JP6408932B2 - 検知システム、検知システムの信号処理方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
この撮像装置は、信号処理部を有し、光源を周波数100Hzまたは120Hz(電源に50Hzまたは60Hzの商用電源を用いた場合、光源はその倍の100Hzまたは120Hzでその明るさが変動する)より高い高周波で変調する。さらに、信号処理部はこの高周波変調信号を検出する検出部を有している。
ただし、この撮像装置はその変調周波数より高いフレームレートを持っている必要がある。
このような規格を採用した撮像装置はフレームレートが遅いため、たとえば特許文献1に示すような防犯システムの撮像装置として使用できない。
この検知システムは、光源の周波数成分の被写体の状態を検知する。
具体的には、演算処理部が、信号抽出部から所定走査面周期ごとに被写体の状態検知のための信号を取得し、複数の異なる走査面間でこの信号の信号レベル差から信号レベル差の時間平均を求め、時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を求め、この2乗和を演算結果(A2+B2)として出力する。そして、判定部が2乗和を演算結果(A2+B2)に応じて被写体の状態を検知する。
いずれも光源の状態を検知する特許文献2の上記演算結果(A2+B2)を閾値と比較して判定することにより、光源と撮像装置の間に目的とする対象物が発生したかどうかを判定している。
換言すれば、上記演算結果(A2+B2)は遮光以外の要因、特に周囲の明るさによっても変動する特徴があるため、昼/夜、晴れ/雨、照明のON/OFFなどで閾値を超える変化をし、誤判定を起こすことがある。
図1は、本発明の実施形態に係る検知システムの構成例を示す図である。
本実施形態において、撮像装置12は、撮像装置の走査面周期の所定倍で変化する光源またはその光源によって照射された被写体(以下光源を含む)を撮像する。
これにより、本実施形態の検知システム10は、周囲の明るさに影響されず目的の対象物を判定することが可能となっている。
本撮像装置12を構成する撮像素子は一例として、単板補色フィルタ、フィールド蓄積型インターライン転送CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ(以後、単にCCDと記述する)を用いる。
また、一例として撮像装置12のテレビジョン方式はNTSC方式、走査方式はインターレースを採用し、走査周波数は水平周波数が15.734KHzで垂直周波数は59.94Hzである。
このような構成の撮像装置12は、光源11または光源11によって照明された被写体を撮像し、撮像して得られた撮像信号を信号処理部13の輝度信号抽出部に出力する。
なお、ここではCCDイメージセンサを例示しているがCMOSイメージセンサも適用可能である。
さらに、信号処理部13は、総和算出部1306、輝度平均算出部1307、補正値算出部1308、補正値記憶部1309、閾値算出部1310、減衰率指定部1311、および判定部1312を含んで構成されている。
輝度信号抽出部1301により抽出される輝度信号は、演算に最適化された信号レベルに調節される。
その信号レベルは、第1の演算部1302、第2の演算部1303、演算処理部1304の出力値においてオーバーフローしない信号レベルである必要がある。そのため、輝度信号抽出部1301は、輝度信号レベルを調整する回路を含む。
輝度信号レベルの調整値はいくつかのモードがある場合には、モード切り替えが可能なテーブルをもっていてもかまわない。そのモードはNTSCやPALなどの映像信号規格、撮像装置の周波数モードであってもよい。
この第1の演算部1302の出力結果Aは、演算処理部1304に出力される。
この第2の演算部1303の出力結果Bは、演算処理部1304に出力される。
演算処理部1304は、光源を抽出しているか否かの情報を取得する。
具体的には、演算処理部1304は、光源11の所定位置における演算を行って、被写体の周数成分の検出値を求める。
演算処理部1304は、出力結果の検出値(演算結果)としての2乗和の値の演算結果R(=A2+B2)を求め、その結果を総和算出部1306に出力する。
基本的に、光源11と撮像装置12の間に侵入者や煙が発生し光が遮断(遮光)されると演算結果Rは減衰するため、これを所定の閾値と比較することにより目的の対象物であるか否かを判定することができる。
図2の領域記憶部1305は、映像の1画像IMGにおいて、目的の対象物、たとえば光源11であるか否かを判定する特定領域に相当する判定領域JDRGを1つ記憶している例である。
判定領域JDRGは、xy座標において、開始点が(xs,ys)で、終点が(xe,ye)となっている矩形の領域である。
この判定領域JDRGは、画像IMG内にあれば、1つであったり複数であったり、その大きさには制限はない。
補正値算出部1308は、補正値CVを、補正値算出時の輝度平均値Lcに関連付けた通常状態の総和近似閾値STH(Lc)と総和S(Lc)の比(S(Lc)/VTH(Lc))として求める。
補正値記憶部1309に格納された補正値CVは、閾値算出部1310により読み出される。
また、本実勢形態の閾値算出部1310は、総和近似閾値STH(L)に指定された減衰率dを掛けあわせた閾値を、補正値CVで補正して、補正後の閾値を最終的に決定した閾値TH(L)として判定部1312に供給する。
判定部1312は、判定結果を出力部14に出力する。
出力部14は、判定部1312での結果を基に既定の動作を行う。
たとえば、出力部14は、記録装置である場合、映像を記録する。
また、出力部14は、制御機器やパーソナルコンピュータ(PC)である場合、データ転送やアラーム信号の出力を行う。
また、出力部14は、表示装置の場合、アラーム情報等を表示する。
これにより、本実施形態の検知システム10は、周囲の明るさに影響されず目的の対象物を判定することが可能となっている。
ここで、本実施形態の検知システム10において、周囲の明るさに影響されず目的の対象物を判定することを可能とする閾値設定についてより詳細に説明する。
すなわち、図3は、光源や撮像条件を一定に保ち、光源周辺の明るさのみを変化させた場合の演算結果の総和と輝度の平均値をグラフ化して示す図である。
図3において、縦軸が総和Sを、横軸が平均値Lを示している。
このことから、図3〈B〉に示すように、閾値を固定閾値CTHに固定にしてしまうと明るさ変動による誤判定が発生するため、これを改善するためには適切な閾値の決定をする必要がある。
まず上記図3のグラフから、総和Sと平均値Lの関係を3次曲線として近似した場合、以下のような(3)式が得られる。
総和Sの減衰を判定するには、この、総和近似閾値STH(L)に所望の減衰率d(%)を掛けあわせたものを閾値TH(L)とすればよく、閾値TH(L)は次式(4)のように与えられる。
総和Sが閾値TH20(d=0.2)以上で閾値H80(d=0.8)より小さい場合には判定部1312で光源11と撮像装置12との間に煙が発生した(存在する)と判定される。
総和Sが閾値TH80(d=0.8)以上の場合には判定部1312で光源11と撮像装置12との間に物体や煙が発生せず(存在せず)、通所状態と判定される。
そのため、閾値THを求める際に環境による補正が必要となるが、以下にその補正方法を説明する。
すなわち、図5は、撮像装置のレンズの条件を変えた3つの環境下で、総和Sと平均値Lとの関係をグラフ化して示す図である。
図5の例では、画角を3つの条件CND1,CND2,CND3で変更した例を示している。
閾値TH(L)を求める際には、実際の動作環境における通常状態での総和近似閾値STH(Lc)と総和S(Lc)からその比(補正値)を求め、判定を行う時点での総和近似閾値STH(L)に乗じればよく、それを式として表すと次式(5)のようになる。
すなわち、本実施形態によれば、光源または光源に照射された被写体の状態の検知において、周囲の明るさに影響されず、目的の対象物を判定することが可能となる。
はじめに、本実施形態に係る撮像装置12のCCDの構成について説明する。
フォトダイオードPD21は、マトリクス状に配列されている。垂直ライン方向に配列されるフォトダイオードPD21は、列ごとにそれぞれ電荷を転送するための垂直転送CCD22に接続されている。各垂直転送CCD22の端部は、電荷を増幅部に転送する水平転送CCD23にそれぞれ接続されている。また、水平転送CCD23の出力側には増幅器24が接続されている。
まず、光がフォトダイオードPD21に入射し、電荷蓄積時間にフォトダイオードPD21で電荷が蓄積されていく。この間、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間は遮断されている。
電荷蓄積時間が終了すると、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間が導通し、蓄積された電荷が垂直転送CCD22に転送される。この直後に、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間は遮断され、フォトダイオードPD21で次の電荷蓄積が開始する。垂直転送CCD22に転送された電荷は、1水平ライン毎に水平転送CCD23に転送され、増幅器24に入力される。
この1水平ライン毎に、電荷が垂直転送CCD22から水平転送CCD23へ転送されるまでの周波数は、CCD20の水平走査周波数15.734KHzで行われる。垂直転送CCD22のすべての電荷が水平転送CCD23に転送されると、再び垂直転送CCD22とフォトダイオードPD21間が導通し、フォトダイオードPD21の電荷が垂直転送CCD22に移される。フィールド蓄積CCDの場合、光電変換によってフォトダイオードPD21で電荷が蓄積され、この電荷がフォトダイオードPD21から垂直転送CCD22へ転送されるまでの転送周波数は、59.94Hzとなる。
図7から分かるように、CCD20に入射した光エネルギーは、電荷蓄積時間ΔT1の間積分されながら、電荷蓄積周期ΔT=ΔT1+ΔT2=(1/59.94)秒でサンプリングされていることになる。
ここで、本実施形態に係るCCD20(図6を参照)からの画素の読み出し方法について説明する。
また、図9は、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDにおける色信号の組み合わせの一例を示す図である。
したがって、図9に示すような奇数フィールドOFD、偶数フィールドEFDで色信号が出力される。
いずれも、2画素周期で同一のYe、Cy、Mg、Gの組み合わせの色パターンが繰り返されている。
つまり言い換えると、色信号は2画素周期以上の周波数に重畳して現れる。よって、この色信号を、2画素周期を遮断周波数とするローパスフィルタに通せば、色信号は失われ、輝度信号のみが得られる。
したがって、輝度情報は2画素周期でサンプリングされることになる。
輝度情報は、奇数フィールドOFDでは、水平ライン(n+1)のC35、C36、C45、C46の組み合わせに、偶数フィールドEFDでは、水平ラインの(n+1)ラインのC45、C46、C55、C56の組み合わせによって読み出しされる。
なお、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDとで1フレームの走査である。つまり、図10(A)に示すように、AとB、CとDで1フレームの走査である。
また、以降の説明において、fは周波数を、tは時刻を、θは位相差をそれぞれ示し、ωは(ω=2πf)を満たす。なお、πは円周率である。
図10(D)に図示する波形W3は、Aのフィールドの輝度信号とCのフィールドの輝度信号との輝度レベルの差をレベル差ACとした時の、レベル差ACを求める関数の時間発展分布を示す。
また、図10(E)に図示する波形W4は、Bのフィールドの輝度信号とDのフィールドの輝度信号との輝度レベルの差をレベル差BDとした時の、レベル差BDを求める関数の時間発展分布を示す。
なお、波形W3は、波形W1と波形W2から導出され、波形W1と波形W2を足して2で割ったものである。また、波形W4は波形W1と波形W2から導出され、波形W2から波形W1を引いて2で割ったものである。
具体的には、時間平均RACは、C35、C36、C45、C46の組み合わせによるAフィールドとCフィールドとの輝度レベル差ACから算出される。
同様に、時間平均RBDは、C45、C46、C55、C56の組み合わせによるBフィールドとDフィールドとのレベル差BDから算出される。
AフィールドとCフィールドとのレベル差ACの時間平均RACは、波形W1に、図10(D)に示す波形W3を掛けてこの時間平均RACを計算する。
また同様に、BフィールドとDフィールドとのレベル差BDの時間平均RBDは、C45、C46、C55、C56の組み合わせによる画素に照射される光の時間変化を表す波形に、図10(E)に示す波形W4を掛けてこの時間平均RBDを計算する。
波形W3を数式で表す。まず、波形W1、波形W2は以下のようなフーリエ級数で表せる。
したがって、(ω1−(2n−1)ω2=0)である時のみ、定数cosθ1と定数sinθ1が残り、時間平均RACは(13)式のようになる。
図11は、光源11に含まれる周波数成分についての波形W6を示す図である。なお、光源11は、周波数f3で時間τの間、輝度レベルL1で発光している。
したがって、(23)式で表される2乗和RACBDは、次式のようになる。
RAC 2+RBD 2=0.08333L1 2 …(25)
光源として広く使われている白熱電球と蛍光燈は、電源周波数50Hzの地域で100Hz、60Hzの地域で120Hzである。NTSC方式のテレビジョンのフィールド周波数は59.94Hz、パーソナルコンピュータに使用されるモニタのフィールド周波数は、ちらつきがないように60Hz以上である。
f2=59.94/4=14.985Hz …(26)
表2によると、m=30まで、f3が100、120、59.94Hzであり、(n×f3=(2m−1)×f2)が成立するものはない。
すなわち、f3=74.925Hzの時であり、表2に示すように、(5×f2)、(15×f2)、(25×f2)…と(1×f3)、(3×f3)、(5×f3)…が一致する。この時検出される信号レベルは、次式で示される。
そして、撮像装置12からフィールド単位でnフィールド毎に輝度信号抽出部1301で輝度信号が抽出(取得)され(ST1)、この輝度信号は第1の演算部1302、第2の演算部1303、および輝度平均算出部1307に出力される。
これら時間平均RACとRBDは演算処理部1304に出力される。
総和算出部1306で算出された総和Sは補正値算出部1308、閾値算出部1310、および判定部1312に出力される。
輝度平均算出部1307で算出された輝度の平均値Lは補正値算出部1308および閾値算出部1310に供給される。
ステップST6において、補正値の算出が済んでいないと判定されると、補正値算出部1308において、総和算出部1306により供給される演算処理部1304の演算結果R(=A2+B2)の総和Sを輝度平均算出部1307による輝度平均値Lの関数として規定した実際の動作環境における通常状態の総和近似閾値STH(Lc)と総和S(Lc)に関連付けて、閾値算出部1310の閾値を補正するための補正値CVが算出される(ST7)。
補正値算出部1308で算出された補正値CVは補正値記憶部1309に記憶される(ST8)。そして、ステップST1の処理に戻る。
補正値記憶部1309に格納された補正値CVは、閾値算出部1310により読み出される。
閾値算出部1310で算出された閾値TH(L)は、判定部1312に出力される。
判定部1312における判定結果は出力部14に出力される。
ステップST11において、アラームを発する情報があると判定されると、出力部14において、アラームの出力が行われる(ST12)。
一方、ステップST11において、アラームを発する情報がないと判定されると、ステップST1の処理に戻る。
さらに、信号処理部13は、撮像された画像中の特定領域における演算処理部1304の演算結果R(=A2+B2)の総和Sを算出する総和算出部1306と、輝度信号抽出部による輝度信号を受けて、撮像された画像中の各画素の輝度成分の記特定領域における平均値Lを算出する輝度平均算出部1307と、少なくとも総和算出部1306による演算処理部1304の演算結果R(=A2+B2)の総和Sおよび輝度平均算出部1307による輝度平均値Lに関連付けて物体が発生しているか否かを判定するための閾値TH(L)を算出する閾値算出部1310と、総和算出部1306による演算処理部1304の演算結果R(=A2+B2)の総和Sと閾値算出部1310で算出された閾値TH(L)を比較して光源11と撮像装置12との間に物体が発生しているか否かを判定する判定部1312と、を含む。
したがって、本実施形態によれば、周囲の明るさに影響されず、所定の条件下において明るさに応じた適切な閾値を算出でき、誤判定を防止でき、目的の対象物を高い精度で判定することができる。
したがって、本実施形態によれば、動作環境や特定領域(判定領域)の設定の仕方によって誤差が生じたとしても、周囲の明るさに影響されず、条件にかかわりなく明るさに応じた適切な閾値を高い精度で算出でき、誤判定を防止でき、目的の対象物を高い精度で判定することができる。
あるいは、光源の色を複数設け、信号の波長多重伝送も可能である。
また、光源を適宜点滅させて信号を処理することも可能である。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
このように、光源11の輝度の変化周期と輝度信号の取得周期を変更することで、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
したがって、本第2の実施形態によれば、周囲の明るさに影響されず、誤判定を防止でき、目的の対象物を高い精度で判定することができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
このように、ノンインターレース走査の撮像装置を用いても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
したがって、本第3の実施形態によれば、周囲の明るさに影響されず、誤判定を防止でき、目的の対象物を高い精度で判定することができる。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
Claims (7)
- 光源と、
上記光源または上記光源によって照射された被写体を撮像する撮像装置と、
上記撮像装置から取得した信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理部と、を有し、
上記信号処理部は、
上記撮像装置から取得した信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる輝度信号を抽出する輝度信号抽出部と、
上記輝度信号抽出部から所定走査面周期ごとに上記輝度信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該輝度信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、上記時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を撮像された画像中の各画素毎に求め、当該2乗和を演算結果として出力する演算処理部と、
撮像された画像中の特定領域における上記演算処理部の演算結果の総和を算出する総和算出部と、
上記輝度信号抽出部による輝度信号を受けて、上記撮像された画像中の各画素の輝度成分の上記特定領域における平均値を算出する輝度平均算出部と、
少なくとも上記総和算出部による上記演算処理部の演算結果の総和および上記輝度平均算出部による輝度平均値に関連付けて物体が発生しているか否かを判定するための閾値を算出する閾値算出部と、
上記総和算出部による上記演算処理部の演算結果の総和と上記閾値算出部で算出された閾値を比較して上記光源と上記撮像装置との間に物体が発生しているか否かを判定する判定部と、を含む
検知システム。 - 上記閾値算出部は、
上記演算処理部の演算結果の総和を上記輝度平均算出部による輝度平均値の関数として、総和近似閾値を規定し、当該総和近似閾値に指定された減衰率を掛けあわせて上記閾値を算出する
請求項1記載の検知システム。 - 前記閾値算出部は、
判定対象物体に応じて異なる減衰率が指定される
請求項2記載の検知システム。 - 上記演算処理部の演算結果の総和を上記輝度平均算出部による輝度平均値の関数として規定した通常状態の総和近似閾値および上記総和に関連付けて上記閾値を補正するための補正値を算出する補正値算出部を有し、
上記閾値算出部は、
上記補正値算出部による補正値で補正した閾値を上記判定部に供給する
請求項1から3のいずれか一に記載の検知システム。 - 上記補正値算出部は、
上記補正値を、当該補正値算出時の輝度平均値に関連付けた通常状態の総和近似閾値と上記総和の比として求める
請求項4記載の検知システム。 - 光源または上記光源によって照射された被写体を撮像装置で撮像し、上記撮像装置から取得した信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理ステップを有し、
上記信号処理ステップは、
上記撮像装置から取得した信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる輝度信号を抽出する輝度信号抽出ステップと、
所定走査面周期ごとに上記輝度信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該輝度信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、上記時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を撮像された画像中の各画素毎に求め、当該2乗和を演算結果として出力する演算処理ステップと、
撮像された画像中の特定領域における上記演算処理ステップの演算結果の総和を算出する総和算出ステップと、
上記輝度信号抽出ステップによる輝度信号を受けて、上記撮像された画像中の各画素の輝度成分の上記特定領域における平均値を算出する輝度平均算出ステップと、
少なくとも上記総和算出ステップによる上記演算処理ステップの演算結果の総和および上記輝度平均算出ステップによる輝度平均値に関連付けて物体が発生しているか否かを判定するための閾値を算出する閾値算出ステップと、
上記総和算出ステップによる上記演算処理ステップの演算結果の総和と上記閾値算出ステップで算出された閾値を比較して上記光源と上記撮像装置との間に物体が発生しているか否かを判定する判定ステップと、を含む
検知システムの信号処理方法。 - 光源または上記光源によって照射された被写体を撮像装置で撮像し、上記撮像装置から取得した信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理を有し、
上記信号処理は、
上記撮像装置から取得した信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる輝度信号を抽出する輝度信号抽出処理と、
所定走査面周期ごとに上記輝度信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該輝度信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、上記時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を撮像された画像中の各画素毎に求め、当該2乗和を演算結果として出力する演算処理と、
撮像された画像中の特定領域における上記演算処理の演算結果の総和を算出する総和算出処理と、
上記輝度信号抽出処理による輝度信号を受けて、上記撮像された画像中の各画素の輝度成分の上記特定領域における平均値を算出する輝度平均算出処理と、
少なくとも上記総和算出処理による上記演算処理の演算結果の総和および上記輝度平均算出処理による輝度平均値に関連付けて物体が発生しているか否かを判定するための閾値を算出する閾値算出処理と、
上記総和算出処理による上記演算処理の演算結果の総和と上記閾値算出処理で算出された閾値を比較して上記光源と上記撮像装置との間に物体が発生しているか否かを判定する判定処理と、を含む
検知システムの信号処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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