JP6413507B2 - インプリント方法およびインプリント装置 - Google Patents
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Description
このようなインプリント方法では、モールドを樹脂層から引き離す際に静電気が発生してモールドが帯電し、このモールドに雰囲気中の異物等が付着し易くなるという問題があった。モールドに異物等が付着した状態でインプリントを行うと、パターン構造体の欠陥が生じ、さらに、モールドの破損等を生じるおそれがあった。これに対応するために、例えば、モールドの電位が所定値以上となった場合に、モールドの除電を行うことが提案されている(特許文献1)。ここで、異物とは、インクジェット方式で供給された液滴がミストとして漂い乾燥した固形物、インクジェットヘッド等のインプリント装置を構成する部材から生じる微粒子、インプリント装置内に存在する塵等、インプリントに関与することを目的としていない物質である。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、静電気放電による破壊を防止し、高精度のパターン構造体を安定して作製することができるインプリント方法とインプリント装置を提供することを目的とする。
本発明の他の態様として、前記除電判断工程では、前記モールドと前記転写基板の電位差が許容値を超える場合に、軟X線を照射することにより前記モールドおよび/または前記転写基板の除電を行うような構成とした。
尚、図面は模式的または概念的なものであり、各部材の寸法、部材間の大きさの比等は、必ずしも現実のものと同一とは限らず、また、同じ部材等を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比が異なって表される場合もある。
本発明のインプリント方法は、供給工程、接触工程、硬化工程、離型工程を有し、さらに、供給工程と接触工程との間、硬化工程と離型工程との間の少なくとも一方に除電判断工程を有し、離型工程後に欠陥検査工程を有している。
図1は、このような本発明のインプリント方法の一実施形態を説明するための工程図である。この図1を参照しながら本発明のインプリント方法を説明する。
本発明では、転写基板1に被成形樹脂組成物の液滴5′を供給する(図1(A))。液滴5′の供給は、インクジェットヘッドからの液滴の吐出、ディスペンサーからの供給等により行うことができる。
本発明のインプリント方法に使用する転写基板1は適宜選択することができ、例えば、石英やソーダライムガラス、ホウ珪酸ガラス等のガラス、シリコンやガリウム砒素、窒化ガリウム等の半導体、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂基板、金属基板、あるいは、これらの材料の任意の組み合わせからなる複合材料基板であってよい。また、例えば、半導体やディスプレイ等に用いられる微細配線や、フォトニック結晶構造、光導波路、ホログラフィのような光学的構造等の所望のパターン構造物が形成されたものであってもよい。
次に、第1除電判断工程において、転写基板1と使用するモールド3の電位差が許容値以内であるか否かを指標として、転写基板1および/またはモールド3の除電の要否を判断する。上記の供給工程では、必要に応じて転写基板1が保持された基板保持部を予めXYステージ上の供給位置に移動させるが、この基板保持部の移動により、静電気の帯電(摩擦帯電)が生じ、転写基板1の表面電位が増大する場合がある。また、例えば、インクジェットヘッドから吐出された被成形樹脂組成物の液滴が転写基板1と接触する際に、静電気の帯電(接触帯電)が生じ、転写基板1の表面電位が増大する場合がある。このような静電気の帯電により、転写基板1と使用するモールド3との電位差が大きくなると、転写基板1とモールド3との接近時に静電気放電が生じるおそれがある。静電気放電は、静電気の帯電によって2つの物体間に生じる電位差が、ある閾値を超えるときに発生する放電であり、静電気放電が発生すると、瞬間的な電荷の移動により生じる熱エネルギーにより、モールドが備える凹凸構造の破壊が生じることがある。このため、転写基板1と使用するモールド3の電位差が許容値を超える場合に、転写基板1および/またはモールド3の除電を行う。
転写基板1、モールド3の除電は、軟X線照射方式により行うことができる。軟X線照射方式は、コロナ放電式による除電のような送風やエアパージによる発塵、放電針の先端の摩耗による発塵がなく良好である。しかし、軟X線は、放射状に広がって照射されるので、照射が不要な部分にも軟X線が照射され、多量の軟X線が照射されることによる部材の劣化、発塵のおそれがある。本発明では、第1除電判断工程において除電が必要と判断された場合のみ除電を実施するので、照射が不要な部分への多量の軟X線の照射を防止することができる。
次に、凹凸構造を備えたモールド3と転写基板1を近接させて、このモールド3と転写基板1との間に被成形樹脂組成物の液滴5′を展開することにより、被成形樹脂層5″を形成する(図1(B))。
図示例では、モールド3は凸構造部位3aを有するメサ構造であり、凹凸構造は凸構造部位3aに位置している。このようなモールド3の材質は適宜選択することができるが、被成形樹脂層5″が光硬化性である場合、照射光が透過可能な透明基板を用いて形成することができ、例えば、石英ガラス、珪酸系ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等、あるいは、これらの任意の積層材を用いることができる。モールド3の厚みは凹凸構造の形状、材料強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定することができる。尚、モールド3はメサ構造を具備しないものであってもよい。
次いで、モールド3側から光照射を行い、被成形樹脂層5″を硬化させて、モールド3の凹凸構造が転写された転写樹脂層5とする(図1(C))。この硬化工程では、転写基板1が光透過性の材料からなる場合、転写基板1側から光照射を行ってもよく、また、転写基板1とモールド3の両側から光照射を行ってもよい。
被成形樹脂材料が熱硬化性樹脂、あるいは、熱可塑性樹脂である場合には、それぞれ被成形樹脂層5″に対して加熱処理、あるいは、冷却(放冷)処理を施すことにより硬化させることができる。
次に、第2除電判断工程において、転写基板1とモールド3の電位差が許容値以内であるか否かを指標として、転写基板1およびモールド3の除電の要否を判断する。後述する離型工程では、モールド3を転写樹脂層5から引き離す際に、静電気の帯電(剥離帯電)が発生し、引き離されたモールド3と転写樹脂層5との間で静電気放電が生じるおそれがある。このため、モールド3を転写樹脂層5から引き離す前に、転写基板1とモールド3の電位差が許容値以内であるか判断し、許容値を超える場合に、転写基板1とモールド3の除電を行う。この転写基板1、モールド3の除電は、上記と同様に、軟X線照射方式により行うことができる。
この第2除電判断工程における転写基板1とモールド3の電位差の許容値は、上記の第1除電判断工程における転写基板1とモールド3の電位差が許容値と同じであってよく、また、異なるものであってもよい。例えば、モールド3を転写樹脂層5から引き離す際の静電気の帯電(剥離帯電)を考慮して、第1除電判断工程における許容値の上限よりも第2除電判断工程における許容値の上限を低く設定してもよい。
尚、この実施形態では、除電判断工程は、供給工程と接触工程との間で実施される第1除電判断工程と、硬化工程と離型工程との間で実施される第2除電判断工程からなるが、いずれか一方の除電判断工程のみであってもよい。
次に、離型工程にて、転写樹脂層5とモールド3を引き離して、転写樹脂層5であるパターン構造体6を転写基板1上に位置させた状態とする(図1(D))。
次いで、欠陥検査工程において、転写基板1上に形成したパターン構造体6に、静電気放電破壊による欠陥が存在するか否かを判断する。図2は、欠陥検査工程における静電気放電破壊による欠陥の有無の判断手順の一例を示すフローチャートである。欠陥検査工程について、図2を参照しながら説明する。
この欠陥検査工程では、まず、パターン構造体6を検査手段により観察して、欠陥の有無を判断する(ステップS01)。欠陥が検出されない場合(ステップS01の結果が“No”)、欠陥検査工程は終了する。欠陥が検出された場合(ステップS01の結果が“Yes”)、以下のようにして、当該欠陥が静電気放電破壊による欠陥であるか否かを判断する。
すなわち、検出された欠陥を観察して、異物の有無を判断する(ステップS02)。異物が存在する場合(ステップS02の結果が“Yes”)、パターン構造体6が異物を挟んだことによる欠陥であり、静電気放電破壊による欠陥ではないと判断し、欠陥検査工程は終了する。尚、異物とは、インクジェット方式で供給された液滴がミストとして漂い乾燥した固形物、インクジェットヘッド等のインプリント装置を構成する部材から生じる微粒子、インプリント装置内に存在する塵等、インプリントに関与することを目的としていない物質である。
欠陥検査が全数検査である場合(ステップS05の結果が“Yes”)、検出された欠陥は、静電気放電破壊による欠陥であると判断する(ステップS06)。そして、上記の第1除電判断工程、第2除電判断工程における許容値の上限を引き下げる(ステップS07)。これにより、以後のインプリントにおいて、除電が必要と判断される範囲が広がり、静電気放電破壊による欠陥の発生防止を図ることができる。
また、パターン構造体6に検出された欠陥が静電気放電破壊による欠陥と判断された場合、モールド3の凹凸構造の該当箇所も破壊されている。このため、必要であれば、モールド3の破壊部位の修復を行い、修復が困難であるときはモールドの交換を行って、次のインプリント操作へ進むことができる。
上述の本発明のインプリント方法では、モールドが備える凹凸構造や転写基板に形成したパターン構造体に対する静電気放電による破壊が防止され、また、異物等の付着も防止され、高精度のパターン構造体を安定して作製することができる。
尚、本発明のインプリント方法では、複数回のインプリントにおいて静電気放電破壊による欠陥の発生がみられない場合、第1除電判断工程、第2除電判断工程における許容値の設定が安全サイドに寄りすぎていることもあるので、許容値の設定を見直し、必要があれば、許容値の上限を引き上げてもよい。
図4は本発明のインプリント装置の一実施形態を示す側面図であり、図5は図4に示されたインプリント装置の平面図である。図4、図5において、本発明のインプリント装置11は、モールド3を保持するためのモールド保持部12と、転写基板1を保持するための基板保持部14と、転写基板1上に被成形樹脂組成物の液滴を供給するための液滴供給部17と、モールド3の表面電位、転写基板1の表面電位を検出するための帯電電位検出部18と、軟X線照射方式の静電気除去部19と、モールド保持部12、基板保持部14、液滴供給部17、帯電電位検出部18、および、静電気除去部19を制御する制御部20と、を備えている。
インプリント装置11を構成するモールド保持部12は、モールド3を保持するものであり、モールド3の保持機構は、例えば、吸引による保持機構、機械挟持による保持機構、静電気による保持機構等であってよく、保持機構には特に制限はない。また、モールド保持部12は、昇降機構13により図示の矢印Z方向で昇降可能とされていてもよい。このようなモールド保持部12の上方には、被成形樹脂組成物として光硬化性樹脂組成物を使用した場合の樹脂硬化のために、図示しない光源、光学系が配設されている。
インプリント装置11を構成する基板保持部14は、インプリント用の転写基板1を保持するものであり、転写基板1の保持機構は、例えば、吸引による保持機構、機械挟持による保持機構、静電気による保持機構等であってよく、保持機構には特に制限はない。この基板保持部14は、水平駆動機構16によってXYステージ15上を水平面内で移動可能とされている。尚、図4では、基板保持部14は液滴供給位置にあり、XYステージ15上を水平面内で移動させることにより、モールド保持部12下方の転写位置、欠陥検査を行い検査位置に移動可能である。尚、検査位置は、転写位置と同じ、あるいは、液滴供給位置を同じであってもよい。
インプリント装置11を構成する液滴供給部17は、基板保持部14に保持された転写基板1上に被成形樹脂組成物の液滴を供給するものであり、インクジェット装置(図示例ではインクジェットヘッド17Aのみを示している)を備えている。液滴供給部17が備えるインクジェット装置は、基板保持部14に保持された転写基板1上に被成形樹脂組成物の液滴を供給するためのインクジェットヘッド17Aの所望の動作、例えば、XYステージ15の水平面に平行な面内での往復動作等を可能とする駆動部、インクジェットヘッド17Aへのインク供給部等を具備している。
インプリント装置11を構成する帯電電位検出部18は、モールド保持部12に保持されるモールド3の表面電位、基板保持部14に保持される転写基板1の表面電位を測定するものである。図示例では、帯電電位検出部18は、モールド保持部12に保持されるモールド3の表面電位を測定するための表面電位センサ18Aと、基板保持部14に保持される転写基板1の表面電位を測定するための表面電位センサ18Bを備えている。帯電電位検出部18を構成する表面電位センサ18A,18Bは、固定式であってもよいし、可動式であってもよい。表面電位センサ18A,18Bが可動式である場合、帯電電位検出部18の非作動時には所定位置に待機可能であるように構成してもよい。また、表面電位センサ18Aは、可動の検出部を有し、転写基板1の表面電位を測定するための位置と、モールド3の表面電位を測定するための位置との間を移動可能なものであってよい。また、表面電位センサ18Aは、転写基板1の表面電位測定用の検出部、モールド3の表面電位測定用の検出部を備えているものであってもよい。
インプリント装置11を構成する静電気除去部19は、従来公知の軟X線照射方式の静電気除去装置を有している。図示例では、静電気除去部19は、モールド保持部12に保持されるモールド3に対して軟X線を照射できるように配設されている静電気除去装置19Aと、基板保持部14に保持される転写基板1に対して軟X線を照射できるように配設されている静電気除去装置19Bを備えている。また、静電気除去装置19Aは、基板保持部14がモールド保持部12下方の転写位置に位置しているときに、モールド3と転写基板1の両方に対して軟X線を照射できるように配置されている。静電気除去装置19A,19Bから照射される軟X線は、所望の角度で放射状(図5では、放射状の両端部を便宜的に二点鎖線で示している)に照射され、その照射中心の方向が、モールド保持部12に保持されたモールド3の中心部位、基板保持部14に保持された転写基板1の中心部位に向かう方向とされている。尚、本発明における軟X線とは、真空紫外線(VUV)領域と軟X線領域を含む範囲の領域での光を指し、数値としては波長λが、0.1nm≦λ≦30nmの範囲の光を指す。
インプリント装置11を構成する制御部20は、インプリント時の転写基板1に近接する降下位置、転写基板1が移動する際に退避する上昇位置等、所望の位置にモールド3を移動させるために、モールド保持部12の昇降機構13の矢印Z方向の昇降を制御するものである。また、液滴供給部17からの液滴供給を受ける位置、インプリント時のモールド保持部12下方の転写位置、検査位置等、所望の位置に転写基板1を移動させるために、水平駆動機構16による基板保持部14のXYステージ15上での移動を制御するものである。また、液滴供給部17が備えるインクジェット装置による液滴供給を制御するものである。また、帯電電位検出部18が検出したモールド3と転写基板1の電位差が許容値を超える場合に、静電気除去装置19A,19Bから軟X線を照射することにより、モールド3および/または転写基板1を除電するように静電気除去部19を制御するものである。
インプリントが開始されると、制御部20は、水平駆動機構16を作動させることにより、インプリント用の転写基板1を保持する基板保持部14をXYステージ15上の液滴供給位置に移動させる(ステップS21)。このようなXYステージ15上における基板保持部14の移動により、静電気の帯電(摩擦帯電)が生じ、転写基板1の表面電位が増大する場合がある。
次いで、制御部20は、帯電電位検出部18を作動させることにより、モールド保持部12に保持されるモールド3の表面電位を表面電位センサ18Aによって測定し、基板保持部14に保持される転写基板1の表面電位を表面電位センサ18Bによって測定する。そして、測定した転写基板1とモールド3の電位差が許容値以内であるか判断する(ステップS23)。このステップS23は、本発明のインプリント方法における上記の第1除電判断工程である。
次に、制御部20は、帯電電位検出部18を作動させることにより、モールド保持部12に保持されるモールド3の表面電位を表面電位センサ18Aによって測定し、基板保持部14に保持される転写基板1の表面電位を表面電位センサ18Bによって測定する。そして、測定した転写基板1とモールド3の電位差が許容値以内であるか判断する(ステップS26)。このステップS26は、本発明のインプリント方法における上記の第1除電判断工程である。上記のステップS23に加えて、再び第1除電判断工程を設けるのは、上記のステップS25において、XYステージ15上を基板保持部14が液滴供給位置から転写位置へ移動することにより、静電気の帯電(摩擦帯電)が生じ、転写基板1の表面電位が増大する場合があることを考慮したものである。
上記の転写基板1へのモールド3の近接(ステップS28)は、本発明のインプリント方法の接触工程に対応し、これにより、転写基板1とモールド3との間に被成形樹脂組成物を展開し被成形樹脂層を形成する。
次に、制御部20は、モールド保持部12が備える図示しない光源、光学系を作動させて、モールド3と転写基板1との間に位置している被成形樹脂層を硬化させる(ステップ29)。このステップS29は、本発明のインプリント方法における硬化工程である。
この第2除電判断工程において、転写基板1とモールド3の電位差が許容値以内ではないと判断(ステップS30にて“No”)された場合、制御部20は、静電気除去部19の静電気除去装置19Aを作動させることにより、転写基板1とモールド3の除電を行う(ステップS31)。その後、制御部20は、モールド保持部12の昇降機構13を作動させることにより、硬化された被成形樹脂層からモールド3を引き離す(ステップS32)。一方、第2除電判断工程において、転写基板1とモールド3の電位差が許容値以内であると判断(ステップS30にて“Yes”)された場合、制御部20は、モールド保持部12の昇降機構13を作動させることにより、硬化された被成形樹脂層からモールド3を引き離す(ステップS32)。
次いで、制御部20は、水平駆動機構16を作動させることにより、パターン構造体が形成された転写基板1を保持する基板保持部14をXYステージ15上の検査位置に移動させる(ステップS33)。
次に、転写基板1上に形成したパターン構造体に、静電気放電破壊による欠陥が存在するか否かを判断する(ステップS34)。
上記のステップS34〜ステップS37は、本発明のインプリント方法の欠陥検査工程に対応し、静電気放電破壊による欠陥の有無は、例えば、図2を参照して説明した上述のような判断手順により行うことができる。ステップS34〜ステップS37における欠陥検査工程は、検査プログラムに従って実施されてもよく、また、人為的に行ってもよい。欠陥検査工程が人為的に実施される場合、ステップS36で上限が引き下げられた除電判断の許容値を制御部20に入力することが必要となる。
上述のインプリント装置の実施形態は例示であり、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。例えば、制御部20を備えていないものであってもよい。
3…モールド
5′…液滴
5″…被成形樹脂層
5…転写樹脂層
6…パターン構造体
11…インプリント装置
12…モールド保持部
14…基板保持部
17…液滴供給部
18…帯電電位検出部
19…静電気除去部
20…制御部
Claims (5)
- 被成形樹脂組成物を転写基板に供給する供給工程と、
凹凸構造を有するモールドと前記転写基板とを近接させることにより前記モールドと前記転写基板との間に前記被成形樹脂組成物を展開し被成形樹脂層を形成する接触工程と、
前記被成形樹脂層を硬化させることにより転写樹脂層とする硬化工程と、
前記転写樹脂層と前記モールドを引き離すことにより、前記転写樹脂層であるパターン構造体を前記転写基板上に位置させた状態とする離型工程と、を有し、
前記供給工程と前記接触工程との間、前記硬化工程と前記離型工程との間の少なく一方に、前記モールドと前記転写基板の電位差が許容値以内であるか否かを指標として、前記モールドおよび/または前記転写基板の除電の要否を判断する除電判断工程を有し、
前記離型工程後に、静電気放電破壊による欠陥が前記パターン構造体に存在するか否かを判断する欠陥検査工程を有し、
前記欠陥検査工程において静電気放電破壊による欠陥の存在が確認された場合、前記除電判断工程における許容値の上限を引き下げることを特徴とするインプリント方法。 - 前記欠陥検査工程は、欠陥検査が全数検査であり、検出された欠陥における異物の有無を観察し、異物が存在しない場合、次に、前記欠陥がパターン欠落欠陥であるか否かを判断し、パターン欠落欠陥であると判断された場合であって前記モールドの対応した箇所に異物詰まりが存在しない場合、および、パターン欠落欠陥ではないと判断された場合、静電気放電破壊による欠陥と判断することを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
- 前記欠陥検査工程は、欠陥検査が全数検査ではなく、検出された欠陥における異物の有無を観察し、異物が存在しない場合、次に、前記欠陥がパターン欠落欠陥であるか否かを判断し、パターン欠落欠陥であると判断された場合であって前記モールドの対応した箇所に異物詰まりが存在しない場合、および、パターン欠落欠陥ではないと判断された場合は、次に、前記欠陥が前記モールドを用いた以前のインプリントにおいて同じ箇所で発生しているかを検査し、同じ箇所で発生している場合、静電気放電破壊による欠陥と判断することを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
- 前記除電判断工程では、前記モールドと前記転写基板の電位差が許容値を超える場合に、軟X線を照射することにより前記モールドおよび/または前記転写基板の除電を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインプリント方法。
- 転写基板上にパターン構造体を形成するインプリント装置において、
モールドを保持するためのモールド保持部と、
転写基板を保持するための基板保持部と、
前記転写基板上に被成形樹脂組成物の液滴を供給するための液滴供給部と、
前記モールドと前記転写基板の表面電位を測定する帯電電位検出部と、軟X線照射方式の静電気除去部と、
前記モールド保持部、前記基板保持部、前記液滴供給部を制御すると共に、前記帯電電位検出部が測定した前記モールドと前記転写基板の電位差が許容値を超える場合に、軟X線を照射することにより前記モールドおよび/または前記転写基板を除電するように前記静電気除去部を制御する制御部と
を有することを特徴とするインプリント装置。
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