JP6410848B2 - 火災報知システム - Google Patents
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Description
つまり、特許文献1に開示の技術では、空気調和エリアの設備及び状況に応じて空気調和機の制御を行っている。
(火災報知システムの構成)
以下、本発明の実施の形態に係る火災報知システムを図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に火災報知システム1の構成の一例である。火災報知システム1は、建物内に設置されている。図1において、火災報知機2には、リモートコントローラ10及びシステムコントローラ11の少なくともどちらか一方が電気的に接続されている。リモートコントローラ10及びシステムコントローラ11の少なくともどちらか一方には、空気調和機20a−20c、換気機器21a−20c及び低温機器コントローラ12a−12cが接続されている。低温機器コントローラ12a−12cには、低温機器23a−23cが接続されている。低温機器23aには、周辺の温度変化を検知するセンサ22が接続されている。
なお、空気調和機20a−20cをまとめて空気調和機20と呼ぶ。換気機器21a−21c、低温機器コントローラ12a−12c、及び低温機器23a−23cにおいても同様に、まとめて換気機器21、低温機器コントローラ12、及び低温機器23と呼ぶ。
火災報知機2は、火災を検知した時に、リモートコントローラ10及びシステムコントローラ11の少なくともどちらか一方に火災通報信号3aを送る。また、消火等により、火災を検知しなくなった時は、リモートコントローラ10及びシステムコントローラ11の少なくともどちらか一方に火災通報解除信号3dが送られる。
システムコントローラ11は、コントローラ収納盤(図示なし)等に集中して収納されている。システムコントローラ11は、空気調和機20、換気機器21、低温機器23を統合的に各機器に対し集中的に管理制御するものである。リモートコントローラ10は、室内に設置され、その表示部等に空気調和機20又は換気機器21の運転状態が表示され、ユーザーの操作により空気調和機20又は換気機器21の運転状態を操作するものである。
リモートコントローラ10とシステムコントローラ11とは互いに接続され、互いに信号の受け渡しをする。信号について判定は、リモートコントローラ10、システムコントローラ11のどちらで判定しても良く、システムの環境により適宜決定する。各機器に対する運転制御信号(例えば、停止信号3b)も、リモートコントローラ10及びシステムコントローラ11のうちどちらが送信しても良く、システムの環境により適宜決定する。
なお、本実施の形態においては、リモートコントローラ10及びシステムコントローラ11の両方がシステムに必須のものというわけではなく、火災報知機2の信号をうけて空気調和機20及び換気機器21、低温機器23の運転を集中的に管理制御できるのであれば、どちらか一方のみで構成されても良い。
本実施の形態においては、一例としてシステムコントローラ11が信号に対する判断及び運転制御信号の送信を行うものとして説明する。本実施の形態におけるシステムコントローラは本発明のコントロール装置に相当する。
なお、低温機器23の運転を制御できるのであれば、低温機器コントローラ12が無い構成としても良い。例えば、システムコントローラ11により直接低温機器23を制御しても良い。低温機器23として具体的にどのようなものを使用するかに応じて適宜決定すればよい。
空気調和機20、換気機器21及び低温機器23の台数は、空気調和エリアの環境等によって適宜決めてよい。
ここで、従来技術における、火災報知システムの構成について説明する。
図2は、従来技術における火災報知システムの一例(比較例)である。火災報知システム101は、建物内に設置されている。図2において、火災報知機102には、リモートコントローラ110及びシステムコントローラ111の少なくともどちらか一方が電気的に接続されている。リモートコントローラ110及びシステムコントローラ111の少なくともどちらか一方には、空気調和機120a−120c、換気機器121a−121cが接続されている。低温機器コントローラ112a−112cには、センサ122と低温機器123a−123cが接続されている。つまり、空気調和機120及び換気機器121のシステムに火災報知機102が接続された火災報知システム101と、それぞれ独立した低温機器123a−123cが設置されている。低温機器123b及び低温機器123cにはセンサ122b及びセンサ122cが取り付けられ、低温機器123b及び低温機器123cの周辺の温度を常時監視している。
一方、低温機器123については、火災報知機102の火災通報信号103aに関わらず、通常の運転を継続する。センサ122b、センサ122cが高温を検知した場合のみ、それぞれのセンサが接続されている低温機器123b、低温機器123cが運転を停止することになる。
なお、低温機器123aについては、火災時においても運転継続を優先させており、冷却対象物の品質を維持するために、周辺に炎があっても停止しない設定となっている。
以下に、本実施の形態に係る火災報知システム1の動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る火災報知システム1の制御フローの一例である。この図に従い説明する。図1のように構成された火災報知システム1において、システムコントローラ11は、火災報知機2から火災報知の信号が出力されているかを常に監視している。
図3のステップS1では、リモートコントローラ10及びシステムコントローラ11に接続されている火災報知機2、空気調和機20、換気機器21及び低温機器コントローラ12から電気信号を受信し、信号内容の解析を行う。
ステップS2にて、電気信号が火災報知機2からの火災通報信号3aであるか否かを判断する。ステップS2において、火災報知機2からの信号が火災通報信号3aであると判断された場合は、ステップS3に進む。火災通報信号3aでない場合はステップS6に進む。
ステップS3では、ステップS2の条件でYesとなった場合に、システムコントローラ11は、空気調和機20、換気機器21に対して停止信号3bを送信し、空気調和機20、換気機器21の運転を停止させる。
空気調和機20及び換気機器21の運転の停止は、火災時における安全の観点上行われるものである。また、火災時に空気調和機20等が煙を撹拌することにより、排煙装置(図示無し)の効率が低下しないように行われるものである。
さらに、システムコントローラ11は、低温機器23b及び低温機器23cの運転を停止させる停止信号3bを、低温機器コントローラ12b及び低温機器コントローラ12cに対し送信する。バックアップ機器である低温機器23aの低温機器コントローラ12aには、停止信号3bは送信されない。
ステップS3において各機器の停止処理がされた状態では、バックアップ機器である低温機器23aのみが運転を継続している。この状態で火災報知システムの動作は、ステップS4に進む。
ステップS4において、システムコントローラ11は、低温機器コントローラ12aに接続されたセンサ22が異常通報をしているか、つまり高温検出通報3eを受信しているか否かを判定する。高温検出通報3eを受信している場合は、ステップS5に進み、そうでない場合はステップS8に進む。
ステップS5において、システムコントローラ11は、低温機器コントローラ12aに対しバックアップ機器として設定されている低温機器23aに対する停止信号3cを送信し、バックアップ機器である低温機器23aを停止させる。
その後、火災報知システムの動作は、メインループに戻り、再度ステップS1からの制御フローを繰り返す。
センサ22は、低温機器23aの周辺温度を常時モニタリングしており、低温機器コントローラ12aは、センサ22が通常温度を検出した場合には低温機器23aの周囲が火災エリアではないと判断する。このとき低温機器コントローラ12aは、停止した低温機器23aを自動的に運転開始させる。
なお、自動的に運転を開始させるのは、低温機器コントローラ12aで無くともよい。例えば、センサ22が通常温度を検出した場合に、低温機器コントローラ12aがシステムコントローラ11に信号を送り、その信号をシステムコントローラ11が判定し、システムコントローラ11が低温機器23aに対する運転開始の指示を出す構成をとってもよい。低温機器23に低温機器コントローラ12が備えられていない場合には、センサ22がシステムコントローラ11に直接接続され、システムコントローラ11がセンサ22の通常温度の検出を判定し、低温機器23aに対し直接運転開始の指示を出す構成を取ってもよい。
ステップS6において、システムコントローラ11は、火災報知機2からの電気信号が火災通報解除信号3dであるかを判定する。Yesである場合には、ステップS7に遷移し、偽である場合には、メインループに戻り、再度ステップS1からの制御フローが実行される。
ステップS7において、システムコントローラ11は、ステップS3又はステップS5にて停止されていた空気調和機20、換気機器21及び低温機器23(バックアップ機器として設定されている低温機器23aを含む)を運転可能な状態にさせる。
ステップS8において、低温機器23aに接続されているセンサ22からは高温検出通報がないため、システムコントローラ11は、安全が保障されていると判断し、運転を再開させる。
その後、火災報知システムの動作は、メインループに戻り、再度ステップS1からのフローを繰り返す。
このように、火災報知時において、火災時の安全性を考慮しているシステムの集中管理側の意向を反映しながら、低温機器23の冷却対象物の品質を維持することができる集中制御を行うことができる。
Claims (5)
- 空気調和エリアの温度調整をする空気調和機と、
前記空気調和エリア内に設置された低温機器と、
前記空気調和機及び前記低温機器に接続されたコントロール装置と、
前記コントロール装置と接続され、前記空気調和エリア内の火災を検知する火災報知機と、を備え、
前記低温機器のうち、火災時において運転させる優先順位が高い前記低温機器をバックアップ機器とし、
前記コントロール装置は、
前記火災報知機の火災検知信号に基づき前記バックアップ機器以外の前記低温機器の運転を停止させる、火災報知システム。 - 前記バックアップ機器は、
周辺の温度を検知する温度検出センサを備え、
前記コントロール装置は、
前記火災報知機が火災を検知し、かつ前記温度検出センサが設定温度よりも高い温度を検知したときに、前記バックアップ機器の運転を停止させる、請求項1に記載の火災報知システム。 - 前記バックアップ機器は、
前記バックアップ機器が運転を停止している場合において、
前記温度検出センサが設定温度より低い温度を検知したときに前記バックアップ機器の運転を開始する、請求項2に記載の火災報知システム。 - 前記コントロール装置は、
前記火災検知信号に基づき前記空気調和機の運転を停止させる、請求項1〜3の何れか1項に記載の火災報知システム。 - 前記コントロール装置は、
前記火災報知機の火災検知が解除された際に、前記空気調和機及び前記低温機器に運転を開始させる、請求項4に記載の火災報知システム。
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