JP6408776B2 - 支柱立設用鞘管及び支柱の立設方法 - Google Patents

支柱立設用鞘管及び支柱の立設方法 Download PDF

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Description

本発明は、ボラード等の支柱を地面等の施工面に立設するために施工面下に埋め込まれる支柱立設用鞘管と、これを用いた支柱の立設方法とに関する。
ボラード等の支柱を地面等の施工面に立設する際には、支柱立設用鞘管を施工面下に埋め込むことが行われている。支柱立設用鞘管は、これまでに種々のものが提案されている。例えば、図10,11に示すように、支柱の下端部を挿入するための鞘管本体110と、鞘管本体110の上端に設けられた支柱挿入口111の開閉を行う蓋体120と、鞘管本体110の上端近傍の外周部から外方に突出して設けられた蓋体取付基体130と、蓋体取付基体130の内側で蓋体120を回動可能な状態で取り付ける支軸141とを備えた支柱立設用鞘管100が知られている。図10は、従来の支柱立設用鞘管100の全体を示した斜視図である。図11は、図10に示す従来の支柱立設用鞘管100を、鞘管本体110及び蓋体取付基体130と、蓋体120と、支軸141とに分解した状態を示した拡大斜視図である。この種の従来の蓋付きの支柱立設用鞘管100において、蓋体120は、鞘管本体110に支柱が挿入されていないときに支柱挿入口111を塞ぐだけでなく、鞘管本体110に支柱が挿入されているときに支柱が鞘管本体110から引き抜かれないように支柱を固定する機能をも有している(例えば、特許文献1の段落0024及び図5を参照。)。
しかし、この種の蓋付きの支柱立設用鞘管100では、蓋体120が破損することがあり、蓋体120の交換が必要となる場合があるところ、このような場合でも、蓋体120の交換を容易に行えないという欠点があった。というのも、この種の支柱立設用鞘管100では、図11に示すように、蓋体120の基端側に設けた支軸挿通孔121cに支軸141を挿通することで蓋体120を回動可能な状態で取り付けていたことに加えて、支軸141は、蓋体取付基体130の外側から固定する構造となっていたため、蓋体120を取り外そうとすると、蓋体取付基体130の外側から支軸141を取り外さなければならないところ、蓋体取付基体130は、その蓋体取付口131を除いて施工面下に埋め込まれた状態となっているため、施工面を掘り起こさない限りは、蓋体取付基体130から支軸141を取り外すことができなかったからである。鞘管本体110の周囲の施工面は、モルタル等の充填材や、アスファルトやコンクリート等の舗装材で固められていることが多く、このような場合には、蓋体120の交換作業は一層困難となる。
特開2011−241671号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、施工面を掘り起こすことなく、蓋体を容易に交換することが可能な支柱立設用鞘管を提供するものである。また、この支柱立設用鞘管を用いた支柱の立設方法を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
上端に支柱挿入口を有する筒状部材によって形成され、その支柱挿入口を施工面に露出させた状態で施工面下に埋め込まれる鞘管本体と、
基端側に取付片を有する板状部材によって形成され、支柱挿入口の開閉を行う蓋体と、
上端に蓋体取付口を有する囲壁状部材によって形成され、鞘管本体の上端近傍の外周部から外方に突出して設けられた蓋体取付基体と、
蓋体取付基体の内側に設けられ、蓋体取付口から蓋体取付基体の内側に挿入された取付片を回動可能な状態で取り付ける蓋体取付機構と、
を備えた支柱立設用鞘管であって、
蓋体取付口を通じた操作のみによって取付片を蓋体取付機構に取り付け又は蓋体取付機構から取り外しすることが可能な構造とされたことを特徴とする支柱立設用鞘管
を提供することによって解決される。
本発明の支柱立設用鞘管では、蓋体取付口を通じた操作のみによって蓋体取付機構に取付片を取り付け又は蓋体取付機構から取付片を取り外しすることが可能な構造となっているため、手や工具等を蓋体取付口から蓋体取付基体の内側に挿入し、蓋体取付機構を操作することで、施工面を掘り起こすことなく、蓋体を容易に交換することが可能となっている。
本発明の支柱立設用鞘管において、蓋体取付機構や、蓋体の取付片は、蓋体取付口を通じた操作のみによって取付片を蓋体取付機構に取り付け又は蓋体取付機構から取り外しすることが可能なものであれば、その具体的な構造は特に限定されない。例えば、図7に示すように、蓋体取付機構を支軸141で構成するとともに、蓋体120の取付片121に、支軸141を挿通するための支軸挿通孔121cと、支軸141を取付片121の外縁部から支軸挿通孔121cまで導入するための支軸導入路121dと、支軸導入路121dの開閉を行う開閉手段150とを設けてもよい。図7は、本発明に係る支柱立設用鞘管100の第一の変形例を、鞘管本体110及び蓋体取付基体130と、蓋体120と、支軸141(蓋体取付機構)とに分解した状態を示した拡大斜視図である。また、図8に示すように、蓋体取付機構を蓋体取付基体130の内側から蓋体取付基体130の内面に固定される支軸141で構成するとともに、蓋体120の取付片121に、支軸141を挿通するための支軸挿通孔121cを設けてもよい。図8は、本発明に係る支柱立設用鞘管100の第二の変形例を、鞘管本体110及び蓋体取付基体130と、蓋体120と、支軸141(蓋体取付機構)とに分解した状態を示した拡大斜視図である。さらに、図9に示すように、蓋体取付機構をその中心軸方向に伸縮可能な支軸141によって構成するとともに、蓋体120の取付片121に、支軸141を挿通するための支軸挿通孔121cを設けてもよい。図9は、本発明に係る支柱立設用鞘管100の第三の変形例を、鞘管本体110及び蓋体取付基体130と、蓋体120と、支軸141(蓋体取付機構)とに分解した状態を示した拡大斜視図である。図7〜9の支柱立設用鞘管は、いずれも、蓋体取付口131を通じた操作のみによって取付片121を支軸141(蓋体取付機構)に取り付け又は支軸141(蓋体取付機構)から取り外しすることが可能なものとなっている。
しかし、蓋体取付機構に対する取付片の着脱をさらに簡単な操作で行うことができるようにしながらも、蓋体取付機構に取り付けられた取付片が意図しないときに脱落するのを防止することや、簡素な構造で製造コストを抑えること等を考慮すると、蓋体取付機構と蓋体の取付片は、以下のように構成すると好ましい。すなわち、図4〜6に示すように、蓋体取付機構140を、蓋体取付基体130の内側に突出して設けられた支軸141と、支軸141の外周部に対して回動可能な状態で巻回された巻回部142a、及び、弾性的に進退変位可能な係合端部142bを有する弾性部材142とで構成し、蓋体120の取付片121に、支軸141を挿通するための支軸挿通孔121cと、支軸141を取付片121の外縁部から支軸取付孔121cまで導入するための支軸導入路121dと、弾性部材142における係合端部142bを係合するための被係合部121eとを設ける構成である。この支柱立設用鞘管では、蓋体120の取付片121における被係合部121eに弾性部材142の係合端部142eを係合させる、又は、その係合を解除するという簡単な操作のみで、支軸141に対して取付片121を取り付ける、又は、支軸141から取付片121を取り外すことができるようになっている。また、この支柱立設用鞘管における蓋体120は、図10,11に示す従来の支柱立設用鞘管の蓋体120における取付片121に支軸導入路121dと被係合部121eを加工するだけで作製することができ、新たに必要となる部品は、弾性部材142のみとなっている。このため、製造コストを抑えることも可能となる。
以上のように、本発明によって、施工面を掘り起こすことなく、蓋体を容易に交換することが可能な支柱立設用鞘管を提供することが可能になる。また、この支柱立設用鞘管を用いた支柱の立設方法を提供することも可能になる。
本発明に係る好適な実施態様の支柱立設用鞘管を施工面に埋め込んだ状態を支柱立設用鞘管の中心線を含む平面で切断した状態を示した断面図である。 図1に示す支柱立設用鞘管を使用して施工面に支柱を立設した状態を支柱立設用鞘管の中心線を含む平面で切断した状態を示した断面図である。 図1に示す支柱立設用鞘管の全体を示した斜視図である。 図1に示す支柱立設用鞘管における支柱挿入口の周辺を拡大して示した拡大斜視図である。 図1に示す支柱立設用鞘管を、鞘管本体及び蓋体取付基体と、蓋体と、蓋体取付機構とに分解した状態を示した拡大斜視図である。 図1に示す支柱立設用鞘管における蓋体取付機構に蓋体の取付片を取り付けている状態を示した拡大斜視図である。 本発明に係る支柱立設用鞘管の第一の変形例を、鞘管本体及び蓋体取付基体と、蓋体と、支軸(蓋体取付機構)とに分解した状態を示した拡大斜視図である。 本発明に係る支柱立設用鞘管の第二の変形例を、鞘管本体及び蓋体取付基体と、蓋体と、支軸(蓋体取付機構)とに分解した状態を示した拡大斜視図である。 本発明に係る支柱立設用鞘管の第三の変形例を、鞘管本体及び蓋体取付基体と、蓋体と、支軸(蓋体取付機構)とに分解した状態を示した拡大斜視図である。 従来の支柱立設用鞘管の全体を示した斜視図である。 図10に示す従来の支柱立設用鞘管を、鞘管本体及び蓋体取付基体と、蓋体と、蓋体取付機構とに分解した状態を示した拡大斜視図である。
本発明に係る支柱立設用鞘管と、これを用いた支柱の立設方法の好適な実施態様について図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明に係る好適な実施態様の支柱立設用鞘管100を施工面αに埋め込んだ状態を支柱立設用鞘管100の中心線を含む平面で切断した状態を示した断面図である。図2は、図1に示す支柱立設用鞘管100を使用して施工面αに支柱200を立設した状態を支柱立設用鞘管100の中心線を含む平面で切断した状態を示した断面図である。図3は、図1に示す支柱立設用鞘管100の全体を示した斜視図である。図4は、図1に示す支柱立設用鞘管100における支柱挿入口111の周辺を拡大して示した拡大斜視図である。図5は、図1に示す支柱立設用鞘管100を、鞘管本体110及び蓋体取付基体130と、蓋体120と、蓋体取付機構140とに分解した状態を示した拡大斜視図である。図6は、図1に示す支柱立設用鞘管100における蓋体取付機構140に蓋体120の取付片121を取り付けている状態を示した拡大斜視図である。
本実施態様の支柱立設用鞘管100は、図3に示すように、上端に支柱挿入口111を有する筒状部材によって形成された鞘管本体110と、基端側に取付片121を有する板状部材によって形成された蓋体120と、上端に蓋体取付口131を有する囲壁状部材によって形成された蓋体取付基体130と、蓋体取付基体130の内側に収容された蓋体取付機構140とを備えている。この支柱立設用鞘管100は、図1に示すように、その鞘管本体110及び蓋体取付基体130が施工面α下へ埋め込まれて施工される。このとき、鞘管本体110における支柱挿入口111と、蓋体取付基体130における蓋体取付口131は、施工面αに露出するように、施工面αと同じ高さに調節される。支柱挿入口111には、図2に示すように、支柱200の下端部が挿入され、支柱200が施工面αから立設した状態に保たれる。図2において、支柱200は、図示の便宜上、中実な部材として描いているが、支柱200は、中実な部材に限定されず、中空な部材を用いることも多い。特に、支柱200がボラードである場合には、その中空部に、発光ダイオード等の光源や、光源に電力を供給するための電線や電源、支柱200に弾力性を付与するためのスプリング材等、各種の部材が収容されることが多い。
本実施態様の支柱立設用鞘管100において、その鞘管本体110及び蓋体取付基体130は、施工面αに掘った穴に対して直接埋め込んでもよいが、図1に示すように、施工面αに掘った穴の底部に切り込み砕石300(クラッシャーラン)を敷き詰めて、その穴に筒状の基礎ブロック310を埋め込んだ後、基礎ブロック310に設けられた鞘管収容孔311に鞘管本体110及び蓋体取付基体130を挿入することで、鞘管本体110及び蓋体取付基体130を施工面αの下側に埋め込むと好ましい。鞘管本体110及び蓋体取付基体130の外周面と鞘管収容孔311の内周面との隙間には、通常、モルタル等の充填材320が充填される。これにより、施工後の支柱立設用鞘管100における鞘管本体110をぐらつかないように安定して施工面α下に固定するだけでなく、鞘管本体110の支柱挿入口111の高さを施工面αに容易に一致させることが可能になる。
本実施態様の支柱立設用鞘管100は、各種の支柱200を施工面αに立設する際に使用することができる。本実施態様の支柱立設用鞘管100で立設する支柱200は、標識や看板の支柱等、施工面αに対して完全に固定されるもの(施工面αから取り外すことが想定されていない支柱)であってもよいが、施工面αに対して完全に固定されないもの(施工面αから取り外すことが想定されている支柱)であると好適である。後者の支柱200の代表例として、ボラード等が挙げられる。以下、本実施態様の支柱立設用鞘管100を構成する各部材について、詳しく説明する。
[鞘管本体]
鞘管本体110は、図2に示すように、立設対象の支柱200の下部を挿入するための部分となっている。鞘管本体110の寸法や形状は、支柱200の寸法や種類等によっても異なり、特に限定されない。本実施態様の支柱立設用鞘管100において、鞘管本体110は、外径が89.1mm、内径が82.7mm、高さが420mmの有底円筒状に形成しており、ボラード等の支柱200を立設するものとして好適に使用できるものとなっている。また、鞘管本体110の素材は、必要な強度を有するものであれば、特に限定されないが、通常、強度と耐食性に優れた金属が採用される。本実施態様の支柱立設用鞘管100において、鞘管本体110は、耐食処理(溶融亜鉛メッキ)を施した炭素鋼によって形成している。
[蓋体]
蓋体120は、図5に示すように、その基端側に取付片121が設けられている。蓋体120は、鞘管本体110に支柱200が挿入されていないときに、支柱挿入口111を塞ぐだけでなく、図2に示すように、鞘管本体110に支柱200が挿入されているときには、支柱200が鞘管本体110から引き抜かれないように、鞘管本体110と支柱200を連結する機能をも有している。本実施態様の支柱立設用鞘管100において、蓋体120には、固定孔122を設けており、この固定孔122に固定具400を通すことにより、蓋体120に対して支柱200を固定できるようにしている。
蓋体120における取付片121は、後述する蓋体取付機構140に対して回動可能に取り付けることができるものであれば、特に限定されない。本実施態様の支柱立設用ボラード100において、取付片121は、図5に示すように、蓋体120の基端側から突出した基板部121aと、基板部121aの両側縁から蓋体120の下面側に起立した一対の起立部121bとで構成している。それぞれの起立部121bには、支軸挿通孔121cと、支軸導入路121dと、被係合部121eとを設けている。これらのうち、支軸挿通孔121cは、後述する蓋体取付機構140における支軸141を挿通するための部分となっている。また、支軸導入路121dは、後述する蓋体取付機構140における支軸141を取付片121の外縁部から支軸取付孔121cまで導入するための部分となっている。さらに、被係合部121eは、後述する蓋体取付機構140における弾性部材142の係合端部142bを係合するための部分となっている。
蓋体120の寸法や形状は、それが塞ぐ支柱挿入口111の寸法や形状等によっても異なり、特に限定されない。本実施態様の支柱立設用鞘管100では、蓋体120における取付片121を除いた部分(支柱挿入口111を塞ぐ部分)は、半径が100mmの円形となっている。蓋体120における支柱挿入口111を塞ぐ部分は、必ずしも連続面状に形成する必要はなく、メッシュ状に形成する等、開口部を設けてもよい。また、必要に応じて、凹凸や各種意匠を施してもよい。蓋体120の素材は、特に限定されないが、通常、強度と耐食性に優れた金属が採用される。本実施態様の支柱立設用鞘管100において、蓋体120は、耐食処理(溶融亜鉛メッキ)を施した炭素鋼によって形成している。
[蓋体取付基体]
蓋体取付基体130は、図5に示すように、鞘管本体110の上端近傍の外周部から外方に突出して設けられている。蓋体取付基体130は、後述する蓋体取付機構140を収容するための部分となっている。蓋体取付基体130は、その外側の充填材320(図1,2を参照。)や土等がその内側(後述する蓋体取付機構140が収容される空間)に入り込まないようにできるものであれば、その寸法や形状を限定されない。本実施態様の支柱立設用鞘管100において、蓋体取付基体130は、縦が約65mm、横が約38mm、高さが約35mmの有底中空直方体状となっている。蓋体取付基体130の素材は、特に限定されないが、通常、強度と耐食性に優れた金属が採用される。本実施態様の支柱立設用鞘管100において、蓋体取付基体130は、鞘管本体110と同じ素材(炭素鋼)によって形成しており、鞘管本体110に溶接している。
[蓋体取付機構]
蓋体取付機構140は、図4〜6に示すように、蓋体取付口131から蓋体取付基体130の内側に挿入された蓋体120の取付片121を回動可能な状態で取り付けるためのものとなっている。蓋体取付機構140は、蓋体取付口131を通じた操作のみによって取付片121を取り付け又は取り外しすることが可能なものであれば、その具体的な構造は特に限定されない。蓋体取付基体140は、既に述べたように、図7〜9に示すような形態としてもよいが、本実施態様の支柱立設用鞘管100においては、図4〜6に示すように、蓋体取付基体130の内側に突出した状態に設けられる支軸141と、支軸141の外周部に対して回動可能な状態で巻回された弾性部材142とで構成している。支軸141は、蓋体取付基体130の一対の側壁に設けられた支軸挿通孔132に挿通可能なボルトを用いている。支軸141の先端には、ナット143が螺合される。本実施態様の支柱立設用鞘管100においては、2個のナット143を使用しており、緩みにくくしている。一方、弾性部材142は、支軸141の外周部に対して回動可能な状態で巻回された一対の巻回部142aと、巻回部142aの両端部に設けられた弾性的に進退変位可能な一対の係合端部142bと、一対の巻回部142aを連結する連結部142cとで構成している。
弾性部材142におけるそれぞれの巻回部142aは、その巻数が1巻に足らず、開環状(C字状)となっていても、その開いた部分の隙間の幅が支軸141の外径よりも小さく、その隙間から支軸141が抜け出ないものであればよい。本実施態様の支柱立設用鞘管100における弾性部材142も、そのような形態としている。弾性部材142の素材は、必要な強度と弾性を有するものであれば特に限定されない。本実施態様の支柱立設用鞘管100において、弾性部材142は、ステンレス鋼からなる1本のバネ線材を折り曲げることによって形成している。
この蓋体取付機構140には、以下の取付手順1〜7により、取付片121を取り付けることができる。
[取付手順1] 取付片121を蓋体取付口131から蓋体取付基体130の内側に挿入する(図6)。
[取付手順2] 支軸導入路121dの入口が支軸141の側(下側)を向くように、取付片121の角度を調節する。
[取付手順3] 支軸141の外周部における一対の巻回部142aが巻回された部分の外側に一対の起立部121bを宛がう。
[取付手順4] 取付片121を動かし、それぞれの支軸導入路121dを通じてそれぞれの支軸挿通孔121cまで支軸141を導き入れる。
[取付手順5] 弾性部材142における一対の係合端部142bを内側へ押し込んで弾性的に変位させる。
[取付手順6] 取付片121又は弾性部材142の角度を調節し、弾性部材142における一対の係合端部142bをそれぞれの被係合部121eに重ね合わせる。
[取付手順7] 弾性部材142の一対の係合端部142bの押し込みを解除し、一対の係合端部142bを初期位置に復帰させ、一対の係合端部142bをそれぞれの被係合部121eに係合させる(図4)。
上記の取付手順7を終えた図4の状態において、弾性部材142は、その係合端部142bが被係合部121eに係合されていることによって、取付片121(蓋体120)と一体的に回動する状態となっており、取付片121をいずれの向きに回動させても、支軸導入路121dが弾性部材142の巻回部142aによって常に分断された状態となる。このため、取付片121を操作して、支軸141から取付片121を引き抜こうとしても、支軸141を支軸挿通孔121cから支軸導入路121dへ移動させようとした際に、巻回部142aが支軸141の外周部に引っ掛かり、支軸141を支軸挿通孔121cから支軸導入路121dへ移動させることができないようになっている。すなわち、係合端部142bと被係合部121eとの係合を意図的に外さない限りは、取付片121を支軸141から取り外すことができないようになっている。
一方、図4に示す状態の支柱立設用鞘管100の蓋体取付機構140からは、以下の取外手順1〜4により、取付片121を取り外すことができる。
[取外手順1] 弾性部材142における一対の係合端部142bを内側へ押し込んで弾性的に変位させることによって、係合端部142bと被係合部121eとの係合を外し、取付片121と弾性部材142とが独立して回動できる状態(一体的に回動しない状態)とする。
[取外手順2] 支軸導入路121dの入口が下側を向くように、取付片121の角度を調節する。
[取外手順3] 取付片121を上側に持ち上げることで、支軸141を支軸挿通孔121cから支軸導入路121dへ移動させる。
[取外手順4] そのまま取付片121を上側に持ち上げ、支軸導入路121dから支軸141を抜け出させる。
上記の取外手順4を終えた状態においては、取付片121は、支軸141から完全に取り外された状態となっている。
上述した取付手順1〜7及び取外手順1〜4は、いずれも、蓋体取付口131を通じた操作のみとなっている。このため、本実施態様の支柱立設用鞘管100は、施工面αを掘り起こすことなく、蓋体120を容易に交換することができるものとなっている。加えて、上述した取付手順1〜7や取外手順1〜4は、弾性部材142の一対の係合端部142bを内側に押し込むという簡単な操作(取付手順5及び取外手順1)によって殆ど完了するため、非常に簡単に行うことができる。
100 支柱立設用鞘管
110 鞘管本体
111 支柱挿入口
120 蓋体
121 取付片
121a 基板部
121b 起立部
121c 支軸挿通孔
121d 支軸導入路
121e 被係合部
122 固定孔
130 蓋体取付基体
131 蓋体取付口
132 支軸挿通孔
140 蓋体取付機構
141 支軸(ボルト)
142 弾性部材
142a 巻回部
142b 係合端部
142c 連結部
143 ナット
150 開閉手段
200 支柱
300 切り込み砕石
310 基礎ブロック
311 鞘管収容孔
320 充填材
400 固定具
α 施工面

Claims (2)

  1. 上端に支柱挿入口を有する筒状部材によって形成され、その支柱挿入口を施工面に露出させた状態で施工面下に埋め込まれる鞘管本体と、
    基端側に取付片を有する板状部材によって形成され、支柱挿入口の開閉を行う蓋体と、
    上端に蓋体取付口を有する囲壁状部材によって形成され、鞘管本体の上端近傍の外周部から外方に突出して設けられた蓋体取付基体と、
    蓋体取付基体の内側に設けられ、蓋体取付口から蓋体取付基体の内側に挿入された取付片を回動可能な状態で取り付ける蓋体取付機構と、
    を備えた支柱立設用鞘管であって、
    蓋体取付機構が、
    蓋体取付基体の内側に突出して設けられた支軸と、
    支軸の外周部に対して回動可能な状態で巻回された巻回部、及び、弾性的に進退変位可能な係合端部を有する弾性部材と、
    で構成され、
    蓋体の取付片に、支軸を挿通するための支軸挿通孔と、支軸を取付片の外縁部から支軸取付孔まで導入するための支軸導入路と、弾性部材における係合端部を係合するための被係合部とが設けられることにより、
    蓋体取付口を通じた操作のみによって取付片を蓋体取付機構に取り付け又は蓋体取付機構から取り外しすることが可能な構造とされたことを特徴とする支柱立設用鞘管。
  2. 請求項1記載の支柱立設用鞘管を用いて施工面に支柱を立設する支柱の立設方法。
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