JP6966970B2 - 監視装置、監視システムおよび監視方法 - Google Patents
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本発明の一態様によれば、監視方法は、監視装置によって実行される監視方法であって、映像を取得する工程と、前記映像を解析し、フレアを放出するバーナー部を基準として設定された所定の異常フレア領域を認識する工程と、前記異常フレア領域に占める前記フレアの大きさに基づいて、異常フレアを検出する工程と、を有し、前記認識する工程では、前記映像における前記バーナー部を認識し、前回認識した前記バーナー部の前記映像における位置と今回認識した前記バーナー部の前記映像における位置とが異なる場合、前記映像における前記基準の位置を再設定する。
以下、本発明の一実施形態によるフレアスタックの監視システムについて図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態における監視システムの一例を示す図である。
図1に、監視システム1の構成を示す。図1に示すように監視システム1は、カメラ10と、映像取得装置15と、映像分配装置20と、監視用モニター25と、監視装置30と、を備える。
カメラ10は、フレアや煙が放出されるフレアスタック先端のバーナー部(フレアを放散する先端部、煙突)と、その周辺の映像を撮影する。図3にカメラ10が撮影した映像の一例を示す。カメラ10が撮影した映像を、以下フレア映像と記載する。なお、カメラ10は、動画を撮影する撮像装置であることが好ましいが、例えば、所定の時間間隔で静止画を撮影するものであってもよい。
監視用モニター25は、フレア映像を表示する。監視員は、監視用モニター25に表示されたフレア映像を監視する。
監視装置30は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置を備えたPC(Personal Computer)やサーバ等のコンピュータである。図示するように監視装置30は、映像取得部31と、設定情報取得部32と、映像解析部33と、異常フレア判定部34と、失火判定部35と、黒煙判定部36と、記憶部37と、出力制御部38と、を備えている。
設定情報取得部32は、フレア映像を解析しフレアの異常等の検出に必要な設定情報を取得する。設定情報取得部32は、取得した設定情報を記憶部37に記録する。
正常フレア領域51は、例えば、バーナー部56の一部を含んでフレア55の大きさが正常とみなせる範囲を規定する。
異常フレア領域52は、例えば、正常フレア領域51よりも基準位置から離れた領域を含んで設定される。異常フレア領域52は、フレア55が拡大したときに、その一部が届く可能性がある位置に対して設定される。例えば、異常フレア領域52は、正常フレア領域51外側の上空側に、正常フレア領域51よりも広い幅を有して設定される。監視装置30は、フレア55が拡大し、その一部が異常フレア領域52に達し、所定の割合を占めるようになると、フレア55が大きい(異常)と判定する。なお、異常フレア領域52は、図示するように正常フレア領域51を含まないように設定されても良いし、正常フレア領域51を含んで設定されてもよい。以下では、特に断りのない限り、図示するように異常フレア領域52が、正常フレア領域51を含まないように設定される場合を例に説明を行う。
なお、正常フレア領域51、異常フレア領域52、黒煙検出領域53、背景領域54は監視員が任意に設定することができる。
出力制御部38は、図4に例示する監視画面60の画像を生成する。監視画面60は、結果表示欄61、フレア輝度表示欄62a〜62b、設定情報入力欄63a〜63f、登録ボタン64、フレア映像50を含む。
結果表示欄61には、異常フレア判定部34および失火判定部35および黒煙判定部36による判定結果が表示される。異常フレア判定部34がフレア異常を検出せず、失火判定部35が失火を検出せず、黒煙判定部36が黒煙を検出しないとき、出力制御部38は、結果表示欄61に文字データ「正常」を表示する。異常フレア判定部34がフレア異常を検出すると、出力制御部38は、例えば、文字データ「フレア異常」を表示する。失火判定部35が失火を検出すると、出力制御部38は、例えば、文字データ「失火」を表示する。黒煙判定部36が黒煙を検出すると、出力制御部38は、例えば、文字データ「黒煙発生」を表示する。また、異常フレア判定部34がフレア異常を検出し、黒煙判定部36が黒煙を検出した場合、出力制御部38は、例えば、文字データ「フレア異常および黒煙発生」を表示する。
出力制御部38は、カメラ10が撮影したフレア映像50に正常フレア領域51、異常フレア領域52、黒煙検出領域53、背景領域54それぞれの境界線を重ねた画像を表示する。
監視員は、監視用モニター25に表示されるフレア映像50に加え、結果表示欄61、フレア映像50、フレア輝度表示欄62a〜62bを見てフレアの監視を行う。なお、監視用モニター25に表示されるフレア映像50には、正常フレア領域51、異常フレア領域52、黒煙検出領域53、背景領域54を示す境界線は表示されない。
監視員は、黒煙判定部36が、黒煙が発生したと判定するときのしきい値、つまり黒煙が映っているとみなせる画素数の黒煙検出領域53の全画素数に占める割合のしきい値を、設定情報入力欄63bに入力する。
図5は、本発明の一実施形態における監視装置の処理の一例を示すフローチャートである。カメラ10は、フレアスタックのバーナー部周辺の映像を継続的に撮影しており、その映像を映像取得装置15へ出力している。また、監視装置30では、映像取得部31が映像分配装置20を介して、フレア映像を取得する。
また、映像解析部33は、異常フレア領域52におけるフレアが映った画素を、同様のしきい値に基づいて検出する。映像解析部33は、異常フレア領域52におけるフレアが映った画素数(フレア画素数(異常))を異常フレア判定部34へ出力する。
なお、図4で例示した監視画面60では、赤輝度値と緑輝度値を設定する場合を例示したが、映像解析部33は、正常フレア領域51や異常フレア領域52におけるフレアが映った画素の検出にさらに青輝度値を加えて検出してもよい。また、監視画面60には、青輝度値を設定する入力欄を設けてもよい。
出力制御部38は、上記の値を設定した監視画面60の画像を生成し、ディスプレイに表示する(ステップS24)。フレア55の監視を継続する場合(ステップS25;No)、ステップS15以降の処理を繰り返し、フレア55の監視を終了する場合(ステップS25;Yes)、一連の処理を終了する。なお、「フレア異常」、「失火」、「黒煙発生」等と判定されたとき、その時の時刻とフレア映像を、ログとして記憶部37に記録するようにしてもよい。
また、黒煙検出領域53を、異常フレア領域52を含むように設定した場合、映像解析部33は、ステップS16の処理で、黒煙検出領域53における黒煙が映った領域の画素数から異常フレア領域52における黒煙が映った領域の画素数を減算した値を、黒煙画素数として、黒煙判定部36へ出力してもよい。同様に、黒煙検出領域53を、異常フレア領域52および正常フレア領域51を含むように設定した場合、映像解析部33は、ステップS16の処理で、黒煙検出領域53における黒煙が映った領域の画素数から異常フレア領域52または正常フレア領域51における黒煙が映った領域の画素数を減算した値を、黒煙画素数として、黒煙判定部36へ出力してもよい。あるいは、黒煙判定用のしきい値を大きな値に設定してもよい。
なお、RGB輝度値とは、RGB色空間における赤(R)、緑(G)、青(B)の輝度値(0〜255)の組み合わせで表される値のことである、白黒輝度値とは、0(黒)〜255(白)の256階調で表される値のことである。
10・・・カメラ
15・・・映像取得装置
20・・・映像分配装置
25・・・監視用モニター
30・・・監視装置
31・・・映像取得部
32・・・設定情報取得部
33・・・映像解析部
34・・・異常フレア判定部
35・・・失火判定部
36・・・黒煙判定部
37・・・記憶部
38・・・出力制御部
50・・・フレア映像
51・・・正常フレア領域
52・・・異常フレア領域
53・・・黒煙検出領域
54・・・背景領域
60・・・監視画面
61・・・結果表示欄
62a、62b・・・フレア輝度表示欄
63a〜63f・・・設定情報入力欄
64・・・登録ボタン
Claims (11)
- 映像を取得する映像取得部と、
前記映像を解析し、フレアを放出するバーナー部を基準として設定された所定の異常フレア領域を認識する映像解析部と、
前記異常フレア領域に占める前記フレアの大きさに基づいて、異常フレアを検出する異常フレア判定部と、
を備え、
前記映像解析部は、前記映像に基づいて、前記フレアに対応するRGB輝度値と前記RGB輝度値の範囲を示す設定情報を算出し、算出した前記設定情報に基づいて、前記異常フレア領域において、前記フレアが映った領域の画素数を算出し、
前記異常フレア判定部は、前記画素数が所定の閾値以上となると異常フレアと判定する、
監視装置。 - 映像を取得する映像取得部と、
前記映像を解析し、フレアを放出するバーナー部を基準として設定された所定の異常フレア領域を認識する映像解析部と、
前記異常フレア領域に占める前記フレアの大きさに基づいて、異常フレアを検出する異常フレア判定部と、
前記異常フレア領域よりも前記バーナー部から遠い範囲を含んで設定された所定の黒煙検出領域に占める黒煙の大きさに基づいて、黒煙の発生を検出する黒煙判定部と、
を備える監視装置。 - 前記映像解析部は、前記黒煙検出領域と、前記映像における所定の背景領域を認識し、前記黒煙検出領域および前記背景領域について、RGB色空間の画像をグレースケール化して白黒画像に変換し、前記変換後の前記背景領域が示す白黒輝度値よりも所定の値以下の低い輝度値を有する前記変換後の前記黒煙検出領域の画素数を算出し、
前記黒煙判定部は、前記画素数が所定の閾値以上となると黒煙が発生した判定する、
請求項2に記載の監視装置。 - 映像を取得する映像取得部と、
前記映像を解析し、フレアを放出するバーナー部を基準として設定された所定の異常フレア領域を認識する映像解析部と、
前記異常フレア領域に占める前記フレアの大きさに基づいて、異常フレアを検出する異常フレア判定部と、
を備え、
前記映像解析部は、前記映像における前記バーナー部を認識し、前回認識した前記バーナー部の前記映像における位置と今回認識した前記バーナー部の前記映像における位置とが異なる場合、前記映像における前記基準の位置を再設定する、
監視装置。 - 前記映像における前記フレアに対応するRGB輝度値と前記RGB輝度値の範囲を示す設定情報を受け付ける設定情報取得部、をさらに備え、
前記映像解析部は、前記設定情報に基づいて、前記異常フレア領域において、前記フレアが映った領域の画素数を算出し、
前記異常フレア判定部は、前記画素数が所定の閾値以上となると異常フレアと判定する、
請求項2から請求項4の何れか1項に記載の監視装置。 - 前記異常フレア領域よりも前記バーナー部に近い範囲を含んで設定された所定の正常フレア領域に占める前記フレアの大きさに基づいて、前記フレアの失火を検出する失火判定部、をさらに備え、
前記映像解析部は、前記フレアに対応するRGB輝度値と前記RGB輝度値の範囲を示す設定情報に基づいて、前記正常フレア領域において、前記フレアが映った領域の画素数を算出し、
前記失火判定部は、前記画素数が所定の閾値以下となると前記フレアが失火したと判定する、
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の監視装置。 - 前記失火判定部は、前記画素数が前記閾値以下となる状態が所定時間以上継続すると、前記フレアが失火したと判定する、
請求項6に記載の監視装置。 - フレアスタックのフレア放出部周辺の映像を撮影する撮像装置と、
前記映像を取得する請求項1から請求項7の何れか1項に記載の監視装置と、
を備える監視システム。 - 監視装置によって実行される監視方法であって、
映像を取得する工程と、
前記映像を解析し、フレアを放出するバーナー部を基準として設定された所定の異常フレア領域を認識する工程と、
前記異常フレア領域に占める前記フレアの大きさに基づいて、異常フレアを検出する工程と、
を有し、
前記認識する工程では、前記映像に基づいて、前記フレアに対応するRGB輝度値と前記RGB輝度値の範囲を示す設定情報を算出し、算出した前記設定情報に基づいて、前記異常フレア領域において、前記フレアが映った領域の画素数を算出し、
前記検出する工程では、前記画素数が所定の閾値以上となると異常フレアと判定する、
監視方法。 - 監視装置によって実行される監視方法であって、
映像を取得する工程と、
前記映像を解析し、フレアを放出するバーナー部を基準として設定された所定の異常フレア領域を認識する工程と、
前記異常フレア領域に占める前記フレアの大きさに基づいて、異常フレアを検出する工程と、
前記異常フレア領域よりも前記バーナー部から遠い範囲を含んで設定された所定の黒煙検出領域に占める黒煙の大きさに基づいて、黒煙の発生を検出する工程と、
を有する監視方法。 - 監視装置によって実行される監視方法であって、
映像を取得する工程と、
前記映像を解析し、フレアを放出するバーナー部を基準として設定された所定の異常フレア領域を認識する工程と、
前記異常フレア領域に占める前記フレアの大きさに基づいて、異常フレアを検出する工程と、
を有し、
前記認識する工程では、前記映像における前記バーナー部を認識し、前回認識した前記バーナー部の前記映像における位置と今回認識した前記バーナー部の前記映像における位置とが異なる場合、前記映像における前記基準の位置を再設定する、
監視方法。
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