタが形成される場合がある。これに対して本実施形態では、上記したように、導電膜CFによって覆われている領域には、素子分離膜EIに正の電圧が印加されない。このため、上記した寄生トランジスタが動作することが防止される。結果、第2導電型領域IDFを介して第1導電型層LDF(第1回路領域HSR)とドリフト領域LDR(トランジスタTR)の間で電流がリークすることを防止することができる。
上記した効果は、封止樹脂SRが半導体装置SDを覆っている場合に特に有効に機能する。封止樹脂SRは、一般に、正の可動イオン(例えば、Naイオン)を含んでいる。そしてこのような可動イオンは、熱によって拡散しやすい。このため、高温において第1回路領域HSRと第2回路領域LSRの間に電圧が生じると、可動イオンが移動して分極を生じさせる。そしてこのような分極は、下向きの電界を発生させる場合がある。さらにこのような下向きの電界は、上記した寄生トランジスタをオンさせる場合がある。これに対して本実施形態では、このような寄生トランジスタの動作を効果的に防止することができる。
図10は、HTRB(High Temperature Reverse Bias)試験の結果を示すグラフである。本図(a)は、本実施形態の半導体装置SDの結果を示している。本図(b)は、本実施形態の半導体装置SDから導電膜CFを除いた構造の結果を示している。本図(a)に示すように、本実施形態では、HTRB試験の時間が増加しても、第1導電型層LDF(第1回路領域HSR)とドリフト領域LDR(トランジスタTR)の間において、第2導電型領域IDFの耐圧がほぼ劣化しない。これに対して、本図(b)に示すように、導電膜CFが設けられていない場合、第2導電型領域IDFの耐圧は、HTRB試験の時間の増加にともなって劣化する。
図11は、図3の変形例を示す図である。導電膜CFは、平面視で互いに離れた複数の領域において、コンタクトCCNTを介してフィールドプレートFP1と電気的に接続している。本図に示す例では、導電膜CFは、平面視で第2導電型領域IDFを介して互いに対向する領域において、コンタクトCCNTを介してフィールドプレートFP1と電気的に接続している。なお、本図に示す例では、導電膜CFの平面形状は矩形である。
本図に示す例においても、半導体装置SDは、本実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに本図に示す例では、導電膜CFは、複数の領域から、フィールドプレートFP1の電位を得ることができる。このため、フィールドプレートFP1の電位が導電膜CFに確実に与えられる。
図12は、図3の変形例を示す図である。図13〜図15は、図12のA−A´〜C−C´断面図であり、本実施形態の図7〜図9に対応する。上記したように、導電膜CFの平面形状は、フィールドプレートFP1に沿って延在する第1領域と、第1領域の一端からフィールドプレートFP1に交わる方向に延在する第2領域と、を含んでいる。本図に示す例では、導電膜CFの第1領域が、第2導電型領域IDFの幅方向において、第2導電型領域IDFの一部のみを覆っている。
本図に示す例においても、導電膜CFと平面視で重なる領域では、第2導電型領域IDFに反転層が生じることを防ぐことができる。このため、導電膜CF及びフィールドプレートFP1のいずれとも平面視で重ならない領域において仮に第2導電型領域IDFに反転層が生じたとしても、第2導電型領域IDFを貫通するように電流がリークすることを防止することができる。このようにして、本図に示す例においても、半導体装置SDは、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
図16は、図6の変形例を示す図である。本図に示す例では、本実施形態において互いに隣接していた一部の導電膜CFが、互いに繋がっている。具体的には、本図に示す例では、本実施形態において互いに隣接していた2つの導電膜CFが、互いに繋がっている。ただし、互いに繋がる導電膜CFの数は2つに限定されず、3以上であってもよい。
互いに繋がった導電膜CFは、コンタクトCCNTを介して、この導電膜CFと平面視で覆われるフィールドプレートFP1と電気的に接続している。さらに、この導電膜CFは、当該導電膜CFと接続しているフィールドプレートFP1と、第1回路領域HSRの側(高電位側)でこのフィールドプレートFP1と隣接しているフィールドプレートFP1と、の間の第2導電型領域IDFの少なくとも一部を第2導電型領域IDFの延在方向に沿って隙間なく覆っている。
本図に示す例では、上記したフィールドプレートFP1の間の領域が、素子分離膜EIに正の電圧が印加されない構造になっている。このようにして、本図に示す例においても、半導体装置SDは、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図17は、第2の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。本実施形態に係る半導体装置SDは、以下の点を除いて第1の実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
本実施形態において、フィールドプレートFP1は、第1の実施形態と同様に、第1回路領域HSRの縁に沿う方向に、繰り返し設けられている。ただし本実施形態では、隣接するフィールドプレートFP1同士が、電気的に互いに浮遊している。すなわち、本実施形態におけるフィールドプレートFP1は、フローティングのフィールドプレートである。
さらに各フィールドプレートFP1には、異なる電位が与えられている。具体的には、第1の実施形態と同様、第1回路領域HSRから第2回路領域LSRに近づくにしたがって、フィールドプレートFP1の電位は低下するようになっている。
本実施形態においても、導電膜CFによって覆われている領域は、素子分離膜EIに正の電圧が印加されない構造になっている。このため、本実施形態においても、半導体装置SDは、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図18は、第3の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す平面図の一部の領域を拡大した図であり、第1の実施形態の図3に対応する。図19〜図24は、図18のA−A´〜F−F´断面図であり、第1の実施形態の図4〜図9に対応する。本実施形態に係る半導体装置SDは、以下の点を除いて第1の実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
本実施形態では、半絶縁性膜SILが分離領域SPRを覆っている。具体的には、半絶縁性膜SILは、分離領域SPRの全面を覆っていてもよい。半絶縁性膜SILは、層間絶縁膜INSL1の上に設けられており、層間絶縁膜INSL2に覆われている。なお、半絶縁性膜SILとしては、例えば、シリコンリッチのシリコン酸化膜を用いることができる。
半絶縁性膜SILは、導電膜CF、ソース電極SOE、ゲートプレート電極GP、ドレイン電極DRE1、電極SBP1、電極EL2、及び電極EL3を覆っている。すなわち、これらの電極は、半絶縁性膜SILと電気的に接続している。
本実施形態では、第1の実施形態におけるコンタクトCCNTが設けられていない。このため、導電膜CFとフィールドプレートFP1は、コンタクトCCNTを介して電気的に接続されていない。さらに、複数の導電膜CFは互いに離間している。
本実施形態では、延在領域において隣接する導電膜CFが、半絶縁性膜SILを介して電気的に接続されている。さらに、図18及び図21に示すように、第1回路領域HSRから第2回路領域LSRに向かって、ドレイン電極DRE1、導電膜CF、及び電極EL3がこの順で並んでいる。このため、複数の導電膜CFの電位は、ドレイン電極DRE1の電位と電極EL3の電位の間において、第1回路領域HSRから第2回路領域LSRに近づくにしたがって低下したものとすることができる。
さらに、導電膜CF同士の間隔、又は半絶縁性膜SILの抵抗値を適宜選択して、導電膜CFの電位が、第1の実施形態と同様に、平面視で第2回路領域LSRの側でこの導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1の電位以下となるようにすることができる。
本実施形態においても、半導体装置SDは、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに本実施形態では、導電膜CFとフィールドプレートFP1を、コンタクトCCNTを介して接続する必要がない。このため、フィールドプレートFP1の幅をコンタクトCCNTよりも小さいものとすることが可能となる。この場合、フィールドプレートFP1の全長をさらに長いものにすることができる。結果、フィールドプレートFP1の抵抗をさらに高いものにすることができる。このようにして、第1回路領域HSRから第2回路領域LSRへのリーク電流を抑制することができる。
(第4の実施形態)
図25は、第4の実施形態に係る半導体装置SDの構成を示す平面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。図26は、図25の点線αで囲んだ領域を拡大した図であり、第1の実施形態の図3に対応する。図27〜図32は、図26のA−A´〜F−F´断面図であり、第1の実施形態の図4〜図9に対応する。図33は、図26のG−G´断面図である。図34は、図25の点線βで囲んだ領域を拡大した図である。図35は、図34のA−A´断面図である。本実施形態に係る半導体装置SDは、以下の点を除いて第1の実施形態に係る半導体装置SDと同様の構成である。
本実施形態では、分離領域SPRは、フィールドプレートFP2を含んでいる。フィールドプレートFP2は、層間絶縁膜INSL1を介して、フィールドプレートFP1の上方に位置しており、平面視で素子分離膜EIと重なっている。そしてフィールドプレートFP2は、第1の実施形態のフィールドプレートFP1と同様に、図34に示すように、第1回路領域HSRの縁に沿う方向に、折り返されながら又はスパイラル状に、繰り返し設けられている。すなわち、フィールドプレートFP2は、抵抗性のフィールドプレートである。
フィールドプレートFP2は、第1の実施形態のフィールドプレートFP1と同様に、分離領域SPRの幅方向における中央よりも第1回路領域HSR側に位置する部分で、トランジスタTRのドレイン電極DRE1に電気的に接続されている。さらにフィールドプレートFP2は、この中央よりも第2回路領域LSR側に位置する部分で接地電位又は制御回路LGC(第2回路)の電源電位が印加されている。本図に示す例では、フィールドプレートFP2は、最も内周側の周でトランジスタTRのドレイン電極DRE1に電気的に接続されている。さらに、フィールドプレートFP2は、最も外周側の周で接地電位又は第2回路領域LSRに接続されている。ただし、フィールドプレートFP2は、第1回路領域HSR内においてドレイン電極DRE1と異なる電極に電気的に接続していてもよい。この場合フィールドプレートFP2に接続する電極の電圧は、接地電位及び制御回路LGCの電源電位よりも低いものである。
フィールドプレートFP1,FP2は、第1回路領域HSRの側から第2回路領域LSRの側に向かう領域において、平面視で交互に設けられている。このようにして、フィールドプレートFP2は、第1の実施形態における導電膜CFとして機能している。すなわち、本実施形態では、導電膜CFは、フィールドプレートFP2の一部となっている。
フィールドプレートFP2は、図33に示すように、コンタクトFECNT3、ドレイン電極DRE2、及びコンタクトFECNT2を介して、ドレイン電極DRE1と電気的に接続している。本図に示す例では、ドレイン電極DRE1は、層間絶縁膜INSL2に覆われている。そして層間絶縁膜INSL2の上には、層間絶縁膜INSL3が設けられている。ドレイン電極DRE2は、層間絶縁膜INSL3に覆われている。そしてドレイン電極DRE2は、層間絶縁膜INSL2に埋め込まれたコンタクトFECNT2を介してドレイン電極DRE1と接続している。さらにドレイン電極DRE2は、層間絶縁膜INSL2に埋め込まれたコンタクトFECNT3を介してフィールドプレートFP2と接続している。このようにして、フィールドプレートFP2は、ドレイン電極DRE1に電気的に接続している。
さらに、フィールドプレートFP2は、図35に示すように、コンタクトCNT7、電極SBP2、コンタクトCNT8、電極SBP3、及びコンタクトCNT9を介して、第2導電型領域IDFに設けられた第2導電型の高濃度層HDF1に接続している。電極SBP2は、層間絶縁膜INSL3に覆われている。電極SBP3は、層間絶縁膜INSL3の下において、層間絶縁膜INSL2に覆われている。そして電極SBP2は、層間絶縁膜INSL2に埋め込まれたコンタクトCNT7を介してフィールドプレートFP2と接続している。さらに電極SBP2は層間絶縁膜INSL2に埋め込まれたコンタクトCNT8を介して電極SBP3に接続している。さらに電極SBP3は、層間絶縁膜INSL1に埋め込まれたコンタクトCNT9を介して高濃度層HDF1に接続している。このようにして、フィールドプレートFP2は、接地電位に接続されている。
フィールドプレートFP2は、抵抗性のフィールドプレートであり、第1の実施形態のフィールドプレートFP1と同様の構造を有している。このため、第1の実施形態のフィールドプレートFP1と同様、第1回路領域HSRから第2回路領域LSRに近づくにしたがって、フィールドプレートFP2の電位は低下する。
さらに、フィールドプレートFP2の抵抗値を適宜設定して、フィールドプレートFP2(導電膜CF)の電位が、平面視で第2回路領域LSRの側でこの導電膜CFに隣接するフィールドプレートFP1の電位以下になるようにすることができる。このようにして、本実施形態においても、半導体装置SDは、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
BDF 埋込拡散層
BSE 基板
CF 導電膜
CCNT コンタクト
CNT1〜CNT9 コンタクト
DCNT コンタクト
DL 絶縁層
DR ドレイン
EPI 半導体層
EL1〜EL3 電極
DRE1,DRE2 ドレイン電極
EI 素子分離膜
FCNT1 コンタクト
FECNT1,FECNT2 コンタクト
FP1,FP2 フィールドプレート
FPE1〜FPE3 フィールドプレート電極
GCNT コンタクト
GDR ガードリング
GE ゲート電極
GP ゲートプレート電極
HDC ハイサイド駆動回路
HDF1〜HDF3 高濃度層
HM ハイサイドMOSトランジスタ
HSR 第1回路領域
IDF 第2導電型領域
INSL1〜INSL3 層間絶縁膜
LD 負荷
LDC ローサイド駆動回路
LDF 第1導電型層
LDR ドリフト領域
LGC 制御回路
LM ローサイドMOSトランジスタ
LSC レベルシフト回路
LSR 第2回路領域
OPC 電力制御回路
PMC パルス発生回路
SBP1〜SBP3 電極
SCNT コンタクト
SD 半導体装置
SIL 半絶縁性膜
SO ソース
SOE ソース電極
SPR 分離領域
SR 封止樹脂
SUB 基板
TR トランジスタ

Claims (20)

  1. 以下を含む半導体装置:
    電源電位が第1電圧である第1回路が形成されている第1回路領域;
    電源電位が前記第1電圧より低い第2電圧である第2回路が形成されている第2回路領域;
    前記第2回路領域から前記第1回路領域を分離する分離領域;及び
    前記分離領域内に位置し、前記第2回路を前記第1回路に接続し、ソース及びドレインが第1導電型であるトランジスタ、
    前記分離領域は、以下を含む:
    素子分離膜;
    平面視において前記素子分離膜と重なる第1フィールドプレート;
    前記第1フィールドプレート上に設けられた複数の導電膜;
    平面視において前記素子分離膜と重なり、前記トランジスタの周囲に位置する第2導電型領域;及び
    前記第2導電型領域を介して前記トランジスタの前記ソース又は前記ドレインと逆側に位置する第1導電型領域、
    ここで、前記導電膜のうちの少なくとも一つは、平面視において前記第2回路領域側で前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレートの電位よりも低い電位を有しており、平面視において前記第2回路領域側で前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレートと前記第1回路領域側で当該第1フィールドプレートに隣接する前記第1フィールドプレートの間の前記第2導電型領域の少なくとも一部を前記第1回路領域側から前記第2回路領域側への一方向に沿って隙間なく覆っている。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、前記トランジスタのドレイン電極の電圧又は前記第1回路領域内の他の電極の電圧が前記第1回路領域側の前記第1フィールドプレートに印加されており、
    ここで、接地電位又は前記第2電圧が前記第2回路領域側の前記第1フィールドプレートに印加されており、
    ここで、前記ドレイン電極の前記電圧が印加されている前記第1フィールドプレートと前記接地電位又は前記第2電圧が印加されている前記第1フィールドプレートの間において、前記第1フィールドプレートの電位及び前記導電膜の電位は、前記接地電位又は前記第2電圧以上かつ前記ドレイン電極の前記電圧以下である。
  3. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、前記導電膜は、ビアを介して、平面視において前記第1回路領域側で前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレート及び平面視において前記第2回路領域側で前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレートの一方に電気的に接続している。
  4. 請求項3に記載の半導体装置であって、前記導電膜は、前記ビアを介して、平面視において前記第2回路領域側の前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレートに電気的に接続している。
  5. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、隣り合う少なくとも2つの導電膜が、互いに繋がっており、ビアを介して、平面視において前記導電膜と重なる前記第1フィールドプレートに電気的に接続しており、前記導電膜に接続する前記第1フィールドプレートと前記第1回路領域側で隣接する第1フィールドプレートの間の前記第2導電型領域の少なくとも一部を前記一方向に沿って隙間なく覆っている。
  6. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、前記第1フィールドプレートは、前記第1回路領域の縁に沿う方向に折り返されながら又はスパイラル状に繰り返し設けられており、最も内側の周において前記トランジスタのドレイン電極又は前記第1回路領域内の他の電極に電気的に接続しており、最も外側の周において接地電位又は前記第2回路に接続している。
  7. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、隣り合う第1フィールドプレートが互いに電気的に浮遊している。
  8. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、前記導電膜は、互いに離間しており、半絶縁性膜に覆われている。
  9. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、前記導電膜は、前記第1フィールドプレート上に位置する第2フィールドプレートの一部であり、
    ここで、前記第2フィールドプレートは、平面視において前記素子分離膜と重なり、前記第1回路領域の縁に沿う方向に折り返されながら又はスパイラル状に繰り返し設けられており、最も内側の周において前記トランジスタのドレイン電極又は前記第1回路領域内の他の電極に電気的に接続しており、最も外側の周において接地電位又は前記第2回路に接続している。
  10. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、前記第1フィールドプレートは、前記第1回路領域の縁に沿う方向に繰り返し設けられている。
  11. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、前記第1回路領域から前記第2回路領域に向けて前記第1フィールドプレートの電位及び前記導電膜の電位が低下している。
  12. 請求項1に記載の半導体装置であって、さらに以下を含む:
    基板、前記第1及び第2回路領域及び前記素子分離膜は、前記基板内に形成されている、
    ここで、前記第2回路領域は、平面視において、前記分離領域の外側に位置している。
  13. 請求項1に記載の半導体装置であって、ここで、前記第2導電型領域のうちの前記第1回路領域側から前記第2回路領域側に向けて延在している部分と前記素子分離膜が平面視において互いに重なっている領域内において、前記第1フィールドプレート及び前記導電膜は、平面視において、前記第1回路領域側から前記第2回路領域側に向けて交互に設けられている。
  14. 以下を含む半導体装置:
    電源電位が第1電圧である第1回路が形成されている第1回路領域;
    電源電位が前記第1電圧より低い第2電圧である第2回路が形成されている第2回路領域;
    前記第2回路領域から前記第1回路領域を分離する分離領域;及び
    前記分離領域内に位置し、前記第2回路を前記第1回路に接続しているトランジスタ、
    前記分離領域は、以下を含む:
    素子分離膜;
    平面視において前記素子分離膜と重なる第1フィールドプレート;
    前記第1フィールドプレート上に設けられた複数の導電膜;
    平面視において前記素子分離膜と重なり、前記トランジスタの周囲に位置する第2導電型領域;及び
    前記第2導電型領域を介して前記トランジスタと逆側に位置する第1導電型領域、
    ここで、前記導電膜のうちの少なくとも一つは、平面視において前記第2回路領域側で前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレートの電位よりも低い電位を有しており、平面視において前記第2回路領域側で前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレートと前記第1回路領域側で当該第1フィールドプレートに隣接する前記第1フィールドプレートの間の前記第2導電型領域の少なくとも一部を前記第1回路領域側から前記第2回路領域側への一方向に沿って隙間なく覆っている。
  15. 請求項14に記載の半導体装置であって、ここで、前記第2導電型領域のうちの前記第1回路領域側から前記第2回路領域側に向けて延在している部分と前記素子分離膜が平面視において互いに重なっている領域内において、前記第1フィールドプレート及び前記導電膜は、平面視において、前記第1回路領域側から前記第2回路領域側に向けて交互に設けられている。
  16. 請求項14に記載の半導体装置であって、ここで、前記第1回路領域から前記第2回路領域に向けて前記第1フィールドプレートの電位及び前記導電膜の電位が低下している。
  17. 以下を含む半導体装置:
    電源電位が第1電圧である第1回路が形成されている第1回路領域;
    電源電位が前記第1電圧より低い第2電圧である第2回路が形成されている第2回路領域;
    前記第1回路領域と前記第2回路領域の間の分離領域;及び
    前記分離領域内に位置し、前記第2回路を前記第1回路に接続しているトランジスタ、
    前記分離領域は、以下を含む:
    素子分離膜;
    前記第1回路領域の縁に沿う方向に設けられた第1フィールドプレート;
    前記第1フィールドプレート上に設けられた複数の導電膜;
    平面視において前記素子分離膜と重なり、前記トランジスタの周囲に位置する第2導電型領域;及び
    前記第2導電型領域を挟んで前記トランジスタのソース又はドレインと逆側に位置する第1導電型領域、
    ここで、前記導電膜のうちの少なくとも一つは、平面視において前記第2回路領域側で前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレートの電位と異なる電位を有しており、平面視において前記第2回路領域側で前記導電膜に隣接する前記第1フィールドプレートと前記第1回路領域側で当該第1フィールドプレートに隣接する前記第1フィールドプレートの間の前記第2導電型領域の少なくとも一部を前記第1回路領域側から前記第2回路領域側への一方向に沿って隙間なく覆っている。
  18. 請求項17に記載の半導体装置であって、ここで、前記第1フィールドプレートは、平面視において前記素子分離膜と重なっている。
  19. 請求項17に記載の半導体装置であって、ここで、前記第2導電型領域のうちの前記第1回路領域側から前記第2回路領域側に向けて延在している部分と前記素子分離膜が平面視において互いに重なっている領域内において、前記第1フィールドプレート及び前記導電膜は、平面視において、前記第1回路領域側から前記第2回路領域側に向けて交互に設けられている。
  20. 請求項17に記載の半導体装置であって、ここで、前記第1回路領域から前記第2回路領域に向けて前記第1フィールドプレートの電位及び前記導電膜の電位が低下している。
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