JP6412481B2 - 鋼材用の万棒 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、鋼材であるビレットをビレット台車の上に断積みする方法として、鉄製の枕木を使用する方法およびビレット台車の上に設けた置き枠に段積みする方法が開示されている。
また、特許文献1に記載の置き枠を用いる方法では、同じ鋼種・寸法のビレットをまとめて搬送・保管することには優れるが、鋼種や寸法の異なる複数の鋼材を保管することには適さない。特許文献1に記載の方法では、リフマグを用いてビレットを移動させるため、ビレット1本単位でのハンドリングが困難となる。
<第1実施形態>
[万棒の構成]
はじめに、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る鋼材用の万棒1の構成について説明する。万棒1は、図1〜図3に示すように、下部部材11と、一対の中間部材12a,12bと、一対の上部部材13a,13bとを有する。また、第1実施形態では、鋼材として図4に示すブルームSを保管する際について説明する。
次に、第1実施形態に係る万棒1を用いた、鋼材であるブルームSを屋外に保管する方法を説明する。万棒1を用いたブルームSの保管方法では、ブルームSは、断積みされずに1段で保管される方法と、複数段に段積みされて保管される方法との2種類の方法で保管される。
なお、第1実施形態では、下部部材11は可撓性を有する。したがって、ブルームSに反りがある場合においても、反りの形状に応じて下部部材11が弾性変形するため、ブルームSを安定して段積みすることができる。
次に、図11および図12を参照して、本発明の第2実施形態に係る万棒1の構成について説明する。図11に示すように、第2実施形態に係る万棒1は、下部部材11と、一対の中間部材12a,12bと、一対の上部部材13a,13bとを有する。第2の実施形態に係る万棒1は、第1の実施形態と異なり、下部部材11および一対の上部部材13a,13bが、複数の部材からなり、穴隙16a〜16hを有する。
上部部材13aは、鉄製の板状の矩形部材であり、3枚の第3板状部材131a〜133aと、2枚の第4板状部材134a,135aとからなる。3枚の第3板状部材131a〜133aは、x軸方向に延在し、y軸方向に離隔して配される。2枚の第4板状部材134a,135aは、y軸方向に延在し、第3板状部材131a〜133aの長手方向両端部に重畳するようにx軸方向に離隔して配される。また、2枚の第4板状部材134a,135aは、3枚の第3板状部材131a〜133aの下面側に設けられ、3枚の第3板状部材131a〜133aに溶接されることで固定される。上部部材13aは、上記構成の複数の板状部材131a〜135aからなることで、内部に穴隙16e,16fが形成される。上部部材13bは、上部部材13aと同様に、3枚の第3板状部材131b〜133bと、2枚の第4板状部材134b,135bとからなる。また、上部部材13bの内部には、穴隙16g,16hが形成される。なお、下部部材11および一対の上部部材13a,13bの穴隙16a〜16hは、万棒1が運搬される際やブルームSの保管に用いられる際に、万棒1が破壊または塑性変形しない程度の強度を有するように形成される。
上記構成の第2実施形態に係る万棒1は、鋼材であるブルームSを保管する際に、第1実施形態と同様に用いられる。なお、第2実施形態に係る万棒1は、第1実施形態に比べ、重量を小さくすることができるため、低いコストで製造することができる。
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
また、上記実施形態では、フォークリフト2を用いて鋼材を一段ずつ運搬する例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。段積みされた鋼材を複数段同時に運搬してもよい。例えば、図5のようにブルームSが3段に積み上げられた状態から、図9または図10で説明した方法を用いて、上側2段の4本のブルームS3〜S6を同時に取り出してもよい。
(1)本発明の一実施形態に係る万棒1は、略板状の形状を有する下部部材11と、下部部材11の長手方向両端部上面に、下部部材11の幅方向に延在してそれぞれ設けられ、直方体の形状を有する一対の中間部材12a,12bと、一対の中間部材12a,12bの上面にそれぞれ設けられ、略板状の形状を有する一対の上部部材13a,13bとを有し、一対の上部部材13a,13bは、一対の中間部材12a,12bから下部部材11の中央方向に突出してそれぞれ設けられ、下部部材11の中央部上方となる一対の上部部材13a,13bの間に開口部15が形成されるように設けられ、下部部材11、一対の中間部材12a,12bおよび一対の上部部材13a,13bは、耐熱性を有する。
(3)下部部材11および一対の上部部材13a,13bの少なくとも一方は、複数の板状部材131a〜135a,131b〜135bからなる。上記構成によれば、上記(2)に記載の穴隙16a〜16hを容易に形成することができる。また、下部部材11および一対の上部部材13a,13bの素材の寸法を小さくすることができるため、低いコストで万棒1を製造することができる。
(4)下部部材11は、可撓性を有する。上記構成によれば、反りが生じた鋼材についても、安定して段積みすることができる。
11 下部部材
111〜113 第1板状部材
114〜116 第2板状部材
12a,12b 中間部材
13a,13b 上部部材
131a〜133a,131b〜133b 第3板状部材
134a,135a,134b,135b 第4板状部材
14a,14b 隙間
15 開口部
16a〜16h 穴隙
2 フォークリフト
21a,21b 爪部
3A〜3F 円柱万棒
S,S1〜S6 ブルーム
Sa スラブ
G 地面
Claims (4)
- 略板状の形状を有する下部部材と、
前記下部部材の長手方向両端部上面に、前記下部部材の幅方向に延在してそれぞれ設けられ、直方体の形状を有する一対の中間部材と、
前記一対の中間部材の上面にそれぞれ設けられ、略板状の形状を有する一対の上部部材とを有し、
前記一対の上部部材は、前記一対の中間部材から前記下部部材の中央方向に突出してそれぞれ設けられ、前記下部部材の中央部上方となる前記一対の上部部材の間に開口部が形成されるように設けられ、
前記下部部材、前記一対の中間部材および前記一対の上部部材は、耐熱性を有し、
前記一対の中間部材よりも前記下部部材の中央方向側となる、前記一対の上部部材と前記下部部材との間には、前記下部部材の幅方向の全長にわたって空間が形成されることを特徴とする鋼材用の万棒。 - 前記下部部材および前記一対の上部部材の少なくとも一方の内面には、穴隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載の鋼材用の万棒。
- 前記下部部材および前記一対の上部部材の少なくとも一方は、複数の板状部材からなることを特徴とする請求項2に記載の鋼材用の万棒。
- 前記下部部材は、可撓性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼材用の万棒。
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JP2015210123A JP6412481B2 (ja) | 2015-10-26 | 2015-10-26 | 鋼材用の万棒 |
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