JP6408682B2 - タイミングベルト連結用具、及び、自動ドア装置 - Google Patents
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Description
図29において、自動ドア装置101は、取り付け用の自動ドア装置ベース102と、この自動ドア装置ベース102に取り付けられる駆動ユニット103と、駆動ユニット103の駆動により開閉動するドア104とを備えて構成されている。
図30に図示するように、特許文献1に開示されたタイミングベルト連結用具201は、タイミングベルト202の端末を接続固定する用具本体203と、一端側が用具本体203に回動可能に取り付けられタイミングベルト202の端末を固定する回動レバー204とを備えて構成されている。
用具本体203は、一端側にタイミングベルト挿脱口204が開口形成され、内側には回動レバー収容室205が形成されている。回動レバー収容室205には、タイミングベルト挿脱口204の近傍に回動レバー用係止部206が形成されている。
回動レバー204は、用具本体203の軸方向に遊動自在で、回動レバー出入口211より上下方向へ出入自在となるように取り付けられることで、回動レバー収容室205に内装されている。回動レバー204には、この一端側から下方に延びるように設けられたタイミングベルト衝当部207と、タイミングベルト202の歯部210に係合可能に形成された抜け止め溝208と、回動レバー用係止部206に対して係脱自在なるよう係止する係留部209とを備えて構成されている。
まず、図30(a)に図示するように、タイミングベルト202の端末を、用具本体203のタイミングベルト挿脱口204から、図30(a)に図示する矢印Qの指示する方向に挿入する。そして、タイミングベルト202の端末を、回動レバー204のタイミングベルト衝当部207に押し当て回動レバー204を閉じる方向(図30(a)においては、矢印Rの指示する方向)に回動させる。これにより、図30(b)に図示するように、回動レバー204の抜け止め溝208がタイミングベルト202の歯部210に係合する。
最後に、図30(c)に図示するように、用具本体203の下面に形成された螺合孔214に、回動停止用ビス215を螺合することにより、回動レバー204の回動を阻止する。
以上により、タイミングベルト202の端末を、タイミングベルト連結用具201に接続固定する作業が完了する。
まず、図30(c)に図示する回動停止用ビス215を、用具本体203の螺合孔214から取り外す。
そして、タイミングベルト202を、図30(c)に図示する矢印Tの指示する方向に押し込む。すると、回動レバー204を押し入れさせることにより、図30(b)に図示するように、係留部209が用具本体203の回動レバー用係止部206から離脱する。このとき、タイミングベルト202を、少し引出方向(図30(b)においては、矢印Sの指示する方向)へ牽引することで、図30(a)に図示するような回動レバー204が開いた状態となる。これにより、タイミングベルト202を、用具本体203から引き抜くことができる。
以上により、タイミングベルト202をタイミングベルト連結用具201から取り外す作業が完了する。
ここで、タイミングベルトの張りが弱い場合、すなわち、タイミングベルトに撓みが生じている場合、ドアがストッパーに当たった際に、タイミングベルトが用具本体への挿入方向(図30(c)においては、矢印Tの指示する方向)に押し込まれる。すると、図30(c)において、回動レバー204の係留部209と用具本体203の回動レバー用係止部206との係合が解除されてしまう。これにより、タイミングベルト連結用具201は、回動レバー204が開いてしまい、タイミングベルト202の端末の接続固定状態が解除されてしまうというようなことがあった。このような場合に、タイミングベルト202がタイミングベルト連結用具201から離脱してしまうというような問題点があった。
しかしながら、タイミングベルト連結用具201を、連結具112(図29参照)に組み付けた状態にあっては、用具本体203の下側から回動停止用ビス215を螺合し難くなる。このため、タイミングベルト連結用具201を連結具112から取り外して回動停止用ビス215を螺合しなければならず、タイミングベルト202の端末の接続固定に係る作業性が悪いという問題点があった。
一端側が前記用具本体に回動可能に取り付けられ、他端側を装着することにより前記タイミングベルトを無端状に形成して固定するタイミングベルト固定レバーと,
一端側が前記タイミングベルト固定レバーの上側で前記用具本体に回動可能に取り付けられ、他端側を前記タイミングベルト固定レバー側に押し下げることにより前記タイミングベルト固定レバーと係合し前記用具本体からの前記タイミングベルトの抜けを防止するタイミングベルト抜け防止レバーと,
を備えてなり、
前記タイミングベルト固定レバーを前記タイミングベルトを固定した状態において前記タイミングベルト抜け防止レバーを前記タイミングベルト固定レバーに装着して該タイミングベルト固定レバーに係合することにより、前記タイミングベルトが前記用具本体から離脱するのを防止し、
前記用具本体には、
前記タイミングベルト固定レバーの一端側を、該タイミングベルト固定レバーの他端側が前記タイミングベルトを固定する位置から該タイミングベルトの固定を解除する位置に向かって回動するように付勢する第1アーム片と、前記タイミングベルト固定レバーの他端側が前記タイミングベルトを固定する位置の近傍まで回動したときに前記タイミングベルト固定レバーの一端側に接触し前記タイミングベルト固定レバーの他端側が前記タイミングベルトを固定する位置に向かって回動するように付勢する第2アーム片と、を備える第1付勢部材と,
前記タイミングベルト抜け防止レバーの一端側を付勢し、該タイミングベルト抜け防止レバーの他端側が前記タイミングベルト固定レバーを押し下げるように回動させる第2付勢部材と,を設け、
さらに、前記第1付勢部材は、
前記第1アーム片の可動範囲を前記第2アーム片の可動範囲よりも大きくなるように設定することを特徴とする。
さらに、このような特徴を有する本発明は、タイミングベルト固定レバーの他端側がタイミングベルトを固定する位置の近傍まで回動すると、第1付勢部材の第2アーム片がタイミングベルト固定レバーの一端側を、タイミングベルト固定レバーの他端側がタイミングベルトを固定する位置に向かって回動するように付勢する。
さらに、請求項1に記載された本発明によれば、タイミングベルト固定レバーの他端側がタイミングベルトを固定する位置の近傍まで回動すると、第1付勢部材の第2アーム片がタイミングベルト固定レバーの一端側を付勢することにより、タイミングベルト固定レバーの他端側がタイミングベルトを固定する位置に向かって回動する。このため、タイミングベルト固定レバーの操作をスムーズに行うことができる。また、タイミングベルト固定レバーの他端側がタイミングベルトを固定する位置まで回動した後は、第1付勢部材の第2アーム片がタイミングベルト固定レバーの一端を付勢するため、タイミングベルト固定レバーがタイミングベルトを固定した状態を確実に保持することができる。したがって、タイミングベルトの端末の接続固定に係る作業性を、より向上させつつ、タイミングベルトが押し込まれた場合であってもタイミングベルトの接続固定が解除するのを確実に防止することができるという効果を奏する。
図1は本発明の自動ドア装置の構成図、図2は本発明のタイミングベルト連結用具と、吊り金具、及び、取り付け金具の斜視図、図3はタイミングベルト連結用具の実施例1の分解斜視図、図4は図3における用具本体を構成する半割本体の一方を示す図であって、(a)は半割本体の斜視図、(b)は半割本体の側面図、図5はタイミングベルト固定レバーの斜視図、図6はタイミングベルト抜け防止レバーの斜視図、図7はタイミングベルト連結用具の斜視図、図8はタイミングベルトの端末をタイミングベルト連結用具に接続固定する作業手順の説明図であって、タイミングベルト固定レバーをタイミングベルトの端末に固定する前の状態を示す図、図9はタイミングベルトの端末をタイミングベルト連結用具に接続固定する作業手順の説明図であって、図8につづく図、図10はタイミングベルトの端末をタイミングベルト連結用具に接続固定する作業手順の説明図であって、図9につづく図、図11はタイミングベルト固定レバーをタイミングベルトの端末に固定した状態であって、タイミングベルト抜け防止レバーをタイミングベルト固定レバーに係合する前の状態を示す図、図12はタイミングベルト固定レバーをタイミングベルトの端末に固定した状態であって、タイミングベルト抜け防止レバーをタイミングベルト固定レバーに係合した状態を示す図、図13はタイミングベルト抜け防止レバーとタイミングベルト固定レバーとの係合を解除した状態を示す図、図14はタイミングベルト抜け防止レバーとタイミングベルト固定レバーとの係合を解除した後、タイミングベルト抜け防止レバーを押し上げた状態を示す図である。
なお、図中の矢印は、前後、上下、左右の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
自動ドア装置1は、図1に図示するように、取り付け用の自動ドア装置ベース2と、この自動ドア装置ベース2に取り付けられる駆動ユニット3と、駆動ユニット3の駆動により開閉動するドア4とを備えて構成されている。
タイミングベルト10は、図1に図示するように、本発明に係るタイミングベルト連結用具11によって無端状に連結されている。タイミングベルト10には、タイミングベルト連結用具11に組み付けられた取り付け金具12、及び、この取り付け金具12が取り付けられる吊り金具13を介してドア4が取り付けられている。
吊り金具13は、図1及び図2に図示するように、ドア4の上部に固定される吊り金具本体15と、自動ドア装置1の上部レール(図示せず)の上を転動可能に形成されるハンガーローラ16とを備えて構成されている。吊り金具本体15には、取り付け金具12がボルト17及びナット(図示せず)の締結によって固定されている。
以下、タイミングベルト連結用具11について詳細に説明する。
一対のタイミングベルト連結用具11は、何れも、同一の構成及び構造を有している。
したがって、以下、一対のタイミングベルト連結用具11のうちの1つについて説明する。
以下、タイミングベルト連結用具11の各構成について説明する。
用具本体20は、図2及び図7に図示するように、一対の半割本体28を突き合わせ状態にして構成されている。
各半割本体28は、左右対称の形状に形成され、何れも、同一の構成及び構造を有している。
したがって、以下、一対の半割本体28のうちの1つについて説明する。
上壁29は、図4に図示するように、半割本体28の軸方向の一端側(図3及び図4においては、前後方向の前端側)から中間部にかけて大きく切り欠かれており、レバー出入口34と、第2付勢部材載置部35とが形成されている。
底壁30には、タイミングベルト載置面39と、回動防止用ビス螺合孔40とが設けられている。
タイミングベルト載置面39は、タイミングベルト10(図2参照)の端末部を用具本体20内に挿入し、後述するタイミングベルト端末部収容室37に収容したときに、タイミングベルト10の端末部が載置される部分として形成されている。
タイミングベルト載置面39は、図4に図示するように、底壁30の軸方向の一端側(図3及び図4においては、前後方向の前端側)の内側に平面状に形成されている。
回動防止用ビス螺合孔40は、図4(a)に図示するように、底壁30の右縁部を略U字形に切り欠いて形成されている。回動防止用ビス螺合孔40は、一対の半割本体28を突き合わせ状態にしたときに、各半割本体28それぞれの回動防止用ビス螺合孔40同士が連通し、平面視円形となるように構成されている。
タイミングベルト挿脱口41は、タイミングベルト10(図2参照)の端末部をタイミングベルト端末部収容室37に挿脱する部分として設けられている。タイミングベルト挿脱口41は、図4に図示するように、前壁31の下側を貫通し、後述するタイミングベルト端末部収容室37に連通するように形成されている。
側壁33の内面には、図3及び図4に図示するように、ガイド長孔44と、ガイド孔45とが形成されている。
ガイド長孔44は、図3及び図5に図示するタイミングベルト固定レバー21の後述する回動軸46を係合する部分として形成されている。ガイド長孔44は、タイミングベルト固定レバー21が回動自在となるように、且つ、用具本体20の前後方向に遊動自在となるように形成されている。ガイド長孔44は、長円形に形成された溝であって、側壁33の中間部に側壁33の軸方向(図3及び図4においては、前後方向)に沿って直線状に延びるように形成されている。
ガイド孔45は、図4に図示するように、側壁33の中間部で且つガイド長孔44の後側に形成されている。また、ガイド孔45は、図4に図示するように、ガイド長孔44のよりも上側に形成されている(このようにガイド孔45を形成することで、タイミングベルト抜け防止レバー22の一端側(回動軸47)をタイミングベルト固定レバー21の上側で回動可能に取り付けることができる)。
タイミングベルト固定レバー21は、図3及び図5に図示するように、一対の回動軸46と、タイミングベルト当接部49と、抜け止め溝50と、係合突起51と、被係合部52とを備えて構成されている。
一対の回動軸46は、図5に図示するように、タイミングベルト固定レバー21の軸方向の一端側(図5においては、前後方向の後端側)に形成され、タイミングベルト固定レバー21の軸方向に直交する方向(図5においては、左右方向)に突設されている。
タイミングベルト当接部49は、図5に図示するように、タイミングベルト固定レバー21の軸方向の一端側(図5においては、前後方向の後端側)から下方へ延びるように形成されている。タイミングベルト当接部49は、図5に図示するように、両側部がタイミングベルト固定レバー21の軸方向に直交する方向(図5においては、左右方向)に突出するように形成されている。
抜け止め溝50は、タイミングベルト固定レバー21の下面に複数条設けられている。抜け止め溝50は、タイミングベルト固定レバー21の軸方向に直交する方向(図5においては、左右方向)に延びるように形成され、タイミングベルト固定レバー21の軸方向の全長(図5においては、前後方向の前端側から後端側)にわたって設けられている。
本実施例では、タイミングベルト固定レバー21に被係合部52が形成される構成となっているが、これに限定されるものではない。すなわち、タイミングベルト固定レバー21に、タイミングベルト抜け防止レバー22との係合を可能とする係合部が形成される構成であってもよいものとする。
タイミングベルト抜け防止レバー22は、図6に図示するうに、一対の回動軸47と、付勢部53と、係合部54と、係合解除部55と、凹部56とを備えて構成されている。
一対の回動軸47は、図6に図示するように、タイミングベルト抜け防止レバー22の軸方向の一端側(図6においては、前後方向の後端側)に形成され、タイミングベルト抜け防止レバー22の両側部から、タイミングベルト抜け防止レバー22の軸方向に直交する方向(図6においては、左右方向)に突設されている。
本実施例では、タイミングベルト抜け防止レバー22に係合部54が形成される構成となっているが、これに限定されるものではない。すなわち、タイミングベルト抜け防止レバー22に、タイミングベルト固定レバー21との係合を可能とする被係合部が形成される構成であってもよいものとする。
本実施例では、凹部56を、タイミングベルト抜け防止レバー22に設ける構成となっているが、これに限定されるものではない。すなわち、凹部56を、図5に図示するタイミングベルト固定レバー21の上面に設ける構成であってもよいものとする。
第1付勢部材23は、タイミングベルト固定レバー21のタイミングベルト当接部49を、タイミングベルト固定レバー21の他端側がタイミングベルト10(図2参照)の端末部を固定する位置からタイミングベルト10の固定を解除する位置に向かって回動するように付勢することができる部材して形成されている。
第1付勢部材23は、図3に図示するように、リング部57と、第1脚部58と、第2脚部59とを備えて構成されている。
第1付勢部材23は、図3に図示するようなスプリングに限定されるものではなく、他の弾性を有する部材であってもよいものとする(他の具体例としては、実施例2−6を参照)。
第2付勢部材24は、タイミングベルト抜け防止レバー22のタイミングベルト抜け防止レバー付勢部53を付勢し、タイミングベルト抜け防止レバー22の他端側がタイミングベルト固定レバー21を押し下げるように回動させることができる部材として形成されている。
本実施例では、第2付勢部材24は、特に限定するものではないが、図3に図示するような形状に形成されたコイルスプリングであるものとする。
第2付勢部材24は、図3に図示するようなコイルスプリングに限定されるものではなく、他の弾性を有する部材であってもよいものとする(他の具体例としては、実施例3−6を参照)。
回動防止用ビス25は、特許請求の範囲における「回動防止手段」に相当するものである。
図3に図示する回動防止用ビス25は、用具本体20の回動防止用ビス螺合孔40に螺合すると、タイミングベルト固定レバー21の回動を停止させることができるものとして備えられている。
まず、図3において、タイミングベルト固定レバー21の一方の回動軸46に第1付勢部材23のリング部57を挿通し、第2脚部59をタイミングベルト固定レバー21のタイミングベルト当接部49の上面に載置する(図8参照)。さらに、図3に図示する第2付勢部材24を、半割本体28の第2付勢部材載置部35に載置する(図8参照)。
最後に、図7に図示するように、用具本体固定用ビス26を用具本体固定用ビス挿通孔27に挿通する。そして、用具本体固定用ビス26とナット(図示せず)とを螺合し、上記突き合わせ状態を固定する。
以上により、タイミングベルト連結用具11の組み立て作業が完了する。
まず、図8に図示するように、タイミングベルト10の端末部を、図8に図示する矢印Aの指示する方向からタイミングベルト挿脱口41を挿通させタイミングベルト端末部収容室37内に挿入する。
このとき、タイミングベルト固定レバー21は、このタイミングベルト固定レバー21の一端側(タイミングベルト当接部49)が第1付勢部材23によって付勢され、タイミングベルト固定レバー21の他端側(図8においては、前後方向の前端側)がタイミングベルト10を固定する位置からタイミングベルト10の固定を解除する位置に向かって(図8においては、矢印Bが指示する方向とは反対の方向に)回動する。
また、このとき、タイミングベルト抜け防止レバー22は、このタイミングベルト抜け防止レバー22の一端側(付勢部53)が第2付勢部材24によって付勢され、タイミングベルト抜け防止レバー22の他端側(図8においては、前後方向の前端側)がタイミングベルト固定レバー21を押し下げるように(図8においては、矢印Bの図示する方向に)回動する。
図10において、タイミングベルト10の端末部を、さらに、タイミングベルト端末部収容室37の奥部へと押し込んでいくと、タイミングベルト固定レバー21のタイミングベルト当接部49がタイミングベルト10の端末部の先端によって押圧される。これにより、タイミングベルト抜け防止レバー22の他端側がタイミングベルト固定レバー21を、さらに押し下げるように(図10に図示する矢印Cの指示する方向に)回動する。
このとき、タイミングベルト固定レバー21の抜け止め溝50がタイミングベルト10の歯部60に係合する。
ここで、係合部54と被係合部52との係合位置は、図12に図示するように、タイミングベルト抜け防止レバー22の回動軸47の中心位置よりもタイミングベルト端末部収容室37の内側に配置されるように構成されているものとする。
さらに、図12において、タイミングベルト固定レバー21とタイミングベルト抜け防止レバー22とを係合すると、タイミングベルト抜け防止レバー22の下面に設けた凹部56によって、タイミングベルト固定レバー21とタイミングベルト抜け防止レバー22との間に所定の間隔があくようになる。
以上により、タイミングベルト10の端末部を、タイミングベルト連結用具11に接続固定する作業が完了する。
図1に図示するような自動ドア装置1のドア4がストッパーに当たったときに、タイミングベルト10には、このタイミングベルト10を用具本体20へ挿入する際の挿入方向(図12においては、矢印Eの指示する方向)に押し込もうとする力が働く。
また、タイミングベルト抜け防止レバー22の一端側(付勢部53)が、第2付勢部材24によって付勢され、タイミングベルト抜け防止レバー22の他端側がタイミングベルト固定レバー21を押し下げるように回動するため、タイミングベルト抜け防止レバー22がタイミングベルト固定レバー21に係合している状態においては、タイミングベルト抜け防止レバー22は常に図12に図示する矢印Fの指示する方向に押し下げられることになる。これにより、用具本体20のタイミングベルト固定レバー係合部42との係合が解除されることはない。
したがって、タイミングベルト10が用具本体20から離脱しなくなる。
まず、図13に図示するように、タイミングベルト10を引出方向(図13においては、矢印Gの指示する方向)に牽引し、タイミングベルト固定レバー21とタイミングベルト抜け防止レバー22との係合を解除する。
そして、作業者が、指先又は工具(例えば、マイナスドライバー)を、図13に図示するタイミングベルト抜け防止レバー22の係合解除部55に引っ掛けて、図14に図示するように、タイミングベルト抜け防止レバー22を押し上げる。
以上により、タイミングベルト10の端末部と、タイミングベルト連結用具11との接続固定を解除する作業が完了する。
したがって、タイミングベルト10の端末の接続固定に係る作業性を良好にしつつ、タイミングベルト10が押し込まれた場合であってもタイミングベルト10の接続固定が解除するのを防止することができるという効果を奏する。
したがって、タイミングベルト10の端末の接続固定に係る作業性を良好にしつつ、タイミングベルト10が押し込まれた場合であっても、より確実にタイミングベルト10の接続固定が解除するのを防止することができるという効果を奏する。
したがって、タイミングベルト10の端末の接続固定に係る作業性をより向上させつつ、タイミングベルト10が押し込まれた場合であってもタイミングベルト10の接続固定が解除するのを確実に防止することができるという効果を奏する。
したがって、タイミングベルト10が押し込まれた場合であっても、より確実にタイミングベルト10の接続固定が解除するのを防止することができるという効果を奏する。
したがって、より確実にタイミングベルト10の接続固定が解除するのを防止することができるという効果を奏する。
したがって、より確実にタイミングベルト10の接続固定が解除されるのを防止することができるという効果を奏する。
以下、図15−図21を参照しながら実施例2を説明する。
図15はタイミングベルト連結用具の実施例2の分解斜視図、図16はタイミングベルトの端末をタイミングベルト連結用具に接続固定する作業手順の説明図であって、タイミングベルト固定レバーをタイミングベルトの端末に固定する前の状態を示す図、図17はタイミングベルトの端末をタイミングベルト連結用具に接続固定する作業手順の説明図であって、図16につづく図、図18はタイミングベルト固定レバーをタイミングベルトの端末に固定した状態であって、タイミングベルト抜け防止レバーをタイミングベルト固定レバーに係合する前の状態を示す図、図19はタイミングベルト固定レバーをタイミングベルトの端末に固定した状態であって、タイミングベルト抜け防止レバーをタイミングベルト固定レバーに係合した状態を示す図、図20はタイミングベルト抜け防止レバーとタイミングベルト固定レバーとの係合を解除した状態を示す図、図21はタイミングベルト抜け防止レバーとタイミングベルト固定レバーとの係合を解除した後、タイミングベルト抜け防止レバーを押し上げた状態を示す図である。
図15−図21において、実施例1と同一の構成部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、図中の矢印は、前後、上下、左右の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
本実施例におけるタイミングベルト連結用具71は、図15に図示する第1付勢部材72の構成以外は、実施例1と同じ構成及び構造を備えている。したがって、本実施例では、第1付勢部材72の構成及び構造について説明し、他の構成及び構造の詳細な説明は省略する。
第1付勢部材72の弾力は、板バネの板厚を変更することにより調整するものとする。
第1付勢部材72は、本実施例の構成及び構造に限定されるものではなく、他の弾性を有する部材であってもよいものとする(他の具体例としては、実施例3−6を参照)。
タイミングベルト連結用具11の組み立て作業の手順は、図16に図示するように、第1付勢部材72をタイミングベルト端末部収容室37の奥部に収容しタイミングベルト固定レバー21のタイミングベルト当接部49に接触させるように配置する点以外は、実施例1における組み立て作業の手順と同一である。
まず、図16に図示するように、タイミングベルト10の端末部を、図16に図示する矢印Hの指示する方向からタイミングベルト挿脱口41を挿通させタイミングベルト端末部収容室37内に挿入する。
このとき、タイミングベルト固定レバー21は、このタイミングベルト固定レバー21の一端側(タイミングベルト当接部49)が第1付勢部材72によって付勢され、タイミングベルト固定レバー21の他端側(図16においては、前後方向の前端側)がタイミングベルト10を固定する位置からタイミングベルト10の固定を解除する位置に向かって(図16においては、矢印Jが指示する方向とは反対の方向に)回動する。
また、このとき、タイミングベルト抜け防止レバー22は、このタイミングベルト抜け防止レバー22の一端側(付勢部53)が第2付勢部材24によって付勢され、タイミングベルト抜け防止レバー22の他端側(図16においては、前後方向の前端側)がタイミングベルト固定レバー21を押し下げるように(図16においては、矢印Jの図示する方向に)回動する。
タイミングベルト10の端末部を、さらに、タイミングベルト端末部収容室37の奥部へと押し込んでいくと、タイミングベルト固定レバー21のタイミングベルト当接部49がタイミングベルト10の端末部の先端によって押圧される。これにより、タイミングベルト抜け防止レバー22の他端側がタイミングベルト固定レバー21を、さらに押し下げるように(図17に図示する矢印Kの指示する方向に)回動する。
このとき、タイミングベルト固定レバー21の抜け止め溝50がタイミングベルト10の歯部60に係合する。
ここで、係合部54と被係合部52との係合位置は、図19に図示するように、タイミングベルト抜け防止レバー22の回動軸47の中心位置よりもタイミングベルト端末部収容室37の内側に配置されるように構成されているものとする。
さらに、図19において、タイミングベルト固定レバー21とタイミングベルト抜け防止レバー22とを係合すると、タイミングベルト抜け防止レバー22の下面に設けた凹部56によって、タイミングベルト固定レバー21とタイミングベルト抜け防止レバー22との間に所定の間隔があくようになる。
以上により、タイミングベルト10の端末部を、タイミングベルト連結用具71に接続固定する作業が完了する。
図1に図示するような自動ドア装置1のドア4がストッパーに当たったときに、タイミングベルト10には、このタイミングベルト10を用具本体20へ挿入する際の挿入方向(図19においては、矢印Mの指示する方向)に押し込もうとする力が働く。
また、タイミングベルト抜け防止レバー22の一端側(付勢部53)が、第2付勢部材24によって付勢され、タイミングベルト抜け防止レバー22の他端側がタイミングベルト固定レバー21を押し下げるように回動するため、タイミングベルト抜け防止レバー22がタイミングベルト固定レバー21に係合している状態においては、タイミングベルト抜け防止レバー22は常に図19に図示する矢印Nの指示する方向に押し下げられることになる。これにより、用具本体20のタイミングベルト固定レバー係合部42との係合が解除されることはない。
したがって、タイミングベルト10が用具本体20から離脱しなくなる。
まず、図20に図示するように、タイミングベルト10を引出方向(図20においては、矢印Pの指示する方向)に牽引し、タイミングベルト固定レバー21とタイミングベルト抜け防止レバー22との係合を解除する。
そして、作業者が、指先又は工具(例えば、マイナスドライバー)を、図20に図示するタイミングベルト抜け防止レバー22の係合解除部55に引っ掛けて、図21に図示するように、タイミングベルト抜け防止レバー22を押し上げる。
以上により、タイミングベルト10の端末部と、タイミングベルト連結用具71との接続固定を解除する作業が完了する。
以下、図22を参照しながら実施例3を説明する。
図22はタイミングベルト連結用具の実施例3を示す図であって、タイミングベルト抜け防止レバーをタイミングベルト固定レバーに係合した状態を示す図である。
図22において、実施例1と同一の構成部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、図中の矢印は、前後、上下の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
本実施例におけるタイミングベルト連結用具73は、図22に図示する第2付勢部材74の構成以外は、実施例2と同じ構成及び構造を備えている。したがって、本実施例では、第2付勢部材74の構成及び構造について説明し、他の構成及び構造の詳細な説明は省略する。
第2付勢部材74の弾力は、板バネの板厚を変更することにより調整するものとする。
第2付勢部材74は、本実施例の構成及び構造に限定されるものではなく、他の弾性を有する部材であってもよいものとする(他の具体例としては、実施例4−6を参照)。
以下、図23及び図24を参照しながら実施例4を説明する。
図23はタイミングベルト連結用具の実施例4を示す図であって、タイミングベルト抜け防止レバーをタイミングベルト固定レバーに係合した状態を示す図、図24は実施例4における第1付勢部材及び第2付勢部材を示す図であって、(a)は第1付勢部材及び第2付勢部材の斜視図、(b)は第1付勢部材及び第2付勢部材の側面図である。
図23において、実施例1と同一の構成部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、図中の矢印は、前後、上下の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
本実施例におけるタイミングベルト連結用具75は、図23及び図24に図示する第1付勢部材76及び第2付勢部材77以外は、実施例1と同じ構成及び構造を備えている。
したがって、本実施例では、第1付勢部材76及び第2付勢部材77の構成及び構造について説明し、他の構成及び構造の詳細な説明は省略する。
第1付勢部材76の弾力は、この第1付勢部材76の板厚を変更することにより調整するものとする。
屈曲部78は、図23及び図24に図示するように、略U字形に屈曲形成されている。
第1アーム片79は、タイミングベルト固定レバー21のタイミングベルト当接部49に接触する部分として設けられている。第1アーム片79は、図23及び図24に図示するように、屈曲部78の一端に連続して設けられ、直線状に延びるように形成されている。第1アーム片79は、押圧されると図24(b)において仮想線で図示するように弾性変形するようになっている。
第2アーム片80は、図23に図示するタイミングベルト端末部収容室37の最奥部に形成された内壁61に接触する部分として設けられている。第2アーム片80は、図23及び図24に図示するように、屈曲部78の一端とは反対側の他端に連続して設けられ、直線状に延びるように形成されている。
したがって、本実施例では、第1付勢部材76の説明に用いた図24を用いて第2付勢部材77を説明するものとする。
第2付勢部材77は、第1付勢部材76と同様の構成及び構造を備えているため、詳細な説明は省略するが、図23及び図24に図示するように、屈曲部81と、第1アーム片82と、第2アーム片83とを備えて構成されている。
第1アーム片82は、タイミングベルト抜け防止レバー22の付勢部53に接触する部分として設けられている。第1アーム片82は、図23及び図24に図示するように、屈曲部81の一端に連続して設けられ、直線状に延びるように形成されている。第1アーム片82は、押圧されると図24(b)において仮想線で図示するように弾性変形するようになっている。
第2アーム片83は、図23に図示するように、第2付勢部材載置部35に接触する部分として設けられている。第2アーム片83は、図23及び図24に図示するように、屈曲部81の一端とは反対側の他端に連続して設けられ、直線状に延びるように形成されている。
以下、図25及び図26を参照しながら実施例5を説明する。
図25はタイミングベルト連結用具の実施例5を示す図であって、タイミングベルト抜け防止レバーをタイミングベルト固定レバーに係合した状態を示す図、図26は実施例5における第1付勢部材及び第2付勢部材を示す図であって、(a)は第1付勢部材及び第2付勢部材の斜視図、(b)は第1付勢部材及び第2付勢部材の側面図である。
図25において、実施例1と同一の構成部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、図中の矢印は、前後、上下、左右の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
本実施例におけるタイミングベルト連結用具85は、図25及び図26に図示する第1付勢部材86及び第2付勢部材87以外は、実施例4と同じ構成及び構造を備えている。
したがって、本実施例では、第1付勢部材86及び第2付勢部材87の構成及び構造について説明し、他の構成及び構造の詳細な説明は省略する。
第1付勢部材86の弾力は、金属板の板厚を変更することにより調整するものとする。
基部88は、図25に図示するように、内壁61に接触する部分として設けられている。基部88は、図25及び図26に図示するように、矩形の板状に形成されている。
アーム片89は、タイミングベルト固定レバー21のタイミングベルト当接部49に接触する部分として設けられている。アーム片89は、図26に図示するように、基部88の中間部に連続して設けられている。アーム片89は、図26に図示するように、基部88の中間部から一端側(図26においては、左端側)に傾斜して起ち上がるように形成されている。アーム片89の先端側は、接触部89aとして形成されている。接触部89aは、アーム片89の先端側を屈曲してなり、基部88と略平行となるように形成されている。アーム片89は、押圧されると図26(b)において仮想線で図示するように弾性変形するように形成されている。
したがって、本実施例では、第2付勢部材87については、第1付勢部材86の説明に用いた図26を用いて説明するものとする。
第2付勢部材87は、第1付勢部材86と同様の構成及び構造を備えているため、詳細な説明は省略するが、図25及び図26に図示するように、基部90と、アーム片91とを備えて構成されている。
アーム片91は、図25に図示するように、タイミングベルト抜け防止レバー22の付勢部53に接触する部分として設けられている。アーム片91は、図26に図示するように、基部90の中間部に連続して設けられている。アーム片91は、図26に図示するように、基部90の中間部から一端側(図26においては、左端側)に傾斜して起ち上がるように形成されている。アーム片91の先端側は、接触部91aとして形成されている。接触部91aは、アーム片91の先端側を屈曲してなり、基部90と略平行となるように形成されている。アーム片91は、押圧されると図26(b)において仮想線で図示するように弾性変形するように形成されている。
以下、図27及び図28を参照しながら実施例6を説明する。
図27はタイミングベルト連結用具の実施例6を示す図であって、タイミングベルト抜け防止レバーをタイミングベルト固定レバーに係合した状態を示す図、図28は実施例6における第1付勢部材を示す図であって、(a)は第1付勢部材の斜視図、(b)は第1付勢部材の側面図である。
図27において、実施例1と同一の構成部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、図中の矢印は、前後、上下、左右の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。
本実施例におけるタイミングベルト連結用具92は、図27及び図28に図示する第1付勢部材93以外は、実施例5と同じ構成及び構造を備えている。
したがって、本実施例では、第1付勢部材93の構成及び構造について説明し、他の構成及び構造の詳細な説明は省略する。
基部94は、図27に図示するように、内壁61に接触する部分として設けられている。基部94は、図27及び図28に図示するように、矩形の板状に形成されている。
第1アーム片95の先端側は、図28に図示するように、第1接触部95aとして形成されている。第1接触部95aは、図27に図示するように、タイミングベルト固定レバー21のタイミングベルト当接部49に接触する部分として設けられている。第1接触部95aは、図28に図示するように、第1アーム片95の先端側を屈曲してなり、基部94と略平行となるように形成されている。
第1アーム片95は、押圧されると図28(b)において仮想線で図示するように弾性変形するように形成されている。第1アーム片95は、この可動範囲が、図28(b)に図示するように、後述する第2アーム片96の可動範囲よりも大きくなるように設定されている。
第2アーム片96の先端側は、図28に図示するように、第2接触部96aとして形成されている。第2接触部96aは、図27に図示するタイミングベルト固定レバー21の他端側がタイミングベルト10を固定する位置の近傍まで回動したときに、タイミングベルト固定レバー21の後端に接触しタイミングベルト固定レバー21の他端側がタイミングベルト10を固定する位置に向かって回動するように付勢する部分として設けられている。第2接触部96aは、図28に図示するように、第2アーム片96の先端側を屈曲してなり、基部94と略平行となるように形成されている。
第2アーム片96は、押圧されると図28(b)において仮想線で図示するように弾性変形するように形成されている。第2アーム片96は、この可動範囲が、図28(b)に図示するように、第1アーム片95の可動範囲よりも小さくなるように設定されている。
したがって、タイミングベルト10の端末の接続固定に係る作業性を、より向上させつつ、タイミングベルト10が押し込まれた場合であってもタイミングベルト10の接続固定が解除するのを確実に防止することができるという効果を奏する。
前記用具本体の軸方向へ遊動自在で前記回動レバー出入口より前記回動レバー収容室内に出入自在となるように前記用具本体に回動可能に支持されるものであって、前記タイミングベルト挿脱口からみた奥側の端部に形成されたタイミングベルト当接部と、前記タイミングベルトの歯部と係合可能に形成された抜け止め溝と、前記回動レバー係合部(タイミングベルト固定レバー係合部)と係合可能に形成された係留部(係合突起)と、を設けた第1回動レバー(タイミングベルト固定レバー)と,
前記回動レバー収容室内に配設され、前記第1回動レバー(タイミングベルト固定レバー)を前記回動レバー出入口から外側へ押し出すように回動させる第1押圧部材(第1付勢部材)と,
前記回動レバー出入口より前記回動レバー収容室内に出入自在となるように前記用具本体に支持されるものであって、この回動軸を挟んで一端側に押圧部(付勢部)を設けるとともに他端側に前記第1回動レバー(タイミングベルト固定レバー)の第1係合部(被係合部)に係合可能に形成された第2係合部(係合部)を設けた第2回動レバー(タイミングベルト抜け防止レバー)と,
前記回動レバー収容室内に配設され、前記第2回動レバー(タイミングベルト抜け防止レバー)の押圧部(付勢部)を押圧することによって、該第2回動レバー(タイミングベルト抜け防止レバー)を前記回動レバー出入口から前記回動レバー収容室内へ収容するように回動させる第2押圧部材(第2付勢部材)と,
を備えてなり、
前記第1回動レバー(タイミングベルト固定レバー)を前記回動レバー収容室内へ収容し該第1回動レバー(タイミングベルト固定レバー)の抜け止め溝を前記タイミングベルトの歯部に嵌合させ、該タイミングベルトを前記用具本体の軸方向に引っ張ると、前記第1回動レバー(タイミングベルト固定レバー)の係留部(係合突起)が前記用具本体の回動レバー係合部(タイミングベルト固定レバー係合部)に係合するとともに、前記第1回動レバー(タイミングベルト固定レバー)の第1係合部(被係合部)に前記第2回動レバー(タイミングベルト抜け防止レバー)の第2係合部(係合部)に係合するように構成することにより、タイミングベルトの端末の接続固定に係る作業性を良好にしつつ、タイミングベルトが押し込まれた場合であってもタイミングベルトの接続固定が解除するのを防止することができる。
Claims (7)
- 自動ドアのドアを移送するタイミングベルトの端末を接続固定するものであって、前記タイミングベルトの端末を挿脱可能に挿着する用具本体と,
一端側が前記用具本体に回動可能に取り付けられ、他端側を装着することにより前記タイミングベルトを無端状に形成して固定するタイミングベルト固定レバーと,
一端側が前記タイミングベルト固定レバーの上側で前記用具本体に回動可能に取り付けられ、他端側を前記タイミングベルト固定レバー側に押し下げることにより前記タイミングベルト固定レバーと係合し前記用具本体からの前記タイミングベルトの抜けを防止するタイミングベルト抜け防止レバーと,
を備えてなり、
前記タイミングベルト固定レバーを前記タイミングベルトを固定した状態において前記タイミングベルト抜け防止レバーを前記タイミングベルト固定レバーに装着して該タイミングベルト固定レバーに係合することにより、前記タイミングベルトが前記用具本体から離脱するのを防止し、
前記用具本体には、
前記タイミングベルト固定レバーの一端側を、該タイミングベルト固定レバーの他端側が前記タイミングベルトを固定する位置から該タイミングベルトの固定を解除する位置に向かって回動するように付勢する第1アーム片と、前記タイミングベルト固定レバーの他端側が前記タイミングベルトを固定する位置の近傍まで回動したときに前記タイミングベルト固定レバーの一端側に接触し前記タイミングベルト固定レバーの他端側が前記タイミングベルトを固定する位置に向かって回動するように付勢する第2アーム片と、を備える第1付勢部材と,
前記タイミングベルト抜け防止レバーの一端側を付勢し、該タイミングベルト抜け防止レバーの他端側が前記タイミングベルト固定レバーを押し下げるように回動させる第2付勢部材と,を設け、
さらに、前記第1付勢部材は、
前記第1アーム片の可動範囲を前記第2アーム片の可動範囲よりも大きくなるように設定する
ことを特徴とするタイミングベルト連結用具。 - 請求項1に記載のタイミングベルト連結用具において、
前記タイミングベルト固定レバー又は前記タイミングベルト抜け防止レバーの何れか一方に、係合部を設け、
前記タイミングベルト抜け防止レバー又は前記タイミングベルト固定レバーの何れか他方に、前記係合部が係合可能に形成された被係合部を設ける
ことを特徴とするタイミングベルト連結用具。 - 請求項1又は2に記載のタイミングベルト連結用具において、
前記タイミングベルト固定レバーと前記タイミングベルト抜け防止レバーとの係合位置を、該タイミングベルト抜け防止レバーの回動軸よりも内側に配置する
ことを特徴とするタイミングベルト連結用具。 - 請求項1,2又は3に記載のタイミングベルト連結用具において、
前記タイミングベルト固定レバーを、前記タイミングベルトを固定する位置まで回動させ、該タイミングベルト固定レバーと前記タイミングベルト抜け防止レバーとを係合したときに、前記用具本体、前記タイミングベルト固定レバー及び前記タイミングベルト抜け防止レバーのそれぞれの上面が面一となる
ことを特徴とするタイミングベルト連結用具。 - 請求項1,2,3又は4に記載のタイミングベルト連結用具において、
前記タイミングベルト固定レバー又は前記タイミングベルト抜け防止レバーの何れか一方に、該タイミングベルト抜け防止レバー又は前記タイミングベルト固定レバーの何れか他方との間に所定の間隔をあけるように形成される凹部を設ける
ことを特徴とするタイミングベルト連結用具。 - 請求項1,2,3,4又は5に記載のタイミングベルト連結用具において、
前記タイミングベルト固定レバーを、前記タイミングベルトを固定する位置まで回動させたときに、該タイミングベルト固定レバーの回動を阻止する回動防止手段を設ける
ことを特徴とするタイミングベルト連結用具。 - 請求項1,2,3,4,5又は6に記載のタイミングベルト連結用具を備えることを特徴とする自動ドア装置。
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