JP6410989B2 - 塩化オキサリルを用いたチオフェン−2−カルボニルクロリド類の調製方法 - Google Patents

塩化オキサリルを用いたチオフェン−2−カルボニルクロリド類の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、高温で、短い反応時間で、塩化オキサリルを用いてチオフェン類から出発する、チオフェン−2−カルボニルクロリド類の調製方法を開示する。
チオフェン−2−カルボニルクロリド類は、例えば、薬物および農薬の合成のための重要な合成中間体である。それらは、多数の様々な経路により調製されうるが、各々は、利点および欠点を有する。特に興味深いのは、安価な出発物質および試薬だけを必要とし、実行するのが容易であって、少量しか廃棄物を発生しない方法である。
チオフェン−2−カルボニルクロリドは、CAS330459−31−9を示し、化合物名3−フェニル−5−(チオフェン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾールを示す殺線虫剤であるチオキサザフェン(Tioxazafen)の調製のための中間体であり、式(THIOXA−1)の化合物である。
Figure 0006410989
WO2014/008257A2は、式(THIOXA−1)の化合物の調製を開示する。
5−クロロ−チオフェン−2−カルボニルクロリドは、CAS366789−02−8を示し、化合物名(S)−5−クロロ−N−{2−オキソ−3−[4−(3−オキソモルホリン−4−イル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−5−イルメチル}チオフェン−2−カルバミドを示す抗血栓剤であるリバーロキサバン(Rivaroxaban)の調製のための中間体であり、式(RIVA−1)の化合物である。
US2003/0153610A1は、リバーロキサバンおよびその調製方法を開示し、US2015/0133657A1は、その調製の別の方法を開示し、米国特許第6,107,519号は、上記調製で使用される特定の前駆体を開示する。
US4,321,399には、塩化アルミニウムの存在下で、特定の不活性な有機溶媒中でのチオフェンおよびホスゲンの反応によるチオフェン−2−カルボニルクロリドの調製が開示されている。この方法では、チオフェンが、溶媒中のホスゲンおよび塩化アルミニウムの予備混合物に添加される。チオフェンの添加後、即時に氷冷塩酸水溶液中に生成混合物を注ぐことにより、生成混合物が、即時に加水分解されなければならない。この開示は、チオフェンの予備混合物との最小限の継続的接触を助言することにより、生成混合物の迅速な加水分解の必要性を強調している。さらに、高濃度のチオフェンも、収率に対して負の効果を有することが明言され、5から10%のみの生成混合物中のチオフェンの含有率が勧められている。したがって、連続流れ反応が、これらの重大なパラメーターを制御するために提案されるが、このような連続流れ反応は、開示されていない。開示された方法についての連続反応の欠点は、溶媒中で塩化アルミニウムが不溶なことであるが、その理由は、連続反応装置を通したポンプ移送で輸送するときに、目詰まりのために困難を生じる懸濁液が形成されることである。明らかに、開示された反応を製造のためにスケールアップする必要がある場合、開示された「即時の加水分解」はもはや実現可能でなく、したがって、要求される「即時の加水分解」を確実にするために、連続反応装置が実際に強制的に必要とされる。
Edwardsらは、J.Org.Chem.1966年、31巻、1283−1285頁において、1284頁、右カラム、第二パラグラフで、チオフェンが、酸に反応し、塩化アルミニウムを用いた処理でタールに重合することを開示している。「チオフェン、塩化アルミニウムおよび同じものの無水物で、タール形成は非常に多かったので結果は、無意味であった。」
さらに、Geobaldoら、Phys.Chem.Chem.Phys.、1999年、1巻、561−569頁は、561頁、右カラム、最終パラグラフで、チオフェンは、酸性条件下で安定ではなく、求電子攻撃を受けて安定なオリゴマー化合物を形成する傾向があると警告している。
Kuehnhanssら、Journal fur Praktische Chemie、1956年、3巻、137−145頁は、特に144頁で、塩化オキサリルの61℃およびチオフェンの84℃の沸点より低い還流温度でのチオフェンと塩化オキサリルとの反応、続いて蒸留およびけん化で、36.5%の収率のチオフェン−2−カルボン酸を得たことを報告している。140頁の報告によれば、変換に最適なのは60時間であり、約35%の収率を生じる。反応時間がより長くなると、黒色の縮合生成物を生じ、90時間後では、塩化カルボニルがもはや単離することができない。塩化カルバモイルの使用と比較した塩化オキサリルの使用から、塩化オキサリルが、厳しい反応条件および低い収率(140頁)を生じる低い反応性を有することが示され、したがって塩化オキサリルが、塩化カルバモイルほどの魅力がないカルボキシル化剤であることが明らかになる。カルボキシル化剤としての塩化カルバモイルは、チオフェン−2−カルボキサミドの形成をもたらすが、これは、例えば塩基でのけん化により、遊離の酸とすることを必要とし、さらに、所望の塩化カルボニルを得るための変換ステップを必要とする。
比較例1は、Kuehnhanssの反応条件下での5倍モル過剰の塩化オキサリルでさえ、収率を改善せずに、収率を約9%まで低下させたことを示す。
国際公開第2014/008257号 米国特許出願公開第2003/0153610号明細書 米国特許出願公開第2015/0133657号明細書 米国特許第6,107,519号明細書 米国特許第4,321,399号明細書
Edwardsら、J.Org.Chem.1966年、31巻、1283−1285頁 Geobaldoら、Phys.Chem.Chem.Phys.、1999年、1巻、561−569頁 Kuehnhanssら、Journal fur Praktische Chemie、1956年、3巻、137−145頁
少数のステップで収率が高く、塩化アルミニウムまたは塩化アンモニウムを必要とせず、例えば塩化アルミニウムのように大量の塩を作り出さず、製造のためにスケールアップした場合、連続反応装置の使用を強制的に要求しない、チオフェン−2−カルボニルクロリド類の調製方法の必要性があった。
予想外にも、塩化オキサリルを用いて安価なチオフェン類から出発し、上記の必要性を満たすチオフェン−2−カルボニルクロリド類の調製方法が見出された。Edwards、GeobaldoおよびKuehnhannsは、酸に対するチオフェン類の感受性、ならびに高温でオリゴマーおよびさらにはタールを形成する傾向を強調している。特に、Kuehnhannsは、塩化オキサリルの沸点から生じる低温でさえタールが形成されることを報告している。これらの所見は、特に酸の存在下でない、塩化オキサリルの沸点より上の高温でのチオフェン類のあらゆる処理を妨げる。この兆候に反して、Kuehnhannsと比較して有意に高い収率が、Kuehnhannsにより報告されたものより有意に高い温度で得られうる。純度は比較的高く、反応時間は有意に短く、塩化アルミニウムは要求されず、チオフェン類の変換が完了する。酸に対するチオフェン類の感受性にもかかわらず、顕著な量の副産物は形成されない。けん化および遊離の酸の酸クロリドへの変換などのステップは必要とされない。
特に提示されない限り、以下の意味が使用される。
ハロゲンは、F、Cl、BrまたはIを意味し、好ましくは、Cl、BrまたはIを意味し、さらに好ましくは、ClまたはBrを意味する。
スルホラン CAS126−33−0。
(発明の要旨)
本発明の主題は、式(III):
Figure 0006410989
の化合物を調製する方法であって、
前記方法は、ステップST1を含み、
ST1が、式(II)
Figure 0006410989
(R1は、HまたはClである。)
の化合物と塩化オキサリルとの反応REAC1を含み、
REAC1が、160℃から250℃の温度TEMP1で、10秒から24時間の時間TIME1の間行われる、方法である。
R1は、好ましくはHである。
好ましくは、塩化オキサリルのモル量は、式(II)の化合物のモル量に対して、1.5から25倍であり、さらに好ましくは1.5から20倍であり、さらにいっそう好ましくは1.5から15倍であり、特に1.5から10倍であり、さらに特に1.5から7.5倍であり、さらにいっそう特に1.5から6倍である。
別の好ましい実施形態で、塩化オキサリルのモル量は、式(II)の化合物のモル量に対して、1.75から25倍であり、さらに好ましくは1.75から20倍であり、さらにいっそう好ましくは1.75から15倍であり、特に1.75から10倍であり、さらに特に1.75から7.5倍であり、さらにいっそう特に1.75から6倍である。
好ましくは、任意の過剰の塩化オキサリルが再利用される。
好ましくは、TEMP1は、160から240℃であり、さらに好ましくは160から230℃であり、さらにいっそう好ましくは160から220℃であり、特に160から210℃である。
好ましくは、REAC1の圧力PRESS1は、REAC1の選択されたTEMP1での反応混合物の蒸気圧により調節される。しかし、PRESS1は、選択されたTEMP1での蒸気圧より高い圧力にも調節されうる。選択されたTEMP1での反応混合物の蒸気圧より高いPRESS1は、例えば、反応容器に窒素またはアルゴンのような不活性気体を加えることにより調節されうる。
好ましくは、TIME1は、0.1時間から24時間であり、さらに好ましくは、0.1時間から20時間であり、さらにいっそう好ましくは0.1時間から7.5時間であり、特に0.1から6時間であり、さらに特に0.25から6時間であり、さらにいっそう特に0.25から5.5時間である。
別の好ましい実施形態で、TIME1は、10秒から20時間であり、さらに好ましくは10秒から7.5時間であり、さらにいっそう好ましくは10秒から6時間であり、特に10秒から6時間であり、さらに特に10秒から5.5時間である。
REAC1は、バッチ式または連続で行われうる。
REAC1が連続で行われる場合、好ましくは、REAC1は、装置DEVICE1で行われる。DEVICE1は、好ましくは、管、マイクロ反応器、多管式熱交換器、プレート熱交換器、および流体と熱を交換することを目的とする任意の一般的装置であり、
さらに好ましくは、管で行われる。
式(II)の化合物の塩化オキサリルとの混合物REACMIX1が、TEMP1までDEVICE1中で加熱される。
好ましくは、REAC1は、DEVICE1中で起こる。
好ましくは、TIME1は、REACMIX1が好ましくはDEVICE1中でTEMP1まで加熱に曝される時間である。TIME1の間に、REAC1が起こる。したがって、TIME1は、好ましくは滞留時間であり、好ましくは、DEVICE1中でのREACMIX1の滞留時間である。
好ましくは、DEVICE1から得られるREACMIX1は、装置DEVICE3を通過し、DEVICE3は、背圧調整のための装置である。
好ましくは、DEVICE3は、従来の背圧調整装置である。
DEVICE1中のPRESS1は、DEVICE3により調節され、制御され、維持される。
DEVICE3のために使用することができる、従来の背圧調整装置は、連続または不連続のいずれかで動作する、すなわち、交互の開放および閉鎖により、それらは、圧力を保持しながら生成物流れを放出する。これは、自然に、圧力における変動に導く。PRESS1のこれらの可能性のある変動を考慮して、本明細書で言う任意の圧力は、平均圧力であることを意味する。圧力の典型的な変動は、+/−1から+/−5バールである。
好ましくは、PRESS1は、少なくとも20バールであり、さらに好ましくは、少なくとも30バールであり、さらにいっそう好ましくは、少なくとも40バールであり、特に少なくとも45バールであり、さらに特に少なくとも50バールであり、さらにいっそう特に、少なくとも55バールであり、特に少なくとも60バールであり、さらに特に少なくとも65バールであり、さらにいっそう特に、少なくとも70バールであり、非常にさらにいっそう特に少なくとも75バールであり、きわめて非常にさらにいっそう特に少なくとも80バールである。
圧力の上限は、主に、装置、ならびに圧力を供給するおよび/または圧力に耐えるそれらの装置の能力により決定される。完全にこのような考慮すべき事項から、本発明を限定することなく、PRESS1は、好ましくは500バールまでであり、さらに好ましくは400バールまでであり、さらにいっそう好ましくは300バールまでであり、特に200バールまでである。
好ましくは、PRESS1は、20から500バールであり、さらに好ましくは30から500バールであり、さらにいっそう好ましくは40から500バールであり、特に45から500バールであり、さらに特に50から500バールであり、さらにいっそう特に55から500バールであり、特に60から500バールであり、さらに特に65から500バールであり、さらにいっそう特に70から400バールであり、非常にさらにいっそう特に75から300バールであり、きわめて非常にさらにいっそう特に80から200バールである。
好ましくは、式(II)の化合物の供給および塩化オキサリルの供給は、個別に、または混合物の形態でのいずれかで、装置DEVICE0により行われる。
DEVICE0は、ポンプのような、圧力に対して流体を運搬するために従来から使用されている加圧装置である。式(II)の化合物および塩化オキサリルが、個別にDEVICE1に供給される場合、好ましくは、DEVICE0は、各構成成分試薬のために、それぞれの装置を有する。それは、式(II)の化合物を運搬するための装置DEVICE0−IIおよび塩化オキサリルを運搬するための装置DEVICE0−OXALYLである。
好ましくは、DEVICE0は、DEVICE3に対するDEVICE1でのPRESS1を形成する装置である。
好ましくは、式(II)の化合物および塩化オキサリルが予備混合され、次いでDEVICE1に供給される。
REACMIX1は、DEVICE1を離れた後、DEVICE3に入る前に、装置DEVICE2を通過でき、DEVICE2は、REACMIX1を冷却するための装置である。
好ましくは、DEVICE2は、管、マイクロ反応器、多管式熱交換器、プレート熱交換器、および反応混合物から熱を交換することを目的とする任意の一般的装置からなる群から選択され、
さらに好ましくは、DEVICE2は、管である。
任意の加熱、好ましくはDEVICE1中での加熱は、任意の既知手段により行うことができ、好ましくは、それは、電気加熱、マイクロ波加熱によりまたは流体熱媒体を用いた加熱により行われる。
任意の冷却、好ましくはDEVICE2中での冷却は、任意の既知手段により行うことができ、好ましくは、それは、流体冷却媒体により行われる。
好ましくは、DEVICE1中での加熱およびDEVICE2中での任意の冷却は、二重管式装置の形態で、チューブインコンテナー構成の形態で、多管式熱交換器、プレート熱交換器、または混合物もしくは反応混合物から熱を交換することを目的とする任意の一般的装置の形態で実現され、
さらに好ましくは、DEVICE1中での加熱およびDEVICE2中での任意の冷却は、二重管式装置の形態でまたはチューブインコンテナー構成の形態で実現される。
好ましくは、DEVICE1および任意のDEVICE2は、操作中、互いに不変の流体接続にあり、両方ともPRESS1下にある。
DEVICE1が管である場合、構造的制約のためまたは密度変動などのため、ホットスポットまたはコールドスポットは、それらを避ける努力にもかかわらず、起こる可能性がある。したがって、本明細書で明記されるいずれの温度も、可能性のあるホットスポットまたはコールドスポットを考慮して、平均温度を意味する。
REAC1は、スルホランの存在下で行うことができる。
好ましくは、スルホランのモル量は、式(II)の化合物のモル量に対して、2.5から25倍であり、さらに好ましくは5から25倍であり、さらにいっそう好ましくは5から20倍であり、特に5から15倍である。
ST1の後、式(III)の化合物は、当業者に周知の方法により単離され、精製されうる。これらとして、例えば、蒸留、好ましくは分留が挙げられる。それらは、減圧、結晶化、抽出またはこれらの方法の組合せの下で行われうる。
本発明のさらなる主題は、式(THIOXA)
Figure 0006410989
の化合物を調製する方法であって、
前記方法は、ステップST1を含み、
R30、R31、R32、R33およびR34は、同一であるかまたは異なって、互いに独立に、H、ハロゲン、CF、CH、OCF、OCH、CNおよびC(H)Oからなる群から選択され、
ST1およびR1が、本明細書で定義されるとおりであり、またすべての実施形態と共に定義されるとおりであり、
特に、R1がHであり、
別の特別な実施形態で、R30、R31、R32、R33およびR34が、Hであり、
さらに特に、R1、R30、R31、R32、R33およびR34が、Hである、方法である。
好ましくは、式(III)の化合物から出発する式(THIOXA)の化合物の調製方法は、ステップST3を有し、
ST3が、ST1の後に行われ、
ST3が、反応REAC3を含み、REAC3において、式(III)の化合物が、式(IV)の化合物と反応する。
Figure 0006410989
ST3の詳細は、WO2014/008257A2で開示されている。
ST3の特定の実施形態は、WO2014/008257A2の実施例2、3、7、9および12で開示されている。
好ましくは、式(IV)の化合物は、式(IV−1)の化合物、式(IV−2)の化合物、式(IV−3)の化合物、式(IV−4)の化合物、式(IV−5)の化合物、式(IV−6)の化合物および式(IV−7)の化合物からなる群から選択され、
Figure 0006410989
Figure 0006410989
さらに好ましくは、式(IV)の化合物は、式(IV−1)の化合物または式(IV−2)の化合物である。
式(III)の化合物が、式(IV)の化合物と接触される場合、反応混合物が形成される。
好ましくは、REAC3は、溶媒SOLV3の存在下で行われる。
好ましくは、SOLV3は、水非混和性有機溶媒である。
好ましくは、SOLV3は、式(IV)の化合物および式(THIOXA)の化合物を可溶化する。
好ましくは、SOLV3は、水との共沸混合物を形成する。
好ましくは、SOLV3は、2−メチルテトラヒドロフランおよび酢酸ブチルからなる群から選択され、
さらに好ましくは、SOLV3は、2−メチルテトラヒドロフランである。
好ましくは、REAC3は、塩基BAS3の存在下で行われる。
好ましくは、BAS3は、水性塩基である。
好ましくは、BAS3は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムおよび水酸化カルシウムからなる群から選択される。
好ましくは、REAC3の反応混合物は、有機相および水性相を含む。
好ましくは、水性相のpHは8より大きく、さらに好ましくは、10より大きい。
好ましくは、水性相のpHは、反応混合物またはREAC3に追加のBAS3を添加することにより増大されるまたは維持される。
好ましくは、REAC3の温度は、85℃以下であり、
さらに好ましくは、REAC3の温度は、55℃から75℃で維持される。
好ましくは、REAC3は、相間移動触媒PTC3の存在下で行われる。
好ましくは、PTC3は、四級アンモニウム塩、ホスホニウム塩およびクラウンエーテルからなる群から選択され、
さらに好ましくは、PTC3は、水酸化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、フッ化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、塩化テトラブチルホスホニウムおよび水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムからなる群から選択され、
さらにいっそう好ましくは、PTC3は、水酸化テトラブチルアンモニウムである。
好ましくは、式(IV)の化合物は、式(III)の化合物を添加する前にSOLV3中に溶解されて、REAC3の反応混合物を形成する。
好ましくは、REAC3は、水の存在下で行われる。
本発明のさらなる主題は、式(RIVA−I):
Figure 0006410989
(R50、R51、R52およびR53は、同一であるかまたは異なって、各々は、互いに独立に、H、ハロゲン、CF、CN、NO、C(O)−NH、C(O)−C1−6アルキル、O−R60、N(R60)R61およびC1−6アルキルからなる群から選択され、
R60およびR61は、同一であるかまたは異なって、各々は、互いに独立に、H、C1−4アルキルおよびC(O)R63からなる群から選択され、
R63は、C1−4アルキル−NH、NH、NH−C1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C1−4アルキルおよびC1−8アルキルからなる群から選択され、
R43、R44、R45、R46、R47およびR48は、同一であるかまたは異なって、各々は、互いに独立に、HまたはC1−6アルキルを表す。)
の化合物を調製する方法であって、
前記方法は、ステップST1を含み、
ST1およびR1が、本明細書で定義されるとおりであり、またすべての実施形態と共に定義されるとおりであり、
好ましくは、R1がClであり、
特に、式(RIVA−I)の化合物が、式(RIVA−II)
Figure 0006410989
(式中、R50、R51、R52、R53、R43、R44、R45、R46、R47およびR48は、本明細書で定義されるとおりであり、またすべての実施形態と共に定義されるとおりである。)
の化合物であり、
さらに特に、式(RIVA−I)の化合物が、式(RIVA−1)
Figure 0006410989
の化合物である、方法である。
好ましくは、式(III)の化合物から出発する式(RIVA−I)の化合物の調製方法は、ステップST4を有し、
ST4が、ST1後に行われ、
ST4が、反応REAC4を含み、REAC4において、式(III)の化合物が、式(RIVA−Ia)
Figure 0006410989
の化合物と反応し、
好ましくは、R1がClであり、
さらに好ましくは、R1がClであって、式(RIVA−Ia)の化合物が式(RIVA−1a)
Figure 0006410989
の化合物である。
ST4についての詳細が、US2003/0153610A1に開示されている。
好ましくは、REAC4は、溶媒SOLV4中で行われ、SOLV4は、ハロゲン化炭化水素、エーテル、アルコール、炭化水素、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ピリジン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、水およびこれらの混合物からなる群から選択される。
ハロゲン化炭化水素は、好ましくは、ジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエチレンおよびトリクロロエチレンからなる群から選択される。
エーテルは、好ましくは、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルおよびジエチレングリコールジメチルエーテルからなる群から選択される。
アルコールは、好ましくは、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールからなる群から選択される。
炭化水素は、好ましくは、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサンおよびシクロヘキサンからなる群から選択される。
REAC4は、塩基BAS4の存在下で行うことができ、BAS4は、任意の通例の無機または有機塩基でありうる。
BAS4は、好ましくは、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド、アミド、アミンおよびこれらの混合物からなる群から選択され、
アルカリ金属水酸化物は、好ましくは、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであり、アルカリ金属炭酸塩は、好ましくは、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムであり、
アミドは、好ましくは、ナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドおよびリチウムジイソプロピルアミドからなる群から選択され、
アミンは、好ましくは、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、4−N,N−ジメチルアミノピリジンおよびピリジンからなる群から選択される。
BAS4は、式(RIVA−Ia)の化合物の1モルに対して、1から5モル、好ましくは、1から2モルの量で使用されうる。
好ましくは、REAC4は、−78℃から還流温度、さらに好ましくは0℃から還流温度の反応温度で行われ、ここで還流温度は、それぞれの圧力下での還流温度である。
好ましくは、REAC4は、0.5から5バールの圧力で、さらに好ましくは、大気圧で行われる。
式(RIVA−I)の化合物が式(RIVA−1)の化合物であり、R1がClである場合に、別の好ましい実施形態で、R1がClである式(III)の化合物から出発する式(RIVA−1)の化合物の調製は、ステップST5を有し、
ST5の詳細は、US2015/0133657A1に開示されており、
ST5が、ST1後に行われ、
ST5が、反応REAC5を含み、REAC5において、R1がClである式(III)の化合物が、式(RIVA−10)
Figure 0006410989
の化合物と反応し、
REAC5の反応生成物は、式(RIVA−11)
Figure 0006410989
の化合物であり、
好ましくは、ST5の後に、ステップST6が行われ、
ST6が、反応REAC6を含み、REAC6において、式(RIVA−11)の化合物が、ホスゲンまたはホスゲン等価物の存在下で、式(RIVA−12)の化合物と反応し、
Figure 0006410989
REAC6の反応生成物は、式(RIVA−13)
Figure 0006410989
の化合物であり、
好ましくは、ST6の後に、ステップST7が行われ、
ST7が、反応REAC7を含み、REAC7において、式(RIVA−13)の化合物が環化されて、式(RIVA−1)の化合物を得る。
ホスゲン等価物は、好ましくは、ジホスゲンまたはトリホスゲンまたは一酸化炭素等価物である。
一酸化炭素等価物は、好ましくは、カルボニルジイミダゾールまたはジスクシンイミジルカーボネートである。
式(RIVA−10)の化合物は、その塩の形態でも使用することができ、好ましくは塩酸塩として使用することができる。式(RIVA−10)の化合物は、既知化合物であり、例えば、米国特許第6,107,519号でまたはUS2015/0133657A1で開示されるとおり既知方法により調製されうる。
好ましくは、REAC5は、重炭酸ナトリウムのような塩基の存在下で行われる。
好ましくは、REAC5は、溶媒中で行われ、その溶媒は、酢酸エチル、ヘキサン、水、トルエンまたはこれらの混合物でありうる。
好ましくは、REAC5の反応温度は、0から40℃である。
好ましくは、REAC5の反応時間は、0.5から10時間である。
式(RIVA−11)の化合物は、層分離、濃縮、蒸留、デカンテーション、ろ過、蒸発、遠心分離またはこれらの組合せを含めた方法により、REAC5後に反応混合物から単離されてもよく、さらに乾燥されうる。
好ましくは、REAC6は、溶媒中で行われる。REAC6での溶媒は、ジクロロメタン、ジクロロエタンまたはこれらの混合物でありうる。
REAC6は、塩基の存在下で行うことができる。REAC6での塩基は、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたはこれらの混合物、さらに好ましくは、ピリジン、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたはこれらの混合物でありうる。
好ましくは、REAC6の反応時間は、0.5から10時間である。
好ましくは、REAC6の反応温度は、0から35℃である。
好ましくは、REAC6の第一のステップで、ホスゲンまたはホスゲン等価物が、式(RIVA−11)の化合物と混合され、任意選択的にREAC6の塩基とも混合され、任意選択的にREAC6の溶媒中で、その後、REAC6の第二のステップで、式(RIVA−12)の化合物が添加される。
好ましくは、REAC6の第一のステップの反応時間は、0.5から4時間である。
好ましくは、REAC6の第一のステップの反応温度は、5から25℃である。
好ましくは、REAC6の第二のステップの反応時間は、0.5から6時間である。
好ましくは、REAC6の第二のステップの反応温度は、10から35℃である。
式(RIVA−13)の化合物は、層分離、濃縮、蒸留、デカンテーション、ろ過、蒸発、遠心分離またはこれらの組合せを含めた方法により、REAC6後に反応混合物から単離されてもよく、さらに乾燥されうる。
好ましくは、REAC7の環化は、溶媒中で行われる。REAC7での溶媒は、アセトン、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、水またはこれらの混合物でありうる。
REAC7は、塩基の存在下で行うことができる。REAC7での塩基は、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水素化ナトリウムまたはこれらの混合物でありうる。
REAC7での塩基が、式(RIVA−13)の化合物およびREAC7の溶媒を含有する混合物にまたはREAC6で形成された式(RIVA−13)の化合物を含有する混合物に添加されうる。
好ましくは、REAC7の反応温度は、10から40℃である。
好ましくは、REAC7の反応時間は、2から15時間である。
式(RIVA−I)の化合物、式(RIVA−II)の化合物および式(RIVA−1)の化合物は、層分離、濃縮、蒸留、デカンテーション、ろ過、蒸発、遠心分離またはこれらの組合せを含めた方法により任意の反応混合物から単離されてもよく、さらに乾燥されうる。
H NMRについての内部標準:特に規定されない場合、トリイソブチルホスフェート。
[実施例1] チオフェン−2−カルボニルクロリド
チオフェン(11.2ml、0.14mol)および塩化オキサリル(47.6ml、0.56mol)の混合物を、200℃で、2時間、オートクレーブ中で撹拌し、それによって、圧力は、40バールに増加した。減圧下での生成混合物の希釈で、11.8g(収率58%)のチオフェン−2−カルボニルクロリドを得た。
H NMR (CDCl, 400 MHz) δ = 7.99 (d, br, J = 4 Hz, 1H), 7.83 (d, br, J = 4 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 4 Hz, 1H)。
[実施例2から9] チオフェン−2−カルボニルクロリド
塩化オキサリルおよびチオフェン(2:1、モル比)の混合物のサンプルを、2時間、密閉容器中で200℃に加熱した。内部標準を用いたH NMRによる反応混合物の分析は、100%のチオフェンの変換と、72%のチオフェン−2−カルボニルクロリドの収率を示した。
3mmolのチオフェンを、実施例2から5で使用し、0.1mmolのチオフェンを、実施例6から9で使用した。
Figure 0006410989
[実施例10] 5−クロロ−2−チオフェンカルボニルクロリド
塩化オキサリル、2−クロロチオフェンおよびスルホラン(3:1:0.33、モル比)の混合物を、1時間40分、密閉容器中で180℃に加熱した。H NMRによる反応混合物の分析は、85%の2−クロロチオフェンの変換と、71%の5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリドの収率を示した。
H NMR (CDCl, 400 MHz) δ = 7.79 (d, J = 4 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 4 Hz, 1H)。
13C NMR (CDCl, 100 MHz) δ = 158.8, 143.3, 137.6, 135.2, 128.3。
[実施例11] 5−クロロ−2−チオフェンカルボニルクロリド
塩化オキサリル、2−クロロチオフェンおよびスルホラン(3:1:0.33、モル比)の混合物を、17.5時間、密閉容器中で165℃に加熱した。H NMRによる反応混合物の分析は、100%の2−クロロチオフェンの変換と、100%の5−クロロチオフェン−2−カルボニルクロリドの収率を示した。
[比較例1] Kuehnhanssら、Journal fur Praktische Chemie、1956年、3巻、144頁により、1当量の代わりに5当量の塩化オキサリルを使用して
5:1のモル比での塩化オキサリルおよびチオフェンの混合物を、60時間、還流下で撹拌した。反応混合物の蒸留により、2−チオフェンカルボニルクロリドを収率約9%で得た。
[実施例12] 管状反応器中のチオフェン−2−カルボニルクロリド
DEVICE0:ISCO Teledyneから得られるピストンポンプ260D
DEVICE1:6mの長さを有し、96.16mLの内部体積および0.25インチの外径を有する管状反応器
DEVICE3:圧力制御弁Swagelok BPV−SS−07
2:1のモル比を有する塩化オキサリルおよびチオフェンの混合物は、DEVICE3により調節され、保持された80バールの平均PRESS1でDEVICE1を通して1.01mL/分の速度でDEVICE0により供給された。DEVICE1は、加熱流体によって、200℃の温度で維持された。DEVICE1中の混合物の滞留時間TIME1は、95.7分であった。325.5gの反応混合物の液体サンプルを、6.5時間の間収集した。内部標準ジオキサンを用いたH NMRによる反応混合物の分析は、100%のチオフェンの変換と、チオフェンに対して90.5%のチオフェン−2−カルボニルクロリドの収率を示した。
[実施例13] 管状反応器中のチオフェン−2−カルボニルクロリド
DEVICE0:ISCO Teledyneから得られるピストンポンプ260D
DEVICE1:6mの長さを有し、5.86mLの内部体積および0.0625インチの外径を有する管状反応器
DEVICE3:圧力制御弁Swagelok BPV−SS−07
2:1のモル比を有する塩化オキサリルおよびチオフェンの混合物は、DEVICE3により調節され、保持された80バールの平均PRESS1で、DEVICE1を通して0.05mL/分の速度でDEVICE0により供給された。DEVICE1は、加熱流体によって180℃の温度で維持された。DEVICE1中の混合物の滞留時間TIME1は、120分であった。反応混合物の液体サンプルを収集し、内部標準ジオキサンを用いたH NMRにより分析した。チオフェン−2−カルボニルクロリドの収率は、チオフェンに対して79.3%であった。
[実施例14] 管状反応器中のチオフェン−2−カルボニルクロリド
DEVICE0:ISCO Teledyneから得られるピストンポンプ260D
DEVICE1:6mの長さを有し、96.16mLの内部体積および0.25インチの外径を有する管状反応器
DEVICE3:圧力制御弁Swagelok BPV−SS−07
2:1のモル比を有する塩化オキサリルおよびチオフェンの混合物MIX2を90重量%、およびスルホランを10重量%含有する混合物MIX1であって、その重量%がMIX1の総重量に対するものである混合物MIX1は、DEVICE3によって調節され、保持された80バールの平均PRESS1でDEVICE1を通して2.14mL/分の速度でDEVICE0により供給された。DEVICE1は、加熱流体によって200℃の温度で維持された。DEVICE1中の混合物の滞留時間TIME1は、45分であった。反応混合物の液体サンプルを収集し、内部標準ジオキサンを用いたH NMRにより分析した。チオフェン−2−カルボニルクロリドの収率は、チオフェンに対して93%であった。
[実施例15] 管状反応器中のチオフェン−2−カルボニルクロリド
DEVICE0:ISCO Teledyneから得られるピストンポンプ260D
DEVICE1:6mの長さを有し、96.16mLの内部体積および0.25インチの外径を有する管状反応器
DEVICE3:圧力制御弁Swagelok BPV−SS−07
2:1のモル比を有する塩化オキサリルおよびチオフェンの混合物は、DEVICE3によって調節され、保持された、80バールの平均PRESS1で、DEVICE1を通して、1.592mL/分の速度でDEVICE0により供給された。DEVICE1は、加熱流体によって227℃の温度で維持された。DEVICE1中の混合物の滞留時間TIME1は、60.4分であった。反応混合物の液体サンプルを、収集し、内部標準ジオキサンを用いたH NMRにより分析した。チオフェン−2−カルボニルクロリドの収率は、チオフェンに対して85.3%であった。

Claims (14)

  1. 式(III)
    Figure 0006410989
    の化合物を調製する方法であって、
    前記方法は、ステップST1を含み、
    ST1が、式(II):
    Figure 0006410989
    [式中、R1は、HまたはClである。]
    の化合物と塩化オキサリルとの反応REAC1を含み、
    REAC1が、160から250℃の温度TEMP1で、10秒から24時間の時間TIME1の間行われ、
    塩化オキサリルのモル量が、式(II)の化合物のモル量に対して、1.5から25倍である、方法。
  2. R1Hである、請求項1に記載の方法。
  3. 塩化オキサリルのモル量が、式(II)の化合物のモル量に対して、1.75から25倍である、請求項1または2に記載の方法。
  4. TEMP1が、160から240℃である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. TIME1が、10秒から20時間である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. REAC1が、スルホランの存在下で行われる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. スルホランのモル量が、式(II)の化合物のモル量に対して2.5から25倍である、請求項6に記載の方法。
  8. REAC1が、連続で行われる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 式(THIOXA):
    Figure 0006410989
    の化合物を調製する方法であって、
    前記方法は、ステップST1を含み、
    R30、R31、R32、R33およびR34は、同一であるかまたは異なって、互いに独立に、H、ハロゲン、CF、CH、OCF、OCH、CNおよびC(H)Oからなる群から選択され、
    ST1が、請求項1から8のいずれか一項で定義されるとおりであり、
    R1が、請求項1または2で定義されるとおりである、方法。
  10. R30、R31、R32、R33およびR34が、Hである、請求項9に記載の方法。
  11. R1がHである、請求項9または10に記載の方法。
  12. 式(RIVA−I):
    Figure 0006410989
    [式中、R50、R51、R52およびR53は、同一であるかまたは異なって、各々は、互いに独立に、H、ハロゲン、CF、CN、NO、C(O)−NH、C(O)−C1−6アルキル、O−R60、N(R60)R61およびC1−6アルキルからなる群から選択され、
    R60およびR61は、同一であるかまたは異なって、各々は、互いに独立に、H、C1−4アルキルおよびC(O)R63からなる群から選択され、
    R63は、C1−4アルキル−NH、NH、NH−C1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C1−4アルキルおよびC1−8アルキルからなる群から選択され、
    R43、R44、R45、R46、R47およびR48は、同一であるかまたは異なって、各々は、互いに独立に、HまたはC1−6アルキルを表す。]
    の化合物を調製する方法であって、
    前記方法は、ステップST1を含み、
    ST1が、請求項1から8のいずれか一項で定義されるとおりであり、
    R1が、請求項1または2で定義されるとおりである、方法。
  13. R1がHである、請求項12に記載の方法。
  14. 式(RIVA−I)の化合物が、式(RIVA−1)
    Figure 0006410989
    の化合物である、請求項12に記載の方法。
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