JP4703547B2 - 検知システム - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、撮像装置等を用いて被写体の状態を検知する検知システムおよびその信号処理方法に関する。
たとえば、特許文献1に示す夜間の防犯システム等に用いられる撮像装置は、信号処理部を有し、光源を周波数100Hzまたは120Hz(電源に50Hzまたは60Hzの商用電源を用いた場合、光源はその倍の100Hzまたは120Hzでその明るさが変動する)より高い高周波で変調し、さらに、信号処理部にこの高周波変調信号を検出する検出部を設ける。ただし、この撮像装置はその変調周波数より高いフレームレートを持っていなければならない。
特許第3019309号公報
ところで、一般に広く普及している撮像装置はNTSC(National Television Standards Committee)方式またはPAL(Phase Alternating Line)方式と呼ばれる規格が採用されている。このような規格を採用した撮像装置はフレームレートが遅いため、たとえば特許文献1に示すような防犯システムの撮像装置として使用できない。
本発明は、光源または光源に照射された被写体の状態を検知できる検知システムおよびその信号処理方法を提供することにある。
本発明の第1の観点の検知システムは、光源と、上記光源または上記光源によって照射された被写体を撮像する撮像装置と、上記撮像装置から取得した信号を処理する信号処理部と、を有し、上記撮像装置は、撮像素子がフィールド蓄積型で、映像がインターレース走査型であり、上記光源は、輝度が上記撮像装置のフィールド周期の4n(n=1、2、3、…)倍で変化し、上記信号処理部は、第1および第2の演算部と、上記被写体の状態を判定する判定部と、を含み、フィールド単位で、nフィールドごとに上記信号を取得し、当該信号を上記第1と上記第2の演算部にそれぞれ出力し、上記第1の演算部は、同一領域で、m(m=1、2、3、…)番目と(m+2)番目とのフィールドにおける上記信号レベル差の第1の時間平均を求め、上記第2の演算部は、同一領域で、(m+1)番目と(m+3)番目とのフィールドにおける上記信号レベル差の第2の時間平均を求め、上記判定部は、上記第1と上記第2の時間平均の2乗和を求め、当該2乗和の値に応じて、上記被写体の状態を判定する。
好適には、上記撮像装置は、フレーム蓄積、インターレース走査型であり、上記光源は、輝度が上記撮像装置のフレーム周期の4n(n=1、2、3、…)倍で変化し、上記信号処理部は、第1および第2の演算部と、上記被写体の状態を判定する判定部と、を含み、フィールド単位で、2nフィールドごとに上記信号を取得し、当該信号を上記第1と上記第2の演算部にそれぞれ出力し、上記第1の演算部は、同一領域で、m(m=1、2、3、…)番目と(m+2)番目とのフィールドにおける上記信号レベル差の第1の時間平均を求め、上記第2の演算部は、同一領域で、(m+1)番目と(m+3)番目とのフィールドにおける上記信号レベル差の第2の時間平均を求め、上記判定部は、上記第1と上記第2の時間平均の2乗和を求め、当該2乗和の値に応じて、上記被写体の状態を判定する。
好適には、上記撮像装置は、フレーム蓄積、ノンインターレース走査型であり、上記光源は、輝度が上記撮像装置のフレーム周期の4n(n=1、2、3、…)倍で変化し、上記信号処理部は、第1および第2の演算部と、上記被写体の状態を判定する判定部と、を含み、フレーム単位で、nフィールドごとに上記信号を取得し、当該信号を上記第1と上記第2の演算部にそれぞれ出力し、上記第1の演算部は、同一領域で、m(m=1、2、3、…)番目と(m+2)番目とのフレームにおける上記信号レベル差の第1の時間平均を求め、上記第2の演算部は、同一領域で、(m+1)番目と(m+3)番目とのフレームにおける上記信号レベル差の第2の時間平均を求め、上記判定部は、上記第1と上記第2の時間平均の2乗和を求め、当該2乗和の値に応じて、上記被写体の状態を判定する。
本発明の第2の観点の検知システムの信号処理方法は、光源または当該光源によって照射された被写体を撮像する撮像装置を有する検知システムの信号処理方法であって、上記光源の輝度を上記撮像装置の走査面周期の所定倍周期で変化させる第1ステップと、上記撮像装置から所定走査面周期ごとに信号を取得する第2ステップと、複数の異なる走査面間で、上記信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求める第3ステップと、上記時間平均の値をもとに所定の演算を行う第4ステップと、上記演算の演算結果の値に応じて、上記被写体の状態を検知する第5ステップと、を有する。
本発明によれば、光源または光源に照射された被写体の状態を検知できる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連づけて説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る検知システムの一構成例を示す図である。
本検知システム10は、光源11、撮像装置12と信号処理部13を有する。信号処理部13はその内部に、たとえば、輝度信号抽出回路130、第1の演算部である演算部A131、第2の演算部である演算部B132、演算処理部133、および判定部134を有する。
光源11は、所定の輝度で被写体を照らす。その輝度は可変であり、撮像装置12が有する撮像素子の電荷蓄積時間内の輝度が、撮像装置12のフィールド周期の4n倍周期で変化する。ここで、n=1、2、3、…である。
本実施形態に係る検知システム10で使用する撮像装置12は、以下のような仕様の撮像装置を採用している。
本撮像装置12を構成する撮像素子は一例として、単板補色フィルタ、フィールド蓄積型インターライン転送CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ(以後、単にCCDと記述する)を用いる。また、一実施例として撮像装置12のテレビジョン方式はNTSC方式、走査方式はインターレースを採用し、走査周波数は水平周波数が15.734Hzで垂直周波数は59.94Hzである。
このような構成の撮像装置12は、光源11によって照射された被写体を撮像し、撮像して得た信号を輝度信号抽出回路130に出力する。
輝度信号抽出回路130は入力された信号から輝度信号を抽出し、この輝度信号を演算部A131と演算部B132に出力する。演算部A131は、入力された輝度信号を撮像素子の同一領域において、m番目と(m+2)番目のフィールドにおける輝度信号のレベル差の時間平均を求める。この演算部A131の出力結果Aは、演算処理部133に出力される。演算部B132は、入力された輝度信号の同一領域において、(m+1)番目と(m+3)番目のフィールドにおける輝度信号のレベル差の時間平均を求める。この演算部B132の出力結果Bは、演算処理部133に出力される。なお、この演算部A131と演算部B132の動作の詳細については後述する。
演算部A131と演算部B132からそれぞれ出力される出力結果Aと出力結果Bは演算処理部133に入力される。演算処理部133は出力結果の2乗和の値(A+B)を求め、判定部134に出力する。
判定部134は、演算処理部133から入力される2乗和の値(A+B)に基づいて、撮像装置12によって撮像された被写体が、たとえば、静止あるいは動作しているかを判定する。なお、この判定部134の動作の詳細については後述する。
以下に、本実施形態に係る検知システムの構成および機能について詳細に説明する。
はじめに、本実施形態に係る撮像装置12のCCDの構造について説明する。
図2は、本実施形態に係るCCDの構造を説明するための一例を示す図である。
図2のCCD20はインターライン転送で、フォトダイオードPD21、垂直転送CCD22、水平転送CCD23、増幅器24を有する。
フォトダイオードPD21は、マトリクス状に配列されている。垂直ライン方向に配列されるフォトダイオードPD21は、列ごとにそれぞれ電荷を転送するための垂直転送CCD22に接続されている。各垂直転送CCD22の末端は、電荷を増幅部に転送する水平転送CCD23にそれぞれ接続されている。また、水平転送CCD23の出力側には増幅器24が接続されている。
映像の走査方式はインターレースであり、一画面は飛び越し走査で、奇数フィールドと偶数フィールドとで構成される。
先ず、光がフォトダイオードPD21に入射し、電荷蓄積時間にフォトダイオードPD21で電荷が蓄積されていく。この間、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間は遮断されている。
電荷蓄積時間が終了すると、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間が導通し、蓄積された電荷が垂直転送CCD22に移される。この直後に、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間は遮断され、フォトダイオードPD21で次の電荷蓄積が開始する。垂直転送CCD22に移された電荷は、1水平ライン毎に水平転送CCD23に転送され、増幅器24に入力されている。
この1水平ライン毎に、電荷が垂直転送CCD22から水平転送CCD23へ転送されるまでの周波数は、CCD20の水平走査周波数15.734Hzで行われる。垂直転送CCD22のすべての電荷が水平転送CCD23に転送されると、再び垂直転送CCD22とフォトダイオードPD21間が導通し、フォトダイオードPD21の電荷が垂直転送CCD22に移される。フィールド蓄積CCDの場合、光電変換によってフォトダイオードPD21で電荷が蓄積され、この電荷がフォトダイオードPD21から垂直転送CCD22へ転送されるまでの転送周波数は、59.94Hzとなる。
図3は、図2のCCD20の時系列を説明するための図である。
図3に示すように、光電変換によってフォトダイオードPD21で電荷が蓄積されるまでの所要時間をΔT1とし、この電荷がフォトダイオードPD21から垂直転送CCD22へ転送されるまでの所要時間をΔT2とする。
図3から分かるように、CCD20に入射した光エネルギーは、電荷蓄積時間ΔT1の間積分されながら、電荷蓄積周期ΔT=ΔT1+ΔT2=(1/59.94)秒でサンプリングされていることになる。
さて、撮像装置12によって撮像された撮像画像の輝度信号は、図1に図示するように信号処理部13に入力されている。
ここで、本実施例に係るCCD20(図2を参照)からの画素の読み出し方法について説明する。
図4は、単板補色フィルタ型CCDの画素の一配列例を示した図である。
また、図5は、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDにおける色信号の組み合わせの一例を示す図である。
画素のカラーフィルタは、Ye(イエロ)、Cy(シアン)、Mg(マジェンタ)、G(グリーン)で構成され、図4に図示するような配列になっている。画素の読み出しは、上下の画素を加算して読み出される。この加算する組み合わせは、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDで、1列ずれる。具体的には、奇数フィールドOFDのnラインでは、(C11+C21)、(C12+C22)、(C13+C23)、(C14+C24)、(C15+C25)、…のようになる。また、偶数フィールドEFDのnラインでは、(C21+C31)、(C22+C32)、(C23+C33)、(C24+C34)、(C25+C35)、…のようになる。
したがって、図5に図示するような奇数フィールドOFD、偶数フィールドEFDで色信号が出力される。
いずれも、2画素周期で同一のYe、Cy、Mg、Gの組み合わせの色パターンが繰り返されている。
つまり言い換えると、色信号は2画素周期以上の周波数に重畳して現れる。よって、この色信号を2画素周期を遮断周波数とするローパスフィルタに通せば、色信号は失われ、輝度信号のみが得られる。
したがって、輝度情報は2画素周期でサンプリングされることになる。
図4の円形で図示される投影領域REGは、光源による被写体の映像が投影されている様子を示している。なお、画素C35、C36、C45、C46、C55、C56は完全に投影領域REGにはいっており、均一に光が照射されているとする。
輝度情報は、奇数フィールドOFDでは、水平ライン(n+1)のC35、C36、C45、C46の組み合わせに、偶数フィールドEFDでは、水平ラインの(n+1)ラインのC45、C46、C55、C56の組み合わせによって読み出しされる。
以上に述べたようにして、撮像装置12からの信号のうち輝度信号が信号処理部13に出力される。この輝度信号は、演算部A131および演算部B132に入力されて所定の処理が行われる。
次に、演算部A131および演算部B132で行われる輝度信号の処理方法について図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態に係る信号処理方法を採用した信号処理部のタイミングチャートである。
図6(A)は、撮像装置12のインターライン走査を示す図で、偶数フィールドEFDもしくは奇数フィールドOFDのいずれかの状態を示す。図6(B)〜(E)はそれぞれ、信号処理部13で処理される輝度信号レベルの時間変化を表す波形W1、W2、W3、W4を示し、図6(F)は一定周期で変化する正弦波の波形W5を示す図である。
なお、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDとで1フレームの走査である。つまり、図6(A)に図示するように、AとB、CとDで1フレームの走査である。
また、以降の説明において、fは周波数を、tは時刻を、θは位相差をそれぞれ示し、ωは(ω=2πf)を満たす。なお、πは円周率である。
図6(B)、(C)に図示する波形W1と波形W2は、後で説明する波形W3と波形W4で示される波形の関数を導出するための波形である。
図6(D)に図示する波形W3は、Aのフィールドの輝度信号とCのフィールドの輝度信号との輝度レベルの差をレベル差ACとした時の、レベル差ACを求める関数の時間発展分布を示す。
また、図6(E)に図示する波形W4は、Bのフィールドの輝度信号とDのフィールドの輝度信号との輝度レベルの差をレベル差BDとした時の、レベル差BDを求める関数の時間発展分布を示す。
なお、波形W3は、波形W1と波形W2から導出され、波形W1と波形W2を足して2で割ったものである。また、波形W4は波形W1と波形W2から導出され、波形W2から波形W1を引いて2で割ったものである。
このとき、レベル差ACの第1の時間平均である時間平均SACは図1に図示する演算部A131で算出される。また、レベル差BDの第2の時間平均である時間平均SBDは演算部B132で算出される。
具体的には、時間平均SACは、C35、C36、C45、C46の組み合わせによるAフィールドとCフィールドとの輝度レベル差ACから算出される。
同様に、時間平均SBDは、C45、C46、C55、C56の組み合わせによるBフィールドとDフィールドとのレベル差BDから算出される。
その時間平均の算出方法について述べる。
AフィールドとCフィールドとのレベル差ACの時間平均SACは、波形W1に、図6(D)に示す波形W3を掛けてこの時間平均SACを計算する。
また同様に、BフィールドとDフィールドとのレベル差BDの時間平均SBDは、C45、C46、C55、C56の組み合わせによる画素に照射される光の時間変化を表す波形に、図6(E)に示す波形W4を掛けてこの時間平均SBDを計算する。
はじめに、時間平均SACの算出方法について具体的に説明する。
波形W3を数式で表す。まず、波形W1、波形W2は以下のようなフーリエ級数で表せる。
Figure 0004703547
ここで、波形W1とW2は同一周期f2を有するものとする。(1)式と(2)式より、波形W3は(4)式のように表せる。
Figure 0004703547
ところで、図6(F)に図示する周期f1を有する波形W5は(5)式のような正弦波で表せる。
Figure 0004703547
(4)式によって表される波形W3に(5)式で表せる正弦波W5を掛けると(7)式となる。
Figure 0004703547
次に、時刻0から時刻Tまでにおける(7)式の時間平均をとる。(7)式の右辺に示す各項の内、時間tを含む項は交流信号であるから、その時間平均は0である。
したがって、(ω−(2n−1)ω=0)である時のみ、定数cosθと定数sinθが残り、時間平均SACは(8)式のようになる。
Figure 0004703547
このようにして、時間平均SACが演算部A131にて求まる。時間平均SBDも同様にして演算部B132にて求められ、(9)式で表される。
Figure 0004703547
さて、(8)式と(9)式で表される時間平均SACとSBDとの2乗和(SAC +SBD )は(10)式で表される。
Figure 0004703547
この(10)式より、CCD20(図2を参照)に入射される光に(f=(2n−1)f)なる周波数成分が含まれているとき、(10)式で表される波形の成分が検出される。
次に光源11に含まれる周波数成分について考察する。
図7は、光源11に含まれる周波数成分についての波形W6を示す図である。なお、光源11は、周波数f3で時間τの間、輝度レベルL1で発光している。
この波形W6をフーリエ級数に展開する。波形W6は、周期(T=1/f3)の周期関数であり、(ω3=2πf3)とすると、(11)式のようにフーリエ級数の一般式で表される。
Figure 0004703547
(11)式の各係数a、a、bは波形W6より(12)〜(14)式のように求まる。
Figure 0004703547
したがって、波形W6のフーリエ級数は、(15)式で表される。
Figure 0004703547
よって、光源11の点滅周期をフィールド周期の4倍にした時、すなわち(f=f)である時、(7)式と(15)式より奇数項で周波数が一致し、時間平均SACとSBDの2乗和は(16)式のようになる。
Figure 0004703547
光源11の点灯のデューティー比をDとすると(17)式で表される。
Figure 0004703547
よって、(16)式で表される時間平均SACとSBDとの2乗和SACBDは、(17)式を用いると(18)式のようになる。
Figure 0004703547
ところで、以下に示す(18)式の右辺の項(19)は収束する。
Figure 0004703547
この(18)式の右辺の項(19)は、デューティー比Dに対し、表1のような値をとる。以下に、表1を示す。
Figure 0004703547
表1に基づいて、横軸にデューティー比Dをとり、縦軸に時間平均SACとSBDとの2乗和SACBDをとると、デューティー比Dと2乗和SACBDとの関係は図8に示す図のようになる。
図8より、2乗和SACBDはデューティー比D=0.5で最大となることが分かる。
したがって、(18)式で表される2乗和SACBDは、次式のようになる。
(数15)
AC +SBD =0.08333L …(20)
(20)式に示すように、演算処理部133は光源11(図1を参照)の輝度を検出し、この検出結果(2乗和SACBD)を判定部134に出力する。この検出結果は、判定部134にて被写体の状態を判定する。
本実施例に係る光源11は特定の光源に依存しない。そこで、他の光源についても輝度を検出できるかについて考察する。
光源として広く使われている白熱電球と蛍光燈は、電源周波数50Hzの地域で100Hz、60Hzの地域で120Hzである。NTSC方式のテレビジョンのフィールド周波数は59.94Hz、パーソナルコンピュータに使用されるモニタのフィールド周波数は、ちらつきがないように60Hz以上である。
NTSC方式のテレビジョンのフィールド周波数は59.94Hzであり、その1/4倍周期で光源を発光させるとすると、輝度レベル差の周波数f2は次式のようになる。
(数16)
=59.94/4=14.985Hz …(21)
(7)式と(15)式より、周波数f2の奇数倍と光源11の周波数f3の整数倍が一致したときに信号成分が検出される。
表2は、異なる光源の発光周波数と輝度信号レベルの差における周波数との関係を示す値の表である。
Figure 0004703547
表2のf1は(5)式の正弦波の有する周波数で、f2は(21)式に示す周波数で、f3はそれぞれ、光源11の周波数、50Hz地域での照明の周波数、60Hz地域での照明の周波数、NTSC方式のテレビジョンのフィールド周波数、パーソナルコンピュータに使用されるモニタのフィールド周波数である。
表2によると、m=30まで、f3が100、120、59.94Hzであり、(n×f=(2m−1)×f)が成立するものはない。
例えばパーソナルコンピュータのモニタに関して、そのフィールド周波数が60Hz以上であるとすると、本検知システム10の信号処理出力に最も大きな出力が検出される可能性としては、74.925Hzでスキャンされているモニタが存在した時である。すなわち、f=74.925Hzの時であり、表2に示すように、(5×f)、(15×f)、(25×f)…と(1×f)、(3×f)、(5×f)…が一致する。この時検出される信号レベルは、次式で示される。
Figure 0004703547
したがって、(22)式で示される信号レベルは光源11の1/25のレベルであり、図1に図示してない信号処理で別に除去できる。
以上に述べたように、本検知システム10は、光源の発光周波数に依存せず、光源または光源に照射された被写体の状態を検知する。
以下に図9を参照しながら、本実施形態に係る検知システムの信号処理方法における一連の動作を説明する。
図9は、本実施形態に係る検知システムの信号処理方法を説明するためのフローチャート図である。
本実施形態では、第1ステップ(ST1)で、撮像装置12の電荷蓄積時間内の光源11の輝度を撮像装置12のフィールド周期の4n倍で変化させる。
次に第2ステップ(ST2)で、撮像装置12からフィールド単位でnフィールド毎に輝度信号を取得し、この輝度信号を演算部A131と演算部B132に出力する。
第3ステップ(ST3)で、演算部A131にて、m番目と(m+2)番目のフィールドの投影領域REGにおける輝度信号レベルのレベル差ACの時間平均SACを求める。また、演算部B132にて、(m+1)番目と(m+3)番目のフィールドの投影領域REGにおける輝度信号レベルのレベル差BDの時間平均SBDを求める。これら時間平均SACとSBDは演算処理部133に出力される。
つづいて第4ステップ(ST4)で、演算処理部133にて時間平均SACとSBDの2乗和SACBDが求められ、判定部134に出力される。
最後に第5ステップ(ST5)で、判定部134にて2乗和SACBDの値に応じて、被写体の状態が判定される。
なお、本実施形態に係る演算処理部133では、時間平均SACとSBDとの2乗和SACBDを求めるが、時間平均SACとSBDとの和(SAC+SBD)を判定部134での判定基準に用いることもできる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、撮像画像の背景ノイズを除去し、光源もしくは光源によって照射された被写体の状態を検出できる。
また、本実施形態に係る検知システムは、撮像装置から得られる信号を取り込み、信号処理部13の内部にて信号を処理し、被写体の状態を検知する。また、光源に依らない。そのため、撮像装置の仕様には依存せず、たとえば一般に入手可能なカメラを本検知システムの撮像装置として使用できる。
さらに本検知システムは、複数の光源を使用し、信号を並列に信号処理部に伝送することができる。
あるいは、光源の色を複数設け、信号の波長多重伝送も可能である。
また、光源を適宜点滅させ、信号を信号処理部に伝送できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。
本実施形態は、第1実施形態に係るフィールド蓄積、インターレース型の撮像装置12をフレーム蓄積、インターレース型の撮像装置に置き換えたものである。また同時に、第1実施形態に係る光源11の輝度の変化周期をフィールド周期の4n倍からフレーム周期の4n倍に変更したものである。この変化周期の変更に伴い、輝度信号の取得もnフィールドごとから2nフィールドごとに輝度信号の取得周期を変更する。
このように、光源11の輝度の変化周期と輝度信号の取得周期を変更することで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、撮像画像の背景ノイズを除去し、光源もしくは光源によって照射された被写体の状態を検出できる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。
本実施形態は、第1実施形態に係るフィールド蓄積、インターレース走査型の撮像装置12をフレーム蓄積、ノンインターレース走査型の撮像装置に置き換えたものである。
このように、ノンインターレース走査の撮像装置を用いても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、撮像画像の背景ノイズを除去し、光源もしくは光源によって照射された被写体の状態を検出できる。
本実施形態に係る検知システムの一構成例を示す図である。 本実施形態に係るCCDの構造を説明するための一例を示す図である。 図2のCCD20の時系列を説明するための図である。 単板補色フィルタ型CCDの画素の一配列例を示した図である。 奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDにおける色信号の組み合わせの一例を示す図である。 本実施形態に係る信号処理方法を採用した信号処理部のタイミングチャートである。 光源11に含まれる周波数成分についての波形W6を示す図である。 デューティー比Dと2乗和SACBDとの関係の一例を示す図である。 本実施形態に係る検知システムの信号処理方法を説明するためのフローチャート図である。
符号の説明
10…検知システム、11…光源、12…撮像装置、13…信号処理部、130…輝度信号抽出回路、131…演算部A、132…演算部B、133…演算処理部、134…判定部。

Claims (3)

  1. 光源と、
    上記光源または上記光源によって照射された被写体を撮像する撮像装置と、
    上記撮像装置から取得した信号を処理する信号処理部と、
    を有し、
    上記撮像装置は、撮像素子がフィールド蓄積型で、映像がインターレース走査型であり、
    上記光源は、輝度が上記撮像装置のフィールド周期の4n(n=1、2、3、…)倍で変化し、
    上記信号処理部は、第1および第2の演算部と、上記被写体の状態を判定する判定部と、を含み、フィールド単位で、nフィールドごとに上記信号を取得し、当該信号を上記第1と上記第2の演算部にそれぞれ出力し、
    上記第1の演算部は、同一領域で、m(m=1、2、3、…)番目と(m+2)番目とのフィールドにおける上記信号レベル差の第1の時間平均を求め、
    上記第2の演算部は、同一領域で、(m+1)番目と(m+3)番目とのフィールドにおける上記信号レベル差の第2の時間平均を求め、
    上記判定部は、上記第1と上記第2の時間平均の2乗和を求め、当該2乗和の値に応じて、上記被写体の状態を判定する
    検知システム。
  2. 上記撮像装置は、撮像素子がフレーム蓄積型で、映像がインターレース走査型であり、
    上記光源は、輝度が上記撮像装置のフレーム周期の4n(n=1、2、3、…)倍で変化し、
    上記信号処理部は、第1および第2の演算部と、上記被写体の状態を判定する判定部と、を含み、フィールド単位で、2nフィールドごとに上記信号を取得し、当該信号を上記第1と上記第2の演算部にそれぞれ出力し、
    上記第1の演算部は、同一領域で、m(m=1、2、3、…)番目と(m+2)番目とのフィールドにおける上記信号レベル差の第1の時間平均を求め、
    上記第2の演算部は、同一領域で、(m+1)番目と(m+3)番目とのフィールドにおける上記信号レベル差の第2の時間平均を求め、
    上記判定部は、上記第1と上記第2の時間平均の2乗和を求め、当該2乗和の値に応じて、上記被写体の状態を判定する
    請求項1記載の検知システム。
  3. 上記撮像装置は、撮像素子がフレーム蓄積型で、映像はノンインターレース走査型であり、
    上記光源は、輝度が上記撮像装置のフレーム周期の4n(n=1、2、3、…)倍で変化し、
    上記信号処理部は、第1および第2の演算部と、上記被写体の状態を判定する判定部と、を含み、フレーム単位で、nフィールドごとに上記信号を取得し、当該信号を上記第1と上記第2の演算部にそれぞれ出力し、
    上記第1の演算部は、同一領域で、m(m=1、2、3、…)番目と(m+2)番目とのフレームにおける上記信号レベル差の第1の時間平均を求め、
    上記第2の演算部は、同一領域で、(m+1)番目と(m+3)番目とのフレームにおける上記信号レベル差の第2の時間平均を求め、
    上記判定部は、上記第1と上記第2の時間平均の2乗和を求め、当該2乗和の値に応じて、上記被写体の状態を判定する
    請求項1記載の検知システム。
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