JP5858831B2 - 検知システムおよびその信号処理方法、プログラム - Google Patents
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Description
この撮像装置は、信号処理部を有し、光源を周波数100Hzまたは120Hz(電源に50Hzまたは60Hzの商用電源を用いた場合、光源はその倍の100Hzまたは120Hzでその明るさが変動する)より高い高周波で変調する。さらに、信号処理部はこの高周波変調信号を検出する検出部を有している。
ただし、この撮像装置はその変調周波数より高いフレームレートを持っている必要がある。
このような規格を採用した撮像装置はフレームレートが遅いため、たとえば特許文献1に示すような防犯システムの撮像装置として使用できない。
この検知システムは、光源の周波数成分の被写体の状態を検知する。
たとえば、レンズフレアやレンズゴースト、スミアが発生し撮像された映像中の光源と重なった場合、輝度変化の下限のレベルが上がることで変化の幅が狭くなるために、演算結果(A2+B2)が低下する現象が起こる。
このとき従来の閾値判定では、演算結果(A2+B2)が閾値よりも低下した場合に通過物による遮光が発生したと判定されてしまい、誤判定となることがある。
図1は、本発明の実施形態に係る検知システムの構成例を示す図である。
本実施形態において、撮像装置12は、撮像装置の走査面周期の所定倍で変化する光源またはその光源によって照射された被写体(以下光源を含む)を撮像する。
信号処理部13は、後述する2乗和の演算結果S=(A2+B2)を記憶する記憶部を含み、演算結果の時間による変化量を算出する機能を備え、光源(被写体)11と撮像装置との間に通過物が発生したかを正確に判定する機能を有する。このとき光源11は複数個あってもよい。
信号処理部13は、撮像装置12から取得した出力信号を処理し、光源11を安定して検知している状況において検知が行えなかった時に、光源11と撮像装置12の間の領域に移動物体が侵入したことを検知する機能を持つこともできる。このときも光源11は複数個あってもよい。
本撮像装置12を構成する撮像素子は一例として、単板補色フィルタ、フィールド蓄積型インターライン転送CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ(以後、単にCCDと記述する)を用いる。
また、一例として撮像装置12のテレビジョン方式はNTSC方式、走査方式はインターレースを採用し、走査周波数は水平周波数が15.734KHzで垂直周波数は59.94Hzである。
このような構成の撮像装置12は、光源11または光源11によって照明された被写体を撮像し、撮像して得られた撮像信号を信号処理部13の輝度信号抽出部に出力する。
なお、ここではCCDイメージセンサを例示しているがCMOSイメージセンサも適用可能である。
さらに、信号処理部13は、演算結果記憶部136、変化量抽出部137、および遮光判定部138を含んで構成されている。
輝度信号抽出部131により抽出される輝度信号は、演算に最適化された信号レベルに調節される。
その信号レベルは、第1の演算部132、第2の演算部133、演算処理部134の出力値においてオーバーフローしない信号レベルである必要がある。そのため、輝度信号抽出部131は、輝度信号レベルを調整する回路を含む。
輝度信号レベルの調整値はいくつかのモードがある場合には、モード切り替えが可能なテーブルをもっていてもかまわない。そのモードはNTSCやPALなどの映像信号規格、撮像装置の周波数モードであってもよい。
この第1の演算部132の出力結果Aは、演算処理部134に出力される。
第2の演算部133は、入力された輝度信号の同一領域において、(m+1)番目と(m+3)番目のフィールドにおける輝度信号のレベル差の時間平均を求める。
この第2の演算部133の出力結果Bは、演算処理部134に出力される。
なお、この第1の演算部132と第2の演算部133の動作の詳細については後述する。
演算処理部134は、光源を抽出しているか否かの情報を取得する。
具体的には、演算処理部134は、光源11の所定位置における演算を行って、被写体の周数成分の検出値を求める。
演算処理部134は出力結果の検出値(演算結果)としての2乗和の値S=(A2+B2)を求め、その結果を光源抽出判定部135に出力し、またその演算結果Sを演算結果記憶部136に記憶する。
遮光判定部138は、光源抽出判定部135の判定結果から光源が抽出されている場合は、遮光は無い(遮光無し)と判定する。
遮光判定部138は、光源が抽出されていない場合は、変化量ΔSによる判定処理を行う。
図2は、レンズフレアが光源と重なる等によって発生する様子を示す図である。
図3は、演算結果Sの時間による推移の一例を示す図である。
図4は、図3の演算結果Sの時間による推移に対する変化量ΔSをグラフ化して示す図である。
そして、光源抽出判定部135では、演算処理部134の演算結果S(=A2+B2)から閾値TCとの比較により光源11の検知状態を判定する。
通常、検知システムにおいては、光源抽出判定部135での判定結果から通過物による遮光(以下単に遮光)の判定を行う方法が採用される。
しかし、先に述べたとおり演算結果Sの低下は遮光以外の要因、たとえば図2に示すようなレンズフレアが光源と重なる等によっても発生することがある。
閾値との比較による単純な判定方法では、レンズフレアと光源の重なりによって演算結果Sが閾値Tcよりも低下した場合に遮光と判定してしまうことがある。
これを解決する方法として閾値TCを下げることが考えられるが、閾値TCを下げた場合僅かな輝度変化でも光源が抽出されていると判定されるためノイズが発生しやすくなるという欠点がある。
そこで、本実施形態では、信号処理部13に演算結果記憶部136、変化量抽出部137、および遮光判定部138を備え、通過物による遮光を正確に判定するための検知システムを構築している。
変化量抽出部137では、演算結果Sと前回の演算結果Sn−1との差分、つまり演算結果の時間による変化量ΔS=S−Sn−1が算出され、その結果が遮光判定部138に出力される。
まず、遮光判定部138は、光源抽出判定部135の判定結果において光源11が抽出されている場合は、遮光無し、と判定する。
一方、遮光判定部138は、光源11が抽出されていない場合は、変化量ΔSによる判定処理を行う。
それぞれの図において、<1>正常に光源を撮像している場合、<2>途中で通過物により遮光が発生した場合、<3>レンズフレアが光源と重なっている場合がグラフで表わされている。
物体が通過する前後については<1>の正常時とほぼ同様である。
これは光を通さない個体が通過するような場合、光源が完全に遮られるために光源を正常に検出している時からの変化量ΔSが大きいということを示す。
これは、輝度変化の下限のレベルが上がることで変化の幅が狭くなり演算結果Sが低下することを示す。また、レンズフレアのような現象は時間に対して緩やかに発生するため、その変化量ΔSはほとんど検出されないことを示す。
以上のことから、遮光判定部138は、変化量ΔSによる判定処理では、変化量ΔSを任意の第1の閾値TSと比較し変化量ΔSが第1の閾値TSより大きいとき(ΔS>TS)、遮光有りと判定し、変化量ΔSが第1の閾値TS以下のとき(ΔS≦TS)、次の下限閾値判定を行う。
また、この第1の閾値TSはモード切り替えが可能なテーブルを持っていても構わない。
遮光判定部138は、下限閾値判定では、第1の閾値TSにより低い任意の第2の閾値TL(但しTL<TC)と演算処理部134による演算結果Sとの比較を行う。
演算結果Sが第2の閾値TLより大きいとき(S>TL)遮光無し、演算結果Sが第2の閾値TL以下のとき(S≦TL)遮光有りと判定する。
これらの処理により遮光判定部138では遮光の有無を判定し、その結果を出力部14に出力する。
光源11または光源11に照射された被写体の状態の検知において、演算処理部134の演算結果S=(A2+B2)の値が低下した場合に、通過物による遮光とレンズフレアやレンズゴースト、スミア等による要因とを区別し、光源11と撮像装置12の間を通過する物体を正確に検知することが可能となる。
はじめに、本実施形態に係る撮像装置12のCCDの構成について説明する。
フォトダイオードPD21は、マトリクス状に配列されている。垂直ライン方向に配列されるフォトダイオードPD21は、列ごとにそれぞれ電荷を転送するための垂直転送CCD22に接続されている。各垂直転送CCD22の端部は、電荷を増幅部に転送する水平転送CCD23にそれぞれ接続されている。また、水平転送CCD23の出力側には増幅器24が接続されている。
まず、光がフォトダイオードPD21に入射し、電荷蓄積時間にフォトダイオードPD21で電荷が蓄積されていく。この間、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間は遮断されている。
電荷蓄積時間が終了すると、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間が導通し、蓄積された電荷が垂直転送CCD22に転送される。この直後に、フォトダイオードPD21と垂直転送CCD22間は遮断され、フォトダイオードPD21で次の電荷蓄積が開始する。垂直転送CCD22に転送された電荷は、1水平ライン毎に水平転送CCD23に転送され、増幅器24に入力される。
この1水平ライン毎に、電荷が垂直転送CCD22から水平転送CCD23へ転送されるまでの周波数は、CCD20の水平走査周波数15.734KHzで行われる。垂直転送CCD22のすべての電荷が水平転送CCD23に転送されると、再び垂直転送CCD22とフォトダイオードPD21間が導通し、フォトダイオードPD21の電荷が垂直転送CCD22に移される。フィールド蓄積CCDの場合、光電変換によってフォトダイオードPD21で電荷が蓄積され、この電荷がフォトダイオードPD21から垂直転送CCD22へ転送されるまでの転送周波数は、59.94Hzとなる。
図6から分かるように、CCD20に入射した光エネルギーは、電荷蓄積時間ΔT1の間積分されながら、電荷蓄積周期ΔT=ΔT1+ΔT2=(1/59.94)秒でサンプリングされていることになる。
ここで、本実施例に係るCCD20(図5を参照)からの画素の読み出し方法について説明する。
また、図8は、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDにおける色信号の組み合わせの一例を示す図である。
したがって、図8に示すような奇数フィールドOFD、偶数フィールドEFDで色信号が出力される。
いずれも、2画素周期で同一のYe、Cy、Mg、Gの組み合わせの色パターンが繰り返されている。
つまり言い換えると、色信号は2画素周期以上の周波数に重畳して現れる。よって、この色信号を、2画素周期を遮断周波数とするローパスフィルタに通せば、色信号は失われ、輝度信号のみが得られる。
したがって、輝度情報は2画素周期でサンプリングされることになる。
輝度情報は、奇数フィールドOFDでは、水平ライン(n+1)のC35、C36、C45、C46の組み合わせに、偶数フィールドEFDでは、水平ラインの(n+1)ラインのC45、C46、C55、C56の組み合わせによって読み出しされる。
なお、奇数フィールドOFDと偶数フィールドEFDとで1フレームの走査である。つまり、図9(A)に示すように、AとB、CとDで1フレームの走査である。
また、以降の説明において、fは周波数を、tは時刻を、θは位相差をそれぞれ示し、ωは(ω=2πf)を満たす。なお、πは円周率である。
図9(D)に図示する波形W3は、Aのフィールドの輝度信号とCのフィールドの輝度信号との輝度レベルの差をレベル差ACとした時の、レベル差ACを求める関数の時間発展分布を示す。
また、図9(E)に図示する波形W4は、Bのフィールドの輝度信号とDのフィールドの輝度信号との輝度レベルの差をレベル差BDとした時の、レベル差BDを求める関数の時間発展分布を示す。
なお、波形W3は、波形W1と波形W2から導出され、波形W1と波形W2を足して2で割ったものである。また、波形W4は波形W1と波形W2から導出され、波形W2から波形W1を引いて2で割ったものである。
具体的には、時間平均SACは、C35、C36、C45、C46の組み合わせによるAフィールドとCフィールドとの輝度レベル差ACから算出される。
同様に、時間平均SBDは、C45、C46、C55、C56の組み合わせによるBフィールドとDフィールドとのレベル差BDから算出される。
AフィールドとCフィールドとのレベル差ACの時間平均SACは、波形W1に、図9(D)に示す波形W3を掛けてこの時間平均SACを計算する。
また同様に、BフィールドとDフィールドとのレベル差BDの時間平均SBDは、C45、C46、C55、C56の組み合わせによる画素に照射される光の時間変化を表す波形に、図9(E)に示す波形W4を掛けてこの時間平均SBDを計算する。
波形W3を数式で表す。まず、波形W1、波形W2は以下のようなフーリエ級数で表せる。
したがって、(ω1−(2n−1)ω2=0)である時のみ、定数cosθ1と定数sinθ1が残り、時間平均SACは(8)式のようになる。
図10は、光源11に含まれる周波数成分についての波形W6を示す図である。なお、光源11は、周波数f3で時間τの間、輝度レベルL1で発光している。
したがって、(18)式で表される2乗和SACBDは、次式のようになる。
SAC 2+SBD 2=0.08333L1 2 …(20)
光源として広く使われている白熱電球と蛍光燈は、電源周波数50Hzの地域で100Hz、60Hzの地域で120Hzである。NTSC方式のテレビジョンのフィールド周波数は59.94Hz、パーソナルコンピュータに使用されるモニタのフィールド周波数は、ちらつきがないように60Hz以上である。
f2=59.94/4=14.985Hz …(21)
表2によると、m=30まで、f3が100、120、59.94Hzであり、(n×f3=(2m−1)×f2)が成立するものはない。
すなわち、f3=74.925Hzの時であり、表2に示すように、(5×f2)、(15×f2)、(25×f2)…と(1×f3)、(3×f3)、(5×f3)…が一致する。この時検出される信号レベルは、次式で示される。
次に、撮像装置12からフィールド単位でnフィールド毎に輝度信号抽出部131で輝度信号を取得し(ST2)、この輝度信号を第1の演算部132と第2の演算部133に出力する。
ここで、第1の演算部132にて、m番目と(m+2)番目のフィールドの投影領域REGにおける輝度信号レベルのレベル差ACの時間平均SACを求める。また、第2の演算部133にて、(m+1)番目と(m+3)番目のフィールドの投影領域REGにおける輝度信号レベルのレベル差BDの時間平均SBDを求める(ST3)。
これら時間平均SACとSBDは演算処理部134に出力される。
次いで、演算処理部134にて時間平均SACとSBDの2乗和Sが求められ(ST4)、その結果が光源抽出判定部135および演算結果記憶部136に出力される。
また、演算結果記憶部136では、演算結果Sを記憶し、前回記憶した演算結果Sn−1が変化量抽出部137に出力される。
変化量抽出部137では、演算結果Sと前回の演算結果Sn−1との差分、つまり演算結果の時間による変化量ΔS=S−Sn−1が算出され、その結果が遮光判定部138に出力される(ST6)。
まず、遮光判定部138は、光源抽出判定部135の判定結果において光源11が抽出されている場合は、遮光無し、と判定する(ST7)。
一方、遮光判定部138は、光源11が抽出されていない場合は、変化量ΔSによる判定処理を行う。
遮光判定部138は、変化量ΔSによる判定処理では、変化量ΔSを任意の第1の閾値TSと比較し(ST8)、変化量ΔSが第1の閾値TSより大きいとき(ΔS>TS)、遮光有りと判定し(ST9)、変化量ΔSが第1の閾値TS以下のとき(ΔS≦TS)、次の下限閾値判定を行う(ST10)。
遮光判定部138は、ステップST10の下限閾値判定では、任意の第2の閾値TL(但しTL<TC)と現在の演算結果Sとの比較を行う。
演算結果Sが第2の閾値TLより大きいとき(S>TL)遮光無し、と判定し(ST7)、演算結果Sが第2の閾値TL以下のとき(S≦TL)遮光有りと判定する(ST9)。
これらの処理により遮光判定部138では遮光の有無を判定し、その結果を出力部14に出力する。
出力部14は、遮光判定部138の判定結果からその情報を出力する(ST11)。
そして、本実施形態によれば、光源11または光源11に照射された被写体の状態の検知において、演算処理部134の演算結果S=(A2+B2)の値が低下した場合に、通過物による遮光とレンズフレアやレンズゴースト、スミア等による要因とを区別し、光源11と撮像装置12の間を通過する物体を正確に検知することが可能となる。
あるいは、光源の色を複数設け、信号の波長多重伝送も可能である。
また、光源を適宜点滅させて信号を処理することも可能である。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
このように、光源11の輝度の変化周期と輝度信号の取得周期を変更することで、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、撮像画像の背景ノイズを除去し、光源もしくは光源によって照射された被写体の状態を検出でき、被写体が複数存在する場合であっても被写体別に検知することができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
このように、ノンインターレース走査の撮像装置を用いても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、撮像画像の背景ノイズを除去し、光源もしくは光源によって照射された被写体の状態を検出でき、被写体が複数存在する場合であっても被写体別に検知することができる。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
Claims (5)
- 光源と、
上記光源または上記光源によって照射された被写体を撮像する撮像装置と、
上記撮像装置から取得した信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理部と、を有し、
上記信号処理部は、
上記撮像装置から取得した信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる信号を抽出する信号抽出部と、
上記信号抽出部で抽出された信号に基づく演算により光源を抽出しているか否かの情報を取得する演算部と、
上記演算部の取得情報である演算結果を記憶する記憶部と、
上記演算部の演算結果により光源を抽出しているか否かを判定する光源抽出判定部と、
上記演算部において取得される現在の演算結果と上記記憶部に前回記憶した演算結果とにより、演算結果の時間による変化量を抽出する変化量抽出部と、
上記光源抽出判定部の判定結果および上記変化量抽出部で抽出された変化量により、通過物による遮光の有無を判定する遮光判定部と、を含み、
上記演算部は、
上記信号抽出部から所定走査面周期ごとに上記信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、上記時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を求め、当該2乗和を取得情報である演算結果として出力し、
上記遮光判定部は、
上記光源抽出判定部により光源が抽出されたとの判定結果を得た場合には、遮光無し、と判定し、
上記光源抽出判定部により光源が抽出されていないとの判定結果を得た場合、上記変化量による判定処理を行う
検知システム。 - 上記遮光判定部は、
変化量による判定処理では、変化量を第1の閾値と比較し、変化量が第1の閾値より大きいとき、遮光有りと判定し、変化量が第1の閾値以下のとき、上記第1の閾値より小さい第2の閾値を適用して下限閾値判定処理を行う
請求項1記載の検知システム。 - 上記遮光判定部は、
上記第2の閾値による下限閾値判定処理では、第2の閾値と上記演算部の現在の演算結果との比較を行い、
当該演算結果が第2の閾値より大きいとき、遮光無し、と判定し、当該演算結果が第2の閾値以下のとき、遮光有り、と判定する
請求項2記載の検知システム。 - 光源または上記光源によって照射された被写体を撮像装置で撮像し、上記撮像装置から取得した信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理ステップを有し、
上記信号処理ステップは、
上記撮像装置から取得した信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる信号を抽出する信号抽出ステップと、
上記信号抽出ステップで抽出された信号に基づく演算により光源を抽出しているか否かの情報を取得する演算ステップと、
上記演算ステップの取得情報である演算結果を記憶する記憶ステップと、
上記演算ステップの演算結果により光源を抽出しているか否かを判定する光源抽出判定ステップと、
上記演算ステップにおいて取得される現在の演算結果と上記記憶ステップで前回記憶した演算結果とにより、演算結果の時間による変化量を抽出する変化量抽出ステップと、
上記光源抽出判定ステップの判定結果および上記変化量抽出ステップで抽出された変化量により、通過物による遮光の有無を判定する遮光判定ステップと、を含み、
上記演算ステップにおいては、
上記信号抽出ステップから所定走査面周期ごとに上記信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、上記時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を求め、当該2乗和を取得情報である演算結果として出力し、
上記遮光判定ステップにおいては、
上記光源抽出判定ステップにより光源が抽出されたとの判定結果を得た場合には、遮光無し、と判定し、
上記光源抽出判定ステップにより光源が抽出されていないとの判定結果を得た場合、上記変化量による判定処理を行う
検知システムの信号処理方法。 - 光源または上記光源によって照射された被写体を撮像装置で撮像し、上記撮像装置から取得した信号に対して信号処理を行って被写体の状態を検知する信号処理を有し、
上記信号処理は、
上記撮像装置から取得した信号から上記被写体の状態検知のために信号処理に用いる信号を抽出する信号抽出処理と、
上記信号抽出処理で抽出された信号に基づく演算により光源を抽出しているか否かの情報を取得する演算処理と、
上記演算処理の取得情報である演算結果を記憶する記憶処理と、
上記演算処理の演算結果により光源を抽出しているか否かを判定する光源抽出判定処理と、
上記演算処理において取得される現在の演算結果と上記記憶処理で前回記憶した演算結果とにより、演算結果の時間による変化量を抽出する変化量抽出処理と、
上記光源抽出判定処理の判定結果および上記変化量抽出処理で抽出された変化量により、通過物による遮光の有無を判定する遮光判定処理と、を含み、
上記演算処理においては、
上記信号抽出処理から所定走査面周期ごとに上記信号を取得し、複数の異なる走査面間で当該信号の信号レベル差から当該信号レベル差の時間平均を求め、上記時間平均の値をもとに時間平均の2乗和を求め、当該2乗和を取得情報である演算結果として出力し、
上記遮光判定処理においては、
上記光源抽出判定処理により光源が抽出されたとの判定結果を得た場合には、遮光無し、と判定し、
上記光源抽出判定処理により光源が抽出されていないとの判定結果を得た場合、上記変化量による判定処理を行う
検知システムの信号処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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