JP2010025432A - 空調システム - Google Patents

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潤 安積
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Abstract

【課題】サーバの設置スペースを最適な空調環境とすることができ、サーバ等の熱源の故障や劣化を防ぐことができる空調システムを提供する。
【解決手段】空調システム1は、室内機2a〜2cと、予測部46を有する監視用コンピュータ4と、空調コントローラ3とを備える。室内機2a〜2cは、空調対象空間である建物RA内に対し設置され、空調運転を行う。監視用コンピュータ4の予測部46は、室内機2a〜2cが空調運転を行っている時に、建物RAにおける温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する。空調コントローラ3は、監視用コンピュータ4の予測部46の予測結果に基づいて、室内機2a〜2cを制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、空調システムに関する。
近年、複数のサーバの設置スペースを有効利用するため、ラックマウントサーバやブレードサーバ等のように、個々のサーバが密集して設置されることがある。また、このようなサーバの設置スペースには、例えば天井に室内機(即ち空調部)が配置されており、室内機がサーバの設置スペースについて空調運転を行う空調システムが構築されている。
尚、サーバの設置スペースに構築される空調システムとしては、例えば特許文献1に示されるように、天井から吊り下げて連結されたダクトの吸気口をサーバラックに配設すると共に、ダクトの排出口を室内機の吸気部に位置させたものがある。この空調システムによると、サーバラック付近の空気は、吸気口を介してダクトに吸い込まれると室内機に送られ、室内機で冷却された後サーバの設置スペースに送られるようになる。
特開2008―51475号公報
ところで、サーバは、サーバに含まれるマイクロプロセッサ等が処理を行っている状態にあると、発熱する。特に、サーバの負荷が高いとサーバの発熱量は増す。そのため、密集して設置されたサーバの数が多ければ多い程サーバ付近の温度は上昇する。しかしながら、サーバの設置スペースに配置された室内機を単に空調運転させるだけでは、サーバ付近を特に集中して冷却させることは困難となる。
また、サーバ付近の温度が高温である状態が保たれると、サーバは、故障や劣化してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、サーバの設置スペースを最適な空調環境とすることができ、サーバ等の熱源の故障や劣化を防ぐことができる空調システムの提供を目的とする。
発明1に係る空調システムは、空調部と、予測部と、制御部とを備える。空調部は、空調対象空間に設置され、空調運転を行う。予測部は、空調部が空調運転を行っている時に、空調対象空間における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する。制御部は、予測部の予測結果に基づいて、空調部を制御する。
この空調システムによると、空調対象空間における温度ムラ及び/又は気流溜まりが予測され、その予測結果に基づいて、例えば熱源であるサーバ付近に集中して空調空気が吹き出されるように、空調部の吹き出し口から吹き出される空調空気の温度や風速が制御される。これにより、空調対象空間には最適な空調環境が提供され、空調対象空間に設置されたサーバ等の熱源の故障や劣化を防ぐことができる。
発明2に係る空調システムは、発明1に係る空調システムであって、予測部は、空調対象空間内の1以上の所定箇所における温熱情報に基づいて、空調対象空間における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する。
温熱情報としては、空調対象空間内の温度や湿度、サーバの消費電力等が挙げられる。この空調システムによると、上記温熱情報に基づいて空調対象空間における温度ムラ及び/又は気流溜まりが予測されるため、実際の温度ムラや気流溜まりに近い予測結果が得られるようになる。従って、より最適な空調環境を提供することができる。
発明3に係る空調システムは、発明2に係る空調システムであって、所定箇所には、空調対象空間内に設置された熱源の位置又はその付近が含まれる。
熱源としては、主として空調対象空間内に設置された熱源(具体的には、サーバ)が挙げられるが、更に詳細にはサーバ内のマイクロプロセッサやメモリ、HDD等が挙げられる。この空調システムによると、熱源の位置またはその付近の温熱情報を用いて温度ムラ及び/又は気流溜まりが予測されるため、実際により近い予測結果が得られるようになる。
発明4に係る空調システムは、発明3に係る空調システムであって、記憶部を更に備える。記憶部は、空調対象空間内に設置された空調部の位置、及び空調対象空間内に設置された熱源の位置の少なくとも1つを記憶する。そして、予測部は、空調部の位置及び熱源の位置の少なくとも1つに更に基づいて、空調対象空間における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する。
この空調システムによると、空調対象空間における温度ムラや気流溜まりは、温熱情報だけではなく、更に空調部の位置及び熱源の位置の少なくとも1つに基づいて予測される。そのため、実際の温度ムラ及び気流溜まりにより近い予測結果が得られるようになる。
発明5に係る空調システムは、発明4に係る空調システムであって、予測部は、空調部の現在の設定温度、風量及び風向の少なくとも1つに更に基づいて、空調対象空間における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する。
この空調システムによると、空調対象空間における温度ムラや気流溜まりは、温熱情報や空調部の位置、熱源の位置だけではなく、更に空調部の現在の設定温度、風量及び風向の少なくとも1つに基づいて予測される。そのため、空調部による空調運転の温熱情報等への影響も考慮して、温度ムラ及び気流溜まりの予測を行うことができる。
発明6に係る空調システムは、発明5に係る空調システムであって、記憶部は、温熱情報、空調部の設定温度、風量及び風速の少なくとも1つを更に記憶可能である。そして、空調システムは、補正部を更に備える。補正部は、予測部により新たに予測された結果を、記憶部が記憶している温熱情報、空調部の設定温度、風量及び風速の少なくとも1つに基づいて補正する。
この空調システムによると、予測部により新たに予測された結果は、過去に温度ムラや気流溜まりを予測する際に用いられた各種情報に基づいて補正がなされる。従って、過去の各種情報を考慮してより適切な予測を行うことができ、最適な空調環境を提供することができる。
発明7に係る空調システムは、発明4〜6のいずれかに係る空調システムであって、温熱情報検知部を更に備える。温熱情報検知部は、空調対象空間内に設置された熱源の近傍に設けられ、温熱情報を検知する。記憶部は、空調対象空間内に設けられた温熱情報検知部の位置を更に記憶する。そして、予測部は、温熱情報検知部の位置に更に基づいて、空調対象空間における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する。
この空調システムによると、温熱情報検知部は、熱源近傍の設置条件にあわせて自由に設置されると共に、熱源付近の温熱情報を検知することができる。更に、空調対象空間における温度ムラや気流溜まりは、温熱情報検知部が設けられた位置も考慮して予測されるようになる。
発明8に係る空調システムは、発明5に係る空調システムであって、記憶部は、温熱情報、空調部の設定温度、風量及び風速の少なくとも1つを更に記憶可能である。そして、予測部は、記憶部が記憶している温熱情報から、熱源における発熱量の経時的変化を割り出す。更に、予測部は、現在における温熱情報と割り出した発熱量の経時的変化とに基づいて、発熱量が増加するであろう熱源を更に予測する。
この空調システムによると、過去の温熱情報の経時的変化に基づいて、これから発熱量が高くなるであろう熱源が更に予測される。これにより、例えば、予測された熱源を集中的に冷却するように空調部を制御することができ、発熱量の増加により熱源周辺の温度が局所的に上昇するのを未然に防ぐことができる。
発明9に係る空調システムは、発明7に係る空調システムであって、判断部と、報知部とを更に備える。判断部は、温熱情報検知部により検知された温熱情報が、前回検知された温熱情報と異なっている場合、予測部による予測結果と今回検知された前記温熱情報とに基づいて、空調対象空間の環境の変化が現在の空調部の空調能力で対応可能か否かを判断する。報知部は、空調対象空間の環境の変化が現在の空調部の空調能力で対応不可能と判断部が判断した場合、その旨を報知する。そして、制御部は、空調対象空間の環境の変化が現在の空調部の空調能力で対応可能と判断部が判断した場合、予測部の予測結果に基づいて、空調部を制御する。
この空調システムによると、空調対象空間の環境の変化が現在の空調部の空調能力では対応不可能である場合、報知部により空調部が対応不可能である旨が報知されるため、空調システムのユーザは、その旨を知ることができる。また、空調対象空間の環境の変化が現在の空調部の空調能力で対応可能である場合には、予測結果に基づいて空調部の吹き出し口から吹き出される空調空気の温度や風速が制御されるため、空調対象空間は、空調部の空調能力の範囲内で確実に最適な空調環境となることができる。
発明1に係る空調システムによると、最適な空調環境を提供し、空調対象空間に設置されたサーバ等の熱源の故障や劣化を防ぐことができる。
発明2に係る空調システムによると、より最適な空調環境を提供することができる。
発明3に係る空調システムによると、熱源の位置またはその付近の温熱情報を用いて温度ムラ及び/又は気流溜まりが予測されるため、実際により近い予測結果が得られるようになる。
発明4に係る空調システムによると、空調対象空間における温度ムラや気流溜まりは、温熱情報だけではなく、更に空調部の位置及び熱源の位置の少なくとも1つに基づいて予測されるため、実際の温度ムラ及び気流溜まりにより近い予測結果が得られるようになる。
発明5に係る空調システムによると、空調部による空調運転の温熱情報等への影響も考慮して、温度ムラ及び気流溜まりの予測を行うことができる。
発明6に係る空調システムによると、過去の各種情報を考慮してより適切な予測を行うことができ、最適な空調環境を提供することができる。
発明7に係る空調システムによると、温熱情報検知部は、熱源近傍の設置条件にあわせて自由に設置されると共に、熱源付近の温熱情報を検知することができる。更に、空調対象空間における温度ムラや気流溜まりは、温熱情報検知部が設けられた位置も考慮して、予測されるようになる。
発明8に係る空調システムによると、例えば、予測された熱源を集中的に冷却するように空調部を制御することができ、発熱量の増加により熱源周辺の温度が局所的に上昇するのを未然に防ぐことができる。
発明9に係る空調システムによると、空調対象空間の環境の変化が現在の空調部の空調能力では対応不可能である場合、空調システムのユーザは、その旨を知ることができる。また、空調対象空間の環境の変化が現在の空調部の空調能力で対応可能である場合、空調対象空間は、空調部の空調能力の範囲内で確実に最適な空調環境となることができる。
以下、本発明に係る空調システムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1実施形態>
(1)空調システムの概要
図1は、本発明の第1実施形態に係る空調システム1の構成を概略的に示す図である。空調システム1は、空調対象空間である建物RA内に設置されている複数の室内機2a,2b,2c,2d・・・(空調部に相当。以下、室内機2a〜2dと記載する)を、空調コントローラ3(制御部に相当)で統括して制御するシステムである。また、空調システム1は、建物RA内の温度や湿度等である環境状態を、監視用コンピュータ4により監視することができ、その時々の建物RA内の環境状態に応じて各室内機2a〜2dを制御することができる。
このような空調システム1は、図1に示すように、主として、複数の室内機2a〜2d、空調コントローラ3、監視用コンピュータ4、及びセンサ5a,5b,5c,5d・・・(温熱情報検知部に相当。以下、センサ5a〜5dと記載する)を備える。
室内機2a〜2dは、4方向へ空気を吹き出すことができる天井設置型の室内機であって、図2に示すように建物RA内に4つ設けられており、建物RA内について空調運転を行う。空調コントローラ3は、建物RA内の壁に設けられており、配線によって各室内機2a〜2dと通信可能に接続されている。監視用コンピュータ4は、建物RAとは別の建物に設置されている。監視用コンピュータ4とセンサ5a〜5d及び空調コントローラ3との間には、イーサネット(登録商標)が構築されており、監視用コンピュータ4は、HUB6を介して各センサ5a〜5d及び空調コントローラ3と通信することができる。センサ5a〜5dは、後述するサーバSA1〜SA4付近に設けられている。
ここで、本実施形態に係る建物RA内には、図2に示すように、複数のサーバSA1,SA2,SA3,SA4・・・(以下、サーバSA1〜SA4と記載する)が設置されている。より具体的には、本実施形態に係るサーバSA1〜SA4は、建物RA内の4箇所に設置されている。各サーバSA1〜SA4は、図3に示すように、マイクロプロセッサやメモリ、HDD等からなる複数のブレードサーバBS1〜BS4が密集して構成されたものである。各サーバSA1〜SA4におけるブレードサーバBS1〜BS4は、電源モジュール91や複数のファン92等を有している収納ユニット93に収納されており、個々のブレードサーバBS1〜BS4は、電源モジュール91から出力される電源を供給されることで、内部のマイクロプロセッサが動作し、サーバとしての機能を発揮することができる。個々のブレードサーバBS1〜BS4自体が発熱するため、図3に示すようなブレードサーバBS1〜BS4が密集した構成を有するサーバSA1〜SA4は、建物RA内の熱源となっている。
(2)室内機、空調コントローラ、監視用コンピュータ及びセンサの構成
(2−1)室内機
次に、室内機2a〜2dの構成について説明する。尚、以下の室内機2a〜2dの構成の説明では、室内機2a〜2d全てが同じ構造を有しているため、説明の便宜上、室内機2a〜2dを単に“室内機2”と記載する。
図1及び図2、図4に示すように、室内機2は、主として、本体21、複数の上下フラップ22、及び複数の左右ルーバ23を有している。本体21は、箱状の形状を有しており、下面には4つの吹き出し口21a,21b,21c,21dが形成されている(図1及び図2参照)。各吹き出し口21a〜21dは、本体21の下面における4辺に沿ってそれぞれ細長い形状に形成されている。複数の上下フラップ22及び複数の左右ルーバ23は、それぞれ本体21の各吹き出し口21a〜21d付近に設けられている。上下フラップ22は、各吹き出し口21a〜21dから吹き出された空調空気を上下方向に導くための風向調整板であって、各吹き出し口21a〜21dの形状と同様に細長い矩形状に形成されている。各上下フラップ22は、本体21に対し上下に回動することで、各吹き出し口21a〜21dを開閉することができる。左右ルーバ23は、各吹き出し口21a〜21dから吹き出された空調空気を左右方向に導くための風向調節板であって、本体21に対し左右に回動することができる。
また、本体21の内部には、図4に示すように、通信部24、室内温度センサ25、送風ファン26、制御部27及び各種モータが設けられている。通信部24は、空調コントローラ3と通信を行うための通信用インターフェースである。室内温度センサ25は、室内機2付近の温度を検知する。送風ファン26は、例えばターボファンであって、各吹き出し口21a〜21dを介して空調空気が室内に送られるように空気流を生成する。制御部27は、通信部24、室内温度センサ25及び各種モータと接続されており、これらの各種機器の制御を行う。各種モータとしては、上下フラップ22の駆動源として機能するモータ、左右ルーバ23の駆動源として機能するモータ、送風ファン26の駆動源として機能するモータが挙げられる。更に、本体21の内部には、図示してはいないが、室内に送られる前の空気と熱交換を行う熱交換器等が設けられている。
(2−2)空調コントローラ
次に、空調コントローラ3の構成について説明する。空調コントローラ3は、図5に示すように、室内機用通信部31、監視用通信部32、操作パネル33、記憶部36及び制御部37を有している。
室内機用通信部31は、HUB6を介さずに室内機2a〜2dと直接通信を行うための通信用インターフェースである。例えば、室内機用通信部31は、各室内機2a〜2dの風量及び風向を変更するための制御信号や、設定温度を変更するための制御信号を、各室内機2a〜2dに送信する。
監視用通信部32は、HUB6を介して監視用コンピュータ4と通信を行うための通信用インターフェースである。例えば、監視用通信部32は、各室内機2a〜2dの現在の設定温度、風量及び風向等を、監視用コンピュータ4に送信する。また、監視用通信部32は、監視用コンピュータ4から、各室内機2a〜2dの現在の設定温度、風向及び風量を変更する旨を示す設定変更指示を受信することができる。
操作パネル33は、表示部34と、操作部35とで構成される。表示部34は、例えば液晶ディスプレイ及びマトリクススイッチ等で構成されるタッチパネルであって、各種画面を表示することができる。表示部34が表示する画面としては、室内機2a〜2dの設定温度、風量及び風向等を設定するための設定画面が挙げられる。操作部35は、例えば決定キーや選択キー、数字キー等の各種キーと、ペン型のポインティングデバイスとで構成される。操作部35は、表示部34に表示された各種画面に基づいて、室内機2a〜2dの空調運転に関する各種設定が行われる場合等に用いられる。例えば、空調システム1の利用者は、操作部35のキーを押したりペン型のポインティングデバイスで表示部34に直接触れたりすることで、設定画面上から室内機2a〜2dの現在の設定温度、風量及び風向等を所望の設定に変更することができる。
記憶部36は、例えばフラッシュメモリやHDDで構成される。記憶部36は、各室内機2a〜2dの空調運転に関する各種設定が行われた場合に、その内容を設定情報として室内機2a〜2d毎に格納する。
制御部37は、ROMやRAM等のメモリとCPUとからなるマイクロコンピュータで構成される。制御部37は、室内機用通信部31、監視用通信部32、操作パネル33における表示部34及び操作部35、記憶部36と接続されており、接続された各機能部の制御を行う。具体的には、監視用通信部32が室内機2a〜2dの設定変更指示を監視用コンピュータ4から受信した場合、制御部37は、該設定変更指示に基づいて個々の室内機2a〜2dを制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号が室内機用通信部31を介して該当する室内機2a〜2dに送られるようにする。
(2−3)監視用コンピュータ
次に、監視用コンピュータ4の構成について説明する。監視用コンピュータ4は、図6に示すように、通信部41、表示部42、操作部43、記憶部44(記憶部に相当)及び制御部45を有している。
〔通信部〕
通信部41は、HUB6を介して各センサ5a〜5d及び空調コントローラ3と通信を行うための通信用インターフェースである。通信部41は、各センサ5a〜5bが検知した温熱情報を、HUB6を介して各センサ5a〜5bから受信する。ここで、温熱情報としては、建物RA内の温度や湿度、各サーバSA1〜SA4の消費電力等が挙げられるが、以下では、説明を簡単にするため、温熱情報が建物RA内の温度及び湿度である場合を例に取る。
また、通信部41は、空調コントローラ3から送られてきた各室内機2a〜2dの現在の設定温度、風量及び風向等を受信することができる。更に、本実施形態に係る通信部41は、各室内機2a〜2dの現在の設定温度、風向、風量の変更を指示する旨を示す設定変更指示を、HUB6を介して空調コントローラ3に送信する。
〔表示部及び操作部〕
表示部42は、液晶ディスプレイで構成され、各種画面を表示することができる。表示部42が表示する画面としては、各センサ5a〜5dが検知した検知結果に基づいて表された建物RA内の現在の環境状態を示す画面、室内機2a〜2dの設定温度、風量及び風向等を含む各室内機2a〜2dの運転状態を示す画面等が挙げられる。
操作部43は、例えば文字キーやテンキーを備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスとからなり、表示部42に表示された各種画面に基づいて空調システム1の管理者が各種設定を行う場合等に用いられる。具体的には、管理者は、操作部43を用いて、監視用コンピュータ4が建物RA内の環境状態を監視する時間帯を“9時〜19時”、監視用コンピュータ4がセンサ5a〜5dから検知結果を取得する間隔を“30分毎”等と設定することができる。また、管理者は、操作部43を用いて、各室内機2a〜2dの運転開始及び停止を指示することもできる。
〔記憶部〕
記憶部44は、HDDやフラッシュメモリで構成される。記憶部44は、主として、以下に挙げる情報1〜情報7を記憶する。
情報1:建物RA内における各室内機2a〜2dの位置
情報2:建物RA内におけるサーバSA1〜SA4の位置
情報3:各センサ5a〜5dが検知した温熱情報
情報4:室内機2a〜2dの設定温度、風量及び風速
情報5:建物RA内において空気の対流を妨げるような遮蔽物の位置
情報6:各センサ5a〜5dの位置
情報7:建物RA内の広さ及び床から天井までの高さ
尚、例えば通信部41が最新の温熱情報(情報3)を受信したり最新の設定温度、風量及び風速(情報4)を受信したりしたことによって、記憶部44が記憶している情報1〜情報7が最新の情報ではなくなった場合には、記憶部44は、それまで記憶していた情報1〜情報7とは別に、新たな情報1〜情報7を蓄積していく。つまり、記憶部44は、もはや最新の情報ではなくなった情報1〜情報7についても、履歴情報として記憶していく。また、記憶部44は、後述する予測部46により予測された建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりの結果を、上記情報1〜情報7とは別の領域に記憶する。また、上記情報1〜情報7のうち、情報1、情報2、情報5、情報6、情報7の内容については、管理者が操作部43を介して予め入力しておくとする。
〔制御部〕
制御部45は、主として、ROMやRAM等のメモリとCPUとで構成されるマイクロコンピュータである。制御部45は、図6に示すように、通信部41、表示部42、操作部43及び記憶部44と接続されており、接続された各機器の制御を行う。特に、本実施形態に係る制御部45は、建物RA内の温度ムラ及び気流溜まりの予測及び予測結果の補正、予測結果に基づく室内機2a〜2dの設定変更指示の生成を行う。このような動作を行うため、制御部45は、予測部46、補正部47、指示生成部48及び通信制御部49として機能する。
〔予測部〕
予測部46は、室内機2a〜2dが空調運転を行っている時に、建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりを予測する。具体的には、予測部46は、記憶部44が記憶している情報1〜情報7に基づいて、温度ムラ及び気流溜まりをシミュレーションする。温度ムラ及び気流溜まりのシミュレーション手法としては、ニューラルネットワークによる予測プログラムを用いて温度ムラ及び気流溜まりをシミュレーションする方法、及びカルマンフィルタによる予測プログラムを用いて温度ムラ及び気流溜まりをシミュレーションする方法が挙げられるが、いずれの予測プログラムを用いたシミュレーションにおいても、記憶部44が記憶している情報1〜情報7が変数として用いられる。尚、予測部46による予測動作は、例えば30分毎に行われ、予測結果は、記憶部44に格納されていく。
〔補正部〕
補正部47は、予測部46が予測した予測結果、即ち建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりを、記憶部44が履歴情報として記憶している温熱情報(情報3)、室内機2a〜2dの設定温度、風量及び風速(情報4)の少なくとも1つに基づいて補正する。具体的には、補正部47は、記憶部44に記憶されている過去の予測結果と、該過去の予測結果に対する実際の環境状態、具体的にはセンサ5a〜5dにより検知された実際の温熱情報、その時の各室内機2a〜2dの設定温度、風速及び風量とから、実際の建物RA内の環境状態に対する予測部46の予測結果の誤差を割り出す。そして、補正部47は、上記誤差から予測結果を補正すべき補正値を求め、該補正値に基づいて、予測部46により新たに予測された予測結果を補正する。尚、補正部47は、より正確に予想結果を補正すべく、全ての予測結果について予測結果と実際の環境状態との比較を行い、補正値を調整していく。
〔指示生成部〕
指示生成部48は、補正部47により補正された予測結果に基づいて、各室内機2a〜2dの設定変更指示を生成する。例えば、補正後の予測結果が、現在の時刻から約30分後には、建物RA内の各サーバSA1〜SA4付近における温度が40度近くに達するが、各サーバSA1〜SA4から離れれば離れる程(例えば、図2の建物RAの中央付近)温度が25度となるような温度ムラ及び気流溜まりが生じるという内容である場合を考える。この場合、指示生成部48は、室内機2a,2cの各吹き出し口21a,21b、室内機2bの吹き出し口21a,21d、室内機2dの吹き出し口21c,21dからは、それぞれ各サーバSA1〜SA4に向けて風量“強”の空調空気が吹き出されると共に、それ以外の全ての吹き出し口からは、風量“弱”の空調空気が任意の方向に吹き出されるように、各室内機2a〜2dの設定変更指示を生成する。
〔通信制御部〕
通信制御部49は、通信部41の通信制御を行う。具体的には、通信制御部49は、指示生成部48により各室内機2a〜2dの設定変更指示が生成されると、該設定変更指示が空調コントローラ3宛に送信されるように、通信部41を制御する。
また、通信制御部49は、最新の温熱情報を例えば30分毎などの所定間隔毎に各センサ5a〜5dから取得すべく、所定間隔毎に通信部41に各センサ5a〜5dへの問い合わせを行わせる。
(2−4)センサ
センサ5a〜5dは、建物RA内の所定箇所、具体的には4箇所に設けられている。ここで、センサ5a〜5dが設けられる箇所としては、建物RA内に設置された各サーバSA1〜SA4(即ち、熱源)の位置又はその付近が挙げられる。本実施形態では、図2に示すように、センサ5a〜5dが、各サーバSA1〜SA4近傍に1つずつ設けられた場合を例に取る。
このようなセンサ5a〜5dは、各サーバSA1〜SA4近傍の温熱情報である温度及び湿度を検知することができる。そして、センサ5a〜5dは、監視用コンピュータ4から所定間隔毎に問い合わせがあった場合に、温熱情報を検知して監視用コンピュータ4に送信する。
尚、センサ5a〜5dの種類としては、焦電センサ、サーモパイルセンサ、カメラの他、無線LAN対応携帯またはタグ、RFIDタグ、ZigBee準拠の無線センサ等が挙げられる。このようなセンサ5a〜5dは、温度や湿度を検知することが可能な範囲を有しており、この範囲は、センサの種類によって異なっている。従って、センサ5a〜5dは、この範囲を考慮して、個々のサーバSA1〜SA4付近の温度及び湿度を正確に検知可能なように設置されるとよい。
(3)空調システムの動作
次に、上述した空調システム1の動作について説明する。図7は、本実施形態に係る空調システム1の動作を説明するための図である。
先ず、監視用コンピュータ4は、温熱情報の送信要求を各センサ5a〜5dに送信すると共に(#1)、各室内機2a〜2dの設定温度、風量及び風向の送信要求を空調コントローラ3に送信する(#2)。監視用コンピュータ4が送信した各室内機2a〜2dの設定温度等の送信要求は、空調コントローラ3を介して各室内機2a〜2dに送信される(#3)。
各センサ5a〜5dは、監視用コンピュータ4から温熱情報の送信要求を受信すると(#4)、各サーバSA1〜SA4近傍での温熱情報を検知し、これをHUB6を介して監視用コンピュータ4に送信する(#5)。各室内機2a〜2dは、空調コントローラ3からの設定温度等の送信要求を受信すると(#6)、現在設定されている温度、風量及び風向を空調コントローラ3に送信する(#7)。各室内機2a〜2dが送信した現在の設定温度、風量及び風向は、空調コントローラ3及びHUB6を介して監視用コンピュータ4に送られる(#8)。
監視用コンピュータ4は、各センサ5a〜5dから送られてきた温熱情報を情報3として、各室内機2a〜2dから送られてきた現在の設定温度、風量及び風向を情報4としてそれぞれ記憶する(#9)。そして、監視用コンピュータ4は、記憶部44内の情報1〜情報7に基づいて、建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりを予測し、予測結果を補正する(#10)。予測結果を補正後、監視用コンピュータ4は、補正後の予測結果に基づいて、各室内機2a〜2dの設定変更指示を生成し、これを空調コントローラ3に送信する(#11)。
空調コントローラ3は、室内機2a〜2dの設定変更指示を、HUB6を介して監視用コンピュータ4から受信すると(#12)、各室内機2a〜2dに対し設定変更指示を送信する(#13)。
各室内機2a〜2dは、空調コントローラ3から設定変更指示を受信すると(#14)、現在設定されている設定温度や風量、風向を、受信した設定変更指示に従って変更し、空調動作を行う(#15)。これにより、監視用コンピュータ4により予測されたような建物RA内の温度ムラ及び気流溜まりは生じることがなく、建物RA内は快適な空調環境となる。
(4)効果
(A)
本実施形態に係る空調システム1によると、建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりが予測されると、この予測結果に基づいて、例えば熱源であるサーバSA1〜SA4付近に集中して空調空気が吹き出されるように、個々の室内機2a〜2dの各吹き出し口21a〜21dから吹き出される空調空気の温度、風向及び風量が制御される。これにより、建物RA内には最適な空調環境が提供され、建物RA内に設置されたサーバSA1〜SA4の熱源の故障や劣化を防ぐことができる。
(B)
また、本実施形態に係る空調システム1によると、建物RA内の温度ムラ及び気流溜まりは、建物RA内の温度や湿度、サーバSA1〜SA4の消費電力等である温熱情報(情報3)に基づいて予測される。そのため、建物RA内の実際の温度ムラや気流溜まりに近い予測結果が得られるようになる。従って、より最適な空調環境を提供することができる。
(C)
また、本実施形態では、温熱情報(情報3)として、建物RA内に設置された熱源である各サーバSA1〜SA4の位置またはその付近の温熱情報が温度ムラ及び気流溜まりの予測に用いられる。そのため、実際により近い予測結果が得られるようになる。
(D)
また、本実施形態に係る空調システム1によると、建物RA内における温度ムラや気流溜まりは、温熱情報(情報3)だけではなく、更に各室内機2a〜2dの位置(情報1)及び熱源であるサーバSA1〜SA4の位置(情報2)の少なくとも1つに基づいて予測される。そのため、実際の温度ムラ及び気流溜まりにより近い予測結果が得られるようになる。
(E)
また、本実施形態に係る空調システム1によると、建物RA内における温度ムラや気流溜まりは、温熱情報(情報3)や各室内機2a〜2dの位置(情報1)、サーバSA1〜SA4の位置(情報2)だけではなく、更に各室内機2a〜2dの現在の設定温度、風量及び風向(情報4)の少なくとも1つに更に基づいて予測される。そのため、監視用コンピュータ4は、各室内機2a〜2dによる空調運転の温熱情報等への影響も考慮して、温度ムラ及び気流溜まりの予測を行うことができる。
(F)
また、本実施形態に係る空調システム1によると、予測部46により新たに予測された結果は、過去に温度ムラや気流溜まりを予測する際に用いられた温熱情報、各室内機2a〜2dの設定温度、風量及び風速の少なくとも1つに基づいて補正される。従って、過去の各種情報を考慮してより適切な予測を行うことができ、最適な空調環境を提供することができる。
(G)
また、本実施形態に係る空調システム1には、センサ5a〜5dが設けられている。各センサ5a〜5dは、各サーバSA1〜SA4近傍の設置条件にあわせて自由に設置されると共に、各サーバSA1〜SA4付近の温熱情報を検知することができる。更に、建物RA内における温度ムラや気流溜まりは、更にセンサ5a〜5dが設けられた位置(情報6)も考慮して、予測されるようになる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る空調システム101について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る空調システム101の構成を概略的に示す図である。空調システム101は、第1実施形態に係る空調システム1と同様、空調対象空間である建物RA内のその時々の環境状態に応じて各室内機102a〜102dを制御するシステムである。本実施形態に係る空調システム101は、図8に示すように、主として、複数の室内機102a,102b,102c,102d・・・、空調コントローラ103、及び監視用コンピュータ104を備える。
尚、室内機102a〜102d及び空調コントローラ103については、第1実施形態で同じ名称を付して示した室内機2a〜2d及び空調コントローラ3と同様の構成を有するため、詳細な説明を省略する。
また、建物RA内に設置された複数のサーバSA1〜SA4は、第1実施形態と同様、マイクロプロセッサやメモリ、HDD等からなる複数のブレードサーバが密集した構成を有しており、建物RA内の4箇所に設置されている。既に述べたように、サーバSA1〜SA4は、建物RA内の熱源であるが、より詳細には、サーバSA1〜SA4内の各ブレードサーバにおけるマイクロプロセッサやメモリ、HDD等が主な発熱要因となっている。そこで、本実施形態では、温度ムラ及び気流溜まりを更に詳細に予測するべく、監視用コンピュータ104は、各サーバSA1〜SA4から温熱情報を直接取得可能なように、イーサネット(登録商標)によってHUB106を介して各サーバSA1〜SA4と直接接続されている。
(1)監視用コンピュータの構成
監視用コンピュータ104は、図9に示すように、通信部141、表示部142、操作部143、記憶部144及び制御部145を有している。制御部145は、予測部146、指示生成部147及び通信制御部148として機能する。尚、表示部142及び操作部143については、第1実施形態で同じ名称を付して示した監視用コンピュータ4の表示部42及び操作部43と同様であるため、以下では、通信部141、記憶部144、予測部146、指示生成部147及び通信制御部148について説明する。
〔通信部〕
通信部141は、HUB106を介して各サーバSA1〜SA4及び空調コントローラ103と通信を行うための通信用インターフェースである。通信部141は、各サーバSA1〜SA4から、マイクロプロセッサやメモリ、HDD付近の温度、負荷情報、消費電力を温熱情報として受信する。即ち、本実施形態に係る通信部141は、第1実施形態に示すように、サーバSA1〜SA4近傍における温度及び湿度を温熱情報として各センサ5a〜5dから取得するのではなく、各サーバSA1〜SA4内部の温度や熱に関する温熱情報を、個々のサーバSA1〜SA4から直接取得する。
また、通信部141は、空調コントローラ103から送られてきた各室内機102a〜102dの現在の設定温度、風量及び風向等を受信する。更に、通信部141は、各室内機102a〜102dの現在の設定温度、風向、風量の変更を指示する旨を示す設定変更指示を、HUB106を介して空調コントローラ103に送信する。
〔記憶部〕
記憶部144は、HDDやフラッシュメモリで構成される。記憶部144は、主として、以下に挙げる情報11〜16を記憶する。
情報11:建物RA内における各室内機2a〜2dの位置
情報12:建物RA内におけるサーバSA1〜SA4の位置
情報13:各サーバSA1〜SA4内のマイクロプロセッサの温度等の温熱情報
情報14:室内機2a〜2dの設定温度、風量及び風速
情報15:建物RA内において空気の対流を妨げるような遮蔽物の位置
情報16:建物RA内の広さ及び床から天井までの高さ
つまり、本実施形態の空調システム101では、第1実施形態の空調システム1のようにサーバSA1〜SA4付近にセンサ5a〜5dが設けられておらず、監視用コンピュータ104が各サーバSA1〜SA4からサーバ内部の温熱情報を直接取得することから、記憶部144は、センサに関連する情報(具体的には、センサにより検知された温熱情報(情報3)、及びセンサの位置(情報6))を記憶していない。代わりに、記憶部144は、各サーバSA1〜SA4から直接取得した温熱情報を記憶する(情報13)。
尚、第1実施形態と同様、例えば通信部141が最新の温熱情報(情報13)を受信したり各室内機102a〜102dの最新の設定温度、風量及び風速(情報14)を受信したりしたことによって、記憶部144が記憶している情報11〜16が最新の情報ではなくなった場合には、記憶部144は、それまで記憶していた情報11〜16とは別に、新たな情報11〜16を蓄積していく。また、記憶部144は、後述する予測部146により予測された建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりの結果を、上記情報11〜16とは別の領域に記憶する。
また、上記情報11〜16のうち、情報11、情報12、情報15、情報16の内容については、管理者が操作部143を介して予め入力しておくとする。
〔予測部〕
予測部146は、第1実施形態に係る予測部46と同様、室内機102a〜102dが空調運転を行っている時に、記憶部144が記憶している情報11〜16に基づいて、建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりをシミュレーションする。
更に、本実施形態に係る予測部146は、記憶部144が記憶している温熱情報(情報13)から、サーバSA1〜SA4における発熱量の経時的変化を割り出し、現在における温熱情報と割り出した発熱量の経時的変化とに基づいて、発熱量が今後増加するであろうサーバSA1〜SA4を予測する。具体的には、予測部146は、記憶部144が記憶している各サーバSA1〜SA4の過去の温熱情報から、各サーバSA1〜SA4が忙しい時間帯(つまり、各サーバSA1〜SA4の負荷がピークに達する時間帯)と、各サーバSA1〜SA4の負荷の推移とを求める。そして、予測部146は、求めた結果と新たな温熱情報とから、各サーバSA1〜SA4のこれからの時間帯の発熱量を予測し、発熱量が増加傾向にあると予測されるサーバSA1〜SA4を特定する。つまり、予測部146は、過去の温熱情報の時間的推移から、発熱量が高くなるであろうサーバSA1〜SA4を推測する。
〔指示生成部〕
指示生成部147は、予測部146による予測結果(具体的には、建物RA内の温度ムラ及び気流溜まりと、発熱量が増加すると予測したサーバSA1〜SA4)に基づいて、各室内機102a〜102dの設定変更指示を生成する。具体的には、指示生成部147は、これからの時間帯において発熱量が増加するであろうと予測されたサーバSA1〜SA4が集中して冷却されると共に、予測した温度ムラ及び気流溜まりが解消されるように、各室内機102a〜102dの風量及び風向等の設定変更指示を生成する。
〔通信制御部〕
通信制御部148は、通信部141の通信制御を行う。具体的には、通信制御部148は、指示生成部147により各室内機102a〜102dの設定変更指示が生成されると、該設定変更指示が空調コントローラ103宛に送信されるように、通信部141を制御する。これにより、空調コントローラ103からは、発熱量が増加するであろうと予測されたサーバSA1〜SA4を冷却可能な室内機102a〜102dに対し、該サーバSA1〜SA4を冷却するための設定温度、風量及び風向の変更指示が送られる。また、空調コントローラ103からは、その他の室内機102a〜102dに対し、温度ムラ及び気流溜まりが解消されるような設定温度、風量及び風向の変更指示が送られるようになる。
また、通信制御部148は、第1実施形態に係る通信制御部49と同様、各サーバSA1〜SA4から現在の温熱情報を取得すべく、例えば30分毎などの所定間隔毎に、通信部141に各サーバSA1〜SA4への問い合わせを行わせる。
(2)空調システムの動作
図10は、本実施形態に係る空調システム101の動作の流れを示す図である。
先ず、監視用コンピュータ104は、温熱情報の送信要求を各サーバSA1〜SA4に送信すると共に(#101)、各室内機102a〜102dの設定温度、風量及び風向の送信要求を空調コントローラ103に送信する(#102)。監視用コンピュータ104が送信した各室内機102a〜102dの設定温度等の送信要求は、空調コントローラ103を介して各室内機102a〜102dに送信される(#103)。
各サーバSA1〜SA4は、監視用コンピュータ104から温熱情報の送信要求を受信すると(#104)、マイクロプロセッサやメモリ、HDD付近の現在の温度、負荷情報、及び消費電力を温熱情報として監視用コンピュータ104に送信する(#105)。この温熱情報は、HUB106を介して監視用コンピュータ104に送られる。
各室内機102a〜102dは、空調コントローラ103から設定温度等の送信要求を受信すると(#106)、現在設定されている温度、風量及び風向を空調コントローラ103に送信する(#107)。各室内機102a〜102dが送信した現在の設定温度、風量及び風向は、空調コントローラ103及びHUB106を介して監視用コンピュータ104に送られる(#108)。
監視用コンピュータ104は、各サーバSA1〜SA4から送られてきた温熱情報を情報13として、各室内機102a〜102dから送られてきた現在の設定温度、風量及び風向を情報14としてそれぞれ記憶する(#109)。そして、監視用コンピュータ104は、記憶部144内の情報11〜16に基づいて、建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりを予測すると共に、今後発熱量が増加するであろうサーバSA1〜SA4を予測する(#110)。次いで、監視用コンピュータ104は、これらの予測結果に基づいて、各室内機102a〜102dの設定変更指示を生成し、これを空調コントローラ103に送信する(#111)。
空調コントローラ103は、室内機102a〜102dの設定変更指示を、HUB106を介して監視用コンピュータ104から受信すると(#112)、該当する室内機102a〜102dに対し設定変更指示を送信する(#113)。
各室内機102a〜102dは、空調コントローラ103から設定変更指示を受信すると(#114)、現在設定されている設定温度や風量、風向を、受信した設定変更指示に従って変更し、空調動作を行う(#115)。これにより、監視用コンピュータ104により予測されたサーバSA1〜SA4の発熱による建物RA内の温度ムラ及び気流溜まりの発生を防止することができ、建物RA内は快適な空調環境となる。
(3)効果
本実施形態に係る空調システム101によると、過去の温熱情報の経時的変化に基づいて、これから発熱量が高くなるであろうサーバSA1〜SA4が更に予測される。これにより、空調コントローラ103は、予測されたサーバSA1〜SA4を集中的に冷却するように室内機102a〜102dを制御することができ、発熱量の増加によりサーバSA1〜SA4周辺の温度が局所的に上昇するのを未然に防ぐことができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る空調システム201について説明する。図11は、本発明の第3実施形態に係る空調システム201の構成を概略的に示す図である。空調システム201は、第1実施形態に係る空調システム1と同様、空調対象空間である建物RA内のその時々の環境状態に応じて各室内機202a〜202dを制御するシステムである。特に、本実施形態に係る空調システム201は、サーバSA1〜SA4におけるブレードサーバが増設される可能性のある場合に適用するとよい。
空調システム201は、第1実施形態に係る空調システム1と同様の構成を有する。つまり、空調システム201は、図11に示すように、主として、複数の室内機202a,202b,202c,202d・・・、空調コントローラ203、監視用コンピュータ204及びセンサ205a,205b,205c,205d・・・を備える。室内機202a〜202d、空調コントローラ203及びセンサ205a〜205dについては、第1実施形態で同じ名称を付して示した室内機2a〜2d、空調コントローラ3及びセンサ5a〜5dと同様の構成を有するため、詳細な説明を省略する。
また、建物RA内に設置された複数のサーバSA1〜SA4は、第1実施形態と同様、マイクロプロセッサやメモリ、HDD等からなる複数のブレードサーバが密集した構成を有しており、建物RA内の4箇所に設置されている。即ち、サーバSA1〜SA4は、建物RA内の熱源である。
尚、以下では、図11に示すように、サーバSA1〜SA4のうちサーバSA1において、ブレードサーバが増設された場合を例に取る。
(1)監視用コンピュータの構成
監視用コンピュータ104は、図12に示すように、通信部241、表示部242(報知部に相当)、操作部243、記憶部244及び制御部245を有している。制御部245は、予測部246、補正部247、指示生成部248、判断部249、及び通信制御部250として機能する。尚、通信部241、操作部243、記憶部244、予測部246、補正部247、及び指示生成部248については、第1実施形態で同じ名称を付して示した監視用コンピュータ4の通信部41、操作部43、記憶部44、予測部46、補正部47、及び指示生成部48と同様である。そのため、以下では、表示部242、判断部249、及び通信制御部250について説明する。
〔表示部〕
表示部242は、第1実施形態に係る表示部42と同様、液晶ディスプレイで構成され、各種画面を表示することができる。特に、本実施形態に係る表示部242は、建物RA内の環境の変化が現在の室内機202a〜202dの空調能力で対応不可能である場合に、その旨を報知する。図13は、室内機202a〜202dのうち、室内機202aの空調能力が不足している場合に、表示部242に表示される画面sqの一例を示す。図13に示される画面sqは、室内機202a〜202dのうち1つでも空調能力が不足している場合に表示部242に表示され、室内機202a〜202d全てが能力不足でない場合には、表示部242に表示されない。
〔判断部〕
判断部249は、各室内機202a〜202dの空調能力が、建物RA内の環境の変化に対し対応可能であるか否かを判断する。具体的には、判断部249は、センサ205a〜205dにより新たに検知された温熱情報と、記憶部244内の前回検知された温熱情報とを比較する。新たに検知された温熱情報と前回検知された温熱情報とが異なる場合には、判断部249は、建物RA内の環境が変化したと判断する。そして、判断部249は、予測部246により予測され補正部247により補正された予測結果と今回検知された新たな温熱情報とに基づいて、建物RA内の環境の変化が現在の室内機202a〜202dの空調能力で対応可能か否かを判断する。
例えば、本実施形態の図11に示されるように、サーバSA1におけるブレードサーバが増設されると、サーバSA1の発熱量が増加する。すると、その発熱量によっては、サーバSA1付近に設置されており主にサーバSA1を冷却するための室内機202aでは、サーバSA1を十分に冷却できない場合がある。このような場合、サーバSA1の発熱量については、サーバSA1付近に設けられたセンサ205aによって温熱情報として検知される。そこで、判断部249は、各室内機202a〜202d内の送風ファンの最大回転数等である各室内機202a〜202dの最大空調能力を判断するための情報と、予測結果と、新たな温熱情報とに基づいて、室内機202a〜202dが対応可能か否かを判断する。例えば、サーバSA1の発熱量が増加することから、判断部249は、室内機202aについては対応不可能と判断し、その他の室内機202b〜202dについては、対応可能と判断する。尚、各室内機202a〜202dの最大空調能力を判断するための情報は、記憶部244内に格納されている。
このように、室内機202a〜202dの空調能力では対応不可能であると判断された室内機202a〜202dが1つでもある場合には、指示生成部248は、各室内機202a〜202dの設定変更指示を生成しない。
また、新たに検知された温熱情報と、前回検知された温熱情報とが同一である場合には、判断部249は、建物RA内の環境が変化していないと判断する。この場合、判断部249は、各室内機202a〜202dが対応可能か否かの判断を新たに行わなくてよい。つまり、前回判断した結果が保たれる。
このように、環境の変化は室内機202a〜202dの空調能力で対応可能であると判断された場合には、指示生成部248は、第1実施形態と同様、補正後の予測結果に基づいて各室内機202a〜202dの設定変更指示を生成する。
〔通信制御部〕
通信制御部250は、通信部241の通信制御を行う。より具体的には、通信制御部250は、判断部249により室内機202a〜202dが対応可能であると判断された場合には、指示生成部248により各室内機202a〜202dの設定変更指示が生成されるため、この設定変更指示が空調コントローラ203宛に送信されるように、通信部241を制御する。これにより、空調コントローラ203は、該設定変更指示に基づいて個々の室内機202a〜202dを制御するための制御信号を生成し、各室内機202a〜202dに送ることができる。
また、通信制御部250は、第1実施形態に係る通信制御部49と同様、最新の温熱情報を例えば30分毎などの所定間隔毎に各センサ205a〜205dから取得すべく、所定間隔毎に通信部241に各センサ205a〜205dへの問い合わせを行わせる。
(2)空調システムの動作
図14は、本実施形態に係る空調システム201の動作の流れを示す図である。
先ず、監視用コンピュータ204は、温熱情報の送信要求を各センサ205a〜205dに送信すると共に(#201)、各室内機202a〜202dの設定温度、風量及び風向の送信要求を空調コントローラ203に送信する(#202)。監視用コンピュータ204が送信した各室内機202a〜202dの設定温度等の送信要求は、空調コントローラ203を介して各室内機202a〜202dに送信される(#203)。
各センサ205a〜205dは、監視用コンピュータ204から温熱情報の送信要求を受信すると(#204)、各サーバSA1〜SA4近傍での温熱情報を検知し、これをHUB206を介して監視用コンピュータ204に送信する(#205)。各室内機202a〜202dは、空調コントローラ203から設定温度等の送信要求を受信すると(#206)、現在の設定温度、風量及び風向を空調コントローラ203に送信する(#207)。各室内機202a〜202dが送信した現在の設定温度、風量及び風向は、空調コントローラ203及びHUB206を介して監視用コンピュータ204に送られる(#208)。
監視用コンピュータ204は、各サーバSA1〜SA4から送られてきた温熱情報と、各室内機202a〜202dから送られてきた現在の設定温度、風量及び風向とをそれぞれ記憶する(#209)。そして、監視用コンピュータ204は、記憶部244内の各種情報に基づいて、建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりを予測及び補正する(#210)。また、監視用コンピュータ204は、#209で取得した温熱情報、及び前回検知された温熱情報に基づいて、環境の変化が現在の室内機201a〜201dの空調能力で対応可能か否かを判断する(#211)。対応可能である場合には(#212のYes)、監視用コンピュータ204は、補正後の予測結果に基づいて、各室内機202a〜202dの設定変更指示を生成し、これを空調コントローラ103に送信する(#213)。
空調コントローラ203は、室内機202a〜202dの設定変更指示を、HUB206を介して監視用コンピュータ204から受信すると(#214)、該当する室内機202a〜202dに対し設定変更指示を送信する(#215)。
各室内機202a〜202dは、空調コントローラ203から設定変更指示を受信すると(#216)、現在設定されている設定温度や風量、風向を、受信した設定変更指示に従って変更し、空調動作を行う(#217)。これにより、監視用コンピュータ204により予測されたサーバSA1〜SA4の発熱による建物RA内の温度ムラ及び気流溜まりの発生を防止することができ、建物RA内は快適な空調環境となる。
#212において、室内機202a〜202dは対応不可能であると監視用コンピュータ204が判断した場合には(#212のNo)、監視用コンピュータ204の表示部242には、図13に示されるような画面sqが表示される。
(3)効果
本実施形態に係る空調システム201によると、建物RA内の環境の変化が現在の室内機202a〜202dの空調能力では対応不可能である場合、図13に示されるような画面sqが表示部242に表示される。そのため、空調システム201のユーザは、その旨を知ることができる。また、建物RA内の環境の変化が現在の室内機202a〜202dの空調能力で対応可能である場合には、予測結果に基づいて室内機202a〜202dの各吹き出し口から吹き出される空調空気の温度や風速が制御されるため、建物RA内は、室内機202a〜202dの空調能力の範囲内で確実に最適な空調環境となることができる。
<その他の実施形態>
(a)
上記第1実施形態では、図2に示すように、空調コントローラ3が建物RA内の壁に設置されていると説明した。しかし、空調コントローラ3が設置される場所は、建物RA内の壁に限定されず、室内機2a〜2dの空調制御を行うことができれば、どのような場所に設置されていてもよい。
(b)
上記第1及び第3実施形態では、予測部46,246による予測結果が補正部47,247により補正された後、補正後の予測結果が空調コントローラ3,203に送信される場合について説明した。しかし、予測部46,246が、補正不要である程実際の温度ムラ及び気流溜まりに近い結果を予測できる場合には、予測結果は、補正部47,247により補正されなくともよい。
(c)
上記第1〜第3実施形態において、監視用コンピュータ4,104,204の記憶部44,144,244は、更に建物RA外の温度及び湿度を記憶してもよい。この場合、建物RA外には、外気温度及び湿度を検知するためのセンサが更に設けられるとする。そして、監視用コンピュータ4,104,204における通信部41,141,241は、建物RA外のセンサから外気温度及び外気湿度を受信すると、記憶部44,244は、これを記憶する。この外気温度及び外気湿度は、予測部46,146,246として機能する制御部45,145,245が建物RA内の温度ムラ及び気流溜まりの予測を行う時に、他の情報と共に用いられる。
(d)
上記第1〜第3実施形態では、室内機2a〜2d,103a〜103d,203a〜203dの制御を行う部分(即ち、空調コントローラ3,103,203)と、建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりを予測及び補正する部分(即ち、監視用コンピュータ4,104,204)とが、空調システム1,101,201内に別々に設けられた場合について説明した。しかし、室内機の制御を行う部分、及び建物RA内における温度ムラ及び気流溜まりを予測及び補正する部分は、共に空調コントローラ内に設けられても良い。つまり、空調コントローラは、室内機の制御機能だけではなく、温熱情報の収集等の、監視用コンピュータが行う機能全てを有する。これにより、監視用コンピュータを設けずに済むため、コストを削減することができる。
(e)
上記第1〜第3実施形態では、予測部46,146,246が、建物RA内に生じるであろう温度ムラと気流溜まりとの両方を予測すると説明した。しかし、予測部46,146,246は、建物RAに生じるであろう温度ムラ及び気流溜まりのいずか一方を予測してもよい。
(f)
上記第3実施形態では、図13に示されるように、室内機202aの空調能力が不足していることがメッセージで表示された場合について記載した。しかし、空調能力不足の報知方法は、これに限定されない。その他の空調能力不足の報知方法としては、能力不足である室内機を示すアイコンを他の室内機のアイコンとは別の色で表示させる方法、ブザー音を出力する方法、及びこれらの組み合わせ等が挙げられる。
(g)
また、上記第2実施形態では、各サーバSA1〜SA4のブレードサーバにおけるマイクロプロセッサやメモリ、HDD付近の温度、負荷情報、消費電力の情報である温熱情報に基づいて、建物RA内の温度ムラ及び気流溜まりが予測される場合について説明した。しかし、上記第2実施形態と同様のシステム構成において、監視用コンピュータは、このような温熱情報等に基づいて負荷や発熱量の高いサーバを特定し、特定したサーバSA1〜SA4に対応する室内機の設定を変更する指示を空調コントローラに送信してもよい。
また、このような方法においても、監視用コンピュータと空調コントローラとが別々に設けられるのではなく、監視用コンピュータの機能全てを担う空調コントローラのみが設けられても良い。これにより、監視用コンピュータを設けずに済むため、コストを削減することができる。
本発明に係る空調システムは、空調対象空間に最適な空調環境を提供し、空調対象空間に設置されたサーバ等の熱源の故障や劣化を防ぐという効果を有する。従って、空調システムは、サーバ等の熱源が設置された空調対象空間を空調制御する場合に適用することができる。
第1実施形態に係る空調システムの概略構成図。 建物RA内における室内機、サーバ及び空調コントローラの配置図。 サーバの外観図。 室内機の構成を模式的に示す図。 空調コントローラの構成を模式的に示す図。 第1実施形態に係る監視用コンピュータの構成を模式的に示す図。 第1実施形態に係る空調システムの動作の流れを示す図。 第2実施形態に係る空調システムの概略構成図。 第2実施形態に係る監視用コンピュータの構成を模式的に示す図。 第2実施形態に係る空調システムの動作の流れを示す図。 第3実施形態に係る空調システムの概略構成図。 第3実施形態に係る監視用コンピュータの構成を模式的に示す図。 空調能力不足である室内機を管理者に知らせるための画面例。 第3実施形態に係る空調システムの動作の流れを示す図。
符号の説明
1,101,201 空調システム
2a〜2d,102a〜102d,202a〜202d 室内機
3,103,203 空調コントローラ
4,104,204 監視用コンピュータ
5a〜5d,205a〜205d センサ
SA1,SA2,SA3,SA4 サーバ
31 室内機用通信部
32 監視用通信部
33 操作パネル
36 記憶部
37 制御部
41,141,241 通信部
42,142,242 表示部
43,143,243 操作部
44,144,244 記憶部
45,145,245 制御部
46,146,246 予測部
47,247 補正部
48,147,248 指示生成部
49,148,250 通信制御部
249 判断部

Claims (9)

  1. 空調対象空間(RA)に設置され、空調運転を行う空調部(2a〜2d,102a〜102d,202a〜202d)と、
    前記空調部(2a〜2d,102a〜102d,202a〜202d)が前記空調運転を行っている時に、前記空調対象空間(RA)における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する予測部(46,146,246)と、
    前記予測部(46,146,246)の予測結果に基づいて、前記空調部(2a〜2d,102a〜102d,202a〜202d)を制御する制御部(3,103,203)と、
    を備える、空調システム(1,101,201)。
  2. 前記予測部(46,146,246)は、前記空調対象空間(RA)内の1以上の所定箇所における前記温熱情報に基づいて、前記空調対象空間(RA)における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する、
    請求項1に記載の空調システム(1,101,201)。
  3. 前記所定箇所には、前記空調対象空間(RA)内に設置された熱源(SA1〜SA4)の位置又はその付近が含まれる、
    請求項2に記載の空調システム(1,101,201)。
  4. 前記空調対象空間(RA)内に設置された前記空調部(2a〜2d,102a〜102d,202a〜202d)の位置及び前記空調対象空間(RA)内に設置された前記熱源(SA1〜SA4)の位置の少なくとも1つを記憶する記憶部(44,144,244)、
    を更に備え、
    前記予測部(46,146,246)は、前記空調部(2a〜2d,102a〜102d,202a〜202d)の位置及び前記熱源(SA1〜SA4)の位置の少なくとも1つに更に基づいて、前記空調対象空間(RA)における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する、
    請求項3に記載の空調システム(1,101,201)。
  5. 前記予測部(46,146,246)は、前記空調部(2a〜2d,102a〜102d,202a〜202d)の現在の設定温度、風量及び風向の少なくとも1つに更に基づいて、前記空調対象空間(RA)における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する、
    請求項4に記載の空調システム(1,101,201)。
  6. 前記記憶部(44,244)は、前記温熱情報、前記空調部(2a〜2d,202a〜202d)の設定温度、風量及び風速の少なくとも1つを更に記憶可能であって、
    前記予測部(46,246)により新たに予測された結果を、前記記憶部(44,244)が記憶している前記温熱情報、前記空調部(2a〜2d,202a〜202d)の設定温度、風量及び風速の少なくとも1つに基づいて補正する補正部(47,247)、
    を更に備える、
    請求項5に記載の空調システム(1,201)。
  7. 前記空調対象空間(RA)内に設置された熱源(SA1〜SA4)の近傍に設けられ、前記温熱情報を検知する温熱情報検知部(5a〜5d,205a〜205d)、
    を更に備え、
    前記記憶部(44,247)は、前記空調対象空間(RA)内に設けられた前記温熱情報検知部(5a〜5d,205a〜205d)の位置を更に記憶し、
    前記予測部(46,246)は、前記温熱情報検知部(5a〜5d,205a〜205d)の位置に更に基づいて、前記空調対象空間(RA)における温度ムラ及び/又は気流溜まりを予測する、
    請求項4〜6のいずれかに記載の空調システム(1,201)。
  8. 前記記憶部(144)は、前記温熱情報、前記空調部(102a〜102d)の設定温度、風量及び風速の少なくとも1つを更に記憶可能であって、
    前記予測部(146)は、
    前記記憶部(144)が記憶している前記温熱情報から、前記熱源(SA1〜SA4)における発熱量の経時的変化を割り出し、
    現在における前記温熱情報と割り出した前記発熱量の経時的変化とに基づいて、発熱量が増加するであろう前記熱源(SA1〜SA4)を更に予測する、
    請求項5に記載の空調システム(101)。
  9. 前記温熱情報検知部(205a〜205d)により検知された前記温熱情報が前回検知された前記温熱情報と異なっている場合、前記予測部(246)による予測結果と今回検知された前記温熱情報とに基づいて前記空調対象空間(RA)の環境の変化が現在の前記空調部(202a〜202d)の空調能力で対応可能か否かを判断する判断部(249)と、
    前記空調対象空間(RA)の環境の変化が現在の前記空調部(202a〜202d)の空調能力で対応不可能と前記判断部(249)が判断した場合、その旨を報知する報知部(242)と、
    を更に備え、
    前記制御部(203)は、前記空調対象空間(RA)の環境の変化が現在の前記空調部(202a〜202d)の空調能力で対応可能と前記判断部(249)が判断した場合、前記予測部(246)の予測結果に基づいて前記空調部(202a〜202d)を制御する、
    請求項7に記載の空調システム(201)。

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