JP6412481B2 - 鋼材用の万棒 - Google Patents

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Description

本発明は、ブルームやスラブ等の鋼材用の万棒に関する。
ブルームやスラブ等の鋼材は、鋼材を製造する製鋼工程での生産能力が圧延工程の圧延能力よりも高い場合、余剰に製造された鋼材については、製鉄所内の建屋内や屋外に一時的に保管される。鋼材が屋外に保管される場合、置き場の面積を有効に使用し、フォークリフトやワイヤでのハンドリングを容易にするため、鋼材は間に万棒を挟めた状態で複数段に段積みされる。この際、万棒には、木製、金属製および耐火物製のものが用いられる。
例えば、特許文献1には、鋼材であるビレットをビレット台車の上に断積みする方法として、鉄製の枕木を使用する方法およびビレット台車の上に設けた置き枠に段積みする方法が開示されている。
実公昭58−48219号公報
しかし、万棒として木製、金属製および耐火物製の枕木を用いる場合、鋼材の温度が400℃以上と高温であると、作業者が鋼材に近づくことが困難であるため、万棒を鋼材の上に配する作業できなかった。また、木製の枕木を用いる場合、鋼材が高温であると燃えてしまう可能性があるため、高温の鋼材には用いることができなかった。
また、特許文献1に記載の置き枠を用いる方法では、同じ鋼種・寸法のビレットをまとめて搬送・保管することには優れるが、鋼種や寸法の異なる複数の鋼材を保管することには適さない。特許文献1に記載の方法では、リフマグを用いてビレットを移動させるため、ビレット1本単位でのハンドリングが困難となる。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、高温の鋼材を容易にハンドリングすることができる鋼材用の万棒を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る鋼材用の万棒は、略板状の形状を有する下部部材と、下部部材の長手方向両端部上面に、下部部材の幅方向に延在してそれぞれ設けられ、直方体の形状を有する一対の中間部材と、一対の中間部材の上面にそれぞれ設けられ、略板状の形状を有する一対の上部部材とを有し、一対の上部部材は、一対の中間部材から下部部材の中央方向に突出してそれぞれ設けられ、下部部材の中央部上方となる一対の上部部材の間に開口部が形成されるように設けられ、下部部材、一対の中間部材および一対の上部部材は、耐熱性を有することを特徴とする。
本発明に係る鋼材用の万棒によれば、高温の鋼材を容易にハンドリングすることができる。
本発明の第1実施形態に係る万棒を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る万棒の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る万棒の正面図である。 万棒の上にブルームを載せた状態を示す斜視図である。 万棒を用いてブルームを断積みさせた状態を示す斜視図である。 万棒をハンドリングする状態を示す模式図である。 万棒の上にブルームを載せる処理を示す説明図である。 万棒に載せた状態でブルームのハンドリングを行う処理を示す説明図である。 段積みされたブルームのうち、上側のブルームを移動させる処理を示す説明図である。 段積みされたブルームのうち、上側のブルームおよび万棒を移動させる処理を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る万棒を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る万棒を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る万棒をスラブに適用した状態を示す斜視図である。 スラブに円柱万棒を適用した状態を示す斜視図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
<第1実施形態>
[万棒の構成]
はじめに、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る鋼材用の万棒1の構成について説明する。万棒1は、図1〜図3に示すように、下部部材11と、一対の中間部材12a,12bと、一対の上部部材13a,13bとを有する。また、第1実施形態では、鋼材として図4に示すブルームSを保管する際について説明する。
下部部材11は、鉄製の板状の矩形部材である。以下の説明では、図1〜図3に示すように、下部部材11の長手方向をx軸方向、幅方向をy軸方向および厚み方向をz軸方向として説明する。下部部材11のy軸方向の長さは、保管するブルームSの幅の2倍の長さよりも長い長さとする。また、下部部材11のx軸方向の長さは、保管するブルームSの長さよりも短く、後述する中間部材12a,12bにて安定的に支持できる長さとする。下部部材11は、後述するように断積みされた鋼材の重さによって撓むように可撓性を有することが好ましい。
一対の中間部材12a,12bは、鉄製の角柱形状を有する部材であり、下部部材11の長手方向であるx軸方向両端部の上面(z軸正方向側の面)に、y軸方向に延在してそれぞれ設けられる。一対の中間部材12a,12bの長手方向であるy軸方向の長さは、下部部材11のy軸方向の長さとそれぞれ同じ長さとなる。一対の中間部材12a,12bは、図1に示すように、中間部材12aが下部部材11のx軸負方向側の縁部に配され、中間部材12bが下部部材11のx軸正方向側の縁部に配された状態で溶接されることで、下部部材11にそれぞれ固定される。また、一対の中間部材12a,12bは、図3に示すように、下部部材11に固定された状態で、下部部材11のz軸方向の高さhが、後述するフォークリフトの爪部の厚みよりも大きくなるように形成される。さらに、一対の中間部材12a,12bのx軸方向の幅dは、段積みされる鋼材の重量に耐えられるよう、鋼材の重量に応じて適宜最適な長さに形成される。
一対の上部部材13a,13bは、鉄製の板状の矩形部材であり、一対の中間部材12a,12bの上面にそれぞれ設けられる。一対の上部部材13a,13bのy軸方向の長さは、下部部材11のy軸方向の長さとそれぞれ同じ長くなる。また、一対の上部部材13a,13bのx軸方向の長さは、下部部材11のx軸方向の半分の長さから後述するフォークリフトの爪部の幅を差し引いた長さよりも短く、且つ中間部材12a,12bの幅dとフォークリフトの爪部の幅を足した長さよりも長くなるようにそれぞれ形成される。一対の上部部材13a,13bは、上部部材13aのx軸負方向側の縁部が中間部材12aに重畳して配され、上部部材13bのx軸正方向側の縁部が中間部材12bに重畳して配された状態で、中間部材12a,12bにそれぞれ溶接されることで固定される。さらに、上部部材13a,13bは、下部部材11と同様に可撓性を有することが好ましい。
万棒1は、上記構成を有することにより、下部部材11と一対の上部部材13a,13bとの間に、中間部材12a,12bの高さhに相当する隙間14a,14bが形成される。また、上記のように上部部材13a,13bがx軸方向に離隔して設けられることにより、万棒1の中央上面には、開口部15が形成される。
[鋼材の保管方法]
次に、第1実施形態に係る万棒1を用いた、鋼材であるブルームSを屋外に保管する方法を説明する。万棒1を用いたブルームSの保管方法では、ブルームSは、断積みされずに1段で保管される方法と、複数段に段積みされて保管される方法との2種類の方法で保管される。
ブルームSを1段で保管する場合、図4に示すように万棒1の上に2本のブルームS1,S2を置くことで、ブルームSを保管する。このとき、万棒1は地面の上に直接置かれる。ブルームS1,S2を地面に直接置かずに、万棒1を間に介した状態でブルームS1,S2を置くことにより、後述するように、保管したブルームS1,S2のハンドリングが容易となる。
一方、ブルームSを断積みして保管する場合、図4に示す万棒1および2本のブルームS1,S2を一組として、一組の万棒1およびブルームSの上側であるz軸正方向側に他の組の万棒1およびブルームSを少なくとも一組重ねることで、段積みが行われる。図5に示す例では、地面の上に置かれた一組の万棒1AおよびブルームS1,S2の上に、2組の万棒1B,1CおよびブルームS3〜S6が置かれることで、ブルームS1〜S6が3段に段積みされる。
万棒1およびブルームSのハンドリングは、図6に示すようにフォークリフト2を用いて行われる。フォークリフト2は、フォークリフト2の前方に突出し、水平方向に並んで設けられた一対の爪部21a,21bを有する。一対の爪部21a,21bは、水平方向に移動可能に、且つ上下方向に昇降可能に設けられる。第1実施形態では、一対の爪部21a,21bに万棒1やブルームSを載せてハンドリングすることで、万棒1やブルームSの運搬処理を行う。例えば、万棒1をハンドリングする場合、一対の爪部21a,21bを万棒1の隙間14a,14bにそれぞれ挿入させ、一対の爪部21a,21bで一対の上部部材13a,13bをそれぞれ支持することで万棒1を持ち上げてハンドリングする。
図7を参照して、万棒1とブルームSとを別々にハンドリングして、ブルームSを万棒1に置く方法を説明する。まず、図7(A)に示すように、フォークリフト2の爪部21a,21bを万棒1の隙間14a,14bに挿入させ、一対の爪部21a,21bで一対の上部部材13a,13bを支持した状態で持ち上げ、所定の設置位置に万棒1を搬送する。万棒1を所定の設置位置まで搬送させたら、一対の爪部21a,21bをz軸負方向へ降下させ、万棒1を地面Gまで下ろす。図7(B)は、一対の爪部21a,21bを降下させ、万棒1を地面まで下ろした状態を示す。次いで、フォークリフト2を移動させることで、一対の爪部21a,21bをy軸方向に移動させ、隙間14a,14bから一対の爪部21a,21bを抜去する。
その後、フォークリフト2を用いて、不図示の搬送台車・トレーラや他の万棒1からブルームS1を、図7(C)に示すように万棒1の中央部上方まで移動させる。ブルームS1を移動させるにあたり、フォークリフト2の一対の爪部21a,21bを、図7(A),(B)の状態から水平方向(x軸方向)に爪部21a,21b同士が近づくように移動させる。このとき、爪部21aのx軸負方向側端から爪部21bのx軸正方向側端までの長さが、開口部15のx軸方向の長さよりも短くなるように一対の爪部21a,21bの位置を調整する。なお、以下では、図7(A)のように爪部21a,21b同士が離れた状態を、一対の爪部21a,21bが開いた状態と称し、図7(C)のように爪部21a,21b同士が近づいた状態を、一対の爪部21a,21bが閉じた状態と称する。一対の爪部21a,21bの位置を調整した後、ブルームS1の中央部下方に一対の爪部21a,21bを挿入させて、ブルームS1の下面(z軸負方向側の面)の中央を一対の爪部21a,21bが支持して持ち上げることで、フォークリフト2でブルームS1をハンドリングする。ブルームS1を万棒1の上方まで移動させた後、一対の爪部21a,21bを降下させ、ブルームS1を万棒1に載せる。この際、一対の爪部21a,21bは、閉じた状態であるため、開口部15を通って降下する。したがって、爪部21a,21bが万棒1に接触することなく、ブルームS1を万棒1に置くことができる。図7(D)は、一対の爪部21a,21bを降下させ、ブルームS1を万棒1に載せた状態を示す。ブルームS1を万棒1に載せた後、フォークリフト2を移動させることで、一対の爪部21a,21bをy軸方向に移動させ、万棒1の内部から一対の爪部21a,21bを抜去する。
なお、図7に図示した例では、1本のブルームS1を万棒1に載せる動作を示したが、2本のブルームS1,S2を同時に搬送し、図4のように、万棒1に載せてもよい。この際、ブルームS1,S2を、一対の爪部21a,21bの延在する方向に並べて一対の爪部21a,21bに載せてハンドリングする。これにより、ブルームS1,S2のハンドリングに係る時間を短縮することができる。
次に、図8を参照して、万棒1にブルームSを載せた状態でハンドリングする方法について説明する。図8に図示した例では、図4に示すようにブルームS1,S2が上面に載せられた万棒1を、万棒1ごとハンドリングする。まず、図8(B)に示すように、ブルームS1,S2が載せられ、地面Gの置かれた万棒1の隙間14a,14bに、一対の爪部21a,21bを開いた状態でそれぞれ挿入する。ここで、図8(B)では図示していないが、ブルームS1のy軸負方向側となる奥側にはブルームS2が存在する。次いで、一対の爪部21a,21bを上昇させ、図8(A)に示すように、一対の爪部21a,21bで一対の上部部材13a,13bをそれぞれ支持するように万棒1をブルームS1,S2ごと持ち上げる。さらに、万棒1およびブルームS1,S2を、持ち上げたまま所定の位置まで移動させる。万棒1およびブルームS1,S2が所定の位置に移動した後、一対の爪部21a,21bを降下させ、万棒1を地面Gまで下ろし、再び図8(B)の状態となる。万棒1を地面Gに下ろした後、フォークリフト2を移動させることで、一対の爪部21a,21bをy軸方向に移動させ、万棒1の内部から一対の爪部21a,21bを抜去する。図8に示した例のように、万棒1を用いることにより、万棒1のみやブルームSのみを運搬するだけでなく、万棒1にブルームSを載せた状態で、万棒1ごとハンドリングすることが可能となる。
ここで、上記の図7および図8では、ブルームSを地面Gの上に一段置く動作について説明したが、図7および図8に記載の動作を用いて複数のブルームSを断積みさせることもできる。例えば、図7および図8のいずれかに示す動作によって、地面Gの上に万棒1AおよびブルームS1,S2を置き、さらに図7および図8のいずれかに示す動作と同様にブルームS1,S2の上に万棒1BおよびブルームS3,S4を置くことにより、図9(A)のようにブルームS1〜S4を2段に段積みすることができる。なお、図9(A)では図示していないが、ブルームS1,S3のy軸負方向側となる奥側にはブルームS2,S4が存在する。また、同様の動作を繰り返すことで、ブルームSを3段以上の複数段に段積みすることもできる。
次に、図9および図10を参照して、複数段に積み上げられたブルームSから、上側のブルームSを取り出す動作について説明する。なお、図9および図10では図示していないが、ブルームS1,S3のy軸負方向側となる奥側にはブルームS2,S4がそれぞれ存在する。図9に図示した例では、2段に積み上げられたブルームS1〜S4から、上側のブルームS3,S4を取り出す。まず、図9(A)に示すように、下から数えて2段目に当たる万棒1Bの開口部15位置の内部にフォークリフト2の一対の爪部21a,21bを挿入する。この際、一対の爪部21a,21bは、閉じた状態で挿入される。次いで、一対の爪部21a,21bを上昇させることで、図9(B)に示すようにブルームS3,S4を持ち上げる。これにより、複数段に段積みされたブルームS1〜S4から上側のブルームS3,S4を取り出すことができる。また、図9に図示した例では、段積みされた上側のブルームS3,S4をまとめて取り出す場合について説明したが、一対の爪部21a,21bを挿入させる深さや方向を変えることで、ブルームS3,S4のいずれか一方のみを取り出すこともできる。
図10に図示した例では、図9と同様に2段に積み上げられたブルームS1〜S4から、上側のブルームS3,S4を取り出す。まず、図10(A)に示すように、下から数えて2段目に当たる万棒1Bの内部かつ一対の上部部材13a,13bと重なる位置に、フォークリフト2の一対の爪部21a,21bを挿入する。この際、一対の爪部21a,21bは、開いた状態で、一対の上部部材13a,13bに応じた位置にそれぞれ挿入される。次いで、一対の爪部21a,21bを上昇させることで、図10(B)に示すように万棒1BおよびブルームS3,S4を持ち上げる。これにより、複数段に段積みされたブルームS1〜S4から上側のブルームS3,S4と万棒1Bとをまとめて取り出すことができる。
なお、第1実施形態では、下部部材11は可撓性を有する。したがって、ブルームSに反りがある場合においても、反りの形状に応じて下部部材11が弾性変形するため、ブルームSを安定して段積みすることができる。
<第2実施形態>
次に、図11および図12を参照して、本発明の第2実施形態に係る万棒1の構成について説明する。図11に示すように、第2実施形態に係る万棒1は、下部部材11と、一対の中間部材12a,12bと、一対の上部部材13a,13bとを有する。第2の実施形態に係る万棒1は、第1の実施形態と異なり、下部部材11および一対の上部部材13a,13bが、複数の部材からなり、穴隙16a〜16hを有する。
下部部材11は、鉄製の板状の矩形部材であり、図12に示すように、3枚の第1板状部材111〜113と、3枚の第2板状部材114〜116とを有する。3枚の第1板状部材111〜113は、x軸方向に延在し、y軸方向に離隔して配される。3枚の第2板状部材114〜116は、y軸方向に延在し、両端の第2板状部材114,115が第1板状部材111〜113の長手方向両端部に重畳するようにx軸方向に離隔して配される。また、3枚の第2板状部材114〜116は、3枚の第1板状部材111〜113の下面側に設けられ、3枚の第1板状部材111〜113に溶接されることで固定される。下部部材11は、上記構成の複数の板状部材111〜116からなることで、内部に穴隙16a〜16dが形成される。
1対の中間部材12a,12bは、第1実施形態と同様の構成である。
上部部材13aは、鉄製の板状の矩形部材であり、3枚の第3板状部材131a〜133aと、2枚の第4板状部材134a,135aとからなる。3枚の第3板状部材131a〜133aは、x軸方向に延在し、y軸方向に離隔して配される。2枚の第4板状部材134a,135aは、y軸方向に延在し、第3板状部材131a〜133aの長手方向両端部に重畳するようにx軸方向に離隔して配される。また、2枚の第4板状部材134a,135aは、3枚の第3板状部材131a〜133aの下面側に設けられ、3枚の第3板状部材131a〜133aに溶接されることで固定される。上部部材13aは、上記構成の複数の板状部材131a〜135aからなることで、内部に穴隙16e,16fが形成される。上部部材13bは、上部部材13aと同様に、3枚の第3板状部材131b〜133bと、2枚の第4板状部材134b,135bとからなる。また、上部部材13bの内部には、穴隙16g,16hが形成される。なお、下部部材11および一対の上部部材13a,13bの穴隙16a〜16hは、万棒1が運搬される際やブルームSの保管に用いられる際に、万棒1が破壊または塑性変形しない程度の強度を有するように形成される。
下部部材11、一対の中間部材12a,12bおよび一対の上部部材13a,13bは、図1に示す第1実施形態と同様にそれぞれ組み合わさり、溶接により固定されることで、第1実施形態と同様な外寸形状の万棒1を形成する。
上記構成の第2実施形態に係る万棒1は、鋼材であるブルームSを保管する際に、第1実施形態と同様に用いられる。なお、第2実施形態に係る万棒1は、第1実施形態に比べ、重量を小さくすることができるため、低いコストで製造することができる。
[変形例]
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
例えば、万棒1の形状および寸法は上記実施形態の例に限定されない。下部部材11および一対の上部部材13a,13bは、略板状の部材であれば、矩形形状でなくてもよい。また、万棒1のy軸方向の長さは、ブルームSを1本または3本以上載せることが可能な長さであってもよい。さらに、万棒1のx軸方向の長さに対して、ブルームSの長手方向の長さが極端に長い場合には、x軸方向に複数並べた万棒1の上にブルームSを載せて保管してもよい。
また、上記実施形態では、万棒1を用いて保管する鋼材として、ブルームSを保管する場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、鋼材は、ビレットやスラブ等であってもよい。図13には、万棒1を用いて、スラブSaを保管した状態を示す。スラブSaは、ブルームSに比べ幅が大きい場合がほとんどである。このため、図13に示すように、例えば、2つの万棒1A,1Cをy軸方向に並べて用いてもよい。さらに、スラブSaの長さが長い場合には、y軸方向に並んだ2つの万棒1B,1Dをx軸方向にさらに並べ、合計で4つの万棒1A〜1Dを用いてスラブSaを保管する。また、スラブSaの上に同じように、万棒1A〜1DとスラブSaとを順に載せていくことで、複数のスラブSaを断積みすることができる。通常、スラブSaを屋外で保管する場合には、図14に示すように、円筒形状の耐火物製の円柱万棒3A〜3Fが用いられる。そして、円柱万棒3A〜3Fを人力で搬送および設置する。しかし、スラブSaの温度が高い場合には、スラブSa上に円柱万棒3A〜3Fを設置することが困難となるため、温度が400℃未満まで冷却されたスラブSaでしか段積みすることができなかった。一方、上記実施形態に係る万棒1を用いた場合、万棒1の搬送・設置をフォークリフト2で行うんため、スラブSaの温度が400℃以上と高い場合においても、スラブSaを段積みすることができる。なお、図13に図示した例では、スラブSaと地面との間、さらに別のスラブSaを2段目に載せる場合には、2枚のスラブSaの間に、4つの万棒1A〜1Dを設ける構成としたが、設ける万棒1の数は限定されない。設ける万棒1の数は、スラブSaや万棒1の大きさに応じて、スラブSaが安定して保管されるよう、適宜最適な数が選択される。
さらに、上記実施形態では、万棒1を構成する下部部材11、一対の中間部材12a,12bおよび一対の上部部材13a,13bは、鉄製であるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。下部部材11、一対の中間部材12a,12bおよび一対の上部部材13a,13bは、耐熱性を有し、鋼材を支える強度を有していれば、他の金属や耐火物からなる部材であってもよい。例えば、下部部材11、一対の中間部材12a,12bおよび一対の上部部材13a,13bの少なくともいずれかの一部を耐火物製とすることで、万棒1の重量を軽くすることができるため、万棒1の製造コストの低減やハンドリングの容易性を向上させることができる。
さらに、上記実施形態では、下部部材11が可撓性を有する構成としたが、本発明はかかる例に限定されない。下部部材11は、鋼材を安定して積み上げることができれば、可撓性を有していなくてもよい。
また、上記実施形態では、フォークリフト2を用いて鋼材を一段ずつ運搬する例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。段積みされた鋼材を複数段同時に運搬してもよい。例えば、図5のようにブルームSが3段に積み上げられた状態から、図9または図10で説明した方法を用いて、上側2段の4本のブルームS3〜S6を同時に取り出してもよい。
さらに、第2実施形態では、下部部材11および一対の上部部材13a,13bが複数の板状部材131a〜135a,131b〜135bからなることで、穴隙16a〜16hが形成されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第1実施形態の下部部材11および一対の上部部材13a,13bの内部に孔を開け、穴隙を形成する構成としてもよい。
<実施形態の効果>
(1)本発明の一実施形態に係る万棒1は、略板状の形状を有する下部部材11と、下部部材11の長手方向両端部上面に、下部部材11の幅方向に延在してそれぞれ設けられ、直方体の形状を有する一対の中間部材12a,12bと、一対の中間部材12a,12bの上面にそれぞれ設けられ、略板状の形状を有する一対の上部部材13a,13bとを有し、一対の上部部材13a,13bは、一対の中間部材12a,12bから下部部材11の中央方向に突出してそれぞれ設けられ、下部部材11の中央部上方となる一対の上部部材13a,13bの間に開口部15が形成されるように設けられ、下部部材11、一対の中間部材12a,12bおよび一対の上部部材13a,13bは、耐熱性を有する。
上記構成によれば、下部部材11と一対の上部部材13a,13bとの間に隙間14a,14bがそれぞれ形成され、隙間14a,14bにフォークリフト2等の重機の爪部21a,21bを挿入して持ち上げることで、万棒1を容易にハンドリングすることができる。また、図8に示したように、万棒1上に鋼材を置いた状態でも、万棒1ごと鋼材をハンドリングすることができる。また、万棒1は、耐熱性を有しているため、鋼材の温度が400℃以上と高い場合においても、鋼材に万棒1を設置でき、鋼材を断積みすることができる。さらに、万棒1に開口部が形成されることにより、図1および図9に示したように、万棒1に鋼材が置かれた状態から、鋼材のみを取り除くことができる。したがって、鋼種や寸法の異なる複数の鋼材を保管する場合においても、鋼材を個別にハンドリングすることができる。
(2)下部部材11および一対の上部部材13a,13bの少なくとも一方の内面には、穴隙16a〜16hが形成される。上記構成によれば、万棒1の重量を小さくすることができるため、万棒1を低いコストで製造することができ、さらにハンドリングの容易性を向上させることができる。
(3)下部部材11および一対の上部部材13a,13bの少なくとも一方は、複数の板状部材131a〜135a,131b〜135bからなる。上記構成によれば、上記(2)に記載の穴隙16a〜16hを容易に形成することができる。また、下部部材11および一対の上部部材13a,13bの素材の寸法を小さくすることができるため、低いコストで万棒1を製造することができる。
(4)下部部材11は、可撓性を有する。上記構成によれば、反りが生じた鋼材についても、安定して段積みすることができる。
1 万棒
11 下部部材
111〜113 第1板状部材
114〜116 第2板状部材
12a,12b 中間部材
13a,13b 上部部材
131a〜133a,131b〜133b 第3板状部材
134a,135a,134b,135b 第4板状部材
14a,14b 隙間
15 開口部
16a〜16h 穴隙
2 フォークリフト
21a,21b 爪部
3A〜3F 円柱万棒
S,S1〜S6 ブルーム
Sa スラブ
G 地面

Claims (4)

  1. 略板状の形状を有する下部部材と、
    前記下部部材の長手方向両端部上面に、前記下部部材の幅方向に延在してそれぞれ設けられ、直方体の形状を有する一対の中間部材と、
    前記一対の中間部材の上面にそれぞれ設けられ、略板状の形状を有する一対の上部部材とを有し、
    前記一対の上部部材は、前記一対の中間部材から前記下部部材の中央方向に突出してそれぞれ設けられ、前記下部部材の中央部上方となる前記一対の上部部材の間に開口部が形成されるように設けられ、
    前記下部部材、前記一対の中間部材および前記一対の上部部材は、耐熱性を有し、
    前記一対の中間部材よりも前記下部部材の中央方向側となる、前記一対の上部部材と前記下部部材との間には、前記下部部材の幅方向の全長にわたって空間が形成されることを特徴とする鋼材用の万棒。
  2. 前記下部部材および前記一対の上部部材の少なくとも一方の内面には、穴隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載の鋼材用の万棒。
  3. 前記下部部材および前記一対の上部部材の少なくとも一方は、複数の板状部材からなることを特徴とする請求項2に記載の鋼材用の万棒。
  4. 前記下部部材は、可撓性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼材用の万棒。
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