JP6411976B2 - 水洗式便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗式便器、特に、旋回水流により便鉢を洗浄するタイプの水洗式便器に関する。
水洗式便器においては、1以上の吐水口から便鉢部に洗浄水を吐出し、その洗浄水の勢いによって汚物を排水管に押し出す洗浄方式が知られている。以下、便器内部から汚物を排水管に押し出す力のことを「排出力」とよぶことにする。また、便鉢部の内壁面に汚物のカスが残らないようにするため、便鉢部の内壁面を広範囲にわたって洗浄する水流も必要である。以下、便鉢内壁を洗う力のことを「洗浄力」とよぶことにする。
近年では、水洗式便器の後部に、局部洗浄装置や温風装置などの機能部が取り付けられることも多い。特許文献1は、局部洗浄装置のノズル等が汚れるのを防ぐため、便鉢後端部の内壁面とほぼ面一となる蓋部材でノズルを覆っている。特許文献1は、ノズルの汚れを課題視しているものの、ノズルの蓋部材の汚れについてはユーザの拭き取り掃除を前提としているように見受けられる(特許文献1の段落[0032]参照)。
特開2010−174451号公報
上述のように、水洗式便器には、排出力と洗浄力という2つの機能が求められる。そのためには、洗浄水の勢いを殺さずにそのコースを巧みに変化させるデザインが必要である。しかも、局部洗浄装置のような機能部の搭載にも対応できる構造が求められている。
本発明の主たる目的は、水洗式便器において、洗浄力および排出力を高めるための新しいデザインを提案することにある。
本発明のある態様における水洗式便器は、便鉢部が形成され、高位置の第1上面と低位置の第2上面を有する本体部と、便鉢部の内壁面において便鉢部の周方向に形成される導水棚と、導水棚に吐水するように形成される吐水口を備える。
導水棚は、第1上面に対応する位置に形成される第1棚部と第2上面に対応する位置に形成される第2棚部を有する。第2棚部は、第1棚部よりも低位置に形成される。
本発明によれば、水洗式便器における洗浄力と排出力を高めやすくなる。
水洗式便器の外観斜視図である。 水洗式便器の上面図である。 便鉢の側断面図である。 便鉢の正断面図である。 貯留領域に対する水流を示す模式図である。 本実施形態における第1棚部および第2棚部の高低関係を模式的に示す図である。 比較例における第1棚部および第2棚部の高低関係を模式的に示す図である。
図1は、水洗式便器100の外観斜視図である。
水洗式便器100の本体部144には、便鉢106が形成される。また、本体部144は、外部のタンクが貯蔵する洗浄水を第1吐水口102および第2吐水口104から便鉢106に吐出する。なお、洗浄水の一部は第3吐水口からも吐出されるがこれについては図2に関連して後述する。第3吐水口は、いわゆるジェット吐水口であってもよい。第1吐水口102は便鉢106の側面(y軸負方向側)に形成される。第2吐水口104は便鉢106の後端面(x軸負方向側)に形成される。便鉢106の内壁全周には環状に導水棚108が形成される。第2吐水口104から吐出された洗浄水(以下、「第2洗浄水」とよぶ)は、導水棚108の上を流れ、大部分は第1吐水口102の手前で便鉢106に落水するが、残りは第1吐水口102から吐出される洗浄水(以下、「第1洗浄水」とよぶ)と合流する。第1洗浄水は、導水棚108上を旋回することで便鉢106全体、特に、内壁前面および両側面を洗浄する。
便鉢106の上面は、高位置にある第1上面110と、低位置にある第2上面112を有する段差面として形成される。本実施形態における第2上面112は、上面に対する凹部138の平坦な底面を形成する。第2上面112は必ずしも平坦である必要はなく、下方または上方に湾曲する面として形成されてもよいし、第2上面112の一部に突起や切り欠きが形成されてもよい。凹部138(第2上面112の上部)に、局部洗浄機能や温風機能等を提供する機能部(図示せず)が載置される。第2上面112と第1上面110は、2つの上面斜面140a,140bによりなめらかに連結されることで、高低差のある環状上面を形成する。
導水棚108は、高位置にある第1棚部114と、低位置にある第2棚部116を含む。第1棚部114は第1上面110に対応する位置に形成され、第2棚部116は第2上面112に対応する位置に形成される。ここでいう「対応する位置」とは、上下方向(z軸方向)において対応すること、いいかえれば、平面視において重なりあう位置にあることを意味する。より具体的には、第1上面110(高位面)の内周線の90%以上に対応するように第1棚部114(高位棚)が形成され、第2上面112(低位面)の内周線の90%以上に対応するように第2棚部116(低位棚)が形成されることを意味する(図2も参照)。図2からも明らかなように、第1棚部114は第2棚部116よりも長い。
上面部における第1上面110と第2上面112の高低差(段差)に対応して、導水棚108においても第1棚部114と第2棚部116に高低差が設けられる。第1棚部114と第2棚部116はなめらかな斜面(棚斜面120a)によってつながる(図2に関連して更に詳述する)。本明細書でいう「なめらか」とは、各面が連続的に、いいかえれば、不連続面を持たずにつながることをいう。
便鉢106においては、上面(第1上面110,第2上面112,上面斜面140a,140b)が内側にせり出すことで全周にわたってオーバーハング118(リム返し)が形成される。オーバーハング118は、いわば導水棚108に対する屋根であり、導水棚108とオーバーハング118により通水路が形成される。本実施形態におけるオーバーハング118は、便鉢106の内周全体に環状に形成される。詳細は後述するが、導水棚108は一部を除いてオーバーハング118と主として水平方向(水流方向)において略平行な面を形成する。より具体的には、オーバーハング118の下面(導水棚108と対向する側の面)が導水棚108の上面に対して水流方向において略平行となる。
図2は、水洗式便器100の上面図である。図3は、便鉢106の側断面図である。図4は、便鉢106の正断面図である。図5は、貯留領域122に対する水流を示す模式図である。
導水棚108は、便鉢106の内壁面全周に形成される環状の棚である。第1棚部114と第2棚部116は、棚斜面120aおよび棚斜面120bによってなめらかに連結される。棚斜面120aおよび棚斜面120bは、平面視(図2のz軸負方向)においていずれも便鉢106内周面の後端側半部内に収まる。詳細は後述するが、棚斜面120aは第2洗浄水が上昇する斜面であり、棚斜面120bは第1洗浄水が下降する斜面である。棚斜面120aおよび棚斜面120bは、便鉢106の中心軸M(図2のx軸方向)に対して左右対称に位置する。なお、第1棚部114および第2棚部116は共に水平方向に延伸する棚であってもよいが、第1棚部114は、図3に示すように前端部付近で緩やかに上昇させてもよい。この場合にも、棚斜面120a,120bは、第1棚部114の傾斜よりも急斜面となるように形成される。第1棚部114は水平に延伸する。
まとめると、導水棚108は中心軸Mに対して軸対称であり、第1棚部114と第2棚部116が棚斜面120a,120bによってなめらかに連結される高低差のある環状の棚である。
オーバーハング118は、便鉢106のリム全周に形成される。オーバーハング118は、第1上面110に対応する高い位置に形成される第1オーバーハング130と、第2上面112に対応する低い位置に形成される第2オーバーハング132を含む。第1オーバーハング130と第2オーバーハング132は、斜面オーバーハング134a,134bによってなめらかに連結される。斜面オーバーハング134aは上面斜面140aおよび棚斜面120aに対応し、斜面オーバーハング134bは上面斜面140bおよび棚斜面120bに対応する。したがって、斜面オーバーハング134aおよび斜面オーバーハング134bも、平面視(図2のz軸負方向)において便鉢106内周面の後端側の半部内に収まる。斜面オーバーハング134aおよび斜面オーバーハング134bは、便鉢106の中心軸M(図2のx軸方向)に対して左右対称に位置する。
まとめると、オーバーハング118は中心軸Mに対して軸対称であり、第1オーバーハング130と第2オーバーハング132が斜面オーバーハング134a,134bによってなめらかに連結される高低差のある環状のオーバーハング(リム返し)である。
本実施形態におけるオーバーハング118および導水棚108はいずれも中心軸Mに対して対称となるように形成されるため、水洗式便器100の全体としての調和を維持しやすいデザインとなっている。
第2吐水口104は第2棚部116のうち、後端右方の棚斜面120b側に形成される。第1吐水口102は第1棚部114の上に形成される。
第1吐水口102や第1吐水口102から便鉢106に流れ込んだ洗浄水の大部分は、貯留領域122の排出口128から下水管(図示せず)に排出されるが、一部は貯留領域122に貯留されて便鉢106と下水管を封止する。貯留領域122の側面には更に第3吐水口124が形成される。水洗式便器100のタンクから供給される洗浄水の一部は第1吐水口102から第1洗浄水S1として吐出され(コースC1)、一部は第2吐水口104(コースC2)から第2洗浄水S2として吐出され、残りは第3吐水口124(コースC3)から「第3洗浄水S3」として吐出される。コースC1〜C3はいずれも各吐水口からの洗浄水の主流を示す。第1洗浄水S1および第2洗浄水S2によって貯留領域122に集められた汚物は、第3洗浄水S3によって貯留領域122の奥の排出口128に押し出される。
第1吐水口102は、水洗式便器100の向かって左側面(y軸負方向側)の上部(リム)に形成される。第1吐水口102から吐出される第1洗浄水S1は、導水棚108(第1棚部114)の上を反時計回りに大きく旋回し、便鉢106の内壁面のうちの前面および両側面を広域洗浄する。第1洗浄水S1は第1棚部114を旋回後、棚斜面120bに至る前に運動エネルギーを失ってコースアウトし、貯留領域122に落水する(図2のS1参照)。
第2吐水口104から吐出される第2洗浄水S2は、導水棚108(第2棚部116)を通ることで便鉢106の後端面上部を局所的に洗浄し、棚斜面120aの上昇傾斜(高低差)によってコースアウトし、貯留領域122に落水する(図2のS2参照)。
棚斜面120aは、貯留領域122の開口R(図3参照)のうち、後部側方に位置する。より具体的には開口Rのx方向(前後方向)における中点をPとすると、平面視において中点Pよりも後端側かつ左側に収まる位置に棚斜面120aが形成される。このため、第2洗浄水S2が棚斜面120aを登り切ったあと、受け面142の側方を流れてから貯留領域122に直接落水する(図2も参照)。なお、図3にも示されているように、第2棚部116と第1棚部114の大部分はどちらも水平方向に形成される。
本実施形態においては、第1棚部114は、凹部138の第2上面112よりも高い位置に形成される(図4参照)。
第2洗浄水S2の一部は落水することなく第1洗浄水S1に合流してもよいが、その主流は第1洗浄水S1に合流することなく落水することが望ましい。ここでいう「主流」とは、第2吐水口104から吐出される第2洗浄水S2の全水量の60%以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは95%以上を意味する。第2洗浄水S2の全水量うち、第1洗浄水S1と合流することなく落水する水流の割合は、第2吐水口104の位置や大きさ、第2洗浄水S2の流速、棚斜面120aの形状や上昇角等、さまざまなパラメータに基づいてシミュレーション計算可能である。
第1洗浄水S1は、便鉢106の内壁を旋回したあと、右方から落水することで広域の洗浄力と排水力を提供する。第2洗浄水S2は、特に汚れやすい便鉢106の後端面を洗ったあと、後端左方から落水することで、後端面に対する局所的な洗浄力と排水力を提供する。第3洗浄水S3は、貯留領域122を撹拌するとともに汚物を排出口128に押し出すことにより、排出力を提供する。
図5に示す様に、貯留領域122には、汚物126が集められる。汚物126a〜126cのように貯留水に浮遊するものもあれば、汚物126aのように沈殿するものもある。第1洗浄水S1と第2洗浄水S2が別方向から貯留領域122に落水して、汚物126a〜126cを貯留領域122に沈める。第3洗浄水S3は、こうして貯留領域122の底部に集められた汚物126a〜126dをまとめて排出口128に押し出す。以下、貯留領域122の汚物126を沈める力のことを「沈下力」とよぶことにする。浮遊する汚物126を確実に沈めるためには、ある程度の水量の洗浄水を充分な高さからまとめて落水させることが望ましい。
図5の場合、第1洗浄水S1の沈下力は汚物126a,126bに加わるが、汚物126cは第1洗浄水S1の直下にはないため、第1洗浄水S1による沈下力を受けにくい。しかし、汚物126cは第2洗浄水S2の直下にあるため、第2洗浄水S2による沈下力を受ける。本実施形態においては、第1洗浄水S1と第2洗浄水S2が左右2方向から落水することで、浮遊する汚物126に対する効果的に沈下力を提供できる。
図2に戻る。第2洗浄水S2は、便鉢106の後端面を洗ったあと、棚斜面120aを登る途中、あるいは、登った後にその大部分が落水する。一般的には、便鉢106において水流方向を変化させるために、便鉢106の内壁面の形状、特に、通水路の平面視(xy面)における曲率を変化させることが多い。しかし、xy面における曲率変化によって水流方向を大きく変化させるのは設計が難しい。一方、本実施形態においては、棚斜面120aの上下方向(z方向)の傾斜によって水流方向を変えている。棚斜面120aの角度の変更は比較的簡単であるため、水流制御のための設計をしやすい。
棚斜面120aを上昇したあとの第2洗浄水S2をオーバーハング118の裏面に衝突させることにより、第2洗浄水S2を落水させてもよい(図6に関連して更に詳述する)。そのためには、第2洗浄水S2が棚斜面120aを上昇して第1棚部114に進入する地点において、特に大きくせり出すようにオーバーハング118を形成することが望ましい。落水しなかった第2洗浄水S2は第1洗浄水S1に合流するため、第2洗浄水S2を無駄なく効率的に使うことができる。
図6は、本実施形態における第1棚部114および第2棚部116の高低関係を模式的に示す図である。図7は、比較例における第1棚部114および第2棚部116の高低関係を模式的に示す図である。
図6と図7の違いは、棚斜面120aが第2棚部116付近においてオーバーハング118と平行しているか否かにある。
水洗式便器100の床面(設置面)を基準としたときの第2棚部116の高さをH2、第1棚部114の高さをH1とする。オーバーハング118は、第2上面112に対応する第2オーバーハング132の裏面の高さをH3、第1上面110に対応する第1オーバーハング130の裏面の高さをH4とする。第2上面112(第2オーバーハング132の上面)の高さをH5、第1上面110(第1オーバーハング130の上面)の高さをH6とする。
第2棚部116と第2オーバーハング132との間に形成される通水路の高さをT2(=H3−H2)とする。また、第1棚部114と第1オーバーハング130との間に形成される通水路の高さをT1(=H4−H1)とする。
第2棚部116と棚斜面120aの境界点をP1、棚斜面120aと第1棚部114との境界点をP3、P1とP3の中間点をP2とする。また、第1吐水口102の位置をP4とする。
第2吐水口104から吐出される第2洗浄水S2は、第2棚部116を通過し、棚斜面120aを登り、運動エネルギーを失うことで回転しつつ貯留領域122に向けて落ちる。第2洗浄水S2は、第1オーバーハング130の裏面に衝突して、貯留領域122の方向に跳ね返されてもよい。したがって、少なくとも、棚斜面120aを通過した第2洗浄水S2が棚斜面120aを上昇して第1棚部114に進入する地点においては充分な大きさのオーバーハング118が形成されることが望ましい。より具体的には、少なくとも区間P3〜P4においては第1オーバーハング130が形成されることが望ましい。
棚斜面120aと斜面オーバーハング134aは、少なくとも部分的には水流方向において平行している。より具体的には、少なくとも区間P1〜P2において、棚斜面120aとその上にあるオーバーハング118(斜面オーバーハング134a)の裏面は略平行である。ここでいう「略平行」とは、棚斜面120aの上昇角度と、斜面オーバーハング134aの上昇角度の差が5%以内、好ましくは1%以内であることを意味する。本明細書における「略平行」とは、2つの面の面角度の差が5%以内、好ましくは1%以内であることを意味する。図7の比較例に示すように、斜面オーバーハング134aの上昇角度が棚斜面120aの上昇角度よりも急角度の場合、斜面オーバーハング134aの下部に死角領域136(洗い残しの領域)が形成され、ここを充分に洗浄できなくなる可能性がある。本発明者らの実験によれば、図7の比較例のように形成した場合、第2洗浄水S2がP1を通過したあとに上下に拡散されると、P3付近においてオーバーハング118の裏面まで充分な量の第2洗浄水S2が届きにくくなることがわかった。図6に示すように、区間P1〜P2において棚斜面120aと斜面オーバーハング134aを略平行とすることで、死角領域136が形成されるのを防止できる。
なお、区間P1〜P2において、棚斜面120aは斜面オーバーハング134aだけでなく、上面斜面140aとも水流方向において略平行となっている。
棚斜面120aは第2棚部116となめらかにつながっているため、第2洗浄水をその水勢を維持しつつスムーズに棚斜面120aに導くことができる。
棚斜面120aを登った第2洗浄水は、P3を超えた後に一部はそのまま落水し、一部は第1オーバーハング130の裏面に衝突して跳ね返される。このため、棚斜面120aにはある程度の角度が必要である。棚斜面120aは10度以上、好ましくは、35度以上の勾配面を含むことが望ましい。
区間P1〜P2においては、棚斜面120aと斜面オーバーハング134aは傾斜方向に略平行する。同様に、第2棚部116と第2オーバーハング132は水平方向に略平行し、第1棚部114と第1オーバーハング130は水平方向に略平行する。棚斜面120bと斜面オーバーハング134bについても同様である。導水棚108とオーバーハング118はどちらも便鉢106の全周に環状に形成されるが、導水棚108の全周の80%以上、好ましくは、90%以上の区間においてオーバーハング118と導水棚108は略平行であることが望ましい。あるいは、導水棚108の全周の80%以上、好ましくは、90%以上の区間において上面(第1上面110、第2上面112、上面斜面140a、上面斜面140b)と導水棚108が略平行であることが望ましい。オーバーハング118と導水棚108、あるいは、上面と導水棚108が略平行となるように導水棚108を形成することにより、水洗式便器100のデザインの全体的な調和を高めることができる。
第1上面110と第2上面112の高低差D1(=H6−H5)に比べると、第1棚部114と第2棚部116の高低差D2(=H1−H2)は小さい。これは、第2棚部116における通水路の高さT2(=H3−H2)が第1棚部114における通水路の高さT1(=H4−H1)よりも低いためである。このように、第1上面110と第2上面112の高低差D1に比べて、導水棚108の高低差D2は若干緩和されている。
高低差D1と高低差D2を一致させるために、第2棚部116を図6のH2よりも低い位置に形成してもよい。しかし、この場合には、第2洗浄水の位置エネルギーが小さくなってしまう。また、第2棚部116の通水路を狭くした方が、第2洗浄水の圧力を高めることができるので後端面を強く洗浄できる。
高低差D1と高低差D2を一致させるために、第1棚部114を図6のH1よりも高い位置に形成してもよい。しかし、この場合には高さT1が狭くなるため、第1吐水口102の開口が小さくなり、第1吐水口102からの吐水量が小さくなってしまう。長い第1棚部114に充分な第1洗浄水S1を提供する必要があること、特に、便鉢106の前端部に充分な水量を提供する必要があることから、第1吐水口102の吐水量に構造上の制限を加えることは好ましくない。
したがって、本実施形態においては、第1棚部114と第2棚部116に高低差D2を設けることで、第1上面110と第2上面112の高低差D1にも対応しつつ、T2<T1(D2<D1)となるように導水棚108を形成している。このような構成により、洗浄性とデザインの調和性のバランスをとっている。
本実施形態においては、第2棚部116の通水路の高さT2は第1棚部114の通水路の高さT1よりも低い。少なくとも第2棚部116の通水路の平均の高さが第1棚部114の通水路の平均の高さよりも低いことが望ましい。
区間P1〜P4において、通水路の上下幅はT2からT1に拡大している。本実施形態においては、区間P1〜P2では通水路の上下幅はT2に維持され、区間P2〜P3において上下幅がT2からT1に拡大している。少なくとも、区間P1〜P4において、通水路の上下幅が拡大されればよい。ただし、区間P1〜P2においても通水路の上下幅をT2のまま維持すれば、上述のように死角領域136(洗い残し領域)が発生しにくくなるためより好適である。
便鉢106は後端面が特に汚れやすい。汚れやすい場所にはなるべく高い流速で洗浄水を流す方がよい。区間P2〜P3は、区間P1〜P2に比べれば汚れにくいため、区間P1〜P2よりも区間P2〜P3において通水路の上下幅を拡大させる方が好ましい。
第2吐水口104から吐出された第2洗浄水S2は、棚斜面120aを上昇してP2を通過し、区間P2〜P3で上下方向に拡散する。一部は落水し、一部は第1オーバーハング130の裏面に衝突して落水する。
オーバーハング118は、通水路を形成するとともに、第1上面110や第2上面112に汚物や洗浄水が飛散するのを防ぐ。特に、第2オーバーハング132は第2上面112の上に載置される機能部への汚物や洗浄水の飛散を防止する。後端面に飛散する汚物は第2オーバーハング132の裏面によって上部への飛散が抑止され、第2オーバーハング132の裏面は第2洗浄水S2で洗い流される。
本実施形態においては、洗浄水を棚斜面120aの縦方向の傾斜により、第2洗浄水S2を落下方向に進路変更(コースアウト)させている。棚斜面120aとオーバーハング118を組み合わせれば、より簡単かつ効率的に水流の方向を変化させることができる。
本実施形態においては、水洗式便器100の後端部に凹部(第2上面112)が形成される場合においても、凹部の存在にともなう導水棚108の設計制約をむしろ積極的に利用できる。導水棚108の高低差により、洗浄水の速度を増減させたり、あるいは、洗浄水を積極的に導水棚108からコースアウトさせることができる。
第1洗浄水S1は位置エネルギーを維持したまま第1棚部114の上を旋回する。そして、棚斜面120bの手前でコースアウトし、貯留領域122に落水する。
第2洗浄水S2は、第2棚部116の上の狭い通水路を高速で通過することで後端面を洗浄し、棚斜面120aを上昇してコースアウトする。また、棚斜面120aから飛び出した第2洗浄水S2の一部はオーバーハング118により力強く貯留領域122に跳ね返される。
このように、本実施形態においては、棚斜面120aにおける高低差によって第2洗浄水S2を落水方向にコースアウトさせている。第1洗浄水S1の一部は棚斜面120bを通過した後に第2洗浄水S2に合流してもよい。しかし、便鉢106を周回して低速化した第1洗浄水S1が第2洗浄水S2と合流すると、第2洗浄水S2を低速化するため、第1洗浄水S1のうち周回後に第2洗浄水S2と合流する割合は20%未満、好ましくは、10%未満の少量であることが望ましい。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
本実施形態においては、水洗式便器100の後端部に機能部を搭載するために凹部を形成し、そのために第1上面110と第2上面112という段差面を設けているが、本発明は凹部に限らず上面段差に対応して導水棚108を形成する場合の設計に応用可能である。導水棚108の棚幅は一定である必要はなく、場所に応じて変化してもよい。導水棚108は水平である必要はなく、水平面に対して傾斜あるいは湾曲してもよい。また、導水棚108は便鉢106の全周をひとつづきに周回する必要はなく、部分的な不連続領域(欠落など)を有してもよい。
本実施形態においては、オーバーハング118の裏面と導水棚108の上面はどちらも水平面を形成している。このため、オーバーハング118と導水棚108の間の通水路は矩形断面を形成する(図4の領域U参照)。変形例として、オーバーハング118と導水棚108をなめらかに連結されして、通水路を円弧状の断面として形成してもよい。なお、本発明においてオーバーハング118はオプショナルなものであって必須構成ではない。
以上の記載から、下記の発明が認識される。
本発明のある態様における水洗式便器は、便鉢部が形成され、高位置の第1上面と低位置の第2上面を有する本体部と、便鉢部の内壁面において便鉢部の周方向に形成される導水棚と、導水棚に吐水するように形成される吐水口を備える。
導水棚は、第1上面に対応する位置に形成される第1棚部と第2上面に対応する位置に形成される第2棚部を有する。第2棚部は、第1棚部よりも低位置に形成される。
上面の高低差に対応して、導水棚にも高低差を設け、導水棚の高低差によって水流をコントロールできる。
第2棚部は、第1棚部となめらかな棚斜面により連結されてもよい。
第1棚部と第2棚部をなめらかに連結することにより、洗浄水の水勢を維持しやすくなる。
第1上面と第2上面はなめらかな上面斜面により連結されてもよい。少なくとも第2棚部と棚斜面の境界地点から棚斜面の中央地点までの区間において、棚斜面は上面斜面に対して略平行の斜面であってもよい。
棚斜面と上面斜面を平行させることにより、デザイン全体の調和を保ちやすくなる。
本体部の上面斜面には、内側にせり出すオーバーハング部が更に形成されてもよい。少なくとも第2棚部と棚斜面の境界地点から棚斜面の中央地点までの区間において、棚斜面はオーバーハング部と略平行の斜面であってもよい。
便鉢部には、第1吐水口と第2吐水口が形成されてもよい。第1吐水口は第1棚部に吐水するように形成され、第2吐水口は第2棚部に吐水するように形成されてもよい。
第1棚部と第2棚部の高低差を、第1上面と第2上面の高低差に比べて低くすることにより、デザイン全体の調和を保ちやすくなる。
本体部の上面には全周にわたって、内側にせり出すオーバーハング部が更に形成されてもよい。導水棚は、便鉢部の全周にわたって環状に形成され、かつ、少なくとも全周の80%以上においてオーバーハング部と略平行に形成されてもよい。
第1棚部と第1上面の平均間隔は、第2棚部と第2上面の平均間隔よりも大きくてもよい。
第2棚部と棚斜面の境界地点から、便鉢部に形成される第1吐水口までの範囲内において、導水棚と上面部の間隔が拡大してもよい。
便鉢部の上面後端部に凹部が形成されてもよい。第2上面は凹部の底面に対応してもよい。第2棚部と棚斜面の境界地点から、便鉢部に形成される第1吐水口までの範囲内において、導水棚と上面部の間隔が拡大してもよい。
本発明の別の態様における水洗式便器は、便鉢部が形成される本体部と、便鉢部の内壁面において周方向に形成され、高位置の第1棚部と低位置の第2棚部を有する導水棚と、第1棚部に吐水するように形成される第1吐水口と、第2棚部に吐水するように形成され、第1吐水口よりも低い位置に形成される第2吐水口と、を備える。
第1棚部と第2棚部はなめらかな棚斜面により連結されてもよい。
第1棚部と第2棚部をなめらかな棚斜面で連結することにより、洗浄水の水勢を維持しつつ、棚斜面の高低差により洗浄水を落水方向に導くことができる。
少なくとも第2棚部を通過した洗浄水が棚斜面を上昇して第1棚部に進入する地点において、便鉢部の上面にオーバーハング部が形成されてもよい。
便鉢部の底部には、洗浄水を貯留する貯留領域が形成されてもよい。第2吐水口からの吐水の主流は、第1棚部において第1吐水口からの吐水と合流することなく、貯留領域に落水してもよい。
第2吐水口からの吐水の主流を第1吐水口からの吐水と合流する前に落水させることで、排出力を強化しやすくなる。
第2吐水口からの吐水のうち、棚斜面を上昇して第1吐水口からの吐水に合流する水量は全水量の20%未満であってもよい。
第2吐水口からの吐水が上昇する棚斜面は、10度以上の傾斜面を有してもよい。
導水棚は、第1棚部と第2棚部が2つの棚斜面により連結されることにより、便鉢部の全周にわたって環状に形成されてもよい。これら2つの棚斜面はいずれも便鉢部の平面視における後端半部側に形成されてもよい。
第1棚部は、第2棚部よりも長くてもよい。
第2棚部を通過した洗浄水が第1棚部に向けて上昇する棚斜面は、平面視において便鉢部底部に形成される貯留領域の側方に形成されてもよい。
100 水洗式便器、 102 第1吐水口、 104 第2吐水口、 106 便鉢、 108 導水棚、 110 第1上面、 112 第2上面、 114 第1棚部、 116 第2棚部、 118 オーバーハング、 120 棚斜面、 122 貯留領域、 124 第3吐水口、 126 汚物、 128 排出口、 130 第1オーバーハング、 132 第2オーバーハング、 134 斜面オーバーハング、 136 死角領域、 140 上面斜面、 142 受け面、 144 本体部。

Claims (9)

  1. 便鉢部が形成され、高位置の第1上面と低位置の第2上面を有する本体部と、
    前記便鉢部の内壁面において、前記便鉢部の周方向に形成される導水棚と、
    前記導水棚に吐水するように形成される吐水口と、を備え、
    前記導水棚は、前記第1上面に対応する位置に形成される第1棚部と前記第2上面に対応する位置に形成される第2棚部を有し、
    前記第2棚部は、前記第1棚部よりも低位置に形成されることを特徴とする水洗式便器。
  2. 前記第2棚部は、前記第1棚部となめらかな棚斜面により連結されることを特徴とする請求項1に記載の水洗式便器。
  3. 前記第1上面と前記第2上面はなめらかな上面斜面により連結され、
    少なくとも前記第2棚部と前記棚斜面の境界地点から前記棚斜面の中央地点までの区間において、前記棚斜面は前記上面斜面に対して略平行の斜面であることを特徴とする請求項2に記載の水洗式便器。
  4. 前記本体部の前記上面斜面には、内側にせり出すオーバーハング部が更に形成され、
    少なくとも前記第2棚部と前記棚斜面の境界地点から前記棚斜面の中央地点までの区間において、前記棚斜面は前記オーバーハング部と略平行の斜面であることを特徴とする請求項3に記載の水洗式便器。
  5. 前記便鉢部には、第1吐水口と第2吐水口が形成され、
    前記第1吐水口は第1棚部に吐水するように形成され、前記第2吐水口は前記第2棚部に吐水するように形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水洗式便器。
  6. 前記本体部の上面には全周にわたって、内側にせり出すオーバーハング部が更に形成され、
    前記導水棚は、前記便鉢部の全周にわたって環状に形成され、かつ、少なくとも全周の80%以上において前記オーバーハング部と略平行に形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の水洗式便器。
  7. 前記第1棚部と前記第1上面の平均間隔は、前記第2棚部と前記第2上面の平均間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の水洗式便器。
  8. 前記第2棚部と棚斜面の境界地点から、前記便鉢部に形成される第1吐水口までの範囲内において、前記導水棚と上面部の間隔が拡大することを特徴とする請求項7に記載の水洗式便器。
  9. 前記便鉢部の上面後端部に凹部が形成され、前記第2上面は前記凹部の底面に対応することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の水洗式便器。
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