JP6413663B2 - 金属積層フィルム - Google Patents
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Description
しかしながらベンゾトリアゾールを主成分とする防錆剤層の塗布は、オフラインでのウェットコーティングとなるためコスト的に高価になることと、効果が限定的であり現在必要とされている耐湿性を十分に満たしているとは言えないことが挙げられる。
(1)プラスチックフィルムの少なくとも片側に銅層を有する金属積層フィルムであって、最表面のぬれ指数が30mN/m以上、60mN/m以下であり、前記銅層の厚さが0.5μm以上、3μm以下であることを特徴とする金属積層フィルム。
(2)金属積層フィルムの最表面におけるケイ素含有量が、前記銅層と前記プラスチックフィルムとの界面におけるケイ素含有量よりも多いことを特徴とする(1)に記載の金属積層フィルム。
(3)前記銅層が気相成膜法により形成されることを特徴とする(1)又は(2)に記載の金属積層フィルム。
(4)前記プラスチックフィルムがポリエチレンテレフタレートまたはポリイミドにより構成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の金属積層フィルム。
(1)膜厚
膜厚は、FIB(収束イオンビーム)法により金属積層フィルムを切断し、その断面をTEM(透過型電子顕微鏡)により観察することで測定した。なお、観察画像において画像の縦方向に占める膜厚の割合が50%以上になるよう、倍率を1,000〜50,000倍の範囲で適宜調整して測定した。
金属積層フィルムについて、理学電機工業社製の蛍光X線分析装置RIX 3000を用い、試料板の上にフィルムを載せ、30mmφの測定面積でオイルの代表的な元素の強度を求め、別に検量線を作成しておき、オイル量をこの検量線を用いて算出した。
連続式蒸着機において、処理幅L[m]、速度V[m/min]、処理電力W[W]とした場合に、下の式により算出した。
JIS K−6768(1999)に従い測定した。
ケイ素含有量は、得られた金属積層フィルムのXPS(X線光電子分光法)分析により実施した。銅層の表面より、アルゴンイオンにより以下の条件でエッチングを行いながらXPS分析を実施し、深さ方向の元素組成プロファイルを得た。銅層の表面よりエッチングを行っていき、元素組成が初めて金属元素1at%未満でかつ、炭素元素が40at%以上となる深さを銅層とプラスチックフィルムとの界面とした。ここでat%とは原子組成百分率を表し、全原子数を100としたときの各元素の原子数を表す。
・イオン種:アルゴン
・イオンビーム強度:3kV 10mA
・エッチング速度:5.3nm/min(SiO2のエッチングレートで換算した値)。
・装置:SSI社製 SSX−100
・励起X線:単結晶分光 Al Ka1線(1,486.6eV)
・光電子脱出角度:35度
・X線スポット:表面分析 短軸1,000μm×長軸1,750μmの楕円形。
耐湿性は金属積層フィルムを85℃85%RHの恒温恒湿槽内にフィルム1枚の状態で100時間放置した後に、明度と色度を測定した。
明度L*:3以上5以下
色度a*:絶対値19以上24以下
色度b*:絶対値5以上8以下。
プラスチックフィルム(4)として東レ株式会社製PETフィルム(商品名:“ルミラー”(登録商標)U48)を用いた。プラスチックフィルムの厚みは100μmであった。
グロー放電処理電力密度を E=15.0W・min/m2とする以外は実施例1と同様の方法で金属積層フィルムを得た。
グロー放電処理電力密度を E=50.0W・min/m2とする以外は実施例1と同様の方法で金属積層フィルムを得た。
オイル付着量を1.0μg/10cm2となるようにオイル蒸着量を制御する以外は実施例1と同様の方法で金属積層フィルムを得た。
銅層(2)を、厚みが0.5μmとなるようにEB蒸着法で成膜する以外は実施例1と同様の方法で金属積層フィルムを得た。
フェニルメチルジメチルポリシロキサンオイルを加熱蒸着しない以外は実施例1と同様の方法で金属積層フィルムを得た。
グロー放電処理をしない以外は実施例1と同様の方法で金属積層フィルムを得た。
グロー放電処理電力密度を E=1.0W・min/m2とする以外は実施例1と同様の方法で金属積層フィルムを得た。
銅層(2)を、厚みが0.05μmとなるようにEB蒸着法で成膜する以外は実施例1と同様の方法で金属積層フィルムを得た。
2: 銅層
3: 銅層とプラスチックフィルムとの界面
4: プラスチックフィルム
Claims (4)
- プラスチックフィルムの少なくとも片側に銅層を有する金属積層フィルムであって、最表面のぬれ指数が30mN/m以上、60mN/m以下であり、前記銅層の厚さが0.5μm以上、3μm以下であることを特徴とする金属積層フィルム。
- 金属積層フィルムの最表面におけるケイ素含有量が、前記銅層と前記プラスチックフィルムとの界面におけるケイ素含有量よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の金属積層フィルム。
- 前記銅層が気相成膜法により形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属積層フィルム。
- 前記プラスチックフィルムがポリエチレンテレフタレートまたはポリイミドにより構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属積層フィルム。
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