JP2013137149A - 空気調和システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーバルームなど、室内温度を一定に保つことが要求される環境に複数の空気調和装置が設置される空気調和システムにおいて、異常を検出した空気調和装置が、リトライ運転を実行するか否かに拘わらず直ちに異常発報を管理装置に出力し(S304)、異常発報を受け付けた管理装置が、リトライ運転を実行した際に生じる空調能力の不足を補うように他の空気調和装置に対して制御指令を出力する。
【選択図】図6
Description
本発明について本実施の形態を示す図面に基づいて以下説明する。図1は本発明に係る空気調和システムを同一の被冷却空間に設置する一例を示す平面模式図であり、図2は本システムが備える空気調和装置の構成を示す図であり、図3は本システムが備える管理装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は、サーバルームなどの被冷却空間である。2は、非冷却対象となるサーバ群である。3は、同一の被冷却空間1に設置された複数(第1乃至第8)の空気調和装置であり、個々に独立した冷媒回路30を備える。4は、複数の空気調和装置3を集中管理する管理装置であり、通信線5を介して空気調和装置3と通信することができる。複数の空気調和装置3は、被冷却空間1を空気調和することに対して充分な供給能力を備えており、いずれか一台又は複数の空気調査装置3がバックアップ機として待機状態とされている。なお、本実施の形態は、第8の空気調和装置3をバックアップ機として待機させている一例を説明する。
空気調和装置3は、例えば、冷媒回路30と、送風ユニット31と、冷媒回路30などの各部の変化を検出する制御用センサ32と、制御用センサ32で検出された変化が異常状態にある旨を報知する表示ユニット33と、異常発報などの通信を行う通信ユニット34と、手動操作を受け付ける操作ユニット35と、異常猶予時間などを計時するタイマ36と、これらを制御する制御部37とを備える一体型ユニットである。なお、空気調和装置3には、セパレート型など、その他の形態が存在するが、本実施の形態にあっては、一体型ユニットを一例として説明する。
管理装置4は、異常発報などの通信を行う通信ユニット40と、自ら及び各空気調和装置3を制御する制御部41(制御系統)と、空気調和装置3の制御に関する目標値を記憶するデータベース42と、監視モニタ43とを備える。
次に動作について説明する。まず、空気調和装置3が異常状態であることを検出した場合の従来の一般的な動作について以下説明する。図4は空気調和装置が実行する異常検出時の一般的な処理の手順を示すフローチャートであり、図5は管理装置が実行する異常検出時の一般的な処理の手順を示すフローチャートである。
次に、空気調和装置3が異常状態であることを検出した場合の本発明に係る動作について以下説明する。図6は空気調和装置が実行する異常検出時の処理の手順を示すフローチャートであり、図7は管理装置が実行する異常検出時の処理の手順を示すフローチャートである。
次に、上述した実施の形態1のように、被冷却空間1に複数の空気調和装置3が配置されているが、全ての空気調和装置3が運転状態にあり、いずれかの空気調和装置3をバックアップ機として待機させていない場合について説明する。
図8はいずれかの空気調和装置が異常停止した場合の各空気調和装置の供給能力の一例を示すグラフであり、図9はいずれかの空気調和装置が異常停止した場合にその他の空気調和装置の供給能力を向上させた一例を示すグラフである。
また、上述する形態の他、異常停止状態の空気調和装置3の近くに設置された空気調和装置3のみを用いて供給能力の不足分を補うようにしてもよい。図10は図9とは異なる、いずれかの空気調和装置が異常停止した場合にその他の空気調和装置の供給能力を向上させた一例を示すグラフであり、図11は異常停止した空気調和装置とこれに対応して供給能力を向上させる空気調和装置との関係を示す表である。
また、上述する形態の他、異常停止状態の空気調和装置3と同じ区域に設置された空気調和装置3を用いて供給能力の不足分を補うようにしてもよい。図12は図1とは異なる被冷却空間に本発明に係る空気調和システムを設置する一例を示す平面模式図であり、図13は図12の被冷却空間における各空気調和装置の設置場所の一例を示す表である。
次に、上述した実施の形態1とは異なり、空気調和装置3は、異常猶予の段落で直ちに異常発報してバックアップ機の起動を要請しておき、その後異常猶予時間中に異常状態が一時的なものであるか否かを判断するようにしてもよい。
ところで、上述した実施の形態1及び3において、空気調和装置3は、図6のステップS304及び図14のステップS504のタイミングで異常発報を行うが、ディップスイッチ(DIPSW)を設けて制御部37を制御選択手段377として機能させ、図4に示す従来の一般的な処理と切り換えることができるようにしてもよい。こうすることで、空気調和システムが備える複数の空気調和装置3のうちのいずれか一台の空気調和装置3のみを従来の一般的な処理で運転することができ、設置の自由度を増やすことができる。
2 サーバ群
3 空気調和装置
30 冷媒回路
31 送風ユニット
310 ファン
311 モータ
312 吹出し羽根
32 制御用センサ
33 表示ユニット
34 通信ユニット
35 操作ユニット
36 タイマ
37 制御部
370 ROM
371 RAM
372 CPU
373 データバス
374 異常発報手段
375 リトライ運転手段
376 異常停止手段
377 制御選択手段
4 管理装置
40 通信ユニット
41 制御部
410 ROM
411 RAM
412 CPU
413 データバス
414 制御手段
42 データベース
43 監視モニタ
5 通信線
6 壁
Claims (4)
- 同一の被冷却空間に設置された複数の空気調和装置と、これらを制御する管理装置とを備え、前記空気調和装置は、自らの運転状態から異常を検出した場合、瞬時的に運転を停止した後再起動を行うリトライ運転を実行し、異常発報を前記管理装置に出力するようにしてある空気調和システムにおいて、
前記空気調和装置は、
異常を検出した場合、リトライ運転を実行するか否かに拘わらず直ちに異常発報を出力する異常発報手段を備え、
前記管理装置は、
前記空気調和装置がリトライ運転を実行した場合に生じる空調能力の不足を補うために必要な目標値を予め記憶する目標値記憶手段と、
異常発報を受付けた場合、他の前記空気調和装置に対して、記憶してある目標値に基づく空調能力で運転させる制御指令を出力する制御手段と
を備えることを特徴とする空気調和システム。 - 他の前記空気調和装置として、待機状態にしてある空気調和装置を用いることを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
- 前記空気調和装置は、
前記異常発報手段により異常発報を出力した後にリトライ運転を実行するリトライ運転手段と、
リトライ運転中に異常を再度検出した場合、運転を完全停止する異常停止手段と
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和システム。 - 前記空気調和装置は、
前記異常発報手段をするか否かを選択的に制御することができる制御選択手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和システム。
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